2023/03/05 試合結果

2023年3月4日 『TRIANGLE DERBY Ⅰ~優勝決定戦~』

『TRIANGLE DERBY Ⅰ~優勝決定戦~
3月4日(土)国立代々木競技場 第二体育館観衆1919人

試合結果

◆3WAYバトル 15分1本勝負
吏南

5分53秒
ジャックナイフホールド

天咲光由

※もう一人は妃南

◆タッグマッチ 15分1本勝負
レディ・C

7分25秒
ジャーマンスープレックスホールド

尾﨑妹加●
○林下詩美 ラム会長

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
○桜井まい

10分20秒
ローリングギロチン→エビ固め

マライア・メイ
テクラ 月山和香●
舞華 白川未奈

◆10人タッグマッチ 15分1本勝負
渡辺桃

8分20秒
後方回転エビ固め

向後桃●
○フキゲンです★ コグマ
琉悪夏 羽南
鹿島沙希 飯田沙耶
刀羅ナツコ 岩谷麻優

◆TRIANGLE DERBYⅠ準決勝 15分1本勝負
壮麗亜美

11分30秒
白虎

SAKI
MIRAI なつぽい●
○朱里 中野たむ

◆TRIANGLE DERBYⅠ準決勝 15分1本勝負
柊くるみ

10分36秒
グラン・マエストロ・デ・テキーラ

水森由菜●
○鈴季すず 優宇
世羅りさ 高橋奈七永

◆スペシャルシングルマッチ 15分1本勝負
橋本千紘

8分52秒
アンクルホールド

ひめか

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<王者>

22分48秒
スタークラッシャー→片エビ固め

<挑戦者>
上谷沙弥 葉月

※第16代王者の上谷沙弥が15度目の防衛に成功

◆ハイスピード選手権試合 30分1本勝負
<王者>

17分5秒
ヌメロウノ

<挑戦者>
AZM スターライト・キッド

※第22代王者のAZMが10度目の防衛に成功

◆ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<王者>

17分57秒
両者リングアウト

<挑戦者>
ジュリア 雪妃真矢

※第15代王者のジュリアが2度目の防衛に成功

◆TRIANGLE DERBYⅠ優勝決定戦~アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 時間無制限1本勝負
柊くるみ

14分47秒
ジャーマンスープレックスホールド

壮麗亜美
○鈴季すず MIRAI●
世羅りさ 朱里

世羅りさ&鈴季すず&柊くるみがTRIANGLE DERBYⅠ優勝とともに、第28代王者組が初防衛に成功

試合詳細レポート

◆3WAYバトル 15分1本勝負
吏南

5分53秒
ジャックナイフホールド

天咲光由

※もう一人は妃南

 天咲光由、妃南、吏南が一度に闘う3WAYマッチ。この試合は3・10後楽園でおこなわれるフューチャー王座次期挑戦者決定戦の前哨戦でもある。妃南と吏南の姉妹対決に天咲が加わるが、妃南と天咲はクイーンズクエストのメンバー。大江戸隊・吏南をハンディキャップマッチ状態に追い込むことも考えられるが、3WAY戦は裏切りもあり。予想の難しい闘いになりそうだ。

 3人での闘いから妃南がリング下に。吏南がヘアーホイップで天咲を連続で投げ捨てコーナーに追い込む。串刺しダブルニーを食らった天咲がドロップキックでお返し。吏南がドロップキック連打も天咲が返す、吏南が卍固め。妃南がカットし吏南とエルボー合戦。妃南はバックブリーカーから大外刈り。吏南が後方に妃南を叩きつけると天咲がカット。天咲と妃南が連係で吏南を攻撃。妃南が天咲を投げつけると天咲が回転エビ固め。天咲はドロップキックも吏南がボディースラムで叩きつける。吏南と妃南がブレーンバスターを狙うと天咲がまとめてDDT。天咲が天聖狙いを吏南が逆さ押さえ込みからジャックナイフ。3カウントが入り、吏南が天咲をフォールした。

◆タッグマッチ 15分1本勝負
レディ・C

7分25秒
ジャーマンスープレックスホールド

尾﨑妹加●
○林下詩美 ラム会長

 クイーンズクエストの林下詩美&レディ・C組がレベル・アンド・エネミーのラム会長&尾﨑妹加組と対戦。トライアングルダービーではラム会長組と詩美組が対戦し、詩美組が勝利。レベル・アンド・エネミーがリベンジを狙う?

 レディが手を挙げてラム会長を誘う。ラム会長はジャンプしても届かず。ならばと足を踏みつけるがレディがグラウンドにもっていく。ラム会長が手裏剣のポーズでレディを威嚇。ロックアップをかわしてもポーズで威嚇する。怒ったレディはラム会長の頭をクロー。ラム会長が丸め込みからドロップキック。ラム会長の突進を詩美がカットしレディがジャイアントスイング10回転。替わった詩美がカバーするが2カウント。詩美はラム会長を高々とボディースラム。尾﨑がカットするがラム会長はQQのコーナーで捕獲される。レディが入るとラム会長がおんぶされる形でスリーパー。ラム会長のクロスボディーをレディがキャッチしマットに叩きつける。尾﨑が詩美の串刺しエルボーをかわしてレディに誤爆させる。尾﨑がレディと詩美を吹っ飛ばすがレディのビッグブーツを食らう。レディは河津落としを決めて詩美に託す。詩美と尾﨑がラリアットを打ち合い、尾﨑が打ち勝つ。ラム会長と尾﨑が合体しボディープレス。尾﨑は詩美にアルゼンチンからマットに叩きつける。詩美が返すと、尾﨑はダイビングエルボー。詩美がかわしてラリアット。詩美がアルゼンチンで担ぎ上げレディのネックブリーカーと合体。詩美が尾﨑にコウモリ吊り落とし。決まったと思われたが尾﨑が返してみせる。ならばと詩美はバックを取りジャーマン、3カウントが入り、詩美が尾﨑を破ってみせた。

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
○桜井まい

10分20秒
ローリングギロチン→エビ固め

マライア・メイ
テクラ 月山和香●
舞華 白川未奈

 ドンナ・デル・モンドの舞華&桜井まい&テクラ組と、白川未奈&マライア・メイ&月山和香組が6人タッグマッチで対戦。いまだ白星のない月山にはコズミックエンジェルズ脱退へのカウントダウンがスタート。ここで白星を挙げればコズエン残留が決まるものの、残り試合で勝てなければ3・25における中野たむ&月山組vs高橋奈七永&X組という運命の一戦までいってしまう可能性が試合のたびに高まってしまう。今後のコズエンのためにも、白川のアシストが期待されるが…。

 テクラとマライアの先発でスタート。テクラがロックアップと見せかけバックを取る。マライアが投げ捨て、投げキッス。マライアが手を挙げて誘うとテクラが腹部にパンチ。テクラはコーナーに上がるがマライアがハイキック。テクラが雪崩式フランケンをかわすがマライアがドロップキック。テクラは尻を叩いてマライアを挑発。ドロップキックが交錯するとお互いが得意のポーズで挑発し合う。舞華と白川がリングイン。白川がヘッドロックにとるとロープに振らせずグラウンドで締め上げる。舞華がショルダータックルで白川を吹っ飛ばすと、テクラが舞華をアシスト。桜井もアシストしDDMが3方向から手足を取る。舞華が白川にブレーンバスター。白川が返すと、舞華がラリアット、白川がヒザへのドロップキックから足4の字固め。そこへ月山がボディープレス。返された月山は後方からスリーパー。そこへ桜井がミサイルキックでカットすると月山とエルボーの応酬。月山はヒップアタックからネックブリーカー。マライアがミサイルキック。白川が延髄斬りでつなぐと月山がミサイルキック。月山は桜井に極楽ドン狙い。桜井が切り返し強烈なストンピング連打。月山はカウンターのクロスボディーも2カウント。月山は極楽ドンを決めるが桜井がクリアー。月山のスープレックス狙いをテクラが阻止して舞華と後方からラリアットの競演。桜井が月山を引き起こしシャイニングバスター。しかしマライアのカットが間に合う。桜井がスタンディングギロチンも月山が返す。月山はオースイスープレックスから突進するがドロップキックを食らう。桜井がブレーンバスターホールド、返した月山をボディースラムで叩きつけるとコーナーからローリングギロチンドロップ。3カウントが入り、桜井が月山を破った。

 

桜井のコメント

桜井「私が悩んでるときもずっと練習に最後まで付き合ってくれるこの素敵な仲間とこれからも強くなっていきたいです。そして月山和香、もうすぐタイムリミットあるみたいだけど、私は別々の道を歩んだあなたとまだまだこれから信じた道、勝負続けたいと思ってるから、最後まであきらめずに絶対勝ちなさいよ」

 

月山のコメント

「今日決めたことがあります。初勝利に向けて前に進みます」

◆10人タッグマッチ 15分1本勝負
渡辺桃

8分20秒
後方回転エビ固め

向後桃●
○フキゲンです★ コグマ
琉悪夏 羽南
鹿島沙希 飯田沙耶
刀羅ナツコ 岩谷麻優

 岩谷麻優&コグマ&羽南&飯田沙耶&向後桃組のSTARSと刀羅ナツコ&鹿島沙希&渡辺桃&琉悪夏&フキゲンです★組の大江戸隊が10人タッグマッチで全面対決。ユニット総力戦で、ユニット力を競う。

 コグマが先発に名乗りを挙げナツコと対峙。クマポーズからコグマは「今日はブタポーズいきますよ」とナツコに歩み寄る。うなだれるナツコにコグマが恐る恐る握手を求めるとナツコが襲い掛かる。コグマはリング下に避難も大江戸隊が襲撃しエプロンで攻撃。ナツコと琉悪夏がダブルのショルダータックル。ナツコは「ブタで悪かったな!」と叫んでセントーン。鹿島がコグマにボディースラム狙い。コグマがこらえるとあっさり桃にタッチする。桃が代わってコグマにボディースラムを決める。桃の突進をコグマがかわしてガンスタン。岩谷が桃をかわしてドロップキック。岩谷が桃と鹿島にまとめてアームホイップ。岩谷と飯田でドロップキックの競演。桃が返すと岩谷に裏投げ。羽南が琉悪夏にドロップキック、飯田を呼び込みエルボーアタックの競演。さらに2人でボディープレス。返された羽南は琉悪夏にダブルリストの構え。こらえた琉悪夏がカウンターでクロスボディー。ナツコと琉悪夏が串刺し攻撃で競演し、2方向からダイブする。しかし岩谷が琉悪夏をカットし羽南を救う。琉悪夏は羽南を引き起こすも払い腰で叩きつけられる。フキゲンが向後にサミング。ブレーンバスターを予告すると反対に叩きつけられる。岩谷と向後が619で競演。コグマが捕獲し岩谷と向後でフェースクラッシャー。向後はフキゲンにスワンダイブ式ミサイルキック。向後はフィニッシュを宣言しネクターピーチを狙うが丸め込まれる。フキゲンが丸め込むと向後が3カウントを奪われた。

◆TRIANGLE DERBYⅠ準決勝 15分1本勝負
壮麗亜美

11分30秒
白虎

SAKI
MIRAI なつぽい●
○朱里 中野たむ

 6人タッグリーグ戦トライアングルダービーの準決勝。中野たむ&なつぽい&SAKI組のコズミックエンジェルズと、朱里&MIRAI&壮麗亜美組の暴れん坊GEが激突。両軍は2・17後楽園での公式戦で対戦しており、中野組が勝利している。これが朱里組にとってはリーグ戦唯一の黒星となった。中野組が朱里組に連勝で決勝に進出か、それともゴッズアイのオリジナルメンバーがリベンジを果たして決勝戦に駒を進めるか?

 壮麗が先発に立候補し中野と対戦。探り合いから手四つの構えとなり力比べ。壮麗が上になり中野をマットに叩きつける。ロープワークを壮麗が止めてラリアットも中野がかわしてドロップキック。コズエンがトリオで壮麗を攻撃。なつぽいが入るが壮麗が持ち上げて自軍コーナーへ持っていく。ゴッズアイが次々と串刺し攻撃を見舞うがなつぽいが返す。MIRAIと壮麗が逆水平の連打。なつぽいが返すと、アームホイップからドロップキック。SAKIがMIRAIにグラウンドでヘッドロック。朱里がカットしMIRAIと合体を試みるがSAKIのフェースクラッシャーを食らう。SAKIの突進にMIRAIがラリアットも、SAKIがブレーンバスター。朱里と中野が蹴りのかわし合い。朱里と中野がエルボーの応酬から髪をつかみ合いヘッドバット。中野となつぽいがネックブリーカー。なつぽいが飛びついて変型卍固め。場外に出た朱里へプランチャを狙うが、壮麗が阻止してエプロンからリフトアップで投げ捨てる。MIRAIと壮麗がなつぽいを持ち上げ前方に叩きつける。朱里がなつぽいにサッカーボールキック連打。なつぽいが返すと、朱里が山折り。朱里がジャーマンを放つと、なつぽいもポイ捨て。なつぽいがヘッドシザーズからの飛びつき腕十字を決めるがMIRAIがカット。中野とSAKIが連係でMIRAIと壮麗を攻め込み、中野となつぽいが場外へプランチャ。コズエンが朱里をリングにあげてトラースキック、なつぽいがジャーマン。なつぽいはフェアリアルギフトを放つがかわされてMIRAIと壮麗のラリアットを食らう。朱里がサブミッションにいくがカットされる。朱里がなつぽいに流炎の構え。なつぽいがかわして回転マヒストラル。朱里がカウンターでハイキックもなつぽいの肩が上がる。すると朱里は白虎へ、なつぽいがギブアップし朱里組の決勝進出となった。

◆TRIANGLE DERBYⅠ準決勝 15分1本勝負
柊くるみ

10分36秒
グラン・マエストロ・デ・テキーラ

水森由菜●
○鈴季すず 優宇
世羅りさ 高橋奈七永

 トライアングルダービー準決勝で高橋奈七永&優宇&水森由菜組と世羅りさ&鈴季すず&柊くるみ組が激突。現ゴッデス・オブ・スターダム王者と現アーティスト・オブ・スターダム王者の対戦で、スターダムの外敵同士による闘いでもある。両軍は1・14大阪で公式戦をおこなっており、奈七永組が勝利しているが…。

 奈七永組のコール終了と同時にプロミネンスが襲撃し場外戦で試合がスタート。世羅がイスで優宇を殴打し、くるみが世羅に加勢しダブルのブレーンバスターを優宇に決める。世羅が優宇をリングに入れると、優宇が逆水平。優宇の突進を世羅がかわすとプロミネンスが次々と串刺し攻撃。くるみが優宇にドロップキック。優宇とくるみがショルダーをぶつけ合う。優宇が打ち勝ちセントーンもくるみがかわしてサマーソルトドロップ。さらにくるみがコーナーからミサイルキック。優宇が返すとくるみがバックを取る。世羅が優宇を妨害しプロミネンスが合体も優宇のクロスボディーをまとめて食らう。優宇が呼び込んで「三色団子」の競演。奈七永がくるみに冷蔵庫爆弾もあえなくかわされキャノンボールの餌食に。くるみは奈七永にボディースラム、コーナーに上がると水森がカットし奈七永が雪崩式ブレーンバスターを決める。バックドロップ狙いはくるみが切り返しトラースキックも奈七永のラリアットを食らう。しかしくるみがサイドスラム。鈴季が奈七永にニーアタック、ドロップキック。奈七永が張り手を見舞いサッカーボールキック。鈴季が立ち上がり打撃を見舞うもバックドロップを食らう。優宇がセントーンで援護し、奈七永と優宇がダブルで後方に投げつける。鈴季が返すと、奈七永がヘッドバット、ナナラッカ。しかし鈴季が返してみせる。水森がダイビングボディープレス。鈴季が返すと、水森がエルボー連打。鈴季を挑発しエルボーを打つ。くるみが乱入し水森を叩きつけると世羅と鈴季がコーナーからまとめてダイビングダブルニー。鈴季はジャーマンを狙うが奈七永と優宇がカット、水森が抱えてコーナーに叩きつけると優宇がサイドスラム、合体のナナモモダイバーを狙うが鈴季が切り返す。しかし奈七永と優宇がナナモモダイバー、水森がスーパーガール。優宇がプロミネンスにまとめてキャノンボール。水森が鈴季を担ぎ上げてトロピカルスマッシャー狙いも丸め込まれる。水森がもう一度担いでトロピカルスマッシャー。しかしカットされてしまう。水森は「今度こそ!」と叫んで奈七永、優宇と合体。しかしプロミネンスがカットする。水森が強烈なラリアットも鈴季が返す。水森は右手を突き上げ突進しラリアット。かわした鈴季が丸め込むと3カウントが入り、世羅組の決勝進出となった。

鈴季「プロミネンスが負けると思ったかあ? プロミネンス、これで決勝進出。オマエらはもういいや。また出直してこいよ。決勝進出、決勝で闘う相手、どっかで見てんだろ、ゴッズアイ」

朱里「ここだよ!」

鈴季「オマエらが決勝ならこのベルト懸けてやってもいいけど。暗くて見えねえよ!」

朱里組が入ってくる。

鈴季「アーティストのベルト懸ける懸けない。どっち?」

朱里「そりゃあもちろんお願いします!

鈴季「このベルト懸けて決勝で会おうな!」

メインは、トライアングルダービー決勝戦ならびに、アーティスト・オブ・スターダム選手権試合となることがアナウンスされた。

 

奈七永組のコメント

奈七永「悔しいな。7Uppで勝ったりちょっと負けたりもあったけど、こうやって決勝トーナメントに残ることができて。3人の絆も深まったと思うし、チームとして強さを求めてただ闘ってきたんですけど、ここでプロミネンスにこかれたのはすごく自分的には腹立たしいけど、カバーできなかったことも悔しい」

優宇「最後、奈七永さんがゆなもんにしっかりチェンジにいったというのは、このトライアングルダービーで水森由菜っていう選手に強さが見えたし、信頼が生まれたからあの一番大事なところでチェンジにいったんだと思うんですよ。最後に自分もカットにいけなかったのが本当に悔しい。でも、力強さとか強さっていうのは間違いなくこのトライアングルダービーで水森由菜の強さっていうのは自分の目で横で、肌で感じたと思います。成長をすごく感じたと思います」

奈七永「みんな成長してるよ、たぶん。水森だけじゃなくて」

優宇「私だってしてるし、奈七永だってしてる!」

奈七永「奈七永じゃねーよ!日々成長!」

水森「でも私は、このトライアングルダービーで7Uppとして、この水森由菜で闘えたことが本当に本当に嬉しいんだ!(涙)でも、そこはつかむかつかまないかでいったらつかまなきゃいけなかったと思うから、次に向かって今度は水森由菜がもっと強くなって2人を引っ張って、つかむものになっていくから」

奈七永「オマエは世界一のパイナップルだよ!」

優宇「…国産のいい、パイナップルだよ」

奈七永「そうだ。パイナップル、パッションパワー!それが7Upp。また次の目標に向かっていこうよ。いこう、いこう」

優宇「上にいきましょう」

水森「これからだからな!」

◆スペシャルシングルマッチ 15分1本勝負
橋本千紘

8分52秒
アンクルホールド

ひめか

 横浜アリーナでの引退試合を前に、ひめかがやりたいことのひとつとして挙げたのがセンダイガールズの橋本千紘との対戦だった。橋本は朱里の呼びかけに応じる形でスターダムのリングに登場、まずはMIRAIを撃破し、今回はひめかと対戦する。ひめかが希望した闘いでもあるが、これは思い出作りというよりもスターダムの威信をかけた闘いでもある。橋本がひめかとのパワー対決を制し次へと駒を進めるか、それともひめかが橋本を止めるか?

 ショルダーをぶつけ合い橋本がタックルでテイクダウン。足を取りにいくがひめかがロープに逃れる。ロックアップでの力比べから橋本がロープに追い込みグラウンドにもっていく。ヘッドロックから立ち上がりネックロックに移行。ひめかが抜け出そうとするが、橋本がさらに締め上げる。橋本がバックを取り持ち上げるがひめかがこらえる。すると橋本はショルダータックルで吹っ飛ばしヒザ十字へ。ひめかがエスケープすると、橋本は余裕の表情から串刺しラリアット、ブレーンバスターはひめかがこらえる。橋本の突進をひめかが止めるがコブラツイストを決められる。ひめかが投げ捨て脱出成功。ひめかはショルダータックルからニーアタック、逆エビ固め。橋本が匍匐前進でエスケープ。ひめかがラリアット。両者のラリアットが交錯すること3度。エルボーの打ち合いからひめかが連打。ひめかの突進に橋本がラリアット。橋本がラリアットをかわしてバックドロップ。ひめかが突進すると橋本が止めて投げっぱなしジャーマン。橋本がラリアットにいくとひめかが迎撃。ニーアタックにいくと橋本が止めてスタンディングアンクルホールド。ひめかがエスケープするがラリアットを食らう。返したひめかに橋本は高角度のパワーボム。しかしひめかの方が上がる。橋本がスタンディングアンクルホールドを決めるとひめかがギブアップした。

橋本「ひめか、ありがとう。心置きなく4月引退してください。スターダムさん、なにか強さを勘違いしてないですか? もういいよ、ああいう相手。そろそろ朱里と闘いたいなあ」

朱里が出てきてリングイン。

朱里「橋本千紘、ようやく私の番ってことかな? 私は4月23日、横浜アリーナで試合がしたい。どうかな?:

橋本「横浜アリーナで最強女子、一番強えヤツ決めましょう。これ以上このリングでオマエにキラキラさせない」

朱里が退場。

「どこのリングでも、一番強いのは橋本千紘だ、ギューン!」

 

橋本のコメント

「ひめか、立候補してくれてありがとう。だけど引退するヤツに興味はない。横浜アリーナで本当の最強女子、ツエーやつ決めようか。これ以上このリングでキラキラされても困るんで。橋本千紘が強さを証明します、以上です」

 

ひめかのコメント

「自分からお願いをして橋本千紘戦。でも、結果はこんなんで橋本からもさんざんな言われようだったけど、引退前にあんな強いヤツとやれて、自分の中でひとつ悔いはなくなったのかな。自分の5年を振り返っても大事なところでは負けてきたけど、最後の最後は自分を褒めてあげたいので、もう自分の中で負けることは許されない。そう思ってます。橋本千紘、ありがとう」

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<王者>

22分48秒
スタークラッシャー→片エビ固め

<挑戦者>
上谷沙弥 葉月

※第16代王者の上谷沙弥が15度目の防衛に成功

 渡辺桃を抜くV14で白いベルトの最多防衛記録を樹立した上谷沙弥が、15度目の防衛戦。今回迎えるのはかねてから白いベルト取りを熱望していた葉月である。葉月は前回の神戸大会におけるイリミネーションマッチで上谷を破り前哨戦を制した。その勢いに乗ってワンダー・オブ・スターダム王座初奪取となるか。上谷がベルトを守り切れば、こちらも記録更新のⅤ15。どちらも負けられない闘いで、試合後に待っているものは?

 ゴングが打ち鳴らされると両者のコールが交錯。探り合いから上谷がテイクダウンを奪う。グラウンドで上谷が首を取りにいくが葉月が切り返しヘッドロック。上谷が外してバックを取ると葉月はネックロック。上谷も切り返していくが葉月がバックを取る。上谷がヘッドロックで立ち上がると葉月がヘッドロックに切り返す。上谷がロープに振ってロープワークの攻防。葉月がアームホイップからドロップキック、ロープに追い込むと顔面ウォッシュ。葉月の突進に上谷が強烈なカウンターでドロップキック。葉月が髪をつかみにいくと上谷がエルボー連打。葉月がロープに振られず上谷を場外に送り出すとトペスイシーダ。葉月がスワンダブ式ミサイルキックから顔面ウォッシュ、フルネルソンバスター、フェースロック。反り上げた葉月だが上谷の足がロープに届く。葉月が上谷の顔面を何度も蹴飛ばして「やり返せ」「やり返してみろ」と挑発。葉月がロープに振ってエルボーアタック。上谷がカウンターでドロップキック、串刺しニーアタックからドロップキック。返された上谷がスープレックスの構え。葉月が切り返すが上谷が「なめんな」とミサイルキックで場外に送り出す。上谷はスワンダイブ式プランチャ。リングに戻すと、エプロン越しにボディープレス。葉月が返すと、上谷が顔面を蹴飛ばす。葉月がお返しとばかりに二段蹴り。上谷の二段蹴り。葉月がやり返すと二段蹴りの応酬。上谷が「なめんな」と二段蹴りを放つと、葉月もやり返して交錯。葉月がDDT。ブレーンバスター狙いは上谷が切り返してニールキック。10分経過。上谷がコーナーに上がりミサイルキック。葉月が返すと、上谷がフィッシャーマン3連打。上谷がもう一発狙うと葉月が切り返して前方に叩きつける。葉月がもう一発狙うと上谷が反対に叩きつける。両者ダウン状態から上谷が立ち上がりフィニッシュを宣言するとファイヤーバードスプラッシュ狙いでコーナーへ。葉月が立ち上がりコーナー上でエルボーを打ち合う。葉月がヘッドバットを打ち込み雪崩式ブレーンバスター。二段蹴りをぶち込むとエプロン越しにDDT。上谷を引き起こすとカナディアンからサイドに叩きつける。上谷が返すと葉月はフェースロック。上谷がエスケープしようとするが、葉月が反転してさらに締め上げる。しかし上谷の足がロープに届き15分経過。葉月がコーナーに振って串刺しエルボー、コーナーに乗せてコードブレイカー。葉月は気合を入れてコーナーからダイビングセントーン。決まったと思われたが上谷が返す。葉月はもう一度コーナーに上がり立ち上がった上谷にジャンプしてのコードブレイカー。上谷が返すと、葉月は垂直落下式ブレーンバスター。しかしピンフォール直前で上谷が返す。葉月が上谷を引き起こしもう一発狙う、上谷がこらえると葉月は顔面を蹴り上げる、葉月の突進に上谷がフランケン。葉月が返すと、上谷が逆さ押さえ込みからカミゴェ。両者ダウン。ヒザを突いた状態でエルボーを打ち合い、立ち上がってもエルボーの応酬。葉月が連打し上谷が崩れ落ちる。葉月が絶叫するが上谷が突進。上谷が丸め込んで後方にスープレックス。葉月が返すと、上谷はスタークラッシャー狙い。葉月が切り返すとフランケンシュタイナー。返した上谷がカウンターで二段蹴り。上谷がスピンキック、ニールキック。葉月が返すと、上谷が引き起こして旋回式でスタークラッシャー。葉月が返すと、上谷はフィニッシュを宣言しスタークラッシャーでコーナー際にセットしファイヤーバードスプラッシュ。しかし葉月が肩を上げる。上谷はスタークラッシャーを2連発。これで3カウントが入り上谷が防衛した。

上谷「葉月、葉月が人生懸けてこのベルトに挑戦してくれたから、私もめちゃくちゃ熱く試合ができました。何度でも挑戦してこいよ。ありがとう。次の防衛戦、横浜アリーナでやりたい相手がいます。その女はもちろん、白川未奈」

白川が登場。

白川「指名するの、遅くない? でも、最高の舞台を、ありがとう。あの広島で、私はアンタに負けてない! あの日から欠場して、私のレスラーとしての時は止まった。でも、アンタはどんどんどんどん防衛回数重ねて、それを遠くで見てるのがどれだけ悔しいかわかる!? あんたが私に最後にしたあの技、あんなのファニックススプラッシュじゃない! ちゃんとフェニックス飛んでみろよ。その上で私はアンタに勝つ。4・23横浜アリーナ、私はアンタのアゴ? 違うなー。歯? 違うなー。あんたの心を、折りにいってやるよ! 覚悟しといてね」

上谷「心? 折れるもんなら折ってみな! ゴールデン・フェニックス、完全復活だ」

 

上谷のコメント

「潰し合いじゃなくて、まるで殺し合いかのような熱くなるような刺激のある葉月との試合でした。葉月とは、試合で通じ合った部分があったんじゃないかなと思います。葉月のスターダムに戻ってきた理由、白いベルトがあるから、勝ちと負け、ホントに残酷な世界ではありますが、プロレスは負けてこそ光るものがある。ホントにそういった部分がプロレスの魅力なんじゃないかなと思っています。だから葉月には何度でも何度でもまた挑戦してきてほしいと思います。そして横浜アリーナでの防衛戦、白川未奈を指名させていただきました。みなさんも待ち望んでいたカードなんじゃないかなと思っています。ゴールデンフェニックス、完全復活します」

◆ハイスピード選手権試合 30分1本勝負
<王者>

17分5秒
ヌメロウノ

<挑戦者>
AZM スターライト・キッド

※第22代王者のAZMが10度目の防衛に成功

 AZMとスターライト・キッドのライバル対決にハイスピード王座が懸けられる。もともとこのカードは1・8名古屋で組まれていたのだが、キッドの体調不良により中止に。そして今回、満を持して実現することになる。二桁防衛に王手をかけたAZMは、達成すれば岩谷麻優を抜いて最多防衛記録更新。そんな大事な試合でAZMはライバルのキッドをあえて指名。キッドは昨年2・23長岡でAZMに敗れて陥落以来のハイスピード戦線返り咲きだ。両者が希望していたメインではないものの、極上のハイスピード戦が期待される。

 ゴングが打ち鳴らされ、ロープワークからかわし合い。キッドがヒザに蹴りを入れるがAZMもやり返す。ドロップキックの打ち合いからキッドが足をつかんでストレッチマフラー。AZMがエスケープするとキッドがドロップキックで場外に送り出す。キッドがケブラーダを狙うがAZMが足を引く。AZMはエプロンを走るが、キッドが足をつかんで落とす。キッドはスイングDDTもAZMが切り返しリングサイドでブレーンバスター。AZMが鉄柱越えのプランチャ、エプロンにかけてヘッドシザーズで頭部をマットに叩きつける。中央にもっていくとサブミッション。コーナーのAZMにキッドがエルボー連打、AZMも応戦。キッドが外向けに宙づりになりAZMがマリンスパイクもかわされてしまう。キッドはケブラーダを敢行。キッドはコーナーから旋回式ボディープレス。AZMが返すとキッドはストレッチマフラー。AZMが丸め込むが2カウント。キッドが後方から蒼魔刀。コーナーのキッドにAZMがハイキック、ラリアットで宙吊りにしてマリンスパイク。さらにダイビングフットスタンプを連発。しかしキッドが返してみせる。AZMがコルバタからワキ固め、キッドが切り返し丸め込む。AZMが返すとジャーマン。キッドがスイングネックブリーカー。すぐにAZMが返すと両者がかいくぐりドロップキックが交錯。キッドがエプロンに送り出すがハイキックを食らいダウン。AZMがスワンダイブもキッドが足を取ってストレッチマフラー。しかしAZMがエスケープ。キッドが黒虎天罰狙いもAZMが丸め込む。キッドがタイガースープレックスを決めるがAZMがクリアー。キッドは黒虎天罰を決めるが2カウントどまり。AZMをコーナーに乗せるとキッドはエターナルフォー狙い。しかしAZMが切り返して丸め込みの連続。キッドがしのいでタイガー狙い。切り返したAZMがミスティコ式ワキ固め。腕を絞り上げるがキッドが上になってカバー。返したAZMにキッドが張り手、ドロップキック。AZMがハイキック連打。キッドが1カウントで返すとAZMがカナディンデストロイヤーから丸め込む。キッドが返すと、AZMが腕をマットに叩きつけて蹴り上げる。フィニッシュを宣言しコーナーに乗せると雪崩式でヌメロウノ。AZMがⅤ10に成功した。試合後両者が会話をかわすとAZMが指切りのポーズを差し出す。キッドはこれに応じてからリングを下りた。

 

AZMのコメント

「これで何年も動かなかったハイスピードの歴史を、このAZMが動かしました! 手強いねキッド。1年ぶりのハイスピードと思えないよ。キッドから見たら今までの私の防衛戦は少し上に見えたかもしれない。上ではなかったけどね。でも、ほかとは違うキッドの重さとか早さとか全部あって。アブなかったねえ。ハイスピードでは私の勝ちかな? 一つ言うならキッド、ハイスピードを最後にやってくれてありがとう。そして最多防衛記録を取って私はまだ終わりじゃないから。次決まってるよね? そう、鹿島沙希。なんかよくわかんないルールで挑戦権を手に入れたかと思うけど、キッドの次に私に勝てるかなあ?」

 

キッドのコメント

「エターナルフォーのAZMが勝った。それはAZMの方が上だったということ。AZMはハイスピードを2回巻いた。わたしはハイスピードの座を降りて卒業したつもりでいて、勝手に上に行ったと思ってしまっていたのかもしれない。だけどハイスピードのベルトとか関係なく、存在も価値も十分に上がって、白のベルトといい勝負になってきてるんじゃないかな。今回AZMとキッドの試合の方がワンダーよりも試合順が上だったということは、私たちのシングルマッチのレベルと価値が上がってきたという証明できたと思う。だけど、このベルトを懸けてメインで試合ができなかったというのはすごく悔しい。今回で私たちのハイスピードバトルは最後だったかもしれないけど、次は必ず次のステップで、AZMとビッグマッチのメインをやりたい。ハイスピードは終わりだけど、白も赤もその他のベルトもまだまだ貪欲に取っていくんで。AZMに負けたからってSLKは終わらないから」

◆ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<王者>

17分57秒
両者リングアウト

<挑戦者>
ジュリア 雪妃真矢

※第15代王者のジュリアが2度目の防衛に成功

 朱里の長期政権を切り崩し赤いベルトを巻いたジュリアが鈴季すずに続き2度目の防衛戦で遺恨対決。今回もまた、以前所属していたアイスリボン時代を思い出させるカードである。スターダムマットに乗り込んできた以上、雪妃は王者ジュリアにとって避けては通れない相手になった。ジュリアの方から挑戦者に指名したのは、過去との決別を意味している。狙い通りにきっぱりと終結させるのか、それともこれが何かの始まりとなるのか。危険な香りのするワールド・オブ・スターダム王座戦、両者の出方が注目される。

 ジュリアはテーブルを持参して登場。タイトルマッチ前の記念撮影でジュリアがベルトを奪い取りなぐりかかるとバックドロップ。リング下に出た雪妃をジュリアが追いかけ客席に叩きつける。雪妃が鉄柱に叩きつけミドルキック連打。17カウントで雪妃、18カウントでジュリアが生還。雪妃がミドルキック連打を浴びせるとジュリアが返す。雪妃はグラウンドでヘッドロック。ジュリアがエスケープしてエルボーの打ち合いに。ジュリアが挑発すると雪妃はローキック連打、「いってやるよ」と顔面へのエルボー。雪妃はジュリアの蹴りをつかんで後方に投げつける。ジュリアをリング下に落とすと、雪妃は花道に連行しブレーンバスターの構え。ジュリアが切り返し花道へのファルコンアロー。ジュリアはテーブルを用意。しかし雪妃が顔面をテーブルに叩きつける。ジュリアもやり返し雪妃も再びやり返す。ジュリアがエルボー。雪妃が鉄柱に叩きつける。18カウントで両者生還。雪妃がマウントを取り張り手の連打。ジュリアは三角絞めを狙うが、もつれてリング下。リングに戻ったジュリアがドロップキック。雪妃が返すと、ジュリアはグロリアス狙い。雪妃が切り返すとジュリアがヘッドバット乱打。さらに張り手を見舞い胴締めスリーパーへ。10分経過。ジュリアがバックドロップも2カウント。雪妃がニーを止めて左右の張り手連打、バックキック、ハイキック、串刺しニー。雪妃が「まだだ!」と叫んでドロップキック。雪妃がコーナーに上がるとジュリアが下から張り手、雪崩式ダブルアームスープレックス。ジュリアがコーナーに上がると雪妃が立ち上がり下から張り手、雪崩式ダブルアームスープレックスのお返しを狙う。ジュリアが切り返しヘッドバット。張り手の打ち合いからヘッドバットを打ちあうと、もつれて場外へ転落。リング下でマウントを取ったジュリアがエルボー、張り手の連打。ジュリアはレフェリーを突き飛ばし雪妃にテーブルへのパイルドライバー。15分経過。雪妃がテーブルの破片で背後から殴打。ジュリアが場外マットへのブレーンバスター。雪妃がハイキック、レフェリーを突き飛ばす。雪妃がテーブルでタイガードライバー。雪妃の突進をジュリアがキャッチしパイルドライバー。雪妃が足を引いて生還を妨害。そのまま20カウントとなり両者リングアウトの引き分けとなった。

ジュリア「おい、クソ女。どうすんだよ?」

場内は延長コールに。

ジュリア「どうする? (延長)するかバーカ! 雪妃真矢、足元にお気をつけてお帰り下さい」

雪妃「(ノーマイクで)希望しなかったのに、求められちゃいました。また会うかもね。そのときまで、アリベデルチ」

ジュリア「またな」

中野たむが花道のジュリアを素通りしてリングへ。

中野「ジュリア、しけた顔してんねえ。アンタ言ったよね。ジュリアには、中野たむが必要だって。私にも、あんたが必要だ。スターダム最大のビッグマッチ、横浜アリーナ! ジュリアの相手は、中野たむしかいないでしょ」ジュリアがリングへ。

中野「この、赤いベルト、懸けて、私と闘ってほしい」

ジュリア「また、中野たむかよ。あれ、月山の子守は終わったのか?」

中野「終わってねえよ! 終わってないけど、月山のことも勝たせるし、私はあんたが持つその赤いベルトがほしいんだよ! なに懸けたっていい。髪だって、財産だって、名前だって、なんだって懸けるよ! 奴隷になったっていい!」

ジュリア「まあ、今のさあ、私たちだったら、別にこのベルト懸けるだけで十分なんじゃねえのか? だがしかしよ、たむ、オマエをまた地獄に突き落としてやるから楽しみにしとけよ。アリデベルチ、まったなあ~」

中野「(ジュリアの髪をつかみ)また宇宙に漂う塵にしてやるよ!」

 

雪妃のコメント

「すみません、熱くなりすぎて不透明な終わりになってしまって。勝てなかったことが。雪妃に思いを託してくださった方が多かったので、今回は…(涙声)。試合に関しては。本当に悔しいっていう思いを外に出せずにいた人がたくさんいて。今回こういう試合のことになって、そういう人たちの気持ちを背負って勝ちたいと思ったんですけど、勝てなかったっていう…。申し訳ないですね。ただ、今回スターダムに上がらないとずっと言っていたんですけど、過去のことを随分と、どいつもこいつもほじくりたがるなと。自分はなきことにして、自分の世界で生きていこうと思っていたんですけど、みんな過去とか因縁とか好きねって、思ってたんですよ、闘うまで。だけど、一番過去にこだわってた人間っていうのは、ジュリア選手に関わらないようにしようとか、スターダムに触れないようにしようとか、そういうふうに決めて意固地になっていた自分が一番過去にとらわれてたのかなと、そう思っています。なので、本当にレベル&エネミーのメンバーがこうやってスターダムに連れてきてくれて。こうやって自分が踏み出すきっかけを作ってくれて、本当にレネミーには感謝してます。対戦相手のジュリア選手に関しては、過去にもちろんいろいろあって、恨んでたというか、本当に憎かった時期があったけど、でもその一件があったあとに彼女がいまの地位を築くまでに並ならぬ努力があっていまの彼女があるなんてことは、そんなのは闘う前から当然わかっていて。同じ業界にいて活躍ももちろん、見たくなくても目に入りましたし。だから、彼女のリスクを顧みないところとか貪欲なところとか。そういうのがファイターとしてプロレスラーとして、言い方によってはパフォーマーとしてとか、エンターテイナーとして羨ましいなって、本当に素直に思った部分もあって。自分にはやっぱり持っていない部分、こうやってリスクを顧みずにどんどん行動できるっていうのは。これ、全然イヤミじゃないですよ(笑)。イヤミで言ってるんじゃなくて本当にすごいことだなって思いますし。ただ、これからも嫌い同士の両思いでいようよという感じですかね、私としては。勝てなかったことで私はスターダムを追放された女として生きていこうと、ゴングが鳴ったときに思ったんですけど、お客様は決着をつけろという声が聞こえたので。おかしいな、と。追放したかった人がいたはずなのに、これはどうなのかなと(笑)。知らないですよ、私は先のオファーを受けてませんから。ベルトを取ったら横浜は出なきゃよっていうのは聞いてましたけど、それ以外のスケジュール何も聞いてませんので。追放、されるのかな(笑)。それはそれでいいですよ。私のキャッチコピーはクリスタルスノウからスターダムを追放された女とキャッチコピーを変えさせていただいて、やらせていただきます(笑)。とりあえず雪妃に気持ちを託してくれたみなさま、すみませんでした。そしてありがとうございました。どちらにしても、私が追放されるにせよ、されないにせよ、ラム会長、尾﨑妹加選手を、スターダムのファンのみなさまよろしくお願いいたします。ジュリア選手は、もしかして…。同じ業界で結局日本の女子プロレスを盛り上げたいと思ってることは私もきっと同じなんでしょうから、同じ業界で続けていたら、きっとまた会ってしまうでしょう。アリベデルチ、その日まで。またな」

 

ジュリアのコメント

「悔しいよ。雪妃真矢はやっぱり強かったよ。これもなんかの縁というか運命なのかわからないけど、もういっちょ。ああ、もういっちょ…やってやるよ。あとは中野たむ? アンタと次懸けて闘うのはこの赤いベルト。いまのうちらには髪の毛も財産も何もかも、そんな細けえ話、いらねえよ。この最高峰、その証を懸ける、これで十分だよ。横浜アリーナまで楽しみだな。またな!」

◆TRIANGLE DERBYⅠ優勝決定戦~アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 時間無制限1本勝負
柊くるみ

14分47秒
ジャーマンスープレックスホールド

壮麗亜美
○鈴季すず MIRAI●
世羅りさ 朱里

世羅りさ&鈴季すず&柊くるみがTRIANGLE DERBYⅠ優勝とともに、第28代王者組が初防衛に成功

 壮麗が先発に名乗りを挙げ、王者組からは世羅が登場。ロックアップで壮麗が押し込むがすぐに世羅が反転して「今日はクリーンファイト」と言ってブレイクする、壮麗がショルダータックル。場外に出た世羅がイスを持ち出しリングイン、イスを振りかざすと壮麗がキャッチ。殴打しようとすると朱里が背後からイスを首にかけてゴッズアイでバックを取る。プロミネンスが割って入りカット。朱里は「イスを使ったのオマエらだろ」とクレーム。場外では世羅がイスでMIRAIを殴打。場外戦から世羅が壮麗をリングに戻して踏みつける。壮麗が世羅を叩きつけて朱里に託す。朱里が世羅にドロップキック、フロントネックチャンスリードロップ。世羅と朱里がエルボーの打ち合い。朱里が仁王立ちでエルボーを世羅に打たせる。打撃の応酬から世羅が朱里の足にパンチ連打。朱里のミドルキック連打を世羅が止めて旋回式ライガーボム。世羅がエルボーを連打し突進すると朱里がハイキック、世羅がシュバイン。壮麗とくるみがショルダーのぶつけ合い。くるみが打ち勝つが、壮麗がダブルチョップ。ショルダーのぶつけ合いから今度は壮麗が打ち勝ってみせる。そうれは逆水平の連打、ラリアット連打。ラリアットのぶつけ合いから両者ダウン。鈴季とMIRAIがエルボーの応酬。鈴季のエルボーでMIRAIがよろめくが、お返しのエルボー。鈴季がサイドからドロップキック。MIRAIが突進をかわし串刺しエルボー連打から串刺しラリアット、ミサイルキック。鈴季が返すと、MIRAIがバックドロップ狙い。鈴季がこらえてアームホイップ。プロミネンスが乱入しMIRAIを孤立させると串刺し攻撃。鈴季がMIRAIをマットに叩きつけるが朱里のカットが間に合う。10分経過。鈴季がMIRAIに突進すると壮麗が阻止して朱里がDDT。MIRAIは鈴季に裏投げも2カウント。MIRAIは鈴季を引き起こし前方に叩きつけるとラリアットへ。鈴季がかわすがもう一度トライしてラリアットを決める。MIRAIがミラマーレでギブアップを迫る。MIRAIは鈴季を引き起こしジャンピングラリアット、フィニッシュを宣言し担ぎ上げるがヘッドバットを食らう鈴季がエルボーを叩き込みMIRAIがダウン、くるみがツームストーンから叩きつけ、世羅と鈴季がダイブ。混戦から鈴季がMIRAIにジャーマン狙い、MIRAIがこらえるが投げっぱなしで鈴季が放つ。MIRAIが立ち上がりラリアット。鈴季が立ち上がり後方からフランケン。鈴季はMIRAIを引き起こしテキーラショット。しかしMIRAIの肩が上がる。鈴季がジャーマンをロールスローで放つ。3カウントが入り鈴季がMIRAIをフォール。プロミネンスの優勝と防衛が決まった。

鈴季「プロミネンス、優勝! そしてアーティストのベルトも防衛! なに泣いてんだよ。見たかスターダム、これがプロミネンス、1年前、スターダムに乗り込んできたときは好き勝手言われてたプロミネンス、これがプロミネンスなんだよ! ユニットの頂点、それがプロミネンス。プロミネンスが代々木の大会で勝って、アーティストのベルトも防衛して、トライアングルダービー初代チャ…(フラッグを支える)棒がないじゃないか! 棒どこいった!? さっきまであったぞ! なんか、布持ってるだけみたいだけど、一応これ優勝したヤツがもらえるやつだから! ちゃんとこれ、三角だからね、トライアングルのね。OK、OK、まあ、これもプロミネンス。今日ここに見にきたお客さんはプロミネンスの勝利を見て満足したことでしょう。おお…イエーイ! プロミネンス! すげー! プロミネンスコールだ! みんなプロミネンス大好きってことですね。ということで、代々木の大会もプロミネンスの締めで締めちゃおうじゃねえか。ちょっと、みなさん、せっかく声が出せるんで、一緒に叫んでください。右手が人差し指、そして左手がピース。あそこのカメラに映した方がいいな。私たちがレッツゴーと言ったら、みなさん大声で指を高々と上に上げてプロミネンスでお願います! いくぞー! レッツゴー! プロミネンス!」

プロミネンスのコメント

鈴季「やった、やった」

世羅「先ほどすずも言ってましたけど、乗り込んで1年ちょっとですよ。優勝しちゃう? 代々木締めちゃう? 防衛しちゃう? ちょっとちょっとちょっと、プロミネンスきてんじゃないですか」

鈴季「すごくねえ、マジで?」

世羅「トライアングルダービー14チームの頂点ですか? すごくない? 14チームの1位よ」

鈴季「メッチャすげえよ」

世羅「こんなにチームあってプロミネンス1位よ。ただね、どうしても一つ引っかかってることがあって、我々調子いい感じでこうやって決勝トーナメント来ましたけど、マジでどうしても悔しかったヤツらがいる。おぼえてるよね? 千葉(船橋)、メインイベントでクイーンズクエスト、我々負けたでしょ。あれねえ、やっぱ悔しいよ。そのあとプロミネンスが(ベルト)持ってるの悔しいとか言ってたよな、アイツら。防衛戦させろや」

クイーンズクエストが入ってくる。

鈴季「わあ、来た!」

詩美「呼んだか、おい」

世羅「メチャクチャ呼んだわ」

詩美「いま解説でオマエら3人見て、ずっとクイーンズクエスト、それがほしくて解説で見てたらもっともっと欲しくなったし、いまクイーンズクエストって言ったよね。やりたいってこと? 私たちもそのベルト懸けてやりたい。だから私と上谷、そしてAZMさんの3人でそのアーティストのベルト、ぜひ挑戦させてください。挑戦させてください。させろ」

鈴季「いいよ! させてやろうじゃねえか!」

詩美「小川さん、決定で」

鈴季「決定で」

詩美「決定だ」

小川EP「決定してもいいけど、日にちがまだちょっと」

詩美「どこでもいいですよ」

世羅「どこでもいい」

鈴季「どこでもやってやるよ、どこでも」

AZM「プロミネンスが持ってるのはいけ好かないから、なるべく早く組んでください」

世羅「我々もなるはやでやってコイツらぶっ潰したいんで。負けてるんでね1回」

詩美「やってあげますよ。ありがとうございます」

鈴季「オマエら余裕こいてるのもいまのうちだけだからな。プロミネンスはな、スターダムのユニットの頂点なんだからな、あんなヤツらに負けるわけないだろう! 用意しとけよ!」

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