2023/01/12 NEWS

2・4エディオンアリーナ大阪第1競技場「スターダム12周年記念SUPREME Fight2023~おおきにスターダム~」対戦カード発表/タイトルマッチ調印式

1月11日、会見がおこなわれ、2・4エディオンアリーナ大阪第1競技場「スターダム12周年記念SUPREME Fight2023~おおきにスターダム~」の対戦カードを発表、タイトルマッチの調印式とともに出場選手が意気込みを述べた。

記者会見詳細レポート

▼トライアングルダービー公式リーグ戦

スターライト・キッド&梅咲遥&琉悪夏vs葉月&コグマ&飯田沙耶

※梅咲、コグマは欠席。

琉悪夏「大江戸隊の琉悪夏だ」

キッド「闇に踊るスカイタイガー、スターライト・キッドです。ハイ、この度はご迷惑、ご心配をおかけしまして申し訳ありませんでした。見ての通り、もう元気になって、今週の14日大阪大会からSLK復帰するぞー!」

琉悪夏「おかえり!」

キッド「いろいろタイミングが悪すぎてちょっと、ではあったんだけどね。まあ今回の大阪大会、なんと、なんと声援が解禁ということで! いつ以来かわからない。ヤバいね。メッチャ楽しみだね。それでこのカードは、この大会の中で唯一のトライアングルダービー公式戦らしくて、まあ私はね、相手の3人全員いろいろ因縁がある相手かなあと思ってるんだけど、琉悪夏はどう?」

琉悪夏「私は、とくに誰も何もって感じだけど、まあしいて言うなら飯田の筋肉が気に食わない、かな。なんかちょっとイヤかも。そこまでいらんって」

キッド「なんかセリフとか言っちゃってね」

琉悪夏「なんか、ウケる」

キッド「そこはウケるんだ。まあそんな感じ。この公式戦の結果も、声援も、負けない。この大阪大会SLK、ハイ、SLK、ハイのこの声援とともに結果を残して2点ゲットしよう」

葉月「STARSの葉月と」

飯田「飯田沙耶です」

葉月&飯田「私たち同級生ずです」

葉月「2・4の大阪から声出し解禁。ということは、葉月の顔面ウォッシュでみんな盛り上がりましょう!」

飯田「大阪のビッグマッチということなんですが、こちらはトライアングルダービー公式戦というわけで、同級生ずはいつも通りクレイジーに、そしてパワフル!に楽しい試合をしたいと思います。この試合、同級生ずが勝利をおさめてピース!を掲げます。そう、この筋肉とともに」

▼6人タッグマッチ

朱里&壮麗亜美&小波vs林下詩美&AZM&レディ・C

※小波は欠席。

朱里「世界に通用するモノが違う女、朱里です」

壮麗「第9代フューチャー・オブ・スターダムチャンピオン、神に選ばれしビッグガール壮麗亜美です」

AZM「まずAZM、成人式だったんだよね。オメデトー! というわけで、ゴッズアイからプレゼント持ってきたからあげるね」

AZM「ホントに? 変なものじゃない? 虫とかじゃない?」

朱里「メチャクチャいいものだから」

AZM「メチャクチャいいもの? ありがとうございます!」

朱里「開けちゃう、開けちゃう?」

AZM「見たい。なにこれ? なにこれ?」

朱里「これね、私が作ったキャラクター、サブローっていうキャラクターなんだけど、それ家宝にしていいから」

AZM「宣伝? 宣伝ってこと? グッズ化するってこと?」

朱里「そういう予定もないんだけど、持ってきたから。あともうひとつね」

AZM「チョコ? チョコはうれしい。ありがとう! チョコはうれしいね」

朱里「チョコはって言うなよ。2023年ですね、小波が初参戦、ゴッズアイの仲間として再び登場してくれます。小波、見てる? 見てるかな? みなさん小波のこと待ってましたよね? 亜美も、もちろん」

壮麗「待ってました!」

朱里「私も、もちろん待って待って待って待って待って待って待って待って待ってましたー!」

壮麗「小波さんお久しぶりです。11月3日に組んだときよりも、もっともっともっと成長したフューチャー・オブ・スターダムチャンピオンの壮麗亜美を体感してください」

朱里「ゴッズアイ3人で、あんなことやこんなことしちゃうので、みなさん楽しみにしてください。それでは、せーの、クイーンズクエスト、ジ・エンド」

レディ「おいおい、おかしいだろ。クイーンズクエストはネバーエンドだよ。この試合でクイーンズクエストが一番のユニットだってことを証明して見せたいと思います。そして なんとレディ・C、2023年初のQQタッグ」

AZM「QQタッグ今年初?」

レディ「初のQQタッグ。なんかわからないんですけどタッグリーグでは、DDMの桜井まいと組まされ、トライアングルダービーではDDMの舞ひめと組まされ、ほぼドンナ・デル・モンド、ほぼドンみたいな状態だったんですけど」

朱里「組みたくないんじゃないの?」

レディ「やっとQQと組めるって、このカード、待って待って待って待って待って待ってましたー! もうね私の居場所はクイーンズクエスト。そして一番のユニットがクイーンズクエストだってことをこの試合で証明したいと思います」

AZM「OK。私は朱里からプレゼントもらったけど、赤を落とした朱里の首はまだ狙い続けてるから、おぼえとけよ。クイーンズクエストがゴッズアイに勝つ確率、せーの」

QQ「100%!」

▼スペシャルシングルマッチ

MIRAIvs橋本千紘

橋本千紘のVTRコメント
「センダイガールズプロレスリングの橋本千紘です。MIRAIとのシングルマッチ、非常に楽しみにしております。まあでも、前回試合を見て、MIRAIってこんなもんなんだ、スターダムってこんなもんなんだってガッカリしました。この日は橋本千紘の強さをお見せします。ぎゅーん!!

MIRAI「ゴッズアイ新格闘プリンセス、そしてリアル灰被りシンデレラのMIRAIです。まず初めに今回、自分からの対戦要求を受けてくださった橋本千紘、そして、この闘いを認めてくれた朱里、感謝しています。ありがとうございます。今年2023年、自分はスターダムにきて2年目ということで、真価の問われる年。自分の言葉をどんどん、自分の思いをどんどん言葉にして伝えて動かしていく。今回はその序章にすぎません。橋本千紘はいま自分との闘いに対して、楽しみにしているという言葉を選んだ。『MIRAIそんなもんか』『スターダムそんなもんかガッカリだよ』って、本当に心の底から思って言っているのなら、楽しみにしているじゃなくて、オマエなんて相手になんねえよくらい言ってくれないと。だって朱里が呼んでわざわざ来ていただいたのに、相手はこのMIRAIなんですよ。そんな優しさなんか見せてないで、自分が還暦祭のときに感じた高くてとっても分厚い壁でいてください。今回、自分がそれをぶち破ります。こんなもんかって言われたスターダムですが、スターダム全選手それぞれの強さがあり、強さ以外にもプロレスに大切なもの、たくさん揃っています。その結果、すべての面でこの業界ぶっちぎっているのは、ここスターダム。当日、強さはもちろん、強さだけじゃなくプロレスに大切な物を見せた上で、2月4日エディオンアリーナ大阪第1競技場大会、自分は覚悟を持って魂込めて、新時代のスターダムの看板を背負って闘います」

▼ベルト挑戦権争奪 浪花ルーレット シングル勝ち抜き戦

岩谷麻優、向後桃、中野たむ、中野たむ、白川未奈、月山和香、マライア・レイ、桜井まい、テクラ、刀羅ナツコ、鹿島沙希、天咲光由、水森由菜、花園桃花、X。

※ルーレットが回り対戦相手が決まるシングルの勝ち抜き戦。5分1本勝負 引き分けの場合両者失格、オーバー・ザ・トップロープルールを採用。

岩谷「みなさんこんばんは、スターダムのアイコン岩谷麻優です。えーと、この度、浪花ルーレット発案者の自分、あのね、発案したときは誰一人この試合に乗ってくれる人がいなくて成り立つかなってちょっと不安な気持ちがあったんですけども、会見を開いてみればご覧のとおり、こんなに大勢のメンバーが集まってくれました。10何人ですか。ちょっと数は数えられないですけども、自分はシンデレラ・トーナメントで一日4試合したのがマックスの試合回数なので、まあこのランブル勝ち抜き戦5分1本勝負、あのときのシンデレラ・トーナメント以上の試合の数をやって、この試合の優勝者になって、あのベルトに挑戦したいと思いますので、みなさん応援よろしくお願いします」

マライア「コンバンワ。私はファイティングプリンセス、マライア・メイです。私がこの試合の中で一番大きいの。これって私が有利ってことを示しているわよね。これに勝ったらチャンピオンに挑めるのよね。誰が勝つか、しっかり見ておいてね」

白川「弾けるビーナス白川未奈です。まあ、私がどのベルトがほしいか、みんなわかってるでしょ。まあ、そこに向かってこの試合も生き延びるのみ」

ナツコ「えーと、岩谷が考えたルールに乗るのはね、ちょっとイヤだったんだけど。ムカつくじゃん、なんか。全部さあ、アイツのいいようにきっとルーレットとかもきっとなってんだろうし、よくわかんねえけどさ。でもね、思い出したんだよ。昔、大江戸隊とSTARSで闘ったとき、闘い方オマエが指定したルールでウチらが勝った。今回も一緒。私が勝ったら、そうだなあ、赤でもいいし、白でもいいし、ゴッデスもやりたいしアーティストもやりたいし、いまの大江戸隊はどこにいったって全部適応できるんだから、このルールを最大限に使って勝つのは私、もしくは今日はいないけど鹿島沙希かな」

向後「STARSのピーチスター向後桃です。麻優さん、メチャクチャ素敵なルールのご提案ありがとうございます! メッチャ楽しみです。これルーレットで出る順番が決まる勝ち残り戦ということは、最後に出る人はフィフティーフィフティーで優勝の可能性があるってことですよね」

岩谷「ある」

向後「ある。ということは、私たち若手にとってはメチャクチャ大きなチャンスということなんですよ」

ナツコ「オマエには無理だよ。オマエが一番最後に出て、一番弱かったとしてもオマエには無理」

向後「それがですね、それがですよ、オーバー・ザ・トップロ…ル、オーバー・ザ・トップ、トップロ」

ナツコ「無理じゃん、無理だよ」

向後「無理じゃないです。オーバー・ザ・トップロープルール採用ということで、願わくば、願わくば願わくば、私は一番最後に出たい、本音を言えば。だけど、それがかなわなかったときは、オーバー・ザ・トップロープルールで、私はオーバー・ザ・トップロープルールの申し子ですから。私が落として落として落としまくって優勝します。刀羅ナツコ、アナタであっても絶対に落とす。そして、私が優勝した暁には、ワンモアハイスピードベルトと、麻優さんと2人でピーチロックでゴッデスに挑戦します。よろしくお願いします」

ナツコ「2個いけるの?」

向後「だって、だって、これ一個しかダメって書いてなかったので。書いてなかったので。ですよね?」

ナツコ「岩谷、どうすんだよ? ぜんぶいくぞ、そしたら、ウチ勝ったら。いいんだな? 全部いくぞ。いいんだな?」

岩谷「それはちょっとまだ臨機応変に対応してもらうので、会社に。まずは優勝することです。優勝したら発言権を得られると思ってください。まず優勝しないとダメですよ」

ナツコ「うるせえ」

岩谷「ハイ。なので刀羅ナツコは優勝できない、岩谷麻優が優勝するので、岩谷麻優が勝ったときには一個なのか二個なのか、別に好きなの全部いっていいのかは決めます」

向後「ということです。頑張ります!」

テクラ「ミナサンコンバンワ。ドンナ・デル・モンドノドクグモテクラデス。ここにいるみなさん、私はトキシックスパイダー、テクラ。 このおもしろそうな試合に勝ったら、どのベルトに挑戦するか。みなさん興味あるでしょう。なにが起こるかは当日わかること。私はもう考えているよ。いまのところ、私はハイスピードに挑むつもり。なぜなら、昨年の借りをまだAZMに返していないから。罰を与えていないから。スターライト・キッドにもね。だからハイスピードデス。ヨロシクオネガイシマス」

桜井「みなさんこんばんは、リングの貴婦人こと桜井まいです。2月4日ということはわたくし、フューチャーのベルトを持っていると思いますので、ここにいる庶民のみなさんに勝って、ベルトをさらに増やしていきたいと思います」

水森「トマト全国生産量ぶっちぎりナンバーワン、そしてこの糖度の高いはちべえトマトを生み出した熊本県八代市出身のゆなもんこと水森由菜です。このトマト実は地元八代からさっき届いたばっかりのもぎたてヤッホー! 私はこのトマトを食して、この浪花ルーレットマッチコンディションあげて、この真っ赤なトマトのようにあげて優勝を狙っていきたいと思います。なので、ゆなもんはトマトを全力で応援しています。そんなゆなもんを全力で応援してください。応援と言えばですね、みなさん声出しオーケーなんですけど、果たして声は出るのかと、オメエら声、ホントに出るのか? ノド開いてるのかオマエら? 準備って必要だよね、練習って重要だよね。ということで私がトロピカルって言ったら、ヤッホーって全力で言ってください。いきますよ。トロピカル―、ヤッホー! 死んでるぞノド。死んでるぞノド。開いていくぞ。いくよ。トロピカルヤッホー。ヤッホー!いいねえ。そしてリコピンが足りてねえオメエらもいくぞ。トロピカル―ヤッホー!」

ナツコが襲い掛かりトマトを口に押し込む。

水森「甘い、甘いからトマト食べてねー…。全部食うぞ、全部食うぞ」

▼ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合

〈王者〉高橋奈七永&優宇vs〈挑戦者〉舞華&ひめか

奈七永のコメントを安藤リングアナが代読
「こんにちパッション、高橋奈七永です。みんなパッションしてますか? 私はパッション修行中のため、今日は欠席で申し訳ない。その分を優宇に託すんで。優宇、アイツら私らのことを消費期限切れって言ったんだから会見からぶちかましてくれ。そしたら褒めるから。私から舞ひめにひとつ言うなれば、優等生すぎて箸にも棒にも掛からないつまらんヤツにはなるなよ、ということ。7Uppが持つこのベルトに挑戦してくるなら、はみ出してこい、いろんなものを。そこんとこよろしく」

舞華「ドンナ・デル・モンドの舞華です。なんか今日もお休みということで、なんやかんや言ってますけども、ここに来なかった時点で高橋奈七永は腐ってんだよ、ホントに。腐り確定ということで、そんな腐り確定とタッグを組んでる優宇、オマエも、もう腐ってるんだよ。オマエも腐ってる。そんな腐りタッグをおいしそうな、そしてかわいくてカッコいい私たちが勝って、そのゴッデスのベルトを取りたいと思います」

優宇「ちょっと待って待って待って待って。まず、奈七永修行中って言ってたけど、あれ言い換えると発酵中って意味で、奈七永はいまピクルスなの。奈七永はいまピクルスで発酵しておいしくなる途中だから、舞ひめの前に立つ頃にはちょうどいいころ合いになってるから、もうちょっと待ってもらっていい?」

舞華「ピクルス? じゃあ2・4はピクルス奈七永でくるってこと?」

優宇「そうだよ」

舞華「そう。わかった」

優宇「ピクルスだから奈七永は。奈七永見てる? いま発酵中だよね。いまおいしくなってる途中だから待ってて。あとさ、聞き捨てならなかったんだけど、私も腐ってるって? 奈七永はいいよピクルスだから。発酵中だからいいよ。奈七永は百歩譲っていい。だけど、私、腐ってるわけなくない? 私さあ、いま現時点でこのゴッデス含めてベルト三冠なんですよ。今週末、他団体で、もうひとつベルト懸けて闘うんです。それ取ったら4冠なんですね。いま女子プロレス界に4冠の女子プロレスラーいます? ちょっとリサーチ不足だと思いません? 4冠になるかもしれない、アナタたちの前に私がベルト4つ持って立つかもしれない人相手に腐ってるって、ちょっとアタマ弱いんじゃないかなって思っちゃいました」

舞華「わかったわかった。じゃあ2・4は、たぶん4冠であろう優宇とピクルス奈七永。それを舞ひめがおいしくいただこうと思います」

ひめか「待って。でも残念ながらピクルス、パクチーに並ぶくらいホントに嫌いなの。だから奈七永は、ピクルス奈七永じゃなくて2・4はキムチ奈七永で来てもらえたらなって思います。伝えといて」

優宇「ピクルスもキムチも嫌い」

ひめか「え、何なら好きなの?」

優宇「おにぎり、おにぎり」

ひめか「じゃあ、おにぎり奈七永でいいよ。とりあえずピクルス奈七永はちょっと無理なので、違う発酵食品奈七永になって、2・4、4冠の優宇となんか発酵食品の奈七永、どっちもおいしく食べて、あ・げ・る」

優宇「オマエそれでお腹壊したら、メチャクチャカッコ悪いからな」

▼ワンダー・オブ・スターダム選手権試合

〈王者〉上谷沙弥vs〈挑戦者〉渡辺桃

桃「あのさ、サインする前に私はテメエの持つ白いベルト、そんなもん興味ねえし、人の記録を黒歴史だなんて言うチャンピオンに挑戦したいともいっさい思わねえんだよ。まあ、それなりの理由があるんだったらやってやんなくもねえけど、なんかあんの?」

上谷「逆指名した理由、Ⅴ13同じ記録を持つ者として渡辺桃を倒した上で、私はその先に進みたいと思ったから。いま目の前にあるぶっ壊したい壁がアンタなの。だから逆指名しました」

桃「また記録かよ、つまんねえな。まあいいよ。そんなつまんねえ理由だけど、そんなに言うんだったら土下座したらやってやるよ。ねえ、上谷」

上谷「土下座? するわけないでしょ。ってかさあ、私に負けるのが怖いだけなんじゃないの?」

桃が歩み寄ってテーブルを蹴飛ばす。

桃「土下座するならやってやってもいいよ!」

上谷「するわけない…」

桃が襲い掛かり、上谷の頭部にヒザを突き立てる。

桃「これが土下座だよ。なあ。おい、私がビビってるわけねえだろ! 今日は今日は、このくらいにしといてあげるけど、本番楽しみにしとけ」

桃が退場。

上谷「屈辱的な気分。絶対アンタを倒して、私が歴史を塗り替える。いまに見てろよ」

▼ワールド・オブ・スターダム選手権試合

〈王者〉ジュリアvs〈挑戦者〉鈴季すず

鈴季「一年前スターダムに上がったとき、私はジュリアにとてつもない憎しみをぶつけた。3年前、ずーっと一緒に生活してた、姉のように慕ってたジュリアが突然、消えた。そんなジュリアに対して、人間として、妹として、憎しみしか感じられなかった。でも、5★STARでジュリアとシングルして15分間で3年のすべてをジュリアにぶつけて、気づいたらもう憎しみとか恨みとか、どっか行っちゃってたなって。いまの私は、ジュリアをプロレスラーとして尊敬してる。でも、それ以上にプロレスラーとしてジュリアを超える自信がある。3年前に大好きな大好きなジュリアが突然消えて、ひっどい目に遭ったよ。でも、鈴季すずはそれを乗り越えてこんなに強くなった。だから今度は、私がオマエからその赤いベルトを取って、オマエのことを痛い目に合わせてやるから覚悟しとけよ」

ジュリア「第15代ワールド・オブ・スターダムチャンピオンのドンナ・デル・モンドのジュリアです。すず、まずは成人おめでとう。大人になったねえ。ウフ。こうやって面と向かってすずにおめでとうと言えることになったこと、私は素直にうれしいし、プロレスの神様にも感謝しなくちゃなって、いま思ってます。ちょっと個人的な話をしちゃうんだけど、すずと出会った頃かな、5,6年前? すずは15歳?16歳かな、中学を卒業してたった一人で宮崎からやってきて、アホ面に鼻水垂らして、でもすずはキラッキラした目で夢と希望に満ち溢れていた。う~ん、そうだな、すずはあの頃みんなが何カ月もかけて練習してやっとできるようになることが一回でコロッとできちゃうような天才肌だったんですよ。私は、なんちゅう妹だと思っていつも見てたんですけど。そんなすず、私はすずのこと忘れた日は一度もなかったし、でもスターダムでいろいろあってスターダムで再会したときに、お互い個人的ないろんな因縁とかいろんな感情が沸き上がってしまって、リングの上で向き合うと姉妹喧嘩みたいな感じになっちゃったなって思うんですよね。去年シングルやって15分間闘って、もう因縁はないって言ってたけど、でもさあ、すずはあんなもんじゃないよねえ。すずは、う~ん、もっとすげえ選手なんだよなあって。なんかそう思うんだよね。まだまだスターダムで見せてない部分もある。まあそんな天才肌でプロレスの申し子みたいなすずとこうやってこういうシチュエーションでお互いの全力ぶつけて、お互いのプロレス、レスリングをしっかりぶつけ合う、そういう勝負がこの試合でできるんじゃないかなって私は思ってます。そして、ついにこの大会で歓声がスターダムに戻ってくる。その先のことはちょっとわからないんですけど、この大阪大会はスターダムにとって一歩大きく踏み出すことができる特別な日なのかなと思ってて。そう、すず、おぼえてるかな? 新人時代、ちっちゃいちっちゃい会場でお客さん数十人しか入らなくて、新人時代の私たちは、いつか大きい会場でメインやろうぜってなんか大きい夢を語ってて…すいません。語ってて、それが、5年前にちっぽけなウチらが語ってたあの夢がもうすぐかなおうとしている。なんかこれもやっぱプロレスの神様に私は感謝してます。ここでお互いのすべて、全力で勝負して、すず、最高の状態でアクセル全開で、メチャクチャで極上のプロレスを私たちの5年分すべてを詰め込んだ、みんながビックリするような試合を見せたいと思ってます。大会場、大阪の大会場を大歓声の嵐にしてやります。みんなで歓声のあるプロレスを思い出しましょう。2月4日、よろしくね」

ジュリアが握手を求め手を差し出す。すずが応じようとすると、ジュリアが中指を突き立てる。それをすずがつかんで絞り上げる。ジュリアがベルトを誇示すると、すずが退場。

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