『スターダム旗揚げ記念日』
1月23日(日)エディオンアリーナ大阪 第二競技場(観衆411人/コロナ対策限定人数)
試合結果
◆シングルマッチ 15分1本勝負 | ||
ウナギ・サヤカ |
9分30秒 |
向後桃 |
◆3WAYバトル 15分1本勝負 | ||
テクラ |
8分29秒 |
月山和香 |
※もう一人は白川未奈
◆タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
○上谷沙弥 |
7分37秒 |
フキゲンです★ |
林下詩美 | 鹿島沙希● |
◆シングルマッチ 15分1本勝負 | ||
中野たむ |
9分57秒 |
桜井まい |
◆6人タッグマッチ 20分1本勝負 | ||
葉月 |
13分31秒 |
渡辺桃 |
○コグマ | スターライト・キッド | |
岩谷麻優 | 琉悪夏● |
◆1・29前哨戦~タッグマッチ 30分1本勝負 | ||
舞華 |
30分00秒 |
MIRAI |
朱里 | ジュリア |
試合詳細レポート
◆シングルマッチ 15分1本勝負 | ||
ウナギ・サヤカ |
9分30秒 |
向後桃 |
ウナギ・サヤカが初参戦の向後桃を“査定”するシングルマッチ。向後は昨年末にプロレス団体としての活動を終了したアクトレスガールズを退団し、スターダムへの参戦を直訴。そこで対戦を買って出たのがウナギだった。ウナギは元アクトレスガールズの桜井まい、月山和香のスターダム初戦で当時保持していたフューチャー・オブ・スターダム王座を懸けたタイトルマッチを査定試合とし物議を醸した。フューチャー王座は琉悪夏に移動したため今回はベルトこそかかっていないが、向後がどのようなファイトでウナギに挑むか注目される。
向後が握手を求める。「本日査定よろしくお願いします!」。向後の要求にウナギが応じると向後は手を離さずコーナーに振る。ゴングが鳴らされるとウナギがかわして攻撃。向後がエルボー連打もウナギがカウンターでビッグブーツ。ウナギはキャメルクラッチにとらえて反り上げる。カバーすると向後がクリアー。向後がエルボーで向かっていくがウナギがコーナーに追い込んで背中に向けてぶつかっていく。ウナギは中央に持ち込みカバー。向後が返すと、ウナギがエルボーを打って仁王立ち。向後がエルボーで向かっていくがウナギが「そんなもんか」と打ち返す。向後をダウンさせると逆エビ固め。しかし向後がエスケープ。ウナギはボディースラムを連発。向後が返すと、ウナギはストンピング連打から突進。向後がカウンターのボディーアタックからドロップキックを連発。ウナギが返すと、向後がボディースラム狙いも反対に叩きつけられる。ウナギがギロチンを投下するが向後が返してみせる。ウナギはコーナーに追い込み串刺しで突進。向後がビッグブーツからドロップキック、619はウナギがつかんでマットに叩きつける。向後が返すと、ウナギは逆片エビ固め。向後がなんとかエスケープに成功。ウナギがコーナーに上がると向後が追いつき下からエルボー連打、デッドリードライブ。ウナギがエルボーを打って「こいよ」と仁王立ち。向後がエルボーを連発するがウナギは「もっとこいよ」「これがオマエが上がりたかったスターダムか?」と挑発。エルボーの打ち合いでもウナギが挑発し倒してみせる。ウナギが突進すると向後がドロップキック、619をヒットさせる。さらに、スワンダイブ式のミサイルキックも披露。しかしウナギが返してみせる。向後はフィニッシュを宣言しリストクラッチの構え。ウナギが切り返して大ふへん固め。絞り上げるとマットに叩きつけカバー。しかし向後の肩が上がる。向後が丸め込みの連続からラリアットをかわしてトラースキック。返したウナギがビッグブーツからカカト落とし、これより我は修羅に入る!(マッドスプラッシュ)。向後が返せずウナギが勝利した。
ウナギ「向後桃、オマエのスターダムへの情熱はまあ、伝わったんじゃないの。ただ、コズエンだけは絶対にダメだけどな」
向後「ウナギ・サヤカさん本日はスターダムの先輩として試合してくださってありがとうございました。私コズエンには入らないので大丈夫です。
ウナギ「(苦笑)あ、そう。え? ちょっと待って。え? 絶対にコズエンには入ら…」
向後「ない!」
ウナギ「あ、そう。まあ、まあ、いいんじゃないの? こっちも要らないし。オマエみたいなへなちょこ。ただオマエ絶対に後悔させてやるからな!」
向後のコメント
――スターダムに初参戦して。
「いやあ、すごかったです。やっぱり、なんか、ずっと見てきたんですけど、自分が上がって闘うのと見てきたのでは全然違うんだなってすごく実感しました。黒星つけてやる!くらいなことを思ってもちろん上がったんですけど、今回は残念ながら黒星をプレゼントされてしまいましたが、いまの実力を認めて、ここからどう上がっていくかだと思うので、みなさん、楽しみにしていてください」
――スターダムのリングでなにを狙いたい?
「まだフューチャーに挑戦できるので、フューチャーを最初に狙いたいなと」
――期限がデビューから3年なので、あと2,3カ月くらいしかチャンスはないが。
「そうですね。その2,3カ月の間にどれだけ伸びられるかというところではあるんですけど、でも気持ちとしてはまず挑戦したいと思っているのはフューチャーです」
――桜井、月山の元アクトレスガールズが上がっているが向後は意識する? 彼女たちは後輩にあたるが。
「そうですね、後輩にあたるんですけど、もちろん後輩なので負けたくはない気持ちはすごく、もしかしたら誰よりも負けたくない相手かもしれないんですけど、でも彼女たちのこともすごく昨日セコンドについて頑張ってる姿を目の当たりにしているので、みんなで頑張っていきたいなとは思います」
――コズエンには入らないとのことで、ウナギは拍子抜けのようにも見えたが。
「そうですね。ハイ、熱心に勧誘していただいてありがたかったんですけど、私には入りたいところがあるので」
――入りたいユニットがすでにある?
「あります!」
◆3WAYバトル 15分1本勝負 | ||
テクラ |
8分29秒 |
月山和香 |
※もう一人は白川未奈
ひめかが体調不良により前日の高知大会から欠場、その影響を受けてカード変更があり、白川未奈vs月山和香vsテクラの3WAYマッチが組まれた。図式としてはCOSMIC ANGELSの白川&月山とドンナ・デル・モンドのテクラが対する形となる。ハンディキャップマッチの状態でスタートすると思われるが、自力初勝利がほしい月山にとってはチャンスがあれば白川からのフォールさえ狙うべき。とはいえ、白川とテクラは1・29名古屋でおこなわれるSWA世界王座決定戦の前哨戦が急きょ決定となり、ある意味願ったりかなったりだろう。1・16豊橋での前哨戦では白川がテクラをグラマラスコレクションMINAにより直接勝利を奪っているが…。
月山と白川がクリーンに握手。2人で手を差し出すが、テクラは「ムリムリ」と応じない。試合が始まると白川と月山がコズエンのチャントをスタート。白川が月山とともにテクラを英語で「セクシー」などと誉めまくる。テクラが照れると「ミンナノエイゴホントウマイ。テクラモチョットニホンゴデキルデショ。サッキアタラシイコトバマナビマシタ。ツキヤマアナタハポンコツ、アナタハパイオツカイデポンコツ」。怒った2人が襲いかかる。白川が月山をリング下に送り出すとテクラがスパイダーウォークで白川に接近。ともにリング中央でグラビアポーズをとる。白川がロープに振ろうとするとテクラが拒否。月山が割って入りダブルでロープに振るが、テクラがエプロンに出て月山を蹴飛ばし、まとめてスタナー。テクラは月山をコーナーに追い込み顔面を踏みつける。月山が怒るがテクラは「ウルセエ」と一蹴。テクラがボディースラム3連発から月山を片足でカバー。テクラがダブルアームの構えも月山が切り返してパロ・スペシャル。しかし白川が割って入りカットする。白川とテクラの打撃が同時に月山にヒット。白川とテクラはエルボーの応酬。そこへ月山が白川にミサイルキック。テクラは月山をコーナーの白川に振る。白川がテクラの突進をかわしまとめて串刺しエルボーアタックからネックブリーカー。テクラが返すと、白川に打撃の連打から突進。白川がローリングエルボーから後方に投げつけるが2カウント。月山が白川に丸め込みの連続。月山が白川の両腕をクロスしシットダウン。白川が返すと、テクラが割って入りスピア、月山を回転足折り固め。3カウントが入り、テクラが月山を破った。
◆タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
○上谷沙弥 |
7分37秒 |
フキゲンです★ |
林下詩美 | 鹿島沙希● |
当初は上谷沙弥&林下詩美vs白川未奈&月山和香vs鹿島沙希&フキゲンです★の3WAYタッグマッチが組まれていたが、ひめか欠場の余波により、白川未奈&月山和香組が3WAYマッチに移動し、上谷沙弥&林下詩美vs鹿島沙希&フキゲンです★のタッグマッチとなった。AZMとレディ・Cを負傷で欠くクイーンズクエストだが、アフロディーテの上谷&詩美組は現白いベルトの王者と前赤いベルトの王者という鉄壁の組み合わせ。そこに鹿島&フキゲンの東スポ大好きチームがスポーツ紙片手に勝負を挑む。上谷&詩美組としては、大江戸隊の罠をかいくぐり勝利を手繰り寄せたいところ。一方の大江戸隊は誰がどこからどう丸め込んでも勝ちを狙えるとあって、一瞬の油断をついての勝利をもぎ取りにくるだろう。
大江戸隊が奇襲をかけるも、察知したアフロディーテが分断し連係でフキゲンを捕まえる。上谷がフキゲンに突進するがエプロンから鹿島がスポーツ紙で殴打しフキゲンと合体。鹿島が上谷の顔面を踏みつけフキゲンが背中をスポーツ紙で何度も殴打。鹿島は上谷にアームブリーカーからワキ固め。フキゲンが上谷の鼻をつまんで攻撃、キャメルクラッチでも鼻をつまんでから締め上げる。鹿島が「なんか情報くれよ」と上谷に詰め寄る。上谷「詩美さんの好きなタイプは顔が薄い人!」しかし大江戸隊は納得せず、ダブルでの攻撃を続ける。詩美がまとめてドロップキックで分断もフキゲンがDDT。鹿島がネックブリーカーからビッグブーツ。詩美が返すと鹿島にバックフリップ。上谷は鹿島にニーアタック、ドロップキック。鹿島が返すと顔面をかきむしりコルバタで飛びついて変型卍固め。さらに腕をロープにかけて蹴り上げる。上谷がコーナーに振るが鹿島がフェースクラッシャー、ビッグブーツ。フキゲンのスポーツ紙が鹿島に誤爆し上谷がニーアタック、その場飛びバック転ニー。鹿島が返すと、上谷がフィッシャーマン。上谷が鹿島を引き起こしスタークラッシャー狙い。鹿島が起死回生で丸め込むも詩美のカットが間に合う。詩美と上谷がマジックキラーで合体すると上谷はフィニッシュを宣言しスタークラッシャーを決める。3カウントが入り上谷が鹿島を破った。試合後、桃が腹いせにリング下から上谷に向けてスポーツ紙を投げつけた。
◆シングルマッチ 15分1本勝負 | ||
中野たむ |
9分57秒 |
桜井まい |
COSMIC ANGELSの中野たむと桜井まいが初の同門対決シングルマッチ。桜井は今年の開幕戦1・3新宿でジュリアから「そんなんじゃいつになっても強くなれない。よく考えた方がいいんじゃないか」と声をかけられた。また、1・10KFCでは鹿島沙希から握手を求められてもいる。当然拒否した桜井だが、葛藤が見えるのもまた事実。中野は新宿大会で「信じてる」との思いを口にしたが、この試合で何らかの答えが出るのだろうか?
桜井の握手に中野が応じて試合がスタート。探り合いからロックアップで力比べ。中野がロープに押し込みブレイク。再びロックアップで組み合い、腕の取り合いに。中野がヘッドロックにとり、グラウンドへ。桜井のヘッドシザーズを中野が脱出し、ネックブリーカー。中野がネックロックからサッカーボールキック。桜井が返すと、中野が串刺しエルボーアタックからカカト落とし。返した桜井に中野は逆エビ固め。桜井がエスケープすると、中央に持ち込まれるがエルボー。中野がやり返し一発で吹っ飛ばす。桜井が至近距離からビッグブーツの連打。受けて立つ中野が「走れ!」と指示。ランニングビッグブーツを受けて立った中野だが、コーナーでのビッグブーツを食らう。さらに桜井が串刺しキックからフェースクラッシャー、エルボードロップでたたみかけSTFを狙う。しかし中野がエスケープ。桜井が首を取るが中野が切り返してエルボー。エルボーの打ち合いから中野が仁王立ち。エルボー合戦が続き、桜井が乱打。中野が回し蹴りから張り手。中野の突進を止めて桜井が変型のSTFも、中野の足がロープに到達。桜井はエプロンからビッグブーツも2カウント。中央に持っていくとブレーンバスターの構え、かわされるがマットに叩きつける。返された桜井はフィニッシュを宣言し前方へのブレーンバスター。しかし中野が返してみせる。桜井がエルボー連打、中野がカウンターのトラースキック、スピンキック。桜井が返すと、中野がバイオレットシューティング。かわした桜井が丸め込み。中野が返してすぐにバイオレットシューティング。タイガーを決めると3カウントが入った。
中野「桜井、ありがとう。たむは、これからも桜井と一緒にコズエンで頑張りたいと思ってる。桜井も同じ気持ちだよね」
中野が手を差し出す。
桜井「たむさん、今日は試合してくれてありがとうございました。私の気持ちは固まりました。でも今日は負けたんでなにも言いません。近々ハッキリさせます」
桜井は白川の肩を借りて退場。中野はリング上からその様子をうかがうと客席に向かい深々と頭を下げた。
◆6人タッグマッチ 20分1本勝負 | ||
葉月 |
13分31秒 |
渡辺桃 |
○コグマ | スターライト・キッド | |
岩谷麻優 | 琉悪夏● |
岩谷麻優&葉月&コグマのSTARSと渡辺桃&スターライト・キッド&琉悪夏の大江戸隊が6人タッグマッチで全面対決。1・16豊橋でも岩谷組は岩谷を裏切った選手たちと対戦、今回も鹿島が琉悪夏に変わる形で同様の図式となる。また、この日はスターダム旗揚げからちょうど11年。すなわち岩谷にはデビュー11周年の記念日でもある。
岩谷が「本日デビュー11周年」とコールされる。コグマとキッドの先発で試合開始。コグマが熊ポーズでキッドに接近。キッドが「やるわけねえだろ」と下がって桃が出てくる。桃は「岩谷麻優11周年だろ、出てこいよ」とスターダム旗揚げメンバーを呼び込む。しかしコグマが襲いかかりSTARSが一斉に大江戸隊を分断、桃を捕まえるとトリオでの攻撃を見舞っていく。STARSはトリプルドロップキックで桃を挟み撃ち。桃が返すとコグマがダッシュ。琉悪夏が足を引っ張り桃がミドルキック、キッドがその場飛びムーンサルト。桃はコグマの顔面を踏みつける。琉悪夏がコグマをロープに捕獲。大江戸隊がセコンドも含め総出でSTARSを攻撃。大江戸隊は「スターダム11周年、ブー!」とアピール。琉悪夏が全体重をコグマに浴びせる。コグマは「重い!」とクレームをつけて返してみせる。キッドがコグマにヘアーホイップの連続。キッドは「テメエも十分重くなっただろ」と言いながらコグマの顔面を蹴飛ばしていく。コグマがキッドにドロップキック連打。替わった岩谷もキッドにドロップキック。キッドがコーナーに振るが岩谷がかわしてドロップキック。岩谷は逆水平の11発を宣言もキッドが切り返して反対に11発見舞っていく。キッドは岩谷に「おめでとう!」と叫びながらダイビングボディーアタック。桃が岩谷にミドルキックの嵐。桃は「なにが11周年だ!」と串刺しドロップキック。2発目は岩谷がかわしてエプロン越しにドロップキック、スリングブレイド。葉月が桃に顔面ウォッシュ。桃がカウンターのミドルキックも葉月がすぐにエルボーを打っていく。葉月と桃がエルボーの応酬。葉月の突進を止めて桃が裏投げ、蒼魔刀。葉月が返すとカウンターの二段蹴り。コグマとキッドがかわし合いの応酬から丸め込み合戦。コグマのラリアットをかわしてキッドがフライングエルボー。コグマがエプロン越しにRKO、ドロップキック。琉悪夏がコグマにショルダータックル、串刺しボディーアタック、セントーン。コグマが返すと、琉悪夏がフィッシャーマンを狙う。しかし岩谷と葉月がトラースキックでカットし岩谷とコグマが合体ボディープレス。コグマがコーナーに上がると桃とキッドが妨害し、大江戸隊が串刺し攻撃の連続。さらにキッドと桃が蒼魔刀の挟み撃ち、琉悪夏がフィッシャーマンバスター。しかしSTARSのカットが間に合う。桃とキッドが合体するが岩谷がまとめてアームホイップ。琉悪夏が岩谷を振ると岩谷がそのまま場外トペ。琉悪夏がコグマにラリアット。コグマが返すと、琉悪夏はフィニッシュを予告し冷凍庫爆弾を投下。しかしコグマが回避し、丸め込む。3カウントが入り、コグマが琉悪夏をフォールした。試合後、向後桃がリングへ。
向後「あの、STARSのみなさん私をSTARSに入れてください、お願いします!」
退場しかけの大江戸隊がリングに向けてクレームの嵐。
岩谷「大阪のみなさん、こんばんは! スターダム11周年記念大会お越しいただきありがとうございました。向後桃…向後桃、STARSに入りたい?」
向後「入りたいです!」
岩谷「今日試合見たけどちょっとまだまだかなって思う部分はありました。でも、STARSに入りたい?」
向後「入りたいです!」
岩谷「その気持ちはうれしいです。葉月、コグマ、どう思う?」
コグマ「私はちょっとだけツイッターでお話ししたんですよ、先にちょっとだけ。そのときにコグマポーズ大好きって言われたんですよ。絶対やるって言ってたんですよ。さっきここにいた腐った桃と違ってこっちはいい桃だと思ってます」
葉月「いまのSTARS、全員生え抜きですよね。そこに外からの選手入れる? ちょっと私は必要ないんじゃないかなと思うんですけど、お客さんは向後桃STARSに入った方がいいと思いますか? お客さんが温かく拍手するのならばいいのかなと思います。ただ、甘ぬるくないですよ、そこは覚悟しないと」
岩谷「わかった、じゃあ教育係に任命します。葉月責任もって向後桃をSTARSの一員として育て上げてください。もちろん協力するけど、大阪のみなさんがこれだけ拍手してくれたってことは受け入れられたってことです。これからSTARSとしてよろしくお願いします」
向後「ありがとうございます、よろしくお願いします!」
向後はリング上のSTARS全員と握手をかわした。
◆1・29前哨戦~タッグマッチ 30分1本勝負 | ||
舞華 |
30分00秒 |
MIRAI |
朱里 | ジュリア |
朱里&舞華&ひめかvsジュリア&MIRAI&テクラのドンナ・デル・モンド同門6人タッグマッチが組まれていたが、ひめかが体調不良により前日の高知大会と今大会を欠場。これによりカードが変更となるも、同門対決には変わりのない組み合わせとなった。赤いベルトの王者・朱里とMIRAIは1・29名古屋に向けての前哨戦。今年1・3新宿にDDM入り、スターダムに参戦したMIRAIはワールド・オブ・スターダム王座の一発取りを狙っている。その快挙を現実のものに近づけるためにも大事な前哨戦と言っていいだろう。MIRAIがどんな闘いを仕掛けるかが最大の注目であると同時に、MIRAIを連れてきたジュリアも赤いベルト奪取を視野に入れている。1・29名古屋では岩谷麻優、中野たむとの3WAYマッチで挑戦権を争う。つまり、3人のうち2人が3月の両国で赤いベルトに挑戦するのだ。となれば、朱里が名古屋で防衛すればジュリアの挑戦を受ける可能性があり、MIRAIが奪取すればジュリアが挑むこともあり得るとなる。そんな複雑な構図に割って入る舞華も忘れてはならないだろう。相方ひめかが欠場になってしまったが、舞ひめには名古屋でのゴッデス・オブ・スターダム王座戦も控えている。葉月&コグマ組からのベルト奪回をもくろむ舞華の闘いぶりにも注目だ。
ジュリア組の方からゆっくりと歩み寄り両軍が握手をかわす。MIRAIがジュリアを制する形で先発志願。朱里と向き合いゴングが打ち鳴らされる。朱里がグラウンドにもっていくとMIRAIがバックにまわる。朱里が切り返すとMIRAIが腕を取りにいく。朱里が取り返すと腕の取り合いからヘッドロックでグラウンドへ。MIRAIが切り返すが朱里がエスケープ。MIRAIが足を取りにいきグラウンドへ。朱里がネックロックからカバーし腕十字狙い。首の取り合いから朱里が立ち上がり仁王立ち。続いてジュリアと舞華が対峙。ジュリアが「クリーンファイトしてね」と握手を求める。舞華は疑いながらも慎重に応じる。そこへジュリアが飛びついて腕十字狙いから三角絞め。舞華が持ち上げて脱出するとジュリアの腕を取り締め上げる。ジュリアの突進に舞華はショルダータックル。ロープワークからジュリアがアームホイップ、ドロップキック。MIRAIがジュリアと合体し両腕を取る。朱里がカットしリング上は舞華とMIRAI。ボディースラムの掛け合いは舞華に軍配。朱里がMIRAIをロープに振って舞華と連係攻撃。左右から腕十字を極めるとジュリアがカット。朱里はMIRAIにサッカーボールキック。MIRAIが返すと、朱里はコーナーに追い込みストンピング連打、串刺しニーアタック。舞華がMIRAIにボディースラム連発。MIRAIが返すと、舞華はブレーンバスター狙い。MIRAIが切り返しドロップキック。ジュリアが舞華に突進、舞華がエプロンに送り出すがジュリアが戻ってカウンターのドロップキック。ジュリアは予告してブレーンバスターの構え。舞華がこらえると朱里が介入。しかしジュリアがまとめてDDT、舞華にネックブリーカー。ジュリアはコーナーから朱里へミサイルキック、同時に舞華へのセントーンとなる。MIRAIが舞華に「お返しだ!」とボディースラム。予告してもう一発ボディースラム。ジュリアと舞華がエルボーの打ち合い。ジュリアが「もっとこいよ!」と挑発しドロップキック。10分経過。舞華がジュリアにロックボトム。朱里がジュリアにローキック連打。MIRAIが乱入しジュリアとロープに振ってクローズライン。朱里がかわしてMIRAIにコードブレイカー、ジュリアにDDT。朱里はコーナーからジュリアへスタンディングのダイビングギロチン。朱里とジュリアがかわし合いからジュリアの張り手がヒット。朱里がやり返そうとするとジュリアがブロックしもう一発張り手を見舞う。朱里がコーナーに振ると、ジュリアがかわしてコーナーに乗せ、ベアハッグから後方に投げつける。朱里がジュリアをマットに叩きつけ舞華に託す。舞華が串刺しラリアット、スライディングラリアット。舞華がブレーンバスターを狙うとジュリアがこらえる。しかし舞華は強引に決めてみせる。ジュリアが返すと、舞華が串刺しラリアット狙い。ジュリアがかわしてスイングDDT。舞華が返すと、ジュリアはバックドロップの構え。舞華が切り返すが、ジュリアが飛びついて腕固め。15分経過。ジュリアとMIRAIが合体し舞華にダブルのビッグブーツ、バックドロップ。MIRAIが舞華に旋回式ボディースラム。舞華がダッシュしMIRAIとショルダータックルをぶつけ合う。舞華が指示しMIRAIが突進、舞華がこらえて再びショルダーをぶつけ合う。MIRAIが「負けるか!」と絶叫も舞華が打ち勝つ。しかしロープワークからこんどはMIRAIがショルダータックルで舞華を吹っ飛ばす。すると舞華がカウンターでパワースラム、スリーパー。リングサイドでは朱里がジュリアを追いかける。舞華は胴締めスリーパーに移行もジュリアがカット。舞華がボディースラムで叩きつけ朱里に託す。朱里がMIRAIにドロップキック、串刺しニー、ブレーンバスター、腕十字から腕固め。MIRAIが切り返し朱里に体重を乗せて腕を極める。ジュリアが舞華に卍固めで援護。朱里が切り返して腕固め。20分経過。MIRAIがエスケープすると、朱里がニーアタック。MIRAIがラリアットで応戦も、乱入の舞華がカットし朱里がサッカーボールキック。朱里はMIRAIにミドルキックの連打。朱里は「そんなもんか!? こいよ! 挑戦すんだろ!」と挑発。MIRAIがエルボー連打、朱里が「もっとこいよ!」と受けて立つ。MIRAIは朱里の後頭部にエルボー乱打。朱里は笑みを浮かべて立ち上がり向かっていくと、MIRAIがアームロック。しかし舞華がカット成功。朱里が舞華を呼び込み舞華がブレーンバスターで持ち上げる。ジュリアがカットしMIRAIがブレーンバスターの体勢、ジュリアが蹴り上げる。MIRAIはエプロン越しに朱里にラリアット、ジュリアがリング下からネックブリーカー。ジュリアが朱里をリングに戻しMIRAIが強引にバックドロップ。朱里が返すと25分経過。MIRAIがレイネーラからサイドに叩きつけるが舞華がカット。MIRAIがコーナーに上がると舞華がカットし雪崩式ブレーンバスターを狙う。そこへ朱里も上がると「させるか!」とジュリアがまとめて投げつける。ジュリアのラリアットを朱里がかわしてハイキック、ジュリアがバックドロップ。両者ハイキックでジュリアと朱里がダウン。残り3分。MIRAIと舞華もダウン。朱里がMIRAIにエルボー、MIRAIもやり返し、ヒザを着いた状態でエルボーの打ち合い。立ち上がってもエルボーを打ち合い、MIRAIが朱里を担ぎ上げる。朱里が丸め込みからミドルキック。カバーをMIRAIが反転も2カウント。朱里がMIRAIにジャーマン、MIRAIが朱里にラリアット。残り1分。MIRAIは腕を巻き込むスープレックスホールドもカットされてしまう。MIRAIが担ぎ上げ旋回、形が崩れ朱里が脱出しハイキック。MIRAIが返すと朱里がジャーマン。しかしジュリアのカットが間に合い、そのままタイムアップのゴングとなった。
朱里「あ~、もうダメージがヤバいわあ! なんだ、なんだ、ドンナ・デル・モンド最高じゃん。お客さんDDM対決どうでしたか? 1月29日来週、私とMIRAI、この赤いベルトを懸けてタイトルマッチが決まってます。MIRAI、今日初めて当たって、もっともっともっと楽しみになったよ。1月29日2人で最高の試合するぞ。でも、私が勝つけどな」
MIRAI「1月29日最高の試合にしたうえで、このMIRAIが朱里さんとの立場を一瞬にして逆転させてみせますよ」
ジュリアと舞華は笑みを浮かべる。
ジュリア「まあまあ。ジュリアのことが好きで好きでたまらない諸君ごきげんよう! 赤いベルト戦線、盛り上がってますね。朱里さん、私は次期挑戦者決定戦3WAYがあります。舞華はゴッデス。ここにいる全員が負けられない負けたくない闘いが名古屋でおこなわれます。私たちの覚悟を見てもらいたいと思います。ぜひ見守っていただけたら嬉しいなと思ってます。というわけで、次に大阪に来るときは誰が赤いベルトを巻いてるかな、なんてことも楽しみにしてまた熱い拍手応援の方お願いします。ひめかが欠場になってしましました。なつぽいも舞台でお休みですが。なつぽい、ひめか、テクラちゃん、舞華、朱里、そしてジュリア。我々世界に弾ける女たちドンナ・デル・モンド、アリーベデルチ、またな!」
DDMのコメント
舞華「大阪大会無事に終了しました。残るは1・29ドルフィンズアリーナ。いまはひめかが欠場してしまっているけど、その日までには必ず復帰していると私は信じてるので。そして必ず、ゴッデスのベルトを舞ひめが必ずまたDDMに取り戻したいと思います」
ジュリア「取り返してくれ!」
舞華「任せろ!」
朱里「今日、久しぶりにDDM対決をして、マジでDDM最高だなと再認識したのと、30分ドローになって決着はつかなかった。でも2人で絶対に取るつもりでいたけど、ドロー。でも1月29、MIRAIとの赤いベルトを懸けてのタイトルマッチが決まって、この試合があってさらにさらに、もっと楽しみになった。最高の試合をして、2人だけの最高の試合をして、私がキッチリ、チャンピオンとして勝たせていただきますね」
MIRAI「1月29日、最高の試合をするのはもちろん、でも勝つのはこのMIRAIです。その赤いベルトキッチリ一発で頂いて、朱里さんとの立場、逆転させてみせますよ」ジュリア「そしてそして、そんな2人から赤いベルトを取るのはこの私。1月29日名古屋でたむと岩谷、この2人を倒して次期挑戦者に必ずなって、奪っちゃうんでね。リーダーだからね! 最近リーダーしっかりしろって言われてるからね! ちょっと気合入ってますよ、私。まあまあ、2人のタイトルマッチ、じっくり見させていただこうと思います。ぜひ1月29日名古屋大会、みなさまお見逃しなく。というわけでアリベデルチ、またな」
朱里「サラマポ」