2022/10/22 試合結果

2022年10月22日 『IWGP女子初代王者決定戦~1回戦~』

『IWGP女子初代王者決定戦~1回戦~』
10月22日(土)後楽園ホール観衆1011人)

試合結果

◆タッグマッチ 15分1本勝負
琉悪夏

6分24秒
マイエンブレム→片エビ固め

向後桃●
○鹿島沙希 羽南

◆タッグマッチ 15分1本勝負
○テクラ

7分31秒
蜘蛛絡み

スターライト・キッド
舞華 吏南●

◆8人タッグマッチ 15分1本勝負
レディ・C

9分12秒
スタークラッシャー→片エビ固め

なつぽい
妃南 月山和香●
○上谷沙弥 白川未奈
AZM 中野たむ

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
壮麗亜美

10分55秒
ラリアット→エビ固め

葉月
○MIRAI コグマ
朱里 飯田沙耶●

◆タッグマッチ 15分1本勝負
水森由菜

11分0秒
ジャパニーズオーシャンクインビーボム→片エビ固め

桜井まい●
○高橋奈七永 ジュリア

◆IWGP女子選手権 初代王座決定トーナメント 1回戦 時間無制限1本勝負
林下詩美

11分41秒
ハイジャックボム→片エビ固め

ひめか

◆IWGP女子選手権 初代王座決定トーナメント 1回戦 時間無制限1本勝負
岩谷麻優

12分35秒
ダイビングフブキラナ→エビ固め

渡辺桃

試合詳細レポート

試合前にロッシー小川EPがIWGP女子のベルトをお披露目した。

◆タッグマッチ 15分1本勝負
琉悪夏

6分24秒
マイエンブレム→片エビ固め

向後桃●
○鹿島沙希 羽南

 STARSの羽南&向後桃組と大江戸隊の鹿島沙希&琉悪夏組がタッグで対戦。3日前の1019「NEW BLOOD5」で壮麗亜美に敗れフューチャー・オブ・スターダム王座を失った羽南にとっては再スタートの試合となる。

 向後は「鹿島沙希さん、出てこいや。真剣勝負を使用じゃないか」と指名。しかし大江戸隊は琉悪夏が「残念だったな」と先発。琉悪夏が髪を束ねて向後をマットに叩きつけていくとコーナーに追い詰め顔面を踏みつける。琉悪夏と鹿島がゆっくりとタッチをかわす。すぐに琉悪夏に替わり、向後の腹部にパンチを連打。鹿島が入り向後の顔面を踏みつける。琉悪夏がロープに振ると向後がコルバタからドロップキック。羽南が琉悪夏に払い腰。琉悪夏が返すと、鹿島が乱入。向後も入ってくると大江戸隊がコーナーに振るがSTARSがクロスボディー。琉悪夏が羽南にセントーンも2カウント。鹿島が羽南にビッグブーツ。返した羽南がダブルリストアームサルト。向後が鹿島にドロップキック。串刺し故劇を鹿島がかわし大江戸隊がダブルで攻撃、鹿島がダブルアームスープレックスホールド。向後が返すと羽南が払い腰、向後が619をヒットさせ、スワンダイブ式ミサイルキック。鹿島が返すと、向後はトラースキックからネクターピーチを狙う。鹿島が切り返すが向後も丸め込む。鹿島が昇竜拳を食らわしハイキック。しかし羽南のカットが間に合う。琉悪夏がラリアットで羽南を排除し鹿島とダブルのブレーンバスター。鹿島がフィニッシュを予告してマイエンブレム。向後が返せず鹿島が勝利した。

◆タッグマッチ 15分1本勝負
○テクラ

7分31秒
蜘蛛絡み

スターライト・キッド
舞華 吏南●

 負傷のため欠場していたテクラが5カ月ぶりにカムバック。翌日スタートするタッグリーグ戦ではジュリアと組んで出場するが、まずはドンナ・デル・モンドの舞華とのコンビで実践復帰をはかる。相手は大江戸隊のYoungOED、スターライト・キッド&吏南組。ラフやセコンドを利用してくるだけに厄介な相手ではあるが…。

 テクラとキッドが先発。テクラが客席に向かい「オマタセシマシター」とアピ―ル。キッドがロープワークに誘うとテクラが頭部を蹴り上げる。「ヒサシブリダナア」とテクラがダッシュ。しかし吏南がエプロンで妨害しダブルのドロップキック。キッドはテクラをロープに固定し吏南とともに攻撃。セコンドの刀羅ナツコがレフェリーを引きつけるとキッドが串刺し攻撃。しかしテクラがかわしてDDT。舞華がキッドにブレーンバスターの構え。吏南がカットに入りダブルを狙う。舞華がこらえてブレーンバスターを一度に決める。キッドはエプロンに出されるが舞華の頭部をコーナーにぶつけてダイビングボディーアタック。舞華がキャッチもキッドがマットに叩きつけフィッシャーマンの構え。舞華がこらえるとキッドはエルボーからコルバタ、フィッシャーマンスープレックスホールド。舞華が返すと吏南が卍固めから丸め込む。吏南の突進を止めて舞華がパワースラム。テクラが吏南に逆水平、串刺しエルボースマッシュ。腕十字に入るとキッドがカット。テクラの突進をキッドがドロップキックで妨害し吏南と合体しマットに叩きつける。吏南がテクラへダイビングダブルニードロップ。吏南がノーザンの構えもテクラが阻止。テクラと舞華が後方からダブルのラリアット、テクラのバズソーキックが決まるがキッドがカット。テクラは吏南に毒グモ狙い。吏南が切り返しジャックナイフ。テクラが返すと、吏南が「なめんな!」とリバースブレーンバスター。テクラを引き起こしピンクデビル狙い。テクラが切り返しスピアからサブミッションを極める。吏南がギブアップしテクラが復帰戦を白星で飾った。

 

舞華&テクラのコメント

テクラ「ロングタイムノ―シ―ダネ。ヒサシブリダネ。コメントモヒサシブリ。ワスレテマシタ。アリガトウマイカ。メッチャウレシイ。ウマクイッタネ。ホントニナガカッタネ。ズットフッキノヒニカンガエマシタネ。キョウヤットホントニホントニホントニウレシイ。ミナサントイッショニ、モリアゲル。モリアゲル。イロイロアルネ。ガンバリマショウネ。フッキダ、オマタセ」

舞華「ありがとうね」

テクラ「ジャアジャア、バイバイ」

◆8人タッグマッチ 15分1本勝負
レディ・C

9分12秒
スタークラッシャー→片エビ固め

なつぽい
妃南 月山和香●
○上谷沙弥 白川未奈
AZM 中野たむ

 COSMIC ANGELSの中野たむ&なつぽい&白川未奈&月山和香組とクイーンズクエストの上谷沙弥&AZM&レディ・C&妃南組が8人タッグマッチで全面対決。コズエンは中野&なつぽいのゴッデス・オブ・スターダム王者組を擁し、このチームでタッグリーグ戦にエントリー。王者としての優勝が課せられているだけに、まずはリーグ戦開幕の前日となるこの試合で弾みをつけたい。また、11・3広島のビッグマッチで白いベルトを懸けて闘う上谷と白川には前哨戦。5★STAR GP公式戦で白川が上谷を破ったことで挑戦権を得た白川は、1010広島における前哨戦でも6人タッグながら上谷から直接勝利。そして今回の前哨戦で、王者にさらなるプレッシャーをかけるのか注目される。

 月山が「いきます!」と先発に立候補。妃南と対峙し、月山がヘッドシザーズからドロップキック。妃南がかわすとQQがリングインして次々と攻撃を仕掛ける。妃南がカバーするとコズエンがカット。こんどはコズエンが妃南を集中攻撃。なつぽいが妃南に串刺しドロップキック。妃南が払い腰を見舞いレディに託す。レディは控えのコズエンをリング下に落としてなつぽいにジャイアントスイング、AZMが入って縄跳びのように跳ねるがタイミングが合わず、ならばとAZMはレディの肩からフットスタンプを放つ。レディはなつぽいにチョークスラムの構え。なつぽいがこらえて中野とダブルのネックブリーカー。白川がレディにミドルキック、上谷を呼び込む。上谷が入り視殺戦からエルボーの打ち合い。上谷がロープワークをかわしてニールキック。白川がエルボーで上谷をダウンさせると立ち上げてリバースDDT。インプラントDDT狙いは上谷が阻止してフィッシャーマン。白川が返すと、上谷がカミゴェ。白川がカットしエルボーで倒す。しかしAZMがカット成功。乱戦から白川が月山に託す。月山は上谷へミサイルキック、コンプリートショット。極楽ドン狙いは上谷が切り返しスピンキック。コズエンがトラースキックで援護し月山が極楽ドンを決める。しかしQQがカットに成功。月山は上谷へ突進。上谷がかわしてQQがキックで4方向から競演、上谷がスワンダイブ式ボディーアタック。月山が上谷を丸め込むが2カウント。上谷が二段蹴りから滞空時間を取ってスタークラッシャー。3カウントが入り上谷が月山を破った。

 

上谷組のコメント

上谷「コズミック・エンジェルズから勝利しました!何よりね、明日フワちゃんのデビュー戦があるんですよ。フワちゃんね、忙しいなか一生懸命練習を積んできたと思うので、私たちが全力ですべてを受け止めて、フワちゃんの本気を発揮してほしいなと思ってます。そして来週、ワンダー戦、白川未奈と。熱い気持ちは十分伝わっているので、防衛戦、熱い闘いができるんじゃないかなって思っ…」

白川が入ってくる。

白川「上谷!あれ、フワちゃんの話の方が先だった?芸能人と試合ができる方が私のタイトルマッチより上だったか。はあ、どうも。グチャグチャになったのは私の髪の毛だけだよ、上谷(持っていたブラシで髪をとかす)。11・3、この髪の毛ね、とかしてあげるね(上谷の髪をとかす)。グチャグチャに!だね」

上谷「白川、希望を見るか絶望を見るか。地獄を見るのはアンタだから」

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
壮麗亜美

10分55秒
ラリアット→エビ固め

葉月
○MIRAI コグマ
朱里 飯田沙耶●

 稲葉ともか、ななみと他団体の選手も加入し勢力を拡大させているゴッズアイがベストメンバーで登場。朱里&MIRAI&壮麗亜美組がSTARSの葉月&コグマ&飯田沙耶組と対戦する。壮麗は1019「NEW BLOOD5」で羽南の長期政権にピリオドを打ちフューチャー・オブ・スターダム王座を奪取、これが自身初めてのベルト獲得となった。翌日開幕するタッグリーグ戦ではMIRAI&壮麗組がエントリー、朱里は稲葉とのタッグで出場する。一方のSTARSは前ゴッデス・オブ・スターダム王者の葉月&コグマ組がタッグリーグにエントリー。MIRAI&壮麗組とはベルトを懸けて2度対戦し、どちらも葉月組が勝っているだけに、両軍にとっては相手を強烈に意識した試合になるだろう。また、元フューチャー王者・飯田と現王者・壮麗のぶつかり合いも期待される。

 MIRAIが先発に名乗りを挙げるとSTARSはジャンケンで決める。STARSからはコグマが出てきて試合がスタート。コグマがロープワークを仕掛けるとMIRAIがアームホイップ、コグマもやり返す。MIRAIは観客に手拍子を要求。するとコグマが怒って逆水平、STARSで合体攻撃を仕掛ける。飯田がジャンピングチョップ、一度は失敗もSTARS3人でボディープレス。コグマはMIRAIにキャメルクラッチを仕掛け「強制クマ」のポーズ。落ち込んだMIRAIは壮麗にタッチ。壮麗はコグマをコーナーに乗せて串刺しボディーアタック。朱里がコグマにサッカーボールキック、ダブルアームスープレックス。コグマがエルボー連打も朱里がビッグブーツ、ストンピング連打。朱里の突進をコグマがかわしてDDT。葉月が朱里へ串刺しエルボーアタック、コードブレイカー、クロスフェースロック。葉月はゴッズアイをまとめて攻撃、ロープ際に追い込むとSTARSで顔面ウォッシュを浴びせる。葉月が壮麗にコルバタ、串刺しエルボーアタック。飯田が壮麗に逆水平から串刺しエルボーアタック、バックエルボー。壮麗が返すと、逆水平の応酬。壮麗がロープに振ってダブルチョップ。MIRAIが飯田をかいくぐりショルダータックル、串刺しエルボーアタック、エルボー連打。STARSがMIRAIをカットしフェースクラッシャーで合体。飯田が飯田ロケット発射もMIRAIが返す。飯田はMIRAIを引き起こしブレーンバスターを狙う。しかし壮麗がカットしラリアット。MIRAIが飯田を持ち上げて朱里がダイビングギロチン投下。しかし葉月のカットが間に合う。MIRAIは飯田をマットに叩きつけるが2カウント。持ち上げられたのを切り返した飯田は飯田橋にいくが朱里がカットする。10分経過。飯田とMIRAIがラリアットの打ち会い。飯田が打ち勝つとサポーターを投げ捨て突進もMIRAIのラリアットを食らう。MIRAIが突進しもう一発ラリアット。3カウントが入り、MIRAIが飯田をフォールした。

MIRAI「ゴッズアイが勝ちました。1219日大阪のビッグマッチのサブタイトルはなんでしたっけ? そう、ゴールドラッシュ。ということは、金の雨が降るってことですよね。ぜひ賞金マッチをお願いします。魂込めて賞金狙っていきます」

いったん退場した葉月とコグマが出てくる。

コグマ「お金? しかも1000万? また、また1000万? これはSTARSのラダーマッチの再来じゃない? 1000万? 違う?  ほしいですよね。私たちスターズも参加したい、いや参加します!」

中野、なつぽい、白川のコズエンが入ってくる。

白川「面白そうなことが聞こえてきちゃったんですけど。この2人がゴッデス王者で私、白いベルトの新しいチャンピオン。ということはチャンピオントリオが賞金マッチ盛り上げてあげます。白川維新(白川)、なつぽい革命(なつぽい)、たむロード(中野)が賞金ゲットだぜ!(3人)」

MIRAI「いやまさかこんなに急にお金につられてくるとは。ということは、いいですかね? じゃあじゃあ、魂込めて決定だー!」

 

朱里組のコメント

MIRAI「後楽園ホール大会、ゴッズアイが勝ちました。毎日が充実してて楽しいです。でも、ああ今日楽しかったなで終わらせちゃいけないと思うので、今日、歴史あるIWGPの女子王座を決めるトーナメントが始まりましたし、明日からはタッグリーグ。そしてさっき言った賞金マッチも決まってます。どんどんどんどん待っているものがあるんですけど、このシンデレラのMIRAIは秋、始まってるので、魂こめてこの秋、いろんなところにアンテナを張りながら、魂込めて突き進んでいきたいと思います」

朱里「賞金マッチ、もちろん決まったのでゴッズアイが総取りしたいと思います。そして明日からタッグリーグが始まります。ゴッズアイとしてはこの間、亜美がフューチャーのベルトを取り、今年MIRAIがシンデレラトーナメント優勝して、自分も赤いベルトを巻いています。個々の結果として出してきてます。タッグリーグでもゴッズアイ、結果を出していくので注目してください」

◆タッグマッチ 15分1本勝負
水森由菜

11分0秒
ジャパニーズオーシャン→片エビ固め

桜井まい●
○高橋奈七永 ジュリア

 ワールド・オブ・スターダム王座の初代王者・高橋奈七永と第2代王者アルファ・フィーメルがネオスターダムアーミーを結成し現在のスターダムマットに侵攻、初戦でドンナ・デル・モンドのジュリア&桜井まい組と激突する。ジュリア組には今のスターダムを見せつける必要があるが、奈七永、フィーメルとも赤いベルトの元王者だけに、年末の両国国技館で同王座に挑戦するジュリアには歴史を体感する闘いでもある。5★STAR GP覇者のジュリアが桜井をどう引っ張り勝利を手繰り寄せるか。それとも、奈七永組が現在のスターダムを圧倒するか? 今後の流れを左右するタッグ戦だ。ところが、当日の試合前にアルファ・フィーメルが諸事情により欠場となることが発表。これにより、フィーメルの代わりに「X」が入るとアナウンスされた。Ⅹの正体は入場時に判明する。

 奈七永とともに現れたマスクウーマンは、明らかに「NEW BLOOD」に参戦の水森由菜。それでも「身長体重不明、トロピカルパッションマスク」とコールされる。ジュリアが奈七永を指名。ジュリアはマスクウーマンに「誰? 誰?」と聞く、マスクをつかむと「オマエ、水森だろ」。マスクを脱いだ水森へ向かい、奈七永が「水森だ! 水森パッション!」と言って送り出す。試合は桜井と水森でスタート。水森がヘッドロックに取ると桜井がロープに振ってビッグブーツ。DDMが水森をロープに振るが奈七永が入ってダブルのショルダータックル。水森は桜井にクロスボディー。奈七永が桜井にサッカーボールキック、ボディープレス、ヘッドロック。奈七永と水森が桜井をコーナーに追い込みチョップ連打の競演。水森がボディープレス、サマーソルトドロップも桜井がクリアー。桜井がドロップキックを放ちジュリアに託す。ジュリアが2人まとめてDDT、ドロップキック。ジュリアが水森のラリアットを蹴り上げる。水森はフライングショルダータックルもジュリアがグラウンドでサブミッション。奈七永がカットに入ろうとするが桜井が阻止。ジュリアの突進に水森がドロップキック。奈七永がジュリアの顔面を何度も蹴飛ばす。ジュリアがエルボーを打つと奈七永もやり返していく。エルボーの応酬で奈七永が打ち勝つがジュリアがバックドロップの構え。奈七永が拒否して打撃の連打。ジュリアもやり返してドロップキック。ジュリアが串刺しエルボーアタック、奈七永は「なにがジュリアだ」と左右の張り手。バックドロップの構えはジュリアが切り返してヘッドバット連打。ジュリアはバックドロップも、奈七永もやり返してバックドロップ。奈七永はコーナーに上がるが桜井が止めてジュリアが下から張り手、「高橋、このクソパッション!」と叫んで雪崩式ダブルアームスープレックス。桜井がチェンジを申し出てリングイン、奈七永にビッグブーツ。2発目を奈七永がかわしてラリアット。ジュリアが張り手でカットすると奈七永とつかみ合い。桜井が割って入り丸め込む。奈七永が返すと桜井がミサイルキック。ジュリアと桜井でドロップキックの挟み撃ち。しかし奈七永が返してみせる。桜井は奈七永にダイビングエルボードロップ。しかし奈七永がかわして水森がボディープレス、奈七永がセカンドから冷蔵庫爆弾。奈七永の延髄斬りをかわし桜井がマイパンロール。しかし水森がカット。奈七永がジュリア、桜井にラリアット。桜井が返すと、奈七永はクインビーボム。桜井が返せず、奈七永がフォール勝ち。

奈七永「アルファ・フィーメルは今日、来れなかったけど、そのかわりに強力な助っ人、パッショントロピカル水森由菜! ありがとう。どうジュリア。ネオ・スターダム・トロピカル・パッション軍団。強いだろ!」

ジュリア「物足りねーな」

奈七永「こっちこそ物足りないよ」

ジュリア「ネオ・スターダムトロピカルパッション軍? なんだか知らねーけどよ、そうだな…。やり足りないから、もう1回やりましょうか。なんか棺桶マッチとか得意なんだったっけ? 棺桶マッチ? 私もいろいろやってますけど、ちょっと興味あるので、好きなんだよね? やってやってもいいよ」

奈七永「棺桶は…得意じゃないんだけど、でも棺桶? 何でもいいよ。私はさ、何でもいいからお前ともっと試合がしたいな。用意しとけよ」

ジュリア「用意しとけよ、小川!」

奈七永「用意しとけよ。オマエ(ジュリア)とオマエ(小川EP)、オマエらみんな棺桶に入れる。オマエらの死に場所は、そこだ、覚えておけ!」

奈七永とジュリアが乱闘

ジュリア「アリベデルチ、またな!」

 

ジュリア&桜井のコメント

ジュリア「なんだよ、あのトロピカルパッション?アルファ・フィーメルじゃなくてすごく残念だけど、トロピカルさん。まあちょっとイカれた曲者がまたスターダムに上がってきたっていう感じかな。私の視界にはまだ入ってないけどね」

桜井「高橋奈七永、悔しい!負けて悔しい!私も棺桶マッチ、やらせろ!またオマエをぶっ潰しにいく!」

ジュリア「まあそういうことで、私はやっとやっとこういう相手、ずっと探してた。こんなに熱くなれる相手。もう胸が真っ赤に、この胸がね、熱々にいまにも張り裂けそうなぐらい、いまめっちゃ熱い気持ち。マジですっげー今日やってて、まだこれしかやってないけど、これからが。メチャクチャいまワクワクしてる。棺桶マッチ?棺桶入るのはテメエらだよ。覚えとけよ」

 

奈七永&水森のコメント

奈七永「ネオトロピカル」

水森「最高にトロピカル、ワクワクした」

奈七永「ネオスターダムトロピカルパッション軍団」

水森「合ってますか?」

奈七永「合ってるよ。なんでもいいんだよ」

水森「ちょっと長いですね」

奈七永「そうだね。いいんだよ、どんどん長くしていこう」

水森「メンバーが増えるたびに己の個性大爆発していくんで」

奈七永「そうだよ。すごかった、今日。今日もよかった。ゆなもんを代打に選んでめちゃくちゃ最高にトロピカルでした」

水森「奈七永さんに呼んで、今日こうしてトロピカルパッション、きょうはまあネオなんですが、組んだの本当に4年ぶりになります」

奈七永「わっしょい」

水森「やっぱり高橋奈七永のこの熱とパッションは組んでも闘ってもすっげえゾクゾクするし、この気持ちはジュリア、そしてきょう闘った桜井まい、ほかのみんなも奈七永さんと闘うたびに思い知らされると思います」

奈七永「どうだった?今日ジュリアと初対戦。桜井ともですけど、眼中にずっと入ってなかったんで。ジュリア、向こうも欲してるんだなっていうのを今日すごく感じたので」

水森「どっちも引かないですよね」

奈七永「当たり前だろ!でも、あんなに心が折れないで向かってくるっていうか、何やってもきょう引かなかっただろうね。もっともっと長い時間やったとしても。最後に桜井が出てきて、それでもジュリア出てくるから。どんだけ高橋奈七永欲してんだ」

水森「次は最後にどっちかが棺桶に入って死ぬまで、ボコボコにやり合える…」

奈七永「そうだよ。棺桶、ロッシー小川とジュリアと誰だかみんな入れて送ってやります。さようなら。で、ネオスターダム」

水森「トロピカル」

奈七永・水森「パッション!」

◆IWGP女子選手権 初代王座決定トーナメント 1回戦 時間無制限1本勝負
林下詩美

11分41秒
ハイジャックボム→片エビ固め

ひめか

 新設されたIWGP女子王座の初代チャンピオンを決めるトーナメントを開催。8・27後楽園でスターダム選抜のユニットを決める抽選会がおこなわれ、STARS、大江戸隊、クイーンズクエスト、ドンナ・デル・モンドのエントリーが決定。それぞれのユニットが代表者を選出し、STARSは岩谷麻優、大江戸隊は渡辺桃、クイーンズクエストは林下詩美、ドンナ・デル・モンドはひめかが出場することに。QQvsDDMとなる1回戦は、詩美とひめかの激突になった。両者の一騎打ちと言えば、20年9・19後楽園での5★STAR GP決勝戦で初シングル。このときは詩美が勝利し、初優勝を飾ってみせた。また、今年の5★STAR GPではひめかが雪辱を果たし、両者のシングルは11敗。ともに新設王座の初代王者の称号がほしいところだけに、負けられない。準決勝にコマを進めるのは、ワールド・オブ・スターダム王座を含めこれまで何本もベルトを巻いてきた詩美か、それともシングル未戴冠のひめかか?

 探り合いから詩美がバックを取りにいくとひめかも応戦。詩美がヘッドロックで絞り上げるがひめかもヘッドロックに切り返す。ひめかはグラウンドでヘッドロック、詩美がヘッドシザーズに切り返すとひめかが脱出。詩美がバックにまわりスリーパー。ひめかがエスケープし、場外で間合いを取る。詩美が追いかけリングサイドで持ち上げようとする。ひめかが切り返しエルボー。詩美もやり返し、ショルダータックルをぶつけ合う。場外カウントが進む中もショルダーをぶつけ合い、19カウントでカムバック。リング上ではラリアットが交錯。ひめかがアルゼンチンも詩美がかわしてアルゼンチン狙い。ラリアットをぶつけ合うと詩美が打ち勝つ。ひめかもやり返し、再びラリアットが交錯し両者ダウン。ひめかが突進をかわしてバックドロップ、逆片エビ固め。しかし詩美がロープへ到達。ひめかは狙いすましてラリアット。詩美が返すと、ひめかがアルゼンチンから「終わり!」と叫んでJPコースター。返した詩美を再び立ち上げ、パワーボムの構え。しかし詩美がショルダースルー。ひめかの突進をかわして詩美が投げっぱなしジャーマン。ひめかが返すと、詩美はスリーパー。投げを打って胴締めスリーパーに移行。ひめかがエスケープすると詩美がラリアット。コーナーに上がると、ミサイルキック。しかし、ひめかが返してみせる。詩美がアルゼンチン狙いもひめかが回避。しかし詩美がラリアット。ひめかはカウンターでジャンピングニー。ダッシュしてのラリアットを詩美がかわして後方に投げつける。詩美はコウモリ吊り落としも2カウント。詩美はハイジャックボムの体勢もひめかが至近距離からラリアット。10分経過。ひめかがニーアタックから詩美を引き起こすがカウンターのラリアットを食らう。詩美がもう一発ラリアット、バックを取ってジャーマンスープレックス。しかし、ひめかの肩が上がる。詩美はアルゼンチンから旋回してマットに叩きつけるとハイジャックボムを旋回して放つ。3カウントが入り詩美がひめかを破った。

詩美「1回戦、ひめか相手に勝ったぞー! メインで岩谷麻優、渡辺桃、どっちが勝ってくるかわからないけど、IWGP女子初代王者に名を刻むのはこの林下詩美です。IWGP女子初代王者としてみなさんにまた会えるその日まで、ご機嫌よう」

 

詩美のコメント

「IWGP女子初代王者決定戦1回戦、無事勝利することができました。1回戦からひめかっていう強敵が相手で、それでこそIWGPへの道だなと思います。次に闘うのは岩谷麻優か渡辺桃、どちらにしても厳しい一日になると思うんですけど、IWGP女子、IWGP、IWGPと名のつくものにまずは参加できてること、林下詩美はすごく喜んでいます。IWGP女子初代チャンピオンという歴史的大きなものに名前を必ず刻みたいと思います。学生時代から見てきたIWGP、必ず林下詩美が初代チャンピオンになります」

◆IWGP女子選手権 初代王座決定トーナメント 1回戦 時間無制限1本勝負
岩谷麻優

12分35秒
ダイビングフブキラナ→エビ固め

渡辺桃

 STARSvs大江戸隊の1回戦は、岩谷と桃の一騎打ち。これまで何度も対戦してきた両者は、ワールド・オブ・スターダム王座、ワンダー・オブ・スターダム王座もかけて対戦してきた。そして今回は、IWGP女子の初代王者を争うトーナメントでの激突。スターダムのアイコンと、岩谷を裏切り大江戸隊で開花した桃、因縁の2人の激突で、準決勝にコマを進めるのはどちらか?

 ゴングと同時に桃が突進し蹴りを入れる。岩谷をロ-プに振ると桃がかいくぐりアームホイップ、ドロップキックをかわしてドロップキック。桃は岩谷を場外に送り出すとセコンドの大江戸隊が攻撃。刀羅ナツコがリング下でボディースラム。桃もリング下に下りて攻撃を加える。リングに戻すと桃がカバー。岩谷が返すが桃がグラウンドでエルボー連打。桃は「どうしたアイコン」と挑発。岩谷が向かっていくが桃が仁王立ちしてミドルキック。桃の突進に岩谷はスリングブレイド。桃がコーナーに振るが、岩谷がかわしてドロップキック。しかし桃がかわしてグランドでサブミッション。岩谷がエスケープすると桃が強烈なサッカーボールキック。桃がエプロンを走って場外への蒼魔刀も岩谷がかわしトペスイシーダ。岩谷がエプロン越しにドロップキック、コーナーからダイビングフットスタンプ。岩谷はフィニッシュを宣言するが桃が回避しハイキック。桃が走ろうとすると岩谷がバックを取りジャーマン、トラースキック。桃が投げっぱなしテキーラサンライズ。両者ダウン状態からエルボーの打ち合い。岩谷が連打しドドンパへ。桃が返すと、岩谷はフロッグスプラッシュ。しかし桃の肩が上がる。岩谷はフィニッシュを予告してコーナーに上がろうとするが桃が足を引っ張る。岩谷は桃を蹴っ飛ばし改めてフィニッシュを宣言しドラゴンスープレックス。しかしセコンドのナツコがレフェリーの足を引きキッドが乱入、蒼魔刀の挟み撃ち。桃は岩谷にBドライバー、人でなしドライバー。岩谷が返し10分経過。桃はチキンウイングフェースロック。立ち上げて後方にスープレックス。返されると引き起こしてピーチサンライズ。岩谷が返すと、ピーチサンライズ狙い。岩谷が切り返し丸め込み。返した桃がハイキックから顔面を蹴り上げる。桃は岩谷をコーナーに乗せて雪崩式狙い。岩谷が蹴落とすが琉悪夏がボックスで殴打。桃がイスで殴打しようとするが岩谷がトラースキック、コーナーからフブキ・ラナ。3カウントが入り岩谷の勝利となった。試合後、乱闘から桃がトラースキックもあとの祭り。

岩谷「後楽園のみなさん、こんばんはー! 本日はお越しいただいてありがとうございます。渡辺桃、聞こえてる? 正義は必ず勝つ! IWGP初代王者のトーナメント、今日は1回戦ですけど、明日準決勝があります。今日の1回戦突破、岩谷麻優、そして林下詩美。詩美、ちょっと顔合わせしようや。あれ? 帰った? 拍手すれば来るかもしれない。……。ごめん、ごめん、やっぱり帰ったかもしれない。明日、明日!立川大会でリング上で顔合わせするんで、ぜひみなさん見に来てください。オッケーですか? ありがとうございます。というわけで、今日はメインイベントで勝ったのでSTARSで景気よく締めたいと思います!」

詩美が登場。

岩谷「遅いよ、来るのが! みんながあおってくれて。でもたぶんメッチャ疲れているから急いで着替えたんだね。ありがとう、上がってくれて。今日は1回戦やった者同士、明日は敵同士。正々堂々と凶器なんか使うなよ。わかったな。初代王者、まだ準決勝と決勝残っていますけど、みなさん好きな選手を応援して、精一杯後押ししてくれるとうれしいです。本日はありがとうございました。明日よろしく」

詩美「よろしく」

岩谷「ありがとう。帰っていいよ。というわけでSTARS上がってください。明日、立川大会! IWGP女子以外にもひとつ重要なことあります。みなさん、わかっていますか? 師匠の葉月ちゃん、明日の意気込みとなんか言ったって」

葉月「明日フワちゃんがついにスターダムのリングでデビューしまーす! 最高のデビュー戦にするためにお客さん、みなさんのあったかい拍手が必要です。フワちゃん感動する試合をみなさんに届けるので、楽しみにしていてください!」

岩谷「というわけで、後楽園、STARSが締めたいと思います。みなさん本日はお越しいただきありがとうございました。明日もリングで待ってまーす。では、行きますよ。いまを信じて、明日に輝け、We Are STARS!」

岩谷のコメント

2022年スターダムの中で、いままでにない形、IWGP女子王座、こんなことになるなんて思ってなかったし、みんなビックリしてる。まだIWGPがスターダムにおいてどういうベルトになるのかとか、わかんないですけど、とりあえず初代を巻く。スターダムのアイコンが初代。いろんなグランドスラム達成してますけど、初代王者、それはまだ自分の中の歴史で1回も、残されたキーワードじゃないので、必ず自分の歴史の中に初代を刻み込みたいと、初代を岩谷麻優の歴史に刻みたいと思います。まあ、桃ね。渡辺桃、今日は正義が悪を叩きのめす、その言葉の文字通り正義が勝った。姑息な手を使っても勝てない大江戸隊じゃなくて、正義の道っていいのもいいんじゃないですか、渡辺桃。まあ、また明日、立川大会で会いましょう。決勝に進んでから今後の目標を言います」

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