2022/03/12 試合結果

2022年3月11日 『NEW BLOOD 1』

『NEW BLOOD 1』
3月11日(金)品川インターシティホール(観衆416人=超満員札止め)

試合結果

◆STARDOM vs 我闘雲舞 15分1本勝負
向後桃

7分45秒
ネクター・ピーチ

沙也加

◆COSMIC ANGELS vs Marvelous 15分1本勝負
宝山愛

9分49秒
まりあんぬ

月山和香●
○Maria ウナギ・サヤカ

◆Queen’s Quest vs DDM 15分1本勝負
レディ・C

15分00秒
時間切れ引き分け

桜井まい
上谷沙弥 MIRAI

◆STARS vs JTO ~飯田沙耶復帰戦~ 15分1本勝負
羽南

12分11秒
垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め

Aoi●
○飯田沙耶 稲葉ともか

 

◆大江戸隊 vs ディアナ 15分1本勝負
○スターライト・キッド

13分16秒
ムーンサルト・プレス→片エビ固め

ななみ●
琉悪夏 梅咲遥

◆天咲光由デビュー戦 15分1本勝負
林下詩美

11分52秒
ジャーマンスープレックスホールド

天咲光由

試合詳細レポート

◆STARDOM vs 我闘雲舞 15分1本勝負
向後桃

7分45秒
ネクター・ピーチ

沙也加

 若手主体興行「NEW BLOOD1」はスターダムのSTARSと我闘雲舞でスタート。昨年末までアクトレスガールズに在籍し、スターダム参戦でいきなりSTARSに加入した向後桃が、我闘雲舞の沙也加を迎え撃つ。

沙也加は19年8・28新木場でデビュー。

 沙也加が握手を求め向後もクリーンに応じて試合がスタート。向後が腕を捻り上げると沙也加も切り返して腕を取り合う。向後がヘッドロックに取りグラウンドへ、沙也加が切り返すが向後がドロップキック、コーナーに固定すると背後からドロップキック。沙也加が足を取り弓矢固め、すぐに向後が反転し「お返しだ!」と弓矢固めを極める。向後は背中を踏みつけてフットスタンプ。「もう一発」とアピールし、再度フットスタンプ。投げを狙うと沙也加がこらえる。それでも向後がボディースラムで叩きつける。向後が突進すると沙也加がキャッチしボディースラム。ドロップキックも決めるが2カウント。向後がバックを取ると沙也加が脚に組み付いてレッグロックへ。逆片エビ固めに移行し締め上げ、腕も取る。エスケープした向後に沙也加が突進。向後がかわしてドロップキック。沙也加が「ふざけんな!」とエルボー。向後も応戦しエルボーの打ち合いに。向後が連打し突進、沙也加がカウンターでエルボー。もう一発打って倒すが2カウント。沙也加がドロップキック、2発目は向後がかわしてエプロンから中に入ってボディーアタック。沙也加が返すと、向後は619。しかし沙也加がかわして丸め込む。丸め込みの連続から沙也加がドロップキック、レッグロック。複合関節技を極めるが、向後がエスケープ成功。沙也加の突進に向後がカウンターのドロップキックから619を放つ。さらにスワンダイブ式ミサイルキックも決めるが2カウントどまり。向後がネクターピーチを決めると沙也加が返せず3カウントが入った。試合後、向後が握手を求めると、応じた沙也加が張り手を見舞った。

◆COSMIC ANGELS vs Marvelous 15分1本勝負
宝山愛

9分49秒
まりあんぬ

月山和香●
○Maria ウナギ・サヤカ

 スターダムのCOSMIC ANGELSとMarvelousによるタッグマッチ。コズエンからはウナギ・サヤカが月山和香を率いて登場。対するMarvelousはMariaが宝山愛を引き連れて参戦する。Mariaは昨年10・9大阪城ホール、1218大阪に続き、3度目のスターダム参戦となる。以前は門倉凛とのタッグ、彩羽匠&門倉とのトリオで試合をしたが、今回初めて後輩をリードする形に。初参戦となる宝山は月山からの挑発を受けての登場。月山は宝山を大きく意識しており、デビュー以来初めてとなる勝利を宝山から手にするつもりだが…。

 コズエンがセコンドの白川未奈とともに気合を入れる。宝山が月山を指名も、ウナギが月山を無理やりコーナーに押し戻して先発で出る。マーベラスはMaria。ウナギが場外に気を向けるうちにMariaが襲いかかり試合開始。宝山がタッチを申し出て月山とエルボーを打ち合う。月山がエプロンに出て翻弄。リング内に入りドロップキック、ボディースラム。宝山が返すと月山が突進もドロップキックを食らう。宝山が連発するが月山がクリアー。Mariaが月山の腕を蹴り上げると宝山に指示を送り手刀を落とさせる。宝山がクロスボディーアタックを月山に連発。月山がエルボーからドロップキックも、宝山がかわしてジャックナイフ。月山が返すと宝山がスモールパッケージ、逆さ押さえ込み。切り返した月山が丸め込みの連続でやり返す。宝山が低空のクロスボディーアタック。月山が返すとロープ際で首を取ってマットに叩きつける。ウナギが宝山に串刺しエルボーアタック、フェースクラッシャー。Mariaを呼び出すと、Mariaがウナギにドロップキック。Mariaは「なにが出てこいだよ!」と叫んでビッグブーツ連打。Mariaはエプロン越しにフットスタンプ。返したウナギが顔面ビッグブーツを打ち込み、「こいよ」と挑発。打撃の応酬でビッグブーツを打ち合う。ウナギが連打しカカト落とし、突進にMariaがドロップキックを打ち込む。Mariaがワキ固めから足も取って締め上げるがウナギがエスケープ。Mariaの突進にウナギがコードブレイカー、ギロチンドロップ。ウナギは大ふへん固めを極めるが宝山がカットに入る。Mariaが突進するがウナギがキャッチし叩きつける。月山がタッチを申し出てリングイン。Mariaにドロップキックを連打し両腕をクロス。Mariaが切り返してサブミッション。Mariaは腕を蹴り上げるが月山が丸め込みの連続。Mariaが腕を蹴り上げると、ロープに振ってもう一度腕を蹴り上げる。しかし月山が2カウントで肩を上げる。ウナギが乱入してギロチン投下。宝山がウナギを場外に追い出す。Mariaが飛びついて変型卍固め。月山がギブアップしMariaの勝利となった。

Maria「おいおいおい、ウナギさんよ、ツイッターでさんざんガブガブ言葉だけ噛みついてきてましたけど、アンタの後輩ちゃんの指導、練習、もっとやった方がいいんじゃないですか? そんなんで、よくMarvelousに乗り込むとか言ってくれるよね。調子乗ってるなよ」

ウナギ「調子に乗って何が悪い? プロレスラーってさ、夢と希望と愛がいっぱいある生き物なんだよ。小さくなんかまとまるかよ。おい、Maria。今日でオマエは勝ったと思うなよ。私は必ず、オマエのところの大将を引きずり出してやる」

Maria「引きずり出してやる? ちげーだろ。乗り込んで来いよ」

ウナギ「おいMaria、ちょっとウナに感化されておもしろくなったんじゃないの? まあ、おとなしく待っとけよ」

◆Queen’s Quest vs DDM 15分1本勝負
レディ・C

15分00秒
時間切れ引き分け

桜井まい
上谷沙弥 MIRAI

 スターダム勢によるタッグマッチでクイーンズクエストvsドンナ・デル・モンドの図式に。QQが上谷沙弥&レディ・C組で、DDMからはMIRAI&桜井まい組が出陣する。QQは白いベルトの王者・上谷がレディをリードする形だが、翌日には上谷&林下詩美&レディ組でDDMの舞ひめぽい、舞華&ひめか&なつぽい組の保持するアーティスト・オブ・スターダム王座に挑戦、この試合勝利し、勢いをつけてタイトル戦に臨みたい。対するMIRAI&桜井組はDDM同門だけに、出鼻をくじくような闘いを仕掛けてくるだろう。

 レディと桜井の先発でゴング。バックの取り合いでスタートし腕の取り合いへ。レディがヘッドロックでグラウンドにもっていくと桜井がヘッドシザーズ。レディが抜け出し、袈裟固め。レディがヘッドロックで立ち上げるが桜井が反対にヘッドロック。ビッグブーツをかわし合い、背後からMIRAIが襲いかかる。DDMがダブルで攻撃し桜井がカバー。桜井が返すが上谷のアシストからレディがショルダータックル。レディは桜井をマットに連続で叩きつける。上谷が桜井にストンピング連打からボディースラム。桜井が返すと、上谷はラリアット。桜井がかわしてラリアット。レディが桜井にジャイアントスイング。しかし桜井が肩を上げる。レディが立ち上げると桜井がスタナー。替わったMIRAIがレディをかいくぐりショルダータックル。コーナーに振ると串刺しエルボー、リバーススプラッシュ式でエルボードロップ。レディが脳天唐竹割りを打ち込み上谷に託す。上谷がスワンダイブで飛んでドロップキックへ。MIRAIが突進にカウンターのエルボー。桜井が上谷にエルボー、ブルドッキングヘッドロック。返した上谷がニールキック。レディが桜井に逆水平の連打。振られた桜井がかわすがレディがコブラツイストにキャッチする。桜井がなんとかエスケープ。突進を桜井がかわしてMIRAIがレッグブリーカーで援護、桜井がエルボードロップ。桜井とレディがエルボーの応酬。挑発するレディに桜井が顔面ビッグブーツ。レディもやり返しビッグブーツの打ち合いに。桜井が連打するが、レディも先を読んで一発決める。桜井もやり返しブルドッキングヘッドロックへ。桜井はブレーンバスターの構え。レディが切り返しネックブリーカードロップ。上谷の突進をMIRAIが止めてボディースラム。10分経過。上谷がMIRAIにドロップキック、レディと合体し河津落としとドロップキック。MIRAIが返すと、二段蹴りをかわしてマットに叩きつける。上谷が返すと、MIRAIが串刺しラリアット、ノーザンライト、ミラマーレ。残り3分。MIRAIが担ぎ上げるが上谷がレディのビッグブーツを呼び込む。上谷が場外にスワンダイブ式プランチャ。MIRAIを戻してミサイルキック。MIRAIが返すと、上谷がノーザンライトも2カウントどまり。上谷はフィニッシュを宣言しスタークラッシャー狙い。桜井がカットするとレディと上谷が合体。しかし桜井がまとめてスタナー、MIRAIがラリアット。残り1分。MIRAIと桜井が合体し上谷を叩きつけるが3カウントには至らず。MIRAIが上谷を担ぎ上げるも丸め込まれる。上谷が丸め込みからジャーマンへ。しかしMIRAIが返してみせる。上谷がスタークラッシャーを決めるが、ここでタイムアップのゴングとなった。場外ではレディと桜井が髪の毛をつかんで睨み合い。

MIRAI「今日で震災から11年が経ちました。自分は震災がきっかけでプロレスと出会いました。あのときもらった勇気や元気をこんどは自分がみなさんに伝えていく使命があると思うから、今日みたいにこんなところでやられて終わってちゃいけないから、やられても立ち上がる姿をみなさんに見せていきたいと思っています。そんな自分から、一言。上谷沙弥、次は一騎打ちだ。そのときはしっかり魂込めて東北ストロング魂見せてやるよ」

上谷「今日でMIRAIとの未来が見えた。黄金世代のひとりとして意識してたよ、MIRAI。私は全力の白いベルトの王者、もっと実績を上げてかかってこい」

◆STARS vs JTO ~飯田沙耶復帰戦~ 15分1本勝負
羽南

12分11秒
垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め

Aoi●
○飯田沙耶 稲葉ともか

 昨年4・4横浜を最後に、右ヒザ前十字靭帯および外側側副靭帯断裂から長期欠場していたSTARSの飯田沙耶が待望の復帰戦、自身が保持も返上を余儀なくされたフューチャー・オブ・スターダム王座を引き継ぐ羽南と組んで、いきなり他団体JUST TAP OUTを迎え撃つ。TAKAみちのく率い、舞華の古巣でもあるJTOからは稲葉ともか&Aoi組がスターダム初登場。注目を浴びる試合だけに飯田復帰戦に花を持たせる気はサラサラないだろう。稲葉は2月、仙女で仙台ガールズジュニア王座を奪取し王者として乗り込んでくる。それだけに、激しいぶつかり合いが期待される。

 復帰の飯田が先発を買って出て稲葉と対峙。ロックアップで組み合い、すぐに飯田がロープに押し込む。稲葉が腕を取ると飯田も取り返す。ヘッドロックの取り合いから稲葉がグラウンドにもっていくが飯田が抜け出してショルダータックル。羽南とAoiがロープワークの攻防。羽南がアームホイップ、Aoiもアームホイップ。Aoiがコーナーに振ると羽南がボディーアタックから腕十字狙い。Aoiが脱出しワキ固め。羽南がエスケープすると、Aoiが自軍コーナーに連行し稲葉とレッグスプリット、稲葉がレッグロック。稲葉が脚へのストンピングを連打。Aoiが羽南の腕に手刀投下。稲葉とAoiが腕を捻り上げ稲葉が腕に二段蹴り。Aoiがヘッドシザーズに決めると飯田が乱入も稲葉が阻止。飯田が入りAoiにショルダータックル。稲葉とAoiを次々となぎ倒し、Aoiにボディースラム。羽南と飯田でボディープレスの合体。飯田はAoiを引き起こし逆水平の応酬。Aoiの突進に飯田がジャンピングチョップ。稲葉と羽南がエルボーの応酬。稲葉が蹴り上げるが羽南が返す。一撃必殺ともか蹴りを羽南がかわしてダブルリスト。稲葉が返すとローキック。返した羽南に稲葉はヒールホールド。羽南がエスケープし大外刈り。羽南が返してみせると、稲葉が正拳突き。飯田が稲葉に串刺しエルボー、稲葉がスリーパー。Aoiが飯田にビッグブーツ、飯田が差し出し羽南がボディーアタック、飯田がダイビングショルダータックル。しかし稲葉のカットが間に合う。10分経過。飯田がAoiにノーザンライトの構え。Aoiが切り返しグラウンドでサブミッション。稲葉とAoiが飯田に蹴りの連続。Aoiがスリングブレイド、リバースDDTの構え。飯田が切り返しチョップで倒すとラリアット。しかしAoiの肩が上がる。飯田はAoiに垂直落下狙い。こらえるAoiに改めてブレーンバスター。Aoiが返せず飯田が3カウントを奪ってみせた。

飯田「このリングを離れて339日、ようやくアッシが帰ってきたぞ! 約1年間、決して楽じゃなかった道のりだった。悔しい思いをいっぱいしてきた。だから帰ってきて、これからスターダムのリングで、アッシ魂爆発させるぞ! そして、ジャストタップアウト、キサンら、なかなかおもしれえじゃないか。いつでも手合わせ願いたいところだな。いや、なんなら団体対抗戦で勝負してやってもいいぜ」

稲葉「スターダム、女子プロレス界の頂点、そして、自分の夢に一歩近づけました。こんな結果のまま終われない。羽南選手、いや、羽南! フューチャーのベルト、取りにいくから待っててください。一撃必殺ともか蹴り、押忍!」

◆大江戸隊 vs ディアナ 15分1本勝負
○スターライト・キッド

13分16秒
ムーンサルト・プレス→片エビ固め

ななみ●
琉悪夏 梅咲遥

 今大会開催にあたり、いち早く決定したのがスターライト・キッドと梅咲遥の対戦だった。両者はディアナの201213新宿で一騎打ちをおこない、15分時間切れ引き分け。1年3カ月ぶりとなる遭遇はタッグマッチで、キッドは大江戸隊の琉悪夏、ディアナの梅咲はななみを率いての参戦となる。梅咲は現在、WWWD世界タッグ王者で、今年1月、仙女じゃじゃ馬トーナメント優勝を成し遂げた。5日前にはwave野崎渚の手に渡ったWWWD世界シングル王座に挑戦したばかり。梅咲と組むななみは中学1年でデビューし現在15歳。昨年7月から受験のため欠場していたが、3・6でカムバックし、これが復帰第2戦。前ハイスピード王者キッドと前フューチャー・オブ・スターダム王者・琉悪夏の大江戸隊が繰り出すラフ殺法にどこまで食い下がるか。

 ディアナ勢から握手を求めると大江戸隊は応じるふりをしてサッと手を引く。試合は琉悪夏とななみでスタート。ロックアップで組み合い、力比べ。琉悪夏が押し込むとななみが反転してエルボー連打、ショルダータックル。琉悪夏がこらえてショルダーをぶつけ合う。琉悪夏が打ち勝ちキッドがリングイン。大江戸隊がダブルで攻撃し、ななみにキッドがドロップキックと琉悪夏がボディープレス。キッドはななみを「ディアナを背負ってんじゃねえのかよ」と踏みつけて挑発、控えの梅咲をリング下に落とす。琉悪夏がななみにセントーン。ななみがエルボーで向かっていくが琉悪夏が蹴倒す。ななみがエルボー連打も琉悪夏がビッグブーツ一発で吹っ飛ばす。梅咲がドロップキックで介入し、ななみからタッチを受ける。大江戸隊がダブルを仕掛けると梅崎がかわし、まとめてフットスタンプ。梅咲は琉悪夏をロープに張り付け背中にドロップキック。琉悪夏が返すと、梅咲の突進にクロスボディー。琉悪夏が腹部にパンチを入れフィッシャーマン。キッドが梅咲をロープに固定し619をヒットさせ、その場飛びムーンサルト。キッドと梅咲が言葉を交わしながらエルボーの打ち合い。梅咲の連打にキッドが崩れ落ちる。梅咲がカウンターでもエルボー。キッドが返すとエルボーアタック、スイングネックブリーカー。ボディープレスを梅崎がかわしてブレーンバスター。キッドが返すと、梅咲は旋回式ダイビングボディープレス。しかし琉悪夏がカットする。キッドが丸め込むが梅咲が返す。丸め込みの応酬はどちらも譲らず。梅咲がドロップキック、キッドが背後からダブルニーアタック。梅咲が突進をとめてブレーンバスター。ななみがキッドにショルダータックル連打。ボディースラムの構えをキッドがこらえるが、投げつけられる。リング下から琉悪夏が足を引く。しかし梅咲がカットしキッドはタッチできず。ななみが叩きつけ梅咲がミサイルキック、ななみがダイビングボディープレス。キッドが返すと、ななみはフィニッシュを宣言しノーザンライト。10分経過。ななみがもう一発を宣言するが琉悪夏がカット。大江戸隊が串刺し攻撃、キッドがノーザンライト。しかし、ななみが返してみせる。キッドはフィニッシュを予告してコーナーへ。しか梅咲がカットしデッドリードライブ。ななみが丸め込む。キッドが返すとななみがバックを取りシットダウン、ダイヤル固め。しかし琉悪夏がカットする。残り3分。大江戸隊がディアナを場外に送りだすと、キッドがケブラーダ。琉悪夏とキッドがななみを持ち上げてマットに叩きつける。しかし梅咲のカットが成功。キッドがムーンサルトプレスを決めると3カウント。キッドがななみをフォールした。

キッド「若さっていいねえ! 梅咲遥、次はオマエがいまよりも成長したら、この私がシングルマッチやってやるよ。それとも、大江戸隊に入ってみる? いや、やっぱりいらないわ」

梅咲「試合に負けて、でも、大江戸隊に入るって言われてちょっとうれしくなっちゃった自分が、メチャクチャ悔しいです。ポイ捨てすんな。今日初めてスターダムさんに参戦させていただいて、ほかにも気になる選手闘いたい選手たくさんいますけど、やっぱりスターライト・キッド、キッドさんとシングルで決着をつけないと何も始まらないので、まさかななみに勝って満足してるとも思わないので、スターダムさんのリングでもディアナのリングでもウエルカムです。絶対にシングルで決着をつけさせてください」

キッド「オマエがいまより成長したらな」

◆天咲光由デビュー戦 15分1本勝負
林下詩美

11分52秒
ジャーマンスープレックスホールド

天咲光由

 2011月4日のレディ・C以来、1年4カ月ぶりとなる新人選手がデビュー。天咲光由(あまさき・みゆ、京都出身の19歳)がスターダムの新世代を中心にした新ブランド「NEW BLOOD」で初マットを踏み、しかも前ワールド・オブ・スターダム王者・林下詩美の胸をメインイベントで借りるという大抜擢。期待の高さがうかがえる。詩美にとっても新人デビューの相手を務めるのはこれが初めて。前年度の女子プロレス大賞受賞者がどのようにして新星を引き出し、プロレスの洗礼を浴びせるかも注目の試合である。

 先に詩美が入場。天咲のセコンドにはクイーンズクエストの上谷沙弥とAZMが着く。リング中央で握手をかわし、試合がスタート。ロックアップからすぐに詩美がバックを取る。バックの取り合いから詩美が腕を捻り上げる。天咲が取り返すと詩美がヘッドロック。グラウンドにもっていくと天咲がヘッドシザーズ、詩美が抜け出す。首の取り合いから詩美がバックを取る。天咲も取り返しバックの取り合い。詩美がレッグロックからヘッドロックをグラウンドで決める。詩美が立ち上がりヘッドロックを継続。天咲が切り返そうとするが詩美が離さずグラウンドへ。詩美が立ち上がりロープに振ると天咲がドロップキック連打。詩美が受けて立ち、3発目をカウンターでショルダータックル。詩美は滞空時間を取ってボディースラムを連発。天咲が返すと、詩美がストンピング、逆エビ固めに入る。逆片エビを天咲がエスケープ。5分経過。詩美が背中にストンピング連打。「どうした」「こんなもんか」と挑発しアルゼンチン狙い。天咲がかわしてエルボーを打っていく。詩美が挑発すると天咲がエルボー連打、ボディースラム狙いを詩美が切り返すと、天咲が丸め込む。天咲はヒザ十字固め。詩美がエスケープするが天咲は離さず。4カウントで離すと足をロープにかけてドロップキックを打ち込む。天咲は串刺し側転エルボーアタック、ドロップキック。返した詩美の足を取りエルボードロップ、レッグロック。詩美がエスケープすると、天咲がダブルアームの構え、詩美が外してラリアット。天咲がかわして飛びつくと高角度のDDT。詩美が返すと、天咲はダブルアームの体勢からジャンプし、シットダウン式のパイルドライバー。押さえ込みの連続も詩美が返していく。10分経過。詩美が至近距離からドロップキック。詩美は天咲を起こしてバックを取りフィニッシュ予告。天咲が丸め込むが2カウント。天咲がヒザを着いた状態でエルボー連打。ダッシュして飛びつくが詩美がボディースラム。詩美がコーナーからミサイルキックで吹っ飛ばすが天咲が返してみせる。詩美はバックを取りジャーマン。3カウントが入り詩美が天咲を破った。

詩美「光由、デビューおめでとう! デビュー戦する前からツイッターのフォロワー6000人越えらしいです。こんな期待された新人林下詩美以来じゃないですか。光由、今日デビュー戦して、楽しかった?」

天咲「楽しかったです」

詩美「でも、クイーンズクエストに入れば、もっと楽しい試合、そして光由がめざしてる、てっぺん一緒に頑張れると思うんだけど、クイーンズクエストで一緒に頑張らない?」

天咲「デビューする前から私が入るのはクイーンズクエストしかないと思っていました! 詩美さんの誘いなら喜んで受けます」

詩美「これからクイーンズクエストで一緒に頑張ろう! じゃあ今日は、せっかくデビューしたんだし、せっかくクイーンズクエスト入りしたんだから光由に締めてもらいましょう」

天咲「今日デビューしてプロレスがもっと好きになりました。これからリングのてっぺんで頑張るのでみなさん見ていてください。若さを信じて明日に輝け!NEW BLOOD1!」

詩美&天咲のコメント

詩美「プロレス界、スターダムの超期待の新人、天咲光由、無事デビューしました!」

天咲「ありがとうございます」

詩美「ありがとう、デビューおめでとう」

天咲「無事デビューをすることができました。これからリングのてっぺんで咲けるように頑張ります」

詩美「光由はね、名前の通り、必ずこれからのスターダムのリングのてっぺんで咲く選手になります。みなさん楽しみにしていてください。今後はクイーンズクエストとして一緒にスターダム、どんどんどんどん盛り上げていきたいと思います。ありがとうございました」

――初めてデビュー戦の相手をして。

詩美「やっぱり自分のデビュー戦もすごい思い出しましたし、自分と同じようにデビュー前からすごく、選手からも団体からも、ファンの人からも期待されて、自分にも気持ちはわかるんで、その分、光由には頑張ってほしいと思いましたし、光由にはそんなプレッシャーに負けるような子だとは思ってなかったので、すごく私も期待を込めて試合をさせてもらいました」

――試合をしてみてとくに感じた期待の高さは?

詩美「もともと運動神経もよかったし、何よりもすごい表情から動きから空気から、勝ちたいとかプロレス頑張りたい、ホントにてっぺんで咲きたいという気持ちがすごく伝わりました」

――試合をしてみて。

天咲「ファンの頃に見ていたリングとはまた違って、自分のなりたい選手の像が出来上がってきたので、それに向かって頑張れるように一試合一試合、魂込めてやっていきたいと思っています」

詩美「魂込めて(苦笑)。いや違う」

天咲「全力で頑張ります」

――どんな選手になっていきたい?

天咲「名前が“天に咲く”なので、一番リングでてっぺんに咲いているような選手になりたいです」

――試合に点数をつけるとしたら?

天咲「攻めきれなかった部分があったので…80点ぐらいです」

――詩美は天咲に何点をつける?

詩美「70点。70点は全力が見えた、すごく気持ちが見えた、運動神経もよかった。減点の30点は、試合後の私がこのくらい元気なことです」

――QQ入りをしたが、詩美への憧れはあった?

天咲「ハイ。デビュー当時(前)からスターダムのてっぺんに近い存在だったので…」

詩美「近いじゃなくて、てっぺんです」

天咲「近い存在だったので、それを越えれるように頑張ろうと思ったので、QQに入らないとなと思っていました」

詩美「てっぺんです」

――ダブルアーム式の飛びつきパイルドライバーや丸め込み技を使った。デビュー戦からオリジナル的な技を使っていたが、誰かに教わったものか、自分で考えたもの? 答えられればでいいが。

天咲「あ、答えられないです」

詩美「答えよう」

天咲「答えます。……」

詩美が耳打ち。

天咲「ずっとAZMさんのファンだったんですけど、練習生の頃にAZMさん、あこがれのAZM先輩と秘密特訓をして(変型パイルドライバーは)身につけた技です。丸め込みはミラノさんです」

――QQのメンバーになったが。

詩美「ハイ、そこは重要なポイント。クイーンズクエスト、明日の大江戸隊との5番勝負、ひとりX、いましたよね。クイーンズクエストがⅩ見つけられなかったとか、妃南さんがちょっと間に合わなかったとかではなく!前々から光由にクイーンズクエスト入ってもらおうと思ってたので、そこは空けてましたので、そこに明日、光由が入り、クイーンズクエストさらにさらに上に、てっぺんに咲いていきたいなと思っております」

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