2021/08/13 試合結果

2021年8月13日 『5★STAR GP 2021 後楽園大会』

『5★STAR GP 2021 後楽園大会』
8月13日(金)後楽園ホール(観衆713人=超満員札止め/コロナ対策限定人数)

試合結果

◆4WAYバトル 15分1本勝負

白川未奈

4分32秒
グラマラスコレクションMINA

レディ・C

※もう二人人は羽南、朱里

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負

妃南

8分53秒
あずみ寿司

吏南

林下詩美

琉悪夏

○AZM

鹿島沙希●

◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負

<王者>

8分36秒
大ふへん固め

<挑戦者>

ウナギ・サヤカ

桜井まい

※第6代王者のウナギ・サヤカが初防衛に成功

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

スターライト・キッド[5点]

5分19秒
ムーンサルト・プレス→片エビ固め

フキゲンです★[0点]

◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

上谷沙弥[4点]

11分5秒
フランケンシュタイナー→エビ固め

小波[2点]

◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

中野たむ[6点]

7分37秒
腕取り首固め

舞華[6点]

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

岩谷麻優[4点]

10分9秒
ドラゴンスープレックス・ホールド

なつぽい[3点]

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

ジュリア[4点]

14分31秒
ノーザンライト・ボム→片エビ固め

コグマ[2点]

 

 

試合詳細レポート

◆4WAYバトル 15分1本勝負

白川未奈

4分32秒
グラマラスコレクションMINA

レディ・C

※もう二人人は羽南、朱里

当初は白川未奈vs羽南vs妃南の3WAYマッチが組まれていたが、渡辺桃が腰の治療のため今大会から3大会を欠場。この影響を受けてカードが朱里vs白川未奈vs羽南vsレディ・Cに変更された。

 白川をきっかけに全員が握手をかわす。手四つの構えと見せかけ白川がグラビアポーズ。朱里が前に出てマネをすると、白川と前方ポジションの奪い合い。「デリシャス」を言い合う2人に羽南とレディがドロップキック。羽南がレディ、白川を次々と投げる。朱里がサッカーボールキックを羽南に浴びせる。羽南が払い腰で朱里を投げるとレディ、白川、羽南が串刺し攻撃、かわした白川はまとめてネックブリーカー。朱里が返すと、白川がフライングクロスチョップ、吊り天井。レディが割って入りカバーも羽南がカットし白川がドロップキック、朱里と羽南も合体のドロップキックを見舞う。朱里、白川、羽南がエルボーの応酬。羽南が離れてコーナーから飛ぶ。白川がカットしカバーもレディがカットに入る。朱里がレディにフロントネックチャンスリー。白川が朱里に空中胴締め落とし。レディが白川にチョークスラム狙いも切り返される。白川がグラマラスコレクションMINAで押さえ込むと3カウントが入った。

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負

妃南

8分53秒
あずみ寿司

吏南

林下詩美

琉悪夏

○AZM

鹿島沙希●

 当初発表されていた林下詩美&AZMvs朱里&レディ・Cvs吏南&琉悪夏の3WAYタッグマッチが変更。渡辺桃の欠場により5★STAR GP公式戦が延期になった鹿島沙希が琉悪夏&吏南組に加わり、クイーンズクエストの林下詩美&AZM&妃南組との対戦となる。

 最後に詩美がコールされたところで大江戸隊が奇襲を仕掛ける。場外戦となり、大江戸隊がQQを圧倒。鹿島が妃南を捕まえロープ際で大江戸隊全員が攻撃。琉悪夏がヒッププッシュで妃南の顔面を踏みつぶすとヘアーホイップ、顔面ウォッシュ。妃南が返すと琉悪夏は控えのQQをリング下に落とす。吏南が妃南にボディースラム、キャメルクラッチ。鹿島がQQのカットを阻止。妃南が向かっていくが吏南が蹴り飛ばす。吏南は妃南に「こんなもんか!?」と挑発。妃南が払い腰で投げて詩美に託す。詩美が吏南にドロップキック、入ってきた鹿島にボディースラム、琉悪夏が突進すると詩美と妃南が合体で押し倒す。詩美はミサイルキックも吏南が返す。吏南は詩美の髪を引いて倒すと卍固め。カットに入った妃南も同時に極めてみせる。琉悪夏が詩美に串刺しボディーアタアック。ショルダータックルを連打し詩美が受けて立つ。打ち勝ったのは詩美。しかし琉悪夏がすぐにショルダータックルで吹っ飛ばしセントーンを放つ。鹿島がコルバタから詩美に突進。詩美がキャッチしサイドバスター。AZMが三角飛びで鹿島をかいくぐりドロップキック。鹿島が返すと、AZMはワキ固め、ブレーンバスター。串刺し攻撃はかわされ大江戸隊が乱入。鹿島がダブルアームスープレックスホールドも2カウント。鹿島がダブルアーム式フェースバスターもカットされる。詩美と妃南が払い腰で競演。詩美とAZMが前後からの打撃を見舞う。鹿島が返すとAZMはダイビングフットスタンプ投下。しかし鹿島が切り返して丸め込む。丸め込みの応酬を吏南がアシスト、詩美がカット。琉悪夏が詩美を場外に追いやると鹿島がイス攻撃。かわしたAZMが丸め込むと3カウントが入った。

◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負

<王者>

8分36秒
大ふへん固め

<挑戦者>

ウナギ・サヤカ

桜井まい

※第6代王者のウナギ・サヤカが初防衛に成功

 スターダム参戦を宣言した元アクトレスガールズの桜井まいが初試合。いきなりウナギ・サヤカのフューチャー・オブ・スターダム王座に挑戦する。ウナギはCOSMIC ANGELS同門の白川未奈を破り悲願のベルトを奪取。そして今回、初防衛戦を迎えることになる。その初防衛の相手がまったくの未知数と言っていい桜井。これはまた、ウナギにとっても王者として試練。7番勝負やシンデレラ・トーナメント4強で得た成長をどこまで桜井を相手に披露できるか。また、桜井が一発でベルトを取ればスターダムのフューチャ王座戦線に大きな影響を与えること必至。桜井があいさつ代わりに見せるものとは?

 桜井が「お願いします」と握手を求めウナギが応じる。ゴングが鳴ると桜井がダッシュしエルボー連打。ウナギが反転しやり返すと桜井がロープに振ってビッグブーツ、コーナーに振って突進もかわされる。ウナギが串刺しエルボーアタック。桜井が返すと、ウナギはキャメルクラッチ、背中にギロチンドロップ。桜井が返すと、ウナギがコーナーに追い込み背中に体を浴びせていく。中央に持っていきカバーするが桜井が返す。ウナギは逆エビ固めも桜井がロープへ逃れる。ウナギがストンピング連打、桜井が返すとエルボー連打。しかしウナギがストンピング連打。桜井がビッグブーツで倒すと串刺しで回し蹴り、フェースクラッシャー。ウナギが返すと桜井はフェースロック。ウナギがエスケープすると、桜井がビッグブーツで突進。ウナギがロープを掴んで3カウントを回避。桜井が突進するがウナギがマットに叩きつけロープに振りフェースクラッシャー。桜井がエルボーで向かっていくとウナギがやり返す。エルボーの打ち合いで桜井が倒される。ウナギが「こいよ!」と挑発。桜井がエルボー連打もウナギが一発で倒す。ウナギがダブルハンマーで倒しギロチン投下。桜井がかわして押さえ込むが2カウント。桜井が丸め込みの連続もウナギがクリアー。桜井が突進するとウナギがキャッチし叩きつける。返した桜井にウナギはギロチンドロップ。ウナギは桜井を引き起こし、大ふへん固め狙い。桜井が切り返してスタナー、コーナーに上がりダイビングエルボードロップ。しかしウナギが返してみせる。ウナギが顔面を蹴飛ばし背中にカカト落とし。大ふへん固めにいくと桜井がギブアップ。ウナギが王座防衛に成功した。

ウナギ「フューチャー・オブ・スターダム初防衛、成功しました! えっと、誰だっけ? ちょっと名前言ってもらっていい?」

桜井「桜井まいです!」

ウナギ「というわけで桜井まいさん、初スターダムどうでしたか? この先には強くて、もっと強いやつがむちゃくちゃいっぱいいるから、そう思うとスターダムって最高に楽しいじゃないですか? いまいろいろ外でごちゃごちゃ言われたり、できなくて悔しくて、つらいときもあると思うけど、どんなときも自分自身を圧倒的に信じて、自分だけの位置を作っていけよ」

桜井「ウナギさん、きょうはありがとうございました。私はきょう試合をしてスターダムで闘っていきたいとより一層強い気持ちをきょう感じました。私をコズミックエンジェルズに入れてください!(会場どよめく)この華やかなプロレスの仲間に入れてください!」

ウナギ「ことわる! コズミックエンジェルズは3人でここまで駆け上がってきたので、申し訳ないけどDDMとか、STARSとか人少ないしね、ちょうどいいと思うんだけど、そういったところに入っていただいて。ね?」

中野と白川がリングへ。

中野「桜井まい、覚えた。私はこのコズミックエンジェルズをいつもスターダムで一番のユニットにしたいと思ってます。これから先、めちゃくちゃつらくて苦しくて、どんなにしんどいことがあってもあきらめない覚悟ある?」

桜井「(長い空白)あります!」

中野「ん?」

桜井「あります」

中野「ん?」

桜井「あります!」

中野「その気持ちが確かなら、一緒に夢みよ!」

白川「ウェルカム!」

中野「いくよ! 私たちも、あなたたちも、デリシャース、ウーンマ!」

ウナギのコメント

「フューチャー・オブ・スターダム初防衛、成功しました。私も外から来た身としては、すごくつらい思いもいまの段階でもしてると思うんですけど、自分で選んだ道なので、自分を信じて、自分の道を、自分にしかできないことを作り上げてほしいと思いますが、コズエンには私は入れる気はありません。いまでも。なのでやっぱり3人でアーティストを守り、フューチャーも守って、もっともっとコズエン上にいきたいと思います」

――闘ってみて、ちょっと前の自分を見るような思いもあった?

「いやあ…どうですかね?(桜井は)肝っ玉ちっちゃいですかね。私はやっぱりハートだけは絶対に誰にも負けないつもりでここには上がったので。あんなマイク一つで緊張しているようじゃ、スターダムでは絶対にてっぺんは取れないと思うので。彼女は強くなりたいと言ってましたけど、本当にマジで強いのいっぱいいるので、これから自分で闘って体感して、どんどん負けて、悔しい思いをして、上にいっていけばって感じです」

 

桜井のコメント

「けっこう最初から思ってた以上にすごいやられてしまって。本当にまだまだ自分の未熟さに気づきました。なのでこれからもっと。本当に強くなりたいので、努力して、もっともっと上目指して頑張っていきたいと思います」

――コズエン入りとなったが?

「すごく自分が入りたかったユニットなので自分からお願いさせていただいて入ることができて、本当にうれしいです」

――参戦1発目で収穫はある?

「いきなりタイトルマッチというすごい試合で参戦させていただいて。たくさんの方に注目していただいたと思うので、この期待をこれから裏切らないように、応援していただいた人にもっともっと強くなってお返ししていきたいと思います」

――コズエンで目指すレスラー像はある?

「見た目がコズエンは華やかでかわいらしく、女性らしいと思うんですけど、そのギャップで闘いのときは闘志をむき出しにしたような、そんな選手になりたいです」

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

スターライト・キッド[5点]

5分19秒
ムーンサルト・プレス→片エビ固め

フキゲンです★[0点]

 スターライト・キッドとフキゲンです★が大江戸隊同門対決。しかも2人ともSTARSから強制移籍させられた選手である。が、キッドは大江戸隊としてやっていく決意を固め新天地に移った。フキゲンの機嫌は謀りかねる状態だが、こちらもスターズに戻るような気配はないと言っていいだろう。試合は大江戸隊同門対決であり、同時に個人の得点争い。大江戸隊的な正々堂々の勝負が見られそうだ。

 小波が公式戦を控えているためか、フキゲンは1人で入場。フキゲンには鹿島と吏南、キッドには琉悪夏がセコンドにつく。両者ゆっくりと歩を進め手四つの構えと見せかけフキゲンが攻撃、しかしすぐにキッドが足を踏みつけ攻勢に。それでもすぐにフキゲンがやり返しカバーする。キッドが返すとアームホイップ、ドロップキック。キッドは顔面を蹴飛ばし、ロープ際い追い込んで馬乗り。ボディースラムからカバーするがフキゲンが返す。キッドがコーナーに振り串刺しで突進。フキゲンがかわして突進するがそのたびにキッドが足を出す。キッドがドロップキックにいくとフキゲンがかわしてセントーン。キッドがかわすとフキゲンは地獄突き、セントーン。キッドが返すと、フキゲンは3カウントを主張。フキゲンはブレーンバスターを予告も丸め込まれる。キッドが619、その場飛びムーンサルトプレス、ダイビングボディーアタック。フキゲンが切り返し丸め込む。キッドが切り返し丸め込みの連続。フキゲンも丸め込むが2カウント。回転エビ固めをかいくぐりキッドが背中にダブルニー、フィッシャーマン。フキゲンが返すと、キッドはスイングネックブリーカー、ムーンサルトプレス。3カウントが入りキッドの勝利となった。

 

キッドのコメント

「フキゲンです★、動きがまったく読めないし、不意打ちの丸め込み。ホントに危険だったわあ。さすがでした。でもでもでも、最後しっかり首刈ったぞ、2点ゲット。2点ゲッとしたけどさあ、今日は天罰を下すまでもなかった? 下せず終わってしまって全然物足りないわ。明日の白川未奈との公式戦は、アーティストチャンピオン?しっかり最後、天罰下してやる。ハイスピード(王座戦)前、こんなところで絶対負けてらんねえからな」

◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

上谷沙弥[4点]

11分5秒
フランケンシュタイナー→エビ固め

小波[2点]

 シングル王者との3試合が続いた上谷沙弥。開幕2連戦で朱里、林下詩美に連敗しいきなり崖っぷちに立たされたが、8・8大阪で白いベルトの王者・中野たむを破り初白星を挙げた。ここから勝ち進めば優勝争いに加わることができるが、この日立ちはだかるのが実力者の小波である。小波をここまで1勝1敗とまったくの五分。19年の5★STAR GPでは決勝に駒を進めているだけに、ここからギアを上げたいところだ。上谷と小波、どちらも生き残りをかけたサバイバル闘争だ。

 上谷のドロップキックを小波がかわしてスタート。かわし合いから2人が睨み合う。小波が誘って手四つの構え。小波が腕を取り、首の取り合い。小波がサッカーボールキックを連発。2発目を上谷がカットしカウンターでドロップキック。しかしセコンドの鹿島が外から足を引いて小波がリング下に落とすと大江戸隊が襲い掛かる。小波がフェンスに上谷を4連続で叩きつけていく。さらに小波は場外で上谷を痛めつける。リングに戻った小波が挑発。戻った上谷にストンピング連打から首を取る。押さえ込むが上谷が返す。小波は「こいよ」と挑発しながら蹴飛ばしていく上谷がエルボー連打で向かっていく。そのたびに小波は仁王立ち。小波の突進に上谷が二段蹴り連打、串刺しニーアタック、ドロップキック、逆片エビ固め、背中にドロップキックでたたみかける。返した小波が串刺し攻撃をかわしてエプロンに出すとスリーパーホールド、ぶら下がり式首4の字固め、串刺しニーアタック連打、串刺しドロップキック、ブレーンバスター。上谷が返すと小波はフェースロック。上谷がエルボーにいくと小波も打ち返す。上谷がニーアタック、ラリアットをかわしてニールキック。上谷は、リング下に落ちた小波にスワンダイブ式プランチャ。リングに戻すと、ミサイルキック。小波が返すと、上谷がフィッシャーマン。10分経過。上谷がスタークラッシャーを狙うが小波がスリーパーに切り返す。上谷が脱出も小波が延髄斬りから後方に叩きつける。上谷が返すと、小波はトライアングル狙い。上谷が切り返すが小波がミドルキック。上谷がフランケンで飛びつくと3カウントが入った。

 

上谷のコメント

――星を五分にしたが。

「ハイ、プロレスラー3年目、この初戦から勝利といういいスタートを切ることができました。関節地獄、かなり手強かったんですけど、この調子で私が5★STAR優勝したいと思います。見ていてください」

――3戦目で中野に勝って勢いが付いた?

「そうですね。やっぱ1戦目、2戦目で少し落ちてしまった部分があったんですけど、中野たむから勝利したことで、前回の白いベルトの悔しい思いを込めて、勢いがついた結果なんじゃないかなと思います」

――上谷が「4大巨頭」と呼んだうちの3人(朱里、詩美、中野)と闘ってどうだった?

「やっぱり、とにかく、シングルのベルトを持っているだけあって強かったです。並大抵の相手じゃないなと感じました。でもその4大巨頭のうちの1人(中野)にいま勝利しているので、残るは彩羽匠選手。やっぱり会見でいろいろあったこともあって、ピンチをチャスに変えて、ここは勝利して返す。それが一番なんじゃないかなと思います」

――彩羽戦まで負けられない。

「そうですね。ここから完全無双です」

◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

中野たむ[6点]

7分37秒
腕取り首固め

舞華[6点]

 ワンダー・オブ・スターダム王者・中野たむは5★STAR GPでこれまで2勝2敗の五分と、王者としてはやや物足りない成績を残している。ここで3敗目を喫すれば、優勝戦線への参入が厳しくなる。対する舞華は、開幕戦でワールド・オブ・スターダム王者・林下詩美を破ったのをはじめ、ここまで3勝1敗とまずまずの成績で、試合数にバラツキこそあれ得点上ではブルースターズのトップに立った。ここで白いベルトの王者を破れば、赤白王者を撃破という快挙となり、優勝争いも一歩リードとなるだろう。中野が白星を先行させ優勝への希望をつなぐか、それとも舞華が快進撃に勢いをつけるか、リーグ戦前半戦の重要な一番だ。

 中野の蹴りを舞華が連続でかわす。中野はラリアットをかわしてPK。舞華がキャッチしワキ固め。中野がエスケープすると、舞華がストンピング、右腕を取ってコーナーに叩きつけると、さらに締め上げていく。右腕を取ってアームブリーカーの連続、中野がエルボー連打も舞華が「もっと打ってこい!」と仁王立ちし右腕を蹴り上げる。舞華のラリアットをかわして中野が丸め込む。中野は舞華をコーナーに振ってエルボーアタック、ミドルキックの連打、カカト落とし。舞華が返すと、中野はダイビングボディーアタック。舞華がキャッチするが中野が丸め込む。返した舞華がバックドロップ。ブレーンバスター狙いは中野が切り返しブレーンバスターの構え。舞華が切り返し強引にブレーンバスターを決める。舞華が返すと、炎華落とし狙い。中野が切り返すが舞華が腕を蹴飛ばす。舞華の突進に中野がスピンキック、どどん・Tam。両者ダウン状態から中野が立ち上がり、コーナーからダイブ。かわした舞華がラリアット。中野がトラースキック、舞華がカウンターでラリアット。舞華は引き起こして両腕をクロスし叩きつける。中野が返すと、舞華は炎華落としを決める。しかし中野の肩が上がる。舞華が引き起こすが中野がこらえる。中野がバックを取るが舞華がラリアット。中野が切り返して丸め込むと3カウント。

 

中野のコメント

「筋肉こけしをこけしの国に送り返してあげました。過酷なこのリーグ戦、過酷なリーグ戦、地獄だ、地獄の連戦だ。でも、私、中野たむは、そしてCOSMIC ANGELSは、新しい仲間も増えて中野たむ個人としてもコズエンとしても、スターダムの一番になります。たむロード、見ててください」

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

岩谷麻優[4点]

10分9秒
ドラゴンスープレックス・ホールド

なつぽい[3点]

 開幕戦で渡辺桃の新技に敗れるも、翌日のジュリア戦でキッチリ勝利を挙げ星を五分としている岩谷麻優。対するは、1勝1敗1分けのなつぽいだ。なつぽいは大阪大会でスターライト・キッドと痛い両者リングアウト。ハイスピード王座戦を前にキッドの罠にはまった形となった。両者とも星の上では五分で、この試合に白星先行がかかる。

 岩谷が握手を求めるが、なつぽいは追い払うような仕草。ロープワークの攻防でスタートしなつぽいがアームホイップ。こんどはなつぽいが握手を求める。岩谷がゆっくりおうじるとなつぽいが張って丸め込みの連続へ。しのいだ岩谷の手を取りなつぽいがアームホイップ、低空ドロップキック。岩谷がかわして蹴り上げると、なつぽいは場外でうずくまる。岩谷が降りてリングに戻す。岩谷はストンピング連打からキャメルクラッチ。しかし、なつぽいの足がロープへ。岩谷は逆エビ固め。なつぽいがエスケープすると、岩谷がワキ固め、フェースロック。ロープに逃れたなつぽいを岩谷がコーナーに叩きつけニーを押しつける。さらに顔面を蹴飛ばしていくと、岩谷は気合いを入れて投げを打つ。なつぽいがスクッと立ち上がってネックブリーカー、コーナーに上がると岩谷をかわしてコルバタで飛びつき変型卍固め。なつぽいがストンピング連打から顔面へ低空ドロップキック。岩谷が返すと、なつぽいがネックブリーカー狙い。岩谷が切り返すとバックキックから低空ドロップキックのお返しを放つ。岩谷が引き起こしスクリューキック、フロッグスプラッシュ。なつぽいが返すと、岩谷はドラゴンの構え。なつぽいが切り返しマヒストラル。トラースキックをかわすとバックラッシュ。返した岩谷にスイングネックブリーカー。コーナーに上がると、フェアリアルギフトも脚を突き立てられる。岩谷はドロップキックからジャーマン、スタンディングのドラゴンスリーパー。これを離すとムーンサルトプレス。しかしなつぽいがかわしてトラースキック。返した岩谷になつぽいはジャーマン。返されたなつぽいはコーナーからフェアリアルギフトを決める。しかし3カウントには至らず。なつぽいがダッシュして飛びつくが岩谷がかわしてドラゴンスープレックス。3カウントが入り、岩谷が勝利した。

 

岩谷のコメント

「今日公式戦3試合目でなつぽいに勝ちました。自分はいまいったい何点なのでしょうか? 4点です。正解! もう目の前の試合に集中しているので誰が相手とか先のことはわからないですけど、公式戦組まれたらキッチリ自分が勝って確実に2ポイントずつ増やして、今年はなんのタイトルも持ってないので、ここで優勝して自分、あのベルトに挑戦するので。必ず今年中に自分が1冠王、いや2冠王、3冠王になっていると思います。後半戦の岩谷麻優、お楽しみに。チェケラ」

――なつぽいはどうだった?

「シングルは久しぶりだと思います。たぶん数年前の5★STARでは試合をしたと思うんですけど、やっぱり体が小さい分、今日は打撃にこだわってみました。なつぽいはいまハイスピードのベルトを持っているので、速さはもちろんありましたね。自分も歳を取って体が衰えてきた部分はあるんですけど、まだまだハイスピードの最多防衛記録の王者として岩谷麻優、まだまだハイスピードもいけるんじゃないかって思いますね。だから、あのベルトっていうのはもしかしたらハイスピードかもしれないですよ。そこはお楽しみに。今後の言動を見逃さないようにお願いします」

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

ジュリア[4点]

14分31秒
ノーザンライト・ボム→片エビ固め

コグマ[2点]

 1勝2敗と黒星が先行のジュリア。第4戦目の相手はコグマである。7年ぶりに5★STAR GP参戦となるコグマは7・31横浜でハイスピード王者のなつぽいをいきなり破って白星発進。かつての在籍時代を知らないジュリアには要注意の相手と言っていいだろう。ここで敗れれば3敗となり、自力での決勝進出はかなり難しくなると言わざるを得ない。それだけにコグマ戦は絶対に負けられない。また、コグマが勝てば開幕2連勝のスタートダッシュ。シングル初対決で待ち受ける結果とは?

 ゴングが打ち鳴らされ、両者とも慎重に中央へ。探り合いから手四つの構え。ジュリアがバックを取りに行きグラウンドでマウントを取ると腕十字狙い。コグマが切り返し首を取る。フロントネックロックをかけられたジュリアだが首を反対に取っていく。立ち上がりコグマがネックロック。ジュリアが腕を取るとコグマが取り返す。ジュリアがヘッドロックもコグマがヘッドシザーズ。ジュリアが抜け出しロックアップ。コグマがロープに振るとジュリアがショルダータックル。アームホイップの応酬からジュリアがドロップキック。ジュリアがコーナーに追い込み顔面を踏みつける。ジュリアは投げの4連発からカバー。返したコグマの首をロックするとストレッチプラムのような体勢に。コグマがエスケープすると、ジュリアはネックブリーカー。ジュリアがエルボー、ダッシュするとコグマがスライディングで倒しドロップキック。ロープに追い込み背中を踏みつぶし、フットスタンプ。ジュリアが返すと、コグマが背中にドロップキック。返したジュリアがエルボー、コグマがやり返しエルボーの応酬。ジュリアの一発でコグマが崩れ落ちる。しかしコグマがDDT、串刺しボディーアタック、RKO。ジュリアが返すと、コグマはコーナーに上がる。ジュリアが追いつき、コーナー上で卍固め。コグマが上がってトップロープに顔面を叩きつける。リング下に落ちたジュリアにコグマはプランチャ。リングに戻すとその場ボディープレス。返したジュリアにコグマは胴締めスリーパー。ジュリアがエスケープすると、コグマは中央でスリーパー。ジュリアがバックドロップ。コグマが立ち上がりお返しのバックドロップ。ジュリアはドロップキック。両者ダウン状態から2人が突進もジュリアが蹴飛ばす。コグマが駆け回りRKO。ジュリアが顔を蹴り上げるがコグマがブレーンバスター、ミサイルキック。10分経過。ジュリアが返すと、コグマはジャーマンで投げ捨てる。3連発目でホールドするがジュリアがなんとか返してみせる。コグマが引き起こしてコーナーに叩きつけると雪崩式でジャーマン狙い。エプロンのジュリアが顔面を蹴り上げロープ越しにネックブリーカー。リング下のコグマにジュリアが形を崩しながらもプランチャ。リングに戻るとフィニッシュを宣言しミサイルキック。コグマが返すと、ジュリアはSTF、フェースロック。コグマがエスケープするとジュリアが持ち上げる。コグマが回避し張り手から丸め込む。ジュリアの蹴りをかわしてコグマが丸め込みの連続。ジュリアが返すと、コグマは左右の張り手乱打。突進をジュリアがビッグブーツ。ジュリアが張り手のお返しからドロップキック。引き起こしてファルコンアローもコグマが返す。ジュリアはコグマを引き起こしてノーザンライトボム。3カウントが入り、ジュリアの勝利となった。

ジュリア「ジュリアのことが好きで好きでたまらない後楽園の諸君、元気ですか!? 元気ね。ここにいる諸君はみんな元気で何よりです。ジュリアはちょっと元気なかった。このリーグ戦、きょうで2勝2敗、もう1敗もできないという状況になってます。でもね拍手は違うと思う。でもね、崖っぷちに立たされた方が、追い込まれた方がジュリアは燃えるんでね。9・25大田区で必ず決勝に進む。優勝する瞬間、このジュリアが優勝する瞬間、絶対に目をそらすなよ。アリベデルチ、またな」

ジュリアのコメント

「いやあ、後楽園、聞いた話によるとコグマは6年ぶりの後楽園のメイン、シングルだそうで。まあ、今日初シングルしてみてね、あたってみた感想としては、天才と言われてもまだもうちょっと、もうちょっとジュリアに勝つにはかかるんじゃないかな。でも何度も何度も危ないって感じたけど、私もここで負けるわけには絶対にいかない。久しぶりの後楽園のメインを締めさせてもらったけど、やっぱりたくさんのお客さんに囲まれたなかで、アリベデルチするのは最高に気持ちよくて、もっともっと私のシングルで、必ずこのリーグ戦を私は優勝して、またシングル戦線に舞い戻ってくるから。そのときを諸君、見逃さず見ててくれ。アリベデルチ、またな」

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