2021/11/14 試合結果

2021年11月14日 『第11回 ゴッデス・オブ・スターダム~タッグリーグ戦/最終戦~』

『第11回 ゴッデス・オブ・スターダム~タッグリーグ戦/最終戦~』
11月14日(日)後楽園大会(観衆725人=超満員札止め/コロナ対策限定人数

試合結果

◆レッドゴッデス公式リーグ戦 20分1本勝負

○吏南

5分19秒
ジャックナイフ式エビ固め

桜井まい
羽南<2点> ウナギ・サヤカ●<4点>

◆レッドゴッデス公式リーグ戦 20分1本勝負

○コグマ

3分48秒
東スポ誤爆→横入式エビ固め

フキゲンです★
葉月<7点> 鹿島沙希●<4点>

◆レッドゴッデス公式リーグ戦 20分1本勝負

上谷沙弥

9分54秒
ジャーマンスープレックス・ホールド

なつぽい●
○林下詩美<7点> ひめか<6点>

◆レッドゴッデス決勝進出決定戦 20分1本勝負

コグマ

5分27秒
葉・月ストラル

上谷沙弥●
○葉月 林下詩美

◆ブルーゴッデス公式リーグ戦 20分1本勝負

○白川未奈

7分46秒
グラマラスドライバーMINA→片エビ固め

月山和香●
中野たむ<3点> レディ・C<0点>

◆ブルーゴッデス公式リーグ戦 20分1本勝負

スターライト・キッド

8分1秒
レフェリー暴行→反則勝ち

舞華
○琉悪夏<6点> 朱里●<7点>

◆ブルーゴッデス公式リーグ戦 20分1本勝負

○AZM

13分13秒
あずみ寿司

門倉凛●
渡辺桃<7点> 岩谷麻優<7点>

◆第11回 ゴッデス・オブ・スターダム~タッグリーグ戦~ 優勝決定戦 30分1本勝負

○コグマ

15分28秒
ジャーマンスープレックス・ホールド

AZM●
葉月 渡辺桃

※コグマ&葉月組が優勝

試合詳細レポート

◆レッドゴッデス公式リーグ戦 20分1本勝負

○吏南

5分19秒
ジャックナイフ式エビ固め

桜井まい
羽南<2点> ウナギ・サヤカ●<4点>

 ウナギ・サヤカ&桜井まい組と羽南&吏南組の最終公式戦。ウナギ組はここまで2勝を挙げ健闘、とくに11・6大津でひめか&なつぽい組の連勝をストップさせた勝利が光っている。対照的に羽南&吏南の姉妹コンビはユニットと試合スタイルが示すように「水と油」で4連敗。このまま全敗で終わるか、それとも最後の最後で姉妹の絆を見せるのか。すべては吏南の気持ち次第か? また、この日は前フューチャー・オブ・スターダム王者ウナギがスターダムのリングに上がりちょうど一年。タッグパートナー、相手ともフューチャー挑戦の資格がある選手ばかりだけに未来をかける闘いでもある。フューチャーを卒業し11・3川崎で白いベルトに初挑戦したウナギが、“記念日”に新たなる未来を託す!?

 吏南のセコンドに大江戸隊のキッドと琉悪夏がつく。桜井&ウナギと羽南が握手をかわす。羽南がウナギを指名するが桜井が先発を買って出てエルボー連打。羽南がドロップキックを見舞うと控えのウナギを落として吏南と合体、吏南はすぐに羽南を蹴飛ばし桜井にボディースラムを叩きつける。吏南が入り、桜井にヘアーホイップ、顔面を踏みつける。吏南は「こんなもんか」と桜井にボディースラム、レフェリーのカウントに「遅い」とクレームをつける。串刺しをかわした桜井がフェースクラッシャー。羽南がウナギにドロップキック。エルボーの打ち合いから羽南が大外刈り。突進するとウナギがコードブレイカー、桜井のアシストを得てギロチン投下。大ふへん固め狙いを羽南が切り返しマットに叩きつけノーザンライト。ウナギが返すと、羽南の突進をとらえてマットに叩きつける。吏南がウナギに卍固め。桜井がカットすると羽南が場外に追いやる。吏南はフィニッシュを宣言しゴリーボムの構え。切り返されるが「なめんな!」とノーザンライト。姉妹が合体しウナギを叩きつけるが2カウント。桜井のスタナーからウナギがカカト落とし。キッドがちょっかいを出すがウナギが大ふへん固め。カバーを返した吏南にウナギが突進、キッドが髪をつかんで阻止すると琉悪夏がボックス殴打。羽南がキッドにクレーム、吏南が丸め込むとウナギが3カウントを奪われた。

 

吏南のコメント

「フューチャーの前チャンピオン、ウナギ・クソババアからスリー取りましたよ。まあね、反則すんなとか、いろいろうるさいこと言ってるけど、勝ちは勝ちなんで。これからも自分がやりたいようにやっていくだけなんで」

 

羽南のコメント

「もう、これじゃない! 私が勝ちたかったのはこういう勝ち方じゃないです! いくら姉妹だとしても反則は許せないですし、もうホント、これじゃない…。もう、姉妹でも、ダメだって言うか、許せないところがあるんで…。そこは置いといて、ウナギ。私はウナギからスリー取ることはできなかったんですけど、さっきウナギにフューチャー絶対取れよと言われたので、私が両国でフューチャー取ったとしてもウナギとは(ベルトを懸けて)闘えないんですけど、絶対にフューチャーを取ってウナギとの約束を守りたいと思います」

◆レッドゴッデス公式リーグ戦 20分1本勝負

○コグマ

3分48秒
東スポ誤爆→横入式エビ固め

フキゲンです★
葉月<7点> 鹿島沙希●<4点>

 5点の葉月&コグマ組と、4点の鹿島沙希&フキゲンです★組が対戦。1点差だが、2勝2敗の鹿島組は大会前の時点ですでに6点のひめか&なつぽい組と直接対決で敗れているだけに、決勝進出はなくなった。ここは大江戸隊の意地にかけて葉月&コグマの足を引っ張りにかかるだろう。葉月&コグマ組は決勝進出を争う林下詩美&上谷沙弥組とは引き分け、ひめか&なつぽい組には敗れている。初出場での初優勝を目指し、まずはここで2点を挙げるしかないが…。

 大江戸隊がスポーツ紙で殴り掛かり試合開始。フキゲンがコグマにキャメルクラッチ、鹿島がスポーツ紙で殴打する。フキゲンのカバーをコグマが返す。鹿島がコグマの顔面を踏みつけていくと片足でカバー。コグマがボディースラムを狙うがフキゲンが乱入して阻止、しかし葉月が入ってダブルのドロップキックから顔面ウォッシュの競演。コグマと葉月が連係で鹿島を攻め込むがフキゲンがスポーツ紙でカット。鉢合わせにするが殴打が誤爆、コグマが丸め込むと3カウントが入った。

◆レッドゴッデス公式リーグ戦 20分1本勝負

上谷沙弥

9分54秒
ジャーマンスープレックス・ホールド

なつぽい●
○林下詩美<7点> ひめか<6点>

 元ゴッデス・オブ・スターダム王者の林下詩美&上谷沙弥組とひめか&なつぽい組の公式戦。ともに1敗だが、詩美組は1引き分けがあり、ひめか組とは1点差。勝った方が決勝進出に望みをつなげる大一番だ。優勝して1127代々木でのワールド・オブ・スターダム王座戦に弾みをつけたい詩美だが、次期挑戦者が舞華、またその次の挑戦者は権利証を保持し続ければ5★STAR GP覇者・朱里となり、ドンナ・デル・モンド勢がつづくことになる。この試合もひめか&なつぽいのDDMが相手とあって、油断はならない。ひめか組が勝てば精神的に揺さぶりをかけることができるからだ。今後の赤いベルト戦線も視野に入れた、詩美組とDDMの対戦となる。また、上谷、ひめか、なつぽいには1127代々木でおこなわれるワンダー王座次期挑戦者決定3WAYマッチの前哨戦。白いベルト挑戦への思いもこの試合に影響するだろう。

 前の試合の結果からひめか組が勝てば決勝進出、詩美組が勝てば葉月組と並び直接対決でも引き分けているため、決勝進出者決定戦がおこなわれることがアナウンスされた。ひめか組のセコンドには欠場中のジュリアがつく。先発は上谷となつぽい。なつぽいのドロップキックを上谷がかわすとロープワークの攻防。なつぽいがアームホイップから上谷のドロップキックをかわす。なつぽいがエルボーを放とうとすると詩美が介入しダブルのドロップキックをヒットさせる。上谷がなつぽいにボディースラム。上谷は返されても3連続でカバー。詩美がひめかを威嚇してから自軍コーナーになつぽいを捕獲。滞空時間の長いボディースラムで叩きつけるがなつぽいが返す。上谷がなつぽいを挑発しながら蹴飛ばしていく。なつぽいがカサドーラで飛びつきフェースクラッシャー。ひめかがショルダータックル連発で上谷を吹っ飛ばす。上谷がラリアットをかわしてニールキック。詩美がひめかにドロップキック、ミサイルキック。詩美が背後からもドロップキックを放ちバックを取る。ひめかのラリアットを詩美がこらえる。ラリアットの打ち合いが展開され、ひめかが打ち勝つ。なつぽいが詩美へダイビングボディーアタックを連発。ネックスクリュー狙いを詩美がかわすが、なつぽいが飛びついて腕を取る。上谷がカットし二段蹴り、詩美がサイドバスター。詩美がなつぽいにスリーパー。ダッシュをひめかがカットしなつぽいがネックブリーカー。詩美が返すと、なつぽいが低空ドロップキックで顔面を射抜く。詩美が返すと、なつぽいがネックスクリュー、フェアリアルギフト。詩美がかわして上谷が後方に叩きつけ、詩美が丸め込む。しかし、ひめかがカット成功。詩美がバックを取るがなつぽいがこらえて丸め込む。返したなつぽいがジャーマン。ひめかが抱えて落とすと、なつぽいがフェアリアルギフト。詩美が返すとなつぽいがバックを取る。ひめかのラリアットがかわされ誤爆、上谷がスワンダイブ式ボディーアタック、詩美と上谷がマジックキラーで合体し、詩美がなつぽいにジャーマン。3カウントが入り、詩美が勝利。詩美組vs葉月組の決勝進出者決定戦に。

◆レッドゴッデス決勝進出決定戦 20分1本勝負

コグマ

5分27秒
葉・月ストラル

上谷沙弥●
○葉月 林下詩美

 レッドゴッデスで同点1位にならんだ葉月&コグマ組と林下詩美&上谷沙弥組が決勝進出をかけて激突。詩美組は前の試合からそのままリングに残り葉月組の入場を待つ。葉月とコグマがリングインし握手を求めるが詩美組は応じず奇襲攻撃を仕掛け試合開始。連係でコグマを攻め込みダブルのドロップキックから詩美がコウモリ吊り落とし。葉月がカットするが、詩美がコグマにアルゼンチン。コグマが切り返してRKO。葉月が詩美に串刺しエルボーアタック。上谷がカットするが葉月がスイングDDT。葉月は詩美にコードブレイカー。詩美が返すと、葉月がエルボー合戦を挑む。上谷が葉月にミサイルキック、ダイビングボディーアタック。葉月が返すと、上谷が二段蹴り。葉月がかわしコグマと合体攻撃。葉月の二段蹴りを上谷が返すがフェースロックを極められる。上谷がエスケープすると、葉月が突進。上谷がかわすが葉月がコグマとドロップキック。詩美がまとめてラリアット、上谷が場外へスワンダイブ式プランチャ、詩美と上谷が2方向からミサイルキックの挟み撃ち。上谷が葉月にノーザンライト。葉月が返すと、詩美が上谷を肩に乗せてファンタスティックフリップ。上谷がフィニッシュを宣下しスタークラッシャー狙い。葉月が切り返して丸め込むと3カウントが入った。

◆ブルーゴッデス公式リーグ戦 20分1本勝負

○白川未奈

7分46秒
グラマラスドライバーMINA→片エビ固め

月山和香●
中野たむ<3点> レディ・C<0点>

 中野たむ&白川未奈組はまさかの3連敗で、4試合目の時間切れドロー。ひとつの白星もない状態で最終戦を迎えるとはいったい誰が予想したか。しかも両者は1127代々木で白いベルトを懸けて対戦する。それだけに勝利のない状態でタイトル戦を迎えることだけは避けたいところだ。最終戦の相手は4連敗のレディ・C&月山和香組。常識的に考えれば中野組の勝利は固いと思われるが、最後だけにレディ組も爪痕を残したい。タイトル戦を控える中野と白川の心理をうまく突くことができれば、突破口が見つかるだろう。また、レディはちょうどこの日がデビュー1周年。COSMIC ANGELSに囲まれた中で、一年間の成果をぶつける!

 試合前、レディ・Cには「デビュー1周年」がコールされる。最後に中野がコールされるとレディ組が奇襲を仕掛ける。レディがビッグブーツ、月山がドロップキックを中野に見舞う。コーナーに追い込むと次々と串刺し攻撃。レディがカバーするが中野がクリアー。月山が入りレディとクローズライン、中野がかわして分断するがタッチはさせてもらえない。月山が中野の突進をかわしパロ・スペシャル。レディは白川を阻止してコブラツイストで援護する。月山が中野に回転エビ固め、ドロップキック、ミサイルキック。レディが月山にジャイアントスイングで中野、白川にぶつけていく。しかし中野がハイキックで排除する。白川が中野の手を引いてコーナーにもっていき、ようやくタッチ。白川は月山をカバー。返されると吊り天井へ。レディがカットし、白川に串刺しビッグブーツ、月山がスモールパッケージ。レディが月山を肩車も中野がカット。レディは中野をチョークスラムで白川に叩きつける。レディはあらためて月山を肩車し白川の上にボディープレスで叩きつける。月山が白川にグラウンドコブラ。白川がエスケープするとミサイルキックをかわして背後からエルボーアタック。白川は月山にインプラントDDTを狙うが丸め込まれる。月山が連続で丸め込み。中野組が鉢合わせにして打撃の競演。中野がレディを場外に送り出すと白川が月山へダイビングエルボーアタック、変型スリーパーから旋回させて落とすと月山が返せず3カウントが入った。

 

中野&白川のコメント

白川「グラマラスドライバーMINA、たむ知ってた?」

中野「いや。すごいじゃん。いつの間に練習してたの?」

白川「すごいでしょ。私のこと全部知ってるって言うから。全部知ってたっけなあと思って、つい月山相手に出しちゃったよ。知らなかったでしょ」

中野「知らなかった。一年も一緒にいるのに」

白川「そうだね一年も一緒にいるねえ。でもなんでだろう? なんか、なんでかな? なんか、モヤモヤするの。いままでのタッグパートナーが偉大過ぎて、私じゃ役不足かなって思う、その自分にすっごい腹が立ってる。しかも私はコズエンの仲裁役でも仲を取り持つ、けつ持ちでもないの」

中野「タッグパートナー?いままでの?」

白川「うん」

中野「……。そう思うなら、超えてみなよ。岩谷麻優も星輝も。中野たむも」

白川「超える?超える?超える? ぶっ潰す。あ~あ~あ~もうね、楽にしてあげるからね。かわいそう」

中野「どうしたの? チャンミナらしくないよ」

白川「呪われちゃってるの? くすんじゃってるの(ベルトの)シルバーが。シルバーなの? プラチナだったのね、もともと」

中野「どうしたの? チャンミナらしくないよ」

白川「チャンミナらしい、チャンミナらしいってなに? 全部知ってるの、私のこと。チャンミナらしいってなに、教えて。でもたむさん、なにも言ってくれないもんね、ふだんね。全然わかんない、一緒にいても全然わかんない」

中野「そんなに知りたいなら、中野たむの全部教えてやるよ、1127日に」

白川「教えてくれるの。教えて、教えて、教えて」

◆ブルーゴッデス公式リーグ戦 20分1本勝負

スターライト・キッド

8分1秒
レフェリー暴行→反則勝ち

舞華
○琉悪夏<6点> 朱里●<7点>

 朱里&舞華組とスターライト・キッド&琉悪夏組はともに決勝進出の可能性があり、どちらも負けられない公式戦となった。朱里は赤いベルト権利証を保持し、2大会(11・6大津&11・7富士)欠場もこの試合で113川崎以来の復帰となる舞華は、赤いベルトの次期挑戦者。もしも舞華が1127代々木で林下詩美を破りワールド・オブ・スターダムを初戴冠すれば、1229両国で朱里が舞華に挑戦するドンナ・デル・モンド同門対決の図式となる。そんな関係の両者だが、まずはタッグリーグ戦優勝が目先の目標。ここはキッド&琉悪夏の大江戸隊を倒し、決勝進出を手に入れたいところだが、どうなるか。もちろん、キッド&琉悪夏組も勝利すれば逆転で朱里組を上回る。キッドがハイスピードで、琉悪夏はフューチャー王者。シングル王者2人のチームだけに、どこまで朱里&舞華組を追い込むことができるか注目される。

 琉悪夏が舞華を捕獲、キッドが舞華の左腕を攻撃する。朱里がカットに入るも琉悪夏が場外に送り出す。キッドが背中にドロップキック。キッドは「この腕折っちゃおうかなあ」とつぶやきながら攻めていく。しかし舞華はカウンターでショルダータックル。舞華はキッドにブレーンバスター。タッチを受けようとした朱里の足をセコンドのフキゲンが引っ張って阻止。キッドと琉悪夏が連係で舞華を攻め込む。キッドは舞華にフィッシャーマン狙い。舞華が切り返しラリアット、ショルダータックル。琉悪夏がこらえてショルダータックルで吹っ飛ばす。舞華もショルダータックルでお返し。琉悪夏が舞華にフィッシャーマンを決めるが2カウント。朱里が入って琉悪夏にサッカーボールキック、舞華がスライディングラリアット、朱里と舞華が打撃の競演で琉悪夏を挟み撃ち。琉悪夏がラリアットをかわしキッドがネックブリーカー、琉悪夏が冷凍庫爆弾を投下。舞華が悲鳴も朱里がカットに間に合う。キッドが朱里を投げるとレフェリーへの誤爆が続く。キッドが舞華を捕獲し琉悪夏がイスを持ち込む。大江戸隊が朱里を固定し、見せつけるように琉悪夏がイスで殴打。キッドは朱里に軽く張り手を見舞って挑発。朱里がキッド、琉悪夏にマウントパンチ。琉悪夏もやりかえしていくがレフェリーが権利がないと止めに入る。朱里はレフェリーをはねのける。この行為が繰り返されるとレフェリーは反則の裁定。琉悪夏の反則勝ちが宣告された。

 

 キッド&琉悪夏組のコメント

キッド「アイツらバカなんじゃねえの? 赤の次期挑戦者とSWAチャンピオン、そして権利証を持ってるヤツらが反則負けってどういうことだよ。言ってしまえば、ウチらの計画通りってこと? ハハハッ! 自分たちで決勝の切符を捨ててしまって、反則負けって、おまえらDDMのプライド、立場ってものがねえのかよ。リーダーがいねえと、こういうことになっちゃうのかな、DDMって。情けねえー、かわいそうに」

琉悪夏「本当。あ、あいつら…」

朱里が乱入して、もみ合いになる。

朱里「テメエ!」

キッド「テメエ反則負けしてんだから、うちらに今後反則どうのこうの言ってくんじゃねえぞ!」

朱里「こっちが凶器でもなんでもルール変えてやってやるよ」

キッド「あっそ。せいぜいSWAチャンピオンと挑戦権、頑張って守り続けたら? ハッハハ。DDMファンのおまえら、いまどんな気持ちだよ」

キッド&琉悪夏が控室へ。

朱里「…ふざけんなー!」

朱里は扉を蹴りまくる。

◆ブルーゴッデス公式リーグ戦 20分1本勝負

○AZM

13分13秒
あずみ寿司

門倉凛●
渡辺桃<7点> 岩谷麻優<7点>

 渡辺桃&AZM組は2連覇を狙う前年度覇者。対する岩谷麻優&門倉凛組は引き分けがひとつあるものの負けなしで最終戦を迎えることとなる。大混戦のブルーゴッデスだが、岩谷組が勝てば文句なしに決勝進出が決定する。桃組が勝てば岩谷組と並ぶがこの直接対決での勝利だけに、桃組が上となる。様々な駆け引きが予想されるこの試合で、勝ち名乗りを受けるのはどちらのチームか。

 試合前の時点でキッド組が7点でトップ。この試合で岩谷組が勝ち、もしくは引き分けの場合は決勝進出。桃組が勝利すれば7点が3チームになり、公式戦の結果から決勝進出チームが決まる。岩谷と桃の対戦で試合がスタート。岩谷がフルネルソン、桃もこの体制で切り返して丸め込む。桃がドロップキックを打つとAZMが加わり串刺しドロップキックを連続で決める。桃とAZMは前後からの蹴りで競演。岩谷がAZMにダブルニードロップ。門倉がドロップキックからAZMにボディースラム。AZMが返すと、門倉が正面からドロップキック。岩谷が入り門倉と合体。門倉の逆エビに岩谷がドロップキック。岩谷はAZMにサッカーボールキック。AZMが返すと、岩谷が串刺しで突進、AZMがかわしてコルバタでコーナーに叩きつける。桃が岩谷にミサイルキック。コーナーに宙づりにするとカットに入った門倉を岩谷にぶつけ低空ドロップキックで串刺しに。さらに桃は裏投げで岩谷を叩きつけるが2カウント。桃の蒼魔刀を岩谷がかわすとバックキック、桃の突進をかわしドロップキック。門倉が桃にドロップキックを連発しブレーンバスター。桃のハイキックが門倉にヒット、蒼魔刀は門倉が返す。桃はチキンウイングフェースロックに門倉をとらえる。桃が支えてAZMがダイビングフットスタンプで合体。門倉がカバーを返すとAZMがワキ固め。門倉が足を取るがAZMが切り返す。AZMの突進に門倉がドロップキック。AZMが突進をかわすと桃が串刺しドロップキックで援護しAZMがコーナーから飛んで腕を固める。AZMのダイビングフットスタンプをかわして門倉がネックブリーカー。AZMと門倉がエルボーの打ち合い。桃が入ってAZMがネックブリーカー、ミスティカ式ワキ固め。しかし岩谷がカットする。桃とAZMがダブルでハイキック。10分経過。2発目を門倉がかわし岩谷が入るとまとめてアームホイップ。岩谷は場外へトペスイシーダ。岩谷はAZMを戻して門倉がミサイルキック。岩谷と門倉がダブルのトラースキック、門倉がドドンパも桃のカットが間に合う。AZMを引き起こして門倉がドラゴンもギリギリで返す。門倉がトラースキックから「もらった」とドラゴン狙い。切り返したAZMに門倉がさらに切り返す。AZMが丸め込むと3カウントが入った。

7点でチームが並ぶも直接対決の結果から桃組が進出。

 

岩谷&門倉のコメント

岩谷「最後リング見てなかった。最後、桃を押さえるので必死になって最後見えてなかった。でもスリー聞いた瞬間に絶対勝ったなと思ったけど、負けちゃった」

門倉「油断してるつもりはなかったですけど、ホントに一瞬の隙を突かれたなって思いますね。いや、ホントに悔しい。悔しいですね」

岩谷「優勝して必ずゴッデスのベルト巻きたかった。でも、今日でタッグリーグ終わったけど、このタッグリーグでお互いいろいろ成長できたと思います。またね、いつ次があるかまだまだ先のことはわからないですけど、このチームには可能性しかないと思ってますけど、マジで悔しい!」

門倉「ホントに悔しいって言葉しか出てこないですね。いやホントに優勝して麻優さんと一緒にベルトを取りたかった」

岩谷「夢はいつかかなうから、実現させていきましょう」

門倉「ハイ」

◆第11回 ゴッデス・オブ・スターダム~タッグリーグ戦~優勝決定戦 30分1本勝負

○コグマ

15分28秒
ジャーマンスープレックス・ホールド

AZM●
葉月 渡辺桃

※コグマ&葉月組が優勝

 葉月と桃の先発で決勝戦のゴング。首の取り合いからグラウンドの攻防。葉月が上になりアームロック狙いから腕十字に入る。桃がエスケープすると、葉月とコグマが合体。しかしAZMが入り鉢合わせにするとダブルのドロップキック。葉月がAZMにフルネルソンの構えからバックブリーカー、フェースロック。桃がカットに入るとコグマと合体、ロープ際に追い込み顔面ウォッシュを浴びせる。コグマがAZMにフットスタンプ。コグマとAZMがエルボーの打ち合い、コグマの突進を止めてAZMがミサイルキック。桃が葉月をコグマの上にブレーンバスター、PKをぶち込む。葉月が桃にスワンダイブ式ミサイルキック、串刺しエルボーアタック。桃と葉月でエルボーを打ち合うと、桃がAZMのアシストを得て蒼魔刀からスリーパー。葉月がエスケープすると、桃はテキーラの構え。葉月が切り返し二段蹴り、桃がハイキックで対抗。両者ダウン状態からタッチが成立。コグマとAZMがハイスピードなロープワークを展開。AZMが丸め込みから腕固め。コグマがエスケープすると、AZMはコーナーで腕を取る。コグマも上がりトップロープに顔面を叩きつける。桃が乱入するが葉月が阻止して場外へトペスイシーダ、コグマがAZMにミサイルキック。コグマはスリーパーにAZMを捕獲。AZMがコーナーに振られるとコグマではなく場外にプランチャ。リングに戻るとコグマにダイビングフットスタンプ。桃とAZMが合体し、AZMがフットスタンプ、ハイキック、桃もが投げっぱなしドラゴン。AZMがコグマを叩きつけるがカットされる。桃とAZMがコグマにハイキック。AZMがコグマのバックを取るが桃のハイキックが誤爆しコグマが丸め込む。返したAZMがエルボー。コグマもやり返しエルボー合戦。葉月がAZMにロープ越しのDDT、葉月が持った状態でコグマがダイビングボディープレス。コグマはジャーマンの構えもAZMが切り返して丸め込みの連続。コグマが突進をかわして投げっぱなしジャーマン。AZMが返すと、葉月が担ぎ上げコグマがネックブリーカー。葉月が垂直落下式ブレーンバスター、コグマがジャーマン。AZMが返せずコグマが3カウントをゲット。葉月&コグマ組の優勝となった。

葉月「後楽園のみなさん! 先月言った言葉、覚えてますか。私たちがこの後楽園ホールでタッグリーグ優勝する。2021年、MOMOAZを倒してFWC、私たちが優勝しましたー! 私たち、この勢いのまま、朱里、ジュリアの持っているゴッデスのベルト、挑戦したいと思います!」

コグマ「今日、私はAZMに勝った。これで、ハイスピードのベルトもすごく近いものになったんじゃないかなって思います。そして、もちろんゴッデス、取ろう。私はハイスピードとゴッデス、2つ取って、2冠王に返り咲きたいと思います」

キッドら大江戸隊が登場。

キッド「コグマ、優勝おめでとう。ところで、渡辺桃、AZM、タッグリーグ2連覇、逃しちゃったねえ。誤爆もしちゃってたけど。やっぱりオマエら、もう限界なんじゃないかなあ。お客のオマエらもそう思うよなあ? まあ、それは置いといて、だから、オマエ(桃)にいい提案をしてやるよ。私とオマエ、どちらか負けた方がユニット移動。このルールで完全決着、やれよ」

桃「決勝にも行けてねえオマエらが、ゴチャゴチャうるせえんだよ。私は大江戸隊にも行かねえし、オマエにも負けるはずがない。そのルール面白いじゃん。やってやるよ。それまで二度とくんじゃねえぞこっち!」

キッド「OKもらいましたー。オマエ、今の言葉絶対撤回すんなよ」

桃「テメエこそ覚えてろよ!」

キッド「場所は、そうだなあ。1218日、大阪府立、どうですか!? 広い広い会場であの渡辺桃に大恥かかしてやるよ」

桃&AZMと大江戸隊が退場。

コグマ「わかりました。はい。今日私たちが勝ったんで、さっさと帰りなさい。(キッドに)みんな帰ってるよ。いい子だね()。よし、今日はFWC、優勝したんで、もちろん締めさせていただきます! せっかくなんでSTARSで締めようかな。ね、羽南ちゃん。麻優さんは…いない。ダメージがあるということで。今日はSTARSの3人で締めます! いまを信じて明日に輝け、We are STARS!」

葉月&コグマのコメント

葉月「私たちが2020年度のタッグリーグのチャンピオン、MOMOAZを倒して2021年、FWCが優勝しました! 1日に3試合」

コグマ「いや、本当に…。でも逆に、決勝に行きづらいんじゃないかという条件が燃えさせたのかもしれない」

葉月「出戻り組みだのどうのこうの言われてますけど、これが私たちの出した結果です。タッグリーグ優勝し、次、朱里&ジュリアの持ってるゴッデス。リング上でも言いましたけど、挑戦させてもらいたいと思います」

コグマ「いやもう、取る。取る勢いで」

葉月「その前にジュリアにはキッチリケガを治してもらって、私はジュリアに借りっていうのがあるんでね。そこでキッチリ返したいなと思います」

コグマ「私はハイスピードもあるんで。きょうは元王者・AZM。AZMに勝ったのは、ハイスピードも取れる。それぐらいの勢いだと思っているので。だからハイスピードも取って、ゴッデスも取って、私は2冠王になります。絶対に」

葉月「STARSにベルトを持って帰りましょう」

コグマ「そうだね。まずはそれが」

――途中でSTARS入りもあったが、このリーグ戦全体を振り返って。

葉月「組んでる最初も、相手がやりたいことをわかってくれるなと思いましたけど、組むにつれてタッグ力は上がったのかなと。その結果がタッグリーグ優勝なのかなと。私自身、STARSに入ったからといって何も変わってないですし、そこは変わろうとも思わないです」

コグマ「個性がバラバラだからこそいいところもあるし。やっぱり同期だから、何も息を合わせなくて合うようなところがあるのは私も感じます」

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