2022/12/17 試合結果

2022年12月16日 『FIBREPLEX presents NEW BLOOD 6』

『FIBREPLEX presents NEW BLOOD 6
12月16日(金)新宿住友ホール観衆306人)

試合結果

◆シングルマッチ 15分1本勝負
天咲光由

5分48秒
天橋立

美蘭

◆シングルマッチ 15分1本勝負
吏南

7分24秒
Pink♥Devil→片エビ固め

竹林早苗

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
ななみ

11分17秒
ミラマーレ

向後桃●
稲葉ともか 羽南
○MIRAI 飯田沙耶

◆タッグマッチ 15分1本勝負
○尾﨑妹加

13分27秒
アルゼンチンバックブリーカー

月山和香●
ラム会長 中野たむ

◆タッグマッチ 15分1本勝負
テクラ

13分53秒
反則勝ち

KARMA●
○桜井まい スターライト・キッド

◆パッション注入マッチ 15分1本勝負
高橋奈七永

11分28秒
クインビーボム→体固め

レディ・C

◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負
<王者>

9分7秒
雷の如く→エビ固め

<挑戦者>
壮麗亜美 琉悪夏

※第9代王者の壮麗亜美が初防衛に成功

 

試合詳細レポート

◆シングルマッチ 15分1本勝負
天咲光由

5分48秒
天橋立

美蘭

 3・11「NEW BLOOD1」でデビューした天咲光由が他団体選手と初の一騎打ち。相手はディアナの美蘭。美蘭は天咲デビューの翌月、4・29後楽園で井上京子を相手に初戦をおこなった13歳の中学一年生。すでにシングルマッチでも勝利を挙げており、スターダムにはこれが初参戦となる。

 握手をかわして試合開始。美蘭がタックルで突っ込んでいくが天咲が止めてヘッドロックに取りグラウンドへ持っていく。美蘭がヘッドシザーズで締め上げるが、天咲が抜け出しアキレス腱固め。美蘭がエスケープすると、天咲は左脚をロープにかけてドロップキック。天咲は「上げるぞ!」と予告してボディースラムを連発。美蘭が返すと、エルボー連打で向かっていく。美蘭はドロップキックを決めるも2カウント。美蘭はクロスボディーを連打しカバー。返された美蘭はボディースラムで天咲を叩きつける。天咲が返すと、DDT。返した美蘭を引き起こし天咲がドロップキックを連打。美蘭が返すと、天咲がアキレス腱固め。返した美蘭がライオンサルト。丸め込みの連続も天咲が返す。美蘭の逆さ押さえ込みを天咲が返して天橋立。3カウントが入り、天咲が美蘭を破った。

◆シングルマッチ 15分1本勝負
吏南

7分24秒
Pink♥Devil→片エビ固め

竹林早苗

 ベストボディ・ジャパンの竹林早苗が初参戦、大江戸隊の吏南とシングルマッチをおこなう。竹林は吏南に対して、「正しい心は正しい姿勢から」と忠告。試合を通じて奇麗なポージングを教えるつもりでいる。しかしながら吏南は反抗期真っ只中。年齢差のある竹林を「ババア」扱いすること必至。大人の竹林はどう対処する?

 竹林が「記者会見でお願いしたように」と握手を求める、しかし吏南が蹴飛ばし「クソみてえなのやるわけねえだろ!」と襲いかかる。それでも竹林は「やり方をお教えしますから」とポーズを取り始める。すると吏南は髪をつかんでマットに叩きつけヘアーホイップの連続から「初めましてクソババア!」とあいさつ。ロープに固定すると背後からドロップキック。竹林はバックエルボーからドロップキック、高々とボディースラム。吏南が返すと、竹林はポーズを取りながらインディアンデスロック。ロープに固定すると619、Y字バランスからのレッグドロップ。エルボーの打ち合いから吏南が卍固め。丸め込みにいくが2カウント。吏南が串刺しダブルニーアタック、コーナーに上がると竹林がデッドリードライブで落とす。竹林がゴリーボムの体勢。フィニッシュを予告しフィッシャーマンズスープレックス。吏南が返すと、ブレーンバスターをかわして「なめんじゃねえぞ」とマットに叩きつける。吏南はフィニッシュを宣言しピンクデビル狙い。竹林がかわして丸め込む。吏南はドロップキックからダイビングダブルニードロップ。返した竹林に吏南はピンクデビルを決める。3カウントが入り吏南が竹林をフォールした。

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
ななみ

11分17秒
ミラマーレ

向後桃●
稲葉ともか 羽南
○MIRAI 飯田沙耶

 MIRAIと稲葉ともかのゴッズアイに新たにユニット入りを果たしたディアナのななみが加わる。MIRAIがリーダー格となるゴッズアイの相手は羽南&飯田沙耶&向後桃のSTARSだ。ゴッズアイはスターダム&JUST TAP OUT&ディアナの連合軍でもあり、STARSは純粋にスターダムのメンバーという構成。ユニークな試合形式だが、ふだんから組んでいるSTARSにとっては負けられない闘いでもある。初のトリオが勝って勢いをつけるか、それとも前&元フューチャー・オブ・スターダム王者を擁するSTARSが貫録の勝ち名乗りを受けるか?

 ななみが先発に名乗りを挙げるとSTARSからは羽南が手を上げる。腕の取り合いから羽南がアームホイップ。STARSがいっせいにリングインし、ななみを捕獲、3方向からのドロップキックを決める。ななみが返すと、飯田がコーナーに追い込んで逆水平。向後、羽南も逆水平を打っていく。飯田が再び強烈な逆水平。ななみが返すと、飯田は連続で押さえ込んでいく。ななみがエルボーを連打すると、飯田が「もっとこいや」と挑発し。一発で倒してみせる・飯田がショルダータックルで突進するとななみがこらえるも2発目で倒される。ななみは投げを打ち稲葉に託す。稲葉は羽南に二段蹴り。飯田が稲葉に逆水平連打。稲葉がダッシュすると飯田がジャンピングチョップ。羽南が稲葉に払い腰。稲葉と羽南がエルボーの応酬。稲葉がサッカーボールキックも羽南が腕十字。稲葉がニーを叩き込むが羽南がブロックバスター。向後がMIRAIへドロップキック、ダイビングボディーアタック。619をかわしたMIRAIがボディースラムで叩きつけゴッズアイを呼び込む。MIRAIと稲葉でキックの競演、ななみがショルダータックル、3人でストンピング。向後がスリーパーで絡みつくがMIRAIがエスケープ。MIRAIが突進すると羽南が妨害し向後が619を決める。STARSがまとめてボディープレス。向後がカバーするがMIRAIが返す。向後がスイングネックブリーカー、ネクターピーチ狙い。切り返されるが向後はスリーパーでMIRAIを捕獲。10分経過。MIRAIが切り返すと飛びついてネックロック。STARSがカットするとゴッズアイがサブミッションで止めに入る。MIRAIが腕を取って締め上げると、向後がギブアップを喫した。

◆タッグマッチ 15分1本勝負
○尾﨑妹加

13分27秒
アルゼンチンバックブリーカー

月山和香●
ラム会長 中野たむ

 月山和香とラム会長の遺恨戦。NEW BLOODで闘うたびに酷い目に遭っている月山だが、今回はコズミックエンジェルズのリーダー中野たむが満を持して登場する。対するラム会長は、NEW BLOODでセコンドについていた尾﨑妹加がパートナー。尾﨑はウェートリフティング三冠王の肩書きを持つパワーファイター。中野が尾﨑のパワーとどう渡り合うかも注目される。そして、月山とラム会長の遺恨は? これが最終決着戦か、それとも?

 ラム会長組のセコンドには6人タッグリーグ戦でトリオを組む雪妃真矢がつく。月山が先発にラム会長を指名。試合は月山とラム会長でスタート。ラム会長が月山をかわして手裏剣のポーズ。中野が入りダブルのドロップキックを食らわす。ラム会長は月山の首を絞めてマウントパンチ連打。尾﨑が加わりラム会長と合体。尾﨑が月山にスリーパー。中野がカットすると尾崎とやり合う。月山のエルボー連打を尾﨑が受けて立つとキャメルクラッチ。中野がカットするとラム会長が追いかけて外に出す。ラム会長と尾﨑が次々と月山に串刺し攻撃。尾﨑の突進をよんで月山がマットに叩きつける。替わった中野が尾﨑へダイビングボディーアタック。しかし尾﨑が受け止めて後方へ投げつける。中野はダブルのクローズラインをかわしてドロップキック。中野が尾﨑をカバーも2カウント。尾﨑がショルダータックル、ラム会長がブルドッキングヘッドロック。ラム会長がコーナーに上がると中野も上がってエルボーを打ち合う。ラム会長がカッターで叩きつける。バックの取り合いから中野が側転ダブルニードロップ。月山がラム会長にクロスボディー、ヒップバット連打。エルボーの応酬からラム会長がドロップキック。ラム会長がコーナーに上がるとスイングDDT。ラム会長が腹部にパンチ、月山は地獄突き。両者ダウンからラム会長が尾﨑に託す。中野が尾﨑のアルゼンチン狙いを阻止してバックドロップ、月山を尾﨑に向けてボディープレスさせる。月山がコーナーからミサイルキックも尾﨑がクリアー。中野と月山を鉢合わせにし、雪妃がレフェリーを引きつけている間にラム会長がエクトプラズム攻撃、尾﨑と合体のプレス。尾﨑がブレーンバスターを狙うが月山が丸め込む。中野と月山がキックの競演。中野が場外プランチャで飛び、中野が尾﨑へバイオレットシューティング。月山を呼び込みドロップキックの合体、月山が尾﨑に極楽ドン。しかしラム会長がカットする。月山が尾﨑をコーナーに叩きつけパロ・スペシャルの構え。尾﨑がデッドリードライブで投げつけるが中野がスピンキック、月山がオースイス―プレクス。月山がスープレックスを狙うが尾崎がラリアット。ラム会長も中野にラリアット。残り2分。尾﨑が月山を抱え上げアルゼンチンで絞り上げる。月山がタップし尾﨑の勝利となった。

ラム会長「おいテメエ月山、何度目の挑戦だ、おら。みんな笑ってるぞ、なあ。悔しくねえのか?」

月山「泣いてねえよ!」

ラム会長「まあ私だったら、恥ずかしくてもう二度と語れないけどね。私が月山だったら。それって、テメエ、なに? コスミックエンジェルズ、合ってる?」

月山「コズミックだよ!」

ラム会長「すいませんねえ、ホントに。ごめんなさいねえ。コズエンのリーダー、ちょっとウナギ・サヤカとごちゃごちゃしてる私、テメエ(中野)がリーダーらしいなあ。どっちがリーダー。リーダーのテメエにも責任あるんじゃないの。もうコイツに付き合ってられないんで、あとは仲良しこよし、ちょっと助けてあげてくださいよ。ありがとうございました」

ラム会長組が退場。

月山「たむさんのせいじゃねえよ! 私が、ただ、弱いだけです。たむさん、ごめんなさい」

中野「月山、ごめんなんて言うなって言ったろ。ホントに、アナタには勝ってほしいと心から思ってる。でも、勝つために決定的に足りないものがアナタにはある。それをアナタ自身で補わなきゃいけない。プロレスラーは見えない力が宿ってる。それを見つけて強くなって。そして、アナタが進むべき道をしっかり見極めて、たむに聞かせてほしい。待ってるから。月山、強くなれ」

中野が退場。

◆タッグマッチ 15分1本勝負
テクラ

13分53秒
反則勝ち

KARMA●
○桜井まい スターライト・キッド

 前回の1019「NEW BLOOD5」で梅咲遥がKARMAに変身。スターライト・キッド&琉悪夏のトリオでMIRAI&稲葉ともか&ななみ(この試合後ゴッズアイ入りを表明)組を破ってみせた。大変身を遂げ火炎攻撃まで繰り出したKARMAはこれが2試合目で、キッドと2人だけのタッグを組む。相手はドンナ・デル・モンドの桜井まい&テクラ組。大阪大会でキッドとのシングルに敗れたテクラはリベンジを狙い、このところさまざまな試合形式を経験している桜井はKARMA相手にさらなる飛躍のチャンスとしたい。試合のカギを握るのは、やはりKARMAの動向か。梅咲自身は上谷沙弥の保持するワンダー・オブ・スターダム王座に1229両国で挑戦。大一番を前に新しい姿でNEW BLOODを席巻する?

 桜井がKARMAを指名。しかしキッドが手を上げる。すると桜井が退いて、テクラとキッドで試合がスタート。テクラが力強いエルボーを打つとキッドは「なかなかいいの打ってくんじゃん」と言って打ち返す。エルボーの打ち合いからテクラがブリッジでかわすとキッドもやり返す。テクラがマスクに手をかけグラウンドにもっていく。髪をつかみ合いブレイク。桜井が入り、KARMAを指名。桜井は「逃げんじゃねえよ」と挑発。KARMAが入ると桜井がボディースラムからストンピング連打。桜井の突進をキッドが足を引いて妨害。KARMAは桜井にストンピング連打からボディースラム、グラウンドで腕を取ってサブミッション。キッドが桜井の腕を取りロープにかけるとドロップキック。キッドはその場飛びムーンサルト、桜井が返すと、キッドは「KARMA、KARMA言っといて終わりですか。口だけか」と挑発しながら蹴っていく。テクラが入りキッドに串刺しエルボー。KARMAが乱入もテクラが分断、まとめてタランチュラの餌食にしてみせる。テクラはキッドにDDT。キックの応酬からテクラがキッドにスピアを決める。両者ダウン。桜井がKARMAにビッグブーツ、ドロップキック、ブルドッキングヘッドロック。KARMAが突進をかわし桜井の顔面をかきむしるとドロップキック連打。桜井が返すと、キッドが619で援護し、キッドとKARMAでドロップキックの挟み撃ち。KARMAがミサイルキック、桜井がビッグブーツ。テクラが叩きつけ桜井がダイビングエルボー。テクラが返してスリーパー、キッドとKARMAが桜井にドロップキック、2方向でキッドとKARMAが旋回式ダイビングボディープレス。KARMAが桜井にスリーパー。残り3分。桜井が丸め込むがキッドがカット。KARMAが桜井にエルボー、火炎攻撃。桜井が突進するとKARMAがかわしてレフェリーに激突させ火炎攻撃。ゴングが打ち鳴らされKARMAの反則負けとなった。

◆パッション注入マッチ 15分1本勝負
高橋奈七永

11分28秒
クインビーボム→体固め

レディ・C

 優宇とのコンビでゴッデス・オブ・スターダムタッグリーグ戦を制した高橋奈七永が単独でNEW BLOOD初参戦。レディ・Cを相手に「パッション注入マッチ」をおこなう。奈七永にとっては高橋奈苗、在籍時代のリバイバルで終わらせるつもりはないだろう。対するレディは奈七永がスターダム参戦をアピールしたときに対戦相手に名乗りを挙げるとともに、脳天唐竹割りを見舞ってみせた。しかし、7・30立川で上谷沙弥とのクイーンズクエストで奈七永&KAIRI組に挑むも敗れている。それ以来の対戦で、進化のほどを見せることができるか。それとも奈七永が貫録で一蹴するか。

 レディは握手を求めずゴングとともに突進、ショルダータックルを連続でぶつけていく。奈七永が受けて立ちエルボー連打。レディがロープに振ると奈七永がかわしてショルダータックルで吹っ飛ばす。さらに奈七永がヘッドロック。グラウンドにもっていくとレディの足がロープへ。奈七永はサッカーボールキックを連打しボディープレス。レディが返すと。奈七永はフェースロック。エスケープされるも顔面を踏みつけていく。レディがエルボー連打で反撃し突進するが奈七永がショルダータックル。レディが返すと、奈七永はボディースラム。しかしレディがこらえて反対に叩きつけるとビッグブーツ。レディがコーナーに振られるがビッグブーツで奈七永を倒す。奈七永が返すと、レディはジャイアントスイングにトライ。しかし奈七永が拒否して足4の字固め。レディが反転し、奈七永が悲鳴。奈七永がエスケープすると、レディが「こんどこそ!」とジャイアントスイングでぶん回す。奈七永が返すと、エプロンへ。レディが立ち上げてエプロン越しにチョークスラム狙い。奈七永が切り返すがレディがコーナーに頭部を叩きつける。レディは奈七永を寝かせてエプロンからニードロップ。レディはコーナーに上るが奈七永が下から張り手、コーナーに上がると雪崩式ブレーンバスター。しかしレディが返してみせる。奈七永の突進をレディが止める。それでも奈七永が絡みついてスリーパー。奈七永が「レディ起きてこいよ!」と挑発。レディが立ち上がると奈七永が至近距離からラリアット。奈七永が「終わりか」と挑発し顔面を蹴飛ばす。レディが張り手を食らわすと、奈七永もやり返し張り手の打ち合い。レディが張り手からネックブリーカー、チョークスラム。しかし奈七永が返してみせる。レディがジャイアントバックブリーカーで叩きつけ、さらに締め上げていく。さらに脳天唐竹割りを打ち込むが2カウント。レディは押さえ込みの連続で奈七永を追い込む。10分経過。レディは奈七永を引き起こしバックドロップの構え。奈七永が切り返して前方に叩きつける。レディが返すと、奈七永がラリアット。しかしギリギリでレディが返す。ならばと奈七永はクインビーボム。3カウントが入り奈七永がレディを破った。

奈七永「背の高い姉ちゃん、あらためレディ・C。おい、今日はサシでこうやってリングで闘えて、オマエのオマエの奥底にあるパッション、少し伝わってきた気がするよ。それでひとつ聞きたいことがあるんだ。オマエの夢とか目標とかあるのか、言ってみろ」

レディ「いま目標ができたよ。オマエを倒すことだ!」

奈七永「私を倒すこと。倒すことなんてな、たぶん簡単なことだよ。簡単なことだよ。マットに肩を3秒つければいい、それか私にギブアップ言わせればいい。ただそれだけのこと。だけど私だって最初から強くなかった。 強いわけじゃない。ただ、気持ちだけ、パッションだけ誰にも負けたくなかった。その気持ちだよ。オマエは、あきらめんなよ、絶対に。あきらめんな。その姿を見せ続けることが応援してくれてるお客さんの光になるんだ。それを胸にしっかり留めておけ。倒したいんだったら、私はいつでも、いつでも!やりますよ、時間が許す限り。あ、それでさ、クイーンズクエストでちょっとツーンとしてるより、私を倒したいんだったら私の横に来て学ぶって手もあると思うんだけど、どうかな?」

QQの林下詩美がエプロン際へ。 

奈七永「詩美下がれ、圧をかけるな。自由だろリングは。圧をかけるな。オラ! 降りろ!」

レディ「奈七永さん、ありがとうございます。でも、私にはクイーンズクエストのパッションが、そしてレディ・Cのパッションがあります。いつか必ずアナタを倒してみせる。見ててください!」

月山和香が登場。

月山「奈七永さん、私、次のNEW BLOODでパッション注入してほしいです! 私は、強くなりたい」

奈七永「入れてくれと言うのかと思ったよ、このタイミング。おい、なに、目に涙ためてんだよ。もっともっと出せよ。心の中もっと出せよ!」

月山「私は強くなりたい! なりたいなりたいなりたい!」

奈七永「ああ、そうか! いいと思うよ、いいと思う、いいよねえ。いいよねえ! いいと思うんだけどさあ、オマエなんか知らんけど、24日の後楽園でさあ、高橋奈七永、優宇vs中野たむ、なつぽいの前哨戦に入ってきたよなあ。だからそこで舞台が決まってんだからさ、そこで頑張ってみろよ、もっともっと、私の心にパッションを届けてみろよ。そしたら考えてやる」

月山「ぜひお願いします!」

奈七永「私は不思議なというか、不思議な立場でここいまスターダムに上がってますけども、ああいう若いパッション大好物なので、これからもパッション注入でもこのリングで時間の許す限り闘いたいと思います。よろしくお願いします、パッション!」

◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負
<王者>

9分7秒
雷の如く→エビ固め

<挑戦者>
壮麗亜美 琉悪夏

※第9代王者の壮麗亜美が初防衛に成功

 メインはフューチャー・オブ・スターダム王座戦。1019「NEW BLOOD5」で羽南の長期政権を切り崩しキャリア初のベルト戴冠となった壮麗亜美が初めての防衛戦をおこなう。相手は元王者の琉悪夏で、この試合をフューチャー卒業マッチと位置付けている。1年ぶりの奪回を果たした上で、フューチャー戦線から卒業するつもりなのだ。もちろん、新王者の壮麗が狙うのは前王者・羽南を超える防衛回数であり、防衛期限ぎりぎりまで保持する絶対王者の座ということになるのだろう。大事な初戦で琉悪夏を退けることができるのか。この試合から来年のフューチャー戦線が見えてくる。

 ロックアップで組み合い力比べ。壮麗が逆水平を打つとショルダータックルをぶつけ合う。壮麗が打ち勝つが、すぐに琉悪夏が首を絞めていく。琉悪夏は壮麗をエプロンに出してセントーン。壮麗がエルボーを打つと琉悪夏もやり返す。琉悪夏がパンチも壮麗がカウンターのダブルチョップ、串刺しボディーアタック。琉悪夏が返すと壮麗は逆片エビ固め。琉悪夏がコンプリートショット、セントーン。壮麗が返すと琉悪夏はフェースロック。壮麗がエスケープすると、琉悪夏がフィッシャーマン狙い。壮麗が切り返すと抱え上げてサイドに叩きつける。返した琉悪夏に壮麗は逆エビ固め。琉悪夏がエスケープすると、壮麗は串刺しで突進。かわした琉悪夏がラリアット、フィッシャーマンバスター。しかし壮麗の肩が上がる。琉悪夏はコーナーに上がりリバーススプラッシュ。返された琉悪夏だがフィニッシュを宣言。壮麗が追いつきコーナー上の琉悪夏にエルボー連打、担ぎ上げて中央にもっていくが琉悪夏が脱出しラリアットの打ち合いに勝つ。壮麗がすぐに立ち上がりラリアットのお返し。両者ダウン。琉悪夏が壮麗を走らせず至近距離からラリアット。壮麗が返すと、琉悪夏は「こんどこそ!」と絶叫しコーナーへ。冷凍庫爆弾を投下するがかわされてしまう。壮麗がラリアットからブルーサンダー。琉悪夏がすぐに返すとラリアットを連続でこらえる。しかし3発目を食らってしまう。壮麗は琉悪夏を担いで雷の如く。琉悪夏が返せず壮麗の防衛となった。

壮麗「フューチャーの初防衛戦、防衛に成功しました! 琉悪夏、私は最初、オマエがフューチャー卒業って言ってたときに、卒業なんてさせてやらねえって意気込んでたけど、今日試合して、今日の試合で琉悪夏フューチャー卒業でもいいんじゃないかなって思いました。琉悪夏が、このフューチャーのベルトを卒業して一歩も二歩も先に進んだ琉悪夏と闘いたいと思いました。今日の試合もそうだし、タッグリーグの活躍も知ってる。私もいずれかはこのフューチャーのベルトを卒業しなきゃならないし、琉悪夏とはお互いほかのベルトを巻いたとき、そのベルトをかけたベルト戦がしたいです。琉悪夏がフューチャー卒業するかどうかは自分自身で決めることだけど、まずは1229日両国国技館大会、ゴッデス次期挑戦者決定戦でまたやり合いましょう。今年は、フューチャーのベルトを巻いて年を越すことができます。来年は、もっともっと防衛戦をしていきたいと思います」

桜井まいが出てくる。

桜井「壮麗亜美、初防衛おめでとう。私事ですが、私は来年の2月でキャリアが3年になります。だから挑戦権がなくなる前に、そのベルトに挑戦したい」

壮麗「挑戦ありがとうございます。まあ、2月でフューチャー卒業の時期になっちゃうってことですが、私は桜井まいからもしっかり防衛して、琉悪夏と同じようにこのフューチャーのベルトに未練がないくらいの試合をして、フューチャー卒業させてあげます」

桜井「私が必ず勝って、期限まで持って、フューチャー卒業してやるよ!」

壮麗「ということで来年のいつになるかはまだわかりませんが、次の防衛戦も決まったし、そのときもしっかり防衛してやりたいと思います。それではいつものように、本日参戦した選手のみなさんリングに上がってきてください。若さを信じて明日に輝けNEW BLOOD6!」

壮麗のコメント

「初めてのフューチャーの防衛戦に防衛成功しました。実は、私は、今日この日、去年の今日この日にヒザをケガしました。それから丸一年経って、こうやってベルトを巻いてこの日を迎えられて、そして初めてのフューチャーの防衛戦に成功できてうれしいです。次の防衛戦は、桜井まい。桜井まいの期限が2月なら、それより前だと思うんで、来年の1月必ず私が防衛して、桜井まいに未練なくフューチャーを卒業させてあげたいと思います。ありがとうございました」

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