『5★STAR GP 2021 新宿大会』
9月4日(土)ベルサール新宿グランド(観衆298人/コロナ対策限定人数)
試合結果
◆シングルマッチ 15分1本勝負 |
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フキゲンです★ |
6分6秒 |
羽南 |
◆シングルマッチ 15分1本勝負 |
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ウナギ・サヤカ |
8分26秒 |
なつぽい |
◆シングルマッチ 15分1本勝負 |
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岩谷麻優 |
6分21秒 |
吏南 |
◆桜井まい スターダム・チャレンジ③ 15分1本勝負 |
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ジュリア |
10分4秒 |
桜井まい |
◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負 |
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ひめか[2点] |
8分16秒 |
白川未奈[4点] |
◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負 |
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小波[6点] |
10分41秒 |
彩羽匠[2点] |
◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負 |
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林下詩美[5点] |
20分00秒 |
朱里[5点] |
試合詳細レポート
月山和香が参戦表明
試合前、安藤リングアナが「今後参戦を希望する選手が来場しております」とアナウンスし、リングに上がった選手があいさつ。
月山「こんにちは、元アクトレスガールズの月山和香です。この最高峰のリングに闘いを求めてやってきました。みなさん、よろしくお願いします!」
月山が深々と頭を下げると花道からウナギ・サヤカが登場。
ウナギ「オマエは誰だーー! どうも、スターダムの査定係ウナギ・サヤカです。どうやらまたスターダムに上がりたい人がやってきちゃったようですが、一戦目はこのウナギ・サヤカが相手してやろうじゃないの。怖い、怖い、怖い。なにこの人? とりあえず、ちなみにキャリアは3年未満ですか?」月山「1年未満です!」ウナギ「おぉ! それなら、せっかくなのでこのフューチャーをかけてアナタのスターダムのデビュー戦、やりませんか?」
月山「はい、よろこんで挑戦させてください」ウナギ「大丈夫かコイツ!? なんか怖いぞ? まあ、いいや。じゃあ楽しみにしています。ただひとつだけ、COSMIC ANGELSには絶対、入れないから。じゃあ」
◆シングルマッチ 15分1本勝負 |
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フキゲンです★ |
6分6秒 |
羽南 |
前週の汐留につづき、今回も初使用の会場。そのオープニングを飾るのは、羽南とフキゲンです★のシングルマッチ。STARSの羽南と元STARSのフキゲン(ゴキゲンです☆から大江戸隊入りし改名)。羽南がフキゲンの機嫌を取り戻すことはできるのか?
フキゲンは不機嫌そうにスポーツ新聞の競馬欄を赤ペン片手に見つめる。競馬に負けたかフキゲンは新聞を投げ捨ててしまう。羽南はニューテーマ曲でリングイン。羽南が握手を求めるがフキゲンは「ノーデース!」と拒否。羽南が腕を取るとフキゲンが取り返しギブアップを迫る。フキゲンのヘッドシザーズを羽南が抜け出す。羽南が手を上げフキゲンを誘う。届かないとみるやフキゲンが足を踏む。フキゲンがタバコを吸うポーズを見せると羽南が「場内禁煙でーす!」と注意しコーナーに振る。しかしドロップキックをかわされてしまう。フキゲンが串刺し攻撃を狙うたびに羽南が足を出して阻止。フキゲンは羽南をストップしフキゲンムーブをやらせる。羽南が突進するとフキゲンは自分がやられたように足を出す。フキゲンが顔面をかきむしるが振られた羽南がクロスボディーアタック、ダブルリスト。羽南はフィニッシュを宣言もフキゲンが丸め込みの連続。羽南もやり返すが2カウント。羽南が投げようとするとフキゲンが丸め込む。3カウントが入り、フキゲンの勝利となった。
◆シングルマッチ 15分1本勝負 |
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ウナギ・サヤカ |
8分26秒 |
なつぽい |
現フューチャー・オブ・スターダム王者ウナギ・サヤカと前ハイスピード王者なつぽいがノンタイトルで一騎打ち。両者とも5★STAR GPにエントリーしているが、別ブロックのため2人が公式戦で対戦できるのは決勝戦のみである。両者ともまだ優勝の可能性があるだけに、そこをにらんでの闘いとなるのだろうか。現在、2人とも2勝2敗1引き分けと、奇しくもまったく同じ成績を残している。
ウナギが握手を求めると、なつぽいが応じると見せかけ手を引いてしまう。ゴングが鳴るとなつぽいが仕掛けてロープワーク。なつぽいのドロップキックがかわされるが、ウナギのギロチンもかわされてしまう。なつぽいが串刺しドロップキックをヒットさせるとゴム紐を持ち出し、「お誕生日おめでとう」とゴムパッチン攻撃。成功させたなつぽいだが、村山レフェリーに怒られる。2人がゴム紐を引っ張り合い、ウナギがコーナーに追い込み頭部に噛みつき。レフェリーは「マジメにやらないと帰るぞ」と怒りの言葉を投げつける。ウナギがなつぽいの背中を攻撃しスリーパー。大ふへん固めを狙うがなつぽいが切り返す。なつぽいがネックブリーカーも2カウント。ウナギのビッグブーツをなつぽいが阻止してエルボーの打ち合いに持っていく。ウナギがカウンターでビッグブーツ、ドラゴンスリーパー。なつぽいがエスケープしバックを取ると投げっぱなしジャーマン。コーナーに上がるとフェアリアルギフト。かわしたウナギがギロチン投下。なつぽいが返すと丸め込みの応酬。なつぽいが低空ドロップキックを打ち込むとウナギがリング下へ。なつぽいがコーナーに上がるがうなぎも上がって蹴落としてみせる。なつぽいがゴム紐を持ち出しウナギに巻き付ける。花道に連れ出しゲートに括り付けようとする。ウナギがゴムを引っ張り花道を戻そうとする。ゴムを引っ張り合い、なつぽいがトラースキック。なつぽいは安藤リングアナにゴムを巻き付ける。なつぽいが戻ろうとするがウナギが引っ張る。そのまま場外リングアウトとなった。謎のコミカルマッチとなった試合後、退場するなつぽいの背後からウナギがゴムを巻き付けた。
◆シングルマッチ 15分1本勝負 |
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岩谷麻優 |
6分21秒 |
吏南 |
鹿島沙希に代わり急きょ出場したシンデレラ・トーナメントでAZMを破り殊勲の1回戦突破。「14歳のシンデレラになる」と宣言し、岩谷麻優との2回戦に駒を進めた吏南だが、負傷欠場により岩谷が不戦勝で勝ち進んだ。あれから5ヵ月、流れてしまったカードが今回実現する。吏南は8・29汐留で敗れはしたもののフューチャー・オブ・スターダム王座にチャレンジしベルト初挑戦を体験した。さらに一皮剥けた吏南がスターダムのアイコンの視界に入ることができるのか、注目の一戦だ。
大江戸隊の吏南から握手を求めると岩谷が歩み寄る。しかし吏南は自分の髪を引っ張り「イエーイ!」とポーズ。握手できなかった岩谷だが吏南のポーズを真似てみせる。すると吏南が「クソババア!」と叫んで岩谷を攻撃、ヘアーホイップで投げ捨て、さらに「このクソアイコン!」と暴言を放つ。岩谷は「ババアなめんな!」とサッカーボールキックから「これがアイコンだ」とキャメルクラッチ。岩谷は腕を取って噛みつき攻撃。「噛んでない」と否定するが、佐渡レフェリーが注意。吏南が卍固めでギブアップを迫る。丸め込みを返された吏南が柔道投げの連発。岩谷が返すと、吏南はノーザンライトの構え。岩谷が切り返すが吏南が張り手を叩き込みノーザンライトを決める。返した岩谷に吏南はフィニッシュを予告。しかし岩谷が背後に回り胴締めスリーパーへ。吏南がエスケープすると岩谷は低空ドロップキック。吏南が返すと、岩谷がバックを取る。吏南が丸め込みの連続で岩谷を追い込む。ジャックナイフも2カウントどまり。岩谷がカウンターでトラースキック。逆エビ固めで絞り上げるが吏南がロープに到達。岩谷はダイビングフットスタンプを放つが吏南が返す。岩谷はフィニッシュを宣言し吏南を引き起こすとバックを取る。持ち上げた状態からドラゴンスリーパーにいくと吏南がギブアップ。
◆桜井まい スターダム・チャレンジ③ 15分1本勝負 |
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ジュリア |
10分4秒 |
桜井まい |
桜井まいのスターダム第4戦は、スターダム・チャレンジ第3戦。ここまでウナギ・サヤカのフューチャー・オブ・スターダム王座に挑戦し、10番勝負では林下詩美、渡辺桃に完敗を喫した。そして今回は前ワンダー・オブ・スターダム王者で現ゴッデス・オブ・スターダム王者のジュリアである。ウナギ・サヤカがスターダム参戦となったとき、ウナギ7番勝負のきっかけを作ったのがジュリアだった。そして今回は飛躍的成長を遂げたウナギのベルトにいきなり挑戦した桜井とのシングル。ジュリアの出方が注目されるカードである。
「お願いします」と桜井が手を差し出すが、ジュリアが蹴飛ばして試合開始。ロックアップでの力比べからジュリアがロープに追い込み胸を叩いてブレイクする。間を置いてから再びロックアップで組み合うと桜井がエルボー連打、ジュリアが受けて立つ。ジュリアがチョップを叩き込みショルダータックル。桜井がエルボー連打もジュリアがタックルからテイクダウン。腕十字を狙うジュリアの上になって桜井がカバー。ジュリアが返すと桜井は脚にエルボードロップ。ジュリアがネックロックに取るが桜井が切り返して立ち上がる。ジュリアが倒して仁王立ち。手四つにとると腕を捻りあげるが桜井がヘッドロック。ジュリアがヘッドロックに切り返し、そのままグラウンドへ。ジュリアがヘッドシザーズにいくも桜井が抜け出す。ジュリアがビッグブーツからグラウンドでサブミッション。ボディシザーズを決められた桜井がエスケープ。ジュリアの突進に桜井がビッグブーツ。コーナーに追い込みフェースクラッシャー、エルボードロップ。ジュリアが返すと桜井は変型STF、顔面へビッグブーツ。コーナーに上がるとダイビングエルボーもかわされてしまう。ジュリアが挑発しエルボーを打ち合う。桜井が連打すると、ジュリアは「オマエ誰に憧れてきたんだ?」と問いかける。桜井はエルボーを続けるがジュリアが張り手の連打を見舞う。桜井も左右の張り手を連打する。ジュリアの張り手で桜井がダウン。桜井が返すと、ジュリアはSTF。ステルスバイパーで反転しさらに締め上げると桜井がギブアップの声を上げた。
ジュリアのコメント
「ひとまず20日ぶりぐらいだね。久しぶりの試合で1発目、桜井まいか。週プロ読んでて、すごくボロクソに書かれてたよね? 林下の試合かな。読みましたよ。どんだけできないのか楽しみにしてたんだけど、でもなかなか。ジュリアがきっかけでスターダムに入ったっていう、そのぐらい言うってことは、そのぐらいやられる覚悟があって言ってるんだろうなと思って、どんなもんか楽しみにしてたけど、まあまあまあ久しぶりの試合、なかなか楽しませてもらいました。やっぱりこうでなくちゃね。ありがとう、またやりましょう(退席)」
桜井のコメント
「めっちゃくちゃ…悔しいです。私はジュリアさんがきっかけでスターダムに来て、スターダムに入ったんですけど、今日闘えること、すごい楽しみにしてたんですけど、本当に…あまり記憶がないんですけど、とにかく自分が弱すぎて、何もできなくて。もっと強くなりたいと思いました」
――こんなに張り手をやられたことはある?「初めてやられました。張り手は、めちゃくちゃ痛かったです。本当に耳がピーンってなりました。すごく、とにかく悔しいです」
――張り返していったが?
「負けたくないっていう気持ちで返しましたけど、あんまり効いてなくて、すごく悔しいの一言しか、いま出てこないです」
ジュリア「おい、オマエ泣いてんじゃねえぞ。私がデビューして4戦目、まあ周りからボロクソ言われましてね。でも人前で一度も泣いたことねえんだ。本当につらいことがあったときしか、試合に負けてボロボロにやられても、絶対泣くなよ。なんでスターダム来たの?」
桜井「……」
ジュリア「なんでスターダムに来たの?」
桜井「(小声で)ジュリアさんに憧れてました」
ジュリア「二度と言うなよ」
桜井「…はい」
◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負 |
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ひめか[2点] |
8分16秒 |
白川未奈[4点] |
腰の負傷から復帰を果たしたひめか。5★STAR GPでは初出場の昨年、準優勝という快挙を成し遂げたが、病み上がりの今回は2連敗と厳しいスタートをしいられた。第3戦の相手は、白川未奈だ。白川は対照的に2連勝でスタートダッシュをかけるも、8・28名古屋でスターライト・キッドに敗れ連勝がストップした。優勝をめざすにはここで勝って貯金を「2」としたいところ。一方のひめかにとっても3連敗は絶対に阻止しなくてはならない。ともに負けられない闘いだ。
白川がアーティストのベルトを見せつけるとひめかが歩み寄って睨み付ける。白川が襲い掛かる形で試合がスタート。エルボー連打をひめかが受けて立ちラリアット。ひめかの突進に白川が空中胴締め落とし。返したひめかに白川が串刺しで突進、ひめかがカウンターでショルダータックル、高々とボディースラムで叩きつける。ひめかはストンピング連打からコーナーに叩きつけると、串刺しボディーアタック、「チャンピオン!」と挑発しながら顔面を踏みつける。白川を引き起こすとエルボーの打ち合いに。白川が崩れ落ちるとひめかが起こして突進。白川がヒザにドロップキック、フライングクロスチョップ。白川が串刺しエルボーアタック、サイドからドロップキック。ひめかが返すと、白川が投げの体勢。ひめかがこらえてボディースラム狙い。白川が丸め込みからフェースロック、ヘッドロック。ひめかがエスケープすると、白川は背後に突進。気づいたひめかが切り返して背中にニーアタック。ひめかは白川を起こしエルボーを打ち合う。ひめかがラリアットも白川がかわしてコルバタから丸め込みの連続。ひめかがしのいでビッグブーツ。白川がキャッチしマットに叩きつける。白川はコーナーに上がるがひめかが追いつきパワーボム狙い。白川が切り返すとコーナーに乗せてエルボー。「もらった!」と叫んで高角度のDDT。コーナーに上がるとダイビングエルボーアタック。しかし、ひめかが返してみせる。白川は首を取るがひめかがこらえて至近距離のラリアット。ひめかが突進しラリアットをぶち込む。もう一発放つが2カウント。ひめかはコーナーに振って背後からラリアット、コーナーに乗せて高角度のパワーボム。3カウントが入りひめかが勝利した。ひめかはアーティストのベルトを持って退場。
ひめかのコメント
ひめか「5★STAR、3戦目、2連敗してしまって、やっと今日、星をいただくことができました。本来だったら今日、アーティストのベルト戦だったから、白川というかコズエン、よかったんじゃない? 星だけですんで。本来だったらベルトも取れるところだったからね」
白川「ベルト返せ、返せ」
白川が入ってくるも、ひめかが踏みつける。
ひめか「負けたんだから引っ込んどけ! 負けたなら引っ込んどけ。まあいいよ。今日は返すよ。アーティスト、いつになるかわからないけど。そのときまた本当の意味で奪ってやるよ」
◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負 |
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小波[6点] |
10分41秒 |
彩羽匠[2点] |
8・29汐留から古巣のシングルリーグ戦に合流、舞華を破り好スタートを切ったMarvelous彩羽匠が、小波を相手に第2戦をおこなう。一昨年のファイナリストである小波は2勝2敗と五分の星を残している。ここで彩羽に勝てばひとつの勝ち越しとなり、波に乗ることも予想される。彩羽が勝てば連勝でこちらも勢いが増すだろう。彩羽と小波の公式戦は、今後の展開を左右する闘いとなりそうだ。
彩羽が手を差し出すも小波は動かず。彩羽が中央で構え、小波がゆっくりと歩み寄る。素早いバックの取り合いからブレイク。小波がロープに振るが彩羽がショルダータックル。小波が髪を引いて倒すとサッカーボールキック。彩羽もやり返して走るがリング下からフキゲンです★が足を引っ張る。吏南がレフェリーの注意を引きつける。小波がイスで殴打しようとするが彩羽が阻止。彩羽は場外マットにボディースラム。彩羽がリングに戻してミドルキック、ストンピング、サッカーボールキック、ボディースラム。小波がロープに振られるも反動を利用してミドルキック。コーナーに振るとエプロンに送り出されるもぶら下がり式腕十字を極める。小波はコーナーから右腕にフットスタンプ。彩羽が返すと、小波が突進。彩羽が回し蹴りからキックの連打PK、ドロップキックを頭部に放つ。彩羽はブレーンバスターを高速で決めるが2カウント。彩羽は「よっしゃいくぞ!」と気合いを入れてコーナーへ。小波が追いつきコーナー上で卍固め、デッドリードライブ、ミサイルキック。彩羽が返すと、カウンターでトラースキック、投げっぱなしジャーマン。小波がカウンターでハイキック。両者ダウン状態に。小波がミドルキック、彩羽も応戦。小波が手を広げミドルの打ち合いに。小波が連打すると、彩羽も。しかし小波が連続でかいくぐっていく。小波がハイキックも2カウント。小波がスリーパー。彩羽が抜け出しエルボー、ハイキック。彩羽は小波を引き起こしコーナーに乗せるとランニングスリー狙い。小波が脱出し腕十字、三角絞め。彩羽がリフトアップするが小波が離さないでグラウンドへ。そのまま締め上げるが彩羽が耐え抜き反転。小波が返すとカバーの応酬。返した小波が突進すると彩羽が蹴りの連打を浴びせる。10分経過。返した小波に彩羽はランニングスリー狙い。小波が丸め込むと3カウントが入った。
小波のコメント
――彩羽に注目が集まる中で勝利。
「彩羽匠に勝ちました。ウナギ・サヤカからはじまって私が5★STAR GPやっと調子づいてきたんじゃない? まだまだ優勝、あきらめてないから。もちろん狙うのは私の今年の優勝のみ。最後、追い上げて全勝。5★STAR GP(残りの公式戦)全部勝ち抜いて決勝にいってやるよ。次は、朱里。待ってろよ。ジ・エンド!」
――彩羽はやってみてどうだった?
「1回、(スターダム参戦前に)Marvelousさん大阪大会で試合をしたことがあって。なんていうんですかね、いまはスターダムで格段に成長していま、新しいスタイルで大江戸隊として闘ってきていると思うので、そのときとは別人のような小波で闘ったつもりではいます」
――一昨年準優勝の小波、今年こその気持ちは大きい?
「もちろん。5★STARに出るとき、まあどのトーナメント、リーグ戦でもそうですけど全部優勝を狙って一生懸命やってるんで、負けるつもりはないですし、まだ、星を2つ落としてもたぶんまだチャンスはあるんで、(残り)全勝していけば、どんな手を使ってでも全勝していくつもりでやっていきたいと思っています。ここで追い上げて」
――いままであと一歩で優勝を逃すことが多かったが。
「そうですね。まあ、大江戸隊の小波としては5★STARはじめて。大江戸隊としていろんな仲間もいるしルールなんて関係ない。敷かれたレールの上をいく小波とはおさらばしたので」
――いままでとはひと味違う?
「そうですね」
◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負 |
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林下詩美[5点] |
20分00秒 |
朱里[5点] |
ワールド・オブ・スターダム王者・林下詩美とSWA世界王者・朱里が公式戦で激突。このカードは朱里が詩美の赤いベルトに挑戦した6・12大田区以来となる。大田区では時間切れ引き分けから異例の延長戦に突入、43分19秒の激突となり最後は両者KOの痛み分け、決着はつかなかった。とはいえ、規定によりベルトは詩美の防衛。朱里にとっては事実上の敗北とも言えるだろう。あれから3ヵ月、こんどは5★STAR GP公式戦での一騎打ちだ。星取りでは現在両者とも2勝1敗でまったくの五分。前回の試合時間を考えれば20分の制限時間内に決着をつけることは難しいとも思われるが、試合はやってみなければわからない。どちらかが意表を突いた戦法で短期決着を仕掛ける可能性もあるだろう。いずれにしても決勝戦でおこなわれてもおかしくない天王山的闘い。白黒つくのか、それとも…。
張り手の打ち合いから朱里がヘッドロック。詩美がロープに振りショルダーをぶつけ合う。朱里が蹴りを入れロープに振ってラリアット。詩美がかわしてともに突進。ダウンからすぐに両者立ち上がるとグラウンドへ。首の取り合いから詩美がバックを取る。朱里が腕を取ると詩美も応戦し腕の取り合いに。朱里がネックロックからグラウンドで脚を取る。詩美がロープに逃れると朱里が手四つと見せてグラウンドに入る。朱里が腕十字に入るが詩美の脚がロープに。朱里はストンピング連打からサッカーボールキック。朱里の蹴りを詩美がキャッチしコーナーに叩きつけると、串刺しで突進。朱里がカットしコルバタ。カサドーラで飛びつくが詩美が受け止めて後方に投げつける。詩美は串刺しエルボーから背後へのドロップキック。朱里が返すと、アームホイップ。詩美がショルダータックル、ラリアット。朱里がエプロンに出されると、詩美が突進。朱里が止めてスタナーをエプロン越しに決める。朱里がカムバックしニーアタック。詩美が場外に転落し、朱里がシージャで飛ぶ。しかし詩美がキャッチし場外マットに叩きつける。朱里が戻ろうとする詩美の足を引く。場外で朱里がカサドーラで飛びつき場外マットに叩きつける。そして朱里が場外プランチャ。朱里がコーナーからダイブするが詩美が返す。朱里はすぐにチキンウイングアームロック。詩美がロープへ逃れるが朱里が引き起こしてニー。詩美はコーナーに振られずエルボー、ショルダータックル、串刺しラリアット連発。朱里が返すと、詩美はスリーパーへ。10分経過。朱里が切り返してスリーパーにとる。詩美がエスケープすると、朱里はDDT。返した詩美に朱里が腕十字。詩美がリフトアップし叩きつける。詩美のアルゼンチンを阻止した朱里だがバックフリップで投げられる。詩美がミサイルキックも2カウントどまり。朱里がコードブレイカー。エルボーの打ち合いから朱里が三角絞め。詩美が担ぎ上げてコウモリ吊り落とし。朱里が返すと、詩美が引き起こしてアルゼンチンバックブリーカー。前方に叩きつけるが朱里が返してみせる。詩美は朱里を引き起こし突進。朱里が飛びついて丸め込み。15分経過。朱里がダイヤル固めも詩美の肩が上がる。詩美がラリアット、朱里が反転してカバー。詩美が再度ラリアットも朱里が返してみせる。詩美がバックを取るが朱里が切り返して投げっぱなしジャーマン、裏拳、山折り。詩美が返すと、朱里がマウントを取り左右の張り手、腕十字、腕固め。残り3分。朱里がストンピング連打、詩美がラリアット連打。朱里がカウンターでハイキック、詩美がドロップキック。両者ダウン状態から詩美が朱里を引き起こす。朱里がミドルキック連打、ニーアタック。詩美が返すと、朱里はフィニッシュを宣言しバズソーキック狙い。詩美がキャッチし叩きつける。残り1分で両者ダウン。立ち上がった詩美がラリアット。エルボーの応酬から朱里が腕固め、腕十字。詩美がエスケープするとバックを取ってジャーマン。詩美がもう一度バックを取ってジャーマンも、時間切れ引き分けを告げるゴングが打ち鳴らされた。
朱里「林下詩美! 6月12日、シングルマッチから今日またドロー。60分以上決着が付いてない! 私はオマエと時間無制限でタイトルマッチで試合がしたいと凄く凄く思っているよ! だから5★STAR GP、絶対、絶対、優勝してみせる。林下詩美、赤いベルトのチャンピオン、締め、頼んだ」
詩美「朱里さん、アナタとは20分やっても、43分やっても、60分やってもやりたりないわ。この5★STAR GP、このワールド・オブ・スターダム・チャンピオン林下詩美が、今年の5★STAR GP、今年の夏も制覇して、朱里さんをこの赤いベルトの次の挑戦者に指名します。そのときはもちろん、時間無制限。私が5★STAR GP必ず優勝して時間無制限で、この赤いベルトを懸けて、朱里、アイツと決着を必ずつけます。みなさんに私がこの夏も制覇することお約束します。2021年の夏も、最高の夏女・林下詩美が、みなさんに最高の夏をお届けします。お楽しみに! 締めか…。じゃあ締めを任せてもらえたので、クイーンズクエストの締めで終わりたいと思います。この夏を私が制覇して、次はこの赤いベルトの防衛戦、時間無制限、また最高の試合をみなさんに必ずお見せします。いまを信じて? 明日に輝け? 誰を信じるかは自分で決めろ。Bow down to the queens!」
詩美のコメント
「朱里とのシングル対決、これでもう合計60分以上もやり続けて、また決着つけれず。今年の5★STARの試合も一つの公式戦ではあるんですけど、朱里と決着をつける場所でもあったんですが、今回もまたドローになってしまい、朱里と何十分やってもやり足りない、何時間でもやり続けたいような相手です。今年も5★STAR GPも私が優勝して、そして必ず次の赤の挑戦者に朱里を逆指名します。みなさんにお約束します」
――20分は短かった?
「そうですね。前回43分という時間をやってて、あの時間でさえ私にはすごく早く時を感じて。きょうの20分じゃやっぱり朱里と闘うには足りなすぎるなと感じました」