2022/12/07 NEWS

12・29両国国技館「STARDOM DREAM QUEENDOM2022」対戦カード発表

12月6日(火)、会見がおこなわれ1229両国国技館「STARDOM DREAM QUEENDOM2022」の対戦カードを発表。出場選手が出席し意気込みを述べた。

 

 

▼ワールド・オブ・スターダム選手権試合

〈王者〉朱里vs〈挑戦者〉ジュリア

▼ワンダー・オブ・スターダム選手権試合

〈王者〉上谷沙弥vs〈挑戦者〉梅咲遥

▼ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合

〈王者〉中野たむ&なつぽいvs〈挑戦者〉高橋奈七永&優宇

▼アーティスト・オブ・スターダム選手権試合ハードコアマッチ

〈王者〉鹿島沙希&スターライト・キッド&渡辺桃vs〈挑戦者〉世羅りさ&鈴季すず&柊くるみ

▼ハイスピード選手権試合

〈王者〉AZMvs〈挑戦者〉清水ひかり

▼KAIRIvs林下詩美

▼ゴッデス・オブ・スターダム王座次期挑戦者決定3WAYタッグマッチ

舞華&ひめかvsMIRAI&壮麗亜美vs刀羅ナツコ&琉悪夏

▼プレ・トライアングルダービー

岩谷麻優&羽南&向後桃vs葉月&コグマ&飯田沙耶

▼タッグマッチ

白川未奈&ウナギ・サヤカvsテクラ&桜井まい

▼スターダム・ランブル

記者会見詳細レポート

▼タッグマッチ

白川未奈&ウナギ・サヤカvsテクラ&桜井まい

桜井「みなさんこんばんは、ドンナ・デル・モンドの桜井まいです。いや、っていうかとなりの人、え、白川未奈? 誰だかわかんないんだけど、顔隠れてて。え? ちょっとどう突っ込んでいいのか? それで試合できるの、まず? まあいいや。一年前の両国で、私はコズエンとして、白川、ウナギとアーティストに挑戦させてもらった。あれを機に、私はもっともっと強くなりたいって思ってDDMに入った。この一年ホントにいろんなことを経験して、いろんなことがあった。DDMにいって私は変わった。だから、白川、アンタが欠場している間も私はまだまだ成長するし、ギャン期だかなんだか知らんけど、どっか行ったウナギ、アンタのことも、このスパイダーまいがぶっ潰してやるから覚悟しとけよ」

テクラ「ゴメンネミナサンコレハチョットエイゴデイイタイデス。思うんだけど、ミナのこといっぱいリスペクトしてる。とくにSWAをめぐってのタイトルマッチを通じてね。コズミックエンジェルズ、DDMの枠を超えてリスペクトしてる。それってみんな伝わると思う。とにかくいまは、アンタに起こったことはホントに残念だと思ってる。信じられなかった。スターダムでもっともかわいい子があんなケガをしてしまった。そういうことが現実に起こってしまったの。だけど、復帰できるのだから、それはとてもうれしい。両国で復帰するんでしょ。その試合に私が加われることもうれしい。もっと楽しくなるよ。前と同じように張り手してあげる。まあ、せいぜい休みの間楽しんどいて。ウナギモアイタカッタネ。ジャーリョーゴクデネ、ヨロシクネ」

ウナギ「スターダム出禁解除ジャキーン! 極彩色にかける傾奇者ウナギ・サヤカです。今回、未奈ちゃんがウナがいない間にケガをして、どうしても未奈ちゃんの復帰戦はとなりに立ちたいと思ってました。かなえてくれてありがとう偉い人。メッチャウレシイです! なので、このスターダム出禁解除かみしめて、1229両国国技館、ピンクカブキでぶち上げていきたいと思います。ギャン!」

白川のメッセージをウナギが代読「地獄から這い上がってきました。まあ正直なところ、今回のケガはメチャクチャ痛かったし、ご飯食べられないし、辛い。ただね、ケガしたくらいであきらめちゃうような夢追いかけてないし、ケガしたくらいで心は折れないよ。なぜならば、ちゃんみなはプロレスラーだから。そんなことより私がいまなにしてるか気になってる? なんで空港帰りか気になってる? そして私の顔、気になってる? 見たいなら両国に見にきてください。心配をかけちゃったファンのみんなにプレゼントを用意しているからね」

▼プレ・トライアングルダービー

岩谷麻優&羽南&向後桃vs葉月&コグマ&飯田沙耶

向後「STARSのピーチスター向後桃です。タッグリーグでのこと、麻優さんの言葉、私は、すごくいろんなことを考えました。そのうえで、このカードでまた大好きな麻優さんや羽南さんと組めること、私は本当にうれしく思います。ここで結果につなげて、トライアングルダービーでも本当にこの3人で組めたらいいなと思っています。めったにない同門対決のこの場で、結果を残したいです。よろしくお願いします」

岩谷「みなさんこんばんは、スターダムのアイコン岩谷麻優です。なんか空気がすごく重くて謝罪会見みたいな感じになってるんですけども、タッグリーグでコモモは成長したってすごく思ってたし、コモモに期待する分、すごくなんか自分を裏切った鹿島沙希のことが大好きといのもシングルとか自分だけのときならいいのに、なんでわざわざ麻優の前でそういう空気を出すのかなとか、すごくなんか自分自身コモモに裏切られたような気持ちもしちゃって、それはなんて言葉に出していいかわからないですけども、コモモがスターダムの選手のことが大好きで、そういう気持ちは大事ですけど、いつかコモモに向後桃選手みたいな選手になりたいと思ってプロレスラーを目指しましたとか、そう思ってもらえるような選手に成長してほしいなって思ってます。まあ、この2022年、だよね、2022年のスターダム年内最終試合、スターダムの年内最終戦、両国、スターダム年内最初の最後の戦…リョウゴックコクギギャンの、え~、なんだ、自分が言いたいことがなんだかわかんなくなっちゃってますよね。まあ、トライアングルダービー…プレトライアングルダービー、スターダムの6人タッグ、スターダムの中でSTARSが一番のユニットだっていうことを見せつけて、年内最終戦のリョウゴックコクギギャンで、それを見せつけたいと思ってます。よろしくお願いします」

コグマ「コグマです。STARSいまちょっといろいろありますけど、なんだかんだ大丈夫なんで。リーダーもあんな感じでいつも通り通常運転なので、私はなにも心配せず、最終戦の同門対決、有終のクマを全員で飾って、ね、葉月、有終のクマでよい一年終わらせようと思ってます。クマ!」

葉月「葉月です。年内最終戦がまさかの同門対決、まあ、STARSすごいいい調子でユニット力を高めてきているので、ここで同門対決でもお互い遠慮せずに潰し合って、STARSのユニット力、そして私たち同級生ズのトリオの力を高めたいと思います。よろしくお願いします」

飯田「STARSのマッチョゴリさんこと飯田沙耶です。年内最終戦、同門対決。これはてえへんめでてえこってですよ、ホントに。最終戦で同じユニットで闘えることは、そうないんですよ。そもそも、だって5★STAで闘えるか闘えなかったかって感じなので、ホントにこれはうれしいこってです。めでてえ、めでてえこってですよ、ホントに。自分は個人的に羽南さんとずっとタッグとか組んでたので、また対角に立つこともちょっと不思議な感じなんですけど、こうやって同級生ズ、こないだコミコンで試合をしたので、そのときにけっこういい感じでユニット力あったので、初めて? 初めてではないでしたっけ? あまり組んだことないなかでのあの試合だったので、メチャクチャこの同門対決、自分自身すごい楽しみにしてます。もちろん同級生ズ、勝利しかないでしょう。そう、この筋肉とともに!」

▼ゴッデス・オブ・スターダム王座次期挑戦者決定3WAYタッグマッチ

舞華&ひめかvsMIRAI&壮麗亜美vs刀羅ナツコ&琉悪夏

壮麗「ゴッズアイ、神に選ばれしビッグガール壮麗亜美です。先日タッグリーグが終わったばかりで次期挑戦者決定戦。この3組、同じブロックでしたね。この前闘ったばっかりで、結果は舞ひめには負け、BMI2000には勝利。どちらにもまた負けるわけにはいきません。私たちTHE NEW ERAS、ゴッデスにはすでに3度挑戦してますが、次勝利すれば、4度目の挑戦、今度こそ必ずベルトを取りにいきたいので、この試合もちゃんと勝ちにいきたいと思います」

MIRAI「ゴッズアイ新格闘プリンセス、そしてシンデレラのMIRAIです。まず初めに、先日までおこなわれていたゴッデス・オブ・スターダムタッグリーグ戦、自分たちの結果は4勝2敗1引き分け、ブルーゴッデス8組中、第4位。その中で組まれたこの両国国技館大会のこのカード、特に大きな結果も残せていない自分たち、なぜこのカードが組まれたのか、正直少し驚いています。でも、このカードを組んでくださったスターダムには感謝してますし、自分たちにとってこれはチャンス。というよりも、タッグ戦線で特に結果を残せていない自分たちにとってはラッキーな展開、そう自分はとらえています。このラッキーな展開を有効活用して、魂込めて!両国の笑顔をお見せします」

舞華「ドンナ・デル・モンドの舞華です。今回ちょっとひめかお休みで、ちょっと心細いのでコイツ(カレンダーのひめかのページ)持ってきちゃったんですけど。先日のタッグリーグ舞ひめ優勝することできなかったんですけど、正直、舞ひめ、今後のことについてちょっといろいろ考えたりもしました。でも私は、舞ひめとして、タッグとして、私はもっともっと上に行きたい。舞ひめでタッグのベルトを取りたい。そう思ってます。だから今回私たちが勝利して、ゴッデスのベルト挑戦したいと…」

ナツコ「ああ、もういい。3人ともなげえしつまんないし、しょうもない、言ってることが。な、壮麗とMIRAI? なんていうんだろうな、主張がさあ、普通すぎるんだよね。だから目立ってないんだよ。オマエ(舞華)はファンの投票とかでもさ、舞ひめは決勝いくんじゃねえかとかさ、一番期待されてたのにさ、ホント、オマエらは悪い意味で期待裏切るよな。でもウチらはいい意味で期待裏切ってるし。ウチらは君たちみたいなつまらない型にハマってね、ガッチガチなつまらない人たちなんかよりも、闘いたい相手いるよね」

琉悪夏「私は、オマエらにもメルティアにも一切興味ねえんだよ。7Upp、アイツら、オマエらも知ってる通り、マジで最強なんだよ。だから、ベルトを取ったアイツらとリベンジマッチをしたい。だからオマエらにはそのための踏み台になってもらう」

舞華「大丈夫? 最強って認めちゃってるけど」

ナツコ「バーカ。ここ使えよ。オマエらも負けただろ、BMIから」

壮麗「こっちは勝ってますけどお」

ナツコ「言ってねえだろ。そっちには言ってないって。のび太、なんかしゃべろよ。のび太みたいなかっこうしてよ。となりのヤツのび太みてえなかっこしてんじゃねえかよ。しゃべれよ、おい。おい」

MIRAI「のび太ではないです」

ナツコ「どう思う、このつまんない返し? だからつまんないだよ」

琉悪夏「ビックリしちゃったよ、いま。つまんなくて」

MIRAI「さっきから話聞いてると、話聞く態度とか、そういうのとかが、ほんっとに悪いなと思うので、そういう人には負けたくないなって思います。魂込めて!以上です」

舞華「そういうとこだぞ。まじめすぎるんだよ、オマエら。昔っからそうだぞ」

ナツコ「もう帰っていい?」

ナツコ&琉悪夏が退場。

舞華「とりあえずアイツ、ぶっ倒してやろうぜ」

▼KAIRIvs林下詩美

詩美「クイーンズクエストのクールにロイヤル美しい林下詩美です。自分はIWGP女子初代決定トーナメントに負けてしまってるので、そんなにすぐにそのベルトに挑戦させろなんてことは言いません。ただひとつ私の取りたかったベルトを取ったKAIRIと手合わせがしたい。それだけです」

KAIRI「IWGP女子王座初代チャンピオン、世界を旅する海賊王女KAIRIです。まじめか? 2022年最後の試合、そしてIWGP女子王座初代チャンピオンになって最初の試合、それが林下ウータン。ウータンとの試合でよかったって思うよ、だけどさ、この試合、いいのね、かけなくて」

詩美「二言はないです、かけません」

KAIRI「OK。じゃあ普通のシングルマッチってこと? う~ん、なんかね、それもそれで、つまんなくない?」

詩美「まあ確かに、林下詩美とKAIRI、ただのシングルマッチというのもつまんないなとは思う」

KAIRI「きっとね、世界中のファンの人が楽しみにしてくれてるカードだと思う。だからさ、たとえば負けた方が双六でいう振り出しに戻る。どう?」

詩美「振り出しに戻るとは?」

KAIRI「とは、負けた方がデビュー戦のコスチュームで、ガウンなし、走りながら入場。初心に戻る。アピールなし、一直線でリングに向かう。どうよ?」

詩美「いいと思う、すごく。負けた方が走って初期のコスチュームでアピールもせず走って入場。わかった。じゃあ私が負けたらバラも持たない、あのカッコいいガウンもコスチュームも着ない、アピールもしない。いいよ。オマエが負けたら、あのクソ長い入場やめて走ってリング行けよ」

KAIRI「行くよ。どこまでも走り抜けるさ。やってやるよ。決着絶対つけるから」

詩美「じゃあ、もし負けてしまったら私のカッコいい入場、もしくはKAIRIのクソ長い入場、どっちかが見れなくなっちゃうんで、この試合の入場、特にファンの人に注目してほしい。もともと私たち入場こだわってるし、入ってからずっとカッコいい美しいロイヤル、そんな入場、たくさん写真も撮ってほしいです」

KAIRI「見納め?」

詩美「見納め」

KAIRI「ただ写真を撮ってもらうだけじゃあれだから、どうよ、これも勝負にしない?」

詩美「入場の勝負?」

KAIRI「そう。ファンの方に、いかにどちらが美しくクールにロイヤルにビューティーに美しく写真を撮ってもらえるか」

詩美「クールにロイヤル、ビューティー入場写真選手権」

KAIRI「長いな。まあいいや。いいハッシュタグを考えて、ファンの方に入場、試合はもちろんだけど、入場でも勝負は始まってるから、それをアップしてもらって、どちらがカッコいいか決めよう」

詩美「いいね。入場でも勝って、試合でも勝って、オマエのクソ長い入場を終わらせてやるよ」

KAIRI「いやいや、ブルマで走らせるからな、体操服で」

詩美「着たことないけどね」

KAIRI「え、デビュー戦そうじゃなかったっけ?」

詩美「デビュー戦は、デビューのコスチューム着てた」

KAIRI「ああ、そう」

詩美「そのコスチュームは、東スポさんのプレゼント企画であげてしまったので、なんか着ます」

KAIRI「なんか着ろよ」

詩美「なんか」

KAIRI「OK。15分で余裕かな、勝負は絶対つけるから」

詩美「やってやりますよ」

▼ハイスピード選手権試合

〈王者〉AZMvs〈挑戦者〉清水ひかり

AZM「第22代ハイスピードチャンピオンのAZMです。私のひとつの目標である最多防衛記録がこの両国国技館で、防衛記録タイになるのかな。それと同時に通算防衛記録12回。夏樹☆たいようさんがね、12回なんですけど、私がこれを防衛したら通算防衛記録更新となります。そんなハイスピードの歴史が7年くらい動いてなかった中で私がこれを更新してハイスピードの歴史を変えたいと思います。清水ひかりに対しては、メキシコっていうとこに引っ張られたけど、メキシコ行ってなかったらなにがあるのって感じがしてるんだけど。ねえ。2週間?1カ月?ちょっと行ってどれだけメキシコを感じられるか、それは清水ひかりしだいなんではないでしょうか。楽しみにしております」

清水「カラーズの天下無双の歌姫、清水ひかりです。そうですね、いまAZMさんがおっしゃったように、自分にはメキシコしかない。そんなふうにたぶん映ってると思います。だけど、新体制のカラーズになって、私はこの一年で自分でも自負するくらい著しい成長 を遂げたって言えます。だけど、まだまだ知られてないのが現実。メキシコに一週間だろうが二週間だろうが一カ月だろうが一年だろうが、そこで会得するかはその人しだい。私はたくさんのものを会得してきました。(CMLLの)女子グランプリに出てた日本人なんてまだ数えるくらいしかいないなかで、清水ひかりは清水ひかりとして、女子グランプリに出場し、(CMLLの)死者の日興行に出て、メキシコで得られるものすべてを持って帰ってきたつもりです。AZMさん、AZMさんは来年デビュー10周年を迎えられて、きっと私が経験したこともないようなこと、たくさん、たくさん経験してきたんだと思います。 だからこそ、私はAZMさんと前哨戦がしたい。29日までに前哨戦させていただきたい。いろんな事情で試合をするのは難しいかもしれない。だからこそ、私はいまここでAZMさんと前哨戦をスピード対決を望みます。いま、ここで。お願いします」

AZM「なんだよそれ? いいよ。私いま、テクラくらいから前哨戦一回もないから。いま、いいよ、やってあげるよ」

清水「じゃあまずスピード対決と言えば早口言葉! AZMさん、早口言葉」

早口言葉で2人が勝負も引き分け。

小川「リングで決着をつけてください」

清水「引き分けだと! 悔しい。もう一戦お願いします」

清水「2戦目は早飲み対決。先に空っぽにした方が勝ちです」

早飲み対決で清水が勝利。

清水「私が前哨戦勝利、いいですね」

AZM「もう一回だ」

スピードと言えばかけっこやりましょう。この中、一周」

AZM「これで点取るからな。これ勝ったら30ポイントね」

清水「私、絶対負けないんで」

両者駆け出し、室外へ。その後、AZMだけが戻ってくる。

AZM「前哨戦じゃないですもんね、こんなの。やってられないですよ、ホントに。まあ、アイツどっかいきましたけど、私が言った通り、6,7年動いてない歴史を私が両国国技館で変えるんで」

清水が会見場に駆け込んでくる。

清水「オマエ、いつの間に…」

AZM「おせえわ。もう走り終わった、こっち」

清水「私、ずっと前を走ってたよね。負けてない」

AZM「いいよ、私が思い描くハイスピードロード一発で変えてみろよ」

清水「絶対に負けない。今日は30対1だけど、29日までに絶対返してやる!」

▼アーティスト・オブ・スターダム選手権試合

〈王者〉鹿島沙希&スターライト・キッド&渡辺桃vs〈挑戦者〉世羅りさ&鈴季すず&柊くるみ

鹿島「ってか、この試合さ、どうする? どうするっていうかハードコアなの、普通のルールなの?」

桃「そうだよね。ハードコアでやりたいけどな。やりたいよね」

キッド「やりたいよね。向こうの得意分野でやりたいよね。どうなの?」

鈴季「オマエらさあ、プロミネンス相手にハードコア、なめてんの? 机に足のせんなよ。

そもそもオマエらハードコアやったことねえだろ」

桃「ふざけんな。やったことあるわ、こっちは」

キッド「ウチは、ないけど」

鹿島「あるわい」

鈴季「あったとしても結果が残ってなかったら意味ねえんだよ。やったことないのと同じなんだよ。つーか、プロミネンス相手にハードコア? オマエらそのベルト要らないの? プロミネンスがもらっちゃっていいってことだよね。まあ、どうしても、どうしても、ハードコアでやりたいっていうんだったら、やってやってもいいけど。どうしますか?」

キッド「すごい強がってるけど、ホントはハードコアでオマエらもやりてえんだろ。ってことで、ハードコアルールでやりたいよね。やりたいんですけどお。変えていいですかあ」

鹿島「声張れよ、ロッシー!」

小川「そのルールで大丈夫?」

鈴季「ウチらに聞くまでもねえだろ。大丈夫だよ」

鹿島「ロッシーに心配されてる。なかなかだぞ」

鈴季「心配するならそっちの心配してやれよ」

小川「じゃあハードコアルールということで決定します」

キッド「このアーティスト・オブ・スターダム戦、ハードコアルールで決定! いやあ、ハードコアルールになっちゃったね、ワクワクするね。このベルトもらっちゃうことになるけどいいって言われたけどさあ、いやいやいやいや、オマエらの得意分野でこれ防衛することで、ウチら大江戸隊も、このベルトもグーンと上がるわけよ。それをほしいだけだからさあ、オマエらはただのウチらのコマなの。っていうか、逆にさ、ねえ、オマエらハードコアで生きてきていると思うけど。経験値の浅いウチらに、しかもタイトルマッチでやられちまったら、だっせーよなあ。うんうん。リマッチはいつだってやってやってもいいんだけど、すずがいるならね、私は」

鈴季「ずいぶん自信があるようで、まあせいぜい我々が満足するような、我々のお眼鏡にかなうようなアイテム用意しとくことだな」

世羅「おい、最後に…」

なにかを言いかけた世羅を鈴季が引っ張りプロミネンスが退場。

キッド「ちょっとなんか世羅りさ言いたそうだったけど。わかんない。このアーティスト戦ね、ハードコアルールに変わって、このベルト他団体に流出させるわけには絶対にいかないんで、そして2022年スターダム最終戦、ウチらの体もズタボロになっちまうかもしんねえから、ウチらが必ずこのベルト3本つなげて、2022年、幕を閉じようじゃねえか」

▼ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合

〈王者〉中野たむ&なつぽいvs〈挑戦者〉高橋奈七永&優宇

奈七永&優宇のメッセージを安藤リングアナが代読。

優宇「第12回ゴッデス・オブ・スターダムタッグリーグ覇者7Uppの優宇です。会見に参加できずごめんなさい。今夜会えなかったね、寂しかった。会いたかったよ。アナタたちがベルトを守ってかなえたい夢をリングで聞きました。だけど正直それになぜ必要なのか、私にはわからなかったかな。舌戦繰り広げるよりリングで確かめ合えるのを楽しみにしてる。まずはクリスマスイブの前哨戦だね。挑戦表明受けてくれたけど後悔しないでね、メルティア。楽しみなクリスマスだなあ。バイバイ、ありがと。さようなら」

奈七永「女子プロ界の人間国宝7Uppの高橋奈七永です、会見に行ってもまた歌を唄われてバカにされたり、パスタや明太子を食べさせられたりするのかと思うと足が向かないのでコメントにて失礼いたします。7Upp優宇とタッグリーグ優勝することができた。それが意味すること、たくさんありすぎるんだ。夢や目標を持ち続けてそれをクリアーしていく人生が私は好きだ。その人生の一点をスターダムで表現させてもらう。メルティアが心臓バクバクしてるなら、その心臓をおいしくいただいてやるよ。うまいかまずいか、まずは24日の初対戦で試食だな」

なつぽい「第25代ゴッデス・オブ・スターダムチャンピオン、メルティアのなつぽいこと…なつぽいです。まず優宇さん、このベルトがなぜ必要なのか。このベルトはいままでもすごい人たちが巻いてきて、強い人たちが挑戦してきた。でもいま持ってるのはウチらメルティア。このベルトはいままでも壮絶な闘いをたくさん見てきたと思う。だけど、そんなすごい人たちも見せることができなかったリングからだけじゃない最高の景色を見せられるのは、ウチらメルティアだけなんで。このベルトが必要か必要じゃないか。必要に決まってんだろ。優宇さん、リングでは優宇さんのデッカイ体を私がポイ捨てしてみせます」

中野「7Uppお手紙ありがとう。たむも会えなくて寂しい。高橋奈七永、いつまでも夢や目標を持ち続けて実現してくこと、本当に素晴らしいことだと思う。でも、アナタたちの夢や目標ってなに? アナタたちがいまこのベルトを持ったところで、新しい世界が見られるとは到底思えない。私たちは歌とプロレスでこのベルトとともに新しい世界を切り開く。プロレスではナンバーワンになり、武道館でのワンマンライブも絶対にかなえる。このベルトは絶対に渡さない。リーグ戦覇者の最強で最重量のチーム7Uppの首を取って2023年、メルティアが最強のタッグになる。みなさんを熱狂のユートピアにお連れします」

なつぽい「奈七永さん、奈七永さんのことホントにホントに尊敬してます。ウチらがベルト防衛したら、つんくさんつなげてください」

月山「ちょっと待った!」

月山が入ってくる。

中野「なに?」

月山「1224日メルティアvsUpp前哨戦がありますね。そこに私も混ぜてください」

中野「え? なんで、大丈夫? それって2対3になっちゃうってことだよね」

月山「ハイ」

中野「私たちは2対2で勝てるから自分の試合に集中して」

月山「いえ。私がたむさんとなつぽいさんの盾になり、1224日まで24時間、7Uppを近づけさせません」

中野「24時間?」

月山「ハイ」

中野「どうしたらいい」

小川「ハンディキャップマッチ?」

月山「いいえ、ハンディキャップマッチではありません。たむさんとなつぽいさんと盾の私です」

小川「じゃあ今回はしょうがないんでそういうアピールもあったということで、2対3だか2対2だかわかりませんけど、どうですか。月山がいてマイナスにならなければ」

中野「もちろんマイナスになることはないですよ」

月山「マイナス!」

中野「わかった、月山、盾になってもらう」

月山「ハイ!」

中野「いま月山の気迫に押されて、心臓がバクバクしてます」

3人で『バクバクKiss』を唄い出して退場。

▼ワンダー・オブ・スターダム選手権試合

〈王者〉上谷沙弥vs〈挑戦者〉梅咲遥

梅咲「今回、上谷さんの持つワンダー・オブ・スターダムのベルトに挑戦表明させていただいた梅咲遥です。今回、ちょっと唐突すぎる挑戦になってしまいましたが、上谷さんのことはずっと前から気になっていたし、試合をしてみたいなと思っていたので、こうやって実現ができて、すごくうれしく思います。でもこないだ、役不足とか、実績がないとか言われましたけど、自分もディアナで4年間 プライドを持ってプロレスをやってきました。この試合で結果を残して実績を作る。そしてその実績をディアナに持って帰りたいと思っているし、歴代すごい選手の方々が巻かれてきたこのベルトを私が成長するのにすごくほしいなと思いました。よろしくお願いします」

上谷「第16代ワンダー・オブ・スターダムチャンピオン、ゴールデンフェニックスの上谷沙弥です。KAIRI戦を終えて、さらに価値が上がったこの白いベルト、私はこの白いベルトの絶対王者になったと自負しております。12度目の防衛戦は梅咲遥。前回、挑戦するのに資格が足りないとか言ってしまったけれども、熱い気持ちしっかりと受け取らせていただきました。私はこのタイトルマッチで真の梅咲遥と闘いたい、でも前回、試合、挑戦表明したときに大江戸隊が乱入してきたりだとか、気持ちに迷いがあるんじゃないのかなって思ったんだけど?」

梅咲「迷いは一切ないです。でもそのちょっと乱入については諸事情があってみたいな感じなんですけど、キッドさんも白いベルト狙っているとはいえ自分のことを後押ししてくださったので、梅咲遥として正々堂々このベルトを取りにいきたいと思っています。強い気持ちで挑みます」

上谷「それぞれの団体を背負った者同士のドリームマッチ、歴史的瞬間にさせましょう」

上谷が握手を求めると、梅咲が「よろしくお願いします」と応じる。

▼ワールド・オブ・スターダム選手権試合

〈王者〉朱里vs〈挑戦者〉ジュリア

ジュリア「ドンナ・デル・モンドのジュリアです。朱里と離れ離れになって8カ月が経ちました。私は、強くて優しくていろんな経験をしてきた朱里のことを心から尊敬していました。2022年を締めくくるビッグマッチ、両国のメインにたどり着けたこと、そこで朱里と闘えること、私は光栄に思います。ただ今日は、今日は言わせてください。朱里が赤いベルトの王者になって掲げた朱世界を見せますっていう言葉、私はなんなんだろうと思って、今日の今日までずっと見てきたし考えてきました。だけど、結局それがなんなのかは、わかりませんでした。朱里はいつものようにものすごい試合をして、いつものように何回防衛しました? アナタと闘えて本当によかったってマイクしてさ、奇麗ごとかなって。だからせっかくだから今日は聞きたいんだよね。その朱世界ってなに? スターダムをどうしていきたかったの? 私にはもしかしたら相手のこといちいち考えるの面倒だから、ハンコついたように同じような言葉しか出てきてこなかったんじゃないのかなって思ったんだよね。だからさあ、朱里、私に言った、私のこと運命の相手だと思ってたとか、本気で潰してやるとか、そういうのもなんか正直すごく薄っぺらく感じた。本気の本当の本音でしゃべってよ! それができないんだったら、私は私の思う自分の世界に作り替える。両国で朱里の本当の世界を見れることを私は最後に信じたいと思います」

朱里「第14代ワンダー・オブ・スターダムチャンピオン、世界に通用するモノが違う女、朱里です。20221229日、ジュリアと一戦が決まってメチャクチャうれしかったんだよ。私は本気で運命の一戦だと、ジュリアとの一戦が運命の闘いだと思っている。この一年、私はこの赤いベルトとともに歩んできました。一試合一試合相手によってさまざまな感情、思いを込めて試合をしてきた。防衛戦を重ねて、挑戦者一人ひとりと試合をして、ホントによかったって心の底から思ってきてるんだよ。そういう思いを持って私はやってきてる。ジュリア、ジュリアはさ、白いベルトを落としてから、なんか輝いてきてこれた?」

ジュリア「うん? あのさあ、私が輝いてきたかどうかをアナタが私に聞いてどうするの? 確かに私はどん底だったよ、白いベルトを落としてから。でもどん底からここまできたんじゃん。つかみにきたんじゃん。いろいろ考えたよ。でもそれがどう映ったかは自分が決めることじゃない、客が決めることだ。私が聞いてるのは、朱里がチャンピオンとしてスターダムをどうしていきたかったのってことを聞いてるの」

朱里「私が朱世界として見せてきたもの。それは、相手の限界を引き出し輝かせたうえで自分が勝利する。そして、見た人の心に響く試合をする。それが朱世界。私は20221229日、私自身の集大成、朱世界をジュリアに見せて私が勝利し、一年を締めくくります」

ジュリア「あのさ、相手を引き出してそれで終わりじゃないだろ。だから奇麗ごとだって言ってんだよ。自分の本音を全部絞り出して。それをぶつけあって勝負するのがプロレスなんじゃないの? 私が朱里に引き出されてたまるかって。潰すつもり? だったら本気で

潰しにきてよ!」

朱里「本気で潰しにいくに決まってんだろ! 一試合一試合本気で潰しにいってる」

ジュリア「だから矛盾してる、そこが。わからない。引き出してるのか、潰しにいってるのかわからない。アナタが最強なのはわかった。相手を引き出したのもわかった。その先になにがあった? まあまあまあ、試合で見せてくれるんですかね、最後に」

朱里「見せつけるよ」

ジュリア「半分半分に聞いておきます。私が私の思う世界に作り変えるために、私はアナタを確実に倒す。いまの朱里に負ける気はしない」

朱里「私はこの集大成を見せて、ジュリアに必ず勝ちます」

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