2022/02/02 試合結果

2022年2月1日 『後楽園大会』

『後楽園大会』
2月1日(火)後楽園ホール(観衆656人/コロナ対策限定人数)

試合結果

◆シングルマッチ 15分1本勝負
鹿島沙希

8分26秒
起死回生

羽南

◆8人タッグマッチ 20分1本勝負
向後桃

11分5秒
ダイビング・ボディプレス→片エビ固め

レディ・C●
葉月 上谷沙弥
○コグマ 林下詩美
岩谷麻優 AZM

◆タッグマッチ 20分1本勝負
ウナギ・サヤカ

12分52秒
グラマラス・コレクションMINA

テクラ●
○白川未奈 ジュリア

◆8人タッグマッチ 20分1本勝負
MIRAI

14分43秒
JPコースター→片エビ固め

渡辺桃
○ひめか フキゲンです★
舞華 吏南●
朱里 琉悪夏

◆ハイスピード選手権試合 30分1本勝負
<王者>

30分00秒
時間切れ引き分け

<挑戦者>
スターライト・キッド なつぽい

※第21代王者のスターライト・キッドが5度目の防衛に成功

 

試合詳細レポート

◆シングルマッチ 15分1本勝負
鹿島沙希

8分26秒
起死回生

羽南

 羽南と鹿島沙希がシングルマッチで激突。羽南は1・29名古屋でレディ・Cの挑戦を退けフューチャー・オブ・スターダム王座初防衛を果たしたばかり。それだけにフューチャー王者と大江戸隊・鹿島の一騎打ちは興味深い。王者に対し鹿島がどんなラフ殺法を仕掛けるか。経験豊富な鹿島に羽南が勝てば王者としていっそうの自信をつかむと思われるが…、起死回生には要注意だ。

 欠場中の刀羅ナツコも大江戸隊のセコンドに着く。羽南がリング中央で「吏南がお世話になっております、よろしくお願いします」と握手を求めると、「今日は仲良くやろうな」と鹿島。羽南が背を向けると鹿島が襲いかかろうとするが羽南が気づく。鹿島が下がると羽南が奇襲のドロップキックを連発。しのいだ鹿島が、仲良くやることを拒否して顔面を踏みつけていく。鹿島は腕をロックも羽南がエスケープ。しかし鹿島はコーナーに追い込んで踏みつけていく。リング下から吏南も手を出し「クソお姉ちゃん」と一言。羽南がエルボーで向かっていくが鹿島が蹴り倒す。コーナーに振られた羽南が反転してボディーアタック。鹿島が返すと、羽南はノーザンライトの構え。鹿島がかわすが、羽南が飛びついてヒザ十字固め。鹿島が逃れると、羽南は足をロープにかけてドロップキック。しかし鹿島が返してみせる。鹿島がエルボースマッシュからビッグブーツ。返した羽南がコーナーに振るがフェースクラッシャーを食らう。鹿島はダブルアームスープレックスホールド。返した羽南に鹿島は再びダブルアームの構え。かわした羽南がストレッチマフラーホールド。鹿島がエスケープすると羽南は中央に引っ張りもう一度締め上げる。鹿島がエスケープすると、羽南がフェイマサ―。しかし3カウントには至らず。ならばと羽南はフィニッシュを予告してバックを取る。鹿島が起死回生で丸め込むと3カウントが入った。

◆8人タッグマッチ 20分1本勝負
向後桃

11分5秒
ダイビング・ボディプレス→片エビ固め

レディ・C●
葉月 上谷沙弥
○コグマ 林下詩美
岩谷麻優 AZM

 今大会も中野たむ、月山和香、桜井まいが体調不良により欠場。若干のカード変更がなされたが、この8人タッグマッチは予定通りにおこなわれる。試合はSTARSの岩谷麻優&葉月&コグマ&向後桃とクイーンズクエストの上谷沙弥&林下詩美&AZM&レディ・Cによる8人タッグ全面対決。やはりここで注目されるのは、大阪大会でスターダムデビューを果たし、STARS入り直訴が認められた向後だろう。向後は名古屋では四面楚歌状態の5WAYマッチでルール変更を認めさせOTRで勝利をもぎ取り、フューチャー・オブ・スターダム王座挑戦もアピールした。そんな向後がユニットに入りどんな試合を見せるのか。一方のQQでもレディがユニット入り。デビュー後初めて自身の試合で負傷し欠場したが、1・29名古屋でのフューチャー王座戦でカムバック。ベルトが取れなかっただけに向後への意識もあるだろう。また、赤いベルト挑戦権を獲得した岩谷と、現白いベルト王者・上谷の対戦にも注目だ。

 STARSのセコンドには欠場中の飯田沙耶も着く。向後が率先して握手を求める。QQが拒否の構えも向後が先発に名乗りを挙げて「上谷沙弥!」と白いベルトの王者を指名。「クイーンズクエストの心を折るために上谷沙弥の情報を漏洩したいと思います!」と向後。「あの日上谷さんが見た人は…」と叫んだところでヤバいと思ったのか、上谷が殴り掛かり「裏切り者!」と罵る。STARSが上谷を集中攻撃。向後がキャメルクラッチにとらえ、STARSがポーズを作る。背後からQQが襲撃して分断。上谷は向後にボディースラム。レディが向後に逆エビ固め。向後がエスケープすると、レディが高々とボディースラム。AZMが向後をコーナーに振って串刺しドロップキック。向後が返すと、AZMがストンピング連打。向後がエルボーを打つとAZMもやり返していく。AZMの突進に向後がドロップキック。岩谷もドロップキックで続き、AZMをかわしてドロップキックをもう一発。詩美が岩谷をとらえるが、岩谷はAZMと詩美をアームホイップ。コグマと岩谷でドロップキックの競演。AZMが返すと、岩谷がトラースキック。葉月がAZMに二段蹴りもかわされる。かわし合いからAZMが三角飛びボディーアタック。詩美が葉月にショルダータックル、STARSを落としてミサイルキック投下。葉月が返すと、カウンターでエルボー、向後が619でつなぎ、葉月がスワンダイブ式ミサイルキックから顔面ウォッシュを浴びせていく。コグマが詩美の背中を踏みつけフットスタンプ。コグマが詩美に串刺しボディーアタック、フェースクラッシャー。詩美が返すと、コグマはキャメルクラッチ。しかし上谷がカットする。詩美と上谷が合体でコグマを攻撃。詩美はコグマにコウモリ吊り落としも2カウント。レディがコグマに逆水平の連打を浴びせ、串刺しビッグブーツでコグマをのけぞらせる。さらにネックブリーカードロップも決めるが2カウント。レディがチョークスラムを狙うがコグマが飛びついてネックロック。レディがエスケープすると、コグマがコーナーに。詩美がバックフリップでカットしAZMがダイビングフットスタンプ、上谷の援護からレディがチョークスラムを決めるがカットされる。レディはコグマにジャイアントバックブリーカー。コグマが切り返し丸め込むがQQのカットが間に合う。レディがバックドロップ狙いも岩谷と葉月がカット、向後がスワンダイブ式ミサイルキック、STARSがロケット発射。コグマがダイビングボディープレス。レディが返せずコグマが3カウントを奪ってみせた。

 

STARSのコメント

岩谷「コモモ(向後)が初めてSTARSのメンバーとして4人で組んだわけですけど、コモモ、感想を」

向後「4人で初めて組んだ闘いで勝ててメチャクチャ嬉しいです。ありがとうございます!」

岩谷「無事にコグマが3カウント取りました」

コグマ「私は詩ックマがきょうできて(笑)。最近、はやってる強制クマ。詩ックマにできたんで、今日はそれでお腹いっぱいです」

葉月「コモモが入って1発目、勝利できたんで。このままの勢いで。こももはフューチャーがあるので、どんどん成長していってもらいたいなと思います」

岩谷「STARS明るい未来しかないね。こもも、情報漏洩失敗したね、きょう」

向後「失敗しました」

岩谷「でも、コモモは知ってるわけだから」

コグマ「STARS強いですよ」

岩谷「また近々、上谷と闘う日がくるのを楽しみにしております」

――向後の闘いぶりはどうだった?

岩谷「とにかく明るい、元気。STARSってけっこうこう見えて陰キャというか、けっこう大人しい人が集まってるんですけど、コモモは本当にSTARSの明るい部分をメチャクチャ、羽南とともに明るくっていう部分をすごく強みとして出してくれているので、ありがたいなと思いつつ。実力的にはまだわからないです。未知なので。それは羽南とのフューチャーを見てあらためて感じたいなと思ってる部分ですけど。STARSに足りない部分をそれぞれ補っている感じがあって、いまのSTARSはいい調子って感じがします」

――4人で組んでどうだった?

向後「メチャクチャ楽しかったです。このSTARSの中に私がいるというそれだけで嬉しかったんですけど、実際にリングに立ったら楽しいしかなかったです」

――スターダムオタクらしいが?

向後「そうですね。数年間見続けてきました(笑)。だから、初日なんかは目も合わせられませんでした」

岩谷「いまだにしゃべると涙目になるんだよね(笑)。最初は『緊張しちゃって』とか言って。ちょっとしゃべっただけで泣きそうな感じになってるぐらい」

葉月「手も震えてましたね。教えてたらメッチャぶるぶる」

岩谷「『あー、見てたヤツ!』って(笑)」

向後「あと、挨拶したくて後ろについていってるんですけど、いつ声かけたらいいか、ただひたすら後ろをついていくだけみたいな日もあって(笑)」

岩谷「すごいね。メチャクチャオタクですけど、スターダムって愛されてるんだなって嬉しくなりますよね。門倉凛とは違う…お互い愛なんだけど、違う感じの愛を感じますね」

◆タッグマッチ 20分1本勝負
ウナギ・サヤカ

12分52秒
グラマラス・コレクションMINA

テクラ●
○白川未奈 ジュリア

 当初はジュリア&MIRAI&テクラ組vs中野たむ&ウナギ・サヤカ&桜井まい組の6人タッグマッチが組まれていたが、中野、桜井の欠場により、ジュリア&テクラ組vsウナギ・サヤカ&白川未奈組のタッグマッチに変更された。1・29名古屋でジュリアはワールド・オブ・スターダム王座挑戦権を獲得、ウナギは上谷沙弥のワンダー・オブ・スターダム王座に挑むもベルト獲得には至らなかった。また、空位のSWA世界王座を懸けた一戦では、テクラが白川を破って初戴冠。早くも両者が激突する。このベルトをあきらめないとした白川が再戦のチャンスをつかむか、それともテクラが返り討ちか?

 チーム同士で握手をかわしジュリアとウナギが先発でスタート。ウナギがジュリアを連続でかわすがジュリアがテイクダウンを取りネックロック。ウナギが切り返してブレイク。ジュリアのスリーパーをすぐにウナギが切り返す。殴る構えからけん制し合い、パートナーにタッチ。テクラと白川がロープワークの攻防。テクラがカウンターで白川の胸にチョップを入れてキャメルクラッチ。ジュリアが白川にアームロック。白川がエスケープするとネックブリーカードロップ。ウナギがジュリアに串刺しエルボー、フェースクラッシャー。大ふへん固め狙いをテクラが阻止してジュリアと合体。しかしウナギがカットし、まとめてカカト落とし、ギロチンドロップ。ウナギが突進するとジュリアがコーナーに乗せてチョップを叩き込む。さらにウナギを抱え上げ後方に投げつける。ジュリアとウナギがエルボーを打ち合いジュリアが丸め込む。ウナギが返すがジュリアがドロップキック。テクラがウナギを誘い顔面を蹴り上げ変型DDT。ウナギが返すと、大ふへん固め。ジュリアがカットするが、ウナギはテクラにギロチンドロップ。白川がテクラにフライングクロスチョップ、串刺しエルボーアタック、ドロップキック。テクラと白川がチョップを打ち合う。テクラが前蹴りで白川を倒すと、コーナーに叩きつけて串刺しエルボー、ジュリアがテクラを踏み台にしてドロップキック。ジュリアはテクラを担いで白川に叩きつける。白川が返すと、テクラがエルボーもウナギが突進をキャッチし叩きつける。白川はコーナーに上がるがジュリアがカット、ウナギがジュリアにスタナー。ウナギがテクラに大ふへん固め、白川のネックブリーカーが合体。10分経過。白川が走るとテクラが飛びついて腕をロック。白川がエスケープするがテクラが中央に戻す。白川が抜けて突進もスピアを食らう。ジュリアが白川にミサイルキック、テクラがダイビングボディープレス。ウナギがジュリアを叩きつけるとジュリアはバックドロップでお返し。テクラが毒グモデスドロップを決めるが白川が返す。テクラはもう一度狙うが白川が切り返しDDT。グラマラスコレクションMINAで固めると3カウントが入った。

白川「テクラテクラテクラ、テクラに今日、これでリベンジできたなんて思ってない。私はまた必ず、SWA取りに行くから。よろしくね」

テクラ「コイヨ~!」

白川「はぁ、疲れた。疲れたね。ウナギもちょっと聞いてほしいことがあるんで。名古屋大会、2人だけだったじゃん。ねえ。でもね、マイナスな意味じゃなくて、2人しかいないとき、2人だからこそ、2人でやれることを、ちょっと面白いことを思いついたというか、思ってるんだけど」

ウナギ「未奈ちゃん多分、それならちょうど同じこと思ってる気がするわ」

白川「ホント? 同じこと!? わたし、ゴッデスがほしい~!」

ウナギ「ウナもほし~!」

白川「ほし~! チャンピオン! カモーン! チャンピオン、チャンピオン、チャンピオン、チャンピオン!」

葉月&コグマが登場。

葉月「ゴッデスに挑戦したい?」

白川「ハイ」

葉月「ウナギ、オマエとはシングルの決着ついてないよね? 15分ドローに終わったな。だから、挑戦受けます。タッグだけどね。いいですよね?」

ウナギ「自称クレイジーな女が、細かい勝敗気になっちゃったんですね? まあいいやいいや。うちらがド派手にド派手に、そのゴッデス奪ってやるよ」

葉月「チャンミナ」

白川「ハイ」

葉月「ウチの葉・月ストラルで、もう負けないようにね」

ウナギ「また勝敗気にしちゃって」

葉月「勝負ごとに勝敗気にしないヤツいんの? いないですよね!?」

白川「私、実は細かい女で、葉・月ストラルで2回やられてるから、それを1回で覆してあげるね!」

葉月「できるならやってみろよ。ねえコグマ?」

コグマ「私は、クマポーズをやってくれる人が好きです。クマポーズを、やって、くれるかな? 未奈っくま、ウナっくま!」

ウナギと白川が2人でクマポーズを作る。

ウナギ「ということで、次のビッグマッチで挑戦決定で! やったー!」

◆8人タッグマッチ 20分1本勝負
MIRAI

14分43秒
JPコースター→片エビ固め

渡辺桃
○ひめか フキゲンです★
舞華 吏南●
朱里 琉悪夏

 朱里&舞華&ひめか組vs渡辺桃&琉悪夏&吏南組の6人タッグマッチからカードが変更され、朱里&舞華&ひめか&MIRAI組vs渡辺桃&琉悪夏&吏南&フキゲンです★組の8人タッグマッチ、ドンナ・デル・モンドと大江戸隊の全面対決となった。1・29大阪のメインでワールド・オブ・スターダム王座を懸けて対戦した朱里とMIRAIがDDMとして再び同じコーナーに。このチームで大江戸隊のラフにどう向き合うか。昨年の5★STAR GPで決勝戦を争った朱里と桃の激突も興味深い。朱里は初優勝を遂げ赤いベルトへの挑戦ロードを歩み、悲願を達成した。一方の桃はシングル戦線で久々のビッグチャンスをつかむもモノにするには至らず、クイーンズクエストから大江戸隊へと移籍、ブラックピーチへと変貌を遂げた。頂点王者の朱里と悪に染まった桃。この闘いがさらなる発展を見せるか?

 ゴングを待たずして大江戸隊が奇襲を仕掛け試合がスタート。場外戦で大江戸隊がDDMを圧倒。吏南がMIRAIをリングに戻し大江戸隊を呼び込む。吏南はロープに固定されたMIRAIの背中にドロップキック。琉悪夏がMIRAIにヘアーホイップ、コーナーに追い込み顔面を踏みつける。フキゲンがMIRAIの鼻をつまんで攻撃。MIRAIはフキゲンの突進を止めてボディースラム。舞華がフキゲンにラリアット、ショルダータックル。ブレーンバスター狙いは吏南がカットしフキゲンとダブルのブレーンバスターを狙うが、反対に叩きつけられる。フキゲンは舞華の突進をスポーツ紙で殴打。琉悪夏が舞華にセントーン。ショルダータックルをぶつけ合い、琉悪夏が腹部にパンチ。ラリアットのぶつかり合いは琉悪夏が制す。しかし舞華もやり返して琉悪夏を吹っ飛ばす。桃が朱里に串刺しドロップキック。2発目を朱里がかわして腹部へのニーを連発しDDT。朱里のキックを桃がかわして睨み合い。髪をつかんで挑発しあうと朱里がミドル、桃もミドルでやり返す。ミドルキックの応酬から桃がエルボー乱打、頭部をマットに叩きつけていく。桃がミドルでダウンさせると朱里が投げっぱなしジャーマン。桃もやり返すが朱里がニーアタック。ひめかが桃にショルダータックル、逆片エビ固め。ひめかと桃がエルボーの打ち合い。ひめかの突進を琉悪夏が邪魔して桃がドロップキック。裏投げをかわしたひめかに桃がハイキックでダウンさせる。しかしMIRAIがカット成功。10分経過。吏南がひめかの後頭部をマットに叩きつけドロップキック。吏南が投げを狙うとひめかがこらえてバックフリップ。吏南が返すと、ひめかはアルゼンチン。しかし琉悪夏がボックス殴打。吏南が卍固めを決めるがロープに逃れられる。吏南は大江戸隊を呼び込み、ひめかに次々と串刺し攻撃。吏南が一本背負いも2カウント。吏南が卍固めをグラウンドにもっていく。しかしDDMがカットに入る。吏南がノーザンライトを放つが、ひめかがクリアー。吏南の突進を舞華がラリアットでカットし舞ひめでサンドイッチラリアット。MIRAIが桃と琉悪夏にラリアット。舞ひめが吏南を持ち上げて朱里が蹴り上げる。ひめかは吏南にJPコースター。3カウントが入り、ひめかが吏南をフォールした。大江戸退場するとプロミネンス(世羅りさ、柊くるみ、藤田あかね、宮城もち、鈴季すず)が現れリングへ。

世羅「おい、両国まで待てねえよ! 今すぐ試合させろよ」

朱里「世羅りさ、久しぶり~! 試合したい? だったら、次の後楽園でやってやるよ。世羅りさ、オマエが出るんであれば、私が相手する」

すず「おいおいおいおい! ジュリアは、ジュリア!? ジュリア出てこいよ!」

ジュリアがリングへ。

世羅「すず、ちょっと落ち着こう、一回。ごめんなさいね。朱里、オマエが出るなら、私が出るよ」

朱里「ちょうどいい。世羅りさ、オマエとは試合したいと思ってたんだ」

テクラ「フジタアカネ、デテコイヨ! アタシガ、シュリサントイッショニ、プロミネンス、オワリニ、スルヨ」

朱里「いいねえ、じゃあタッグで、試合しようよ。両国大会? そして、ドンナ・デル・モンドを? 潰すんだったっけ? だったら、先に、プロミネンスを潰してやるよ」

世羅「やれるもんならやってみろよ! オマエらDDMと両国大会、どっちもぶっ潰してやるよ。覚悟しとけ」

世羅と朱里、藤田とテクラ、すずとジュリアなど、両軍がもみ合いに。

朱里「プロミネンス、覚悟しろよ」

プロミネンスのコメント

世羅「乗り込んだ甲斐ありましたね。ハイ。次の後楽園ホールで試合決まったんで、これは来た甲斐ありましたよ。ドンナ・デル・モンド、今日見たらメチャ人数多いな。まずはアイツらからぶっ潰して、両国大会、我々のものにしてやろうじゃない。覚悟しとけよ」

鈴季「(世羅に)ジュリアとやりたいのに、なに止めてんだよ、オマエ」

世羅「いや…」

鈴季「ジュリアとすず、週プロの表紙取っただろ」

世羅「でも、朱里が出ると言った。ちょっといったん待とう。朱里とやらせて」

鈴季「世羅がそうやって言うんだったらいいけど、でも、スターダムに来たのはジュリアを潰すためなんで、勘違いすんなよ」

世羅「ってことで、我々タッグですよ。テクラにご指名されてましたけど」

藤田「テクラ、わしに負け逃げ、なんか負けて逃げたみたいなことやっててよく言ってくんなって思ったんですけどね。まあまあ、この期間にどれだけ変わったのか。毒グモっぽいところ変わってないんで、さらにもう一回ぶっ潰してやろうかなと。爆破もね、タイトルマッチも全部わしら勝ってるんで、今回も潰しますよ」

――ハードコアデスマッチユニットを名乗っているが、次のタッグマッチをハードコアなどのルールにする気はある?

世羅「いや、いろんな方にそれは聞かれるんですけども、ユニット名に冠してるだけで我々は別にそのスタイルしかやらないよというわけじゃないので、あちらがそれを望むなら受けて立ちますけど、スターダムに乗り込んでるからにはスターダムのリングで、つまりは通常ルールで我々だって勝ちこむつもりでいるんで、そこは持ち込むつもりはないです」

DDMのコメント

朱里「プロミネンスが来て両国大会、ドンナ・デル・モンドを潰すと言ってきた。私は、その前にアイツらプロミネンスを逆に潰してやろうと思います。次の後楽園ホール、テクラと一緒に世羅りさ、藤田あかね、潰してやります」

ジュリア「まあ、そうだね、プロミネンス、DDMvsプロミネンスみたいな感じになるのかな? でも、これはホントにスターダムに乗り込んできたということは、私が原因なのかな? 責任感も感じてますよ、今回のことは。1人で私はスターダムに乗り込んできたけど、ヤツらは1人では来れなかった。そしていまこうやって仲間が私にはいる。そこは、そこの信頼関係は、堅いものだと思ってるから一致団結して、ヤツら両国前にぶっ潰します。両国、私は朱里との大事なタイトルマッチもあるんで!それは絶対邪魔させない。返り討ちにしてやる」

 

舞華&ひめかのコメント

舞華「今日ね、アーティストの前哨戦でもあったのかなあ? ちょっとよくわかんないけど、ひめかが無事に吏南から勝利し、そして、私はちょっと琉悪夏が心配になってきたよ」

ひめか「なんで?」

舞華「パワー全然ないじゃん。ビックリした。大丈夫、そんなんで大丈夫なの?」

ひめか「吏南も、前の後楽園でも私に負けてたし、なんか、YoungOED、キッドだけが先走りすぎてチームワークまったくないんじゃない。若い、若いだけで。若いだけじゃリングじゃ勝てねえから。そして、このベルト、そんな甘いもんじゃねえから」

◆ハイスピード選手権試合 30分1本勝負
<王者>

30分00秒
時間切れ引き分け

<挑戦者>
スターライト・キッド なつぽい

※第21代王者のスターライト・キッドが5度目の防衛に成功

 メインはハイスピード選手権試合。スターライト・キッドのベルトになつぽいが挑戦する。なつぽいは舞台「アサルトリリィ Lost Memories」出演のため1・3新宿大会を最後に欠場、1カ月リングを離れていたが、復帰戦でいきなり王座奪回に挑む。キッドは8度目の挑戦にして悲願のハイスピード王座を奪取、その相手、前王者がなつぽいだった。両者がハイスピード王座を懸けて対戦するのは3・28大阪、8・29汐留に続きこれが3度目で1勝1敗。なつぽいが昨年3・3日本武道館で手に入れたベルトを取り戻すか、それともキッドが返り討ちにしてみせるか?

 キッドがロープに押し込みブレイク。かわし合いからヘッドスプリングで両者立ち上がる。キッドのヘッドロックをなつぽいが切り返しヘッドロック。腕の取り合いからキッドが回転するとなつぽいも読んで一緒に回転。なつぽいが突進するとキッドが場外に出て間合いを取る。キッドがリング下で「こいよ」と挑発。「オマエがこいよ」と言うなつぽいに対しキッドは「久々にプロレスできて楽しいんだろ。だったらこいよ」と挑発。なつぽいが出ていくとキッドがリングに戻り再びロープワークの攻防に。キッドがクロスボディーアタックを放つと、なつぽいを場外に送り出す。大江戸隊が手を出すがDDMのセコンドも応戦。キッドはなつぽいをロープ越しにキャメルクラッチ。「やり返してみろよ」「こんなもんなのか、なつぽいは?」と挑発。なつぽいがエルボーを打つとキッドが打ち返し場内がどよめく。なつぽいはカウンターのドロップキック。2発目をかわしたキッドがドロップキック。なつぽいはネックブリーカードロップ、場外に出たキッドに向けてコーナーに上がる。しかし大江戸隊が妨害しキッドが落とす。なつぽいがエプロンで側転しキッドをかわすとリングサイドでも側転。クロスボディーで飛びつくが桃とキッドでキャッチする、しかし、ジュリアがなつぽいを持ち上げてキックをアシスト。なつぽいはキッドをリングに戻して顔面を踏みつける。10分経過。なつぽいがダイビングボディーアタック、キッドが反転してカバー。返されると逆エビ固め。キッドが619をヒットさせ、その場飛びムーンサルトプレス。なつぽいのダッシュもリング下から足を引かれる。琉悪夏がボックスを用意するが、なつぽいがドロップキックで阻止。なつぽいはエプロンでキッドを起こしてバックを取る。切り返したキッドになつぽいがエルボー連打。キッドは「投げるぞ!」と予告しエプロンでブレーンバスターの構え。なつぽいが切り返してエプロンに叩きつけるDDTになる。さらになつぽいは場外にプランチャ。15分経過。なつぽいがリングサイドでドロップキック。ならばとキッドがイスを投げ渡してドロップキック、ラ・ケブラーダ。キッドが黒虎天罰の体勢も、なつぽいが切り返しアームホイップ、ジャーマン。なつぽいが戻ろうとすると桃が足を引く。なんとか戻ったなつぽいが、キッドに低空ドロップキック、フェアリアルギフト。しかしキッドがかわして、丸め込みの応酬に。なつぽいの突進をキッドがかわして逆片エビ固め。20分経過、キッドがフィッシャーマンからムーンサルトプレス。かわしあいからキッドがフライングチョップ、旋回式ダイビングボディープレス。なつぽいが1カウントで返してジャーマン。エルボーの打ち合いから両者ダウン。9カウントで立ち上がるが再び崩れ落ちる。キッドがマウントパンチの連打、スイングネックブリーカー、ムーンサルトプレス、テキサスクローバーホールド。25分経過。キッドが黒虎天罰を決めるが、なつぽいの肩が上がる。なつぽいが丸め込みにいくがキッドが返す。キッドがバックを取るも、なつぽいがネックスクリュー。なつぽいはフェアリアルギフト投下もキッドの肩が上がる。残り3分。なつぽいがバックを取り両腕をクロス、キッドが抜け出してコーナーに上がろうとするなつぽいの足を引く。なつぽいが逃れてコーナーに上がると、キッドが下から張り手。残り2分。なつぽいがカウンターでラリアット。後方からもラリアットを見舞い、コーナーに上げるとパワーボムで叩きつける。しかしキッドが返してみせる。残り1分。なつぽいがジャーマンもホールドできず。覆いかぶさるが2カウントどまり。キッドがキッチャンボムを狙うが、なつぽいが丸め込み。なつぽいが丸め込みの連続。キッドが返すが、そのままタイムアップのゴングとなった。

キッド「ハイスピード、30分時間切れ引き分け、こんな結果、納得できるわけないだろ! なつぽい、もう一回、やれよ」

なつぽい「キッちゃん、その前にさ、舞台見にきてくれてありがとう」

キッド「見てねえよ!」

なつぽい「私もハイスピードは、キッちゃんとは何回でも何回でもやりたいと思ってる。また、絶対挑戦する! 何回でもだよ。そうだ、今日さ、ホントはそのベルトをもらった代わりにプレゼントしようと思ってたんだけどさ、これ、キッちゃんに、あげる」

なつぽいからの写真集のプレゼントをキッドが投げ捨てる。

キッド「ハイスピードのことなめてんだろ?」

なつぽい「ハイスピードは今も言った通り、何回もやりたい、何回でもキッちゃんと闘いたい。でも、私はすっごくほしいベルトがある。上谷沙弥ちゃんが持ってる白いベルトに挑戦したい!」

上谷がベルトを持って登場。

なつぽい「上谷沙弥ちゃん、なんか言うことある?」

上谷は「実は、この前目撃した女…」

上谷はリングに入り、なつぽいの顔を覗き込むが、なにも言わず退場。

なつぽい「なによ? え、違うよ違うよ違うよ違うよ。白いベルト、挑戦するから! ね!」

AZMがリングへ。

AZM「キッド、まずは防衛おめでとう! この前のハイスピードはコグマに邪魔されたからな。もう、キッドと私の空間は、誰にも邪魔させない。キッドとAZM、そのハイスピード懸けて、シングルマッチで、ぜひやりませんか?」

キッド「このお客さんの反応がすべてだろ。AZM、オマエとは避けて通れねえからな。次は、シングルマッチでいつでもやってやるよ!」

AZM「シングルマッチでぜひ、お願いします」

AZMが握手を求めるがキッドは応じず。

キッド「オマエとは、エターナルフォーだからな。握手はしねえよ」

AZMが退場。

キッド「ハイスピード、30分時間切れ引き分けはチャンピオンにとっては悔しいけど、悔しいけど、こんなところで止まってらんねえんだ。次はAZM? そして次のここ後楽園ホール大会では、アーティスト、やるよな! YoungOED! 今日はなつぽいと決着をつけられなかったけど、私たちの若さと勢いで、あの3色のベルト、大江戸隊に持って帰って来るからな。2月21日、後楽園大会、次も必ず見に来い! ということで、それじゃあオマエら全員、グッバイ」

キッドのコメント

「ハイスピード、30分時間切れ引き分けって、どういうことだよ…。ああ、悔しい。アイツの首を狩れなくて。でも、この闇のベルト、闇レベル5になったことは変わりない。だけど、私はこのベルトの最多防衛記録を作ってやるんだよ、必ず。なつぽい、オマエとはハイスピードの枠じゃ闘いきれないってことだな。次はハイスピードじゃないシングルのベルトで4回目の闘い、タイトルマッチをするのもありなんじゃねえかなって思うよ、なつぽい。でも、私はこのベルトのレベルをまだまだ上げていく。次は誰にも邪魔されない。AZMとのシングルマッチ、おまえら全員望んでたんだろ。私はいつでもやってやるから、またエターナルフォー、その技で沈めてやるから」

なつぽいのコメント

「舞台からただいま帰りました。なつぽいこと、なつぽいです。キッちゃんとの試合は本当に楽しい。でも、今日は絶対に決めたくて、あとはただいまっていう気持ちもこめて、人生で一度もやったことのない舞ひめのラリアットとひめかのこれ、パワーボムやったんですけど、押さえきれなかったのは悔しいです。勝ちたかった。でも、キッちゃんとの闘いはまだまだ続くと思ってます。でも、私はやっぱり白いベルトが本っ当に巻きたい。だから次は漏洩防衛? なんでしたっけ? 情報防衛? …情報漏洩の上谷沙弥ちゃんから絶対に取って白いベルトを巻きたいと思います。ばいぽーい」

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