2022/10/02 試合結果

2022年10月1日 『LEC ふわるんマスク Presents 5★STAR GP 2022~優勝決定戦~』

『LEC ふわるんマスク Presents 5★STAR GP 2022~優勝決定戦~』
10月1日(土)武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ観衆2543人)

試合結果

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
MIRAI<15点>

6分57秒
変形バックブリーカー

飯田沙耶<4点>

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
白川未奈<10点>

7分50秒
足4の字固め

なつぽい<12点>

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
渡辺桃<12点>

10分34秒
ピーチサンダー→体固め

葉月<14点>

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
上谷沙弥<14点>

8分21秒
両者リングアウト

壮麗亜美<11点>

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
岩谷麻優<14点>

13分9秒
ドラゴンスープレックス・ホールド

スターライト・キッド<14点>

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
ジュリア<16点>

15分00秒
時間切れ引き分け

鈴季すず<15点>

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
ウナギ・サヤカ<4点>

5分24秒
大儀であった→片エビ固め

向後桃<4点>

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
鹿島沙希<12点>

44秒
起死回生

AZM<14点>

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
コグマ<14点>

6分1秒
コグマ式ヨシタニック

林下詩美<14点>

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
中野たむ<16点>

7分36秒
バイオレッスクリュードライバー→片エビ固め

SAKI<10点>

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
舞華<15点>

9分57秒
両者KO

ひめか<15点>

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
世羅りさ<15点>

12分11秒
エビ固め

朱里<14点>

◆5★STAR GP 2022優勝決定戦 時間無制限1本勝負
[ブルースターズ1位]ジュリア<16点>

17分28秒
ノーザンライトボム→片エビ固め

[レッドスターズ1位]中野たむ<16点>

 

試合詳細レポート

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
MIRAI<15点>

6分57秒
変形バックブリーカー

飯田沙耶<4点>

 飯田沙耶とMIRAIの真っ向勝負が両国国技館以来に組まれた。2度目の舞台は5★STAR GP最終公式戦。得点状況は対照的ながら、力と力のぶつかり合いは好勝負必至。飯田は3勝目を狙い、MIRAIは上位での5★STAR GPゴールをめざす。

 ゴングと同時に両者突進しショルダーをぶつけ合う。睨み合いから飯田が突進するとMIRAIがラリアットをかいくぐりショルダータックル。飯田がヘッドロックを仕掛けロープに振らせず締め続ける。MIRAIがエスケープすると、飯田は筋肉ポーズを誇示。MIRAIが逆水平を打つと飯田もやり返してボディースラム、バックエルボー、MIRAIが返すと、飯田が突進。MIRAIがエルボーで倒し、ボディースラム。MIRAIが串刺しラリアットからコーナーに上がるが飯田がカットし下からぶん殴る。場外に出てラリアットをかわし合う。飯田のラリアットがヒットも両者が何度も交錯。ともに崩れ落ち、リング下でダウン。リングに戻ってもラリアットを打ち合う。打ち勝ったのはMIRAI。しかし飯田が下からヘッドバットを打ち込みラリアットからスパインバスター。飯田は垂直落下狙いもMIRAIがこらえる、飯田は逆水平から持ち上げるがMIRAIが切り返し丸め込む。飯田が返すとMIRAIは首をロック。丸め込みの連続にいくが飯田がクリアー。MIRAIがバックブリーカーにとると飯田がギブアップを喫した。

MIRAIのコメント

「飯田沙耶との試合はめちゃめちゃ楽しいです。またやろう。もっともっとやろう。ただ、何回やっても負けないですけど。今回自分は春、夏制覇っていう夢はかなわなかったですけど、いままでのすべての悔し涙を虹に変えるってこともできなかったわけですけど、虹に変えるその準備はできたかなと。そう思える夏だったので、このMIRAIの夏の物語は秋にトゥー・ビー・コンティニュード。終わらせない。そして最後に一つ、あらためて真夏に輝くシンデレラストーリー、覚悟を持った勇気の夏。この灰被りシンデレラのMIRAIはスターダムのエースになります。ということはイコール、プロレス界のエースってことです。この夏の最後に魂込めて誓います」

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
白川未奈<10点>

7分50秒
足4の字固め

なつぽい<12点>

 現在COSMIC ANGELSで同門の白川未奈となつぽいはともに同日スターダムに参戦。スターダムにカムバックしドンナ・デル・モンド入りしたなつぽいの方が大きな注目を集める一方で、初参戦の白川には地味な初登場だった感は否めない。両者のスターダムでの一騎打ちはこれまで1勝1敗。昨年は白川が勝利しているが、今年はどうか?

 なつぽいから手を差し出すと、白川は座り込む。なつぽいも腰を下ろし視殺戦。髪をつかみ合い白川がエルボー。なつぽいも打ち返しエルボーの応酬に。エルボー12発で倒した白川だが、なつぽいがドロップキックを3連発。なつぽいがストンピング連打からマウントを取ってエルボー連打。白川がエルボーもなつぽいがバックキック。白川は動きを読んでヒザへのドロップキックからニークラッシャー。白川は足4の字固め。ヒザへのストンピングを連打し、バックブローでダウンさせる。白川はフィニッシュを予告しリバースDDTから持ち上げる。グラマラスドライバーを狙うがなつぽいが切り返し丸め込む。なつぽいがポイ捨てジャーマンも白川が延髄斬り。白川の突進を止めてなつぽいがジャーマン。なつぽいが水平蹴りからフェアリアルギフトを狙うが白川も上がってエルボー連打。白川が一発で落とすが白川が大きく張り手、ドラゴンスクリュー。白川はもう一発ドラゴンスクリューを見舞い。足4の固めに入る。ガッチリ極まるとなつぽいがギブアップ。白川の勝利となった。

白川のコメント

「人、今日珍しく多い。今日は絶対に負けられない闘いでした。そして、たむの隣を争う闘いなんて、私たちはしてない。そうじゃない。そんなことよりも、2人がたむぽいとしてタッグで強くなっていくんだったら、白川未奈はシングルプレイヤーとして結果を残して強くなっていく。中野たむが白いベルトのチャンピオンになって、去年私たちをずっと引っ張って支えてくれたように、私が今度は白いベルトのチャンピオンになって、コズエンを引っ張る。私は白いベルトのチャンピオンになることが希望で、そして私の覚悟です。白川維新、やってやるって」

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
渡辺桃<12点>

10分34秒
ピーチサンダー→体固め

葉月<14点>

 リーグ戦を怒涛の7連勝スタートで一時独走態勢も、上谷沙弥に敗れてからは4連敗の葉月。最終公式戦は渡辺桃との一戦だ。葉月が連敗をストップさせ16点目を上げれば、ジュリアvs鈴季すずの結果によっては初優勝の可能性も浮上するだろう。それだけになんとしても負けられない闘いだ。しかしながら、大江戸隊の桃は昨年準優勝の結果を残しており、そのプライドに懸けてもただでは引き下がれない。ここは葉月の足を引っ張ることがすべてとばかりにルール無視の攻撃を仕掛けてくることさえ考えられる。この包囲網をかいくぐり、葉月が希望を残すか、それとも?

 葉月のリングインを桃が襲撃、いきなり場外戦で幕を開ける。桃はエプロンを走って葉月を蹴り上げる。セコンドの刀羅ナツコがレフェリーの注意を引きつける。桃がバットで殴打すると葉月がかわして鉄柱直撃。しかし桃が葉月をリングに戻してカバー。葉月が返すと、桃はサッカーボールキック。Bドライバー狙いを葉月が切り返し顔面ウォッシュ。葉月がフルネルソンも桃が切り返しミドルキック。葉月はビッグブーツでやり返す。ミドルキックとビッグブーツの応酬から突進をかわし合う。桃が後方に叩きつけるが葉月がボディースラム。エルボーの打ち合いから葉月の連打で桃が崩れ落ちる。葉月が串刺しエルボーからスイングDDT。桃が返すと、葉月がコーナーへ。桃も上がって雪崩式裏投げの構え。葉月が切り返しトップからフットスタンプ、後方からコードブレイカー。葉月はコーナーに乗せるともう一発コードブレイカー。返した桃に葉月が垂直落下狙い。桃が切り返し突進するが二段蹴りを食らう。葉月はコーナーからダイビングセントーン。マットに2度叩きつけると、垂直落下式ブレーンバスター。決まったと思われたがレフェリーが足を引かれる。葉月はレフェリーを戻しカバーも桃が反転。リング下に降りた桃を葉月が追いかけエプロンへ。桃がエプロンでBドライバー。桃がBドライバーを決めるが葉月がクリアー。桃はチキンウイングフェースロックからピーチサンダー狙い。葉月が切り返したが桃が切り返して顔面を蹴り上げる。大江戸隊がレフェリーを引きつけると桃は人でなしドライバーをイスの上に放つ。桃がピーチサンダーも葉月が返す。もう一度前方に叩きつけると葉月が返せず3カウントが入った。

桃のコメント

「葉月、なんか東スポ見たよ。スパナを期待しちゃってたみたいだけど、オマエごときスパナそんなもん使わないよ。スパナキック対策してたんだっけ? 出るところ、なくなっちゃったね。また私に負けて、アイツはいつになったら完全復活するんだよ。私はその日がすげー楽しみだよ。もう帰るよ」

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
上谷沙弥<14点>

8分21秒
両者リングアウト

壮麗亜美<11点>

 上谷沙弥と壮麗亜美の5★STAR GP公式戦が最終戦で組まれた。しかも初のシングルマッチとなるだけに、興味津々のカードだ。上谷はジュリアに敗れたことにより優勝戦線から脱落、白いベルトの王者として最後はスッキリした白星でリーグ戦を終えたいところだろう。一方の壮麗亜美は予選リーグを全勝で本戦にエントリーし、一時は大きく勝ち越し優勝戦線に食い込んだ。しかし終盤に負けが込み一つの負け越し。最終戦で5割復帰を目指す。どちらが勝ってもネクストにつなげたい試合。勝つのは上谷か、それとも壮麗か。

 ロックアップで壮麗が押し込み逆水平。上谷がエルボーからアームホイップ、ドロップキック。串刺しニーアタックからもう一発ドロップキックを叩き込む。壮麗が返すと、上谷の突進を読んでショルダータックル。上谷が返すと壮麗は逆エビ固め。上谷がエスケープすると、壮麗はアルゼンチン。上谷が脱出しスピンキック。上谷がダッシュするが壮麗がダブルチョップから担ぎ上げて後方に叩きつける。壮麗がロープに振ると上谷がニールキックで場外に送り出しスワンダイブ式プランチャ。上谷はリング下でスタークラッシャーの構えも壮麗が切り返しラリアット。しかし上谷がかわして鉄柱へ。上谷がリングに戻り、壮麗も生還し後方からラリアット。前方からも連発で決めるが2カウント。壮麗がバックを取るが上谷が反転してカバー。壮麗が返すと上谷はスタークラッシャー狙いも切り返される。上谷が強引にフランケンにいくが壮麗が返す。壮麗がラリアットを連打し上谷を場外へ。上谷はリング下でスープレックス、フランケンシュタイナー。壮麗が担ぎ上げ花道を下がる。そこからカミカゼで叩きつける。上谷が疾走し戻ろうとするが壮麗が足を引く。そのままカウントアウトで両者リングアウトの引き分けとなった。

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
岩谷麻優<14点>

13分9秒
ドラゴンスープレックス・ホールド

スターライト・キッド<14点>

 岩谷麻優とスターライト・キッドの5★STAR GP公式戦。どちらも高得点でリーグ最終戦を迎えたが、直接対決での結果などから決勝進出の可能性は事実上消滅した。が、これまでシングルで岩谷に勝ったことのないキッドからすれば消化試合では終われない。岩谷からの初勝利を挙げ、大江戸隊入りの成果をあらためて見せつけたい。一方の岩谷からすればまだまだ高い壁でいたいところ。お互いのプライドが激突する注目の一戦だ。

 ゆっくりと歩み寄り視殺戦。キッドがコーナーに戻り試合開始とともにドロップキック。キッドがロープワークに誘いアームホイップ。キッドが胸を突きとばすと、ロープワークからフライングエルボー。岩谷をコーナーに追い込みエルボーを連打し首を絞める。岩谷がエルボーでやり返し、サッカーボールキックを連発。キッドが返すと、岩谷はボディースラム。キッドがエルボーで向かっていくとカウンターでヒザへのドロップキック。キッドの突進をかわして岩谷がドロップキック。キッドのチョップに岩谷も対抗。キッドがチョップ連打で岩谷を沈めると、その場飛びムーンサルト。岩谷のラリアットをかいくぐりキッドが張り手。岩谷はスリングブレイドからスタンディングドラゴンスリーパーに入る。キッドがこらえると、岩谷がトラースキックを叩き込む。岩谷はフィニッシュを宣言しムーンサルトプレスもかわされて「バカタレ!」ドロップキックを食らう。岩谷が先に立ち上がるがキッドがジャンピングキックから足を取る、黒虎脚殺を狙うが岩谷がエスケープ。キッドはコーナーに上がり、旋回式ダイビングボディープレス。しかし岩谷がクリアー成功。キッドはムーンサルトプレスを連発で決めるも2カウント。キッドがタイガーの構えも岩谷が切り返しジャーマン。岩谷がバックを取るがキッドが切り返しグラウンドでドラゴンスクリュー、黒虎脚殺へ。岩谷がこらえてようやくロープに手が届く。キッドは岩谷を起こして黒虎天罰、「グッバイマユ!」と叫んで決めるが返される。すると後方からダブルニーアタック。コーナーに乗せてエターナルフォー狙い、「終わり!」と叫ぶが岩谷が切り返して雪崩式フランケン。しかしキッドが突進。岩谷が捕まえてツームストーンパイルドライバー。両者ダウン状態からキッドがエルボー乱打。岩谷もやり返しエルボーの乱打。岩谷がトラースキックからドラゴンも2カウント。残り3分。岩谷がフィニッシュを予告もキッドが丸め込む。岩谷が返すと頭部へキック。コーナーに上がりムーンサルトプレス。しかしギリギリでキッドが返す。岩谷はキッドを引き起こし二段式ドラゴン。3カウントが入り岩谷が勝利した。

 

岩谷のコメント

「5★STAR、もうこの試合が始まる前に優勝決定戦に出れないというのはわかってたんですけど、最終戦の相手がキッドでよかったなって、あらためて思いました。まあね、打倒岩谷麻優。その覚悟と気持ちは伝わってきたし、1年間でキッドの成長はすごかったね、すごかった。もう最後、勝つのがいっぱいいっぱいで、試合後にどうキッドに言葉をかけていいのか、そういうのもアタマが働かないくらいに追い詰められたかなって。でもキッドはたぶんいま、キッドが持ってる技をすべて出しそうになったうえでの勝利だったので、もうちょっと、もうちょっと、麻優を超えるのにはもうちょっとかかるかな。まあちょっとうかうかしてられない。ずっとホントにこの熱い闘い、優勝決定戦にも進めなかった、それがいまの岩谷麻優。悔しい、悔しい。でもすぐタッグリーグ始まるし、タッグリーグ終わったらシンデレラ(トーナメント)があって、また5★STARがあって。乗り越えてまた、どれか優勝できるように成長していく。頑張ります。応援してくださったみなさん、ありがとございました」

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
ジュリア<16点>

15分00秒
時間切れ引き分け

鈴季すず<15点>

 ジュリアと鈴季すずがついに運命の一騎打ちを迎える。今年1月にプロミネンスがスターダムに乱入、鈴季の狙いはジュリア一人だったが、NEW BLOODやシングルナンバーワン決定リーグ戦5★STAR GPに参戦し多くの選手と闘ってきた。そしてこの日たどり着くのがジュリアである。ジュリアは開幕2連敗もその後盛り返し、首位で最終戦を迎えた。一方の鈴季は新型コロナウイルス陽性で出遅れ、途中合流も3連敗スタート。しかしその後急激に巻き返し、6連勝でジュリアの前に立つ。気がつけば1点差という状況だけに、鈴季の大逆転決勝進出も考えられそうだ。引き分け以上でジュリアの決勝進出となるが、鈴季が足を引っ張り優勝までかっさらうか。遺恨決着とともに、星取りの上でも重要な一戦だ。

 ゴングが打ち鳴らされてもコーナーから動かず。ジュリア、鈴季ともにすでに涙顔。鈴季から左右で殴りつけるとジュリアがロープに押し込む。ジュリアがヘッドロックにとりグラウンドへ。鈴季がフロントネックロックもジュリアがマウントを取る。首の取り合いからジュリアが腕を取る。ジュリアがグラウドで上になるも鈴季がすぐに反転。ジュリアは下から三角絞めの構えで跳ね除ける。鈴季がヘアーホイップから顔面ウォッシュ。鈴季がコーナーに追い込みブレイクと見せかけニーをぶつける。ジュリアはたまらずリング下へ。鈴季がジュリアをリングに戻し、顔面を蹴飛ばしていく。ジュリアが足を取ってスープレックス。ジュリアがスリーパーでグラウンドへ。鈴季がエスケープすると、ジュリアが張り手の連打。鈴季がエルボーで向かっていきマウントでパンチ連打。鈴季はグーパンチも入れていく。ジュリアが三角絞めも鈴季がエスケープ。ジュリアが顔面ウォッシュからローキック。鈴季がエルボー連打で向かっていき挑発。ジュリアが右腕で殴り鈴季がダウン。ジュリアが引き起こすと鈴季がヘッドバット。鈴季がジャーマン、ジュリアが立ち上がるが鈴季がジャーマンをもう一発。さらにバックを取るがジュリアが切り返しヘッドバット、バックドロップ。両者ダウン。ジュリアが立ち上がり鈴季を引き起こすと、ブレーンバスターの構え。鈴季がこらえて突進するとロープに乗せてスライディングジャーマン。鈴季はコーナーに上がるがジュリアがドロップキック、エルボー連打。コーナーに上がると雪崩式グロリアスドライバー。しかし鈴季の肩が上がる。10分経過。ジュリアが腕をロックするが、鈴季がこらえ抜いてなんとかエスケープ。ジュリアはファルコンアローを決めるが2カウント。鈴季を引き起こすとジュリアがグロリス狙い。鈴季が切り返し丸め込む。ジュリアが返してドロップキック。ジュリアは鈴季を引き起こし勝利を確信しグロリアスドライバーをシットダウン式に決める。しかし鈴季が返してみせる。もう一度起こすが鈴季が切り返しジャーマン。残り2分。両者ダウン状態からお互いが立ち上がり鈴季がエルボー連打からバックキック、頭部へのキック。引き起こすとテキーラショット。ジュリアが返すと鈴季はジャーマン。ロコモーション式で決めるがジュリアがクリアー。残り30秒。鈴季が殴りかかり打撃の連打。そのまま時間切れとなった。試合後は両者リングで大の字に。ジュリアから握手を求めると鈴季はその手を振り払い指を突き立てた。ジュリアも指を突き立て返しリングを下りた。この結果ジュリアのブルースターズ1位通過が決定。

鈴季のコメント

「ジュリアをぶっ潰すためにこのスターダムのリングに上がったけど、アイツが背負ってきた3年間、アイツがスターダムにいた3年間はとってもでかいものなんだとあらためて思ったよ。5★STARだけど、ジュリアとの闘いに関しては勝ちも負けも関係ない。ただ、ただ、ただジュリアに3年間の思いを伝えたかった。それがちょっとは伝わったかな。だけど、まだまだ鈴季すずは終わらない。ジュリアをぶっ潰して、これからもジュリアと最高のライバルでいれるようにまだまだスターダム引っかきまわしてやるよ。覚悟しておけよ!」

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
ウナギ・サヤカ<4点>

5分24秒
大儀であった→片エビ固め

向後桃<4点>

 ウナギ・サヤカと向後桃が最終公式戦で激突。リーグ戦で不振のウナギはここまでわずか1勝。前年度の活躍が記憶にあるだけに残念な成績となっている。それだけに、最後は勝って有終の美を飾りたい。相手はSTARSの向後桃。向後は予選リーグ敗退もテクラの負傷欠場により繰り上げ当選。リーグ戦では白星を重ねられなかったとはいえ、ここまで2勝を挙げた。こちらも一つでも多く勝ちをゲットし有終の美を飾りたい。「終わりよければすべてよし」とし、アフター5★STAR GPにつなげるのは、どちらか?

 ウナギのビッグブーツをかわし向後がドロップキック。ウナギがエルボーにいくと向後も打ち返していく。エルボーの応酬から向後がダッシュもウナギがフェースクラッシャー。向後が丸め込みの連続もウナギが返す。向後がジャックナイフにいくが2カウント。向後が場外にウナギを追いかけリングに戻すとスワンダイブ。ウナギがかわしてコードブレイカー、ギロチンドロップ。向後が返すとカウンターでドロップキック、619、スワンダイブ式ミサイルキック。ウナギがマットに叩きつけるも2カウント。ウナギはカカト落としからマッドスプラッシュ。向後がかわしてトラースキック、スイングDDT。向後がフィニッシュを宣言しネクターピーチ狙いもウナギが切り返す。向後が向かっていくが顔面にビッグブーツを食らう。うなぎが腕を取り変型アームブリーカー。向後が返すとウナギが大儀であった。3カウントが入り、ウナギが勝利した。

ウナギのコメント

「単独のドベから、3人のドベに並んだのかな? 勝敗には勝ちと負けしか、白と黒の二色しかないですけど、プロレスにおいてはその二色だけじゃないと思ってます。このリーグ戦では、私は負けることの意味と、勝てないことの現実を知り…どのリーグ戦よりももがきながら進めたのかなと思います。私はもっとド派手に、何色もにかぶきたいので、決心しました。大暴れします。見ててください。ウナギ・カブキは、終わらない」

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
鹿島沙希<12点>

44秒
起死回生

AZM<14点>

 この日が20歳の誕生日であるAZM。かねてから史上最年少での優勝を公言しており、最高の舞台が用意されたと言っていいだろう。まずは鹿島沙希相手に2点を勝ち取ることが決勝進出への絶対条件。大会開始前の時点で6人がトップに並んでおりほかの選手の結果しだいにもなるが、AZMとしては鹿島戦をクリアーし、決勝進出への可能性をつないでおきたい。とはいえ、相手の鹿島は決勝進出はなくなったものの、ここまで詩美、中野、舞華、朱里、世羅と優勝候補を次々と破ってきた。AZM寿司を切り返されての起死回生…だけは食らわないようにしなければならない。

 鹿島が「正々堂々よろしくおねがいします」と握手を求める。AZMが反対に起死回生、返した鹿島があずみ寿司で丸め込む。鹿島が起死回生の連続にいくと3カウント。鹿島の勝利でAZMには散々な20歳の誕生日となってしまった。

鹿島のコメント

「ホー!スパパパパーン。AZMパイセン!いや、寿司職人?おい、修行出直してこいよ。寿司職人だかなんだか知らねーけど。AZMパイセンは決勝進出ならず。残念でした、おつかれっした。嫌がらせ、完了!あ、誕生日おめでとう!」

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
コグマ<14点>

6分1秒
コグマ式ヨシタニック

林下詩美<14点>

 コグマと林下詩美の最終公式戦。詩美は7勝4敗でレッドスターズ首位ながら、14点で6人が並ぶ大混戦。決勝進出のためには自力で2点を勝ち取り、ほかの選手の試合の経過を見守るしかない。一方のコグマは勝てば前・赤いベルトの王者・詩美と同じ得点でリーグ戦を終えられるだけに大物食いを狙ってくるだろう。

 ロックアップと見せかけコグマがクマポーズ。すると詩美がクマポーズっぽいポーズで威嚇。詩美が担ぎ上げて後方に投げつける。詩美はコーナーに上がるがコグマが追いつき雪崩式フェースクラッシャーでトップロープに打ち付ける。コグマは場外へプランチャ狙い。しかし詩美が担ぎ上げる。エプロンでコグマが切り返しドロップキック。コグマはあらためて場外へプランチャで飛ぶ。リングに戻すと、コーナーからミサイルキック。コグマがバックを取るが詩美がこらえてサイドバスター。コグマが丸め込みから突進。詩美が受け止めてコーナーに追い込み串刺しエルボー。詩美がコーナーに上がるとコグマが下からエルボー連打、雪崩式ガンスタン。しかし詩美の肩が上がる。コグマがバックを取るが詩美が切り返す。コグマが走らせずにジャーマン連打。3発目を狙うが詩美がこらえて反対にジャーマン。コグマが立ち上がり向かっていくがマットに叩きつけられる。詩美がコウモリ吊り落としからラリアット。コグマが返すと、詩美はカナディアンバックブリーカー。そのまま詩美は旋回しハイジャックボム狙い、そこをすかさずコグマが丸め込むと3カウントが入った。試合後、死神姿の人物が花道から登場、リングに上がると詩美に握手を求める。詩美が向かっていくと正体は刀羅ナツコ。ナツコは詩美を担いでデスバレーボム。

刀羅「うたみー! 詩美、詩美、詩美! 詩美!! 久し振りだなー、リングの上では。おい、オマエこの5★STAR、7勝5敗? 元赤のチャンピオンが、なんてざまなんだ! いつも、私は見てたよ。君が楽しそうに入場で歌を歌ったり、ふざけたことばっかりしてる姿をね。オマエ私に言ったよな。私が戻ってくるまで赤いベルト、守ってるからって。私は約束を守れねえヤツが、本当に嫌いなんだよ! 私はオマエとの試合で、ヒザをケガして、1年以上も欠場した、でもそろそろ戻って来ようかなあって思ってるんだあ。タッグリーグとか、ちょうどいいかなって。でもさあ、タッグリーグのこと考えると、オマエの顔が浮かぶんだよ! あの日から私は止まったまま、オマエも、止まったままなんじゃねえの? おい、林下詩美とのシングル、作れよ。あの日は途中で終わったけど、今回は、オマエに恥かかせたるよ」

ナツコのコメント

「さっきもリングの上で言った通り、あのケガから13カ月ぐらい? ちょっといろいろあって、時間がかかっちゃったんだけど、今度のタッグリーグから復帰しようかなって。まぁ、見てるヤツもみんなそうだと思うけど、あの試合から本当に時が止まったんだよ、私はね。でも、詩美は進んでたはず。もっともっと張り合いのあるヤツになってると思ってたら、なんだあのザマは。アイツ、昔、5★STAR優勝してるんだろ。なんでできないんだよ。私は強い詩美が好きなんだよ。赤いベルトじゃなくて強い詩美が好き。見てるヤツらもそう思わない。逆にいいの? リーダーになったのに存在感の一つもない。何もしてない。アイツは私とのシングルで完全に終わらせてやる。以上。楽しみにしてろよ」

 

コグマのコメント

「私勝ったんですよ、林下詩美に。今日はクマ美かな。勝ったけど、なんか刀羅ナツコが出てきて、全部崩された気がします。腑に落ちないですけど、勝ちました。ヨシタニックは麻優さんに場外でやって以来ですね。完璧に今日勝てた。嬉しいです。でも、なんか腑に落ちない。なんだったんだろう」

 

林下のコメント

「5★STAR、最後、コグマにやられちゃって、今年も林下詩美の夏、何もないまま終わったかと思ったけど、ナツコ。久しぶりに帰ってくるんだね。ナツコに言われて、あの時から時が止まってるんじゃないかって。確かにそうなのかもしれないよ。ナツコがいなくなってから私の中で1つ大きなものが欠けちゃったし。ただ申し訳ないのが、私から言った約束を守れなかったこと。赤いベルトを持って待っててやると言ったのに。そこだけはすごく申し訳ない。今、何もない、赤いベルトも、何のベルトも腰に巻いてない私ともやってくれるってナツコが思ってくれてるなら、あの時との約束はちょっとだけ違うけど、また何でも受けて立つから。復活したナツコとせっかくならどこか大きな場所で試合させてほしいです」

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
中野たむ<16点>

7分36秒
バイオレッスクリュードライバー→片エビ固め

SAKI<10点>

 SAKI率いるカラーズがCOSMIC ANGELSに合流したため、中野たむとの一騎打ちは同門対決になった。しかしながら、同門の絆を確かめる以上に、中野にとっては決勝進出がかかる大一番だ。同門を忘れてただひたすら勝ちを狙うしかない試合で、どんな闘いを見せるか。

 両者クリーンに握手を交わし試合がスタート。ロックアップで組み合い、バックの取り合い。SAKIがショルダータックルで中野を吹っ飛ばす、返した中野がネックブリーカー。中野はコーナーからダイビングボディーアタック。SAKIがかわしてビッグブーツを顔面へ叩き込む。中野が突進するとSAKIがニー。2発目を中野がかわしてバックドロップ。中野がニーで突進しカバー。SAKIが返すと、中野はコーナーへ。SAKIが下から蹴り上げ雪崩式ブレーンバスター。中野が突進にトラースキック、SAKIが突進止めて前方に叩きつけるとケンタッキーボム。しかし中野が反転、SAKIがビッグブーツからブレーンバスター狙い。中野が切り返すがSAKIが後方に投げつける。SAKIはカワイルドニードロップもかわされてしまう。両者ダウン状態からエルボーの打ち合い。SAKIのブレーンバスターを切り返し中野がハイキック。中野がバイオレットシューティングを5連発。引き起こすとバイオレットスクリュードライバーの構え。上がり切らず、中野はハイキック。「終わり!」と絶叫しあらためてバイオレットスクリュードライバー。3カウントが入り中野がSAKIを破った。

 

中野のコメント

「SAKI、カラーズと連合軍を組めたこと、ホントに心から誇りに思う。SAKIのパワーとパッションにはいつも圧倒される。私たちコズエン連合軍はお互いに仲間であり、ライバルだ。お互いにもっと高みを目指してしのぎを削っていきたい。決勝はあとは、運を天に任せるしかないけど、今日ばっかりは神様に祈ろうと思います」

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
舞華<15点>

9分57秒
両者KO

ひめか<15点>

 ドンナ・デル・モンドの舞華とひめかが舞ひめパートナー対決。初のシングルマッチが5★STAR GP、しかも最終戦で用意された。そのうえ、両者とも7勝4敗でトップ同士。同点で6人が並ぶ大混戦で、まずはこの試合で勝たなければ決勝進出の道は断たれてしまう。さまざまな思いでぶつかるであろう舞華とひめか、制するのはどちらだ?

 ゴングと同時に身体をぶつけ合いひめかが前方に投げつける。舞華がスリーパーにひめかをとらえる。場外でも肉体をぶつけ合い舞華がラリアットをかわしブレーンバスター。18カウントで戻り、ラリアットの打ち合い。舞華が打ち勝つが、ひめかがやり返す。再び交錯するとひめかが打ち勝ち、グラウンドへももう一発ラリアット。ひめかが舞華を担ぎ上げてJPコースター。しかし舞華が返してみせる。ひめかがジャンピングニーからコーナーに上がると舞華が追いつき雪崩式ブレーンバスター、両者ダウンから立ち上がりひめかが後方からラリアット。舞華はカウンターでパワースラム、炎華落とし。ひめかをコーナーに追い込むと串刺しラリアット。コーナーに乗せるともう一度雪崩式ブレーンバスターを狙う。ひめかがランニングパワーボムに切り返すが舞華がクリアー。ひめかが突進すると舞華がキャッチしみちのくドライバー。ギリギリでひめかが返し、両者のエルボーが交錯。両者ダウン。そのまま10カウントとなり、引き分けに終わった。

舞華&ひめかのコメント

ひめか「初めてだね、舞ひめ対決。プロレスは因縁だけじゃなくて絆っていうのもリングの上で証明できて、あらためてプロレスっていいなっていうか、好きだなって思った。でも5★STAR、悔しいね」

舞華「まあね。お互い同点だっただけに負けられないし、いままでシングル闘ったことのない2人がこんなでけー会場でまさかやれるなんてね。でも、これで舞ひめの絆もっともっと強くなったんじゃない?次タッグリーグも始まることだし」

ひめか「今年こそはね、舞ひめで出ないとおかしいでしょ。みなさんもそう思うよね。乞うご期待。これからの舞ひめにも乞うご期待」

舞華「はあ、酒飲みいこう」

ひめか「飲もう、今日は飲む」

舞華「今日は飲むぞ」

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
世羅りさ<15点>

12分11秒
エビ固め

朱里<14点>

 朱里と世羅りさがワールド・オブ・スターダム王座戦以来のシングルマッチ。前回はセコンドのタオル投入により朱里がTKO勝ちで防衛を果たした。赤いベルトは朱里が現在も保持しており、2連覇を目指す5★STAR GPではほか5人と並びトップに立っている。ほかの試合によってどうなるかはわからないが、朱里V2のためには2点が必要。しかし相手が世羅であり、リベンジのため全力で足を引っ張ってくることは容易に想像できる。世羅が勝てば決勝進出ならずとも得点で朱里を上回りリーグ戦を完走することができるのだ。朱里にとっては2連覇を前に最大の壁。赤いベルトの王者はここを突破できるのか、それとも世羅が足を引き、タイトルマッチ再戦への道を切り開くか?

 朱里がキックで威嚇し背負い投げからグラウンドへ。グラウンドの攻防で世羅がエスケープ。手四つの構えから朱里がグラウンドに持っていくと、スリーパーへ。世羅が抜け出しカバーも2カウント。ロックアップからロープワークで世羅がアームホイップ。朱里が2発目を回避しグラウンドへ。朱里が腕を取りヘッドロック。世羅がショルダータックルで吹っ飛ばすと、後方に叩きつけてからジャイアントスイングへ。串刺しダブルニーアタックからスプラッシュ式ニードロップ。朱里がかわして串刺しニーからフロントネックチャンスリードロップ。朱里が腕固めも世羅が切り返し逆エビ固め、背中にダブルニードロップ。朱里が返すと、張り手、ストンピングの連打。世羅が髪をつかみ押し倒すと、ストンピング連打のお返し。朱里がミドルキック連打で世羅を倒す、サッカーボールキックも叩き込むが正面からの蹴りを世羅がキャッチし旋回式シットダウンパワーボム。朱里はラリアットをかわしてジャーマン、ハイキック。バックの取り合いから世羅がマットに叩きつけるとスリーパー。もう一度担ぎ上げて前方に叩きつける。返された世羅はコーナーからダイビングダブルニードロップ。10分経過。世羅が突進すると朱里がキャッチし腕十字。しのいだ世羅に、朱里がニーを連打し飛びつき腕十字。朱里は腕固めに移行するが、世羅が低空で叩きつけ強引にカバー。そのまま3カウントが入り、世羅の勝利となった。この結果、中野がレッドスターズ1位に。決勝戦はジュリアvs中野となった。

世羅のコメント

「勝ちましたよね? 勝ったよね? 必死すぎて、最後何が起こったか自分でもよくわかってないんですけど…とりあえず、あの朱里から3カウントを取った世羅りさです。これが5月にできていたらと悔いるところはあるんですけど、そこからの急成長ハンパないってことでよろしいでしょうか? スターダムにきて急成長を遂げています。10年目にしてこうやって急成長できたのは5★STAR 出れたからかな? 感謝してますよ、ホントに。ありがとうございます。…15点、クソー!」

 

朱里のコメント

「5★STAR GP最終戦、世羅りさに負けました。2連覇絶対果たすって気持ちで挑んだ試合でしたが、決勝にいくことができなくて、ホントにホントに悔しいです。でもこのまま、この気持ちを引きずったままいられないので。5★STAR、私は負けてる選手が5人ほどいます。私は赤いベルトを懸けて、タイトルマッチをしたい。真の赤いベルトのチャンピオンは私だってことを、証明したいと思ってます」

◆5★STAR GP 2022優勝決定戦 時間無制限1本勝負
[ブルースターズ1位]ジュリア<16点>

17分28秒
ノーザンライトボム→片エビ固め

[レッドスターズ1位]中野たむ<16点>

 ジュリアが歩を進め手を差し出す。中野も中央に進むとなにやら声をかけて手を握り返す。ゴングが打ち鳴らされ両者突進しジュリアがバックドロップ。中野がスピンキック。張り手の応酬から額をぶつけ合う。中野がかいくぐるがジュリアがドロップキック。ジュリアはグラウンドで右ヒジをグリグリ。変型STFにとらえられた中野がエスケープ。ジュリアは右腕をロープにかけてドロップキック。ジュリアが両腕を取ると抱え上げ後方に投げつける。中野が返すと、ジュリアがエルボー、中野がカウンターでトラースキック。中野がニーアタック、ジュリアは場外転落。中野がコーナーからプランチャで飛ぶ。中野はジュリアをリングに戻し、コーナーで宙吊りスリーパー。すぐにジュリアが切り返してコーナーに上がると雪崩式狙い。中野が回転エビを狙うがジュリアがこらえる。中野が上がってバックを取る。ジュリアがこらえて雪崩式狙いもジュリアがヘッドバットで落としてみせる。しかし中野が上がってタイガーの構え。雪崩式タイガーで叩きつけると、中野はコーナーに上がる。ジュリアが追いつき雪崩式ダブルアームスープレックス。ジュリアはカナディアンの構えも中野が切り返しダブルアーム式パイルドライバー。両者ダウン状態からリング中央で視殺戦。場内が静まり返るなか中野が顔面を蹴飛ばす。ジュリアが耐えてむくりと起き上がる。中野が蹴っていくとジュリアが足を取りアキレス腱固め。その状態で顔面を蹴っていくが中野も蹴り返してくいく。ならばと改めてジュリアがアキレス腱固めで絞り上げる。中野がエスケープすると、ジュリアはエプロンに出てバックを取る。グロリアス狙いも2人が場外転落。リング下で中野が突進しニーアタック。中野は花道に連行し、エルボーの打ち合いに。ジュリアが担ぎ上げるが中野がリバースDDTに切り返す。10分経過。中野は花道を走ってバイオレットシューティング。しかしジュリアがDDT。両者とも花道でダウン。花道を這いつくばり、両者18カウントでカムバック。中野が張り手を見舞いジュリアも張り返す。張り手の打ち合いから中野が手数で上回る。ジュリアがダウンも立ち上がりパンチを見舞う。髪をつかみ合いヘッドバット。15分経過。ジュリアがバックドロップも中野が1カウントで返す。中野はタイガーもジュリアが1カウントで返す。中野が持ち上げて高角度のパイルドライバー。返したジュリアが滞空時間を取って真っ逆さまに落としてみせる。これも中野が1カウントで返す。ジュリアがイタリアンフック。ダウン状態の中野を引き起こし顔面へニー。グロリアスドライバー。中野が返すと、ジュリアはノーザンライトボム。これで3カウントが入り、ジュリアの優勝となった。

 

セレモニーではMIRAIが技能賞、AZMが敢闘賞、鹿島沙希が殊勲賞、ブルースターズベストマッチを9・11横浜の上谷vs鈴季、レッドスターズベストマッチを10・1舞華vsひめかが獲得。準優勝は中野たむ、優勝はジュリア。ジュリアには王冠、ガウン、カップが贈呈された。

ジュリア「みなさん、今日はこの長い、長い、約4時間、最後まで本当にお疲れ様です。ありがとうございました。みんな、あの、大丈夫? お尻とか、腰とか、首とか、疲れてないですか? 大丈夫ですか? 我々選手たちも約2カ月間、ここまで駆け抜けてきました。みんな、ズタボロな状態ですけど、みなさんのおかげで闘い抜くことができました。私もです。本当に、本当に、ありがとうございました! この超過酷な5★STAR制覇したということは、一つ、大きなことを言ってもいいでしょうか? 1229日、両国国技館で年内最終戦があります。私は、そのメインイベントで試合がしたい。もちろん、赤いベルトを懸けて。そのときの赤いベルトを持つチャンピオンに私は挑戦したいと思います。私はプロレスデビューして今月で5周年を迎え、スターダムに来てちょうど丸3年になって、でも、まだまだこれからですよ。これからジュリアがスターダム、いや、女子プロレス界の頂点に立ち、最高の景色を諸君にお見せしたいと思います! ついてきてください! そしてまたこれからもスターダム選手一同頑張ってまたこの大きな大きな会場で、お客さんがパンパンで入りきれないぐらい満員の状態にしていくんで、諸君の熱い応援、これからもよろしくお願いします! ジュリアのことが好きで好きでたまらない諸君、今日は本当にありがとうございました。アリベデルチ! またな!」

ジュリアのコメント

「5★STAR GP2022年、制覇することができました。これは応援してくれた諸君の熱い応援のおかげ。そして、大事な大事な仲間、ライバル、そういう大切な人たちがたくさんいたおかげだと思ってます。去年の悔しい思いはここで晴らすことができました。今日という日に鈴季すずとシングルで闘えたこと、決勝で中野たむとまた会えたこと、すごい感慨深いですね。何度でも何度でもやりましょう。そして、優勝したからには目指すものは前から言ってるただ一つ、赤いベルト、赤いベルト。1229日の両国国技館に向けて、私はしっかりコンディション調整して、また新しい景色、ジュリア色の世界をお見せします。諸君に必ず最高の景色を見せるので楽しみにしててください。ホントにありがとうございました。またお会いしましょう。アリベデルチ。またな」

中野のコメント

「勝負は一瞬で…一瞬ですべてが変わる。…また、夢に近づいたと思ったらずっと遠くなって、私はまたジュリアに負けて、いつも白いベルトのときも私がチャンピオンになってからもずっとアイツと比べられて、髪切りのときもアイツが注目されて(涙)。きょうも、もう少しだった…。一瞬ですべてが変わる…。いつになったら…アイツに勝て…(涙)。ナンバーワンじゃないと意味がないんです。ありがとうございました」

一覧へ戻る