『後楽園ホール60周年還暦祭／女子プロレス ドリームフェスティバル』
4月15日（金）後楽園ホール（観衆1251人）
試合結果
| ◆6人タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
| 大空ちえ |
8分52秒 |
レディ・C |
| 愛海 | 海樹リコ | |
| ○コグマ | 櫻井裕子● | |
| ◆タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
| ウナギ・サヤカ |
15分00秒 |
梅咲遥 |
| 白川未奈 | 門倉凛 | |
| ◆タッグマッチ 20分1本勝負 | ||
| 優宇 |
18分51秒 |
尾﨑妹加● |
| ○橋本千紘 | MIRAI | |
| ◆6人タッグマッチ 30分1本勝負 | ||
| ○スターライト・キッド |
29分31秒 |
彩羽匠 |
| 雪妃魔矢 | SAKI● | |
| 尾崎魔弓 | 野崎渚 | |
試合詳細レポート
| ◆6人タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
| 大空ちえ |
8分52秒 |
レディ・C |
| 愛海 | 海樹リコ | |
| ○コグマ | 櫻井裕子● | |
コグマが仙台ガールズの愛海、ＰＵＲＥーＪの大空ちえ、レディ・Ｃがカラーズの櫻井裕子、ＳＥＡｄＬＩＮＮＮＧの海樹リコとトリオを組む６人タッグマッチ。スターダムのコグマとレディがいかにして混成チームを引っ張るかが勝敗のカギを握りそうだ。
レディのテーマ曲でレディ＆海樹＆櫻井が入場。3人とも後楽園でデビューした。つづいてコグマのテーマ曲でコグマ＆愛海＆大空組がリングイン。コグマ組はコグマと大空が後楽園デビュー組だ。両軍が握手をかわすと愛海が相手の耳元で絶叫する。愛海は絶叫しながら先発を買って出る。が、エプロンでアピールしているうちに大空と海樹で試合がスタート。愛海が入り海樹の耳元で絶叫するが張り手を食らう。海樹がロープに振ってドロップキック。替わった櫻井に愛海がインディアンデスロック。そこへレディがビッグブーツも愛海はデスロックを外さず。コグマがレディ、大空が海樹をサブミッションで捕獲し援護する。櫻井に愛海がショルダータックル。愛海がクロスチョップ連打もレディがブロックし逆水平の連打を浴びせていく。愛海がレディにフライングクロスチョップ。大空がレディにダイビングショルダータックル。大空はレディにブレーンバスターを狙うが切り返される。レディは脳天唐竹割りから大空にコブラツイスト。レディがロ－プに振るが大空がショルダータックル。コグマが海樹とロープワーク。お互いにかいくぐり海樹がアームホイップ、コグマもやり返す。コグマが振るが海樹がドロップキックを４連打。コグマが返すと、エルボーの応酬。海樹が先回りしてコグマにドロップキック。コグマがＤＤＴを決めると、海樹へミサイルキック。海樹が返すと、コグマはコーナーへ。レディがビッグブーツを顔面に叩き込み櫻井とデッドリードライブで合体、海樹がノーザンライト。海樹はコグマを引き起こし突進。コグマがかわしてスタナー。櫻井がタッチを許さずコグマを捕まえドラゴンスリーパー。櫻井が突進が大空、愛海がカットし、コグマがカバー。櫻井が返すと、コグマが突進も櫻井がブレーンバスター。２発目をホールドするがカットされる。櫻井がコーナーに上がるとコグマが下からエルボー連打。コーナーに上がって雪崩式フェースクラッシャー。コグマが櫻井を起こして愛海のミサイルキックを呼び込む。コグマが櫻井にダイビングボディープレスを決めると３カウントが入った。試合後、クマポーズを決めるコグマに海樹が殴り掛かった。
| ◆タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
| ウナギ・サヤカ |
15分00秒 |
梅咲遥 |
| 白川未奈 | 門倉凛 | |
スターダムのＣＯＳＭＩＣ ＡＮＧＥＬＳから白川未奈＆ウナギ・サヤカが登場。Ｍａｒｖｅｌｏｕｓの門倉凛、ディアナの梅咲遥組と対戦する。門倉は後楽園ホールをはじめ大阪城ホールなどスターダムのリングで試合をしており、岩谷麻優とのタッグでリーグ戦にも参加した。とくに昨年10・９大阪城ホールでは白川＆桜井まい組と門倉＆Ｍａｒｉａ組がタッグで対戦、このときは勝利した門倉がスターダム勢を罵倒し、白川は門倉とのシングル対決を熱望した。以来、この話は立ち消えになっていたのだが、これを機に再燃するか。また、ディアナの新宿大会でスターライト・キッドと一騎打ちをおこない、スターダムマット初登場となった３・12品川での「ＮＥＷ ＢＬＯＯＤ１」では大江戸隊と対戦した梅咲は試合後、「コズエンが気になる」とコメントしていた。ディアナ４・29後楽園では梅咲と高瀬みゆきの保持するＷＷＷＤ世界タッグ王座に白川＆ウナギが挑戦するため、この試合は前哨戦でもある。梅咲とコズエンの直接対決からタイトルマッチへ。まずはこの試合から、何が生まれる？
レフェリーチェックを受けながら白川は「うれしい」を連呼し「アニバーサリー」をアピール。ウナギが門倉を指名するが、門倉と白川がやり合い試合がスタート。白川が門倉にフライングクロスチョップ。梅咲を引っ張り出すとコズエンが連係で攻撃する。白川は梅咲に吊り天井、背後からウナギがビッグブーツを叩き込む。白川が梅咲をコーナーに追い込み突進するがドロップキックを食らう。替わった門倉が白川にストンピング連打、ドロップキック。梅咲が白川に弓矢固め。ロープに固定すると控えのウナギを落としてからドロップキック。梅咲は白川を自軍コーナーに追い込み門倉とともに顔面を踏みつける。門倉はリング中央に持っていきボディースラムからフットスタンプ。白川が返すとエルボーで向かっていく。白川の丸め込みを門倉がクリアー。門倉が突進するが白川がコルバタ式河津落とし。ウナギがフェースクラッシャーも門倉が返す。ウナギが大ふへん固め狙いも梅咲がカットし門倉と共闘を試みる。しかしウナギがまとめてフェースクラッシャー、ギロチンドロップ。ウナギが門倉の顔面を蹴っていくが門倉が「そんなもんかよ」「もっとこいよ」と挑発。ウナギが顔面を蹴り飛ばすも門倉がＤＤＴで叩きつける。門倉はウナギの顔面を踏みつける。するとウナギが「もっとこいよ」と挑発。門倉が張り手、ウナギが飛びついてネックロック。グラウンドに移行しても締め上げる。門倉がブレーンバスターを狙うがウナギがこらえる。それでも門倉が強引にブレーンバスター。蹴りの打ち合いから門倉が梅咲に託す。梅咲がウナギをカバーも２カウント。10分経過。梅咲がドロップキックからコーナーに追い込み突進。ウナギがかわすとコズエンが連係で攻撃。バックの取り合いからウナギがコードブレイカー。白川が串刺しエルボー、ドロップキック。梅咲が返すと白川とエルボーの打ち合い。梅咲と門倉がドロップキック。梅咲がもう一発ウナギに放つと、ダブルのドロップキックも決める。梅咲が場外へプランチャ。残り３分。梅咲が戻された白川にミサイルキック。白川が返すと、ウナギが梅咲をカットし大ふへん固め、そこに白川がネックブリーカーで合体。梅咲が返すと。白川がダイビングエルボーアタック。返した梅咲に白川はインプラントＤＤＴ狙い。梅咲がかわして白川を投げるがローリングエルボーを食らう。白川が裏拳を梅咲に放つと残り30秒。場外では門倉がウナギを捕獲。白川がコーナーでＤＤＴを決めカバーも、２カウント入ったところでゴング、時間切れ引き分けに終わった。
白川＆ウナギのコメント
ウナギ「言うな」
白川「私？」
ウナギ「いまの感情だけは言わないで」
白川「え？ なんで？」
ウナギ「この２週間後に爆発させるから」
白川「ああ、そういうこと。いやぁ、まぁＷＷＷＤタッグチャンピオンから、ドローですけど、まあいいや。今日は後楽園のお誕生日なので、チャンピオンからスリー取るのはタイトルマッチに」
ウナギ「残しておいてあげてるからね」
白川「高瀬みゆきね、アイツ取らないと意味ないんで、あと門倉凛。門倉凛、今日逃げたじゃん、すごい闘いたかったの。門倉凛！ ずっと言ってる！ いつもドロー、いつシングルやるの！」
ウナギ「マジ、マーベラス乗り込むから、長与千種！ 待っとけよ」
白川「デリーシャス」
| ◆タッグマッチ 20分1本勝負 | ||
| 優宇 |
18分51秒 |
尾﨑妹加● |
| ○橋本千紘 | MIRAI | |
ドンナ・デル・モンドのＭＩＲＡＩが元重量挙げチャンピオン尾﨑妹加とタッグを結成、橋本千紘＆優宇のチーム200キロと対戦する。この試合の見どころと言えばやはりパワー対決となるのだろう。とはいえ、体格ではＭＩＲＡＩが一回り小さい感じは否めない。そこをどのように克服し勝利を手繰り寄せるか。スターダム参戦後、すぐに最高峰のワールド・オブ・スターダム王座に挑戦したＭＩＲＡＩ。仙女ワールド王者の橋本との初遭遇も見逃せない。
両軍が睨み合い握手は交わさず。チーム200キロが顔を見合わせて気合を入れるとゴングとともに優宇と尾﨑がショルダータックルをぶつけ合う。尾﨑がエルボーを打つと優宇に逆水平を打たせる。ショルダータックルで優宇が打ち勝ちカバーも尾﨑が返す。ともにタッチをかわし橋本とＭＩＲＡＩが対峙。探り合いから橋本がグラウンドで首を取りにいく。ＭＩＲＡＩも応戦しグラウンドの攻防。手四つから橋本がヘッドロック。ＭＩＲＡＩが抜けようとするが橋本が締め上げる。ＭＩＲＡＩがロープに振ろうとするが橋本が腰を落としてさせず。ＭＩＲＡＩはボディースラム狙いも橋本が反対に叩きつける。優宇がＭＩＲＡＩをコーナーに叩きつける。ＭＩＲＡＩが振ろうとするが優宇がこらえる。尾﨑も入って2人がかり。しかし優宇がこらえ続ける。橋本が入り、2方向から振るがＭＩＲＡＩと尾﨑が振り返す。橋本と優宇は逆エビ固めで競演。これを外して筋肉ポーズを決めてみせる。ＭＩＲＡＩがエルボー連打から優宇にボディースラム狙い。優宇が押しつぶすがＭＩＲＡＩが返す。５分経過。優宇が逆水平でＭＩＲＡＩの前に仁王立ち。ＭＩＲＡＩがエルボー連打で向かっていくも倒される。ＭＩＲＡＩはカウンターで優宇にドロップキック。替わった尾﨑が優宇とショルダータックルをぶつけ合う。優宇がカットしサイドバスターからセントーン、かわした尾崎がショルダータックル。優宇が返すと、ＭＩＲＡＩがミサイルキック。優宇が仁王立ち。ＭＩＲＡＩが投げようとするが優宇が許さず仁王立ち。ＭＩＲＡＩがエルボー連打、優宇が逆水平一発で倒してみせる。優宇が両手を広げてＭＩＲＡＩのエルボー連打を受けて立つ。優宇がもう一発逆水平で倒す。ＭＩＲＡＩが逆水平からラリアットをかいくぐるがクロスボディーを食らう。優宇がＭＩＲＡＩを起こしてパワーボム狙い。ＭＩＲＡＩが至近距離からラリアットも効かず。ならばとＭＩＲＡＩが飛びついてグラウンドで腕を取る。優宇がエスケープすると、ＭＩＲＡＩが突進。優宇が足を出しカットすると払い腰からコーナー追い込みキャノンボール。10分経過。橋本が串刺しボディーアタックからブレーンバスターをＭＩＲＡＩに決める。ＭＩＲＡＩが返すと、橋本がバックを取る。ＭＩＲＡＩが必死にこらえると橋本はコブラツイストに移行する。しかし尾﨑がカット。ＭＩＲＡＩと尾﨑で橋本にショルダータックル。ＭＩＲＡＩが突進するも橋本が止める。しかしＭＩＲＡＩが変型卍固め。ＭＩＲＡＩが丸め込むが２カウント。ＭＩＲＡＩはすぐにサブミッションへ。橋本が足を延ばしてエスケープ。ＭＩＲＡＩがエルボーも橋本がやり返す。ＭＩＲＡＩが連打するが橋本が向かっていく。ＭＩＲＡＩがさらにエルボー連打。橋本のラリアットをかいくぐりＭＩＲＡＩがショルダータックル。替わった尾﨑が橋本にセントーン連打。橋本が返すと、尾崎がアルゼンチン狙い。橋本がしのぐと優宇が乱入、橋本がスピア、サマーソルトドロップ。２人がコーナーに上がるがＭＩＲＡＩがカットしダブルでデッドリードライブ。優宇、橋本を落としてＭＩＲＡＩがコーナーからギロチン、尾崎がカバーするが橋本が返す。15分経過。尾﨑が橋本にスパインバスター。尾﨑が橋本とラリアットをぶつけ合う。橋本がラリアットも尾﨑がアルゼンチン。優宇が入って尾﨑に逆水平連打。それでも尾崎はアルゼンチンを続行。ＭＩＲＡＩが入って優宇をカット。尾﨑とＭＩＲＡＩがロープに振るも優宇がまとめてクロスボディー。残り3分。体当たりの挟み撃ちから「いただきます」と尾﨑にチョークスラム。ＭＩＲＡＩが優宇にラリアット。橋本が投げっぱなしジャーマン。橋本は尾﨑のバックも取るが、こらえられる。しかし橋本がラリアット。尾﨑が返すと、200キロがコーナーへ。優宇と橋本がまとめてダイビングボディープレス。まだまだと橋本が尾﨑にオブライト。3カウントが入り、橋本が尾﨑をフォールした。試合後、ＭＩＲＡＩのセコンドについていた朱里がリングに上がり橋本と視殺戦、橋本は仙女シングルとタッグのベルトを誇示してみせた。
橋本＆優宇のコメント
橋本「まぁ、ちょっと、ちょっと手こずったけど、チーム200キロ１発１発の技が女子プロレスラー離れしてる。ここでしっかり実感した。チーム200キロ女子プロレスラーの、タッグ、タッグ、タッグのナンバーワン目指して、全員」
橋本＆優宇「いただきます！」
橋本「まぁ…そんなもんですよ。まだコロナ禍で（おにぎりを食べれないので）控室でしっかりお腹いっぱいにさせたいと思います。けど、今日の相手お腹いっぱいになったよ」
優宇「めちゃくちゃ美味しかった。」
橋本「まぁ最後ね、なんかあっちのセコンドと、あっちが意識してきた。忘れてねぇから。アイツのことは忘れない。いまは違う山と山の頂点にいるけど、いづれかはお互い下ってもう１回違う山登ってあいつと巡り合いたいと思います」
――後楽園の思い出は？
橋本「後楽園の思い出といえば自分は、アジャ・コング選手に初勝利した場所が、初勝利っていうかしっかり自分の技で、ジャーマンで取ったのが後楽園ホールで。後楽園といえば自分の安部学院の生徒たちが『いけいけ応援コール』、名物応援ですわ。あれが、いまちょっと声出せないっすけど、またよくなったら、いけいけ橋本コール復活させたいと思います」
優宇「私はなんと言っても2016年の１月４日にこの後楽園ホールでデビューしたんですよ。プロレスラーになった場所っていうのは特別な場所なんで、やっぱり初心に帰れる、感謝の気持ちをもう一度持てる場所だと思ってるんで。やっぱ後楽園ホールには人一倍、強く、熱く、大切な思いがあると思います。60周年おめでとうございます！」
――以前、仙女後楽園ホールでの客入りに涙したことがあったが。
橋本「やっぱりこの熱気っていうのは、仙女ではいま現在はっきり言ってできないことなんで、でもここから仙女上がることしかないと思うんで。これ以上の状態に必ず仙女を盛り上げたいと思います。もう悔し涙は後楽園では流しません。後楽園ホール、還暦にしっかり！ 米を添えたいと思います！ 70歳、80歳、100歳まで！ 次は100歳！ 私100歳になってもここ出ますから絶対！ずっと女子プロレスの頂点であり続けます！せーの」
橋本＆優宇「ごちそうさまでした！」
尾﨑＆ＭＩＲＡＩのコメント
尾﨑「チーム２００キロ、タッグ名の通り２００0キロ級のバケモノでしたね。ふだんこんなに大きな相手と試合できる機会がないので、このような後楽園ホール60周年記念という素晴らしい大会で試合できて、とても光栄でした。（ＭＩＲＡＩに）ごめんね、負けちゃって。せっかくＭＩＲＡＩさんと組めて、勝ったらもっと話題になると思ったんですけど、自分があと一歩のところで負けてしまい…。ありがとうございました」
ＭＩＲＡＩ「後楽園ホール還暦祭、この大会にセミで出れたことをホントに感謝しています。組んでくれた尾﨑さん、ありがとうございました。悔しい、悔しいけど、優宇と橋本千紘はメチャクチャデカくて強くて、プロレスの奥深さまでデカかったなと思いました。正直悔しいです。でも、このままで終わるのか、この続きがあるのかは誰にもまだわからないので、ハイ。でも、またやりたい相手だなって、ホントに心の底から正直に、負けましたけど、なんかすげえなって思いました。そして、今日、壮麗亜美と朱里さんがセコンドについてくれました。やっぱりこういう時に仲間がいるのは心強いと思いました。ホントに感謝しかないですけど、還暦祭をいい思い出という感じで終わらせるのは絶対にイヤなのでこれからにつなげていきたいなって思いました。今日はホントにありがとうございました」
| ◆6人タッグマッチ 30分1本勝負 | ||
| ○スターライト・キッド |
29分31秒 |
彩羽匠 |
| 雪妃魔矢 | SAKI● | |
| 尾崎魔弓 | 野崎渚 | |
後楽園ホール還暦祭初日、「女子プロレスドリームフェスティバル」のメインを飾るのは、野崎渚＆ＳＡＫＩ＆彩羽匠組vs尾崎魔弓＆雪妃魔矢＆スターライト・キッド組の６人タッグマッチ。団体のエーストリオvsヒール軍という図式である。野崎はｗａｖｅ、ＳＡＫＩはカラーズ、彩羽はマーベラスのトップレスラーで、３人とも組んでも闘っても良きライバルだ。対するヒール軍はＯＺアカデミーの正危軍とスターダムの大江戸隊が合体するというありえない組み合わせ。正危軍がリーダーの尾﨑とフリーの雪妃で、ここにスターダムのキッドが加わる。団体の垣根を超えた悪の連係が団体のエーストリオをどこまで苦しめるか。ハイスピード王座戦ではシングルでの後楽園メインも実現させたばかりのキッドが、この試合のカギを握る？
彩羽組が握手を求めると尾崎が手を引いて場外戦にもっていく。キッドが野崎を捕まえ大江戸隊で攻撃、キッドがビッグブーツを食らわす。尾崎は彩羽、雪妃がＳＡＫＩを攻撃。キッドは野崎をイスで殴打。キッドは野崎をリングに戻し「レジーナチャンピオン」を挑発。キッドが野崎にドロップキック、大江戸隊を呼び出しロープ越しに攻撃する。雪妃が野崎にムチで殴打。ムチで首を絞めるとＳＡＫＩがカットもムチで叩かれる。なおも雪妃がムチで首を絞め続ける。トミーレフェリーがムチを取り上げようとするが逆効果に。野崎がタッチを求めるが雪妃が妨害。尾崎がイスで野崎を殴打。尾崎はイスで野崎の左手も殴打する。尾崎は野崎の左手を集中攻撃。キッドが野崎の後頭部をマットに叩きつけてヒザでカバー。尾崎がチェーンで野崎を殴打。キッドは相手軍コーナーでレフェリーの注意を引きつける。尾崎は野崎の首にチェーンを巻きつけ頭部を殴打し絞首刑に。しかし彩羽とＳＡＫＩがカットする。場外から戻された野崎に雪妃、尾崎がイスで次々と殴打。彩羽とＳＡＫＩが戻そうとするも正危軍が許さず。雪妃が野崎の顔面にニー連打、グロッギー気味の野崎の腹部にニーを叩き込む。しかし野崎がカウンターでビッグブーツ。10分経過。雪妃は野崎の後頭部をマットに連打し、左右から小馬鹿にしたように張り手。片足でカバーするとＳＡＫＩがカットし野崎と競演、彩羽も加わる。ＳＡＫＩが両足取って野崎と彩羽でドロップキック。野崎がようやくタッチし彩羽がリングイン。彩羽は雪妃に蹴りのコンビネーション、高速ブレーンバスター。乱入のキッドもマットに叩きつける。彩羽が雪妃のバックを取るが、雪妃が切り返しサブミッション。雪妃のビッグブーツを彩羽がかわして打撃の応酬。ハイキックが交錯し、雪妃がカウンターのハイキックからニーアタック。彩羽が返すと、替わった尾崎が彩羽のアタマを蹴飛ばしていく。彩羽がバックキックから突進するが正危軍の桜花が乱入して雪妃がニーアタック。尾崎はチェーンで彩羽を攻撃。15分経過。彩羽がチェーンをかいくぐるも尾﨑がチェーンでやり返す。「残念でした」と尾﨑。彩羽がチェーンを引いて綱引き状態に。雪妃、ＳＡＫＩ、野崎が入るが尾崎が離して彩羽組が吹っ飛ばされる。怒りの彩羽が尾崎にニールキック。尾崎が裏拳、彩羽がハイキック、尾崎が裏拳、彩羽がハイキック。尾崎が裏拳を連打も彩羽がカウンターでハイキックを決める。彩羽は尾崎を起こして担ぎ上げるが尾崎がアームホイップ。彩羽が蹴りのコンビネーションで尾崎を倒すがカウンターで裏拳を食らう。尾崎と彩羽がダウン。替わった野崎がキッドに突進。かわし合いから野崎がブレイジングチョップ連打。ビッグブーツはキッドがかわす。エプロン越しでキッドが脳天をコーナーに叩きつけるとダイビングボディーアタック。野崎が返すと20分経過。キッドがブレーンバスターを狙うが野崎が切り返してコブラクラッチ。キッドがこらえてロープへ逃れる。野崎がビッグブーツを放ち彩羽を呼び込む。エプロンで両者のキックがキッドにヒット。野崎はキッドにミサイルキック。吹っ飛ばされたキッドだが2で返す。野崎がキッドにグラウンドでスリーパー。野崎がキッドを蹴り上げ蒼魔刀、ノアールランサー。キッドが返すとフィッシャーマン。返した野崎にキッドが突進も野崎がカウンターでノアールランサー。ヒール軍を分断し野崎がノアールランサー。しかし雪妃がカットする。乱戦模様から振られたＳＡＫＩがこらえて彩羽と野崎のキック競演。キッドが野崎とＳＡＫＩをまとめて場外に送り出す。キッドはＳＡＫＩにプランチャ。雪妃も飛ぶが尾崎が飛ぶ前に彩羽がカットし雪崩式ブレーンバスター。ＳＡＫＩをキッドが丸め込むが返されて叩きつけられる。25分経過。野崎組が合体し彩羽が持ち上げパワーボム、ＳＡＫＩがカワイルドニードロップも雪妃がムチでカット。尾崎と雪妃が打撃連打でＳＡＫＩを攻撃。雪妃が叩きつけキッドが旋回式ダイビングボディープレス。返されたキッドはムーンサルト狙い。彩羽がカットしＳＡＫＩをコーナーに上がらせる。ランニングスリー狙いも雪妃がカット。キッドがＳＡＫＩをカバーも返される。キッドがＳＡＫＩに飛びついて丸め込み合戦。彩羽と野崎が合体も彩羽の回し蹴りが誤爆。雪妃が野崎のバックを取る。キッドと尾崎も加わりテキーラの競演。キッドがＳＡＫＩに突進もかわされる。ＳＡＫＩがランニングブレーンバスター。尾崎がコーナーのＳＡＫＩに毒霧。キッドがフィニッシュを予告しエターナルフォーを決めると３カウントが入った。
キッド「この還暦祭、このメンバーの中で、キッチリ３カウントを最後取ったのは、この宣言通りのスターライト・キッドだ！ はいもっと拍手！ 今日、この私の試合を見てとりこになったそこの、オマエらオマエらオマエらオマエらオマエらオマエらオマエらオマエらオマエら！ オマエら！ あさって、ここ後楽園ホールでスターダムの試合があるから、私を見たけりゃその日もここに来い！ そして野崎渚、アナタがきっかけで開催されたこの興行、客席から見てた私が、最後、勝ちました！ 私は、野崎渚と今日で終わらせるつもりはない。いや、終わらせたくないよねえ。私はずっと見てるからな。ふふふふ。そしてそして正危軍、また、組むのか闘うのかわからないけど、また会ったときは、よろしく」
尾崎「ちょっとさあ、勘違いしてるかもしれないけど、スターライト・キッド様、アナタはさ、私の毒霧があって勝てたんだよ！」
キッド「先輩面とか、だっせーなあ！」
尾崎「ださくて結構。私はださい女なんだよ。ところでみなさん、今日の、まあオールスター戦だよね。どうだった？ 女子プロ楽しいよね!? 明日のさ、新日対全日に人数で負けたのがすげえ悔しいんだけど！ 次あったときは、超満員な。今日さ、出場してくれたみんな、写真撮りたいでしょ、みんな？ みんな集まって。リングに上がって」
彩羽と野崎とＳＡＫＩが詰め寄る。
尾崎「なんだよオメエら？（彩羽を突き飛ばし）人の顔にボコボコ蹴り入れやがってよ、テメエ！」
彩羽「ヒールのくせにいいこと言ってんじゃねえよコノヤロー！」
写真撮影を終え、尾崎がマイク。
尾崎「今日はありがとう。って私が締めたいと思ったらさ、どっかの誰かのおかげで今日の女子プロ祭り？ 還暦まつ…ができたらしいんだよね。私はちっとも野崎のおかげなんて思ってないけど、いいよ野崎、締めて」
野崎「ホントは勝って締めたかったけど、ありがたく締めさせていただきます。あらためまして、後楽園ホール60周年、おめでとうございます。今日しか見れないこの夢のような試合、楽しかったですか？ 楽しかったですか!? もっと見たいですかー!? じゃあ、次は後楽園ホール、70周年記念 古希祭、開始されることを楽しみに、みなさん、今日来た皆さん、これからも女子プロレスの応援を、そして女子プロレスをこれからも必ず見に来ること！ これは正式決定だ！ いまノザキ様が決めた！ ケッテー！」
野崎組のコメント
野崎「ホントに改めて後楽園ホール60周年おめでとうございます。勝って終わりたかったね、悔しい、すごい悔しい。正危軍と大江戸隊にまんまとやられてしまいました。笑顔で終わりたかった」
ＳＡＫＩ 「敵ながら尾崎さんの言う通りですよ、１対１で負けてないし。飛べてたらどうなってたか。」
彩羽「まずこの女子プロレスのほぼ全団体が集まった中でのメインイベント、選ばれたことが嬉しいです。そして今回相手にね、全員初対戦というメンバーだったんですけど、まぁ分かる人には分かると思う。野崎さんと自分、ずっと交わることなかったです。まぁこれがきっかけでなにか動くかもしれないし、または一回限り終わっちゃうかもしれないし、でも自分は今日やって思いました。一回限りでは終わらせない。いま自分チャンピオンなんでね、それ以上は言わないですけど。むこうがヒールだったらこっちは完全ベビーの画だったんじゃないでしょうか？ 何色あるんだこのタッグ。（ＳＡＫＩを見て）これ還暦祝いなんじゃないすか？」
ＳＡＫＩ「悔しい！すいません」
野崎「凶器が多すぎた！ 確かに今日という日は今日で終わりですけど、このままじゃ終わらせたくないね」
彩羽「なんかある団体とか６人タッグのベルトとかあるらしいじゃないですか」
野崎「いこうよ！」
ＳＡＫＩ「いきましょう」
彩羽「こんな締まり悪くちゃダメですもんね」
野崎「この先みなさん楽しみにしててください。スターライト・キッド、アタシもこのままじゃ終わらせたくないから、覚えとけよ」
尾崎＆雪妃＆キッド組のコメント
キッド「最後はこの還暦祭、キャリアの一番浅い私がスリー取っちゃったよ。ナイスアシスト、どうもぉ～」
尾崎「私のおかげぇ～。でもまあ楽しかったよね」
キッド「まあまあ、大江戸隊と正危軍、異色のタッグだったけど、まあ、ありなんじゃねえの。なんかもっともっと新しい世界を見たくなったし、私は今日、この還暦祭、いいきっかけになったと思うよ。こういうわちゃわちゃした広い幅でもっともっと女子プロレス界、盛り上がっていこうよ、尾崎ぃ」
尾崎「表に出ろよぉ」
キッド「は？」
尾崎「出てこい」
キッド「表ねえ、考えとく」
尾崎「狭いさあところにいないでさあ、もっとおもしろくなると思うけどね。だって私は雪妃とやるんだからさ、難しくない？」
キッド「難しいかどうかは、まだ未知の世界。続きがあるかもしれないよぉ」
尾崎「ないかもしれないよぉ」