2023/04/04 NEWS

4・23横浜アリーナ大会の対戦カード発表

4月3日(月)の会見で4・23横浜アリーナ大会の対戦カードを発表、出場選手が意気込みを述べるとともに、タイトルマッチの調印式がおこなわれた(ワンダー&ワールド王座戦のみ4月22日の前夜祭にて)。

記者会見詳細レポート

ロッシー小川EP

「横浜アリーナというのはですね、女子プロレスにとっては20年ぶりになりますけども、女子プロレスが横浜アリーナで開催することじたいは9回目なんですよ、実は。私はなぜかその9回すべてに関わってはいるんですけども、ちょうど30年前になりますかね、4月2日に終電がなくなってしまう、そんな興行もありまして、それからたくさんの名勝負をこの横浜アリーナで迎えようとして、今回もオールスターと銘打ってますので、それにふさわしい選手たちが大勢登場して、また新しい伝説を作ってもらえると思います」

 

▼横浜ランブル

中西百重「こんにちは、お願いします。中西百重です。お久しぶりです、よろしくお願いします。ハイ、20年前横浜アリーナ大会のタイトルマッチでメインイベントで出場させてもらいました、中西百重です。このたびはスターダムさんの横浜アリーナ大会にお呼ばれされまして、ロイヤルランブルということで一番最初の1試合目の試合で出場させていただきます。20年前はメインイベンターだったのにロイヤルランブル、頑張るぞという気持ちで、ちょっと複雑なんですけど、とにかく感謝の気持ちをもって頑張らせていただきます。よろしくお願いします」

小川「20年ぶり?」

中西「横浜アリーナ大会は20年ぶりです」

小川「そのときのメインイベンターが今回は第0試合ということで、それもまた運命じゃないかと思いますので」

中西「ハイ。でも、うれしいです。お呼ばれされるっていうことが、すごくいいことじゃないですか。ここ最近スターダムさんのファンになられたファンの方々はオマエ誰だよって感じかもしれないですけど、20年前、人間国宝の高橋奈七永とよく試合をしていました中西百重です」

小川「今回は相手がほとんど後輩だと思います。後輩たちになにか伝授するようなものを見せてください」

中西「そうですね。全女イズムなところだったりとか、プロレス楽しいんだぞ、もっと楽しくやろうぜみたいな感じで、プロレスの楽しさだったりとか、そういうパワーを体で後輩さんたちに教えられたらなと思ってます。でも、せっかくね出させていただくんですから、もちろんおふざけなんかはやめて、最後の最後までどんな手を使ってでも残ります」

小川「お子さんも最近女子プロレスをよく見てるっていう」

中西「やっぱり私の同期の高橋奈七永のことが大好きで、スターダムに上がるようになってからスターダムをよく見るようになって、キッドが好きだとか言ってるんですけど、そのうちね、わが子もどうなることやらわからないですけども、お母さん強いんだというところも見せつつ、ハイ」

小川「そういう意味では娘さんもプロレスやったらすごいことになるんですかね」

中西「こんなところで言っちゃってズルいですね、小川さん」

小川「おもしろいんじゃないですか、やっぱり。そういうね、お母さんがレスラーで娘がデビューとかあるじゃないですか」

中西「最近ありますよね。そうですね。ちょっと年頃なんで、中214歳の女子と9歳の三女がいるんですけど、その2人がとくにスターダムが大好きで、わからないですね。どうなるかわからないですけど、私的にはやっぱりお母さんと同じことをしてもらいたいのがやっぱり親心なので、もしそういうときが来たら、ぜひ」

高橋奈七永が登場。

奈七永「すいません、質問が届いてます」

中西「いきなりくるねえ、横浜アリーナ大会、いきなりねえ」

奈七永「アナタがいきなりだよ。ナナモモ復活とかはありえるんでしょうか」

中西「ありえるんでしょうか? ありえるんでしょうかって、あ、そう。ありえなくもないですか。ありえなくもないですね。ありえなくもないと思いますけど」

奈七永「あ、そうですか。期待してます」

中西「え? ウソ? ホントに? ウソでしょ」

安藤リングアナ「入場曲は持ってますよ、まだ」

中西「私の手元にはない」

安藤「私は持ってます」

中西「すげえ。ホントにいきなり」

安藤「善処していただければというところでしょうか。では、ランブルと言えば中西百重ということで」

中西「ハイ、頑張ります。よろしくお願いします」

安藤「20年ぶりですからね、頑張っていただいて」

中西「ハイ、会場が大きいので、会場全部使えるくらい暴れ倒す。それくらいの勢いで気持ちで。ありがとうございます。よろしくお願いします」

▼タッグマッチ

フワちゃん&XvsX=林下詩美&X=天咲光由

フワちゃん「よろしくお願いしまーす。フワちゃんです、よろしくお願いしまーす」

小川「なんかいつも元気があって、素晴らしいです。今回は、どうして横浜アリーナ大会出場ってことになったんですか」

フワちゃん「今回は2戦目ってことなんですけど、2戦目でホントにデビュー戦しっかり頑張って本気で勝ちにいってというようにやったんですけど、ちょっとやっぱり勝てなかった。どうしてもかなわなかったというのと、ホントにもう今回は絶対に勝ちたいなという強い思いを持ってきました。まずその芸能人のプロレス参戦って結構どの世代でも何年かに一回は話題になってると思うんですけど、ホントに今回その域を超えて、芸能人が呼ばれてプロレスやってるんだよじゃなくて、ちゃんとプロレスラーとして前回しっかりデビューしたっていう思いをもって、プロレスラーとしてのプライドをかけて闘いたいなというふうに思ったので、今回やってきました。いま芸能人っていう気持ちじゃないので、いつもだったらロッシーさんね、こんな面白そうなおじさん絶対絡んでんじゃん、いつもだったら。自撮りしてんじゃん、いつもだったら。今日はしないよ。今日は本気だから。マジで。なんでアナタがミーハーなんですか。プロレスラーの思いを持ってやるって言ってんだからしちゃダメです。今日は封印、下に置きます。山口百恵みたいだね」

小川「必殺技を編み出すとか言ってて。できました?」

フワちゃん「必殺技まだちょっと完成はしてないですけど、練習中です。前回はホントに基本の技、ドロップキック、ブレーンバスターしっかり基本の技で闘わせてもらったんですけど、ちょっと自分の必殺技ほしいなと思って、それから練習してるんですけど、ちょっと簡単にはいかなくて、何回も何回も繰り返して練習しているところです」

小川「私もこの世界長いんですけど、あんなにすごい新人というかデビュー戦初めて見ましたよ」

フワちゃん「マジで。自撮りする? ウフフ。封印したばっかりです。でもホントに第1戦目、私のフワちゃん自身の芸能生活というか、芸能人になってからを含めても、ホントにマジで一番反響があったんですよ、あのプロレスデビューが。みんなにすごいって言っていただいて、スターダムの先輩方にもホントにすごかったと言っていただいて、それは逆にプレッシャーというか、あんな素晴らしいと言ってもらえたけど、それでも勝てなかった。勝つためにはどうしたらいいのっていうのをいまホントにすごく考えて、ちゃんとトレーニングだけじゃなくて作戦も考えて、いま本気で立ち向かってるところです」

小川「ということはこの先もあるってことですか」

フワちゃん「いやまずはこれに勝つことです。これで調子づけてプロレスも二足の草鞋でとかじゃなくて、まずはいったんこの2戦目に勝って、そこからいろいろ考えたいなって感じです。とにかく私の目標は勝つ、絶対に勝ちたいです、次の試合で」

対戦相手を林下詩美&天咲光由組と発表。

詩美「クイーンズクエストのクールにロイヤル美しい林下詩美です。フワちゃんのデビュー戦モニターで見させていただきました。すごくプロレスに対するまっすぐな気持ちが伝わる素敵なデビュー戦だったと思います。そして今回は、初勝利をしたいと。大きな目標になると思うんですけど、その気持ちをしっかり林下詩美、胸で受け止めて、私たち2人が迎え撃ちたいと思います。よろしくお願いします」

天咲「クイーンズクエストの天咲光由です。去年デビューした同期として、あのデビュー戦、私も衝撃を受けましたし、ぜひ闘ってみたいと思っていました。でも、私たちプロレスラーは毎週試合をして、命を削って闘っています。私たちが絶対負けるわけにはいきません」

フワちゃん「もうやっぱり私は、前回デビューしたときにスターダムの道場で練習させてもらってから、プロレスがすごい大好きになってスターダムのファンになってたところもあるんで、もううわ!林下詩美と天咲光由きたっていう、ちょっと震えるような感覚です。ついにきたっていう。だからもうちょっと、うわーうわーって高揚してる思いもあるんですけど、闘えてすごい光栄ですし、そりゃそうですよね。向こうも負けるわけにいかない思いも絶対あると思います。私が絶対に勝ちたいっていう気合十分以上に、向こうはもうホントにプロレスラーとしての意地とプライドかけて絶対に負けられないという気持ちが絶対にわかるので、これはただものじゃないな、ただじゃすまないなって思いました。ヤバい。ちょっとまたいつもの感じになってる。でも、ホントに私はファンとしてスターダムのファンとしてメチャメチャ試合も見て研究もしてるので、2人の試合も何回も見たことあります。どういうふうにくるか、どういう闘い方をするか、ちゃんとファンとしての分析もして、しっかり闘っていきたいなと思います。私も絶対に負けないです」

▼マライア・メイ&ジェシー&ジーナ&テクラvs刀羅ナツコ&鹿島沙希&渡辺桃&琉悪夏

マライアとジーナが嫌がるテクラを無理やり連れてくる。

マライア&ジーナ「コンニチハ。クラブビーナスデス」

テクラ「オイ、ロッシー! ナンデナンデコレハホントニサイアク。エット、ナンカネ…。DDMのテクラデス、クラブビーナスジャナイ。ソレハホントニカオスニナルトオモイマス。コレカラネ…最悪」

マライア「テクラはなにか勘違いしてるんじゃない? ホントはクラブビーナスに入りたいんでしょ。私たちみたいにかわいくて素晴らしいレスラーになりたいんでしょ。クラブビーナスのニューメンバーXがやってくるわよ。それに“タッチ・オブ・サンダー”ジーナ、“ファイティングプリンセス”マライア・メイ、そして“毒グモ”テクラが一堂に揃う。私は自信があるの。ガイジンチームがトップに立つってね」

テクラ「そうねえ…。確かにアナタたちはかわいいわよね。ルックスもいいし、マッスルでもある。でも、確実に欠けているものがあるわ。アタマが足りないんじゃない?」

マライア「それは私たちへの敬意が足りないわよ。ジーナはバカじゃないから」

ジーナ「オネガイシマース」

ナツコ「言ってることはどうでもいいんだけど、ってかさあ、フワちゃん発表された後のXなんてなあ、しょうもないなあ。どうせだったらフワちゃんの方がよかったよなあ。オマエらのX、誰、呼んでくるんだよ。知名度どんなもんじゃんって感じじゃない? 誰がいい? ビリー・アイリッシュ。ビリー・アイリッシュだったらいい。ビリー・アイリッシュ、デビューする? このXで。そしたらフワちゃんより、こっちピックアップされるぜ。オマエ、考えてきてんの、そういうの? ウチら使うんだったらビリー・アイリッシュ。ビリー・アイリッシュじゃなくて誰でもいい。誰がいい?」

桃「え?」

琉悪夏「え? 誰?」

ナツコ「琉悪夏、なんか言ったれよ」

琉悪夏「じゃあ、Xはビリー・アイリッシュで。オネガイシマース」

▼駿河メイ&Xvsスターライト・キッド&星来芽依

キッド「闇に踊るスカイタイガー、スターライト・キッドです。ハイ、今日はお楽しみ、お待ちかねのパートナーXをお披露目してやりたいと思いまーす。この配信を見てるオマエらも、それを楽しみに待ってんたんだろ。じゃあ、さっそく発表しちゃおっかなあ。私のパートナー、Xはコイツだ!」

星来芽依「みなさんこんにちは、元Marvelous所属、星月芽依、あらため、星来芽依(せいら・めい)と申します。4月23日横浜アリーナにて復帰させていただくことが決まりました。この復帰戦のカード、けっこうハイスピードな選手たちが多いのですが、自分はみなさんとはちょっと違うハイスピードの世界を見せつけたいなって思います。よろしくお願いします」

キッド「緊張しすぎなんじゃない? もっと、ねえ、せっかくの復帰戦なんだから元気よくいかないと。私がこの場に呼び戻したというか、声をかけた形にはなるんだけど、なんかある?疑問とか」

星来「ひとついいですか。キッドさんが自分を呼んでくださって、これは大江戸隊とは関係ないですよね。自分」

キッド「まあ、いまは関係ないんじゃない、いまは。ウフフ。まあね、星月芽依あらため星来芽依、どう? この誰が一番早いハイスピードか決めるのにふさわしいビッグサプライズなパートナーなんだけれども、芽依には今後スターダムのリングで存分に走り回ってもらって、私はハイスピードのベルトからは卒業したけど、星来芽依が今後加わることによって、今後のハイスピード戦線がもっとさらに活性化されてくるんじゃない? あとは現ハイスピードチャンピオンであるAZMが一番喜んでくれるのかなと思ったのもあるんだけどさ、AZMはいまこの場にはいないけど、とりあえずIWGP(女子)のベルト取ってきてよ。そしたら私が岩谷麻優の次にでも挑戦してやるからよ。ってことでね、駿河メイもいないね、見てるこの配信? オマエが連れてくるパートナーも期待してお待ちしております。スターライト・キッドと星来芽依にふさわしいパートナー、タッグチームを、そして私たちの初タッグにもどうぞご期待ください。まあ、私が一番をいただくけどね」

▼舞華vsひめか

ひめか「ドンナ・デル・モンドのひめかです。引退発表してからもう2カ月が経って、ホントにあっという間に終わりが近づいてくるなというのを日に日に実感しております。それまでね、インタビューとか取材とか配信とかで、この試合にかけてとか舞華への思いとか舞ひめとしての気持ちとか、もうたくさん語ってきたので、今更新しいエピソードとか、新しく語ることがない。ないの。ないんだけどひとつ言えるとしたら、私は引退したら復帰は100%ないので、私が壊れるまで叩き潰して、そういう気持ちできてください」

舞華「ドンナ・デル・モンドの舞華です。ひめかとはずっと一緒にいて、ひめかの引退ロードもホントにずっとそばで見てきて、幸せ空間広がりまくって、ひめかホントにみんなから愛されてるなって感じたとともに、私が一番ひめかを愛しているんだってことをこの試合で証明したいと思います。まあ、最後かわからないですけど、まあそのこの試合、ひめかのラストシングルマッチ、花を持たせる気はいっさいありません。ひめかの方こそ、私を叩き潰す気持ちできてください」

▼ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合

〈王者〉高橋奈七永&優宇vs〈挑戦者〉MIRAI&壮麗亜美

MIRAI「ゴッズアイ、MIRAIです。ゴッデス戦。ニューエラズが魂とパッションの闘いを制したうえでベルトを取ります。魂込めて!お楽しみに」

壮麗「第9代フューチャー・オブ・スターダムチャンピオン、ゴッズアイの壮麗亜美です。挑戦表明したときにたくさん言いましたので、今日は簡潔に。奈七永、優宇、オマエらをぶん投げる。以上」

奈七永「奈七永じゃねえよ!」

壮麗「奈七永だろ」

奈七永「奈七永じゃねえよ!」

優宇「そうですね、見ようと思ってなくても耳に入ってきてしまった。両国でこのベルトを取って、その後舞ひめ、そして大江戸隊に防衛して最大のビッグマッチで闘うのがこの2人。いいですけどね、どう思ってます? 4回もこのベルト挑戦してるじゃないですか。うらやましい限りですよ。今回の対戦、楽しみにしてます」

奈七永「こんにちパッション。重大な歴史をまた背負ってしまったような。まずは、まずは女子プロレスが横浜アリーナに帰ってくるのがうれしく思います。そこに参戦させていただけることも、ブシロードさん、スターダムさんの一助を担わせていただけることに感謝してます。前回の横浜アリーナに出てるのが私とランブルで出てくる中西百重という不思議な2人。プライドもありますし、このゴッデスのベルト、まだまだ強くなっています。デカい会場にパッションを伝えてお客さんを満足させる。相手が重要なんですよ。だけど、なんか物足りないんだよね。なんかもっとドーンというもの、ないの? 魂?込めて? もっと感情ってもんを出してこいよ」

MIRAI「4月23日の試合で、自分の感情爆発するところ見せてやるよ」

奈七永「それがいいままでできてないんじゃない?」

MIRAI「いつも魂込めて闘ってるよ」

奈七永「魂込めるの当たり前だろうがよ」

MIRAI「オマエ、パッションだろ」

奈七永「パッションでも魂もこもってるわ!」

MIRAI「魂はこっちのもんだよ」

奈七永「はあ? みんなに魂、宿ってんだよ。このロッシーにも宿ってんだよ!」

MIRAI「魂、勝ってるよな」

奈七永「魂の上にパッションはある。間違いなくパッションが上にある」

MIRAI「いやパッションの上に魂がある」

奈七永「魂は当たり前にみんな宿ってるんだよ。じゃなきゃ生きてないから」

MIRAI「パッションの上に魂あるよなあ」

壮麗「もう、わかった、わかった、わかった、わかった。物足りない? その言葉、言ったこと後悔させるくらい、オマエらのこと腹いっぱいにさせて、吐きたくなるくらい後悔させてやるよ。あと優宇、4回挑戦じゃなくて4回目の挑戦。すでに3度挑戦してて、4回目の挑戦、今回」

優宇「3回負けてるから、4回これから負けるのか、4回目で負けるのかわからないけど、数字…」

奈七永「いっしょだよね、いっしょ、いっしょ」

壮麗「いっしょじゃねえよ」

奈七永「4回負けた人たちになっちゃうから」

壮麗「なりません」

優宇「3回も4回も2回もいっしょなの。負けは負けだから」

壮麗「オマエらがゴッデス王者として初めて負けるところ見せてやるよ!」

優宇「楽しみじゃん、ねえ。ねえ奈七永」

奈七永「楽しみではない」

優宇「……」

奈七永「勝つよ、勝つから」

優宇「ホントにお利口ちゃんでまともだけどさあ、その前にホントに魂がこもってるのか、その言葉にホントに気持ちが乗ってるのかっていうのがホントにわかんないんだよ、後楽園ホールのときも。読まなきゃいけないような文章読んでるような感じで棒読み。だから気持ちが伝わってこないんだよね」

奈七永「なんか魂込めた芸を披露してみたら? この場でできることをさあ。魂こもってるならできるだろうがよお」

優宇「パッションの上に魂があるんだろ。見せてみろよ、いま」

壮麗「じゃあ、じゃあ、まず、パッションのある芸を見せていただいてもよろしいですか」

優宇「じゃあ見せたら見せてくれるの? それを超えるものを。いま自分で自分でハードル上げたからね!」

奈七永「じゃあ7Uppで、聞いてください。さくらんぼ」

奈七永が唄う。

奈七永「ハイ」

優宇「どうぞ」

壮麗「なんかリクエストあるかよ?」

優宇「リクエストしたら、それ相応のものだしてくれるのかよ? メチャクチャお利口じゃん。やっぱお利口だな。この時間どんどんロッシー小川の顔が死んでってるぞ」

壮麗「どうする? なに唄う? 唄ってやるよ」

MIRAI&壮麗が、キッスの世界の「バクバクKiss」を唄うが…。

壮麗&MIRAI「ねえ~キスしてえ~テテテテーテーテーテーテー、へイへイへイ!」

奈七永「全然できてないじゃんかよ、オマエら!」

優宇「それなら唄わない方がよかったよ」

奈七永「ちゃんとやれよ、練習しとけよ!」

壮麗「ちゃんと練習してこなかったのは悪かったと思う。次には踊りまで完璧にしてくるから」

優宇「記者会見に来たのに、なんで唄わなきゃいけねえんだよ!」

▼アーティスト・オブ・スターダム選手権試合

〈王者〉世羅りさ&鈴季すず&柊くるみvs〈挑戦者〉KAIRI&なつぽい&安納サオリ

安納「あらためまして、初めましての方、久しぶりの方、私が絶対不屈彼女、安納サオリです。昨日は最高の舞台を用意してくださりありがとうございます。やっとホントにやっと立つことができました。いろんな思いがあります。でもいままでがあったからこそのいま。そして、これから。昨日の歓声を聞いて、私が踏み出した一歩は間違いじゃなかったんだなと、そう感じました。私はスターダムのベルトを巻いたことはおろか、挑戦したことも一度もありません。6年3カ月ぶりのスターダムのリング、安納の試合をまだ見たことがないたくさんの方に安納サオリのプロレスを見せます。横浜アリーナ、アーティスト・オブ・スターダムのベルトをKAIRIさんと、なつみと巻きます」

なつぽい「なつぽい!」

安納「巻きます」

なつぽい「コズミックエンジェルズのなつぽいこと…なつぽいです。まずKAIRIさん、呼んでくれてありがとうございます。託してくださったその期待に絶対に応えたい気持ちと、昨日はちょっと突然のことで複雑な顔をしてしまったんですけども、その気持ちは昨日の今日で捨て去り、いまのなつぽいはもう全力疾走で、全力疾走です、いまのなつぽいは。なので、このベルト必ず取って、コズエン、赤はたむチャン、白は未奈ちゃん、私はアーティストこのベルトをコズエンに持ち帰る気持ちで取りにいきたいと思ってます」

KAIRI「世界を旅する海賊王女KAIRIです。というわけでですね、昨日後楽園ホールでお披露目させていただいた波乱を呼ぶ女、安納サオリくんでした。そして、なつぽい。この2人とですね、アーティストのベルトに挑戦したいと思った理由あります。この2人とは実は7年前ですね、知らない方も多いと思うので簡単に説明させていただきますが、私がまだスターダム所属、選手会長だった頃に、一時期人数がすごく減ってしまって一日2試合をしたり苦しい時期があったんですね。その時期にこの2人が率先してスターダムに出させてくださいと言ってきてくれて、ホントに苦しい時期にこの2人がスターダムを盛り上げてくれた恩が私の中にはあります。いまのスターダムがあるのも、この2人の思いやパワーが必ずあると思ってます。そしてこのいま、いまこそリスタート、再出発ということで、この3人で再出発をしていきたい。なので、私たちのチーム名決めました。リスタート。プロミネンスvsリスタートでやらせていただきます。で、プロミネンスについてですね。私、やたら名前にすとずが多い女の子と、くるみくんとはたぶん初対戦なんですけど、世羅りさくん、剣道ガールの世羅りさくん。おぼえてますか? 私ね、おぼえているんですよ。この私の大事な大事な右手をですね、この女に試合中に竹刀で滅多打ちにされたことあんのよ。この試合で私もちょっとね、むずむずしちゃってるんで、そのへん、お返しさせていただき…マンモス」

世羅「え~、そうですね、我々がプロミネンスです。トライアングルダービー全14チームの頂点であり、現アーティスト・オブ・スターダムチャンピオンのプロミネンスです。さっきから昔の話ばっかしてますけども、大事なのはいま。我々がいまこうして得たものはとても大きいと思ってます。そんなね、昔、7年前でしょ。そんな昔のこと持ち出してきた即席タッグに我々が負けるとは思えないんですよ。せいぜい楽しみにしてます、リスタート。あと、KAIRI、確かに昔アナタの右腕を破壊したことは、とてもとても記憶に残ってます。ただ、竹刀じゃなくて木刀な。わかる? 木刀。当時私は竹刀持ってなかったんですよ、木刀しか持ってなかったんで」

KAIRI「木刀だったの? 木刀って、あの木の剣?」

世羅「木の剣」

KAIRI「あぶねえよ」

世羅「あぶねえよ」

KAIRI「なにやってんの、信じられない」

世羅「いまの自分でも信じられないと思いますが、木刀と竹刀を区別つかないような女にいま凶器を使おうとは思ってません。正々堂々正面からやりあいましょうや。同期ですから」

鈴季「どうも、広瀬すずです」

KAIRI「違う。全然違ったよ」

鈴季「昨日言っただろ。違うか。どうも、山之内すずです」

世羅「どこがやねん?」

KAIRI「全然違う」

鈴季「違う? 違う? 違う。どうも、鈴季すずです。合ってる? よかったあ。ハイ、ちょっとふざけるのはここらへんまでにして。昨日、このアーティストのベルト、プロミネンスで2回目の防衛成功して気持ちよく帰りたかったんですけども、まさかまさかの、あのたん。いや、安納サオリ。まさかKAIRIが連れてきたスペシャルなゲストが安納サオリだとは思わなくて、目ん玉がコロコロコロコロ転がっていきそうなくらいビックリしちゃったなあ。安納サオリにはとてつもなく思い入れがある。とてつもなく世話になった。ベルト懸けてシングルマッチもしたし、2人でタッグ組んでベルトに挑戦もした。あの頃はあのたん、すずたん、呼び合ってたけど、いまここにいるアーティスト・オブ・スターダムチャンピオンの鈴季すずは、あの頃のかわいいすずたんじゃないこと、わかってる?」

安納「なあ、すず、わかってる。十分見てるから。アナタがここでどれだけ輝いてるか、見てますよ」

鈴季「わかってるか。かなあ? 鈴季すず、世羅りさ、柊くるみ、この3人でプロミネンスこの3人で、このスターダムで成し遂げてきたこと、積んできた実績。簡単に超えられるもんじゃねえから。見た目だけの即席タッグみたいな、過去になにがあったか知らねえけど、リスタートだかなんだか知らねえけど、そんな即席タッグに取られるようなベルトじゃねえから、覚悟しといてください」

柊「まあ、鈴季すずと世羅りさはそれぞれ接点あるんですけど、自分は誰一人と接点ないし、それだからこそ3人を思いっきりぶっ潰せるなという気持ちでいます。言葉よりも行動で示す自分なので、プロミネンスが横アリではこのアーティストのベルトを防衛したいと思います」

▼朱里vs橋本千紘

朱里「世界に通用するモノが違う女、朱里です。交わることができないと思っていた相手、橋本千紘と横浜アリーナで試合が決定して、素直にすごくうれしいです。関わることがなかったこの3年、お互いどう進化していったのか、ぶつけ合う日。そしてMIRAI、ひめかの闘いは、絶対に無駄にはしない。強さを競うだけじゃない。勝ち負けだけでもない。すべての面で勝負だと思ってます。2人の闘い、絶対に目に焼き付けてください。ギューン! ギューン! ギューン!」

▼IWGP女子選手権試合

〈王者〉vs〈挑戦者〉岩谷麻優

岩谷「スターダムのアイコン岩谷麻優です。今回、横浜アリーナでIWGPのベルトに挑戦させていただくことが決定しました。初代を決めるトーナメントで自分は負けてしまって、挑戦表明早いんじゃないかっていうお客さんもいるかもしれません。でもこのIWGPのベルト必ず巻きたい、その気持ちはずっとこのベルトができた当時から思い続けていて、ホントに自分がいま、いちプロレスラーとして一番巻きたいベルト、それがこのIWGP。自分が成長するために、もっともっともっとスターダムのアイコンとして、いち女子プロレスラーとして輝ける道を自分の力で切り開いていきたい。なので、今回また挑戦表明をさせていただきました。でも、4・8新日本プロレスさんの両国大会で3WAYがおこなわれるんですけども、まだその時点で誰が、いまの時点で誰が王者になるかはわからないです。モネ、AZM、葉月。誰が王者でも、4・8両国大会でまたしっかりと挑戦表明、相手の顔を見て挑戦表明をさせていただきたいなと思ってます。いま会見のこの場にIWGPのベルトがない。いま海外に流出していることなので、このIWGPのベルトを自分が巻いて、日本に持ち帰る。このベルト、IWGPのベルトを巻いて、自分が世界に飛び立っていきたいなと思います。応援よろしくお願いします」

▼ワンダー・オブ・スターダム選手権試合

〈王者〉上谷沙弥vs〈挑戦者〉白川未奈

白川「アナタのハートにパワーボム、白川未奈です。え~と、やっとやっと、という感じです。前回闘った広島の日から、私の中で時計の針が止まってしまったような感じです。苦しくて悔しくて、生きてる心地が正直なところ、いまもしません。あの日、私は最後、肩を上げてまだ闘う意思がありました。でも、試合は終わってしまった。だから、あの日の続きをしにいきます。絶望?地獄?そこから這い上がる姿をみなさまにファンのみんなにお見せすると、あの日のバックステージで私はみんなに約束しました。だから、その約束を横浜でかなえにいきます。約束を果たしにいきます」

上谷「第16代ワンダー・オブ・スターダムチャンピオン、ゴールデンフェニックスの上谷沙弥です。横浜アリーナでゴールデンフェニックス、大復活します! あの広島大会以来飛んでいないフェニックススプラッシュを私は飛びたいです。それは、相手が白川未奈だから。白川未奈とリマッチできること、ホントに心からうれしく思うし、だからこそ自分の限界を超えたうえで防衛したいから、私はあの技を飛びたいです。私のプロレス人生を変えてくれたあの技を飛んだうえで、ゴールデンフェニックスの名をこれからも名乗り続けたいです」

白川が髪をつかみ、口から黒い液体を顔面へ。

白川「アンタのさ、顔を見ると口の中がどす黒い血の味でいっぱいになるんだよ! あの日、広島でアンタの勝利の入場曲聞きながら激痛と血の味感じながら天井を見ることしかできなかった私の気持ちがアンタにわかる? 私は、アンタに負けてない。あのシーンが何回も何回もフラッシュバックするんだよ! アンタにわかる?」

上谷「私、そこまで優しくないから。これからもずっと絶望の淵に立ってれば? アンタはずっと、悲劇のヒロインどまりだよ」

白川「何度だって立ち上がる。真の不死鳥は、白川未奈なんだよ! アンタが今度は、地獄に堕ちな」

上谷がつけられた黒い液体を白川の顔面に塗りたくる。白川は張り手を見舞って退場。

▼ワールド・オブ・スターダム選手権試合

〈王者〉ジュリアvs〈挑戦者〉中野たむ

中野「やっと、やっとだ。ジュリア、私はアンタがこの世で一番大っ嫌い。これが、なんだかわかる? 2年前のアンタの髪の毛。あんときの憎しみをいままでずっと忘れないように持ってたんだよ! 2年前の髪切りマッチでアンタから髪もベルトも奪ったけど、ホントの意味でアンタに勝ったと思ったことは1回もない。私がチャンピオンになったのに、丸坊主になったジュリアばっかりが注目された。私がチャンピオンになった後も、みんながジュリアジュリアジュリア、ジュリア、もうノイローゼになりそうだ。しかもその後、桜井まで引き抜いて、アンタは私からどれだけ奪えば気が済むの? そしてこんど赤いベルトだ。こんどこそ、ジュリアを完全にぶっ潰して、私がなんのよどみもないナンバーワンの景色をこの目で見たい。もういい加減目障りなんだよ。私の前から消えてくれ!」

ジュリア「第15代ワールド・オブ・スターダムチャンピオンのジュリアです。あの~、自分でさあ、気づいてるかわかんないけど、オマエのやってることマジで気色悪いストーカーなんだよ。わかってんの? なんだよ、その目は? オマエさ、そんなんだから、なに?2年前、あのときも、こないだ(京都大会で)私の髪の毛切ったときも、いつもジュリアからなにか奪ってやる奪ってやる奪ってやる、オマエは奪うことしか考えられないの人から? 人からなにか奪ってやる、そういう考えしかできねえからよ、アイドルやっても一軍になれなくてプロレス界に逃げてきたクソじゃないかよ! オマエのやり方、マジで嫌いだから。目障り? それはこっちのセリフ」

中野「きっかけはなんだっていいだろ。アイドルのこといま関係ないでしょ。私はいまはプロレスを愛してプロレスラーは天職だと思ってやってんだよ! なにも奪えないって? アンタの大切な赤いベルトを奪ってやるって言ってんだよ!」

ジュリア「だから私からはなにも奪えないんだよ。テメエは2年前、白いベルト奪って私を丸坊主にして、なにも奪えなかったってテメエが言ってんじゃん」

中野「アンタのそういうとこが嫌いなんだよ! あのときも! 全部わかってて丸坊主になったんだろ、テメエは!」

ジュリア「テメエ、本気で言ってんの?」

中野「本気だよ、いつだって本気だよ!」

ジュリアと中野が乱闘。

ジュリア「テメエ、本気で言ってんのかよ! テメエが何度も何度もしつけえからよ! テメエがしつけえからこっちがテメエの言うこと聞いて挑戦受けてやってよ! わかってんのかよ! 言ってみろ、言い返してみろ、コラ!」

中野「なめんなよ! 本気で奪ってやるって言ってんだよ!」

中野が額から流血。

ジュリア「テメエは私からなにも奪えねえよ。わかってんのかよ! オマエはもうおしめえだよ。これよりひどい目に遭わせてやるから。クソが」

なつぽいが中野を介抱。

なつぽい「たむちゃん、たむちゃん、しっかり。たむちゃん、落ち着いて」

中野「ジュリア! オマエを地獄に引きずり落としてやる!」

一覧へ戻る