2021/08/01 試合結果

2021年8月1日 『5★STAR GP 2021~開幕戦Day-2~』

『5★STAR GP 2021~開幕戦Day-2~』
8月1日(日)横浜武道館(観衆764人/コロナ対策限定人数)

試合結果

◆3WAYタッグマッチ 15分1本勝負

○吏南

5分11秒
ジャックナイフ式エビ固め

羽南●

琉悪夏

コグマ

※もう一組はレディ・C&白川未奈

◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

ウナギ・サヤカ[4点]

8分21秒
大儀であった→片エビ固め

AZM[0点]

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

スターライト・キッド[2点]

8分40秒
黒虎天罰→片エビ固め

鹿島沙希[0点]

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

なつぽい[2点]

9分44秒
フェアリー・ブリンク

渡辺桃[2点]

◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

中野たむ[2点]

10分45秒
トワイライト・ドリーム

小波[0点]

◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

林下詩美[2点]

14分19秒
ハイジャックボム→片エビ固め

上谷沙弥[0点]

◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

朱里[4点]

16分38秒
流炎→片エビ固め

舞華[2点]

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

岩谷麻優[2点]

18分30秒
ドラゴン・スープレックス・ホールド→片エビ固め

ジュリア[2点]

 

試合詳細レポート

◆3WAYタッグマッチ 15分1本勝負

○吏南

5分11秒
ジャックナイフ式エビ固め

羽南●

琉悪夏

コグマ

※もう一組はレディ・C&白川未奈

 STARSのコグマ&羽南組、大江戸隊の琉悪夏&吏南組、COSMIC ANGELSの白川未奈はレディ・Cを従えた連合軍で登場、3チームが一斉に闘う3WAYタッグマッチで対戦する。この中で5★STAR GPにエントリーされているコグマと白川はともに前日の初戦で勝利、気をよくしてのオープニングマッチになりそうだ。また、琉悪夏は8・7&8大阪での2連戦から公式戦がスタート。初出場のシングルリーグ戦に向けて、(反則攻撃も含め?)しっかりと調整しておきたい。

 白川、コグマ、琉悪夏の3人が先発と思いきや琉悪夏がリングを下りて白川vsコグマに。コグマが両手を耳に当ててポーズを作り白川を誘う。ロープワークの攻防となり白川がフライングクロスチョップ。羽南がコグマと合体もレディ・Cと白川がキックで競演。そこへ大江戸隊が割って入りダブルの顔面ウォッシュを狙う。しかしSTARSがカウンターのドロップキック。吏南は羽南に卍固め。吏南が丸め込むがコグマがクリアー。コグマが走ると琉悪夏が足を引いて妨害。大江戸隊がダブルの攻撃を狙うがコグマがリング下に下りる。白川とレディが大江戸隊に河津落としの競演。白川が次々とコーナーに追い込んで串刺し攻撃、ネックブリーカードロップ。白川は羽南に吊り天井。コグマがカットしようとするがレディが阻止。吏南のカットもレディが阻止してみせる。STARSがレディをコーナーに追い込みコグマがミサイルキック。琉悪夏がレディと羽南にクロスボディー。コグマが琉悪夏にDDT。白川がエルボー。羽南を吏南がジャックナイフで丸め込む。白川のカットが間に合わず、吏南が羽南をフォールした。

◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

ウナギ・サヤカ[4点]

8分21秒
大儀であった→片エビ固め

AZM[0点]

 前日の開幕戦でいきなり白いベルトの王者・中野たむを破ったウナギ・サヤカがAZMと第2戦。AZMにとってはこれが初戦だ。両者はウナギの7番勝負第2戦2・11京都で一騎打ちをおこないウナギが完敗。しかし、7番勝負を完走したウナギはその後急成長を遂げ、シンデレラ・トーナメントでも4強入りを果たし、いまやアーティスト・オブ・スターダム王座とフューチャー・オブ・スターダム王座の2冠王者である。それだけに、AZMにも侮れない存在となってきた。しかも前日にシングル王者を破ったとなればなおさら警戒が必要だろう。ウナギが勝てば連勝で波に乗ること間違いなし。また、技能賞常連のAZMも今年こそはと初優勝を狙っている。どちらにとっても非常に重要な闘いとなりそうだ。

 ゆっくりと歩を進めウナギが手を差し出す。AZMが応じるとウナギが攻撃しようとするがAZMが張り手を連打。サッカーボールキックも連打しコーナーに振ってドロップキック。ウナギが返すと、AZMが挑発。エルボーの応酬からAZMが突進、ウナギがキャッチし叩きつける。ウナギが串刺しエルボーアタック、フェースクラッシャー。AZMが返してエルボーの打ち合いに持っていく。AZMが再び挑発しエルボー合戦。AZMをかいくぐりウナギがビッグブーツ、ギロチンドロップ。ウナギはコーナーに上がるがAZMがハイキック、雪崩式アームバー。腕固めに移行し、さらにダイビングフットスタンプを敢行。しかしウナギが肩を上げる。それでもAZMがサッとワキ固めに入ってみせる。AZMが反転し、さらに腕固め。ウナギはなんとかロープに逃れる。AZMはフィニッシュを宣言しミスティカ式腕固め。後頭部へのキックから雪崩式狙いで腕を取る。逃れたウナギだが背後へのミサイルキックを食らう。AZMが突進するとウナギがトップロープに叩きつける。ウナギはAZMをコーナーに乗せて変型DDT。コーナーに上がるとマッドスプラッシュ。返したAZMにウナギは大儀であった狙い。AZMが切り返して丸め込むが2カウント。AZMはハイキックからダッシュ。ウナギが止めて大ふへん固め。そこからカナディアンで担いで前方に落とす。さらに大儀であったを決めると3カウント。ウナギが開幕2連勝を決めた。

 

ウナギのコメント

「5★STAR GP2勝目、2日目にして手に入れることができました。5★STAR中にウナギ・サヤカ、皆さんの予想をはるかに超えてどんどん成長しますので、目を離さないでいてください」

――開幕2連勝は想定内?

「…そうですね。想定内。まあ相手がたむさん、AZMさんと続いて、私の中ではすごく育ててもらった人なので。本当にすべてを出し切って出し切って、出し切りつくしての闘いだったんですけど、自分の中でリングに出てくるもっとこうしたいああしたいもどんどん爆発していってるので、もっともっとその気持ちを爆発させて。今回は勝てたじゃなくて、毎回もっと新しくウナギ・サヤカのウナギカブキを進んでいきたいと思います」

――得点状況的に暫定トップだが?

「すごくないですか? でもきょう第1試合目なので。たぶんこの後朱里さんとかもいるし。誰がいますか、今日?」

――あと初日に勝ったのは舞華などがいる。「舞華もいるんだ! 舞華と朱里が当たるんだ! いいつぶし合いですね。じゃあ、その2人のどっちかに並ぶってことですか、私。やばっ! でも、これがたぶんウナギカブキなので。いや、想像は自分でもできてないですけど…そうですね、てっぺん取ることしか考えてないので。5★STAR、てっぺん、決めます!」

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

スターライト・キッド[2点]

8分40秒
黒虎天罰→片エビ固め

鹿島沙希[0点]

 大江戸隊の鹿島沙希はこの試合がリーグ戦の初戦で、スターライト・キッドは前日のジュリア戦で敗れ黒星発進。この試合は大江戸隊の同門対決。大江戸隊入りしたキッドが同門対決でどんなスタイルで闘うのか興味深い。鹿島は起死回生を武器に白星を重ねる可能性もありダークホースと言えるだろう。果たして、試合後の風景とは?

 ゆっくりと歩み寄り、軽く手を合わせてゴング。ロープワークからキッドが髪をつかんで後方に倒す。鹿島もマスクを掴んでやり返すと「オマエも悪くなったなあ」と言ってマットに叩きつけていく。鹿島はキッドの左腕をロープにかけて絞り上げる。さらに顔面を踏みつけてから左腕をひねっていく。ワキ固めを極めると、悲鳴を上げながらもキッドがエスケープ。鹿島は腕を放さずリング中央で絞り上げる。キッドが立ち上がりエルボー、鹿島は顔面へのキックを浴びせる。鹿島は腹部を踏みつけてカバー。キッドが返すと髪のつかみ合い。キッドがロープを利用しボディーアタック。低空ドロップキックを浴びせるが鹿島が返す。鹿島は顔面をかきむしり突進。キッドがかわして619もかわされる。鹿島はキッドをかいくぐり顔面を蹴り上げるとダブルアームスープレックスホールド。再びダブルアームの構えに入るがキッドが切り返して、串刺しで突進。かわされたキッドが鹿島のビッグブーツをキャッチ、キッドがかわされたばかりのその場跳びムーンサルトプレスを決める。鹿島がコーナーからフェースクラッシャー、ダブルアームスープレックス、ダイビングフットスタンプ狙いでコーナーへ。気づいたキッドがアームホイップ。鹿島がビッグブーツからダブルアーム式フェースバスター。キッドが返すと、鹿島はマイエンブレムを狙う。キッドが斬り返してスイングネックブリーカー、旋回式ダイビングボディープレス。鹿島がかわして丸め込む、鹿島がビッグブーツもキッドがドロップキック、フィッシャーマン、DDT、変型パイルドライバーの黒虎天罰。鹿島が返せずキッドが3カウントをゲットした。

 

キッドのコメント

「同門対決だろうが、私は容赦なんかしない。きょうのフィニッシュ、黒虎天罰(こっこてんばつ)。この私、ブラックタイガーが全員に天罰を下す。メディアさんたち、ちゃんと書いておいてくださいよ。私はこの5★STAR期間でハイスピードの枠だけではない力強さ、えげつなさ、もっともっと黒い虎になっていく姿をみんなに見せてやるから。レッドスターズ、グッバイ」

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

なつぽい[2点]

9分44秒
フェアリー・ブリンク

渡辺桃[2点]

 前日の開幕戦で明暗を分けたなつぽいと渡辺桃が公式戦で激突。前日が復帰戦のハイスピード王者なつぽいは、コグマとのハイスピード対決に敗れ黒星発進。対照的に桃はリバースのピーチサンライズと言える新技を繰り出し岩谷麻優に完全勝利、最高のスタートを切った。前日のダメージも残っているかと思われるが、スターダムのアイコンと言われる岩谷を破った事実は大きい。とはいえ、桃にとってなつぽいは苦手な部類に入るのではないか。なつぽいのハイスピードをかいくぐり、どのようにして自分のスタイルに持ち込むのか? ハイスピードとカウンターの打撃の勝負、スリリングな展開が期待できそうだ。

 なつぽいがドロップキックで先制。バックを取るが桃がこらえてロープワークに。桃はクロスボディーを受け止めマットに叩きつける、さらにアームホイップに付き合わず反対に投げつける。ロープに追い込むと顔面を踏みつけ、胸元にミドルキック。桃はボディースラムからカバー。返されるとキャメルクラッチで締め上げる。さらにフェースロックを複合しギブアップを迫る。立ち上げると打撃の連打で倒してみせる。仁王立ちの桃になつぽいが向かっていくがエルボーで吹っ飛ばされる。桃がストンピング連打、なつぽいが桃をかいくぐりネックブリーカー。桃がドロップキックをかわすが、なつぽいが串刺しドロップキック連打を成功させる。なつぽいがスイングネックブリーカーを狙うが桃が切り返してエルボー合戦に。桃はカウンターでミドルキック、串刺しドロップキックを連発しブレーンバスター、PK。なつぽいが返すと、桃はチキンウイングフェースロック、裏投げ、蒼魔刀。なつぽいが返すと、ミサイルキックを迎撃。桃の突進をなつぽいが止めて逆エビ固め。桃がエスケープすると、なつぽいはドロップキック、スイングネックブリーカー。フェアリアルギフトを決めると、腕を取っての変型キャメルクラッチ。桃がエスケープ成功。なつぽいがスープレックス狙いで腕をクロスするが桃が逃れてハイキック連打。なつぽいが返すと、桃はBドライバー、チキンウイングフェースロック。なつぽいがマヒストラルの連続丸め込み。ハイキックをかわして飛びついたなつぽいが丸め込むと3カウントが入った。

 

なつぽいのコメント

「5★STAR2戦目、桃さんから勝ちましたー! 桃さんはこのハイスピードを懸けて挑戦してたのを5年前に見ていて。私は桃さんとか勝てる日がくるのかなとそのときは思ってたけど、チャンピオンになったいま、桃さんからシングルでスリーを取ったのは本当に大きいことだと思います。5★STARはまだまだこれからなので、この調子で上っていきたいと思います。ぽい!」

◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

中野たむ[2点]

10分45秒
トワイライト・ドリーム

小波[0点]

 ワンダー・オブ・スターダム王者の中野たむは前日にウナギ・サヤカに敗れまさかの黒星スタート。対する小波はこの試合が公式戦のスタートとなる。5年連続5度目の出場ながら、まだ本格的に優勝争いに絡んだことのない中野がどのようにして前日のマイナスを帳消しにするのか? 対する小波も中野と同じく5年連続5度目の出場でながら、19年の準優勝を最高に、まだ優勝には届いていない。その実力派折り紙付きながら、シングル戦線ではあと一歩のところで栄冠を逃しているのだ。それだけに、どちらも今年こそはとの思いが大きいに違いない。勝った方が優勝戦線に名乗りを挙げるといってもおかしくない一騎打ち。勝ち名乗りを受けるのは、どっちだ?

 中野がリングインすると小波が強引にリング下に落とす。試合が始まると小波が追って場外戦に。中野が回し蹴りからローリングエルボー。小波がイスを持ち出すと手にかけて鉄柱に叩きつける。さらに右腕をイスで殴打。小波はリングに戻り胡座をかく。15カウントで中野がカムバック。小波は右腕を捻って蹴り上げる。中野が向かっていくが小波が仁王立ち。中野はエルボーに力が入らず崩れ落ちる。小波が突進すると中野がかわして丸め込む。返した小波が突進すると中野がスピンキック。リング下に出た小波に中野はプランチャ。中野は小波を戻してバックを取る。切り返した小波がワキ固め。小波がスライディングキック、右腕にビッグブーツ、腹部へのパンチ、右腕へのストンピング。中野がトラースキックを連打も小波が髪を引いて倒してみせる。中野がジャーマンも、小波がやり返す。両者ダウン状態から中野が立ち上がりジャーマンを決める。小波が返すと、中野はコーナーへ。小波がハイキックからコーナー上で卍固め、デッドリードライブ。コーナーから三角蹴り、トライアングルランサー。中野が切り返してニーアタック。バックの取り合いから小波がスリーパー。中野はなんとかエスケープ。小波がバイオレットシューティングをキャッチも中野がスピンキック、タイガーの構えから前方に叩きつけるとトワイライトドリーム。小波が返せず中野が勝利した。

 

中野のコメント

「右腕を破壊されました。大江戸隊は私のいろんなものを破壊してくれる。途中意識が飛んじゃって、スリーパーで。何がなんだか…。ちゃんと、かわいいですか? ありがとうございます。私、中野たむは初戦で一瞬の隙をつかれて落としてしまったんですけど、もうここからは絶対負けません。全勝して必ず優勝します。その気持ちしかありません。もし万が一負けるようなことがあれば、私は負けた相手全員と持っている白いベルトを懸けてタイトルマッチをしたいと思ってます。もちろん、昨日負けてしまったウナギとも」

◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

林下詩美[2点]

14分19秒
ハイジャックボム→片エビ固め

上谷沙弥[0点]

 林下詩美と上谷沙弥が3・3日本武道館以来のクイーンズクエスト同門対決。あのときは詩美が赤いベルトの王者で上谷が挑戦者のシチュエーションだった。現在も詩美はワールド・オブ・スターダム王座を保持しているが、前日の開幕戦で舞華に敗れ、まさかの黒星発進をしいられた。タッグも組む上谷との対戦で心機一転といきたいところだが、上谷も黒星発進でともに負けられない闘いとなった。上谷には開幕から、朱里、詩美、そして8・8大阪での中野たむといきなり「4大巨頭」のうち3人と激突する。仕切り直しか、それとも崖っぷちか。もちろん、史上初の連覇を狙う詩美にも連敗は許されない…。

 クリーンに握手をかわして試合がスタート。探り合いから手四つで組み合い上谷が腕を取る。腕の取り合いから詩美がヘッドロック。上谷がグラウンドにもっていくと詩美がブレイクしてドロップキックが交錯。ロックアップからロープワークに上谷が持っていくが詩美がショルダータックル。詩美は滞空時間の長いボディースラムからキャメルクラッチ。上谷がエスケープすると、詩美が背中にフットスタンプ。上谷が返すと、詩美は背後でドロップキック。上谷が返すと、詩美がボディースラムの連続へ。上谷はすぐに返して向かっていくが詩美が仁王立ち。上谷はエルボー乱打、詩美が顔面を蹴飛ばす。詩美の突進に上谷が側転で攪乱も詩美が再度バスター。上谷がドロップキックで場外に出し、スワンダイブ式プランチャを敢行。リングに戻すとコーナーからミサイルキック。詩美が返すと、その場跳びムーンサルトダブルニードロップ。詩美がエルボーを打てば上谷も打ち返す。エルボーの打ち合いで上谷ダウン。上谷が乱打し張り手。詩美は背中にエルボー、上谷がニーアタック、詩美がラリアット連打。上谷が返すと、詩美はコウモリ吊り落とし。上谷が返すと、詩美が突進、上谷がカットして二段蹴り。ラリアットをかわし合い、上谷がニールキック。上谷がリバースのフランケンシュタイナー。詩美が返すと、上谷がノーザンライト。上谷は気合いを入れて詩美を引き起こすとスタークラッシャー狙いか。こらえた詩美が至近距離からドロップキック、ジャーマン。上谷が返すと詩美がアルゼンチン。上谷が切り返すとその場跳びスパニッシュフライ。スタークラッシャーを決めるがギリギリで返される。上谷は詩美を寝かせてコーナーへ。フェニックススプラッシュ狙いかコーナーに上がるが詩美が阻止。詩美がハイジャックで担ぐが上谷が逃れてウラカンラナ。上谷が突進すると詩美がトーチャーラックボム。上谷が返すと詩美がフィニッシュを予告し旋回しハイジャックボム、3カウントが入り、詩美が勝利した。

 

詩美のコメント

「2戦目だけど、まずは1勝。少し、昨日勝ってる人とは一歩送れてるのかもしれないけど、まだまだ全然取り返してけるので、2021年最高の夏女がいまからどんどん、残りの試合を勝ち抜いて、今年も最高の夏をお届けします」

――リーグ戦で対戦した上谷はどうだった?

「上谷は今日闘ってみて、ふだんからとなりにいるんですけど、すごくタフになったとかプロレスも強くなったとかもあるんですけど、すごく気持ちの強さが、前よりもすごく私に直接感じられるなと思いますね。前よりももっと、いままではいっぱいいっぱいだった上谷が、いまはいろんなものに貪欲にプロレスしてるんだなっていうのが、そういう強さを感じます」

――巻き返しに対して手応えあり?

「ハイ。もちろん昨日は、スリーしっかり取られてしまいましたけど、残りの試合、残り7試合は、もちろん私が全勝して優勝まで駆け抜けていきたいなと思っています」

◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

朱里[4点]

16分38秒
流炎→片エビ固め

舞華[2点]

 ともに前日に勝利を挙げた朱里と舞華がドンナ・デル・モンド同門対決。朱里は上谷沙弥、舞華は林下詩美と両者ともクイーンズクエストを破っての2日目となる。5★STAR GP優勝であらためて赤いベルト取りに乗り出したい朱里と、シンデレラ・トーナメント制覇をあと一歩で逃し、「スターダムの女帝」への道を再び歩み出した舞華。目標達成のために、どちらも負けたくない一戦である。

 グラウンドの攻防で朱里が上になる。いったんブレイクし、舞華がグラウンドでヘッドロック。フロントネックロックに移行するが朱里が腕を取る。腕の取り合いから朱里がレッグロック。舞華がエスケープし、組み合ってスタンディングへ。首を取って押し合い舞華がロープに追い込む。朱里が押し戻していくが舞華が持ち上げて前方に投げ捨てる。朱里が蹴りを入れてコーナーに振るが舞華がかわしてみせる。朱里はコーナーに追い込んで突進もかわされる。朱里がコーナー上で待ち構え腕十字をぶら下がりで極める。舞華がリング下でラリアットも朱里がかわしてサッカーボールキック。朱里はスイングDDTも舞華がかわして持ち上げるとエプロンに叩きつける。朱里が至近距離からドロップキック。コーナーに上がると舞華も上がって雪崩式ブレーンバスター狙い。朱里が切り返してパワーボムを狙う。こらえられるが臀部へのキックで落としてみせる。舞華がカバーを返すと、朱里はスリーパーへ。朱里の突進を読んだ舞華がラリアット、しかし朱里がかわして腕固め。首を取り合っての力比べから舞華が押し込み朱里が戻していく。舞華のブレーンバスター狙いを朱里がDDTで切り返す。朱里のハイキックを舞華がブロック。朱里がコードブレイカー、延髄斬り。舞華がこらえてラリアット。両者ダウン状態から、両手を取り合って立ち上がり力比べ。この体勢でヘッドバットを10発以上打ち合う。再び両者ダウン状態。舞華が手を取って立ち上がり朱里がアームロックで飛びつく。舞華がリフトアップしブレーンバスターで投げきっていく。朱里が返すと、舞華が山茶華。朱里がミドルキック連打、舞華がショルダータックル連打、ラリアット。朱里が返すと、舞華はスリーパーに入る。朱里の脚がロープに届く。舞華が引き起こし持ち上げるが、朱里がジャーマン。舞華が高角度のバックドロップ。そして舞華が雪崩式ブレーンバスターを決めると15分経過。朱里が返すと、舞華は炎華落とし。しかし、朱里の肩が上がる。もう一発狙うが朱里が丸め込みからニーアタック。舞華がラリアットも朱里がクリアー。舞華の突進に朱里がハイキック。舞華が返すと、朱里は顔面を蹴り上げる。流炎で叩きつけると3カウント。朱里が開幕2連勝となった。

朱里「5★STAR GP、まずは2連勝しました。初戦から熱く激しい試合で、舞華は昨日、林下詩美に勝利しました。舞華の進化は止まらない。でも、でも、私は負けるわけにはいかない! 負けるわけにはいかねーんだよ! この5★STAR GP制して、今度こそ、今度こそ赤いベルトを巻く。だからそのために進化して、進化して、進化して、進化して、進化して、この5★STAR優勝する。そして、朱世界に染め上げる。皆さん、応援してもらえると嬉しいです。みんなサラマポ。ありがとうございました」

 

朱里のコメント

「5★STAR GP、まず2連勝しました。はじめの勢いが大事だと思ってたので、でも初戦から激しく熱い試合で、けっこうボロボロです…。でも、私は負けるわけには生きません。この5★STAR GP、絶対に絶対に優勝して、こんどこそ、こんどこそ私が、赤いベルトを巻く。そして天国の母に、ずっとずっと応援してくれてるみなさんに、そして私自身、スターダムを選んでここで輝くためにこの5★STAR GP絶対、優勝します」

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

岩谷麻優[2点]

18分30秒
ドラゴン・スープレックス・ホールド→片エビ固め

ジュリア[2点]

 開幕2DAYSを締めるのはジュリアと岩谷麻優の一騎打ち。両者は昨年の5★STAR GPで激突し、当時は岩谷が赤、ジュリアが白の王者でもあった。試合はシングル無敗を継続中のジュリアが岩谷を破り好発進。それだけに、ジュリアとしては今年も岩谷を破り連勝のスタートダッシュをかけたいだろう。一方の岩谷も3年ぶりの優勝を飾るためには開幕連敗は避けたいところ。岩谷の連敗スタートは珍しくはないとは言え、やはり負け越し状態ではいたくない。前年と同じ結果か、それとも岩谷がリベンジを果たすか。この試合の結果が優勝戦線に影響を与えるのは必至、勝つと負けるとでは雲泥の差が出る公式戦だ。

 ゴング後、岩谷が手を差し出すとジュリアが両手でしっかりと応じる。ロックアップで組み合いバックの取り合い。首を取り合い、ジュリアが腕を取って立ち上がるとヘッドロック。岩谷がロープに振るとジュリアがショルダータックル。岩谷がアームホイップからバックを取る。ジュリアが切り返してアームホイップ。岩谷がエルボーアタック、サッカーボールキック連打の岩谷にジュリアが悲鳴を上げる。岩谷の蹴り連打にジュリアの悲鳴が続く。岩谷の突進にジュリアがビッグブーツ、スリーパー、キャメルクラッチ、ヘッドシザーズ、ネックブリーカードロップ。岩谷が突進をかわしてドロップキック。切り返しの応酬から岩谷がロープ際でサッカーボールキック。岩谷が低空ドロップキックを浴びせカバーもジュリアが返す。岩谷が引き起こしてコーナーへ。デッドリードライブを岩谷がかわすがジュリアのドロップキックを食らう。ジュリアはコーナーに乗せてフロントネックロック、ミサイルキック。岩谷が返すと、ジュリアはSTFへ。岩谷がなんとかエスケープ。ジュリアはエプロン越しに背中を蹴り上げ、岩谷をエプロンに寝かせてリング下からビッグブーツ、断崖式ネックブリーカー。ジュリアはリング中央で岩谷の生還を待つ。18カウントで戻った岩谷にジュリアは後頭部へのミサイルキック。岩谷が返すと、10分経過。ジュリアが張り手も岩谷がスリングブレイド。岩谷が張り手のお返しからジャーマン。ジュリアが背中にドロップキック。岩谷を制して先にジュリアがヘッドバット。岩谷がヘッドバットをやり返す。ジュリア、岩谷がヘッドバットの応酬。岩谷は自分のヘッドバットで頭を抱える。岩谷がドドンパで叩きつけるが2カウント。岩谷はフロッグスプラッシュもジュリアがクリアー。岩谷はムーンサルトプレスもジュリアがキャッチし腕を取る。ジュリアは三角絞めから腕十字、両腕を固めて変型のアームロック。15分経過。岩谷がエスケープすると、ジュリアは滞空時間の長いファルコンアロー。岩谷が返すと、ジュリアはフィニッシュを宣言、しかし岩谷がツームストーン狙い。ジュリアが切り返しグロリアスドライバー。ジュリアはもう一発グロリアス狙いも、岩谷がツームストーンパイルドライバー。両者ダウン状態から立ち上がりジュリアがビッグブーツ、岩谷もビッグーツからトラースキック。ジュリアが返すと、岩谷がムーンサルトプレスを決める。ドラゴンを決めると「まだ!」と絶叫。しかしジュリアが丸め込み。岩谷がキック連打から二段式ドラゴンへ。3カウントが入り、岩谷がジュリアを破った。

岩谷「横浜武道館の皆様、こんばんはー!! 1年に一度の熱い5STAR開幕しました。昨日は桃に負けてしまったんですけど、今日は無事に、無事ではないんですけど、ジュリアに勝ちました! このままこの勢いのまま必ず、自分が勝ち抜いて、5STAR2回目の2回目、2連覇ではない、です。2018年の5STAR優勝者として、今年も2021年、必ず勝ち抜いて、自分が優勝したいと思います。今日はメインイベント、自分が勝ったので締めさせていただきたいと思います。本日は本当にご来場いただきましてありがとうございました。PPV見てくださってる皆さんもありがとうございました。これからもスターダム突っ走っていくんで、応援よろしくお願いします。いまを信じて明日に輝け、ウィー・アー・スターズ!」

 

ジュリアのコメント

「クッソー、クッソー、岩谷、これでお互い1勝1敗1分け。ああ、悔しい、クッソー。ああ、悔しい、もう! また、また岩谷と闘いたい、何度も、何度も。何度でも。岩谷麻優と闘いたい。今日の負けは…悔しいけど、自分の成長と、次につながる一敗だと思ってる。また必ず闘って、勝ち越したい。岩谷…ああー!」

岩谷のコメント

「5★STAR GP、やっと、やっと1勝、1勝することができました。昨日、昨日は、桃のとんでもない技に負けてしまって、2連戦、桃とジュリア、ホントにホントにメチャクチャ追いやられた、追いやられた。去年からか、今年からか試合時間が201本勝負になってて、なんか、20分? あ、5分伸びたんだと思って、ちょっとなんか、なんか、あれでしたけど、20分1本勝負でよかったです。15分だったら、ホントに全試合がドローになってしまう可能性が高かったと思うので、201本勝負で、自分は長期戦の方が得意なので、追いやられて追いやられて、そこから立ち上がるのが岩谷麻優なんで、今日もボロボロにやられましたけど、ボロボロにズタズタにしてくれてありがとうです。本領発揮ができました。ヤバい、ろれつが回らない。でも大丈夫、ケガはしてない。私、ケガしてない。もちろん首のダメージとかあるけど、今年の岩谷麻優はいつもと違いますよ。また必ず優勝して、シングルのベルト、アイツの持つベルトに挑戦します。そして、また岩谷麻優の時代、自分の手で切り開きたいと思います。ああ、きつい…」

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