『後楽園大会』
3月10日(金)後楽園ホール(観衆904人)
試合結果
◆フューチャー・オブ・スターダム選手権 次期挑戦者決定3WAYバトル 15分1本勝負 | ||
吏南 |
5分31秒 |
妃南 |
※もう一人は天咲光由
◆3WAYタッグバトル 15分1本勝負 | ||
○フキゲンです★ |
6分56秒 |
向後桃● |
鹿島沙希 | コグマ |
※もう一組はラム会長&尾﨑妹加
◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負 | ||
<王者> |
9分19秒 |
<挑戦者> |
壮麗亜美 | レディ・C |
※第9代王者の壮麗亜美が3度目の防衛に成功
◆タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
○MIRAI |
10分15秒 |
渡辺桃 |
朱里 | スターライト・キッド● |
◆8人タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
桜井まい |
9分23秒 |
葉月 |
テクラ | 羽南 | |
○舞華 | 飯田沙耶● | |
ジュリア | 岩谷麻優 |
◆6人タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
上谷沙弥 |
15分00秒 |
マライア・メイ |
AZM | 白川未奈 | |
林下詩美 | 中野たむ |
◆ひめか引退ロード 15分1本勝負 | ||
なつぽい |
14分48秒 |
ひめか |
◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負 | ||
<王者組> |
15分51秒 |
<挑戦者組> |
優宇 | 琉悪夏 | |
高橋奈七永 | 刀羅ナツコ |
※第26代王者組の高橋奈七永&優宇が2度目の防衛に成功
試合詳細レポート
フワちゃんの第2戦が決定。
試合前に葉月と飯田沙耶がリングに上がると、フワちゃんが登場しリングに駆け上がる。
フワちゃん「ありがとうございます。お久しぶりです、フワちゃんです! ホントにね、去年はスターダムのみなさんのおかげで、協力していただいて最高の試合、みなさん本当に、ありがとうございました。あれからもうフィーバー、フィーバー、芸能界中のおじさんにかわいがられました。みんなプロレス好きだよねえ、ホントに。ありがとうございました。みなさんも見ていただいて。だけど、ちょっとやり残したこと、あるよ! やっぱり一生懸命頑張ったけど前回負けてしまって、今回絶対もう一回やって勝ちたい! なのでもう1回挑戦させていただいても大丈夫でしょうか? ということで、来月4月23日、横浜アリーナ大会にフワちゃん挑戦したいと思います! ホントに前回以上に最高の試合をやって、今回はマイクパフォーマンスすべらないようにしっかり頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いします! みなさん全力を尽くして頑張るから絶対に絶対に頑張るぞ。応援、よろしくお願いします。ホントにホントにサポートしていただいて。今回もよろしくお願いします」
葉月「フワちゃん2戦目、初勝利のために全力でサポートするので、お客さんもサポートお願いします!」
飯田「みんな横浜アリーナでフワちゃんを全力で応援しましょう! みなさん来てください、お願いします!」
◆フューチャー・オブ・スターダム選手権 次期挑戦者決定3WAYバトル 15分1本勝負 | ||
吏南 |
5分31秒 |
妃南 |
※もう一人は天咲光由
フューチャー・オブ・スターダム王座の挑戦権を懸けて天咲光由、吏南。妃南が一度に対戦。このカードは3・4代々木でおこなわれたばかりで、吏南が天咲をフォールした。吏南がこの勢いで挑戦権をゲットするか、それとも天咲、妃南が代々木の結果は無関係とばかりに挑戦権をもぎ取るか? この試合の勝者が同じ日におこなわれる壮麗亜美vsレディ・Cの勝者と対戦することになる。
ゴングを待たずに天咲がドロップキックもかわされてしまう。吏南と妃南がやり合うと天咲が加わる。すると姉妹がクローズラインをしかける。天咲がかわすと吏南がヘアーホイップの連続、セコンドのAZMをクソババア扱い。吏南が突進すると天咲がかわし姉妹まとめて串刺しドロップキック。妃南が天咲にバックブリーカー。天咲が返すと、妃南がワキ固め。天咲がDDTからカバーするが2カウント。天咲が妃南に串刺し側転エルボー。吏南が天咲を捕獲し卍固め。妃南がカットしようとするが吏南はまとめて締め上げる。吏南がノーザンライトも天咲がクリアー。吏南はリバースブレーンバスターも天咲が再び返す。ならばと吏南がコーナーに上がるも妃南がデッドリードライブ、ネックブリーカー。吏南が返すと、妃南がマットに叩きつける。天咲がカットし妃南にDDT。天咲はフィニッシュを宣言も妃南が切り返す。しかし天咲が天橋立。吏南がカットすると姉妹がブレーンバスター。吏南が妃南を引き起こしピンクデビルを狙うが妃南が切り返す。さらに切り返した吏南がジャックナイフで丸め込むと3カウントが入った。
◆3WAYタッグバトル 15分1本勝負 | ||
○フキゲンです★ |
6分56秒 |
向後桃● |
鹿島沙希 | コグマ |
※もう一組はラム会長&尾﨑妹加
コグマと向後桃のSTARS、鹿島沙希とフキゲンです★の大江戸隊、ここにNEW BLOODからトライアングルダービーにも参戦したレベル・アンド・エネミーのラム会長&尾﨑妹加組が加わる3WAYでのタッグマッチ。ラム会長&尾﨑が入ることでどんな化学反応が見られるか?
コグマが先発に立候補し、ラム会長、フキゲンと対峙。コグマがクマポーズでスタートしラム会長に接近。ラム会長が倒れ込むと尾﨑が全員をリング内に入れる。ラム会長が立ち上がり尾﨑と合体で攻撃。ラム会長が勝ち誇るとSTARSが攻め込む。しかし尾﨑がカットしラム会長、尾﨑が向後に次々とヘアーホイップ。ラム会長、尾﨑がSTARSへ串刺し攻撃。しかし鹿島がカットする。フキゲンのサミングから鹿島がまとめてフェースクラッシャー、向後にはフキゲンと鹿島でボディースラムの連続。鹿島の突進に向後がドロップキック、コグマが自軍コーナーに追い込むがフキゲンが妨害。それでもコグマはまとめて串刺しボディーアタック。尾﨑とラム会長が合体もコグマがクロスボディー。コグマは相手チームをまとめてロープ際に追い込み背中を踏みつけていく。コグマはラム会長にキャメルクラッチで強制クマ。そこへ鹿島が乱入して丸め込む。ラム会長も鹿島を丸め込むがコグマが横取り。フキゲンのスポーツ紙殴打が鹿島に誤爆し向後がまとめてダイビングボディーアタック、619、ジャックナイフ式エビ固めを大江戸隊に決める。向後とフキゲンがクローズラインも尾﨑がまとめてラリアット。尾﨑はフキゲン、向後を寝かせるがフキゲンだけが起き上がりコーナー上の尾﨑に向かっていく。そのたびに尾﨑が足を出してカット。すると向後も向かっていくが尾﨑が阻止。背後からフキゲンが向後を丸め込むと3カウントが入った。
◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負 | ||
<王者> |
9分19秒 |
<挑戦者> |
壮麗亜美 | レディ・C |
※第9代王者の壮麗亜美が3度目の防衛に成功
フューチャー・オブ・スターダム王座の最多防衛記録を樹立した羽南の長期政権を切り崩し初戴冠を遂げた壮麗亜美が3度目の防衛戦。琉悪夏、桜井まいに続き今回はレディ・Cを迎え撃つ。レディは昨年1・29名古屋以来、通算で3度目のフューチャー挑戦。この1年でさまざまな経験を積み、ここがチャンスとばかりに名乗りを挙げた。壮麗とレディの対戦はフューチャーの枠を超えるような大型対決。フューチャー戦線に新たなる風景をもたらしそうだが、結果は?
グラウンドの攻防からスタートし、レディがヘッドロック。壮麗が立ち上がるとロープに振ってショルダーをぶつけ合う。壮麗が打ち勝つと逆エビ固め。レディがエスケープすると壮麗が予告して逆水平の連打。レディが反転し逆水平のお返し。壮麗、レディが次々と反転しチョップを放っていく。レディが突進し顔面へビッグブーツ。壮麗が返すとレディは予告してジャイアントスイングを狙う。壮麗が回避しカウンターのダブルチョップ、アルゼンチンバックブリーカー。コーナーに乗せると、串刺しボディーアタック。レディが突進を止めてコブラツイスト。そこから回転させてカバーするが壮麗が返す。壮麗はエプロンへエスケープ。レディがビッグブーツにいくと壮麗がかわしてエプロンでラリアット。しかしレディがかわしエプロンに出てニードロップ、壮麗が場外へ転落する。レディは壮麗を戻してチョークスラムで叩きつける。しかし壮麗の肩が上がる。レディはバックを取るが壮麗がこらえる。するとレディはジャイアントバックブリーカーへ。壮麗が切り返し至近距離からラリアット。ヒザを突いた状態でエルボーを打ち合い、レディが乱打。レディが走ろうとすると壮麗が止めてマットに叩きつける。レディが返すと、壮麗のラリアットをかわし丸め込む。壮麗が返すとラリアット。レディを引き起こし壮麗が雷の如く。3カウントが入り壮麗が防衛した。試合後、吏南が現われマイク。
吏南「おい、壮麗亜美。次のそのベルトの挑戦者は、この吏南様だ! 今日も勝ったし、前回の代々木も吏南が勝ってるから文句ねえよな。っていうか、オマエがフューチャーのベルト持ってて、まったくおもしろくねえんだよ、バーカ! フューチャーはもっと若手で争って注目されるべきベルトだから、この吏南様が巻いて、もっとフューチャー戦線盛り上げていきます。テメエの出番はもう終わりだよ、このクソババア」
壮麗「ハイハイ、まず次期挑戦者、私は、まあ吏南が一番先に噛みついてきてくれた時から吏南とやりたいってずーっと思ってたから、 もちろん大歓迎です。でも、クソババアねえ。私もそんなふうに言われる歳になったんですか。でもなあ、オマエもすぐクソババアになるんだよ。まあまあ、私がこのフューチャーのベルトを持って気に入らないって言うんだったら、しっかり本気で取りに来いよな」
吏南が退場。
壮麗「次の防衛戦吏南に決定ということで、私も気合を入れてしっかり(期限の)8月まで守り抜きたいと思います」
◆タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
○MIRAI |
10分15秒 |
渡辺桃 |
朱里 | スターライト・キッド● |
朱里&MIRAI組のゴッズアイとスターライト・キッド&渡辺桃組の大江戸隊がタッグで対戦。
MIRAIとキッドが先発。ロープワークからキッドがコルバタ、桃と合体しドロップキックをぶち込むとリング下に送り出して場外戦へ。桃がMIRAIに「魂込めろよ」と挑発。ロープに振られたMIRAIがショルダータックルで桃を吹っ飛ばす。替わった朱里がドロップキックもキッドが乱入。朱里はクローズラインをカットしキッドにバッククラッカー、桃にダブルアームスープレックス、サッカーボールキック。朱里が仁王立ちすると桃がサッカーボールキックをやり返す。前からの蹴りを朱里がかわすとお互いのローが交錯。桃は裏投げからPK。キッドが朱里へダイビングボディーアタック、その場飛びムーンサルト。朱里がキッドをマットに叩きつけるが2カウント。MIRAIが串刺しボディーアタック、ラリアット、ミサイルキック。キッドが返すと桃とダブルの串刺し攻撃から蒼魔刀の挟み撃ち。キッドはMIRAIへスイングネックブリーカー。キッドがMIRAIへエルボー、MIRAIがキッドにDDT。キッドが返すと、MIRAIはアームロック。しかし桃がハイキックでカットする。キッドはコーナーに上がり旋回式ダイビングボディープレス。桃とキッドがマジックキラー狙いも朱里がカットしてジャーマン。MIRAIがキッドを捕獲し朱里がダイビングギロチン投下。MIRAIは裏投げを決めるが桃のカットが間に合う。MIRAIがキッドにミラマーレショックを狙うがキッドが切り返し丸め込む。MIRAIがラリアットもキッドの肩が上がる。MIRAIがアームロックから丸め込むと3カウントが入った。
◆8人タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
桜井まい |
9分23秒 |
葉月 |
テクラ | 羽南 | |
○舞華 | 飯田沙耶● | |
ジュリア | 岩谷麻優 |
ドンナ・デル・モンドのジュリア&舞華&桜井まい&テクラ組とSTARSの岩谷麻優&葉月&羽南&飯田沙耶組が8人タッグマッチで全面対決をおこなう。
試合前に挨拶したフワちゃんがSTARSのセコンドにつく。羽南とテクラの先発でスタート。ロックアップから腕の取り合いとなり、羽南がヘッドロックでグラウンドにもっていく。テクラのヘッドシザーズを羽南が抜けてドロップキック、スターズが総出でテクラを捕獲し連係攻撃。テクラが岩谷にコルバタ、ビッグブーツ、フェースクラッシャー。ジュリアが岩谷に串刺しエルボーアタック。もう一発予告するとSTARSが救出へ。しかしジュリアと桜井で合体しDDT、ドロップキックの競演。ジュリアが岩谷にベアハッグから後方に投げつける。岩谷が返すとバックキック。ジュリアの突進をかわしドロップキックを叩き込む。葉月がジュリアに串刺しエルボー、ミサイルキック、顔面ウォッシュ、フルネルソンバスター。ジュリアがセントーンをかわしサブミッションも羽南がカット。しかしジュリアが羽南を場外に送り出し葉月にファルコンアロー。葉月が返すとコードブレイカー。飯田が舞華に逆水平連打。舞華が突進を止めて後方に投げ捨てる。飯田が舞華にショルダータックル。飯田と羽南が合体し舞華を叩きつけるが2カウント。飯田のラリアット狙いをテクラが阻止してDDMが総攻撃。飯田が返すと舞華はブレーンバスターの構え。飯田がこらえて反対にブレーンバスターを決める。舞華が返すと、飯田はコーナーへ。飯田はDDMにカットをさせず飯田ロケットを舞華へ発射。返した舞華に飯田はヘッドバット、ラリアット。しかしジュリアのカットが間に合う。乱戦から飯田が舞華にラリアット狙いも反対にカウンターで食らってしまう。飯田が再度突進するが舞華がラリアット、変形炎華落とし。ギリギリで飯田が返すと、舞華はみちのくドライバー。3カウントが入り、舞華が飯田を破った。
◆6人タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
上谷沙弥 |
15分00秒 |
マライア・メイ |
AZM | 白川未奈 | |
林下詩美 | 中野たむ |
林下詩美&上谷沙弥&AZM組のクイーンズクエストと中野たむ&白川未奈&マライア・メイ組のコズミックエンジェルズ&クラブビーナス混成軍が6人タッグマッチで遭遇。白いベルトを懸けて対戦する上谷と白川には前哨戦第1ラウンドとなる。両者の駆け引きはもちろん、白川がマライアをどう操縦するかもポイントになりそうだ。
白川が先発に名乗りを挙げ上谷と対峙。試合がスタートし、睨み合いから白川が張り手を見舞う。連発した白川はエルボーも連打。上谷が崩れ落ちるがヒザへのドロップキックをかわしてエルボー。上谷の突進に白川はローリングエルボー。上谷が返すと、白川の突進をQQがカット。上谷は白川にストンピング連打から顔面を蹴飛ばしていく。さらにボディースラムで叩きつけカバーするが2カウント。詩美が入り白川にボディースラム連発。AZMが白川の頭部をコーナーに叩きつけ串刺しドロップキック。白川が返すと、AZMはサッカーボールキック。白川が立ち上がりミドルキック。AZMが「なめんな!」ともう一発サッカーボールキック。白川は蹴り足をキャッチされるもネックブリーカー。マライアがAZMにエルボー、チョップの連打。上谷が乱入するがマライアがまとめてミサイルキック。返したAZMがマライアにドロップキック。ブレーンバスター狙いはマライアが切り返すが、AZMがあらためて決めてみせる。詩美がマライアにショルダータックル、背後からドロップキック。マライアが返すと、詩美をかわしてバックキック、スイングDDT。中野が詩美に串刺しエルボー、キックの連打からカカト落とし。詩美が返すとAZMと連係、詩美がラリアット。しかし中野が返してみせる。詩美が担ぎ上げると中野が切り返してグラウンドでサブミッション。しかしQQがカット成功。中野は詩美にブレーンバスター狙い。詩美が切り返しジャーマンも中野もお返しのジャーマン。詩美がもう一発強引にジャーマン。返された詩美は中野を引き起こしコウモリ吊り落とし狙い。中野が切り返しタイガードライバー。両者ダウン状態からエルボーの応酬となり、中野の突進に詩美がラリアット、中野がスピンキック。白川と上谷がリングインしエルボーの打ち合い。上谷が乱打も白川がやり返しカウンターでヒザへのドロップキック。上谷が丸め込みも、白川が打撃の連打から足4の字固め。そこへAZMがフットスタンプでカットする。白川は上谷のヒザへローキック連打。コーナーに振られた上谷が崩れ落ちる。しかしQQのアシストを得て上谷がスワンダイブ式ボディーアタック。白川が返すと上谷がスープレックス。上谷はコーナーに上がりミサイルキック。マライアが上谷にミサイルキック。AZMもミサイルキックを放つと中野がダイビングボディーアタック、詩美がミサイルキック。リング上は上谷と白川。白川がロープを引いて上谷をエプロンに送り出すとマライアがパワーボムの構え、白川のキックで場外に転落すると中野と白川がプランチャの競演。残り1分。白川が上谷にグラマラスドライバー狙い。上谷が切り返すが白川がフロントネックチャンスリードロップ。中野と白川がキックとエルボーの競演。白川が上谷にグラマラスドライバーの構え。タイムアップのゴングが打ち鳴らされる中、白川は上谷をマットに叩きつけた。試合後は上谷と白川が視殺戦を展開した。
◆ひめか引退ロード 15分1本勝負 | ||
なつぽい |
14分48秒 |
ひめか |
ひめかの引退ロードにおいてももっともエモーショナルを掻き立てられる試合のひとつがなつぽいとのシングルマッチだろう。ひめかとなつぽいはタッグを組んだり、舞華を加えた舞ひめぽいでもアーティスト・オブ・スターダム王者に君臨するなど関係が深い。が、なつぽいがドンナ・デル・モンドを離脱し中野たむのコズミックエンジェルズに合流したことで両者の確執も取りざたされた。そしてひめかが4月の横浜アリーナで引退し、5月の後楽園ホールで引退セレモニーをおこないリングを去る。この試合を控えた会見では両者ともほとんど無言。最後の一騎打ちでお互いが何を伝えるか?
握手は交わさず試合開始。ともにコーナーから動かず、ひめかからゆっくりと歩を進め右手を差し出す。するとなつぽいが応じて、ひめかが張り手。なつぽいも張り返し、張り手の打ち合いに。髪をつかみ合うとひめかがエルボー、ヘッドロック。なつぽいが振ろうとするもひめかはグラウンドでヘッドロック。立ち上がっても締め続ける。なつぽいがロープに振るが、ひめかはショルダータックルから逆エビ固め。ひめかが張り手を連打しストンピング、ボディースラム。ボディースラム狙いをなつぽいが切り返しブルドッキングヘッドロック。ひめかが突進をキャッチして場外に投げ捨てる。ひめかも場外に下りるとなつぽいがエルボー連打で向かっていく。バックを取られたひめかだが切り返してラリアット。ひめかは場外でバックドロップを放ちリングに戻る。19カウントでなつぽいが戻ってくるとひめかが手を引いて中央にもっていく。なつぽいが立ち上がりエルボー。ひめかもやり返しエルボーの応酬。ひめかが挑発し、なつぽいがネックブリーカー。返されたなつぽいは腕十字へ。ひめかがエスケープすると、なつぽいは腕を蹴り上げドロップキックを顔面にヒットさせる。場外転落のひめかに、なつぽいがプランチャで舞う。さらにエプロンからダイビングフットスタンプ。リングに戻すとセカンドから腕へのダイビングフットスタンプを投下する。再びコーナーに上がると腕へのフェアリアルギフト。10分経過。なつぽいがコーナーに上がると、ひめかが下からエルボー。ひめかも上がりエルボーの打ち合いに。ひめかはコーナー上で張り手、担ぎ上げると雪崩式バックフリップ。なつぽいが立ち上がりカサドーラで飛びつくが、ひめかがバックドロップ、スライディングラリアット。なつぽいが返すと、ひめかは逆エビ固め。残り3分。なつぽいがエスケープすると、ひめかはアルゼンチン。なつぽいが切り返し腕十字。しかし、ひめかがリフトアップして叩きつける。ひめかがニーアタックも2カウント。コーナーに追い込むと串刺しラリアット、ランニングパワーボム狙い。なつぽいが切り返しトラースキック。起こされたひめかがラリアットを至近距離から3連打、もう一発ラリアットにいくがなつぽいがジャーマン、バックラッシュ気味に飛びついて腕十字へ。残り30秒。締め続けるとひめかがタップし、なつぽいの勝利となった。試合後、なつぽいが手を差し出すと、ひめかも応じて握手をかわした。
ひめか「なつぽい…ひとつ言いたいことがある。なつぽい、関口翔対ひめか、高瀬みゆき。このカードおぼえてる?」
なつぽい「もちろん。ひめかとの試合は、なにひとつ忘れてないよ」
ひめか「もう一度、そのカード実現させよう」
白川が登場しリングへ。
白川「お邪魔しまーす。ひーめか、っていうか、みなさーん、ひめかのプロレスデビュー戦、リングコール誰がしたか、みなさん知ってますかあ? ちゃんみな~。ね、そうなの。ひめかとは10代のときから私たちお友だちだったんですよ。それで楽しいこと辛いこと、たくさん一緒に乗り越えたりしたじゃん。でもさ、このリングで対角に立ってひめかとの思い出、私、アンタにね一回も勝ってないの。だから、引退前にもう一回、私とシングルしろ。いまの白川未奈とシングルしろ」
ひめか「いつかはね来ると思ってたよ。自分も未奈ちゃんとシングルせずに引退しようとは思ってないので、もちろん喜んでシングルやってやるよ。でもね、何回やっても結果は一緒」
白川「いまの白川未奈をなめんなよ、押忍!」
◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負 | ||
<王者組> |
15分51秒 |
<挑戦者組> |
優宇 | 琉悪夏 | |
高橋奈七永 | 刀羅ナツコ |
※第26代王者組の高橋奈七永&優宇が2度目の防衛に成功
ゴッデス・オブ・スターダムタッグリーグ戦を制し、中野たむ&なつぽい組からゴッデス・オブ・スターダムのベルトまで奪った高橋奈七永&優宇組が、舞華&ひめか組に続き2度目の防衛戦。今回は大江戸隊の刀羅ナツコ&琉悪夏組を迎え撃つ。両軍は12・4幕張での公式戦でぶつかり、奈七永組が勝利、そこから優勝をかっさらった。そして再び、奈七永と琉悪夏が冷蔵庫爆弾、冷凍庫爆弾をめぐり対戦する。前回の対戦では勝利した奈七永が琉悪夏に対し弟子入りを命じたものの、琉悪夏は無視するばかりか今後も冷凍庫爆弾を使っていくことをアピール。そして迎える今回のタイトルマッチ。ベルトの行方とともに、ダイビングボディープレスの勝負も注目される。また、トライアングルダービーでも好成績を残しながら決勝トーナメント準決勝で敗れてしまった奈七永組には仕切り直しの一戦でもある。
優宇とナツコの先発でゴング。探り合いから手四つで体をぶつけ合う。優宇がチョップを打ち込みナツコにロープワークをさせず。ともにショルダーをぶつけ合うと琉悪夏が乱入しクロスボディー。大江戸隊がロープに追い込むとカットに入った奈七永も捕獲しエプロンで攻撃。琉悪夏が優宇にセカンドからダイビングボディープレス。琉悪夏は優宇を振ろうとするが反対にコーナーに追い込まれ串刺しエルボーアタックを食らう。ナツコがカットし琉悪夏とタッチ。優宇はナツコにサイドバスター、セントーン。奈七永がナツコにショルダータックル。琉悪夏が乱入すると奈七永がまとめてフェースクラッシャー。奈七永はナツコにブレーンバスター。優宇がナツコと逆水平、エルボーの打ち合い。優宇が払い腰からラリアットを狙う。ナツコが止めて担ぎ上げるとバックフリップ。ショルダーをぶつけ合い、ともにタッチ。奈七永と琉悪夏がラリアットをぶつけ合う。奈七永がエルボー連打、琉悪夏が指示を出し奈七永のラリアットを受けて立つ。琉悪夏もラリアットにいくが奈七永がこらえる。琉悪夏は後ろで手を組むと見せかけラリアット。奈七永が張り手を連打。琉悪夏は顔面をかきむしる。奈七永のラリアットが決まるが2カウント。奈七永がバックを取ると琉悪夏がこらえるもジャーマンを食らう。琉悪夏はすぐに立ち上がり奈七永にフィッシャーマンを決める。奈七永が返すと、琉悪夏は予告して冷凍庫爆弾。しかし奈七永がかわしてコーナーに上がり冷蔵庫爆弾。しかし琉悪夏がヒザを立ててカットする。大江戸隊が次々と奈七永に串刺し攻撃、ナツコがキャノンボール、琉悪夏がリバーススプラッシュ。しかし優宇がセントーンでカットする。大江戸隊のクローズラインに優宇がクロスボディー。奈七永が琉悪夏に延髄斬り。優宇が琉悪夏にダブルチョップ連打。返した琉悪夏に優宇が逆水平。控えの奈七永を大江戸隊のセコンドが攻撃。琉悪夏がエルボー連打も優宇が逆水平で倒してみせる。琉悪夏がエルボー連打も再び優宇が逆水平。優宇が張り手、琉悪夏はエルボー連打も優宇、奈七永がラリアット。ナナモモダイバー狙いを琉悪夏がかわして大江戸隊が凶器で殴打。ナツコがボックスを置いて琉悪夏が優宇への冷凍庫爆弾。しかし奈七永のカットが間に合う。奈七永はナツコにバックドロップ。優宇がまとめてキャノンボール。琉悪夏が返すと優宇はパワーボムの構え。琉悪夏が切り返しフィッシャーマンで投げてみせる。しかし優宇の肩が上がる。琉悪夏が低空クロスボディーも2カウント。もう一発決めるが優宇が返す。もう一発放つが優宇がクリアー。ナツコが優宇を寝かせるとスワントーン。優宇がかわすと奈七永がコーナー上の琉悪夏に雪崩式ブレーンバスター。優宇がリバーススプラッシュ。しかし琉悪夏が返してみせる。7Uppがナナモモダイバーもナツコがカット。15分経過。7Uppが2方向からダイビングボディープレス。奈七永がナツコを捕獲し優宇が琉悪夏にダイビングボディープレス。3カウントが入り王者組の防衛となった。
奈七永「7Upp、防衛成功したぞ! いい歓声だね。いい歓声だよ、スターダムファンのみなさん。ずいぶん7Uppファンも増えたのではなかろうかと。パッション、パッション、パッション、パッション、パッション。いいねえ、いいねえ。後楽園ホールのメインでこうやってベルト防衛することができて、我々はこのまま4月23日横浜アリーナをむかえたいと思いますが、よろしいでしょうか。誰がパッション奈七永と優宇がチャンピオンで横浜アリーナに到達できると思ったか? きっと自分たちだけは自分たちを信じたよね。信じてたよね。このまま突き進みたいと思うんですけども、今回のBMI2000、なかなかいいパッションだったと思う。なんだか知らないけれども、チームでしょ、我々はチーム。ウィーアーチーム。いいパッションしてたよ。あの2人にパッション注入、やってやってもいいと思う。そして次、我々に挑戦してくるパッションのあるチームはどこかな?」
MIRAI&壮麗亜美組がリングへ。
MIRAI「7Upp防衛おめでとうございます。自分たちがここに出てきた意味みなさんわかりますかねえ!?」
奈七永「パッション、パッション」
MIRAI「みなさんお忘れかもしれませんが、タッグリーグ、自分たち引き分けなんですよ。その続き、しませんか? 横浜アリーナで自分と壮麗亜美の挑戦、魂込めて!受けていただけますよね?」
壮麗「私は今日、このフューチャーのベルトの3度目の防衛に成功しました。このフューチャーのベルトを巻いてからずっと私は、このフューチャーのベルトとともに他のベルトを巻くということを目標にしてきました。そしてなにより、そのゴッデスをMIRAIと一緒に巻きたい。そう、ずっとずうっと思ってました。でも私たちはすでに3度挑戦して、その3度とも手が届かなかった。この4度目の挑戦も手が届かなかったら先がないことはわかってます。でも、私たちは2人でそのゴッデスのベルトを巻きたい。4・23横浜アリーナで試合してくれませんか?」
優宇「長くねえ? ギュッと言えよ、ギュッと。試合をしたんだからさ。いや、待ってるよ。タッグリーグでオマエらと15分の中で決着つけられなかったこと、そしておぼえてるんだよね、悔しかったから。だからもちろん、私たち第26代ゴッデス・オブ・タッグ王者いままでの歴代チャンピオンの中でも、もっとも強さを求めたチャンピオンだと思ってるんですけど、みなさんどうですか? そんな私たちが挑戦受けないなんてそんな恥ずかしいこと言うわけないでしょ。もちろん、もちろん受けてやりますけど、それはどこ?いつ?横浜アリーナ? 横浜アリーナででやりたいの? 横浜アリーナってメチャメチャデカいよね。そんなさ、デカいよね。このベルト懸けて闘いたいヤツなんて腐るほどいるんじゃねえのかよ。そうやって、このベルト超ビッグマッチで懸けて挑戦したいヤツ、オマエらだけかよ?」
奈七永「パッションのあるタッグチーム、いまなら募集していますが、誰もいないでしょうか、パッションがある人、いないでしょうか いないでしょうか? おいおい、パッションパッション! 魂こもってるヤツいるじゃねえかよ」
MIRAI「パッション、パッション、パッション、うるせえな!」
奈七永「なにが魂だ、パッションの方が強い」
MIRAI「魂の方が強いに決まってる」
奈七永「パッションだ、パッション」
MIRAI「魂です」
奈七永「パッション!」
MIRAI「魂です」
壮麗「私たちと試合するの怖いんですか?」
奈七永「は?」
優宇「まずパッションパッションなんて半年前からずっと言ってるから。ずっとなパッション一筋に生きてんだよ。ずっとな。パッションの厚みが違うんだよ、こっちは」
壮麗「こっちだって」
優宇「黙れ、黙れ。オマエたちにいいこと言ってやるよ。魂込めて!横浜アリーナで、 高橋奈七永と優宇がパッション注入してやるよ。文句あるのかよ、帰れ」
奈七永「帰れ!」
優宇「帰れ!」
MIRAIと壮麗が退場。
優宇「奈七永、半年前こんな拍手もらえるとは思ってなかったよな!」
奈七永「思ってなかった!」
優宇「わかんないけどさあ、でも、私たちがどれだけプロレスに真摯に向き合って、このスターダムで闘ってるのか、わかってるでしょ、みんなも。こうやってギリギリだけど、そこにいる水森と私と、そして追いかけられるパッションの背中をこうやって7Upp拍手もらえるようになったんだぞ。パッションがあれば、たくさんのお客さんの気持ちも。だから7Uppは横浜アリーナで負けるわけにはいかない。私たちは、これから先もパッションのパワーを突き進んでいきます!」
奈七永&優宇のコメント
奈七永「ありがとう、ありがとう、2度目の防衛成功ということで、ありがとう。新冷凍庫?」
優宇「新冷凍庫? 見てました?」
奈七永「なんかたぶん見間違えじゃなければ、ボックスを置いただけの冷凍庫?」
優宇「あれ、やるひと間違えてんだろ? あんだけ冷凍庫と冷蔵庫の抗争してんだったら、私じゃなくて奈七永にやれよ!」
奈七永「いやいや、だからウィーアーチーム。ウィーアーチーム」
優宇「だけど私その抗争関係ないじゃん」
奈七永「ワンフォーオール、オールフォーワン」
優宇「確かに。痛かった、マジで。ここ最近食らった技の中でホントにマジで何か出ると思った。一番ヤバかったですね」
奈七永「数々のいろんな人とやってる中でも」
優宇「中でもあれは…」
奈七永「すごいパッション感じたよ、BMI2000。タッグリーグの最終戦がBMI2000で初めて当たって勢いにビックリして、すごい試合だったという声をたくさんもらって。でもふだんのあの子たちを知らないから、そうなの?みたいな。あんなBMI2000見たことないという声ももらったけども、いや、ひめてるものあるでしょ。なんでもっと出してこない、出さない? 出せばいいじゃん、もっともっと自分で」
優宇「もっと出してもらわないと、出せないんだよ奈七永に。みんなさ、そうやって要所要所で奈七永にパッション注入されてるかもしれないけど、私この半年間ずっとパッション注入されてんだよ! 強くならねえわけねえだろうがよお!」
奈七永「なに迷惑そうに言ってんだよ!」
優宇「そんなことない、そんなことない、そんなことないよ」
奈七永「パッションだよ、パッションを愛で広げていくんだよ。おお、そうだよ」
優宇「パッションはお客さんの気持ちを変えるから。それをやっぱこの半年間で、とくに今日の後楽園ホールという聖地であれだけの歓声をもらって、やっぱり半年前じゃホントに想像できなかったような光景が目の前に広がってたのは確かだと思います」
奈七永「プロレスって最高だなって思うし、こうやって後楽園のメインに立ったことは最高だった、間違いなく。あとさ、一個、この試合とまた違うことなんだけどさ、月山ホントに消えてるんだけどさ」
優宇「今日なんか見ないなあって」
奈七永「いないんだよ」
優宇「なんか亀になってましたよ」
奈七永「亀になってたね」
優宇「アイツ、ついに亀になりました」
奈七永「大丈夫かな。なんかそれも気になりつつ、あと横浜アリーナでチャンピオンとしてたどり着けるであろう我々。最高な会場で最高の試合をして、まだまだ7Upp続けて、もっと最高な景色見ていきましょうよ」
優宇「横浜アリーナよりもっと大きい会場に、奈七永と行くぞ!」
奈七永「行くぞ! パッション!」
奈七永&優宇「パッション!」