『5★STAR GP 2021 名古屋大会』
8月28日(土)名古屋国際会議場イベントホール(観衆543人=満員/コロナ対策限定人数)
試合結果
◆シングルマッチ 15分1本勝負 |
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中野たむ |
7分14秒 |
レディ・C |
◆桜井まい スターダム・チャレンジ① 15分1本勝負 |
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林下詩美 |
8分5秒 |
桜井まい |
◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負 |
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なつぽい[5点] |
3分57秒 |
フキゲンです★[0点] |
◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負 |
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小波[4点] |
5分19秒 |
琉悪夏[0点] |
◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負 |
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スターライト・キッド[7点] |
10分11秒 |
白川未奈[4点] |
◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負 |
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ウナギ・サヤカ[5点] |
20分00秒 |
舞華[7点] |
◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負 |
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岩谷麻優[6点] |
15分39秒 |
ひめか[0点] |
試合詳細レポート
◆シングルマッチ 15分1本勝負 |
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中野たむ |
7分14秒 |
レディ・C |
ワンダー・オブ・スターダム王者の中野たむがレディ・Cとシングルマッチ。中野は5★STAR GPでここまで3勝2敗、すでに公式戦の半数を超え、得点上では舞華と並びブルースターズのトップに立っている。次の公式戦は9・6後楽園での彩羽匠戦。中野にとってはまったくの未知数だけに、それまでの試合で好調をキープし、大一番に臨みたい。対するレディには白いベルトの王者と一対一で闘える大きなチャンス。なんらかの爪痕を残し、次につなげたい試合だろう。
両者クリーンに握手をかわしてゴング。レディが手を高く上げて中野を誘う。中野はジャンプしても届かず蹴りを入れるが腕を取られる。腕の取り合いとなり、レディがヘッドロック。中野がロープに振るがレディがショルダータックル。中野がネックブリーカーからボディースラム3連からキャメルクラッチへ。レディがエスケープしエルボー連打、中野が受けて立つ。中野のミドルをレディがキャッチしカウンターのビッグブーツ。串刺しは中野がかわすが突進の際に食らってしまう。レディがもう一発叩き込むが中野がクリアー。レディが河津落としを狙うと中野が切り返してバックドロップ。レディがエルボーを打つと中野もやり返す。レディが河津落としを決めてジャイアントスイング、逆回転もしてカバーするが2カウント。レディは中野を起ち上げチョークスラム。しかし中野の肩が上がる。レディがエルボー連打からコーナーに乗せる。中野がエルボーをかわし宙吊りのドラゴンスリーパー。ディスティニーハンマーはレディがかわすが中野がスピンキックを見舞う。レディが返すと、中野がバイオレットシューティング。3カウントが入り、中野が勝利した。
◆桜井まい スターダム・チャレンジ① 15分1本勝負 |
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林下詩美 |
8分5秒 |
桜井まい |
スターダム初参戦の8・13後楽園でいきなりウナギ・サヤカの保持するフューチャー・オブ・スターダム王座に挑戦した桜井まいの「スターダム・チャレンジ」がスタート。初戦からいきなりワールド・オブ・スターダム王者・林下詩美の胸を借りる。COSMIC ANGELSに加入しスターダム第2戦の桜井がどこまで赤いベルトの王者詩美と闘えるのか、トライアルマッチ的な試合となりそうだ。
桜井のセコンドにウナギ・サヤカがつく。桜井が「お願いします」と両手を差し出すが詩美は応じず試合がスタート。慎重に歩み寄り詩美がヘッドロック。桜井が振ろうとするが詩美が締め上げる。桜井がロープに振るも詩美がショルダータックルで吹っ飛ばす。詩美はストンピングからボディースラム。桜井が返すと詩美はキャメルクラッチ。桜井が手を伸ばしてロープに到達。しかし詩美がすぐにストンピングから背中にダブルニードロップ。詩美は桜井の腰にエルボー連打、ストンピング。桜井がエルボーで向かっていくと詩美が「こいよ」と挑発。桜井が連打も詩美が一発で吹っ飛ばす。詩美が突進すると桜井がビッグブーツ、串刺しで回し蹴りスタンディングのエルボードロップ。コーナーに上がると、詩美が立ち上がり担ぎ上げる。桜井が逃れてエルボーも詩美が打ち返す。エルボーの打ち合いから桜井が乱打。詩美が一発で倒し滞空時間を取ってボディースラム、逆エビ固め。桜井はなんとかロープに逃れる。5分経過。詩美が立ち上げると桜井がスタナー、ボディースラム。詩美が返すが桜井がSTFを極める。詩美がエスケープすると桜井が突進しビッグブーツ。コーナーに上がりフィニッシュを宣言しダイビングエルボードロップ。詩美がかわしスライディングラリアット。ミサイルキック。桜井が丸め込みの連続にいくが詩美がしのぎきる。詩美は桜井の突進にラリアット。担ぎ上げて揺さぶると桜井がギブアップ、詩美の勝利となった。桜井はウナギの肩を借りて退場した。
桜井のコメント
――今日から「スターダム・チャレンジ」がスタート。
「そうですね。いきなりちょっと赤いチャンピオンと戦うことになって、自分の中でもプレッシャーというか緊張はしてました。本当に、前回に続いてもっと強い相手だなと今回、思いました。試合中何回も心が折れそうになったんですけど、セコンドでウナギさんが必死で自分に声をかけてくれたのがすごく最後までというか、自分の限界まで限界以上まで、闘うことができたと思います」
――10戦を予定しているとのことだが、どんな姿勢で臨んでいきたい?
「やっぱり自分はまだまだ経験とか実力が足りないので強い選手と闘って、この経験を盾にもっと先の未来のことを見せて、いまは勝利なかなかできないかもしれないですけど、めげずに頑張りたいと思います」
――まだスターダムでは2試合だが、このリングはどう映っている?
「スターダムのリングは本当の闘いというか、真剣勝負ですね、ハイ」
詩美のコメント
「(桜井には)いい経験になったんじゃないですか。やっぱりスターダムってのはレベルの高い団体ですから、まだまだ桜井まいには成長してもらわないと困るなって感じましたが、だけど彼女にはまだまだ伸びしろがあるなと思ってます。次のシングルするときは今日よりもっと、私にジャーマンでもトーチャーラックボムでも出させてくれるような選手になってくれていたらいいと思ってます」
――最後はアルゼンチンバックブリーカーを狙っていた?
「アルゼンチンにしたかったんですが…いくまでもなかったということです(苦笑)」
◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負 |
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なつぽい[5点] |
3分57秒 |
フキゲンです★[0点] |
6・8後楽園でハイスピード王座を争ったなつぽいとフキゲンです★が5★STAR GP公式戦で再戦。タイトルマッチでは王者・なつぽいが防衛に成功した。そのなつぽいは翌日の汐留でスターライト・キッドの挑戦を受ける。リーグ戦ではキッドに足を引っ張られたこともあり、いまだ1勝どまり。ここでは確実に2点をゲットし星を五分に戻すとともに、いい感触を持ったままタイトルマッチに臨みたい。しかしながら、大江戸隊のフキゲンがやすやすと勝利を献上するとも思えない。ベルト奪取を阻止されただけになおさらである。フキゲンの裏に隠された本当の姿を知っているだけに、なつぽいにはかなりの注意が必要な闘いとなる。
なつぽいがフキゲンをロープに固定しドロップキック。フキゲンが突進するたびになつぽいが脚を出してかわす。フキゲンは反対にそれをなつぽいにやらせてみせる。ブレーンバスターをかわしたなつぽいが低空ドロップキック。なつぽいがダイビングボディーアタックからネックブリーカー。フィニッシュを宣言しフェアリアルギフトもかわされて丸め込まれる。丸め込みの応酬が展開されるが、最後に3カウントを奪ったのはなつぽいの方だった。
なつぽいのコメント
「5★STAR5点目、獲得しました! 明日はハイスピードのベルトを懸けて防衛戦です。絶対にこのベルトを守り抜く。キッド、天罰を受けるのはおまえだ。ぽい!」
◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負 |
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小波[4点] |
5分19秒 |
琉悪夏[0点] |
1勝2敗の小波と0勝2敗の琉悪夏が公式戦で大江戸隊同門対決。3敗となると厳しくなるだけに、どちらも負けられない闘い。大江戸隊としての闘いを貫くか、それとも個人として2点を取りに行くか。駆け引きが注目される一騎打ちだ。
琉悪夏が握手と見せかけ奇襲攻撃、ロープに追い込むと顔面ウォッシュ。場外戦で琉悪夏が優位に立つもラリアットを鉄柱に誤爆させ形勢逆転。琉悪夏をリングに戻し、小波がミドルキックの連打を浴びせる。小波はブレーンバスターを決めるが2カウント。小波がスリーパーを仕掛けると琉悪夏が持ち上げてコーナーに追い込み腹部へのパンチ、フィッシャーマンバスター。琉悪夏はフィニッシュを予告し、コーナーへ。しかし小波が下から蹴り上げコーナー上で変型コブラツイスト。さらにミサイルキックで吹っ飛ばすが琉悪夏が返す。小波がトライアングル狙いも琉悪夏が切り返す。小波のキックをかいくぐり琉悪夏がラリアット。琉悪夏は小波をコーナーに乗せるとフィニッシュを宣言しフィッシャーマン。しかし小波が返してみせると延髄斬り、ハイキック。飛びついてトライアングルランサーを決めると琉悪夏がギブアップの意思表示、小波が2勝目をゲットした。
小波のコメント
「琉悪夏とまた名古屋でシングルマッチ、今回は5★STAR GPだったけど、あいつ仲間なだけあって、全部私のやりたいこと見透かしてくるな。だが、まだまだあんな若造に3カウント取らせませんよ。琉悪夏、ジ・エンド!」
◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負 |
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スターライト・キッド[7点] |
10分11秒 |
白川未奈[4点] |
2勝1敗1分のスターライト・キッドと、スタートから2連勝の白川未奈による公式戦。4試合をこなしたキッドはなつぽいとの引き分けがあるものの、試合前の時点ではレッドスターズ首位。翌日にはなつぽいのハイスピード王座に挑戦するだけに、この試合でなんとしても勢いをつけたいところだ。また、対する白川は開幕から2戦して黒星なしと好スタートを切った。ここで3連勝となれば勢いはホンモノか!?となる。5★STAR GP初出場初優勝をめざし、キッドも突破か、それとも…。
キッドが組み合うと見せかけ後方にまわり髪をつかむ。アームホイップの連続から突進すると白川がアームホイップ、ドロップキックでキッドを場外に追い出す。白川が「上がってこい」と挑発。キッドが慎重にリングインスすると反対側から小波が足を引っ張り妨害。キッドが首元を踏みつけチンロックへ。これを外すと後方からドロップキック。キッドは「どうしたんだ、コラ!」と挑発しながらストンピング。キッドの仁王立ちに白川がエルボーで向かっていく。キッドも打ち返し、顔面を踏みつけていく。キッドの突進に白川はネックブリーカー。コーナーに追い込むとエルボーアタック、ドロップキック。キッドが返すと、白川は吊り天井、サーフボードストレッチ。キッドが白川をロープに追い込み顔面を蹴り上げるとその場跳びムーンサルトプレス。不知火を狙うと白川がこらえる。バックドロップ狙いをかわしたキッドに白川がエルボー。キッドもやり返しエルボーの打ち合い。白川が突進しようとするとキッドが阻止。しかし白川が後方に投げつける。白川がコーナーに上がり、ダイビングエルボーアタック。キッドが返すと、白川がローリングエルボー、ロープに乗せてDDT。しかしキッドの肩が上がる。白川はキッドを立ち上げインプラントDDT狙い。キッドがこらえてエルボーの打ち合い。白川がローリングエルボーから突進もキッドがかわして旋回式ダイビングボディープレス。白川が返すと、キッドがパイルドライバー狙い。白川がかわして丸め込もうとするがキッドが丸め込み。白川が空中胴締め落としも2カウント。キッドがDDTも白川が返してみせる。キッドは溜を入れての黒虎天罰。3カウントが入り、キッドの勝利となった。試合後にはダウンする白川にマスクを被せた。
キッドのコメント
「2点ゲット、このままレッドスターズ1位、守り続ける。白川未奈と初めてシングルマッチしてみたけど、打たれ強いんじゃないかなって思った。エルボーもひとつひとつ、魂こもってたのかもしれないけど、いまの私にはかなわない。明日のハイスピード、とことん潰してやるからな。白川未奈、グッバイ」
――ハイスピード8度目の挑戦。黒いキッドになってからは初めてだが、いままでとの違いは?
「全部違うんじゃない? いままでのキッド、なつぽいは『きっちゃん、きっちゃん』言ってるみたいだけど、もうきっちゃんなんかじゃないし。いままでに見たことないもっと黒くなったどす黒いキッドを明日、必ず見せてベルトを奪い取ってやる。とことん潰すからお楽しみに」
――勝つためには手段は選ばない?
「そうだねえ、まあ、いまの私はなにをしでかすかわからないから、そこも楽しんでみてもらえたらいいんじゃないかなあって、思いますねえ」
――5★STAR GPでブロックのトップになっているが、ハイスピード戦の追い風になっている?
「うん、もちろん。なつぽいとの両者リングアウトの1点が痛いとか思ってたのかもしれないけど、いまは私はフキゲンです★、白川未奈を倒してそこからもう4点獲得していまレッドスターズ現状1位、このまま勝ちつづけて、レッドスターズ1位通過してやる。そしてハイスピードのチャンピオンにもなってやる」
◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負 |
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ウナギ・サヤカ[5点] |
20分00秒 |
舞華[7点] |
中野たむと並びブルースターズトップの舞華がウナギ・サヤカと公式戦。このカードは6・12大田区におけるシンデレラ・トーナメント準決勝以来の実現となる。準決勝では舞華が勝利し決勝戦に駒を進めた。一方のウナギは準決勝敗退も、下馬評を覆すまさかの4強入り。同時進行のフューチャー・オブ・スターダム王座決定トーナメントではCOSMIC ANGELS同門の白川未奈に敗れるも、その白川からベルトを奪い現王者となっている。ウナギはここまで2勝2敗の五分と5★STAR GPでも健闘。舞華との対戦で白星を挙げれば、優勝への道も開けてくるだろう。また、翌日の汐留では吏南を迎えてのフューチャー王座防衛戦。シングルリーグ戦とベルト、この同時進行がウナギに相乗効果をもたらすか。舞華が勝てば単独首位、ウナギが勝てば五分の星。リーグ戦のターニングポイントとなり得るカードである。
グラウンドの展開で試合がスタート。腕の取り合いからウナギがヘッドロック。舞華が腕十字からフェースロックの構えからアームロックへ。腕十字に入るがウナギの脚がロープにかかる。舞華はストンピング連打から腕を取りコーナーに激突させる。腕は放さずさらに締め上げていく。左腕を捻りあげてアームブリーカーへ。コーナーに追い込むと左腕に全体重を乗せていく。さらに腕を捻りあげてコーナーに叩きつける。舞華は「どうした?」と挑発しながら左腕を攻撃。舞華の突進にウナギはコードブレイカー。串刺しで突進するが舞華がかわす。が、ウナギはエプロン越しにスタナーを放つとスタンディングでギロチン投下。舞華が返すと、ウナギがキャメルクラッチ。舞華がロックボトムもウナギが返す。舞華はウナギを立ち上げてコーナーに振ると串刺しラリアット、ショルダータックル。ウナギが返すと、舞華はブレーンバスターの構え。ウナギがこらえるが舞華が腹部にニー。ウナギの動きを読んでラリアット。ウナギは2発目をかわしてマットに叩きつける。ウナギが引き起こそうとすると舞華が下から腕を取り腕十字。ウナギが逃れると舞華はアームロック。ウナギはなんとかエスケープ。舞華は右腕を踏みつけて攻撃し、スライディングラリアット。10分経過。フィニッシュを予告するとリング中央で炎華落としの構え。ウナギが切り返してビッグブーツ、舞華がラリアット。ウナギが2発目をかわしてフェースクラッシャー。両者ダウンから舞華が胡座をかいた状態でウナギに「こい!」と呼びかける。ウナギが呼応しエルボーの打ち合い。舞華が立ち上がりエルボーを打つとウナギもやり返していく。舞華が両手を広げウナギに打ってこさせる。ウナギの連打で舞華が吹っ飛ばされる。舞華が振りかぶってエルボーを打つとウナギがダウン。舞華が引き起こしラリアット狙い。ウナギが飛びつきネックロック。舞華がブレーンバスターを狙うが、ウナギがこらえてグラウンドに持ち込みネックロックを継続。舞華が強引に持ち上げブレーンバスターを決める。15分経過。舞華はコーナーに乗せると雪崩式ブレーンバスター。ウナギが返すと、舞華はフィニッシュを宣言し、炎華落としの構え。ウナギが切り返しヨーロピアンクラッチ、ギロチンドロップ。舞華を引き起こすと大ふへん固めを狙う。こらえた舞華がマットに叩きつける。残り2分。舞華がスリーパーにとらえるが、ウナギの脚がロープに届く。舞華がラリアット狙いで突進するがウナギがロープに叩きつける。コーナーに乗せると、コードブレイカー。しかし舞華の肩が上がる。ウナギは舞華を起こして大ふへん固め。残り10秒、ウナギがバックを取るが舞華が至近距離からラリアット。ここでタイムアップを知らせるゴングが打ち鳴らされドローとなった。
舞華のコメント
「ウナギ、最初はね、運だけの女だと思ったけど、スターダムはいいねえ。誰がいつ伸びてくるかわからない。正直、今日、ウナギと引き分けたこと、メチャクチャ悔しいけど、なんかワクワクした。それが私の正直な気持ちで、ただ5★STARもう負けるわけにはいかない。明日の彩羽匠、必ず私が勝ってやるからな」
ウナギ・サヤカのコメント
「舞華、ドロー。フューチャー持ってアーティストも巻いて、シンデレラ・トーナメント準決勝では負けましたし、アイツは決勝に進んでますけど、私はもっと!もっと!成長して、次、オマエとアーティストであたったときは必ず舞華から取る。残り試合、落とさないで私が決勝へ進みます」
――桜井のセコンドに着いたのは、コズエン入りを認めたから?
「認めてないです! 人がいないからです(笑)」
◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負 |
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岩谷麻優[6点] |
15分39秒 |
ひめか[0点] |
腰を痛めて欠場、6・12大田区でのシンデレラ・トーナメント準決勝には出場したものの、その後再び欠場に入ったひめかが復帰。当初は四国2連戦でのカムバックが予定されていたが、大会の中止により今大会に延期となった。しかもいきなり岩谷麻優との公式戦である。昨年のファイナリストがどんなスタートを見せるのか、リーグ戦全体としても注目の一戦だ。迎え撃つ岩谷はここまで2勝1敗とひとつの勝ち越し。2度目の制覇に向けて、ここからさらにギアを上げる必要があるだろう。レッドスターズの方向性を占う重要な一戦だ。
岩谷から握手を求め、ひめかも応じて試合がスタート。ロックアップで組み合い力比べ。ひめかが押し込みブレイクする。岩谷がアームホイップ、ラリアットをかいくぐりエルボーアタック。コーナーに振られたひめかがショルダータックル。ロープに追い込むと顔面を踏みつける。コーナーに叩きつけると、ひめかが突進。かわした岩谷がドロップキック、サッカーボールキック連打。さらにロープに固定し腰のあたりを踏みつけていく。ひめかは突進してきた岩谷を止めてバックフリップ。串刺しラリアットからショルダータックル、逆エビ固め。エスケープを許さず中央でさらに締め上げる。アルゼンチンハバックブリーカーをしのいだ岩谷に、ひめかはパワーボムの構え。岩谷が丸め込むが2カウント。岩谷がトラースキック、ひめかがエルボー。岩谷がやり返しエルボーの打ち合いに。ひめかが崩れ落ちると岩谷が仁王立ち。ひめかが立ち上がりエルボー連打。岩谷がバックにまわるが崩れ落ちてしまう。岩谷が立ち上がりエルボー乱打、トラースキック。ひめかが突進を止めてネックハンギングボム。両者ダウン。10分経過。岩谷が立ち上がり低空ドロップキックで場外に落とす。コーナーに上がると場外プランチャで舞う。リングに戻すとダイビングフットスタンプ。フィニッシュを宣言するとムーンサルトプレス。ひめかが立ち上がりビッグブーツ、アルゼンチンから前方に叩きつける。しかし岩谷がクリアーに成功。ひめかが突進しラリアット。これも岩谷が返してみせる。ひめかはフィニッシュを予告してランニングパワーボム狙い。岩谷がウラカンで丸め込むが2カウント。岩谷がバックを取るが、ひめかが至近距離からラリアット。ひめかは岩谷を起こして高角度パワーボム。しかしギリギリで岩谷が返してみせる。再度引き起こすとコーナーに叩きつけ串刺しで突進。岩谷が足を出して丸め込む。さらにムーンサルトにいくがひめかがかわしてラリアット。つかんだ岩谷がドドンパ。ひめかが返すと、岩谷はハイキック、トラースキック、カカト落とし。15分経過。ひめかが返すと、岩谷はフィニッシュを宣言しドラゴンの構え。ひめかが切り返すが岩谷がジャックナイフ式エビ固め。3カウントが入り、岩谷が勝利した。
試合後マイク
岩谷「名古屋のみなさん、こんばんはー!ダメージがあって、きょう名古屋、メインっていうのを忘れてて、帰りそうになっちゃったんですけど、無事に勝ち点プラス2点で、いま4点になりました!(安藤リングアナから6点ですと訂正が入る)ごめんなさい、6点になりました。折り返し地点にまだ差し掛かってないかもしれないんですけど、5STARいろいろ中止とかあって大変ですけど、暑い夏、まだまだ乗り切って、この5STAR、完全にリーグ戦を終えて、自分が必ずまた優勝したいと思います。応援よろしくお願いします! また10月に2回ほどくるので、ぜひまたきょうみたいにたくさんのお客様が来てくれたらうれしいなと思います。本日はメインイベントで勝ったので、自分が締めさせていただきたいと思います。皆さん立ってください。いまを信じて、明日に輝け、ウィー・アーと言ったらスターダムと手でSの字を作ってください! 皆さん、暑いですか?リング上はもっともっと暑いです。物理的にも原理的にも。でもこの暑い気温を冷めずに、このままリーグ戦、みんな楽しんで、ケガなく盛り上がっていくんで、よろしくお願いします。いまを信じて、明日に輝け、ウィー・アー・STARS!」
岩谷コメント
岩谷「5★STAR、いまはもう何試合やったかわからないんですけど、いま合計で6点。3勝⋯3勝⋯1負けです。いまのところ順調ではないでしょうか。自分はこの5STARを優勝するっていうことが目標ではありません。優勝した先の先のことが大事なので。自分はこの夏、必ず駆け抜けて、すげーのチケットをこの手で奪いたいと思います。2週間ぶりの試合でちょっと体なまってるかなって不安になる部分はちょっとあったけど、まったくそんなのなかった。もうこのまま突き進むのみ。
—ひめかは復帰戦で、対戦も久々だったと思うが?
岩谷「ひめかはリングに立って向きあったときの大きさ。あれ、こんなでかかったっけっていうぐらい。昔もでかいなと思ってたんですけど、なぜか貫録というか、ただでかいだけじゃない何かオーラを放っていて、おやってちょっと思いましたね。欠場中に何か精神トレーニングでもやってたんでしょうかね。でも、やっぱ腰攻めたら、彼女自身のウィークポイントではあるので。相当痛がってたし、ケガの蓄積?みたいのは抜けきれてないんじゃないかなと思いました。彼女の攻略方法は丸め込みと腰を徹底的に攻め続けること。あと、ひめかはきょうからリーグ戦なので、どうなっていくかっていうのを、闘う相手ながらに陰ながら応援していきたいなと思います」