2021/11/04 試合結果

2021年11月3日 『KAWASAKI SUPER WARS ~川崎超女大戦~』

『KAWASAKI SUPER WARS ~川崎超女大戦~』
11月3日(水・祝)とどろきアリーナ(観衆906人/コロナ対策限定人数)

試合結果

◆シングルマッチ 10分1本勝負

桜井まい

6分23秒
フェイスバスター→片エビ固め

月山和香

◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負

<王者>

4分42秒
冷凍庫爆弾→片エビ固め

<挑戦者>

琉悪夏

レディ・C

※第7代王者の琉悪夏が初防衛に成功

◆レッドゴッデス公式リーグ戦 20分1本勝負

フキゲンです★

5分44秒
マイエンブレム→片エビ固め

吏南

○鹿島沙希<4点>

羽南●<0点>

◆3WAYバトル 15分1本勝負

白川未奈

7分38秒
インプラントDDT→片エビ固め

上谷沙弥

※もう一人は舞華

◆タッグリーグ・スペシャル 15分1本勝負

なつぽい

15分00秒
時間切れ引き分け

コグマ

ひめか

岩谷麻優

◆ハイスピード選手権試合 30分1本勝負

<王者>

11分50秒
両者リングアウト

<挑戦者>

スターライト・キッド

渡辺桃

※第21代王者のスターライト・キッドが2度目の防衛に成功

◆ワールド・オブ・スターダム選手権挑戦権利証マッチ&SWA選手権試合 30分1本勝負

<SWA王者&権利証保持者>

13分22秒
白虎

<挑戦者>

朱里

AZM

※第7代王者の朱里が7度目&ワールド・オブ・スターダム選手権挑戦権利証の防衛に成功

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者>

21分31秒
トワイライトドリーム

<挑戦者>

中野たむ

ウナギ・サヤカ

※第15代王者の中野たむが5度目の防衛に成功

◆ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者>

25分24秒
ハイジャックボム→エビ固め

<挑戦者>

林下詩美

葉月

※第13代王者の林下詩美が8度目の防衛に成功

 

試合詳細レポート

◆シングルマッチ 10分1本勝負

桜井まい

6分23秒
フェイスバスター→片エビ固め

月山和香

 スターダムに戦場を移してからチャレンジマッチをおこなってきた元アクトレスガールズの桜井まいと月山和香がこのリングで2度目の一騎打ち。前回は9・25大田区で桜井、月山の最終戦で組まれ、桜井が初勝利。桜井は1勝9敗、月山は0勝7敗でチャレンジマッチを終えた。その後タッグリーグ戦に突入したこともあるが、両者ともシングルマッチでの勝利を記録していない。川崎ビッグマッチでの第0試合で組まれた再戦。桜井が連勝か、それとも月山が初勝利を挙げスターダムでのシングル初白星をゲットするか。

 桜井が先に握手を求めると、月山が「お願いします!」と応じる。慎重に向かい合いロックアップで力比べ。桜井がロープに押し込むと月山がエルボー連打。しかし桜井がビッグブーツ。桜井が突進すると、月山がドロップキックからエルボー連打。桜井がコーナーに振ると、月山が足を出してリバースのパロ・スペシャルを決める。月山がこらえる桜井を丸め込むが2カウント。桜井はスタナーから串刺しエルボー、フェースクラッシャー。返した月山にフェースロックを決める。月山がエスケープすると、桜井はセカンドからダイビングエルボードロップ。しかし月山がかわしてドロップキックを乱打する。桜井が返すと、月山はミサイルキック。押さえ込みの連続で月山が桜井を追い込んでいく。月山がダッシュも、桜井がビッグブーツ。返した月山に桜井は、ボディースラムからフィニッシュを宣言しダイビングエルボードロップ。しかし、月山の肩が上がる。桜井は月山を引き起こしてブレーンバスターの体勢から前方に叩きつけるフェースバスター。月山が返せず桜井が勝利した。試合後、謎のマスクマンが襲撃しリングから去っていった。

 

桜井のコメント

「月山和香との2回目のシングルマッチ、すごく楽しかったです。同期で同じコズエンで負けたくないっていう気持ちは2人とも一緒だと思います。すごく今日、月山の勝ちたいって気持ちが伝わってきて、私もそれに気持ちが私ももっと負けたくないってなって、本当に危なかったんですけど、新しい技を今日用意してなんとかそれを出すことができたのでよかったです。もっともっと強くなって、タッグリーグもあるので、心強いタッグパートナーになれるように自分自身頑張っていきたいと思います」

◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負

<王者>

4分42秒
冷凍庫爆弾→片エビ固め

<挑戦者>

琉悪夏

レディ・C

※第7代王者の琉悪夏が初防衛に成功

 10・9大阪城ホールでウナギ・サヤカを破りフューチャー王者となった琉悪夏が初防衛戦。挑戦者はデビューからまもなく1年、9・26後楽園で初勝利を挙げたレディ・Cだ。挑戦を表明された琉悪夏はレディに結果を残せと命じたが、タッグでの前哨戦も含め白星という結果は残していない。それでもレディには初戴冠の大チャンス、千載一遇のチャンスをものにし大化けの瞬間をとらえたい。とはいえ琉悪夏も悲願のベルトを奪取したばかり。初代王者決定リーグ戦からこのタイトルには縁があるだけに、そうやすやすと手放すわけにはいかないだろう。生え抜き同士によるフューチャー王座戦の結末は…。

 握手は交わさずゴングとともにレディがビッグブーツで突進、エルボーを乱打する、レディが突進すると琉悪夏はショルダータックル、顔面を蹴飛ばして「こいよ」と挑発。レディは逆水平も琉悪夏がエルボー。セントーンをレディがかわしてビッグブーツを連打。琉悪夏が返すと、レディはチョークスラムの構え。琉悪夏が切り返すがレディがコブラツイストでギブアップを迫る。琉悪夏が投げ捨てショルダータックル。フィッシャーマン狙いはレディが切り返して脳天唐竹割り。琉悪夏がクロスボディーアタックからフィニッシュを宣言してコーナーへ。レディが立ち上がりエルボーを連打、デッドリードライブ。レディはランニングニードロップを放つが琉悪夏が返す。レディはスリーパーを狙うが琉悪夏が至近距離でラリアット、セント―ン、フィッシャーマンも放つがレディがクリアー。琉悪夏は再びフィニッシュを宣言してコーナーへ。冷凍庫爆弾を放つと3カウントが入り、琉悪夏が初防衛に成功した。

琉悪夏「初防衛戦、成功。いやあレディ・C、デカいだけで、まだまだだなあ」

桜井がリングへ。

桜井「そのベルト、私に挑戦させてください」

琉悪夏「私さあ、羽南と両国でやりたいんだよねえ。まあまあ、それまで期間あるし暇つぶしにやってあげてもいい、よ。でも、もう少し強くなってきてもらえる?」

月山がリングに駆け込む。

月山「私も強くなるから挑戦したいです」

琉悪夏「オマエ、初勝利もまだだろ。まあでもかわいいそうだからさ、まとめてやってあげる、ね」

月山が握手を求めるが琉悪夏は無視して退場。

 

琉悪夏のコメント

「初防衛戦、まあ余裕勝ちしちゃった。でも、最後にシングルしたときよりレディ・Cは本当少し、少しだけ強くなってたなと思った。でも、まだまだ弱い。なんか2人上がってきましたけど、試合後だし1人ウルサイのいたし。でも、あの2人からも余裕で勝って、羽南と両国で懸けなきゃいけないんで、余裕勝ちします」

◆レッドゴッデス公式リーグ戦 20分1本勝負

フキゲンです★

5分44秒
マイエンブレム→片エビ固め

吏南

○鹿島沙希<4点>

羽南●<0点>

 「第11回ゴッデス・オブ・スターダムタッグリーグ戦」開催中のスターダムが、シリーズ中にビッグマッチを開催。今大会では公式戦が1試合組まれ、鹿島沙希&フキゲンです★組と羽南&吏南組が対戦する。鹿島組の大江戸隊はここまで1勝1敗の五分。林下詩美&上谷沙弥組に勝ち、ひめか&なつぽい組に敗れた。羽南&吏南の姉妹タッグは葉月&コグマ組、詩美&上谷組に敗れ2連敗。「水と油」のチーム名が示すように、姉妹ながらもユニット、スタイルの違いから息の合う闘いには至っていない。3戦目も星を落とせば優勝争いから脱落してしまうだけに、崖っぷちの姉妹である。相手の鹿島&フキゲンは、両者ともどんな態勢でも丸め込みで勝てる力を持っているが、反対につけ入る隙もあるはずだ。ここは姉妹の奮起に期待したいが、味方まで大江戸隊の羽南がどこまで姉妹の絆で闘えるかがカギとなる。

 先に吏南が登場、距離を置いて羽南が花道に現れる。鹿島と吏南は握手を替わす。吏南が「オマエがいけ!」と羽南を突き出して試合開始。鹿島とフキゲンが羽南を攻撃すると吏南も加わってポーズを作る。鹿島は相手コーナーに羽南を連れていき。吏南がスポーツ紙で殴打する。吏南は「どうした、やり返せ」と羽南を鼓舞。鹿島が羽南を攻め込み、フキゲンに託す。フキゲンが羽南にヘアーホイップ、エルボー連打。羽南がカウンターで払い腰を見舞うと吏南がリングインして羽南をフキゲンの上にボディースラム。吏南は羽南をフキゲンの上に再度叩きつける。吏南はフキゲンに卍固め。フキゲンが返すと吏南にサミング、エルボーアタック。3カウントを主張するが判定は覆らず。吏南が鹿島を投げつけると羽南が入ってクローズライン。しかし鹿島がかわしてみせる。吏南は鹿島にノーザンライト。羽南が鹿島にドロップキック連打。鹿島が返すと、顔面をかきむしりコーナーからフェースクラッシャー。吏南が鹿島を引き起こし羽南とSTOで合体。羽南がノーザンもカットされる。吏南がフキゲンを突き出し羽南がドロップキック。鹿島にも狙うがかわされ同士討ち。吏南が羽南に張り手。羽南がコーナーに追い込まれ3人から攻撃を食らう。鹿島がダブルアームスープレックスホールド。羽南が返すと鹿島はマイエンブレム。吏南はリング下でカットに入らず。鹿島が羽南をフォールした。

 

鹿島&フキゲンのコメント

鹿島「3対1、余裕っしょ、負けるはずないでしょ」

フキゲン「デース」

鹿島「3対1だもん。以上」

◆3WAYバトル 15分1本勝負

白川未奈

7分38秒
インプラントDDT→片エビ固め

上谷沙弥

※もう一人は舞華

 当初は上谷沙弥vs舞華vs白川未奈vs小波の4WAYマッチが予定されていたが、小波が体調不良により引き続き欠場、上谷沙弥vs舞華vs白川未奈の3WAYに変更された。クイーンズクエスト、ドンナ・デル・モンド、COSMIC ANGELSの図式で勝ち残るのは?

 白川が握手を求めるが、上谷が舞華の手を引っ張り白川を無視状態。白川が蹴飛ばし試合がスタートする。上谷と舞華が白川を攻撃。クローズラインをかいくぐり白川が2人の手を取ってポーズをとる。上谷が白川をロープに振ると舞華が腕を取り投げつける。上谷が舞華をロープワークで翻弄しドロップキック。上谷のスワンダイブ式ボディーアタックを舞華が受け止め後方に投げつける。舞華は予告して上谷にブレーンバスター狙い。上谷が切り返すと白川がフライングクロスチョップ。上谷が返すと、白川と舞華が合体し吊り天井の競演を見せる。白川が舞華を蹴飛ばし突進。舞華が止めてエルボーの打ち合いに。そこへ上谷がスワンダイブ。舞華が上谷をコーナーに振りラリアット、ショルダータックル。白川が丸め込みも舞華が丸め込む。舞華の突進を白川がかわしてコルバタ式河津落とし狙い。舞華がこらえてラリアット。舞華はフィニッシュを宣言して上谷を担ぎ上げる。上谷が切り返しドロップキック。舞華がラリアット。2発目をかわして上谷がニールキック。上谷はコーナーに上がるが舞華が追いつき雪崩式ブレーンバスター。そこへ白川が加わり叩きつける。白川は上谷にローリングエルボー、コーナーに乗せてDDT。上谷が返すと、白川がネックロック。舞華のラリアットは白川がかわして上谷の後方へヒット。白川は上谷にインプラントDDT狙い。上谷が丸め込むが2カウント。白川が上谷に空中胴締め落とし。上谷を起こすとあらためてインプラントDDTを決める。白川が3カウントを奪い上谷をフォールした。

 

白川のコメント

「赤の挑戦が決まってる舞華、シンデレラ覇者の上谷に勝ったってことでしょ、3WAYで。もううれしさ爆発。これでなんの気の落ちようもなく中野たむvsウナギ・サヤカを特等席で見てきたいと思います。だけど一つ、伝えたいことがある!」

◆タッグリーグ・スペシャル 15分1本勝負

なつぽい

15分00秒
時間切れ引き分け

コグマ

ひめか

岩谷麻優

 ひめか&なつぽいのドンナ・デル・モンドと岩谷麻優&コグマのSTARSがタッグ対戦。タッグリーグ戦にエントリーしているひめか&なつぽい組はここまで2戦2勝と好スタートを切った。1031大阪ではメインで葉月&コグマ組を破っており、コグマとは中二日を置いての再戦だ。一方の岩谷&コグマはパートナーを変えてリーグ戦に出場しているが、このチームは現時点におけるSTARS最強チームと言ってもいいだろう。ひめか&なつぽいは翌日の後楽園で3連勝をかけ羽南&吏南組と公式戦、岩谷は門倉凛との越境コンビでスターライト・キッド&琉悪夏組と因縁の公式戦、コグマは葉月との同期タッグで林下詩美&上谷沙弥組との公式戦が控えている。どちらもタッグリーグに向けて勢いをつけたい試合だろう。

 STARSが握手を求めて手を差し出すがDDMは応じない。先発はコグマとなつぽい。ロープワークで、なつぽいが岩谷、コグマがひめかをリング下に落として睨み合う。コグマがリング下に降りるとひめかを捕まえて追ってきたなつぽいに突き出す。コグマがカムバックしなつぽいが入ってくるとエプロンに出てからリングインし丸め込む、岩谷がなつぽいにサッカーボールキック。なつぽいが返すと岩谷はキャメルクラッチ、背中にダブルニードロップ。なつぽいが返すと、岩谷はヘアーホイップ、コグマがその場ボディープレス、岩谷が逆水平。ボディースラムを切り返したなつぽいがボディーアタック。ひめかが岩谷にショルダータックル連打。コーナーに追い込まれた岩谷が突進をかわしてドロップキック。コグマがひめかに串刺しボディーアタック。なつぽいが乱入しダブルでの攻撃を試みるがコグマがまとめてボディーアタック。ひめかが返すとコグマをキャッチしバックフリップ。なつぽいがコグマにドロップキック。2発目をコグマがかわして背中を踏みつける。なつぽいがフットスタンプをかわして顔面へドロップキック。コグマが返すと、なつぽいはジャーマン狙い。コグマがボディースラムで叩きつけるがなつぽいがクリアー。ひめかが乱入しなつぽいをアシスト。なつぽいがネックブリーカーも返したコグマがスリーパーに取る。コグマはスイングスリーパーに移行し突進。なつぽいが止めてジャーマン。コグマもジャーマンをやり返す。岩谷がひめかを振るもショルダータックルを食らう。ひめかは逆片エビ固めに岩谷をとらえる。岩谷がエスケープすると、ひめかはアルゼンチン狙い、岩谷が切り返して丸め込み。ひめかが返すと岩谷がドロップキック。岩谷は「投げるぞ!」と絶叫しひめかを担ごうとする。ひめかがこらえるとコグマがアシストし岩谷と合体。岩谷、コグマがコーナーに上がるがひめかが岩谷をコーナーで担ぎ上げる。岩谷が切り返すがなつぽいがドロップキックで落とす。しかし岩谷はまとめてアームホイップ。岩谷とコグマがドロップキックの競演。10分経過。岩谷が場外へトペスイシーダ。なつぽいがプランチャで続く。ひめかが岩谷をリングに戻しラリアットで一回転させる。岩谷が返すと、ひめかがバックドロップ、スライディングラリアット。コーナーに乗せるとパワーボムの構え。なつぽいがクロスボディーで合体するが、岩谷がかわしてひめかを丸め込む。コグマがひめかにミサイルキック、岩谷がジャーマンもなつぽいがカット。岩谷とコグマがひめかの腕を取りクロス。ひめかがかわすとなつぽいがダイビングボディーアタック。ひめかが岩谷にJPコースター。ひめかは岩谷をコーナーに叩きつけ後方からラリアット、コーナーに乗せるとパワーボムの構えになつぽいのボディーアタックが合体。しかし岩谷が返してみせる。ひめかのパワーボムを食らった岩谷だが2カウントどまり。残り30秒。ひめかが串刺しラリアットから岩谷をコーナーに乗せてランニングパワーボムを決める。しかしコグマのカットが間に合う。ここでタイムアップとなり、時間切れ引き分けとなった。

◆ハイスピード選手権試合 30分1本勝負

<王者>

11分50秒
両者リングアウト

<挑戦者>

スターライト・キッド

渡辺桃

※第21代王者のスターライト・キッドが2度目の防衛に成功

 8度目の挑戦にして悲願のハイスピード王座を手にしたスターライト・キッドが渡辺桃の挑戦を受けるタイトルマッチ。本来、この試合は「5★STAR GP」リベンジとして9・20後楽園の再戦がおこなわれる予定だったが、キッドの挑発からハイスピード王座戦に変更。リーグ戦で勝った桃は赤いベルトをターゲットにしており、かたくなにハイスピード戦線復帰を拒否したのだが、キッドの強引な押し切りでベルトを懸けることになってしまった。キッドには思惑通りの展開と同時に、ベルトを失うリスクも抱えている。桃は勝って返上すると豪語しているが…。

 ゴングと同時に桃がドロップキックで突進も、キッドがかわす。桃がエルボー連打もキッドがロープワークに誘いコルバタ。すぐに桃がビッグブーツ。キッドがアームホイップから突進。桃が持ち上げBドライバーのような態勢もキッドがかわす。キッドが桃をかわして突進、桃がドロップキック。串刺しドロップキックを決めるが2発目狙いはコーナー下からセコンドが足を引いて阻止。キッドが髪を束ねてエプロン越しに引っ張る。キッドは大江戸隊を呼び込みロープ際で攻撃。動きの止まった桃にキッドは顔面蹴り。桃が返すとキッドはマウントを取って左右の張り手。桃が返すとキッドは「渡辺桃、オマエやっぱりしょ…」と言いかけたところで桃がエルボー連打。場外に落とすと、エプロンを走ってミドルキック。キッドは場外でフィッシャーマン狙い、桃が切り返すがキッドがスイングDDT狙い。桃がこらえて場外マットにブレーンバスター。桃はキッドをリングに戻しミドルキック連打。打撃の応酬から桃のミドル連打が続く。桃が突進するとキッドの足を蹴って蒼魔刀連発。キッドが返すと桃はコーナーからの蒼魔刀も決める。返したキッドに桃はドラゴンスリーパー。Bドライバーも放つが2カウント。桃はテキーラの構えもキッドが丸め込み。キッドはモモ☆ラッチを狙うが桃がこらえて不発に終わらせる。キッドが飛びついてキッチャンボム。キッドはフィニッシュを宣言しムーンサルトプレス。しかし桃がクリアーに成功。キッドはタイガーの構え。桃が切り返し蹴り上げると突進。キッドがロープを引いて場外に落とす。リング下でキッドが蹴りをかわして張り手。桃もやり返す。桃はテキーラの構えもキッドが切り返しドロップキック。大江戸隊が襲いかかりキッドがイスを用意。キッドは桃を座らせて塩を投げつける。さらに狙いを定めてビッグブーツ。桃が怒りのハイキック。10分経過。桃がキッドの頭部をイスに叩きつけていくとマスクに手をかける。キッドがやり返しエルボーの打ち合い。場外カウントが進み両者リングアウトに。

キッド「おい、渡辺桃! よくも私のマスクに手をかけてくれたな! オマエ、とうとう私の火をつけちゃったみたいだねぇ…と、言いたいところなんだけど…フフッ。そう、そう、そう、そう、そういう荒々しい渡辺桃が見たかったんだよ、私は! 客のオマエらもそうだろ!? なぁ! ハハハハ、ハハ。オマエ、このままでいいの? クイーンズクエストのリーダーだけど、後輩にどんどん追い越されて、オマエ、もう立場ないんじゃないの? フフッいまのオマエを見ている感じ、大江戸隊の方がお似合いだと思うけどー? 大江戸隊に入れば、メンバー全員、オマエをバックアップするぞ!? 大江戸隊は、どうですかーーー?」

桃「おいオマエ、いつまでも調子のったこと言ってんじゃねーぞ、コラ! 大江戸隊に入るだ? ふぜんけんじゃねーよ。お前らのユニットなんかに私は絶対に入らない。オマエ、次、覚えておけよ。もっと無残な姿にしてやるからな!」

キッド「私がオマエを操ってやる。どうぞお帰りくださーい」

コグマが登場。

コグマ「大江戸隊に入るとか入らないとか、そういう長い話し合いは控室でしてください。そんなことより、重要なことを私は言いに来ました。次、そのベルトにアタシが挑戦します!」

キッド「コグマ、ようやく出てきたなぁ、待ってたよ! ハイスピードジニアスのコグマを、この闇のベルトで私が“クマ狩り”してやるよ」

コグマが退場。

キッド「両者リングアウト…チャンピオンとしては納得いかない結果だけど、これからの渡辺桃をどうぞお楽しみに~。ハハハ」

 

キッドのコメント

「はあ、はあ、両者リングアウト、タイトルマッチでこういう結果は私も初めてだし、ハイスピードチャンピオンとして悔いの残る結果。だけど、このベルトを闇のレベル2に上げたことには変わりない。そして、私と渡辺桃の闇にあふれた抗争を作ったのもこのベルトだ。間違ってないよねえ、それは。このマスクに手をかけてきて、破られたよ。でも、そういう荒々しい渡辺桃が、私は見たくて見たくてたまらなかった。この結果だけど、私は渡辺桃の今後を操る。そしてコグマ。ようやく来てくれたねえ。5★STARでやられた借り、必ずこの闇のハイスピードベルトを通して、返してやるからな」

◆ワールド・オブ・スターダム選手権挑戦権利証マッチ&SWA選手権試合 30分1本勝負

<SWA王者&権利証保持者>

13分22秒
白虎

<挑戦者>

朱里

AZM

※第7代王者の朱里が7度目&ワールド・オブ・スターダム選手権挑戦権利証の防衛に成功

 今年の「5★STAR GP」で初優勝し、ワールド・オブ・スターダム王座挑戦権を手にした朱里。しかしタイトルマッチを10・9大阪城ホールではなく、あえて年末の1229両国国技館に指定。それまでは挑戦権利証を懸けた試合をおこなっていくこととした。また、その試合には自身が保持するSWA世界王座も懸けると宣言。大きなリスクを覚悟で最高峰のベルトにたどり着くつもりでいる。そして今回は2度目の権利証&SWA王座防衛戦。相手は5★STAR GPで丸め込まれたAZMである。AZMが勝てばクイーンズクエスト同門対決を年内最終戦でおこなう夢につながり、同時にSWAのベルトも手に入るとあって気合十分。10・9大阪では小波の欠場から急きょ鹿島沙希を相手に権利証とSWAを守った朱里だが、朱里にはまたもや油断ならないカードとなった。

 ゆっくりと歩を進め両者が握手をかわす。バックの取り合いから朱里がグラウンドでネックロック。AZMが取り返し下からネックロック。朱里が腕を取りにいくと見せかけ足を取る。AZMが抜け出しスタンディングポジション。手四つの構えから朱里がバックを取りヘッドロックへ。AZMがロープに振ると朱里がショルダータックル。AZMは朱里を場外に出してエプロンからキック。朱里がつかんでリング下に落とす。リングに戻されようとしたAZMがエプロンからコルバタ、三角飛びプランチャ。AZMが戻ってきた朱里にハイキック。朱里はAZMを担ぎ上げるとマットに叩きつけ、サッカーボールキックから逆エビ固め。朱里がストンピング連打もAZMが張り手を連発。左右からも打つとブレーンバスター。コーナーに上がると朱里が追いつく。AZMが宙吊りにしてマリンスパイク、雪崩式腕固め、ダイビングフットスタンプ連発。朱里が返すと、カウンターでハイキック。ロープワークで駆け回りAZMがエルボー連打、朱里がファイナルカット。AZMが返すと、ニーをかわしてハイキック。朱里がジャーマン、ドロップキック、串刺しニーアタック、フロントネックチャンスリードロップ。返したAZMにコーナーからダイビングギロチン。かわしたAZMがミスティカ式ワキ固め。腕固めに移行するが、朱里の足がロープに届く。AZMは足を蹴り上げ頭部にハイキック、カナディアンデストロイヤー。10分経過。朱里が丸め込むが2カウント。AZMが再びミスティカ式ワキ固め。朱里が山折りも2カウント。サソリ固めを決めるがAZMがエスケープ。朱里はミドルキック連打を放ちフィニッシュを宣言。バズソーキックをAZMがつかんでジャーマン。朱里が返すとAZMはエルボー連打から飛びつく。朱里が受け止め叩きつけると変型ストレッチマフラーホールドの白虎。AZMがタップし朱里が権利証とベルトを守った。

朱里「SWA、そして権利証を守ることができました! 次、1127日代々木、大阪城ホールで流れてしまった小波とまた試合がしたいと思ってるんですが、小波が退院したばかりで、まだどうなるかわかりません。でも、私は、小波の体がとても心配なんですけど、もし完全復活していたら1127試合をしたいと思っているので、今週中まで、今週中まで待ちたいと思ってます」

ひめか「朱里、大事な愛弟子を思う優しい気持ちはよくわかる、でも休んでるヤツを待っている間にその権利証奪われちゃうんじゃない? 案外、敵は近くにいるかも、ね」

朱里「確かに、そうかもしれない。でも私は、誰が相手でも負けるわけにはいかない。この権利証、そしてSWAを誰が相手でも守り抜きます!」

 

朱里のコメント

「5★STAR GPで負けてるAZMとこのSWA、権利証を懸けて試合して、しっかりと勝つことができました。1127日、大阪城ホールで流れた小波と試合がしたいという気持ちがすごくあるんですが、ひめかがきて、確かにそうだなっていう気持ちと、あのひめかの目、狙ってるのかなと思いました。ひめかとシングルが決まれば、初シングルになります。同じユニット、彼女の強さもわかってます。でも、私は負けるわけにはいかない。1229日は林下詩美と約束の日だと思ってます。2021年、スターダム最終日、両国国技館、そこで林下詩美と完全決着をつけ、私がこの腰に今度こそ赤いベルトを巻きます。以上です」

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者>

21分31秒
トワイライトドリーム

<挑戦者>

中野たむ

ウナギ・サヤカ

※第15代王者の中野たむが5度目の防衛に成功

 3・3日本武道館でジュリアとの敗者髪切りマッチを制しワンダー・オブ・スターダム王座を獲得した中野たむが5度目の防衛戦。今回はCOSMIC ANGELS同門のウナギ・サヤカの挑戦を受ける。ウナギは10・9大阪城ホールで琉悪夏に敗れフューチャー・オブ・スターダム王座から陥落も、同王座戦線卒業ということか、ターゲットを白いベルトに絞ってきた。その前には中野&白川未奈と保持し防衛記録を樹立したアーティスト・オブ・スターダム王座も失っているだけに、丸腰のウナギには要注意だ。中野は白いベルトをスターダムの象徴、そしてこのベルトを巻くものこそスターダムの象徴にするべきだと考えている。ウナギはウナギでフューチャー王座の意義を熟考し、次代につないだ。そんな2人がベルトを懸けて一対一で向き合う。5★STAR GPではウナギが中野を破っているが、白い王者のリベンジ以上に意味のある闘いが展開されそうだ。

 ゴング後、ウナギからゆっくり歩を進め手を差し出す。「お願いします」と声をかけると中野がゆっくりと応じてみせる。ウナギがテイクダウンを狙うと中野がバックを取る。バックの取り合いからウナギが足を取ってグラウンドへ。中野がネックロックも、ウナギが取り返して首の取り合い。中野がヘッドロックで絞り上げるとウナギがロープに振ろうとするが中野が応じず体重をかけていく。ウナギが振るとショルダータックルで吹っ飛ばす。ウナギの突進を中野がブリッジでかわして低空で頭部を蹴飛ばす。中野はサッカーボールキックも1カウントで返す。中野がコーナーに振って串刺しエルボーアタック。手を取って前後から蹴りを入れる。ウナギが返すと中野は首4の字固め。回転して額を何度もマットに打ち付ける。元に戻して首4の字固めを続行。ウナギがなんとか足を延ばしてエスケープ。ウナギがエルボー、中野が手を広げて受けて立つ。中野はカバーするが2カウントで引き起こす。中野はウナギの首を踏みつけながら挑発。中野が立ち上げて突進すると、ウナギがキャッチしロープに叩きつける。ウナギは中野をエプロンにおいて首を取るとネックスクリュー。中野は首を抑えて場外で悶絶。ウナギが先にリングに戻り、中野も首を押さえながら生還。ウナギが大ふへん固めを狙うが中野がこらえる。ウナギはチンクラッシャーからフェースクラッシャー、ギロチンを後頭部に投下する。ウナギはカカト落としからコーナーへ上がる。中野が追いつきコーナー上でエルボーの打ち合い。中野が張り手、ウナギも打ち返す。中野が左右で張り手を見舞うとウナギがヘッドバットを叩き込む。中野もヘッドバットお返しから場外プランチャで飛ぶ。ウナギをリングに戻すと、中野はニーアタック。返したウナギに中野がバックを取る。ウナギが切り返しドラゴンスリーパー。中野がエスケープするとタイガードライバー。両者ダウン状態から中野が蹴飛ばしウナギがエルボー。中野の蹴りにウナギがエルボーで応戦。中野が頭を蹴飛ばしていくと、立ち上がったウナギがエルボー連打。ウナギが突進するが中野がトラースキック。中野のスピンキック、ウナギの回し蹴りがかわされる。中野のスピンキックがヒットするが、ウナギが首を取って旋回させ叩きつける。両者ダウン状態。ウナギが突進するとお互いがかわし合い、中野がジャーマン。ウナギが返すと、中野はコーナーに上がる。ウナギが下から蹴落としエプロン越しに首を取ってネックスクリュー。引き起こすと、大ふへん固め。持ち上げて前方に叩きつけるも2カウントどまり。ウナギはフィニッシュを予告して大儀であった。しかしこれも中野が返す。ウナギは中野を引き起こし、ストンピング連打。コーナーに乗せるが中野がエルボーで落としてデスティニーハンマー。ウナギがかわすが中野が投げっぱなしタイガー。20分経過、中野がスピンキック、ハイキック、バイオレットシューティング。返したウナギに中野はタイガー、引き起こして腕を固めトワイライトドリーム。3カウントが入り、中野がウナギを破った。

中野「ウナギ、どうだった、白いベルトの味は? もっともっと辛い思いして、もっと泣いて、もっと自分自身と向き合って、もっと強くなれ! でないと、この白いベルトにも中野たむにもまだまだ追いつけないよ。でも、ウナギのこの1年の飛躍は、たむもすっごくビックリしてる。コズエンに入ってくれて本当にありがとう」

中野とウナギがハグ。

中野「さあ、次のこの聖なる白いベルトの挑戦者は誰だーー!」

ウナギを介抱していた白川がマイクを取る。

白川「次の挑戦者はー、白川未奈、です。どうでしょ?」

中野「えーーっ、ちゃんみな?」

白川「いや、今日の私の試合見てくれました? 見てない? あっ、そう…。いや、今日みんな見てくれましたね。シンデレラ・トーナメント覇者の上谷沙弥からスリー取りましたよ」

中野「マジ?」

白川「マジで。スターダムに来てからアナタの隣で強くなると、私、約束しましたよね? でも、いまはアナタの対角でもやりあえると、そう思っています。I want to be the next challenger, white belt

中野「うん…いいよ! たむもちゃんみなと闘いたいと思ってた。その挑戦、受けて立ちましょう。ただし、元の中野たむと白川未奈にはもう戻れない。その覚悟はある?」

白川「中野たむと白いベルトの歴史、私が一番近くで見てきました。そんなの当たり前でしょ?」

うなずいた中野が握手を求めると、白川が握り返した。

中野のコメント

「ワンダー・オブ・スターダム、5回目の防衛に成功しました。人は挫折や苦しみ、悲しみ、いろんな悔しさ、たくさん涙を流したら流した分だけ強くなれる。ウナギはこの1年でホントに成長したけど、まだまだもっともっと悔しい思いをして、もっともっと強くなってまたこのベルトに挑戦しに来てほしいです。これからもヤツの情念を背負ったこのベルト、白いベルトをスターダムの象徴にするべき命を燃やして闘っていきます。白川未奈、このベルトになにをささげてくれるんでしょうか? たむロード、まだまだ信じてついてきてください」

◆ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負

<王者>

25分24秒
ハイジャックボム→エビ固め

<挑戦者>

林下詩美

葉月

※第13代王者の林下詩美が8度目の防衛に成功

 メインは林下詩美vs葉月のワールド・オブ・スターダム選手権試合。詩美はこれが8度目の防衛戦で、葉月を退ければ1年間の赤いベルト保持が確実となる。挑戦者の葉月は10・9大阪城ホールでコグマを相手に復帰戦。その後、この2人でタッグリーグ戦にエントリーしタッグでの勲章を狙っている。同時に葉月は赤いベルト挑戦を自分からアピール、ブランクを一気に縮めるつもりだ。実際、葉月は空白期間を感じさせない闘いぶりで、初シングルの詩美には決して油断できないチャレンジャーだろう。かつては白いベルトにこだわりを抱いていた葉月だが、復帰後初のタイトルマッチでいきなりスターダムの最高峰王座に挑むことに。葉月の決意がどこまで詩美を追い込むか。スターダムの今後を占うメインイベントだ。

 葉月から手を差し出し握手を求めるが、詩美は応じずゴングが鳴らされる。手四つの構えからバックの取り合いに。葉月がグラウンドにもっていくと首を取り合う。詩美がヘッドロックも葉月が脱出。葉月がヘッドロックに取ると詩美がロープに振る、葉月がラリアット、エルボーをかいくぐっていく。詩美が葉月を倒してロープに追い込むと首元を踏みつけていく。詩美がニードロップを放つと葉月はリング下へ。詩美が戻して高々とボディースラム。葉月のドロップキックを詩美がかわして再びノドを踏みつける。葉月が向かっていくが詩美が蹴り飛ばす。ロープに振られた葉月がドロップキック。詩美が至近距離でドロップキックのお返しをしてボディースラム、逆エビ固め。葉月が向かっていくが詩美が額をマットに叩きつける。葉月がコーナーに振られるとミサイルキック。フルネルソンの体勢からバックブリーカー、セントーンを放つと顔面ウォッシュへ。コーナーに振るとエルボーアタック、コードブレイカー。詩美が返すとコウモリ吊り落とし、ドロップキック、スリーパー。葉月がDDT、二段蹴り。リング下に落ちた詩美へ葉月が突進。詩美がエプロン越しにエルボーを打ち、エプロンに出してコウモリ吊り落とし。10分経過。リングに戻すと、コーナーからミサイルキックで吹っ飛ばす。葉月が返すと詩美はアルゼンチン狙い。葉月が切り返すと詩美がエルボー。エルボーの打ち合いから詩美が「どうした葉月」「テメエ覚悟あんのか」と打っていく。葉月が応戦し、なおもエルボーの打ち合いが続く。葉月が走ると、詩美がエルボー、サイドバスター、葉月がビッグブーツ。詩美がエルボーからアルゼンチンも葉月がクリアー。葉月がコルバタから場外へトペスイシーダ。リングに戻ってもう一発。15分経過。葉月がスワンダイブ式ミサイルキックも詩美が返す。葉月はクロスフェースも詩美がエスケープ成功。葉月がビッグブーツ、ボディースラム、フィニッシュを宣言しコーナーへ。詩美が追いつきアルゼンチン、バックフリップ、スライディングラリアット。返した葉月に詩美はコウモリ吊り落とし。葉月が返すと詩美はジャーマン狙い。葉月が丸め込むが返した詩美がショルダータックル、ジャーマン。カバーを返した葉月に詩美は「決めるぞ!」と絶叫しハイジャックボム狙い。葉月が切り返し後方からコードブレイカー、前方からドロップキック。葉月は串刺しエルボーアタック、コードブレイカー、コーナーに乗せて高角度のコードブレイカー、ダイビングセントーン。しかし詩美の肩が上がる。葉月はみちのくドライバーを連発し、ノーザンライトボム。しかしギリギリで詩美が返す。葉月は詩美を引き起こし、もう一発狙う。詩美がかわして投げっぱなしジャーマン。両者ダウン状態から葉月が突進し二段蹴り、かわした詩美がラリアット。詩美が腕を取りラリアット3連発。しかし葉月が返してみせる。詩美は葉月を引き起こし旋回式ハイジャックボム。寸前で葉月が切り返し葉・月ストラル。ギリギリで詩美が返しバックドロップも、1カウントで返される。葉月が突進すると詩美がキャッチしアルゼンチン、旋回して叩きつけるが、これも葉月が返してみせる。25分経過。詩美がハイジャックボムを旋回式で叩きつける。葉月が返せず詩美がピンフォールを奪った。

詩美「葉月、オマエさ、復帰して1カ月でちゃんと仕上げて来てるじゃん。これがいまのスターダムだ。オマエの知らない間に、スターダムは大きく変わってきたんだ。だから、これからはこのいまのスターダムで、またやり合おうよ」

葉月「詩美…、私がいない間にアナタ、ずいぶん強くなったんですねぇ。ハァ、ハァ、ハァ…、いまのスターダムのトップ、いまの私じゃ簡単に破れなかった。詩美、本当に強い。スターダムのトップで私と今日、試合してくれてありがと!」

詩美「これで、これで8度目の防衛に成功しました。次の防衛戦、1127日、スターダム初進出の代々木。防衛戦、そこでやりたいと思っています。舞華、舞華! 出てこいよ」

舞華「林下詩美、防衛おめでとう。ただ、ちょっと待ちくたびれたよ。復帰戦、早々の相手にちょっと手こずりすぎなんじゃない? 1127日、私はオマエを越え、そして、その赤いベルトを私の腰に巻く。完全決着にしよう」

詩美「舞華、私には両国で朱里が待ってるんだよ。オマエに詩美越えなんてさせないし、この赤いベルトも譲る気ないよ」

舞華「いままでの私と思うなよ」

舞華が退場。

詩美「私が必ず舞華から勝ち越して、両国大会まで、私が赤いベルトのチャンピオンのまま駆け抜けたいと思います。みなさん、それまでご機嫌よう」

詩美のコメント

「前までは本当にアンタできるの、やる気あるのって心配だったけど、全然(以前の)現役の頃の葉月の姿を見てるみたい。あの頃のスピード、ガツガツさ、やる気、なにも変わってなかった。あのころの私の知ってる葉月さんのままだったよ。まあいまあの頃と違うのは赤いチャンピオン、スターダム最高峰がこの林下詩美。これからはこの時代の、いまのスターダムで葉月とどんどんやり合っていけたらなと思います」

――葉月はやっぱり強かった?

「正直、今日リングで手合わせするまでは、赤いベルト戦、やってやると承諾したのちょっと後悔してたぐらい、まだまだ足りない部分が多かったんじゃないかと思ったけど、今日試合をしてみて、全然赤いベルト、あの人なら挑戦できる権利あると思うし、誰よりも野心が見えました」

――舞華とはフューチャーから続く闘い。2度目の赤いベルト戦になるが?

「初めて試合をしたのは私があちらの団体(当時舞華が所属していたJTO)にいったフューチャー戦。あの頃私は舞華に背中を向けてずっと前を歩いてたはずなのに、いまはもうすぐそこ、追い越されそうな位置に舞華がいて。一度、舞華からは赤いベルトを防衛してるけど、そのあとの5★STAR GP負けてしまっているし。私の数少ない、胸を張ってライバルだと言える相手なので。次の防衛戦も朱里と両国でやるという約束を守るためにも、舞華、私が完全に勝って完全決着つけたいなと思います」

 

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