2021/09/07 試合結果

2021年9月6日 『5★STAR GP 2021 後楽園大会』

『5★STAR GP 2021 後楽園大会』
9月6日(月)後楽園ホール(観衆471人/コロナ対策限定人数)

試合結果

◆桜井まい スターダム・チャレンジ④ 15分1本勝負

舞華

6分20秒
山茶華→片エビ固め

桜井まい

◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負

<王者>

8分48秒
大ふへん固め

<挑戦者>

ウナギ・サヤカ

月山和香

※第6代王者のウナギ・サヤカが3度目の防衛に成功

◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

上谷沙弥[6点]

7分40秒
フランケンシュタイナー→エビ固め

琉悪夏[0点]

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

渡辺桃[4点]

1分24秒
回転エビ固め

フキゲンです★[2点]

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

渡辺桃[6点]

5分34秒
起死回生を切り返し→片エビ固め

鹿島沙希[2点]

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

ひめか[4点]

12分12秒
アルゼンチン・バック・ブリーカー→レフェリーストップ

なつぽい[5点]

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

ジュリア[6点]

5分33秒
ノーザンライト・ボム→片エビ固め

白川未奈[4点]

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

コグマ[4点]

12分0秒
ジャーマンスープレックス・ホールド

スターライト・キッド[7点]

◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

小波[8点]

13分14秒
スリーパーホールドを切り返し→体固め

朱里[5点]

◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

彩羽匠[4点]

14分54秒
ランニングスリー→エビ固め

中野たむ[6点]

 

試合詳細レポート

◆桜井まい スターダム・チャレンジ④ 15分1本勝負

舞華

6分20秒
山茶華→片エビ固め

桜井まい

 桜井まいのスターダム・チャレンジ第4戦。相手はドンナ・デル・モンドの舞華だ。この日から元アクトレスガールズの月山和香が参戦するだけに、スターダム新規参戦の桜井は月山との競争にもなってくるだろう。舞華を相手にどれだけ爪痕を残せるか。

 桜井のセコンドにはコズエンの白川未奈がつく。桜井が握手を求めるが舞華は応じない。桜井が腕を取りにいき舞華も取り返す。ヘッドロックに取った桜井だが舞華がすぐに取り返す。舞華がヘッドロックに再びとると桜井がロープに振るも舞華がショルダータックルで吹っ飛ばす。舞華はボディースラムを連発。片ヒザでカバーするが、桜井が返す。舞華はコーナーに叩きつけるとストンピングの連打。舞華は「そんなもんか?」「なんのためにきたんだよ?」と挑発し、エルボー一発で倒してみせる。舞華のラリアットをかわし桜井がビッグブーツ。もう一発はカウンターでヒットさせる。桜井が串刺しで突進しエルボードロップ。舞華が返すとマウントパンチを桜井が連打。舞華が反転し引き起こすとビッグブーツのお返し。舞華はフィニッシュを宣言するが桜井が後方からフェースクラッシャー、フェースロック。舞華がエスケープすると、桜井がセカンドからエルボードロップ。返した舞華に桜井はエルボー連打。突進した桜井に舞華がラリアット。桜井が返すと舞華はスリーパー。桜井がなんとかエスケープに成功。しかし舞華が山茶華で叩きつけると桜井が返せず、3カウントが入った。

 

舞華のコメント

「桜井まい、心が折れないところは、まあ認めよう。でも、オマエ、なんのためにこっち来たんだよ。強くなりたくて、てっぺん取りたくてここに来たんなら、この弱肉強食のスターダムで生きていくためには、おまえ、そのまんまだと埋もれてしまうぞ」

◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負

<王者>

8分48秒
大ふへん固め

<挑戦者>

ウナギ・サヤカ

月山和香

※第6代王者のウナギ・サヤカが3度目の防衛に成功

 2日前の新宿大会で参戦表明した月山和香が早くもスターダムデビュー戦。しかも同所でフューチャー王座のタイトルマッチを提案したウナギ・サヤカに挑戦する。奇しくもデビューからちょうど一年となる月山はどんな試合をするのか、また王者ウナギがどのようにスターダムを見せつけるのか。

 月山は入場時に両手を突き上げ絶叫、リングに上がると深々と一礼する。月山が握手を求めるとウナギも応じる。月山がゴングと同時にドロップキック連打を仕掛ける。ウナギがコーナーに振り串刺しエルボー、ショルダータックル。月山が返すと、ウナギが脚へのストンピング連打からレッグロック、逆エビ固め。月山がエスケープするとエルボー。エルボーの打ち合いからウナギがダウンさせるとキャメルクラッチ。ウナギの突進に月山がドロップキック。串刺しでもドロップキックを連発するが1カウント。月山が背後から飛び乗るがウナギがすぐに切り返して前蹴り。ウナギのギロチンを月山がかわすと背後から飛び乗りパロスペシャル。ウナギがエスケープするが月山がストンピング連打からドロップキック。月山の突進にウナギがフェースクラッシャー。ウナギがエルボー連打で仁王立ち。月山がやり返していくがウナギもやり返して髪をつかんで挑発。「こいよ!」と手を広げてエルボーを受けて立つ。ウナギの突進に月山がクロスボディーアタック。コーナーに上がるとミサイルキック。月山がコーナーに叩きつけ背後から組み付いて両腕を取る。さらに腕十字にいくがロープ際。月山の突進にウナギがコードブレーカー、ギロチンドロップ。ウナギが大ふへん固めを狙うと月山が丸め込む。丸め込みの連続をウナギがしのぎきると前方に叩きつけるが、月山が返す。ウナギは大ふへん固め。絞り上げると月山がギブアップし、ウナギの防衛となった。

ウナギ「あっ、誰だっけ。何とかやま? なんだっけ?」

月山「月山和香です」

ウナギ「月山ね。ハアまぁ、覚悟を持ってスターダムに上がって来たと思うけど、これよりも、もっともっとキツくて、痛くて、苦しくて。でも、自分の力で乗り越えなきゃいけないこと、メチャクチャ出てくるから、こんなのビビんなよ。私はここに来てアーティストのベルトを巻いて、心身ともに強くなったし、このリングで育ててもらったと本当に思ってます。だからこのフューチャー・オブ・スターダム、未来のベルト、そして、このベルトは唯一、権利がある3年未満、キャリア3年未満の子たちしか。一つだけ限られているベルト、この尊いベルト、私は権利を持つすべての人で闘いたいと心から思います。生え抜きの人は自ら名乗り出て欲しいなと思っています。そして、はじめての人、これからもっともっとキツいことあっても、下を向かず、狙うものは狙って進んでほしいなと思ってます!」

ウナギのコメント

「防衛しました~。パチパチパチパチ~! はあ、今日もまた私のもとにフューチャーが帰って参りました。よかったあ。そうですね、はじめてのスターダムではじめてのタイトルマッチって、なかなかにパンチのあることやってると思うんですけど、私はきっと今日の日が忘れられない日となって、どんなときもあの月山の胸にあって、どんどん上をめざしてもらえたらいいなとホントに思ってます。このベルトだけが唯一条件がついてて、キャリア3年未満と20歳以下っていう条件がついているんですけど、その限られた尊いベルトなので、いまここにいる条件が当てはまるすべての選手で、前の挑戦者の時はまだタイトルマッチとかしたことない人たくさんいたんですけど、それがなく、みんながこのベルトをほしがって、みんなでこのベルトを取り合いできる、そんな一番盛り上がるフューチャーにしたいと思ってます!」

――月山はどうだった?

「そうですね、まだまだだったんじゃないでしょうか。正直ダメージはありませんし、でもその丸め込みだとか勢いとか気持ちはたぶんあるんですけど、やっぱり彼女も久々の試合だったと思いますし、そういうのも含めてホントにここからじゃないですかね」

――ベルトをかける試合としてはどうだった? 桜井、月山とベルトをかける試合としてはどうだった?

「私としては、なんだろう? たぶんはじめてリングに上がるプラス、はじめてのタイトルマッチ。かなり緊張するというか、きつい試合だと思うんですよ。でもやっぱり踏み出せないままずっとタイトルマッチ挑戦できずにいるよりも、私はこの一発目でやって次にこのベルトへの思いがより強くなって取りに来るという。(月山は)ちょうど今日でキャリア一年、あと2年あるじゃないですか。その2年を機を待つんじゃなくて、やっぱりほしがってほしい気持ちがあるので。私もCOSMIC ANGELSに入れて、あっという間に挑戦してわけのわからないまま(アーティストを)巻いてたというのが正直あったんですけど、やっぱりベルトにメチャクチャ育ててもらったので巻いてから手に入れるものの方が大きいと思うので、巻くところまでとにかくとにかく進んでほしいなという思いです」

――フューチャーのベルトはほかのベルトとは違う?

「そうですね、これだけじゃないですか、決められているのって。でも逆に限られているけど、チャンスはその枠にいる人には無限大なので、そこは攻めてほしいなと思います」

◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

上谷沙弥[6点]

7分40秒
フランケンシュタイナー→エビ固め

琉悪夏[0点]

 新日本プロレスのメットライフドーム2連戦に出場した上谷沙弥がスターダム凱旋、5★STAR GPに合流する。上谷は連敗スタートも連勝で星を五分に戻し、この日が仕切り直しの一戦でもある。相手は大江戸隊の琉悪夏。3連敗でいまだ白星なしだが、なりふり構わぬ闘いを仕掛けてくるだろう。上谷には要注意の一戦だ。

 上谷がドロップキック、琉悪夏は倒れずにショルダータックルをぶち込む。琉悪夏は上谷の顔面を踏みつけると髪を引いてマットに叩きつけていく。琉悪夏は顔面ウォッシュからビッグブーツ。上谷が向かっていくが、琉悪夏がビッグブーツで吹っ飛ばす。上谷がロープワークで先回りしてドロップキック、コーナーに追い込むと串刺しニーアタック、ドロップキック。琉悪夏が返すと上谷が突進、琉悪夏がクロスボディー。上谷がエルボー、二段蹴りの連打。琉悪夏が返すとショルダータックル、セントーン、フィッシャーマン。コーナーに上がった琉悪夏に上谷はデッドリードライブ、スワンダイブ式ボディーアタック。琉悪夏が返すと、上谷はダブルリスト。エルボーの打ち合いから琉悪夏がビッグブーツ、上谷の二段蹴りを止めてラリアット。琉悪夏が突進するが上谷がニー、琉悪夏がラリアット。上谷がラリアットをかいくぐりフランケン。琉悪夏が返せず上谷が勝利した。

 

上谷のコメント

「2点、この手でガッチリ獲得しました。来週、5★STAR、とうとう四大巨頭の4人目、彩羽匠選手との闘いになります。彩羽選手とはいろいろありましたが、ピンチをチャンスに変えて、必ず私の手でもぎ取りたいと思います。最強の不死鳥が、最後羽ばたくでしょう」

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

渡辺桃[4点]

1分24秒
回転エビ固め

フキゲンです★[2点]

度重なる大会中止の影響を受けて、渡辺桃が5★STAR GP公式戦のダブルヘッダーをしいられることとなった。しかもこの日の相手はフキゲンです★、鹿島沙希と2人とも大江戸隊である。大江戸隊が総力戦で桃の足を引っ張りにかかることも考えられるだろう。桃は開幕戦で新技を繰り出し岩谷麻優を破るも、2戦目でなつぽいに不覚を取った。新日本メットライフドーム2連戦に上谷沙弥とのタッグ参戦から凱旋、1ヵ月ぶりという久しぶりの公式戦とあってこの日が再スタートの意識で臨む桃だが、大江戸隊相手のダブルヘッダーがどのような影響をもたらすのか?

 ゴングと同時に両者突進、桃の蹴りをかわしたフキゲンが喫煙ポーズ。フキゲンの串刺し攻撃をかわして桃がミドルキック連打。フキゲンは桃の突進に対しスポーツ新聞をハリセん代わりにして殴打。桃がエビ固めをかわして丸め込むと3カウントが入った。

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

渡辺桃[6点]

5分34秒
起死回生を切り返し→片エビ固め

鹿島沙希[2点]

前の試合が終わると鹿島が攻撃を仕掛けてそのまま試合開始。場外戦になると敗れたフキゲンが腹いせに攻撃を仕掛ける。鹿島がエプロンで捕獲するとフキゲンも加わる。鹿島が片足でカバーするが1カウント。鹿島は桃の髪をつかんでエプロンへ。フキゲンが新聞で殴打の連続。桃が返すとミドルキックから串刺しドロップキック連打、ブレーンバスター。鹿島が返すと、桃はチキンウイングフェースロック。Bドライバー狙いを鹿島が切り返すが桃がミドルキック。鹿島が返すと、コルバタから後頭部にビッグブーツ、ダブルアームスープレックスホールド。桃がもう一発狙いを切り返しエルボーの打ち合いに臨む。鹿島が顔面をかきむしりビッグブーツ連打。桃がカウンターでハイキック、後頭部に蒼魔刀、正面からも決めるが2カウント。すると桃は胴締めスリーパーへ、これを外すとバックを取りフルネルソン。鹿島が切り返すが桃がハイキック。鹿島を引き起こすと桃はピーチサンライズ狙い。切り返した鹿島が起死回生も桃が上に。3カウントが入り、桃が勝利した。

 

桃のコメント

「本日ダブルヘッダーだったんですけど、この通り余裕です。鹿島沙希もフキゲンも、丸め込み狙いだったようだけど、今年の私はそんなに甘くねえんだよ。起死回生も絶対に取られない。必ず私が優勝します」

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

ひめか[4点]

12分12秒
アルゼンチン・バック・ブリーカー→レフェリーストップ

なつぽい[5点]

 ひめかとなつぽいのドンナ・デル・モンド同門対決。かつて両者はアクトレスガールズに所属しており、ひめかのデビュー1ヵ月後にあたる18年1月25日、全日本プロレスデビュー戦として両者は全日本新木場大会で一騎打ち。このときは万喜なつみ(なつぽい)がジャーマンで有田ひめか(ひめか)を破っている。スターダムにきてからははじめてのシングルマッチは、5★STAR GP公式戦だ。腰の負傷により8・28名古屋で合流したひめかはここまで1勝2敗。連敗スタートも9・4新宿で初勝利を挙げ、ここからエンジン全開でいきたいところ。一方のなつぽいは2勝2敗1分の五分。スターライト・キッドに敗れハイスピード王座は失ってしまったが、5★STAR GP優勝への道は残されている。かつての同僚と現在の同門対決。まだまだ優勝の行方は見えないだけに、勝った方が初優勝に向けて大きく前進するだろう。

 なつぽいは「本日デビュー6周年」とコールされる。ひめかが手を差し出すとなつぽいも歩みよって応じると見せかけ丸め込みの連続。マヒストラルもひめかが返す。なつぽいの突進にひめかがショルダータックル。なつぽいがクロスボディーもひめかが受け止める。なつぽいがアームホイップを狙うがひめかがこらえて反対に投げてみせる。ひめかは「6周年おめでとう」と叫んで顔面を踏みつける。ひめかはストンピング連打、エプロン越しにキャメルクラッチ、さらにボディースラムから中央付近でキャメルクラッチを極める。ひめかはなつぽいを持ち上げてコーナーに設置すると串刺しアタック。なつぽいが返してエルボーで向かっていくが、ひめかが受けて立つ。なつぽいが飛びついてフェースクラッシャー、低空ドロップキック。ひめかがリング下に転落すると、なつぽいが場外へプランチャで舞う。リングに戻すと、ダイビングボディーアタック。返したひめかのバックを取るなつぽい。切り返されると打撃をかいくぐりエルボー連打。ひめかが打ち倒すと、なつぽいも打ち返す。エルボーの応酬からなつぽいがバックを取る。ひめかが抜けるがなつぽいが飛びついて丸め込む。なつぽいが突進するがひめかがジャンピングニーアタック、逆エビ固め、背中へのニー。引き起こすとアルゼンチンから終わりと叫んでJPコースター狙い。なつぽいがスクッと切り返してネックブリーカー。フェアリアルギフトをかわしてひめかがラリアット、逆片エビ固め。中央にもっていくとさらに逆エビ固めで締め上げる。なつぽいがこらえるとひめかはフィニッシュを予告してアルゼンチン、JPコースター。しかしなつぽいが反転して丸め込む。10分経過。ひめかが起ち上げ、パワーボム狙い。なつぽいが切り返してバックの取り合い。なつぽいがトラースキックからジャーマン。返したひめかになつぽいはフェアリアルギフト投下。ひめかがギリギリで返すと、なつぽいが背後から飛びつく。ひめかが前方に叩きつけるとラリアット連打。しかし3カウントには至らず。ひめかは引き起こしてアルゼンチンで揺さぶる。レフェリーが止めて、ひめかの勝利となった。試合後、ひめかはなつぽいを背負って退場した。

 

ひめかのコメント

「5★STAR、2勝目、4点。ただの4点ではなく同門対決。むかしのむかしにシングルしたことがあるなつぽいに勝利しての2点は、大きなものではないかなと思います。このあとも強敵はまだまだ残っているし、自分には優勝しか見えていないので、油断はできないので、なつぽいから取った勝ちを力に絶対に点を重ねて優勝したいと思います」

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

ジュリア[6点]

5分33秒
ノーザンライト・ボム→片エビ固め

白川未奈[4点]

 ジュリアvs白川未奈の5★STAR GP公式戦は、2勝2敗同士の対戦だ、ジュリアは黒星先行も、8・13後楽園のメインでコグマを破り星をイーブンとした。一方の白川は連勝スタートもこのところ連敗、勢いにブレーキがかかったか。この試合で勝った方が勢いがつき、負けた方が崖っぷちに立たされる試合となりそうだ。

 コール終了と同時に白川が襲い掛かる。ゴングが打ち鳴らされると白川がロープに振られずドロップキック。ジュリアが返すと、白川はスリーパー。ヒザをマットに打ち付けると吊り天井。エルボーの打ち合いをジュリアが受けて立つ。ジュリアの強烈なエルボーで白川がダウン。立ち上がった白川が蹴りをキャッチしヒザへのドロップキック。白川は首4の字固め。ジュリアがエスケープすると、白川が「OK、いくぞ!」気合いを入れてコーナーへ。ダイビングエルボーアタックからローリングエルボー、コーナーに乗せるとバックブロー、セカンドに乗せてのDDT。ジュリアが返すと、白川はフィニッシュを宣言し引き起こす。インプラントDDT狙いをジュリアがこらえて顔面を蹴り上げる。ジュリアはボディースラム狙いも白川がエルボー。飛びついた白川をノーザンライトボムで叩きつけると3カウントが入った。

 

ジュリアのコメント

「ジュリアのことが好きで好きでたまらない諸君、なかなかこの3連戦、濃い3連戦の最終日の締めはね、白川未奈。いやあなんか久々にやったけど、なかなかデリシャスな女になったんじゃない? 女? 女だな、まだ。まだまだだな。でも、効いたよ。よく見てるなと思って。どこが痛いか。効いた。すっげー一瞬あせった。でもおぼえとけよ、これがジュリアだよ。もう一回やろうな、アリベデルチ! またな」

◆5★STAR GP 2021 レッド・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

コグマ[4点]

12分0秒
ジャーマンスープレックス・ホールド

スターライト・キッド[7点]

 スターライト・キッドとコグマが5★STAR GPで一騎打ち。8度目のハイスピード王座挑戦で遂にベルトを手にしたキッドと、元王者のコグマ。現在コグマはハイスピード戦線への参入を口にこそしていないが、ベルトを巻いたキッドはAZM、なつぽいに加えコグマの名前を出し、ハイスピード戦線を活性化させようとしている。この試合は5★STAR GPの星取り合戦であると同時に、タイトルマッチ実現の是非を問う闘いにもなるだろう。勢いに乗るキッドはここまで7点を獲得しレッドスターズの首位を快走。一方のコグマは1勝1敗の五分でまだ3戦目とあってまだまだこれから。キッドを破ることで優勝戦線に名乗りを挙げるか。それともキッドが王者の貫禄で、復帰したコグマを退けるのか。

 コーナー上でコールを受けるキッドにコグマがドロップキック。場外に転落のキッドをフェンスに叩きつける。リングに戻りエルボーの応酬。キッドがアームホイップ、コグマもやり返す。キッドがドロップキックをぶち込むとロープ際で顔面を踏みつける。さらにエプロン越しに髪を引っ張り宙吊りに。ビッグブーツで場外に落とすと、「お返しだ!」とフェンスに叩きつけてビッグブーツ。リングに戻すと片足でカバー。返したコグマにキッドは「ハイスピードジニアスなんだろうが」と挑発しエルボーの打ち合いに持っていく。キッドの串刺し攻撃をかわしてコグマが串刺しアタック。フェースクラッシャー。スリーパーに取るがロープ際。コグマはキッドの背中を踏みつけフットスタンプ。キッドがコルバタから619、その場跳びムーンサルトプレス。ロープに振られたキッドが自分からエプロンに出て向かってきたコグマにDDT。しかしコグマがキッドの足を引いて落とすと場外プランチャ狙い。キッドがリングに戻り雪崩式アームホイップ。キッドは旋回式ダイビングボディープレス、コグマがDDT、ドロップキック。キッドの突進をコグマが丸め込む。キッドをロープにかけて背後からコグマが丸め込む。丸め込みの応酬からキッドが突進。コグマが連続で丸め込むがキッドが1カウントでクリアーする。キッドはテキサスクローバーホールド。コーナーに上がるがコグマが追いつき、打撃の応酬。コグマが雪崩式フェースクラッシャー、ミサイルキック。キッドが返すと、10分経過。コグマがスタナーもキッドが1カウントで返す。コグマがロープに振るとロープに乗ったキッドのバックを取ってジャーマン。コグマはスイングスリーパーから胴締めに移行。コーナーに上がると、立ち上がったキッドの背後にミサイルキック。ジャーマンが決まるとキッドが返せずコグマが勝利した。敗れたキッドがリング下でベルトを掲げるとコグマがキッドの黒マスクを投げつけた。すると入れ替わるようにして葉月が登場しリングイン。

葉月「コグマ、久しぶり。またこうやってコグマとスターダムのリングで会えること、これは私は運命だと思っています。私の復帰戦、務めてもらえませんか?」

コグマ「オイッ、葉月! 久しぶりだね。正直、復帰するって聞いてビックリしたけど、またプロレスはやると思ってたから、私は歓迎するよ。過去は結構つっかかってきたりしてたけど、同期として試合で清算させよう。そうだな109大阪城ホール、せっかくなら大きいとこでやろう!」

葉月「じゃあ、109大阪城で、復帰します! コグマ、よろしくお願い」

両者は握手。

 

コグマのコメント

「勝ちました。実は、このリーグ戦で新旧ハイスピード王者から私、勝ってるんです。まだわからないけど、ベルトに挑戦する権利はあるんじゃないかなって思ってます。ただ、いまはとにかくリーグ戦突っ走ることと、また同期の葉月が戻ってくるみたいなんで、私は大きな大会で葉月と、もう何年ぶりかな、6年とかけっこう経つけど、大きな会場で私が大きな勝利を挙げて、また葉月と切磋琢磨していきたいと思ってます。今日はハイスピードチャンピオンのスターライト・キッドに勝ちました!」

――葉月に対戦要求されてどう思った?

「彼女がすごくプロレスが好きなのは知ってたので、絶対戻ってくると思ってたんです。プロレスやるだろうなって。私がそうだったので。やりたいなと思ったらやるしかないので。ただ、やっぱり急に知ったので。しかも私がいない間に大会で発言してたので、正直ビックリが大きいですね」

 

葉月のコメント

「今日はコグマに会いに来て、復帰戦の相手を務めてほしいと思いを伝えました。コグマとはデビュー戦でシングルして、レフェリーストップで負けて、ハイスピードをコグマが持ってるときに挑戦して負けて、ずっとバチバチやり合ってきた同期なので、やっぱり復帰するにあたって、同期はとても大事な存在だなと思ったので、今回はコグマに復帰戦を務めてほしいと思いました」

――大阪城という大きな舞台を指名したが?「大きい舞台に立ったことがそんなにないので、まずは緊張。マジソンに立ったことはあるんですけど、スターダムとしては全員が立ってるわけではないので、スターダムの大会で大阪城というのは、復帰うんぬんより、緊張の方がいま勝っちゃってる感じですね」

――同期2人でどんな試合をしたい?

「前にベルサール汐留で登場したときに言った通り、刺激を与えにきたので。生え抜きもそうですけど、いまいるスターダムの選手全員に刺激を与えられればいいなと。同期2人で」

◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

小波[8点]

13分14秒
スリーパーホールドを切り返し→体固め

朱里[5点]

 3・3日本武道館でSWA世界王座を懸けて対戦した朱里と小波の“師弟対決”が5★STAR GP公式戦で半年ぶりに実現する。朱里はここまで4戦して5点、小波は5戦して6点。直近の9・4新宿では朱里が赤いベルトの王者・林下詩美とドロー、小波は彩羽匠から殊勲の白星を挙げた。勢いなら小波か? しかも武道館のリベンジを大きく意識しているだけに朱里には厄介な存在になること間違いない。小波が大江戸隊仕様で来ることも考えられるが、ここで勝った方が優勝に向けて大きく前進することになりそうだ。

 握手はかわさずにそのままゴング。小波からローの威嚇をし、朱里もローで威嚇する。ロープ際で押し合い、小波がブレイクと見せかけ蹴りを放つが朱里がかわす。朱里のキックも小波が回避。探り合いからバックの取り合い。小波がネックロックに取ってテイクダウン。朱里が上になり首を取る。小波がヘッドロックから立ち上がりネックロック。朱里が脚を取るが小波がヘッドロックで締め上げる。朱里が立ち上がりヘッドロック。小波がロープに振るが朱里がショルダータックル。サッカーボールキックを小波が察知してキャッチ。朱里が脚を取ってスタンディングのヒールホールド。小波が抜け出すと朱里がミドルの連打でコーナーに追い込む。朱里がサッカーボールキックも、小波がお返し。小波が朱里のミドルキックを受けて立つ。小波もミドルを打ち込む。朱里も受けて立ちミドルキックの打ち合いに。エルボーの打ち合いに移行し、朱里が連打、フェースロック。小波がエスケープすると朱里が担ぎ上げるも、小波が変型卍固め。小波はミドルキック連打、朱里もミドルの連打でお返し。小波がミドルでダウンさせる。小波が突進すると、エプロンの朱里が止めてアキレス腱固め。朱里がコーナーに上がると小波が追いつきコーナー上で卍固め、デッドリードライブ、ミサイルキック、腕十字。朱里が切り返して腕十字も小波がすぐに反転して腕十字を極める。しかし朱里の足がロープにかかる。朱里がコードブレーカーからサッカーボールキック、投げっぱなしジャーマン。小波もジャーマンを連発でやり返す。朱里がすぐにニーアタック。両者ダウン状態で10分経過。エルボーの打ち合いから朱里が乱打、小波が延髄斬り。小波は朱里を引き起こしてミドルキック連打。両者のハイキックが交錯。朱里がカバーも小波が返す。朱里がフロントネックロック、ロープに乗せてDDT。小波が返すと、朱里はジャーマン。しかし2カウントどまり。朱里がバックブロー連打、小波が崩れ落ちる。朱里が引き起こしフィニッシュを予告し流炎狙い。小波が切り返し丸め込みの応酬。朱里がスリーパーを仕掛けると小波が沈んでいく。朱里が胴締めスリーパーにいくが小波が体重を浴びせる。3カウントが入り小波が朱里を破った。

 

小波のコメント

「久しぶりにあんな心から楽しめる試合をした。スターダムでなんか闘いが足りないといままでずっと思ってたんだけど、朱里がきて、朱里と私が交わってプロレス、いや、格闘技の強さを見せる試合を今日できたんじゃないかと思います。私の5★STARでの狙いは、今後全勝だったので、朱里にプライドを捨てて丸め込みで今日は勝った。でもまだまだそんなんで朱里に勝てたとは思ってない。また絶対に私の関節技でタップアウトさせる日が近々来るから朱里、覚悟しとけよ。まあ、なんでもいいや、今日勝ったのはこの私。朱里、ジ・エンド!」

◆5★STAR GP 2021 ブルー・スターズ公式リーグ戦 20分1本勝負

彩羽匠[4点]

14分54秒
ランニングスリー→エビ固め

中野たむ[6点]

 ワンダー・オブ・スターダム王者の中野たむとMarvelousの彩羽匠が5★STAR GP公式戦で注目の初対決。中野はここまで3勝2敗。白星が先行も、ここまではシングル王者としてはやや物足りない結果か。それだけに前評判の高い彩羽からは確実に白星をもぎ取り、現在の白いベルトの王者の威厳を見せつけたいところだろう。彩羽は初戦で舞華を破り大きなインパクトを残すも第2戦で小波に敗れ、1勝1敗の五分。中野との試合は仕切り直しの一戦でもある。彩羽はかつてスターダム在籍時、白いベルトには2度挑戦した。当時と比べて現王者・中野は彩羽の目にどのように映るのか。星取りはもちろん、その点においても見逃せないカードだろう。

 両者握手をかわして試合がスタート。グラウンドで彩羽がネックロック、中野が取り返すが彩羽が上になりブレイク。彩羽がサッカーボールキック、ボディースラム、逆エビ固め。中野がエスケープすると、彩羽が高速ブレーンバスター。中野が1カウントで返すと、彩羽はストンピング、サソリ固めの体勢。彩羽が引いてステップオーバーするが中野がエスケープしリング下で間合いを取る。エプロンで蹴ろうとした彩羽の脚をつかんで中野が場外に落とす。彩羽がフェンスに投げつけるが、中野が切り返す。中野はコーナーからプランチャで飛ぶ。10カウントでリングに戻すが彩羽がカバーを返す。彩羽がローキック連打で中野が崩れ落ちる。中野もローでやり返すが彩羽のローで中野がダウン。中野も再びローでやり返す。しかし彩羽もローキックお見舞い。ローの打ち合いから彩羽が突進も中野がエルボー。彩羽のニールキックをかわして中野がニーアタック。中野がタイガー狙いも彩羽が丸め込む。彩羽が回し蹴りからスワントーンボム。中野が返すと、彩羽がコーナーに乗せてランニングスリー狙い。切り返した中野がスピンキック、ジャーマン。返した彩羽に中野がコーナーへ。彩羽が立ち上がり雪崩式ブレーンバスター。中野がこらえてコーナー上でフロントネックロック。しかし彩羽が雪崩式ブレーンバスターを敢行。すぐに立ち上がった中野がニーアタック。両者ダウン。中野が顔面を蹴飛ばしていくと彩羽は「こいオラ!」と挑発。10分経過。中野が仕掛けてエルボーの打ち合い。中野の突進に彩羽がトラースキック。中野がハイキック、スピンキック。中野がタイガーを決めるが2カウント。中野は彩羽を引き起こし、トワイライトドリーム狙いも彩羽がロープに逃れる。中野がスピンキックから突進、彩羽が止めてスリーパー。彩羽が蹴りの連打から「決めるぞ!」と宣言し、パワーボム。上になった中野だが2カウント。彩羽が丸め込むが中野が返す。彩羽がトラースキック。中野が立ち上がるが彩羽がハイキック連打。中野が返すと、彩羽はランニングスリーを決める。3カウントが入り、彩羽が中野を破ってみせた。

彩羽「白いベルト、王者。中野たむに勝ちました。本当に3戦目なんですけど、本当にスターダム、いい選手がいっぱいいて、自分はこのリーグ戦で毎試合、ドキドキ、ワクワク、そして、いつもとは違う緊張感に楽しんでいます。本当にありがとうございます、そして、マーベラスはいま、そうですね辛い状況なのかもしれないですけど、自分がこのリーグ戦に出た意味、ここでいまどういう覚悟で立っているかっていうのを、このリーグ戦を通して証明していきます。マーベラスを絶対いい方向に持っていくので、今後とも応援の方、よろしくお願いします。ありがとうございました」

彩羽のコメント

「5★STAR、ちょっと出遅れまして、いま3戦目です。2戦目でまさか黒星となりまして、焦ってる状態で。この3戦目、中野たむ選手、自分初めてだったんですけど、まあよくツイッターに出てくるし、よくメディアでも見るなっていう思いがあったので。でも、あの選手を気にしないわけないですよね。なので、2戦目で1本取られたので、3戦目中野たむ選手かって思いがあったんですけど、いま2冠王者なんですかね。2冠王者なだけあるなと思いますけど、自分も覚悟が違いますので。いまの状況はさすがに負けて、すみません負けましたというわけにはいかないので。それじゃ帰れないので。いやあ、なかなかキツい闘いでしたね」

――お互いの持ち味が出ていたが、たむ選手の感情を引き出してやろうという気持ちは?「本人が言われたら嬉しくないかもしれないですけど、岩谷麻優を見てるような、そんな…一瞬そんな感情が自分も出ましたね。やっても立ち上がってるので。なんで効いてないの、みたいな。そういう心が揺れるところはありましたけど、プロレスって技の華麗さとかそういうのもあると思うんですけど、女子プロレスの一番いいところって自分は感情だと思うんですよ。なので、今日の中野たむ選手がいつもと違う中野たむ選手が見られたなら、勝負はこうやって勝ちましたけど、内容でも勝てたのかなという感じはしますね」

――次の新宿大会は上谷で仙台大会が琉悪夏だが?

「暴露した上谷選手ですよね(笑)。会見で自分がいなかったことをいいことにある意味、一本取られた部分があるので。自分はXで彩羽匠でお客さん“おー”ってなるところが、上谷選手に一本取られたので。まあ、勝負ではね、リングの上では自分がしっかりその分取り返してやろうと思いますけど。琉悪夏選手に関しては、すごく大きい、スターダムにはあまりいないような…。スターダムって細くて筋肉とかもガッチリしてて、かわいらしい選手、とは対照的なガッチリしてて、しかも若い選手なので、すごく肝が据わってるなという印象はありますね。あんまり試合は見たことがないんですけど、でもその悪ぶってる部分を自分がいかにどう崩してやろうかなっていう。ちょっとかわいい琉悪夏ちゃんが出ちゃうかもしれないですね」

――マーベラスの状況を踏まえてのリーグ戦の意味合いが強くなっている?

「もちろんリーグ戦に出る前にこういうことになるとは思わなかったです。なので、リーグ戦がはじまったと同時にいろいろ発表で賑わせちゃったと思いますけど、やっぱり残っている選手がいるので。その選手をいかにどう導いていくか。守ることも大事かもしれないですけど、自分は攻めに出て、その背中を残ってる後輩たちに見せていくことが一番だと思うので。そういった意味ではこのリーグ戦は一番、こうやってメディアの方たちもいっぱいいますし、背中を見せるのには一番いい試合なんじゃないかなと思います。もちろん結果も出さないといけないし」

中野のコメント

「いや、星が…。目がチカチカして。彩羽匠、強い。やっぱり守るものがある人間って、めちゃくちゃ強いんだなって身をもって感じました。マーベラスを背負って、守り抜こうっていう強さ、目がギラギラしてて、打撃も全部強くて、その強さを身をもって感じました。でも、私にも守りたいものがたくさんできました。COSMIC ANGELSをスターダムで一番のユニットにしたいし、中野たむとして、白いベルトの聖なる王者として、白いベルトをしっかり守り抜いていきたい。私は守り抜くために、これから攻めの中野たむでいきます。見ててください!」

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