2021/12/30 試合結果

2021年12月29日 『STARDOM DREAM QUEENDOM 2021』

『STARDOM DREAM QUEENDOM 2021』
12月29日(水)両国国技館(観衆3039人=満員/コロナ対策限定人数)

試合結果

◆5WAYバトル 10分1本勝負
フキゲンです★

6分30秒
後方回転エビ固め

月山和香

※もう三人はレディ・C、鹿島沙希、吏南

◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負
<挑戦者>

5分20秒
バックドロップホールド

<王者>
羽南 琉悪夏

※第7代王者の琉悪夏が3度目の防衛に失敗。羽南が第8代王者となる

◆アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<王者組>

13分23秒
みちのくドライバーⅡ→体固め

<挑戦者組>
なつぽい 桜井まい●
ひめか ウナギ・サヤカ
○舞華 白川未奈

※第26代王者組の舞華&ひめか&なつぽいが4度目の防衛に成功

◆ハイスピード選手権試合 3WAYバトル 30分1本勝負
<王者>

7分56秒
横入式エビ固め

<挑戦者>
スターライト・キッド コグマ

※第21代王者のスターライト・キッドが4度目の防衛に成功
※もう一人はAZM

◆ジュリア復帰戦&小波ラストマッチ 30分1本勝負
ジュリア

12分6秒
グロリアスドライバー→片エビ固め

小波

◆10周年記念タッグマッチ:スターダム・リユニオン 30分1本勝負
彩羽匠

15分36秒
ムーンサルト・プレス→片エビ固め

葉月●
○岩谷麻優 渡辺桃

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<挑戦者>

21分59秒
フェニックス・スプラッシュ→片エビ固め

<王者>
上谷沙弥 中野たむ

※第15代王者の中野たむが7度目の防衛に失敗。上谷沙弥が第16代王者となる

◆ワールド・オブ・スターダム&SWA世界 二冠選手権試合 時間無制限1本勝負
<SWA王者>

36分33秒
朱世界→片エビ固め

<ワールド王者>
朱里 林下詩美

※第13代ワールド・オブ・スターダム王者の林下詩美が10度目の防衛に失敗。
※第7代SWA王者の朱里が9度目の防衛に成功するとともに、第14代ワールド・オブ・スターダム王者となる

 

試合詳細レポート

◆5WAYバトル 10分1本勝負
フキゲンです★

6分30秒
後方回転エビ固め

月山和香

※もう三人はレディ・C、鹿島沙希、吏南

 5WAYマッチで両国国技館大会がスタート。レディ・Cvs月山和香vs鹿島沙希vsフキゲンです★vs吏南は、図式としてはタッグリーグ戦でチームを組んだレディ&月山のCムーンと大江戸隊という形になる。それだけに、5WAYマッチながら2vs3、あるいは1vsvs3の様相でスタートする可能性が高そうだ。だとすれば、大江戸隊が圧倒的に有利。最後に勝ち名乗りを上げるのは、誰だ?

 大江戸隊とレディ&月山が2方向に別れた状態でゴング。大江戸隊が2人をロープに固定して攻撃する。フキゲンが月山とレディの鼻を攻撃すると、吏南がレディにドロップキック。吏南はレディの顔面を蹴飛ばしヘアーホイップの連続、フキゲンとともに顔面を踏みつける。鹿島がフキゲンと吏南を呼び込みスポーツ紙で殴打させる。鹿島がカバーするがレディが返す。鹿島がレディをコーナーに追い込み大江戸隊でビッグブーツ。鹿島がコーナーに振り大江戸隊が串刺し攻撃の連続。しかし大江戸隊が丸め込み合戦に。ユニットでもめ始めるとレディが割って入るが吏南と鹿島が月山にビッグブーツ、フキゲンがセントーン。レディがカットすると、吏南が卍固めから丸め込む。鹿島とフキゲンがスポーツ紙でクローズライン。鹿島が月山をとらえてコーナーに振ろうとするが月山が切り返す。しかし鹿島も切り返してみせる。レディが鹿島にネックブリーカー、レディが月山に逆水平の連打を浴びせ、チョークスラムへ。月山が切り返して下から地獄突き、コーナーに上がるとミサイルキック。吏南がカットするが月山が次々と突き攻撃。しかし、フキゲンが丸め込むと月山がピンフォールを奪われた。

◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負
<挑戦者>

5分20秒
バックドロップホールド

<王者>
羽南 琉悪夏

※第7代王者の琉悪夏が3度目の防衛に失敗。羽南が第8代王者となる

 大阪城ホール大会でウナギ・サヤカを破りフューチャー王者となった琉悪夏が3度目の防衛戦にして同期の羽南を迎え撃つ。羽南はこれが3度目のフューチャー挑戦。過去にはスターライト・キッド、林下詩美にチャレンジしており、これが久々のフューチャー王座戦ということになる。試合スタイルはまったく異なるが、この2人がフューチャーのベルトを懸けて闘うのは今回が初めて。琉悪夏が防衛して年を越すか、それとも羽南の初戴冠か?

 羽南が握手を求めるが琉悪夏は応じずにゴング。ロックアップでの力比べから琉悪夏が押し込んでラリアット。かわした羽南がエルボー連打。琉悪夏がロープに振ってショルダータックル、ボディースラム、フェースロック。羽南がエスケープすると、琉悪夏が突進。羽南が止めて押し倒すと後方からドロップキック。琉悪夏がコンプリートショットからセントーン。返した羽南に琉悪夏はフィッシャーマン狙い、羽南がこらえるとカウンターでボディーアタック。琉悪夏が返すと羽南が突進も琉悪夏が体当たり、ショルダータックルで吹っ飛ばす。返した羽南に琉悪夏はフィッシャーマンの構え。羽南がロープに振ってドロップキック、ダブルリストの体勢。琉悪夏が切り返しフィッシャーマンを決めるが羽南が肩を上げる。琉悪夏はフィニッシュを宣言し、冷凍庫爆弾。しかし羽南がかわしてみせる。羽南がエルボーを打ち込み琉悪夏も応戦。羽南が連打すると琉悪夏もやり返す。羽南が払い腰からフェイマサ―。狙い澄まして旋回式の右ハイキック、バックドロップホールド。琉悪夏が返せず羽南が勝利を奪った。試合後、羽南が握手を求めると琉悪夏が応じてハグ。しかし琉悪夏は羽南を突き飛ばして退場した。

 

羽南のコメント

「フューチャーのベルト取りました! 琉悪夏と2年半ぶりくらいのシングルマッチで、お互いの成長を感じられたのかなと思うんですけど、私は今日、冷凍庫爆弾を食らってないから勝てただけで、食らってたら勝てなかったかもしれません。なので、これからも琉悪夏とライバルとしてバチバチやっていきたいと思います。私はフューチャーのチャンピオンになったので、このベルトは期限が限られている選手たちのなかで喉から手が出るほど取りたくなるようなベルトにしていきたいと思っています。感情剥き出しにみんなが取りたいって思えるようなベルトにしていきたいと思います」

――バックドロップホールドは?

「大きい琉悪夏から勝つには体全身を使わないと勝てないと思ったので、バックドロップホールドを選びました」

――初公開だが。

「初めてです。ホントは自分は蹴りをフィニッシュにしていこうと狙っていたんですけど、(岩谷)麻優さんからこっちのほうがいいんじゃない?と勧めていただいたので、私の一番信頼している麻優さんからの言葉だったので、このバックドロップホールドを使わせていただきました」

――これからはこれを得意技として磨いていく?

「ハイ」

――同期対決はどうだった?

「いまの言葉で表すならホントにエモい!が一番なんですけど、なんかもう、ホントにこのベルトを懸けてシングルマッチができると思ってなかったので、デビューして約5年目でやっと琉悪夏とベルトを懸けて、このような大きな会場で試合ができて、ホントによかったです」

◆アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<王者組>

13分23秒
みちのくドライバーⅡ→体固め

<挑戦者組>
なつぽい 桜井まい●
ひめか ウナギ・サヤカ
○舞華 白川未奈

※第26代王者組の舞華&ひめか&なつぽいが4度目の防衛に成功

 アーティスト・オブ・スターダム王者の舞ひめぽいこと、舞華&ひめか&なつぽい組が白川未奈&ウナギ・サヤカ&桜井まい組を迎え撃つ4度目の防衛戦。1218大阪ではユニット6人タッグトーナメントを制し、2度の防衛に成功、賞金もゲットした舞ひめぽいは、この2試合を通じてひめかとなつぽいの絆も戻してみせた。その勢いに乗り、こんどはCOSMIC ANGELSの最多防衛記録(7度)をターゲットにした。この試合が折り返し地点となるだけに、DDMには重要な一戦となりそうだ。しかも挑戦者は、前王者コズエンの新編成。こんどは白川とウナギが桜井を率いる形で挑んでくる。最近では白川とウナギはワンダー王座、桜井はフューチャー王座に挑戦し敗れているだけに、ここはなんとしてもベルトをゲットしたいところ。コズエン第2章の始まりとなるか、それとも舞ひめぽいが返り討ちか?

 コズエンが奇襲を仕掛け3方向で串刺し攻撃。しかしすぐにDDMが逆転する。なつぽいが後方から桜井にドロップキック。ひめかが自軍コーナーで桜井を捕獲、DDMでプレッシャーをかけていく。ひめかが滞空時間を取ってボディースラム。キャメルクラッチにとらえるとカットに入るコズエンをDDMが排除しなつぽいがロープを何往復もしてドロップキック。舞華が桜井の前に仁王立ち。桜井がエルボー連打で向かっていくが舞華がビッグブーツ一発で倒してみせる。なつぽいがボディースラムからカバーも桜井が返す。桜井はスタナーを決めウナギにタッチ。ウナギと白川が連係でなつぽいを攻め込む。ウナギがフェースクラッシャー、なつぽいがウナギの技を連続でかわして串刺しで突進。ウナギがかわしてエプロンに送り出すと、なつぽいが側転でカムバックもビッグブーツを食らう。ウナギが大ふへん固めの体勢もなつぽいが丸め込みからドロップキック。ひめかがウナギにショルダータックル、逆エビ固め。ウナギがカットするとなつぽいもカット。ひめかの突進にウナギがコードブレイカー、ギロチンドロップ。白川がひめかの顔面に低空ドロップキック。ひめかがエルボーを打つと白川もやり返しエルボーの打ち合いに。白川の乱打でひめかが崩れ落ちる。白川がネックブリーカーを決めるが2カウント。白川がひめかをかいくぐりバックブローからドロップキック。舞華と桜井がリングイン。桜井のビッグブーツをかわした舞華はウナギとまとめてブレーンバスター。舞華は桜井のエルボー連打を受けて立つ。エルボー乱打を受けた舞華が強烈なエルボー。桜井は倒れずにこらえるとさらにエルボーを打っていく。舞華がエルボーで倒すも桜井がやり返す。舞華がエルボーで倒しスリーパーに取る。舞華がコーナーに振ると桜井が突進をかわし白川とウナギが援護。桜井はカバーを返されるとフェースロック。10分経過。桜井がダッシュしビッグブーツを連発。舞華が返すと、桜井はダイビングエルボードロップ。しかしひめかがカットに入る。桜井の突進をひめかが阻止、舞華とひめかがサンドイッチラリアット。しかし桜井は自力で返す。舞華はフィニッシュを宣言し山茶華。桜井が返すと白川とウナギが合体、ウナギの大ふへん固めに白川がネックブリーカー。コズエンがトリオでカカト落とし。桜井は舞華にダイビングエルボーを予告。しかしひめかがカットし舞華が雪崩式ブレーンバスター。舞華のラリアットをウナギがカット。しかし舞華がウナギ、白川にみちドラ。桜井を引き起こしみちドラを決める。桜井が返せず舞華が3カウントを奪ってみせた。

 

舞ひめぽいのコメント

舞華「無事に?いや、余裕でアーティスト4度目防衛成功しました。今回の相手は正直敵じゃない。ホントに敵じゃない。当たり前の結果。いまの完全体な舞ひめぽいに勝てるはずがない。ということで、まあ当たり前な勝利、なんですけど、これでなつぽいは安心して舞台『アサルトリリィ』いけるよね?」

なつぽい「いけるね! ホント頑張るわ」

舞華「私たちもね、試合は、なつぽいががんばってるなか、私たちも負けじと頑張るんで、なつぽいが帰ってきたらまた次なる挑戦者いろいろ企んでいるんで、お楽しみにしといてください」

なつぽい「今年もありがとう。来年もよろしくねえ」

◆ハイスピード選手権試合 3WAYバトル 30分1本勝負
<王者>

7分56秒
横入式エビ固め

<挑戦者>
スターライト・キッド コグマ

※第21代王者のスターライト・キッドが4度目の防衛に成功
※もう一人はAZM

 ハイスピード王座戦は3人が同時に闘う3WAY方式で実現。王者スターライト・キッドはこれが4度目の防衛戦となる。挑戦者はAZM、コグマとも元王者。とくにコグマは2連続のチャレンジ。前回は敗れているが、異例の再挑戦となる。王者が結果に絡まなくてもベルトが移動する3WAY戦。最後に笑うのは、誰だ?

 ゴングと同時に3人がハイスピードなロープワーク。AZMとコグマのドロップキックをキッドがかわす。AZMとコグマはキッドをコーナーに送って次々と串刺し攻撃。コグマが2人まとめてボディープレス。コグマはAZMの背中を踏みつけるがキッドが619でカットする。キッドのカバーをAZMがカット。キッドの突進をAZMがかわすとコグマの腕を取ってまとめてコルバタ。AZMがコーナーに上がるとコグマも上がって額をトップロープに叩きつける。その背後からキッドがドロップキックで場外に送り出す。キッドはラ・ケブラーダを敢行。キッドがAZMを戻してフィッシャーマン。AZMが返すと、キッドはテキサスクローバー。AZMがエスケープすると、キッドは黒虎天罰狙いをかわされるもドロップキック。コーナー上の2人をコグマが妨害し、キッドを1回転させるバックドロップ。カバーをAZMがダイビングフットスタンプでカットしキッドに腕固め。コグマがカットするがAZMが場外に出してキッドを引き起こす。AZMがブレーンバスターを決めるとコグマがAZMにダイビングボディープレス。コグマはAZMにジャーマン狙い。キッドがクロスボディーでカットしコグマにDDT。AZMがキッドにはキックで3人がダウン。8で全員立ち上がりバックの取り合い。コグマがAZMにガンスタン、キッドが丸め込むがコグマが切り返す。コグマが2人の上に乗るが2カウント。丸め込みの応酬が3人で展開されるとコグマが覆いかぶさるがギリギリでAZMが返す。なおも丸め込みの応酬となりキッドがコグマとAZMを鉢合わせにしてコグマを丸め込む。最後に3カウントを奪ったのはキッドだった。試合後、キッドは敗者コグマにマスクをかぶせる儀式、AZMとはベルトを掲げて睨み合い。

 

キッドのコメント

「闇のハイスピードベルトの、闇レべル、フォ~。今日は誰の必殺技でもなく、ただのスクールボーイで、コグマからスリー。このベルトに対する思いは私が一番あるんだよ。だから、このベルトに対する気持ちが一番強いヤツが、どんな技だろうと、ここ(ハート)があれば、守れる、勝てる。私がこれで本物のハイスピードチャンピオンだということが、わかっただろ! コグマ、オマエ、2連敗、情けねえな。今はもう、クレイジーベアには興味ないかな。また興味が出たら私から狩りにいってやるから。AZMは今日、勝敗にもかかわらず特に何も結果を残せていない。やっぱりオマエとはシングルだなあ。私はこのベルト、まだまだ闇レベル、上げ続けていくつもりだから。オマエがやりたかったらいつでも来い。ただ、このままだんまりしていると、すぐに潰されて私と差がもっと開くぞ」

 

AZMのコメント

「くっそー、キッド、おい、まだね、めそめそしてるAZMだと思うなよ。私は忘れたんだよ、吹っ切れたんだよ。まだまだ、これからだ。オマエは私がぶっ潰す」

◆ジュリア復帰戦&小波ラストマッチ 30分1本勝負
ジュリア

12分6秒
グロリアスドライバー→片エビ固め

小波

 5★STAR GPでのひめか戦を最後に首の負傷で欠場していたジュリアが3カ月ぶりの復帰戦。小波が年内退団を表明すると対戦に名乗りを挙げ、ジュリアのカムバック戦と小波のラストマッチが同時におこなわれることとなった。ジュリアは1225後楽園に登場、怪覆面の正体であることが明らかになった。このとき、怪覆面は3人に増殖。ジュリアによると2人はドンナ・デル・モンドの新メンバーであるという。その新メンバーがこの試合に絡んでくるとは思えないが、デモンストレーションの可能性はありそうだ。が、小波としてはすっきりとラストマッチを終えたいところ。この試合では大江戸隊としてではなく、あくまでもいちプロレスラー小波としてキャリアの集大成で臨んでくるだろう。

 両者キッチリと握手をかわして試合開始。ゴング直後からエルボーの打ち合いが展開される。ジュリアが強烈なエルボーも小波がカウンターで食らわしグラウンドにもっていく。小波がヘッドロックで立ち上げ、サッカーボールキックへ。ジュリアは「もっとこいよ!」と挑発。小波が連発すると前からの蹴りをジュリアがかわす。小波が蹴りをかわしてグラウンドでサブミッションもジュリアがエスケープ。小波はエプロン越しにぶら下がり式腕十字。顔面ウォッシュから小波がドロップキック、ブレーンバスター。ジュリアが返すと小波は腕十字。ジュリアがエスケープすると、小波はフィッシャーマンの構え。ジュリアが切り返すとネックブリーカー、ミサイルキック。小波がミドルキックをジュリアが二段蹴りで応戦。ジュリアがミドルをキャッチしエクスプロイダー。小波が卍固め、グラウンドに持ち込んで締めあげる。ジュリアがエスケープすると、小波がジャーマン、バズソーキック。返したジュリアに小波はスリーパー。小波がエスケープさせずに後方にスープレックス。ジュリアが返すと小波は三角絞め。ジュリアが小波をコーナーに乗せて張り手、コーナー際で抱えると中央に持っていき後方に叩きつける。ジュリアがコーナーに上がると小波が気づいてキン肉バスター狙い。かわしてジュリアに延髄斬り、ミサイルキック、「決めるぞ!」と絶叫しパッケージパイル狙い。ジュリアが切り返すと小波は下から関節技を狙う、ジュリアが反対にパッケージドライバー。両者ダウン。ジュリアが先に立ち上がり、グロリアスドライバーを狙う。小波が切り返しトライアングルランサー。ジュリアが切り返しバックドロップ。小波がハイキックもジュリアが返す。ジュリアは滞空時間を取って小波を前方に叩きつける。引き起こすとグロリアスドライバー、小波が返せずジュリアが3カウントをゲットした。試合後にはブシロードファイトの原田克彦社長が小波に記念品を贈呈。

ジュリア「ジュリアのことが好きで好きでたまらない諸君、ジュリア完全復帰お待たせしました! 来年もね、スターダムでジュリアが修羅場をどんどんどんどん作って諸君にお見せしたいと思う。期待しててください。それから、小波、小波、スターダムで出会ってくれてありがとう。必ず完全復活して、また必ずリングで会いましょう。オマエが戻ってくるの待ってるからな。ネバー・エンド」

小波「ジュリア、復帰おめでとう。そして、最後の相手がジュリアで、ホントによかった。ジュリアに出会えたこと、スターダムのみんなに出会えたこと、それが私にとっての誇りです。ホントにありがとうございました。ジュリア、ありがとう!」

ジュリア「アリヴェデルチ!」

小波「ネバー・エンド!」

小波のコメント

「ありがとうございました。いったん最後のスターダム。(メッセージ入りフラッグを手に)何、これ? こんなの用意されたらさ、めちゃくちゃスターダムに帰ってきづらくなるじゃん、逆に(笑)。でも、スターダムのこういうところが私は大好きなので、また完全復活したときは一番最初にこのリングに戻ってきたいと思います。そして私がきょうどうしても大江戸隊じゃなくてレスラーの小波として闘いたかった理由の一つが、このコスチューム。いまは亡き戦友と、スターダムのリングにはいないもう一人の戦友の気持ちも一緒に背負って、きょうこのリングでジュリアと対戦したつもりです。スターダムの集大成、スターダムで私がレスラーとしてやってきたことすべてをきょうの試合にこめました。でも、これで終わりじゃない。またプロレスに、そしてスターダムに戻ってきたいと思います。小波はまだまだネバーエンドです」

 

ジュリアのコメント

ジュリア「約4カ月ぶりにジュリアが帰ってきました。久しぶりに試合でリングに立って、やっぱりお客さんがいるところで受け身は取りたいな。どうせ痛い思いをするんだったら、こうやってたくさんお客さんがいるなかで思い切り殴り合いたいし、きょう復帰戦の相手が小波だったことは、本当に最高の相手だったし、小波にとっても必ずまたスターダムに戻ってこようって思える、そんなような試合になったのかな。そうなってたらいいなって思いました。やれることは全力でやりました。あとは今後ですね。私は来年を見てます。小波がいなくなって寂しい気持ちはあるけれど、ドンナ・デル・モンドに新しいメンバーを来年紹介しようと思ってるんで。きょう来てるんで、カモン!(覆面2人がジュリアの元へ)スターダムの選手、そしてスターダムのファンの諸君、来年、ドンナ・デル・モンドは7人で、このスターダムをめちゃくちゃにひっかき回してやる。いやあ、楽しみ。強いよ。いい選手だし、きっと大暴れしてくれるだろうから、ぜひ楽しみにしててください。そして、ゴッデス。ベルトね。ちょっと向こうに持ってかれちゃった(だから手元にない)んだけど、ゴッデスのベルトを懸けて葉月とコグマ。これも早急に私はやりたいと思ってるので、会社の人は早急にカードを組んでください。必ず防衛します。それでは以上。アリヴェデルチ。諸君、よいお年を」

◆10周年記念タッグマッチ:スターダム・リユニオン 30分1本勝負
彩羽匠

15分36秒
ムーンサルト・プレス→片エビ固め

葉月●
○岩谷麻優 渡辺桃

 岩谷麻優&彩羽匠組vs葉月&渡辺桃組は、「10周年記念タッグマッチ~スターダム:リユニオン」と銘打たれたスペシャルマッチ。スターダムの旗揚げメンバーで唯一このリングに上がり続ける岩谷麻優は、スターダムでデビューし長与千種のMarvelousでエースに成長した彩羽匠とコンビを組む。彩羽はスターダムの両国大会でデビューしているため、思い出の地に凱旋。Marvelous移籍後に古巣に乗り込み、岩谷と大勝負をやってのけており、今年の5★STAR GPでの活躍も記憶に新しい。対するは、葉月&渡辺桃組。葉月は今年カムバックを果たしており、彩羽と再会。また、桃はスターダム一筋の選手だが、1218大阪でクイーンズクエストを裏切りまさかの大江戸隊入り、1225後楽園が“ブラックピーチ”のお披露目となった。桃にはこの試合、どのような姿勢で挑むのかも注目される。

 桃以外が握手をかわす。桃はセコンドの大江戸隊を下がらせると彩羽と握手をかわす、岩谷ともかわすと葉月を抑えて先発で登場、彩羽と対峙する。首の取り合いからグラウンドの攻防。彩羽のヘッドロックを桃が切り返し、再び首の取り合い。岩谷と葉月が対峙。手四つの構えから岩谷がロープに振ると彩羽と合体、クローズラインを葉月がかいくぐると岩谷が丸め込み、岩谷と彩羽がダブルのドロップキック。岩谷がサッカーボールキック、突進を桃がカットし葉月が岩谷にセントーン。葉月は岩谷に顔面ウォッシュ、ボディースラム。岩谷が返すと、葉月がドロップキック、桃が葉月を場外に送り出して岩谷に向かっていくとキャメルクラッチ、ミドルキック。控えの彩羽を落として岩谷に串刺しで突進。岩谷がかわしてドロップキック。彩羽が桃にキックのコンビネーションを浴びせていくとフロントネックチャンスリー。桃がミドルキック、彩羽もやり返す。桃が串刺しドロップキックを連発と見せかけミドルキック、ブレーンバスター。彩羽が返すと、岩谷が加わりダブルのドロップキック。葉月がスワンダイブ式ミサイルキックでカットし、彩羽にコードブレイカー、フェースロック。葉月と彩羽が相手の技をかわし合うが葉月が二段蹴りからバックブリーカー。彩羽が返すと葉月がダッシュ、岩谷がカットもリング下に転落。彩羽がキックのコンビネーション、ニールキック。岩谷が低空ドロップキック、ダイビングフットスタンプ。葉月が返すと、岩谷とエルボーを打ち合う。岩谷が突進すると桃がリング下から足を引いて妨害、葉月がコーナーに振ってエルボーアタック、コードブレイカー。コーナーに挙がると彩羽がカットし岩谷の雪崩式フランケンを呼び込む。さらにミサイルキックで吹っ飛ばすが葉月が返す。岩谷はフィニッシュを予告してフルネルソンの構え、葉月がこらえると彩羽と競演。彩羽が桃に、岩谷が葉月にランニングスリーを狙うがかわされる。葉月が場外にトペ。桃が岩谷を葉月の二段蹴りからBドライバー。桃は彩羽にハイキック。葉月が桃とニーアタックで競演。葉月が岩谷に垂直落下式ブレーンバスター。しかし桃が葉月にハイキックを食らわす。怒る彩羽に桃は場外エスケープ。大江戸隊が桃の周りを取り囲む。葉月に彩羽がランニングエルボー、岩谷と合体すると、葉月が向かっていく。葉月は2人に張り手もダブルのトラースキックを食らう。岩谷がドドンパで叩きつけるが葉月が返す。15分経過、彩羽が葉月にランニングスリー、岩谷がムーンサルトプレス。葉月が返せず岩谷が勝利した。桃はリング下でカットに入る素振りもなかった。

 

岩谷&彩羽&葉月のコメント

岩谷「両国、年内最後のスターダムの興行で、無事にって言っていいのかわかんないですけど、最後、勝てました。でもまあ、相手が葉月と大江戸隊の渡辺桃、まあ仲良く2人が組むことはないと思ってたけど、まあ最後の最後にやらかしてくれたなって感じです。大江戸隊ホントに全員いけすかない、腹立つ、ムカつく、STARSやられっぱなしではいけないと思う」

葉月「まあ今日裏切ってくれたんで。倍返しにして、私がしっかり潰します。闇のアイコン? そんなのはアイツには無理ですよ」

岩谷「オワコンって…悲しいね」

彩羽「だいぶ言われるようになりましたね、麻優さんも()。スターダムがまず、このスターダム10周年記念マッチみたいな感じで、自分がまさか今マーベラスにいるのにも関わらず、このメンバーに入れて、ホントにありがたく思います。しかもデビューした地の両国にまた戻ってこれて、うれしいです。ホントにいろいろ10周年ということで、たくさんこの4人では同じ釜の飯を食った仲間でもあるし、すごい思い入れがあったぶんだけ、あの渡辺桃の行動がね、すべてを狂わせたのかなとは思います。もうちょっとちゃんと試合が、個人的にしたかったです。でも、しっかり葉月も成長して、麻優さんは相変わらずのポンコツ具合で()。スターダム、今後ね、またもっともっと面白くなるかと思います。助けようとしたけど、全然助けになってなかったですからね。自分、ニールキック絶対当たってましたから、あれ。麻優さんが止めなければ」

岩谷「いや、まあまあ、それはさ、仕方ないじゃん(真顔)。こっちもこっちのタイミングがあるし」

彩羽「いや、自分で返すから。大丈夫です。ホントに」

岩谷「でもそれがタッグのいいところ…」

彩羽「(さえぎって)痛かった」

岩谷「ごめんなさい…」

彩羽「まあこういう感じですけどね。ここに、隣に立つ人間、麻優さんの隣に立つ人間はすごいしっかりしてて(葉月を指しながら)麻優さんを誘導する人がたぶん合うと思います()。門倉凛とかね。また今後」

岩谷「またやりたいですね。次につなげるチームになりたいと思います。来年からホントに巻き返していきます。ありがとうございました」

彩羽「ありがとうございました!」

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<挑戦者>

21分59秒
フェニックス・スプラッシュ→片エビ固め

<王者>
上谷沙弥 中野たむ

※第15代王者の中野たむが7度目の防衛に失敗。上谷沙弥が第16代王者となる

 師弟関係と言われる中野たむと上谷沙弥がワンダー・オブ・スターダム王座戦で激突。白いベルトを懸けて闘うのは今年7月以来2度目だが、これまでのシングルマッチでは3勝2敗で弟子が師匠を上回っている。それだけに、上谷には機が熟した闘いとなる可能性もあるだろう。しかし、迎え撃つ中野は、3・3日本武道館で髪切りマッチを制しジュリアからベルトを奪って以来、感情をテーマにした闘いを仕掛け盤石の王者ぶりを発揮してきた。弟子相手のタイトル戦は、ある意味その集大成にもなるだろう。上谷が勝てば、意外にもこれがシングル初戴冠となるが…。

 それぞれのコーナーで睨み合い、ゴングが打ち鳴らされ試合がスタート、探り合いからバックを取り合い、中野がヘッドロック。グラウンドにもっていくが上谷がブレイク。手四つの構えで力比べ、中野が上になると上谷が押し戻して上になる。中野がブリッジするが上谷が押しつぶしてカバーを繰り返す。ダブルフォールを返すとロープワークに。中野が上谷をかいくぐりドロップキック、ネックロックから背中にドロップキック。上谷が返すと、中野は首4の字固めを反転して額をマットに打ち付けていく。さらに首4の字固めを継続するが上谷がロープへ逃れる。中野はカカト落とし。上谷がコーナー振るが中野がハイキックを上から放ちドラゴンスリーパーで宙づりに。中野は場外の上谷にプランチャで舞う。リングに戻すとカバーも上谷は絶叫しすぐに肩を上げる。上谷のエルボーを中野が両手を広げて受けて立つ。上谷が連打すると、中野が一発で倒す。中野の突進に上谷は「なめんな!」とドロップキック、場外に出た中野にスワンダイブ式プランチャを浴びせる。リングに戻すと、上谷がミサイルキック。中野が返すと、バックキック。先を読み合い体を浴びせていくと上谷がフランケン。中野がかいくぐり背後からニー。中野のニーアタックを食らった上谷がエプロンへ。中野はエプロンでバックを取る。上谷が切り返すと中野がトラースキック、中野の突進を飛びついてエプロンから場外への断崖式フランケンシュタイナー。10分経過。上谷が先に入り、入ってこようとする中野を蹴落とす。19カウントで戻った中野に上谷はフィッシャーマン。上谷はスタークラッシャーを狙うが、中野が切り返しバックドロップ、ジャーマン。上谷が返すと、中野はコーナーへ。上谷が追いつき上がると中野が雪崩式回転エビ固めを狙う。上谷がこらえると中野は後方から組み付いてバックを取る。上谷が背後にまわり雪崩式のリバースフランケン。しかし中野が返してみせる。上谷が中野を寝かせてフィニッシュ狙いのコーナーへ、中野が立ち上がり雪崩式のタイガー。上谷はランニングニーをジャンプしてかわしながらフットスタンプ。15分経過。両者ダウン状態から上谷がエルボー、中野は足蹴りを繰り返す。中野が顔面を何度も蹴飛ばし上谷を払いのける。上谷を引き起こすとハイキック。上谷がつかんでニーにエルボー、顔面へのエルボー連打で中野を吹っ飛ばす、中野がローリングエルボー、上谷が先回りしてニールキック。上谷は中野を起こしてスタークラッシャー狙い。中野がスピンキックからバイオレットシューティング。上谷が返すと中野がタイガー。しかし上谷の肩が上がる。中野は上谷を引き起こし、バイオレットスクリュードライバー、トワイライトドリーム。しかしロープ際でカウントは入らず。中野は上谷を中央に持っていく。上谷が後方からリバースフランケン。両者ダウン。9カウントで立ち上がり両者突進、上谷のニーがヒット、中野がトラースキックからスピンキック。20分経過、上谷がバックドロップホールド。中野が返すと、上谷が絶叫し中野を立ち上げ滞空時間の長いスタークラッシャー。ギリギリで中野が返すと、上谷はコーナー際に持っていき天を突きさす。コーナーに上がるとフェニックススプラッシュ。3カウントが入り、上谷が中野を破った。試合後、中野が上谷の腰にベルトを巻いた。

上谷「中野たむ、たむさん(涙声)、私がベルトの呪いを解きました。今度は、あなたが、私の背中を追いかけてきてください。2022年は、ゴールデン・フェニックスが、さらに、さらに、さらに、大きく羽ばたいてみせます」

たむ「上谷、白いベルト、よーく似合ってるよ。たむの次にね。中野たむは、どんな逆境でもはい上がる、しぶとい女だから。覚悟しとけよ」

ウナギ・サヤカがリングへ。

上谷「なになにないなに? なに? なに!? なに!?

ウナギ「上谷さーん! 白いベルト、おめでとうございます。私がここに来たってことは、どういう意味か、わかるよね?」

上谷「わかりません」

ウナギ「2022年は、ウナギ・サヤカの年になる。新年一発目、よろしくお願いします」

上谷「よくさ、この状況で出てこようと思うよね」

ウナギ「いや、まあまああなたも空気読めないけどね」

上谷「いや、オマエが空気読んでないからだよ。帰れ」

ウナギ「こういうところで出てくるのがウナギ・サヤカだ! よいお年を」

上谷「挑戦者…まあでも今日はチャンピオンとしての余韻にひたりたいから、置いといて、まあ考えとくよ。考えときます。第16代ワンダー・オブ・スターダムチャンピオンとして、これからもさらにさらに羽ばたいた不死鳥のごとく、なっていきたいと思います! 誰が、なんと言おうと、私がスターダムだー!」

中野のコメント

「いやあ、ええ、どう? かわいいですか? ブスですか? かわいい? いやあ狂ってるでしょ、上谷沙弥、狂ってるよ。ベルトなくなっちゃいました。まだ白いベルトの王者としてやりたいこと、やらなきゃいけないこと、いっぱい残ってたのに…。でも、つかめなかった夢があるから、果たせなかった約束があるから、たむは、また明日も生きていけるのかもしれないです。中野たむは、逆境でこそ輝く、しぶとくて重い女なんで! また、また取り返しますよ。本当のたむロード、ここからですから、見ててください」

上谷のコメント

「ハイ、第16代ワンダー・オブ・スターダムチャンピオンの上谷沙弥です。ベルトの呪い、私が解いてみせました。生まれ変わったこのベルトの名は、全力のベルト。私はアイドル時代、努力しても努力しても全然報われなくて、努力することがすごくすごく怖くなっていました。でも、プロレスは努力をすれば必ず報われる。私は器用ではないし、すごく目の前のまっすぐなものしか見えません。でも、私はいまこの目の前にあるプロレスを全力で精いっぱい前を向いて頑張っていきたいと思っています。私がプロレスに出会って救われたように、今度は私がたくさんの人をプロレスで元気や希望、たくさんの感情を与えていきたいと思っています。これからは私がチャンピオンとしてスターダムを引っ張っていきます」

――ベルトを取ったらどういうベルトにしていきたいか言うとのことだったが。

「いま言ったように、全力で常にどの試合も手を抜かず、精一杯全力で私は試合をしていきたい。そういう魂のこもったベルトです。そしてこのベルトとともにスーパースターに駆け上がっていきます」

――シングル初戴冠だが。

「ハイ。私はフューチャーのベルトが取れなかったので、ホントにホントにずっと悔しい思いをしていました。やっぱりあきらめそうになったこともあったんですけど信じ続けてよかったなとホントに心から思います」

◆ワールド・オブ・スターダム&SWA世界 二冠選手権試合 時間無制限1本勝負
<SWA王者>

36分33秒
朱世界→片エビ固め

<ワールド王者>
朱里 林下詩美

※第13代ワールド・オブ・スターダム王者の林下詩美が10度目の防衛に失敗。
※第7代SWA王者の朱里が9度目の防衛に成功するとともに、第14代ワールド・オブ・スターダム王者となる

 両国決戦のメインは時間無制限1本勝負の完全決着戦。林下詩美がワールド・オブ・スターダム王座を懸ければ、赤いベルト挑戦権利証とともにSWA世界王座も守ってきた朱里も自身のベルトも懸けるダブルタイトルマッチだ。詩美は赤いベルト二桁防衛が懸かっており、この試合に勝てばSWA世界王座奪回にもなる。朱里が勝てば悲願の赤いベルト初戴冠。両者のシングルは今年の大田区で時間切れ引き分けから異例の延長戦も決着つかず、このときは規定により詩美の赤いベルト防衛となった。また、5★STAR GP公式戦でも時間切れ引き分けとなっており白黒がついていない。唯一、シンデレラ・トーナメントでは朱里が勝っているが、オーバー・ザ・トップロープのため参考にはならないだろう。年内最後の大一番、最後に勝ち名乗りを受けるのは、詩美か、それとも朱里か?

 グラウンドの攻防から手四つの構え。朱里が腕を取って立ち上がると詩美も取り返す。朱里がレッグロックも詩美がエスケープ。朱里がローキック。ハイキックを詩美がかわすが朱里はワキ固め。詩美が挑発し朱里の顔面蹴りを受けて立つ。朱里が回転エビ固めからニーアタック。詩美がかわしてラリアット。これも朱里がかわしてみせる。朱里がヘッドロックを決めて外さず。詩美がロープに振ると朱里がショルダータックル。かわした詩美がショルダータックルで吹っ飛ばしラリアットで場外に落とす。朱里が戻ってコーナーへ上がると詩美がデッドリードライブで叩きつける。朱里がサッカーボールキックからスライディングニー、エプロンに寝かせてダイビングギロチンを投下する。リング下の詩美に朱里が飛びつくが、詩美が止めて場外マットに叩きつける。リングに戻すと詩美がミサイルキック、朱里がリング下に転落。朱里はリング下で詩美にドロップキック。朱里はエプロンの詩美の足を引いてリングに戻さず、エプロンからのコルバタを見舞う。リング下でカサドーラで飛びつきフェースクラッシャー。戻った朱里がスタンディングギロチン。詩美が返すと、朱里はサソリ固め。エスケープした詩美に朱里がストンピング連打。朱里の突進を止めて詩美がジャーマン、エルボーアタック、ドロップキック。詩美が突進すると朱里がニー、詩美がラリアット、朱里がジャーマン、詩美がショルダータックル。朱里はマウントを取り左右の張り手を連打。15分経過。詩美がエルボーを連打。朱里が左右で張り手の連打。朱里の突進に詩美がカウンターのエルボー。朱里を引き起こすとアルゼンチンからバックフリップ、スライディングラリアット、旋回して前方に叩きつけるが2カウント。返された詩美はジャーマン狙い。朱里が丸め込みからダイヤル固め、三角絞め。詩美がリフトアップし叩きつける。朱里をコーナーに追い込み突進。朱里がかわして打撃の猛攻。抱え上げると頭部をコーナーポストに直撃させる。20分経過。詩美がコーナーに上がると朱里が下から蹴り上げる。朱里がコーナーに上がると詩美が足をすくって落としてみせる。エプロンで朱里がミドル連打、詩美がラリアットからコウモリ吊り落とし。17カウントで詩美が朱里をリングに戻す。詩美が至近距離からドロップキック。コーナーに上がる詩美に朱里が張り手を入れて雪崩式スープレックスからアームロック、ストレッチマフラー。詩美がなんとかエスケープし25分経過。朱里が山折りも2カウント。朱里のバズソーキックをかわして詩美がパワーボム。詩美は朱里を起こしてアルゼンチン、朱里がDDTで切り返す。朱里は足4の字固め、詩美が必死にエスケープ。朱里は流炎の構え。詩美が切り返してスリーパー、逆落とし、引き続きスリーパー。朱里がエスケープすると、詩美がジャーマン。返した朱里に詩美はアルゼンチン、トーチャーラックボム。朱里が返すと、詩美がハイジャックボムの体勢。30分経過。朱里がかわしてコードブレイカー。両者ダウン状態からエルボーを打ち合い立ち上がる。エルボーが交錯し、朱里のハイキックを詩美が迎撃。朱里はローキックの連打、詩美が左右のハンマー連打。さらにハイジャックボムを放つがカバーにいけず。なんとか覆いかぶさるが朱里の手がロープに届く。朱里がハイキックも詩美がラリアット。朱里が返すと、詩美はハイジャックボムで振り回す。が、朱里が切り返して押し倒すとニーアタック。詩美が上になりカバーも2カウント。朱里がバズソーキックも詩美が返す。35分経過。朱里が流炎で叩きつけるが詩美の肩が上がる。朱里が裏拳連打から肩車して前方に叩きつける。すると詩美が返せず、3カウントが入った。

朱里「最初に、伝えさせてください。天国のママ! ベルト取ったよ! そして、林下詩美、あなたは、私にとって、最高のライバルです! 通算100分もの死闘、私たちにしかできない誇りだと思ってます! ホントにありがとうございます!」

詩美が退場。

朱里「やっと、やっと、スターダム最高峰の赤いベルトをつかむことができました! 私はプロレス14年目になります。たった一度の人生、後悔なく生きる。その言葉を胸に、来年、輝いてみたいと思います! キックボクシング、総合格闘技、プロレス、3つを極めた私が作り出す朱世界が、2022年、始まります! これからも、来年も、スターダムをよろしくお願いします! それでは皆さん、みんなサラマポ!よいお年を!」

リングサイドでジュリアをはじめDDMが祝福、退場しかけると朱里は本部席へ。実況席の小波とハグ、言葉を交わし退場した。

朱里のコメント

「やっと、やっとやっとスターダム最高峰の赤いベルトをつかみ取ることができました。そして、SWAも守り抜きました。でも、ここが終わりではありません。ここが私のスタートです。キックボクシング、総合格闘技、そしてプロレスを極めたパーフェクトな私が作り出す朱世界。2022年から始まります。私のこの経験すべてをスターダムに注ぎ、盛り上げていきたいと思います。私はスターダムをしょって立つ人間として覚悟を持って来年最高に盛り上げ、そして朱里の年にしてみせます」

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