『FIBREPLEX presents NEW BLOOD 4』
8月26日(金)品川インターシティホール(観衆400人=満員)
試合結果
◆シングルマッチ 15分1本勝負 | ||
稲葉ともか |
10分50秒 |
妃南 |
◆3WAYバトル 15分1本勝負 | ||
琉悪夏 |
7分2秒 |
レディ・C |
※もう一人は小石川チエ
◆タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
ラム会長 |
10分36秒 |
花園桃花 |
○吏南 | 月山和香● |
◆タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
LINDA |
6分37秒 |
向後桃● |
○桜井まい | 飯田沙耶 |
◆タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
壮麗亜美 |
12分7秒 |
梅咲遥● |
○MIRAI | スターライト・キッド |
◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負 | ||
<王者> |
9分25秒 |
<挑戦者> |
羽南 | Aoi |
※第8代王者の羽南が10度目の防衛に成功
◆超新星五番勝負~第二戦~ 15分1本勝負 | ||
中野たむ |
14分0秒 |
天咲光由 |
試合詳細レポート
◆シングルマッチ 15分1本勝負 | ||
稲葉ともか |
10分50秒 |
妃南 |
クイーンズクエストの妃南とJUST TAP OUTの第2代クイーン・オブJTO稲葉ともかがシングルマッチで激突。両者は5・13「NEW BLOOD2」でのタッグマッチ(羽南&妃南組vs稲葉&Aoi組)で対戦し時間切れで引き分けた。稲葉は羽南のフューチャー・オブ・スターダム王座取りに意欲を示しているが、記者会見では妹の妃南には印象がないとコメント。無視された形の妃南には屈辱以外のなにものでもないだろう。妃南が稲葉を振り向かせることができるかどうかが、この試合のカギとなる。
稲葉が腕を取り妃南も応戦。腕の取り合いから妃南がヘッドロックでグラウンドにもっていく。稲葉が反転し上になるが妃南が切り返して首を取り合う。妃南が腕十字を狙うと稲葉が丸め込む。妃南が返すと腕の取り合いから稲葉がスタンディングヒールホールド。妃南がかわしてドロップキックも稲葉がかわす。妃南が投げを打ちSTOも稲葉が返す。妃南がバックブリーカーからカバーするが稲葉がクリアー。妃南が逆エビを狙うが稲葉が切り返しヒールホールド。妃南がエスケープすると、稲葉がストンピング連打からコーナーに追い込み左脚をロープにかけて攻撃する。稲葉は左脚へのストンピングを連打し、エルボードロップからレッグロックで締め上げる。さらにヒザを突き立て締め上げるが妃南がエスケープ成功。稲葉が脚へのストンピングを連打し妃南を挑発。妃南がエルボーで向かっていくと稲葉は左脚にストンピング。妃南がエルボー連打で向かっていくと稲葉もやり返してさらに「こいよ」と挑発。妃南がエルボー連打に稲葉もやり返しダウンさせる。妃南が立ち上がると払い腰で稲葉を叩きつけ突進。稲葉がかわして背後にまわるとスリーパー。稲葉は前方に叩きつけて背中にサッカーボールキック。返した妃南に稲葉が「一撃必殺ともか蹴り」。しかし妃南がかわしてロックボトム。稲葉が返すと、妃南は腕固め。稲葉がエスケープすると、妃南はフィニッシュを宣言して抱え上げる。稲葉が切り返し正拳突きからミドルキック。妃南を引き起こすが蹴りをかわされ外道クラッチで丸め込まれる。10分経過。稲葉がニーを顔面にヒットさせカバーするが妃南がクリアー。稲葉が一撃必殺ともか蹴り。3カウントが入り、稲葉が妃南を破った。
◆3WAYバトル 15分1本勝負 | ||
琉悪夏 |
7分2秒 |
レディ・C |
※もう一人は小石川チエ
我闘雲舞の小石川チエが初参戦。レディ・C、琉悪夏との3WAYマッチに出場する。まったくタイプの異なる3人による闘いで、いったい何が生まれるか?
チエが「レディ先生一緒に頑張りましょう」と握手を求める。レディが応じて琉悪夏めがけて突進。琉悪夏が2人をコーナーに追い込み突進するがかわされる。レディがニードロップ。チエが前転して琉悪夏にキック。琉悪夏が2人まとめてラリアットで分断する。琉悪夏はチエを捕まえて「私の方がオレンジにあってますう」と主張しヘアーホイップ。さらにロープ際に追い込んでノドを踏みつける。さらに琉悪夏がチョーク攻撃。チエがダブルチョップで反撃もショルダータックルを食らう。レディがカットしチエがまとめて2人を投げる。さらにレディを踏み台にしてフライングチョップ。チエはレディのマウントを取ってパンチ。レディがチョップでやり返しチョークスラムを狙う。しかしチエが組み付いてネックロック。レディが切り返すとジャイアントスイングでぶん回す。琉悪夏がまとめてクロスボディー。ラリアットはかわされ、レディとチエで逆水平の連打を競演。レディがチエにコブラツイスト。琉悪夏の突進をかわしてレディはコブラツイストを決める。レディが突進するとチエが丸め込みも琉悪夏がカット成功。琉悪夏のラリアットをかわしチエがダブルチョップ、レディにアームホイップ。チエはフィニッシュを宣言するがレディのネックブリーカーを食らう。琉悪夏がセントーンでカットし、2人まとめて串刺しボディーアタック、チエにラリアット。フィニッシュを宣言するがレディが脳天唐竹割り。琉悪夏が突進を止めてフィッシャーマン。レディが返すと、琉悪夏は冷凍庫爆弾。3カウントが入り、琉悪夏がレディをフォールした。
◆タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
ラム会長 |
10分36秒 |
花園桃花 |
○吏南 | 月山和香● |
前回のNEW BLOODでラム会長に惨敗を喫した月山和香。翌日の7・9立川では羽南のフューチャー・オブ・スターダム王座に挑戦したが以後欠場、この試合が復帰戦にもなる。月山はラム会長との再戦を望んでいたが、ラム会長のパートナーに吏南が名乗り。月山のパートナーには5・13「NEW BLOOD2」で組んだ花園桃花がタッグ結成を表明し、このカードが決定した。ラム会長とのタッグ結成で、吏南の反抗期っぷりがより加速しそうだが…。
月山組が「お願いします」と握手を求める。しかし会長組は応じない。月山は「ラム!」と会長を先発に指名し試合がスタート。会長が手を差し上げて誘うと背後から吏南が襲いかかる。吏南は月山をロープに張り付けてダブルで攻撃。吏南が投げを打ち会長がドロップキック。2人で踏みつけると花園がカット。会長組は相手2人を振るが反転される。月山がまとめてキャメルクラッチ。花園が花とシャボン玉を手にポーズに加わる。会長が月山にチョーク攻撃、マウントパンチの連打から頭部を何度もマットに叩きつけ首を絞める。しかし月山は会長にタッチをさせず、自軍コーナーに連行して叩きつける。花園が会長にボディースラム連発からフットスタンプ。会長が返すと、花園は「スリーだろ」と主張。花園がコーナーに上がると会長も上がってラムちゃんカッター。花園が桃ちゃんカッターと宣言するが会長が阻止。吏南が花園に串刺しダブルニーアタック、卍固め。月山がカットに入るが吏南はまとめて締め上げる。吏南は花園にドロップキック。フィッシャーマンの構えにいくが花園が阻止。吏南はレフェリーを巻き込むが反対にレフェリーを利用した花園の蹴りを食らう。吏南のロープワークをかわして花園が腹部にパンチ、コルバタ。月山が吏南にドロップキック。月山と花園が連係で吏南を攻撃しダブルのブレーンバスターを決める。月山がエルボー連打、吏南が卍固め。会長が花園に飛び乗り、吏南と会長がサブミッションで競演する。吏南がピンクデビルを月山に放つが2カウント。吏南はコーナーからダイビングフットスタンプ狙い。花園がクラッカーで妨害し吏南へミサイルキック。月山が極楽ドンを放つが吏南が返してみせる。月山がオースイスープレックスも会長のカットが間に合う。会長は花園にチンクラッシャー。月山のパウダーが花園に誤爆。会長がエクトプラズムを投げつけ吏南が月山をピンクデビルから押さえ込むと3カウントが入った。
会長「吏南ちゃん、ありがとね。スターダム、全然知らなかったけど、いい選手いるじゃんねえ。ねえ。しかも15歳。素晴らしい。将来有望だねえ。それに比べて、テメエらなんだよ。まあまあ、花園はさておき、月山、テメエは私のマネごとをしているのか知らないけど、顔白くなってるよ。私のマネしといて負けるとか超ダセーから。スターダムって、すごいのって、大江戸隊だけなの? こんなもんなの、スターダムって? ちょっと私、どんな選手が…」
そこにAZMが入ってくる。
AZM「ラム会長、はじめまして。キッズファイターからやってるラム会長には、キッズファイトからやってるこのAZMパイセンしかいないでしょ! AZMパイセンがいますよ。まあ、他団体で男子レスラーとか、いろんな経験をしているラム会長、ぜひ私と試合をしてほしい。でも、ただの試合じゃつまらないですよねえ。やっぱラム会長とも遊びたい。遊びたい。次スターダムは、ショーケースがあるんですよねえ。そこのショーケースでエニウェアフォールマッチ、どうですか?」
会長「すごいね。どんどん決まってくね。オッケー。いいよ。ショーケースってよくわかってないけど、エニウェア、どこでもフォールしていいヤツでしょ。全然いける。楽しみにしてるよ」
花園「ちょっと待って! こんなに頑張ったのにさ、ラム会長だけちょっとずるくない? 私だってNEW BLOOD出たのに、私もエニウェアフォールマッチやりたい…というとでも思ったか!? 私が狙ってるのは、AZMパイセン、アナタが持つハイスピードベルト! そのベルトにぜひ挑戦させてほしい。欲を言うならば、大阪のビッグマッチでやらせていただけるといいなあ」
AZM「ハイスピード? 初めましてだよね」
花園「はじめまして、花園桃花と申します。よろしくお願いします」
AZM「AZMと申します。よろしくお願いします。ハイスピードじゃなくて、ちょうどいま対戦相手決まってないからいいよと言いたくない。私はねえ、やりたい人がいるんですよねえ。ごめんね。でも、やりたいと思ってる人と終わって一件落着したら、その後のお楽しみでやってあげてもいいですよ」
花園「やったー!」
AZM「花園さん、駿河メイちゃんと仲いいって聞いてるんですけど、どうですか?」
花園「そうだよお。もしかしたら、メイちゃんよりすごいことするかもしれない。なぜなら私は、大阪で一番強い女だからあ」
AZM「大阪ナンバーワン?」
花園「大阪ナンバーワン」
AZM「じゃあ私は東京ナンバーワンで。パイセンナンバーワンで。いつかまだ先の話ですけど、まず今日は初めましてということで、これからお願いします!」
花園「よろしく! やった和香ちゃん、一緒に帰ろうか? イエーイ!」
◆タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
LINDA |
6分37秒 |
向後桃● |
○桜井まい | 飯田沙耶 |
信州ガールズプロレスのLINDAが初参戦、桜井まいとタッグを組んでSTARSの飯田沙耶&向後桃組と対戦する。試合でムチを使うのが定番のLINDAと組むことで、ハードコアを経験した桜井はイニシャルを取ってSMタッグを自称。とはいえ、初タッグだけに実力は完全に未知数だ。はたしてこのタッグがすんなりと機能するのか。STARSにとっては快勝といきたいところだが…。
桜井、LINDAともにムチを手に登場。
コールが終わると先制攻撃を仕掛けてムチで殴打、STARSをロープに固定して殴打する。向後は桜井に打たれてもうれしくないと拒否。LINDAが飯田をコーナーに追い込み顔面を踏みつけると桜井も加勢。LINDAはムチで殴打してから飯田にヘッドシザーズ。レフェリーがムチを取り上げようとするがLINDAが引っ張る。飯田が割って入り「アッシはそのムチ受けて立つ」と宣言。LINDAが殴打すると飯田は痛みをこらえて「もっとじゃ!」とさらに受けて立つ。飯田は筋肉ポーズを見せるが打たれると悶絶。それでも飯田がこらえてラリアット。LINDAがかわしてムチで殴打。桜井が飯田にビッグブーツからドロップキック。飯田がジャンピングチョップを打ち込み向後に託す。向後と桜井がエルボーの打ち合い。向後がダッシュするが、LINDAがムチで殴打しカットすると桜井がミサイルキック。桜井が回し蹴りからスタンディングギロチン。向後が返すと、桜井はコーナーへ。飯田がカットし雪崩式パワースラム。向後は桜井に619,スワンダイブ式ミサイルキック。LINDAはレフェリーをムチで殴打しカウントを止める。飯田と向後をまとめてLINDAがムチ攻撃。桜井のムチ攻撃を向後がカット。しかしLINDAがムチで殴打し桜井がマイパンロール。3カウントが入り、桜井が向後を破った。
◆タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
壮麗亜美 |
12分7秒 |
梅咲遥● |
○MIRAI | スターライト・キッド |
NEW BLOODを通じて展開されてきたスターライト・キッドと梅咲遥の関係に新局面。前回は初めて同じコーナーに立ったが、今回は2人だけのタッグを組むことに。もちろんこれが初めてのケースとなる。あくまでも梅咲の希望はキッドとのシングル再戦にあるが、この試合の内容によってはタッグ継続の可能性もあり、もちろん、空中分解の危険性もあるだろう。対するはゴッズアイのMIRAI&壮麗亜美組で、中野たむ&なつぽい組のゴッデス・オブ・スターダム王座挑戦を決めただけに落とせない闘いである。MIRAIと梅咲は初対戦、壮麗は仙女のじゃじゃ馬トーナメントで梅咲と当たる予定も負傷欠場により流れてしまった過去がある。そして、MIRAIと壮麗にとっては5★STAR GP公式戦であたるキッドとは前哨戦だ。
梅咲が歩を進め壮麗と対峙し握手をかわす。梅咲はMIRAIにも視線を送り手を差し出す。MIRAIも応じてがっちり握手。試合はキッドとMIRAIでスタート。MIRAIがボディースラムで叩きつけ控えの梅咲を排除しキッドとロープワークの攻防。キッドがフライングエルボーから控えの壮麗を落として梅咲とのダブルを宣言、ロープに振ると見せかけダブルのドロップキックを放つ。梅咲がドロップキック。MIRAIがラリアットをかいくぐりショルダータックル。壮麗もショルダータックルで続く。キッドが介入するとコーナーに追い込み2人まとめて串刺しで体当たり。梅咲が返すと壮麗にネックブリーカー。壮麗のエルボー、逆水平に梅咲も対抗。梅咲が「こいよオラ!」と叫んで胸を突き出す。壮麗が応じて打撃の連打からダブルチョップでダウンさせる。壮麗が突進すると梅崎がカットしコルバタ、ドロップキック、低空ドロップキック。壮麗が返すと、梅咲がコーナーへ。壮麗が追いつきアルゼンチンバックブリーカー。キッドがカットするがMIRAIが分断。壮麗が持ち上げると梅崎が丸め込みからドロップキック。壮麗がすぐにラリアットを叩き込みもう一発。梅咲がかわしてブレーンバスターで叩きつける。キッドがタッチを受けて壮麗にドロップキック。壮麗がボディーアタックをキャッチしマットに叩きつける。壮麗がラリアットを決めてMIRAIに託す。MIRAIが梅咲を落としてからキッドに向かっていく。キッドがフィッシャーマン狙いもMIRAIがこらえて突進、キッドがエルボー。梅咲が介入しキッドが突進もMIRAIがショルダータックル。MIRAIはキッドの腕をロック。キッドがエスケープすると、MIRAIはコーナーに上がる。キッドが雪崩式アームホイップ。梅咲がミサイルキックで援護しキッドがスイングネックブリーカー。MIRAIが返すが、キッドと梅咲がカットに入った壮麗にドロップキック。キッドと梅咲が2方向でダイビングボディープレス。しかしMIRAIがキッドを前方に叩きつける。キッドがエルボーも壮麗が割って入りマットに叩きつける。MIRAIと壮麗が合体しキッドにセントーン。10分経過。MIRAIと壮麗が梅咲をキッドの上に叩きつける。MIRAIがキッドにミラマーレショック狙い。キッドが丸め込むが2カウント。MIRAIがラリアットをヒットさせるがキッドが返す。梅咲がカットも壮麗が分断。MIRAIがキッドの腕をロック。琉悪夏がボックスをもってエプロンへ。大江戸隊がレフェリーの気を引きつけ梅咲がイスで殴打。レフェリーが気づいて反則負けのゴングを要請した。キッドが握手を求めるが梅咲はひとりリングを下りて退場。
壮麗「オマエ梅咲に何したんだよ!」
キッド「私もよくわかんねえな。梅咲、オイ梅咲、どうしちゃったの? イスなんか使っちゃって、どうしちゃったの? これは、私たちと一緒にこっちの道でやっていきたいということでいいのかなあ? 最後、握手してくれなくて帰っちゃったからよくわかんないけどさ。あらお2人さん、あらそこに、毎度毎度セコンドだけに来る朱里さん。ズタボロにやられちゃって。私のこの右腕はコイツにズタボロにやられたけどさあ、私はオマエらのこと気に食わねえよ。だから大江戸隊、やっちまえ!」
大江戸隊がゴッズアイを攻撃。すると稲葉が現れ、キッドにミドルキック。
キッド「なんだテメエ。おいおい、テメエ、なにしに来た? なにしに来ちゃったの、ねえ?」
稲葉「思わず出てきてしまいました。朱里選手のいるユニットずっとずっと憧れてた朱里選手のいるユニット、ゴッズアイに入りたくて」
キッド「そんな理由のために大江戸隊を利用したってか? やってくれるもんじゃないの。まあせいぜい、ゴッズアイで変なポーズでもして、頑張ればいいんじゃないですかね。ゴッズアイ、特に稲葉、今日やられた分はしっかりいつかお返ししてやるからよ。待っとけ!」
朱里「ポーズ、バカにしてんじゃねえぞ! 帰れ、帰れ」
大江戸隊がゴッズアイのポーズをリング下でマネして退場。
朱里「稲葉ともか、メチャクチャうれしい。MIRAIと同期だよね。注目してたよ。私も一緒にやりたい。MIRAI、亜美、どうかな? みなさんどうですか? 決定だよ、大歓迎、ゴッズアイの稲葉ともか、よろしく!」
稲葉「お願いします」
◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負 | ||
<王者> |
9分25秒 |
<挑戦者> |
羽南 | Aoi |
※第8代王者の羽南が10度目の防衛に成功
フューチャー・オブ・スターダム王者の羽南が二桁防衛をかけてJUST TAP OUTのAoiを迎え撃つ。Aoiは稲葉ともかとともにNEW BLOOD皆勤賞、かねてから羽南のベルトに照準を絞っており、ようやく挑戦の機会が訪れた。当初はノンタイトルによる一騎打ちが発表されていたが、Aoiのアピールと羽南が天咲光由を退けたことからこのタイトル戦が実現。アーティスト・オブ・スターダム王座戦も決まった羽南にとっては、なんとしてもフューチャー王座の他団体流出を阻止しなければならないタイトル戦だ。
羽南から握手を求めるとAoiがその手を払いのける。探り合いから手四つの構え、腕の取り合いに移行し、羽南が首を取ってグラウンドへ。すぐにAoiが切り返すが羽南がヘッドロックで再度グラウンドへ。Aoiが抜けると羽南はドロップキックからボディースラムを3連発。Aoiが返すと、羽南の突進にカウンターのフライングチョップ。Aoiは左腕をロープに固定し締め上げてからニーをぶつける。Aoiは左腕にエルボーを連打しマットに叩きつけていく。腕をとったままコーナーに追い込み。さらに左腕を攻撃。背後からも左腕に向けて蹴りを見舞う。コーナーに振られた羽南がボディーアタック。Aoiの突進に羽南が払い腰。羽南は予告してノーザンライトの構え。Aoiが切り返すとエルボーの打ち合いに。羽南は「負けるか!」とエルボー連打で向かっていく。Aoiも応戦し逆水平を連打。羽南がかいくぐりエルボーから突進もビッグブーツを食らう。Aoiが飛びついて腕固め。すぐに羽南が脱出も腕を蹴られる。Aoiは腕をロックも羽南がエスケープ。Aoiはフィニッシュを宣言し、ダッシュするが羽南が払い腰、Aoiはネックブリーカー、羽南が後方に投げつけると両者ダウン。Aoiの蹴りをかわして羽南がバックを取る。羽南が強引に叩きつけ突進しマットに叩きつけるが2カウント。羽南がノーザンライト狙いもAoiがネックロック。Aoiはフィニッシュを宣言して首を取る。しかし羽南がニーアタック連打からフェイマサ―。羽南がフィニッシュを予告して引き起こすとバックドロップホールド。3カウントが入り、羽南が二桁防衛を達成した。
羽南「10回目の防衛成功しました! Aoi、Aoiも私も、プロレスの未来の象徴です。またやりましょう、ありがとうございました!」
Aoiが羽南の握手に応じる。
羽南「私は、まだまだこれからも防衛、防衛記録伸ばしていきます。次、次の挑戦者…」
壮麗がリングイン。
壮麗「羽南、10度目の防衛おめでとうございます。10回も防衛しちゃったら、もう対戦する相手いないんじゃないですか? 私のこと待ってたんじゃないですか? 5★STAR でも私が勝利してますし、私の挑戦、受けてくれますよね?」
羽南「壮麗亜美、私もアナタとやりたいと思っていました。いままでの防衛してきた相手の中で最強な相手だけど、私はアナタからもこのベルト守ってみせます。次のNEW BLOODでやりましょう」
羽南はベルトを誇示し、壮麗と握手。
羽南のコメント
「10回目の防衛成功しました。AoiとはNEW BLOODで毎回闘ってきたけど、シングルで闘うとより強い相手なんだと実感しました。これからもやり合っていきたいし、NEW BLOODを未来の象徴として盛り上げていきたいと思います。次の防衛戦は壮麗亜美。ホントにホントにホントに強い相手だけど私は壮麗亜美からも絶対にこのベルトを守り抜いて11回目の防衛も成功させてみせます。あと、すごく悔しいというかムカつくというか、なんでこのNEW BLOODのメインイベントがこのフューチャーの防衛戦じゃないのかなっていうのがすごくあって、天咲光由の大会じゃなくて、これは若手全員の大会だし、NEW BLOODで唯一できるタイトルマッチがこのフューチャー・オブ・スターダムチャンピオンのベルトなのに、なのに、セミという、自分が情けないし、これまで9回防衛してきた積み重ねがこれなんだなって、すごい突きつけられた思いがして悔しい思いでいっぱいです。私は壮麗亜美からも絶対勝って、次、NEW BLOODでは絶対メインイベントで私が大会を締めてみせます」
◆超新星五番勝負~第二戦~ 15分1本勝負 | ||
中野たむ |
14分0秒 |
天咲光由 |
前回の「NEW BLOOD3」からスタートした天咲光由の「超新星五番勝負」第2戦。ジュリアに続き、今回は中野たむとのシングルマッチとなる。「『NEW BLOOD』は私のための大会」と宣言した天咲だが、厳しい闘いになるのは明らか。中野になんらかの爪跡を残せなければ、NEW BLOODの中心に立つことは難しい。なつぽいとのタッグでゴッデス・オブ・スターダム王座を獲得し勢いに乗る中野を驚かせることができるのか。フューチャー・オブ・スターダム王座奪取に失敗した天咲にとっては、厳しい状況下での出直しマッチでもある。
天咲から握手を求め中野も応じる。天咲がタックルにいくが中野が切って首を取る。中野がネックロックからヘッドロックで絞り上げる、天咲がヘッドロックに切り返すと、中野が押し倒して腕を取る。天咲が振ろうとするが中野がロープに振って天咲のショルダーをこらえてショルダータックル。中野はサッカーボールキックからカバーも2カウント。中野は逆エビ固め。天咲がエスケープすると、中野が腹部を蹴り上げる。中野はコーナーに振って串刺しエルボーアタック、腕を引いて前後からのキックとカカト落とし。中野はコーナーに上がるが天咲が追いつき下からエルボー連打、中野は上からエルボーを叩き込むが天咲が下からのドロップキックで転落させる。天咲が突進しスライディングキックでリングに入れず。場外戦となり、ボディースラムの構え。しかし中野が反対にボディースラム。場内にゴツンという音が響き渡る。中野はエプロンから天咲を見下ろし挑発。18カウントで天咲が生還し5分経過。中野はリング中央で天咲を待ち片足で顔面を蹴飛ばしていく。天咲がエルボー連打で向かっていくと中野は手を広げて「もっと」「もっと」と受けて立つ。中野の突進に天咲はDDT、側転エルボーアタック、ドロップキック。中野が返すとヒザ十字固め。天咲がエスケープすると、中野が引き起こす。天咲が丸め込んで足を取る。中野がエスケープすると天咲は左脚をロープにかけてドロップキック。中野を起こすと天聖の構え。中野が切り返しエルボーから突進。天咲がヒザへドロップキック、スイングDDT。中野が返すと、天咲が絶叫し、天聖を決める。10分経過。中野が返すと、天咲はエルボー連打。引き起こすともう一度天聖狙い。しかし中野がショルダースルー。ロープに追い込みニーアタック。天咲が返すと、中野がバックを取る。天咲が切り返し丸め込みの連続。残り3分。中野がタイガーの構えも天咲が天橋立で丸め込む。返した中野が狙いすましてトラースキック。「天咲起きろ!」と叫んでスピンキックを放つ。しかし天咲の肩が上がる。中野は天咲を引き起こす。天咲が張り手、中野がやり返してからバイオレットシューティング、タイガースープレックス。3カウントが入り、中野の勝利となった。
中野「かわいい顔上げな。天咲光由。どうだった? 中野たむ、強かったでしょ? 天咲はさ、デビューして間もないのに人気もあって、メチャクチャ注目を浴びててさ、それって最大の武器だよ。でも、そこに実力と気持ちが追いついてなくて、アナタが一番苦しんでるよね。苦しいこと、つらいこと、痛いこと、悔しいこと、嫌なこと、たくさん経験して、死ぬほど泣いて、生きろ。プロレスは、人生なんだ。そして、スターダムの未来を背負う存在になれ。そのとき、またシングルしよう」
両者が握手。
天咲「たむさんは、メチャクチャ強くて…でも、でも、私はゆっくり着実に成長していきたいと思っています」
中野「ゆっくり? 早くして。この大会はさ、天咲のための大会なんでしょ。じゃあ、ここにいるみんなの、お客さんも選手もスタッフさんも、みんなの気持ち背負って、締めて」
天咲「……。ハイ。それではこの大会に出場してくださった選手リング上にお上がりください。それではいいですか。若さを信じて明日に輝け、ニューブラッド4!」
天咲のコメント
「えっと、たむさんとシングル初めてして、すごく痛かったし、すごくつらかったんですけど、それよりもこのNEW BLOODだったりスターダムだったりを背負ってる身として試合を、試合を一生懸命に取り組まなといけないという思いが強くて、最後まで自分のやることを成し遂げられたかなと思います。(中野の)打撃だったり、なにかやる前にニヤついたりするのがすごい怖くて。NEW BLOODのメインとして通用する試合をして(リングに)上がりました」
中野のコメント
「もちろんまだまだだけど、超新星と言われるだけありますね。原石、磨けばメチャクチャ輝くんじゃないですか。いまは人気先行で本人がそれに実力も気持ちも追いついてなくて一番苦しんでいることと思います。でも、苦しいこと、つらいこと、痛いこと、そういう経験は大切な物、何をかけてきたか、そういったもの全部がこのリングではアロマになりますしプロレスは人生なんです。いろんな苦しいこと悔しいこと乗り越えてスターダムの未来を背負う存在になってほしいとホントに今日闘って心から思いました。若さっていうのはそれだけで才能ですね。まあ、たむは年を取れば取るほど強くかわいくなっていくんで、全然うらやましくないですけど」