『5★STAR GP 2021~OSAKA Day-1~』
8月7日(土)エディオンアリーナ大阪第二競技場(観衆279人/コロナ対策限定人数)
試合結果
◆3WAYバトル 15分1本勝負 |
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白川未奈 |
9分28秒 |
妃南 |
※もう一人はスターライト・キッド
◆タッグマッチ 15分1本勝負 |
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○上谷沙弥 |
7分55秒 |
吏南● |
渡辺桃 |
小波 |
◆6人タッグマッチ 15分1本勝負 |
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○コグマ |
10分26秒 |
レディ・C● |
羽南 |
なつぽい |
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岩谷麻優 |
舞華 |
◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負 |
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中野たむ[4点] |
7分41秒 |
琉悪夏[0点] |
◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負 |
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鹿島沙希[2点] |
9分59秒 |
ジュリア[2点] |
◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負 |
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林下詩美[4点] |
11分35秒 |
ウナギ・サヤカ[4点] |
◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負 |
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AZM[2点] |
13分38秒 |
朱里[4点] |
試合詳細レポート
◆3WAYバトル 15分1本勝負 |
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白川未奈 |
9分28秒 |
妃南 |
※もう一人はスターライト・キッド
白川未奈、スターライト・キッド、妃南による3WAYマッチ。5★STAR GPでは白川とキッドがレッドスターズで同じブロック。両者による公式戦は8・14上越で、この試合は前哨戦となる。
白川が両手を広げて2方向に握手を求めるがキッドも妃南も動かない。まずはキッドと妃南がグラウンドの攻防。白川が入っていくがキッドが妃南にアームホイップ。白川は2人をアームホイップに取り睨み合い。手四つの構えからキッドが2人の手をマットにつけて踏みつける。白川と妃南が共闘し白川がキッドにアームホイップ。しかしキッドが先回りし場外に持っていく。キッドは妃南をコーナーに激突させるとリングに戻す。ストンピングの連打からロープ間を走ってドロップキック。妃南が返すと、キッドとエルボーの応酬。キッドがランニングエルボーで倒し、突進。妃南がかわして払い腰。入ってきた白川も投げると、2人まとめて巴投げ。白川が返すと、妃南がSTO狙い。白川が切り返してボディースラム。白川は、妃南に吊り天井を狙う。そこへキッドがドロップキック、白川が619をかわしてフライングクロスチョップ。キッドに吊り天井を決めるが妃南が割って入ってカバーする。白川の突進にキッドと妃南も呼応。キッドが白川にその場跳びムーンサルトプレス。キッドは白川、妃南をコーナーに振り、交互に串刺しエルボーアタック。妃南がかわすと白川がまとめてネックブリーカー。白川はキッドにパワースラム。キッドが返すと、白川とエルボーの打ち合い。キッドがフェイントを使って白川を丸め込む。フィッシャーマンを決めるが妃南がカットする。妃南は白川を持ち上げようとするがこらえられる。すると妃南がボディースラムで高々と白川を叩きつける。妃南はSTOから担ぎ上げるが白川が切り返してエルボー。妃南は白川の突進をかわして外道クラッチもキッドにカットされる。妃南がキッドにエルボー連打、白川がキッドにネックブリーカー。妃南が白川を丸め込む。返した白川はグラマラスコレクションMINAで丸め込み、妃南から3カウントをゲットした。
◆タッグマッチ 15分1本勝負 |
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○上谷沙弥 |
7分55秒 |
吏南● |
渡辺桃 |
小波 |
渡辺桃&上谷沙弥のクイーンズクエストと小波&吏南の大江戸隊がタッグで対戦。5★STAR GPにエントリーされている選手のなかで吏南がどのような自己主張を見せるのか。
QQがコールされると大江戸隊が突っかかり分断、上谷を捕まえて2人がかりで攻めていく。吏南が上谷にヘアーホイップの連続からロープに固定して攻撃、小波とともに顔面を踏みつけていく。小波が上谷にサッカーボールキック。返した上谷がエルボー連打も小波が仁王立ち。上谷が側転で攪乱しドロップキック。桃が小波にミドルキックの連打を浴びせる。桃は串刺しドロップキック。カットに入った吏南を宙吊りにすると、まとめてドロップキックの餌食にしてみせる。小波がワキ固めからミドルキック、スライディングキックはかわされるも桃の突進を止めてぶら下がり式腕十字。吏南が桃にドロップキック。桃が裏投げからPK。上谷が吏南に串刺しニーアタック、ドロップキック、逆エビ固め。吏南がエスケープすると、ビッグブーツをかわして卍固め。小波も桃へのスリーパーで吏南を援護する。小波、吏南が次々と上谷にくし刺し攻撃、吏南がノーザンライトを決める。吏南はフィニッシュを宣言し、ゴリーボムの構え。上谷がかわして桃がミドルキックも吏南は逆さ押さえ込み。上谷が返すと吏南がゴリーボムの構えに再び入る。しかし上谷がかわして二段蹴り。上谷がフィッシャーマンの構えも吏南がかわして卍固め。グラウンドに移行するが上谷がエスケープ成功。上谷がノーザンライトを放つが小波がカット。上谷と桃が吏南にコーナーからニーアタックの競演。上谷が滞空時間を取って吏南にスタークラッシャー。3カウントが入り、上谷が勝利した。
◆6人タッグマッチ 15分1本勝負 |
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○コグマ |
10分26秒 |
レディ・C● |
羽南 |
なつぽい |
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岩谷麻優 |
舞華 |
岩谷麻優&コグマ&羽南のSTARSフルメンバーが登場。6人タッグマッチの相手は舞華&なつぽいのドンナ・デル・モンドにレディ・Cを加えた連合軍。このところDDMやCOSMIC ANGELSとチームを組む機会の多いレディ・C。いずれはなんらかのユニットに所属するものと思われるだけに、未勝利ながらもレディの動向も見逃せない。また、現ハイスピード王者のなつぽいと元王者のコグマのハイスピード対決にも注目。現時点では8・29汐留でのスターライト・キッドとの防衛戦が控えているなつぽいに、コグマの闘いぶりがどのようにして王者の視界に入るのか。
コグマが先発を買って出るとなつぽいと対峙しゴング。ロックアップと見せかけなつぽいが丸め込み。ロープワークの攻防からアームホイップの応酬、なつぽいがドロップキック。タッチと見せかけなつぽいが攻撃、舞華とレディが一斉にコグマに襲い掛かる。しかしエプロンで羽南が妨害、コグマはSTARSを呼び込みトリオでなつぽいを攻め込んでいく。羽南がボディープレスを決めるが2カウント。羽南は柔道投げの連続からボディースラム。岩谷のチョップになつぽいが悶絶。岩谷は背中にも強烈なチョップを放つ。岩谷のなげをかわしてなつぽいがヒザへのドロップキック、ネックブリーカードロップ。舞華が岩谷をコーナーに振るとレディとともに串刺し攻撃の連続、ダブルのショルダータックル。岩谷が舞華を翻弄しドロップキック。羽南がドロップキックの連打でつづきカバーするが2カウント。羽南がダブルリストの構えにいくが、舞華がこらえてエルボーの打ち合いに。舞華の突進を羽南がかわし串刺しドロップキック。舞華が返すと、ロックボトム。レディがコグマにビッグブーツ、かわしたコグマが丸め込む。返したレディにコグマはボディースラム。さらに背中へのストンピングを連打しフットスタンプ。レディが返すと、高々とボディースラム。レディの河津落とし狙いをコグマが阻止してDDT。コグマは串刺しアタックからスタナーをレディに見舞う。コグマがバックを取るとなつぽいがトラースキックでカットしレディが河津落とし。レディはチョークスラムで豪快に叩きつけるがSTARSのカットが間に合う。レディがストンピング連打でコグマを追い込み、串刺しビッグブーツでのけぞらせる。コーナーに乗せると羽南がカットしクロスボディーアタック、コグマがミサイルキック。レディが返すと、STARSがノーザンライト、ドロップキックの競演。羽南がレディを捕まえSTO、岩谷とコグマが合体ボディープレス、しかしレディの肩が上がる。コグマはレディを起こしてジャーマン。3カウントが入りコグマがレディを破った。
◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負 |
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中野たむ[4点] |
7分41秒 |
琉悪夏[0点] |
開幕戦でCOSMIC ANGELS同門のウナギ・サヤカに不覚も、2戦目の小波で勝利し、星を五分としたワンダー・オブ・スターダム王者・中野たむの第3戦。相手は5★STAR GPはエントリーで、これが初戦となる大江戸隊の琉悪夏だ。琉悪夏はこの試合と翌日、公式戦2連戦が組まれている。刀羅ナツコ不在の間、大江戸隊を引っ張るほどの成長が期待される琉悪夏がこのリーグ戦でどのような闘いを見せるのか。勝敗度外視のラフ攻撃か、それともセコンド陣を利用しどんな手を使っても勝ちを狙ってくるのか、はじまってみなければわからない。初制覇をもくろむ中野としては、是が非でも白星を先行させなければならないが…。
中野が歩を進め手を差しだそうとするが、琉悪夏はもちろん動かない。試合がはじまると、琉悪夏は中野の攻撃をかわしていく。しかし中野がサッカーボールキック。前からの蹴りは琉悪夏が掴んで髪の毛を引いて叩きつける。琉悪夏は中野の右腕にストンピング、場外に落ちた中野を大江戸隊が攻撃する。琉悪夏も場外に出て中野の右腕を鉄柱に叩きつける。リングに戻しても右腕を蹴り上げる。中野が右腕でエルボーを打っていくが力が入らない。琉悪夏は仁王立ちで「そんなもんか!?」。キッドが「潰せ!」と声をかける。琉悪夏は一発で倒すとワキ固め。中野がエルボーも琉悪夏がボディースラム。返した中野がネックブリーカー、中野のネックブリーカーを琉悪夏が止めてコーナーに叩きつけると、串刺しボディーアタック、顔面ウォッシュ。リング下の白川を小突いてから中野の右腕を鉄柱に叩きつける。さらにリングに戻してから右腕にその場ボディープレス。右腕を踏みつけながらフィニッシュを宣言しコーナーへ。冷凍庫爆弾を中野がかわしてみせるが琉悪夏がボックスを受け取り殴打。中野がかわしてスピンキック。中野がカバーするが2カウント。中野の突進に琉悪夏がクロスボディーで迎撃。中野が頭部へのキックをぶち込むとリング下に落として場外へプランチャ。中野はバイオレットシューティングへ。3カウントが入り、中野が琉悪夏を破った。
琉悪夏のコメント
「なんか、みんなたぶん、勝つとか、優勝するとか、一番上にいくとかだと思うんですけど、私はやっぱりこの5★STARをメチャクチャにしたいと思います。メチャクチャにして全員ボロボロにして、って思う」
中野のコメント
「大江戸隊が毎回私のいろんなところを返してくるし、その執念、どんな手を使ってでもメチャクチャにしてやるっていう執念はすごかったです。けど、私はもう負けるわけにはいかない。絶対にもう誰にも絶対に負けたくないので、スターダムの一番になります」
◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負 |
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鹿島沙希[2点] |
9分59秒 |
ジュリア[2点] |
開幕戦でスターライト・キッドに勝利、第2戦で岩谷麻優に敗れ1勝1敗のジュリアが鹿島沙希と公式戦で激突。第1戦でキッドに敗れた鹿島はこれがリーグ戦2戦目となる。起死回生を武器に一瞬の大逆転を得意とする鹿島だけに、ジュリアにはやりにくい相手だろう。鹿島は大阪2連戦でジュリア、白川未奈と公式戦。この2試合で、今年の5★STAR GPでの闘い方が見えてくるのではなかろうか。鹿島の動向が、レッドスターズの流れを左右する!?
ゆっくりと歩を進め鹿島が手を差し出す。ジュリアが応じると見せかけバックドロップ狙い。鹿島が切り返してアームホイップ、カバーの応酬が展開される。鹿島が髪を引いてマットに叩きつけるとジュリアもやり返す。ジュリアは髪を束ねてヘアーホイップ。鹿島もやり返して叩きつけると、髪を引っ張って馬乗りに。鹿島はボディーシザーズの状態からジュリアの髪をかきむしる。マットに叩きつけると喉元を踏みつけカバー。ジュリアが返すも、鹿島は首元を踏みつけてロープ際で攻撃する。鹿島はジュリアをかわしながら突進。ジュリアがかわしてドロップキック、串刺しビッグブーツ。鹿島が返すと、コルバタへ。しかしジュリアがキャッチして、逆片エビ固めに持っていく。さらにジュリアはSTFに移行して締め上げる。エルボーの打ち合いでジュリアが仁王立ち。さらにエルボーのラリーがつづく。ジュリアが連打し突進するが鹿島が動きを読んでコルバタからビッグブーツ。ジュリアが返すと、鹿島がダブルアームの態勢。ジュリアが切り返すとネックハンギングツリーから前方に叩きつける。ジュリアは鹿島を引き起こしブレーンバスター狙い。鹿島が切り返して丸め込み。2度目はジュリアが押し潰すが鹿島が丸め込みの連続へ。ジュリアはコーナーからミサイルキック投下。しかし鹿島の肩が上がる。ジュリアがファルコンアローも2カウントどまり。ジュリアがフィニッシュを宣言するが鹿島が起死回生狙い。回転してさらに起死回生を決めるとジュリアが返せず、鹿島が3カウントをゲットした。
鹿島のコメント
「5★STAR2戦目、やっと2点。ジュリアね、前回起死回生対策はバッチリ、もうかからないって言ってたけど、きょう起死回生で負けてんだよ。私には引き出しが何個も何個もある。5★STAR、お楽しみに!」
ジュリアのコメント
「あー! もう! あれは本当に3カウントだったのかな。前もこんな感じで起死回生で負けたことがあったから、前回シングルやったときに起死回生対策はこれでバッチリと思って。鹿島沙希に負けるなんて思ってなかったけど、1本取られました。つえーな。5★STAR始まって1勝2敗。いまの時点で2敗はけっこうまずいんじゃないかな。いろんなことをもっと考えながら残りの5★STAR一戦一戦乗り越えていって、絶対優勝したいんでね。優勝して私、取り返したいベルトがあるから。ちょっと反省します」
◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負 |
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林下詩美[4点] |
11分35秒 |
ウナギ・サヤカ[4点] |
ワールド・オブ・スターダム王者・林下詩美とフューチャー・オブ・スターダム王者ウナギ・サヤカが5★STAR GP公式戦で初シングル。詩美は開幕戦で舞華に敗れるも、第2戦でクイーンズクエストの同門・上谷沙弥を破り星を五分としての第3戦。ある意味、これが仕切り直しの試合となる。一方のウナギはCOSMIC ANGELS同門の中野たむ、AZMを連破し、まさかの開幕ダッシュ。7番勝負やシンデレラ・トーナメントを経てシングルでの急成長を見せているが、序盤ながらも5★STAR GPでの快進撃は予想の範疇を超えていた。そして迎える赤いベルトの王者との対戦。王者がウナギの連勝にストップをかけるか、それともウナギ快進撃が継続か。
ウナギが盛んに握手を求めるがそのたびに詩美が後退。たまらずウナギが攻撃しチンクラッシャー、ビッグブーツ。コーナーに追い込むとボディースラムを狙う。詩美が切り返して「なめんな」とボディースラム。詩美はもう一度ボディースラムで叩きつける。ウナギが返すと、詩美はキャメルクラッチ。ウナギがエスケープすると、詩美は背中にダブルニードロップ。返したウナギに詩美は正面から低空でドロップキック、滞空時間を取ってのボディースラム。ウナギが返すと、詩美が連続でカバー。詩美は「こいよ」と挑発しウナギにエルボーを打ってこさせる。詩美のダッシュにウナギはコードブレーカー、串刺しエルボーアタック、フェースクラッシャー。詩美が返すと詩美は大ふへん固め。詩美が切り返してドロップキック、ミサイルキック。ウナギが返すと、詩美はスリーパー。ウナギがエスケープしエルボーの打ち合いに持っていく。ウナギの連打に詩美が一発で倒してみせる。詩美が突進するがウナギが受け止めてトップロープに打ち付ける。ウナギはギロチンを連続で投下。詩美が返すと、ウナギが突進、詩美がかわしてジャーマン。両者ダウン状態から詩美が立ち上がりコーナーへ。ウナギが追いつきコーナーから落とすとランニングギロチン。コーナーに乗せたウナギはコードブレーカー。さらに詩美を引き起こし大ふへん固めを決める。担ぎ直してさらに締め上げる。ウナギがカバーするが2カウント。ウナギが絶叫し、バックを取る。切り返した詩美がアルゼンチンからバックフリップ。詩美はコーナーからミサイルキック。10分経過。ウナギが丸め込みの連続から後頭部にカカト落とし、「いくぞ!」と絶叫し大儀であったを狙うが切り返した詩美がラリアット連打しコウモリ吊り落とし。しかしウナギがなんとか返す。詩美はバックにまわりジャーマン狙い。ウナギがこらえるが詩美がジャーマンで投げきる。3カウントが入り、詩美がウナギをフォールした。
詩美「調子に乗ってるウナギの連勝を止めました! この前食べたウナギ、すごいおいしかった。やっぱり夏のウナギはおいしいから。でも、きょうのウナギ、あまりにまずくて食えたものじゃなかったです。もっともっと成長するんだな。次、楽しみにしとくよ、ウナギ。私は5★STAR GP、残りの試合全勝して、初の5★STAR GP2連覇を取ります。みなさん応援していてください」
ウナギのコメント
――連勝が止まったが。
「いやあ、世界の赤ちゃん(赤いベルトのチャンピオン)はやっぱすごいですね。奇跡をずっと起こし続けるウナギにこの5★STARで必ずなります。いまからまた星集め、頑張ります」
詩美のコメント
「5★STAR GP2勝目。そうですね、ウナギはまあシングル2回目ですけど、1回目、あのウナギはホントに食えたもんじゃないくらいにクソマズでしたけど、まあ今日は、あのウナギは噛めば噛むほど味が出るウナギなのかなと思いますが、だけどまだまだこの夏生まれ、夏デビュー、最高の夏女、林下詩美には及ばないです。今日は私が勝利したということで残りも全勝して2連覇、私が初の2連覇の夏女になります」
――初出場から3年間は5★STAR GP連勝スタートではじまっていたが、今年はそれまでとは異なるスタートの仕方だった。いままでとの違いは?
「やっぱり赤いベルトを持っているということで、いままでは自分は優勝したいとの気持ちでやってきましたが、今回はみんなが赤いチャンピオンをこれを機にちゃっかり倒したいみたいな気持ちの人がきっと多いので、赤いチャンピオンとして優勝狙いつつも、この赤いベルトのチャンピオンの首も狙われるという試合だったので、追われる側になったというのがすごく大変」
――これまでとは立場が異なり、相手はチャンピオンを意識して向かってくると。マークも厳しい。
「ハイ」
――ウナギは、かつて詩美が価値を上げたフューチャーの現王者。
「フューチャーのベルトはもともと私が大事に持っていまして、スターダムの未来にかけて返上させていただいたベルトをいまウナギ・サヤカが持っていて、私のかけた未来を確かめられる試合にもなったわけなんですが、全然まだまだ。正月に闘ったウナギしか知らなかったので、私の託した未来に、今日、試合をしてみてまだまだ捨てたもんじゃないなと思えました」
――スターダムに来て最初にシングルをしたのが1月の詩美だった。
「そうなんですね。そう考えればホントに成長をしっかりしていたのは、感じますね。すっかりスターダムの一員というイメージも強いですし。いろんなプロレスやら存在感の大きさも以前より成長を感じるし」
――成長は間違いなく感じ取れたと。
「そうですね。存在感もプロレスも成長を感じられましたね」
――それでも1対1となるとまだまだ?
「そうですね、まだまだやっぱり。中野たむ、白川未奈に助けてもらってのというイメージは私もやっぱり、みんなも強いと思うので、これからは私が大事にしていたフューチャーも持っていることですし、シングルとしてウナギ・サヤカ個人としての存在も上げていけたらいいんじゃないかと思います」
◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負 |
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AZM[2点] |
13分38秒 |
朱里[4点] |
開幕2連勝でスタートダッシュに成功した朱里と、開幕戦で敗れたAZMによる公式戦。朱里としては一気に3連勝といきたいところだが、過去の5★STAR GPで好試合を連発してきたAZMだけに油断は禁物。しかも昨年の公式戦ではAZMが朱里からピンフォールを奪っている。その後は今年2月にSWA世界王座戦をおこない朱里が勝利。よって両者のシングルは1勝1敗。今回もまた、一瞬も目が離せないスリリングな闘いが期待できそうだ。
AZMが突進しドロップキック。朱里がバックを取りグラウンドに持っていこうとする。AZMが下からかわそうとするが朱里がヘッドロック。返したAZMが三角絞めの構え。朱里がブレイクし、仕切り直し。AZMが入っていこうとするが朱里がかわしてバックを取る。バックの取り合いから朱里が左腕を取る。朱里がヘッドロックで締め上げるがAZMがロープへ振る。しかし朱里がショルダータックル。AZMはアームホイップでやり返す。朱里が担ぎ上げてマットに叩きつける。朱里がストンピングの連打もAZMがロープワークで攪乱。朱里が応戦しキックもAZMがかわしてみせる。手四つの探り合いと見せかけAZMが蹴りを入れる。ロープワークと見せかけAZMがリング下に。AZMが呼び込むと朱里はリング下。AZMが戻って朱里を誘う。AZMがエプロンでリング下の朱里を蹴ろうとすると朱里が脚をつかんで場外戦に。AZMは場外ブレーンバスターからコーナーに上がりダイビングフットスタンプ。AZMがリングに戻り朱里を挑発、エプロン越しにコルバタを放ちカバー、返されると腕固めに。三角蹴りを朱里が迎撃。朱里はストンピング連打からサッカーボールキック。返したAZMに朱里が首4の字固め。朱里がブレーンバスターを決めるが2カウント。朱里はストンピング連打からコーナーに叩きつけて顔面を踏みつける。コーナーに振られたAZMが三角飛びボディーアタック、ブレーンバスター。朱里が返すと、背後に回ってスリーパー。AZMがロープに逃れるとエルボー乱打。朱里はカウンターのニーからサッカーボールキック。AZMが返すと、朱里はコーナーに上がる。AZMが雪崩式アームホイップで落として反対側コーナーに上がる。朱里が追いつくがAZMがハイキック、宙吊りにしてマリンスパイク。AZMはフィニッシュを宣言しダイビングフットスタンプを決める。しかし朱里の肩が上がる。AZMが「終わり!」と叫んでミスティカ式ワキ固め。腕固めに移行するが、エスケープを許す。10分経過。AZMが腕を取ったままコーナーに上がる。朱里が担いで中央に持っていき山折り。AZMが返すと、朱里はフロントネックロックで立ち上がる。さらに回転して締め上げる。しかしAZMがロープに到達。朱里が強烈なミドルキックの連打を浴びせ、立ち上げると流炎狙い。AZMが切り返して丸め込みにいくが切り返した朱里が丸め込む。AZMがハイキックから突進も朱里がカウンターでハイキック。朱里は背後からニーアタック、正面からのニーアタック。AZMが返すと、朱里はバズソーキック。しかしAZMがかわして反対にバズソーキック。カナディアンデストロイヤーからあずみ寿司へ。3カウントが入り、AZMが朱里を破った。
AZM「5★STAR2戦目、朱里から勝ったぞー! おい朱里、近い将来、あなたが私をライバルというまで私はもっともっともっと強くなるから、覚悟しとけよ。ブルースターズまだまだ大物揃いだけど、AZMパイセンが最年少優勝目指すからおまえら、目離すなよ! じゃあ私が締めてもいいですか? …なんだっけ? アタマが回らない…いきますよ! いまを信じて? 明日に輝け? 誰を信じるかは自分で決めろ、Bow down to the queens!」
朱里のコメント
――連勝が止まったが。
「まさかAZMに去年と同じあずみ寿司で…。その前になんかなにをやられたのかわからなくて、ちょっと記憶が吹っ飛んで…。ホントに3が入ったのかちょっといまでも信じられないくらいです。もう何を言ったらいいかわからないですね。絶対に3連勝する気持ちできたので。ああもう、ホントになんて言っていいかわからないです。でも5★STAR、気持ちを切り替えて次、勝っていくしかないんで。ああ、もうなんて言っていいのかわからない気持ちです」
AZMのコメント
「2戦目大勝利、朱里から3カウント取りました。まだまだ朱里は壁が高いかもしれない、だけど私はね、朱里の口から将来、AZMがライバルと言うまで、もっともっともっと強くなります。そして、私が18歳で最年少優勝しますので、ぜひお楽しみにしてください」
――フィニッシュの前にカナディアンデストロイヤーを出したが、秘策として用意していた?
「そうですね。まあ、不意を突く丸め込みでは何度かかってきたので、朱里はまたその上を行くから、不意で勝ったところでどうせまた返しちゃうだろうなと、朱里はそれくらい高い壁だから。技をしてから、私の不意の技をしてから、あずみ寿司。いままでそんなことはなかったので、朱里を超えるために考えてきました。作戦通りですね。私の方が一歩、ここ(アタマ)が上だったってことでしょうか。疲れてアタマが回らない…」