2022/01/06 他団体参戦

2022年1月5日 『新日本プロレス/WRESTLE KINGDOM 16 in 東京ドーム 』に岩谷麻優&スターライト・キッドと中野たむ&上谷沙弥が参戦

『新日本プロレス/WRESTLE KINGDOM 16 in 東京ドーム』
1月5日(水)東京ドーム

【写真提供:新日本プロレス】

試合結果

◆STARDOM SPECIAL MATCH 30分1本勝負
○上谷沙弥

9分14秒
フェニックス・スプラッシュ→片エビ固め

スターライト・キッド●
中野たむ 岩谷麻優

 

試合詳細レポート

◆STARDOM SPECIAL MATCH 30分1本勝負
○上谷沙弥

9分14秒
フェニックス・スプラッシュ→片エビ固め

スターライト・キッド●
中野たむ 岩谷麻優

【写真提供:新日本プロレス】

 新日本プロレス1・5東京ドーム「WRESTLE KINGDOM16in東京ドーム」にスターダム勢が参戦。スターダムの東京ドーム1月大会出場は20年1・4から3年連続で、今回はダークマッチから昇格し第2試合での登場、「STARDOM SPECIAL MATCH」として岩谷麻優&スターライト・キッド組vs中野たむ&上谷沙弥組という好カードが提供される。“スターダムのアイコン”岩谷は3年連続で、キッドは初登場、中野と上谷はともに2年連続の出場となる。このカードは昨年1212高田馬場での抽選により決定。各ユニットの参戦選手がくじを引き、選抜された。くじ引きでは朱里のドンナ・デル・モンドがハズレを引いてしまい出場が不可能に。また、クイーンズクエストでは当初、林下詩美が参戦するつもりでいたが、上谷が「(1229両国で)絶対に白いベルトを取ります!」と懇願し、代表者が交代。これにより、岩谷&キッド組vs中野&上谷組が決定した。が、岩谷とキッドがタッグを組むとはホームリングでは考えられないチーム編成。かつてはともにSTARSの仲間として闘っていたが、大江戸隊との全面戦争によりキッドが敵対ユニットに奪われ、しかもキッド自身がヒールでやっていくことを決意。いまでは大江戸隊の中心人物に君臨し、クイーンズクエストの渡辺桃までをも自軍に引き入れ勢力を拡大させている。しかしながら、復帰した葉月を迎え入れたSTARSも息を吹き返している。よって、岩谷&キッドのタッグが機能するかどうかもこの試合の見どころとなるだろう。あっけなく空中分解か、それともこの場はチームとしてスターダムのすばらしさをアピールするために結託するのか。スターダムを知らないファンも多数いるであろう状況で、岩谷とキッドがどんな気持ちで闘うのか興味深い。同時に、中野と上谷の関係性も微妙である。師弟関係にあった両者は、1229両国でワンダー・オブ・スターダム王座を懸けて激突。弟子にあたる挑戦者の上谷が中野を破り、高田馬場での約束通り白いベルト初戴冠を成し遂げた。この結果から、自称ドーム女は白いベルトとともに東京ドームのリングに上がる。中野はCOSMIC ANGELSを率いる立場であり、両者が組むのは実に久しぶり。ポジションが完全に切り替わった中で、とくに中野の精神状態が気にかかる。上谷は、以前のドーム大会で披露したフェニックススプラッシュを狙ってくるであろうことは明らか。今回はパートナーとはいえ、中野も自身の手による勝利を奪いにくるだろう。カギを握るのは中野の精神状態か。また、中野が白いベルトを懸けて対戦した岩谷とのアイコン象徴対決も東京ドームで見られることに。様々な思惑が交錯するタッグマッチ。提供試合の枠を超えた、スペシャルなカードである。

 上谷が先頭、距離を置いて中野が登場しリングに向かう。リング上では両選手が並び立つ。選手コールは渡瀬結月リングアナウンサー。続いて安藤頼孝リングアナウンサーが岩谷&キッド組を呼び込み、まずはキッドが花道へ。さらに岩谷が現れリングに歩を進める。レフェリーは村山大値。上谷が中野を制す形で先発に名乗りを挙げ、キッドのロープワークに対抗。キッドが上谷にコルバタを見舞うとドロップキックで吹っ飛ばし、控えの中野を場外に送り出す。岩谷がリングインし、早くもキッドと合体、619の競演からその場飛びムーンサルトプレスも同時に見舞う。岩谷が上谷をロープに振るが、上谷がニールキックを放ち中野に託す。中野は岩谷の突進をブリッジでかわしてドロップキック。中野がバックを取ると、岩谷が切り返すが中野がエルボー。岩谷も打ち返し、中野のエルボーを受けて立つ。中野が連打すると岩谷も応戦。岩谷が丸め込みからドロップキック。岩谷は中野にフルネルソンの構え。中野がこらえるとドドンパを見舞うが返される。岩谷は再びフルネルソンの構え、中野が切り返すが、岩谷がスリングブレイド。ともにタッチをかわしキッドと上谷がリングイン。キッドの突進に上谷がドロップキック。上谷が突進すると、キッドがかわしてエプロンに出す。上谷のスワンダイブをキッドがかわす。上谷と中野が合体するが、岩谷がまとめてアームホイップ。キッドが場外へラ・ケブラーダ。キッドがリングに戻して旋回式ダイビングボディープレスを上谷にヒットさせる。5分経過。岩谷がキッドをコーナー上で乗せ、上谷に向けてダイブ。しかし中野のカットが成功。キッドは上谷にテキサスクローバーホールド。中野がカットしバイオレットシューティングで上谷を救出、中野は場外にプランチャで飛ぶ。中野はキッドをリングに戻して上谷がスワンダイブ式ボディーアタック、ノーザンライトで続く。しかし岩谷のカットが間に合う。上谷はキッドを引き起こし、スタークラッシャー狙い。キッドが丸め込むと、返した上谷と丸め込みの応酬に。上谷が返すと後方に叩きつける。しかしキッドの肩が上がる。上谷はキッドを引き起こし、スタークラッシャーの体勢。岩谷がトラースキックでカットし、キッドが飛びついて丸め込む。中野がカットに間に合うと、岩谷が投げっぱなしドラゴン。中野がすぐに立ってタイガースープレックスを決める。しかし試合権利は上谷とキッド。上谷がキッドに滞空時間の長いスタークラッシャーを決めると、天を突き指しコーナーへ。場内のどよめきとともにフェニックスプラッシュを見舞うと、キッドが返せず3カウントが入った。試合後、上谷と中野が揃って勝ち名乗りを受けた。

 

中野&上谷のコメント

上谷「女子プロレス団体スターダム、クイーンズクエスト、ゴールデンフェニックスの上谷沙弥です。本日、フェニックススプラッシュを決めさせていただきました。新日本さんのリングでフェニックスを決めるのはこれで3回目。ということで、新日本プロレスのファンの皆さんにも、私のフェニックスが最強だということを再確認していただけたんじゃないでしょうか。そして、私はここのリングに上がらせていただいて、本当に感謝しています。それで、まだまだこの新日本プロレスさんのリングで、夢がひとつあります。それは、自分の憧れの飯伏幸太選手とシングルマッチをすることです。飯伏さん、どちらのフェニックスが最強か、勝負していただけませんか?はい、女子プロレスでナンバー1のハイフライヤー目指してこれからも頑張っていきますんで、スターダム、そして上谷紗弥の応援、よろしくお願いいたします!本日は本当にありがとうございました!」

中野のコメント

「宇宙の皆さん、こんにちは!宇宙一かわいいアイドルレスラーの中野たむです!…..試合後だからブスですか?かわいいですか?かわいい?今日は新日本プロレスさんの東京ドーム大会で試合をさせていただいて、上谷沙弥と組んで勝利できたことを、本当にうれしく思ってます。女子プロレススターダムでは、激しくて、カッコよくて、かわいくて、泥臭くて、人間臭くて、全く新しい女子プロレスを展開しています。ぜひ、新日本プロレスのファンの皆さんも、女子プロレススターダム、見に来てください。絶対、たむのこと、好きにさせちゃいます。待ってるね。ありがとうございました」

──去年まではダークマッチで今年は本戦でしたが、本戦で戦うというのは違うものを感じましたか?

上谷「そうですね。やっぱり最初リングに上がらせていただいた当初は、批判の声が99%で、試合をさせていただくにつれて、『スターダムよかったよ』『見に行きたい』『新日本プロレスさんのリングで見て、来たよ』という声をすごくいただくようになって、ホントにホントにうれしく思ってます。本日上がらせていただいて、やっぱり新日本プロレスさんはホントにホントにすごい選手ばかりで尊敬もしてますし、憧れでもありますし、たくさんのお客さんの前で試合をしているなんてホントにホントに尊敬でしかないですし、身も引き締まりましたし、これからもっとスターダムが上に上がって、いつかスターダムでも東京ドームで試合がしたいとすごく思いました」

中野「本戦で、そして新日本プロレスワールドで配信ということで、昨年のダークマッチとは違って、プレッシャーも感じましたし、スターダムを背負って、女子プロレスを背負ってという責任があるので、怖かったです。でも、新日本プロレスのファンの皆さんはすごく温かく迎えてくださって、分かんない、今日エゴサしたらメッチャ、アンチに叩かれるんかもしれないけど、でも、アンチの皆さんの声も応援の声と思ってる。アンチは好きの裏返しだと思ってるんで、これから『あ?スターダム?こんなもん?』と思った人たちも、どんどんどんどん手のひら返させてあげますんで、覚悟しといてください」

 

岩谷&キッドのコメント

キッド「スターダム大江戸隊、闇に躍るスカイタイガー、今年は寅年、スターライト・キッドです。東京ドームには2年連続でセコンドとして来ていたけど、今年やっと出場、そして第2試合、この日をすごくすごく楽しみにしてた。今日、新日本プロレスさんの東京ドーム大会に出場した中西百重さんが決めた以来のモモラッチを、この東京ドームで、この私が、決めた。決めたけど、女子プロレスの歴史をつないで勝ちたかった。ホントに悔しい。だけど、その悔しさと新しい夢を、今日持ち帰って、私はまた、ここ、東京ドームに帰ってきたいと思う。そして最後にひとつ。去年セコンドで来た時に、こんなでっかい会場で流星という技が決められたら、どれだけ最高に気持ちいいんだろうかなんて、思ってたけど、岩谷麻優、今いる道は、私たちは違うけれど、やっぱりあの連係力と流星、それは私たちにしか本当に、できないと思う。悔しいけどすごく楽しかった。今日はありがとう」

岩谷「皆さん、こんばんは! スターダムのアイコン、岩谷麻優です。3年連続東京ドームというビッグな大会に出させていただいて、本当にうれしく思ってます。メチャクチャ緊張したけど、会場で、『1・5、見に来るからね」とか、ツイッターでたくさんの応援メッセージがあって、ホントに緊張がすごくデカかったけど、応援してくださってる皆さんがいるから、楽しんで試合をすることができました。今は4人とも違うユニットだけど、スターダムを背負って、このでかい会場で、初めてスターダムの試合を見るという方に、スターダム、女子プロレス、面白いなって、これからも見てみたいなっていう人が、一人でも多く思ってくださるように、力一杯、4人が出せる全てを出したつもりです。また、今日だけではなく、これからもスターダムの会場に来て応援してくださる方がたくさんいることを願ってます。今日はありがとうございました。また来年も出たいです」

──CSで新日本プロレスワールドの配信だけではなく、生放送もされていましたが、全国で、初めてスターダムを見た方がたくさんいると思います。その方たちに、改めてひと言お願いします。

キッド「いろんな意見とか、声とかあるかもしれないけど、私たちはそんなの吹っ飛ばすぐらい熱い試合をこれからもし続けたいと思ってるし、今日の試合を見て、少しでもスターダムとこの私、スターライト・キッドが気になったヤツらがいるならば、スターダムの会場に見に来い。それだけだ」

岩谷「女子プロレスを初めて見るという、アナタ。スターダムの会場に来れば、もっともっと面白い、魅力的な試合をたくさんお届けしますので、会場で待ってます。ありがとうございました」

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