2023/03/20 試合結果

2023年3月19日 『STARDOM in KYOTO 天咲光由凱旋記念大会』

『STARDOM in KYOTO 天咲光由凱旋記念大会
3月18日(土)京都KBSホール観衆570人=満員)

試合結果

◆3WAYバトル 15分1本勝負
水森由菜

7分32秒
スーパーガール

向後桃

※もう一人は飯田沙耶

◆タッグマッチ 15分1本勝負
マライア・メイ

10分7秒
足4の字固め

桜井まい●
○白川未奈 舞華

◆ザ・ベスト・ハイスピード 4WAYバトル 15分1本勝負
鹿島沙希

8分40秒
起死回生

AZM

※もう二人はコグマ、スターライト・キッド

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
○渡辺桃

10分56秒
テキーラサンライズ

葉月
琉悪夏 羽南●
刀羅ナツコ 岩谷麻優

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
○壮麗亜美

11分37秒
雷の如く→片エビ固め

レディ・C●
MIRAI 上谷沙弥
朱里 林下詩美

◆ひめか引退ロード タッグマッチ 15分1本勝負
○なつぽい

12分33秒
ジャックナイフ式エビ固め

ひめか●
中野たむ ジュリア

◆パッション注入マッチ 30分1本勝負
高橋奈七永

14分28秒
冷蔵庫爆弾→片エビ固め

天咲光由

 

試合詳細レポート

◆3WAYバトル 15分1本勝負
水森由菜

7分32秒
スーパーガール

向後桃

※もう一人は飯田沙耶

 当初は飯田沙耶vs水森由菜のシングルが発表されていたがカード変更。STARSの飯田沙耶、向後桃、7Uppの水森由菜が一度に対戦する3WAYマッチとなる。飯田と水森のパワーファイトのぶつかり合いに、このところ水森と絡むことが多い向後がどう絡んでいくか。STARS同士の結託も含め、さまざまな駆け引きが展開される。

 水森は「シングルお願いします!」とアピール。水森、飯田ともに「シングルだったよな」といって向き合うと向後が割って入り「3WAYお願いします」と申し出る。水森と飯田が手四つでの力比べからショルダーをぶつけ合う。向後が突っ込んでいくが吹っ飛ばされてしまう。向後は「3WAYだろ!」とアピールしクロスボディーで2人とも吹っ飛ばす。向後が水森に向かっていくと飯田と共闘し串刺し攻撃。飯田の串刺しエルボーが水森にヒットすると向後が飯田を丸め込む。飯田が怒って向後を睨むが飯田は納得。そこへ向後がスモールパッケージで丸め込む。再び飯田が怒って逆水平の連打を浴びせていく。水森が割って入ろうとするが飯田のチョップを食らい悶絶。飯田は向後に水森を抑えるように指示。飯田がラリアットで突進すると案の定水森がかわして向後にヒット。水森は向後を飯田の上にぶつけるとまとめて逆エビ固め、ボディープレス。飯田が返すと、水森がエルボー。エルボーの打ち合いから水森がショルダータックル。飯田がラリアットをかわしてジャンピングチョップ、エルボーアタック。飯田は予告して飯田ロケットを発射しようとコーナーに上がるが向後がカバーを横取り。水森が返すと向後が丸め込み。水森も丸め込むがともに譲らず。すると飯田がまとめて飯田ロケット。向後が飯田にカウンターのドロップキックを浴びせると2人まとめて619、ジャックナイフ。返された向後はスワンダイブ式ミサイルキックを水森にヒットさせる。しかし飯田のカットが間に合う。飯田のラリアットをかわして向後がトラースキック、水森を捕まえネクターピーチを狙うが丸め込まれる。向後が返すが水森がスーパーガール。3カウントが入り水森の勝利となった。

◆タッグマッチ 15分1本勝負
マライア・メイ

10分7秒
足4の字固め

桜井まい●
○白川未奈 舞華

 舞華&桜井まい組のドンナ・デル・モンドと白川未奈&マライア・メイ組のクラブビーナスがタッグで対戦。

 桜井が「わたくしがいきます!」と先発に立候補するとクラブビーナスからはマライアが名乗り。「あなた日本語何かしゃべれるのかしら」と桜井が問いかけるとマライアは「オイデヤスー、ナメンナヨ!」と答えて襲い掛かる。すると桜井は「お黙り、この庶民が!」とマライアを罵り顔面を踏みつける。しかしクラブビーナスが合体しダブルのドロップキック。白川が入り桜井のヒザをマットに叩きつける。白川は足4の字固めに入るが舞華がカットに入る。しかしマライアが舞華を場外に送り出し白川とともに桜井にキック攻撃。桜井がマライアにDDT、舞華が串刺しラリアット、ショルダータックル。ブレーンバスターを狙うと白川がカットしマライアとダブルのブレーンバスターを狙う。しかし舞華が2人まとめて投げてみせる。マライアがスイングDDT、白川がネックブリーカー、コルバタ式河津落とし。白川の突進を止めて舞華が後方に投げ捨てる。桜井が白川にビッグブーツ、ドロップキック。桜井のダッシュに白川がドロップキックを浴びせ足4の固めに入る。舞華が白川にパワースラム、舞華と桜井でダブルのエルボードロップ。桜井はノーザンライトも白川がクリアー。桜井は白川を引き起こすが、マライアがミサイルキック、白川がエルボー、背中へのキック。桜井が返すと白川はニークラッシャー、ドラゴンスクリューを狙うと舞華の乱入でカットされる。マライアがブレーンバスターの体勢にいくと白川も加わって桜井を叩きつける。桜井が白川の突進にビッグブーツ。白川が延髄斬り。桜井が返すと、白川は後方からヒザへのドロップキック、ドラゴンスクリュー、足4の字固め。桜井がギブアップし白川の勝利となった。

◆ザ・ベスト・ハイスピード 4WAYバトル 15分1本勝負
鹿島沙希

8分40秒
起死回生

AZM

※もう二人はコグマ、スターライト・キッド

 AZM、スターライト・キッド、コグマ、鹿島沙希がいっせいに闘う4WAYマッチ。浪花ルーレットを制してタイトルマッチ挑戦権を獲得した鹿島が指名したのは意外にもAZMのハイスピード王座だった。よってこの試合はタイトルマッチに向けての前哨戦。王者AZMはもちろん、キッド、コグマといったスピードスターが揃った中で鹿島がどんな闘いを見せるのか?

 キッドがコグマ、鹿島がAZMに襲い掛かり試合開始。全員が入り乱れるとAZMと鹿島、キッドとコグマが2方向で視殺戦。AZMがコグマを捕まえ打撃のかわし合い。お互いに「バカ!」と罵り合うとジャンケンでの勝負に移行。AZMがサッとワキ固めを決めるが鹿島とキッドが乱入。キッドがAZMの足を引くと、大江戸隊が2方向で相手を場外に送り出す。鹿島は「疲れた」と言ってキッドともにリング上で休憩を取る。鹿島は「早いもん動きが」とつぶやく。鹿島はキッドに「正々堂々ね」と手を差し出す。キッドと鹿島がコーナーに振り合い技のかわし合いからアームホイップの応酬。両者が握手をかわすとAZMとコグマが丸め込む。AZMとコグマは大江戸隊をコーナーに追い込み串刺し攻撃の連続。コグマが3人まとめてロープ際に追い込んで背中を踏みつける。コグマの突進を鹿島が妨害も、AZM、キッドもカットに入る。キッドは鹿島とAZMにコルバタ、コグマがドロップキックから場外にプランチャ。ひとりかわしたキッドも場外に舞う。キッドはコグマをリングに戻してフィッシャーマン。コグマが返すと、キッドは旋回式ダイビングボディープレス、AZMがダイビングフットスタンプ。AZMが鹿島の腕を取って締め上げる。鹿島がエスケープすると、AZMはコーナーへ。キッドが雪崩式アームホイップでカットすると鹿島がダブルアームの構え。AZMが投げるとコグマがダイビングボディープレス。AZMがキッドとコグマにコルバタ。鹿島がAZMを丸め込むがコグマがカット。キッドがAZMを丸め込むとコグマも入って丸め込みの応酬。AZMの突進をキッドがカットすると鹿島とダブルのフェースクラッシャー。AZMが大江戸隊を挟み撃ちも鹿島がAZMを丸め込むと3カウントが入った。

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
○渡辺桃

10分56秒
テキーラサンライズ

葉月
琉悪夏 羽南●
刀羅ナツコ 岩谷麻優

 岩谷麻優&葉月&羽南組のSTARSと刀羅ナツコ&渡辺桃&琉悪夏組の大江戸隊が6人タッグマッチで全面対決。前日の山口大会における凱旋試合で大江戸隊を破った岩谷が返り討ちにしてみせるか、それとも大江戸隊がリベンジか。今後も続いていくであろう両軍の対戦。高校を卒業したばかりの羽南が勝敗のカギを握りそうだ。

 羽南が「いきます」と先発に名乗り。大江戸隊からは琉悪夏が出てくる。ロックアップから羽南がヘッドロックにとると琉悪夏がロープに振るがドロップキックを食らう。STARSが合体し琉悪夏を集中攻撃、3方向からドロップキックを見舞い、羽南がボディープレス。ナツコが羽南にヘアーホイップ、「高校卒業したんだって? 大人の世界へようこそ!」と顔面を踏みつける。さらに大江戸隊で羽南をロープに捕獲するとナツコがボディープレス。琉悪夏が羽南にビッグブーツ。羽南がエルボーで対抗するが琉悪夏が仁王立ちで挑発。羽南がエルボー連打も琉悪夏が顔面をかきむしる。琉悪夏の突進に羽南が払い腰。葉月が琉悪夏にドロップキック、串刺しエルボー、岩谷のアシストからコードブレイカー。琉悪夏が返すと葉月はフェースロック。しかし大江戸隊がカットに入る。ナツコと桃が突進すると岩谷が葉月を飛び越えドロップキック。STARSが大江戸隊を止めて顔面ウォッシュの競演。琉悪夏が葉月にフィッシャーマン、ナツコがセントーン連発で続く。葉月が返すと、ナツコとエルボーの打ち合い。葉月が二段蹴りから串刺し攻撃。ナツコがかわすとスワントーンボム。葉月がかわしてブレーンバスター。羽南がナツコにダイビングボディーアタック。ナツコが返すと、羽南がダブルリストの構え。ナツコがこらえるとカウンターでラリアット。桃が羽南にミドルキック連打。羽南が桃を丸め込むと岩谷がドロップキックで援護。STARSが桃を抱えて合体フェースクラッシャー、羽南がダブルリスト。桃が返すと羽南が飛びつき腕十字。大江戸隊がカットし、STARSの空中弾を迎撃。羽南のダッシュを琉悪夏、ナツコがカットし桃が裏投げ。ナツコのバックフリップから琉悪夏がセントーン、桃が蒼魔刀。桃は羽南を引き起こしテキーラの構え。STARSがカットし羽南が丸め込むが2カウント。岩谷と葉月がナツコと琉悪夏のラリアットを食らい場外へ。リング上では桃が羽南にBドライバー。決まったと思われたが羽南がクリアー。10分経過。桃がテキーラサンライズを決めると羽南が返せず3カウントが入った。

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
○壮麗亜美

11分37秒
雷の如く→片エビ固め

レディ・C●
MIRAI 上谷沙弥
朱里 林下詩美

 林下詩美&上谷沙弥&レディ・C組のクイーンズクエストと朱里&MIRAI&壮麗亜美組のゴッズアイが6人タッグマッチで激突。フューチャー・オブ・スターダム王座に挑みながらも壮麗に敗れたレディの奮闘に期待がかかる。

 上谷とMIRAIが先発で対峙。バックの取り合いでスタートし上谷が腕を絞り上げる。MIRAIが取り返すと腕の取り合い。MIRAIがグラウンドで腕をロック。立ちあがるとロープワークの攻防から上谷がアームホイップの連発、ドロップキック。レディがMIRAIに「魂込めて回すぞ!」とジャイアントスイングを予告。するとMIRAIが必死にロープへ逃れる。MIRAIはショルダータックルをレディにぶつけ、壮麗と合体しチョップの連打。レディが返すと、朱里がサッカーボールキック3連発。朱里の突進を読んだレディがビッグブーツ、ショルダータックル。詩美が串刺しエルボーアタック。壮麗が乱入するが詩美がコーナーに追い込んで串刺しエルボー、ドロップキック。朱里がエルボーを打つと詩美もやり返す。エルボーの打ち合いから朱里がミドルキック連打。詩美がカウンターのエルボー、朱里がフロントネックチャンスリー。壮麗がボディーアタック、ショルダータックル。詩美が受けて立ちショルダーをぶつけ合う。壮麗が打ち勝つが詩美がすぐに立ち上がりやり返す。両者のラリアットが交錯するが3度目で詩美が打ち勝つ。レディが壮麗にビッグブーツ、河津落とし、ニードロップ。壮麗が返すと、レディは串刺しで突進。壮麗がかわして逆水平の連打を浴びせていく。レディが反転し逆水平連打で逆襲。壮麗が反転もレディが戻して連打する。壮麗のダブルチョップをレディがかわすとネックブリーカードロップ。壮麗がかわすとレディはコブラツイスト狙い。壮麗がこらえてダブルチョップ。レディはアルゼンチンを阻止してコブラツイスト。QQがゴッズアイをサブミッションでとらえてレディを援護する。レディがコブラの継続からダイヤル固めにもっていく。返されたレディはチョークスラムの構え。壮麗がかわすが上谷の二段蹴りからレディと詩美が合体のネックブリーカー、レディがチョークスラムを決める。しかしゴッズアイのカットが間に合う。レディはジャイアントバックブリーカーで絞り上げるが朱里がサッカーボールキックでカットする。MIRAIがレディをマットに叩きつけ朱里がスタンディングギロチン、壮麗が担ぎ上げてサイドに叩きつける。10分経過。壮麗がレディを引き起こしフィニッシュを宣言すると、雷の如くを狙う。レディが切り返し丸め込み。返した壮麗がラリアット連打。レディが返すと、壮麗は雷の如くを決める。3カウントが入り壮麗がレディをフォールした。

◆ひめか引退ロード タッグマッチ 15分1本勝負
○なつぽい

12分33秒
ジャックナイフ式エビ固め

ひめか●
中野たむ ジュリア

 ドンナ・デル・モンドのジュリア&ひめか組とコズミックエンジェルズのメルティア、中野たむ&なつぽい組がタッグで対戦。引退ロードのひめかが赤いベルトの王者ジュリアと組むのも注目だが、3・10後楽園でのシングル、3・11八王子でのタッグマッチに続き再びなつぽいと向き合うことになった。後楽園ではなつぽいが勝利し、八王子ではひめかがなつぽいからフォールを取った。この試合でも両者の間で白黒がつくのか? また、4・23横浜アリーナでワールド・オブ・スターダム王座を懸けて対戦するジュリアと中野には前哨戦。タイトルマッチを意識した展開となること必至だ。

 なつぽいが中野の背中を押して先発に送り出す。DDMからはジュリアが先発もひめかが後方から忍び寄り中野にエルボー、ジュリアとひめかでクローズライン、ショルダータックル。ジュリアは中野をコーナーに振り串刺しエルボー。ひめかが入ると中野がラリアットをかわし、入ってきたなつぽいとダブルでドロップキック、ネックブリーカー。なつぽいがひめかにドロップキック。ボディースラムを狙うが反対に叩きつけられる。ひめかはもう一発ボディースラム。なつぽいが返すと、ひめかはキャメルクラッチ。ジュリアがなつぽいにスリーパー。なつぽいがエスケープしエルボー連打。ジュリアが受けて立ちドロプキック。なつぽいが返すとラリアットをかいくぐりアームホイップ、ドロップキック。中野がジュリアへダイビングボディーアタック。ひめかがバックを取るが、中野が鉢合わせにしてドロップキック。中野はジュリアへニーアタック、エプロンでジャーマンを狙う。ジュリアが切り返して張り手。中野もやり返し張り手の応酬。ジュリアがヘッドバットをぶち込み抱えると後方に投げつける。中野は場外に転落、ジュリアが追いかけ中野を客席に投げつける。ジュリアが戻ろうとすると中野がバックドロップ。リングに戻りエルボーの応酬。ジュリアの突進に中野はスピンキック。タイガーの構えをジュリアが切り返しバックドロップ。ジュリアのニーを中野が止めてヘッドバット。両者ダウンしパートナーにチェンジ。なつぽいが変型卍固めも、ひめかがコーナーに追い込みショルダータックル、逆片エビ固め。なつぽいがエスケープすると、ひめかはアルゼンチンバックブリーカーで絞り上げる。中野がカットするがジュリアも入ってひめかと合体。メルティアがかわしてトラースキック、ドロップキックで競演。メルティアが2方向へ場外プランチャ。なつぽいがひめかをリングに戻し、ダイビングボディーアタック。ひめかが返すと、なつぽいはフィニッシュを宣言しコーナーへ。ひめかが追いつき抱え上げる。なつぽいが逃れるも、ひめかが強引に捕まえてバックドロップ。10分経過。ひめかが逆エビ固めでなつぽいを反り上げる。なつぽいの丸め込みから中野がバイオレットシューティングで援護。メルティアがジャーマンでの競演を狙うがジュリアとひめかが切り返す。しかしメルティアが反転して叩きつけるとジャーマンで競演。なつぽいがひめかにフェアリーストレイン狙い。ひめかがかわしてドロップキックをラリアットで迎撃。もう一発ラリアットも2カウント。ひめかはアルゼンチンからJPコースター。なつぽいが立ち上がりジャックナイフで丸め込むと3カウントが入った。試合後、ジュリアが赤いベルトを中野に誇示。中野がバックからタイガー・スープレックスを決めマウントで張り手の連打。止めに入ったなつぽいも撥ね飛ばすとハサミを持ち出しジュリアの髪の毛を切りにかかる。桜井が止めに入るも中野はジュリアの髪を切り、赤いベルトを高々と誇示してみせた。中野が去るとジュリアはリング上で大の字に。

◆パッション注入マッチ 30分1本勝負
高橋奈七永

14分28秒
冷蔵庫爆弾→片エビ固め

天咲光由

 高橋奈七永がパッションを注入する試合で天咲光由と対戦。デビュー1年の天咲には3度目の凱旋試合であるが、これまでの地元での試合とは比べ物にならないくらいの試練のカードが組まれたと言えるだろう。地元だろうが容赦しないのが奈七永のパッション。3・25横浜で五番勝負を再開させる天咲がどこまで奈七永に食い下がるか。

 QQの上谷とAZMがロープをあげて天咲を迎え入れる。両者ガッチリと握手をかわしゴングと同時に天咲がドロップキックを4連打。エルボー連打で向かっていくと奈七永が「弱いんだよ!」とエルボーを打ち返す。ドロップキックを受けて立った奈七永がショルダータックル2連発からスリーパー。天咲はすぐにエスケープもサッカーボールキックを食らう。奈七永はロープ際に追い込み顔面を蹴飛ばしていく。天咲がエルボー連打で向かっていくと奈七永がヘアーホイップ、ボディースラム。天咲が張り手の連打。奈七永も張り返し張り手の打ち合い。奈七永は「生意気だなテメエコノヤロー」とロープに追い込むとグラウンドでヘッドロック。奈七永は逆エビ固めに移行も天咲がすぐにエスケープ。奈七永はエルボーからチョップ、天咲がエルボー連打、奈七永が張り手。奈七永は「もっとこいよ」と天咲のエルボー連打を受けて立つ。奈七永はコーナーに追い込み逆水平連打。天咲がエルボー連打で反撃。コーナーに振られるが突進をかわし串刺しドロップキック、側転エルボー、DDT。奈七永が返すと天咲はヒザ十字固め。奈七永がエスケープすると、天咲はコーナー際でヒザへのストンピング連打。反対コーナーでは左脚をセカンドロープにかけて絞り上げる。さらに左ヒザへのエルボーを連打、ドロップキック。奈七永が背後にまわりスリーパー。天咲がスタナー気味に脱出し飛びつくとヒザ十字固めにもっていく。奈七永が切り返し変型逆片エビ固め。天咲がエスケープすると、奈七永は背中と腹部にストンピング連打、バックドロップ。しかし天咲がすぐにヒザ十字固めへ。奈七永が返そうとするが天咲は足を取りながら張り手。奈七永が必死に手を伸ばすが距離が足りず。なんとか奈七永がエスケープすると、天咲がヒザへのドロップキック。もう一発は胸にヒットも返される。天咲は気合を入れて奈七永を引き起こし天聖の構え。奈七永が切り返すと天咲はエルボー連打。奈七永が張り手で倒すが天咲が立ち上がり張り手。張り手の打ち合いから奈七永が突進すると天咲がドロップキック。10分経過。返した奈七永に天咲は天聖を決めるが2カウント。天咲がマウントパンチも奈七永が反転、さらに天咲が反転して丸め込む。天咲の突進に奈七永がラリアット。奈七永は「終わりだ!」と叫んでニーを突きさすと逆片エビ固め。天咲がなんとかエスケープに成功。奈七永はダウン気味の天咲を引き起こしエルボーを受けて立つ。奈七永が打撃の連打を浴びせ「とどめ」とブレーンバスターの構え。天咲が丸め込むが2カウント。天咲はボディースラムを狙うが持ち上がらず。奈七永が切り返しブレーンバスターで叩きつけると天咲が立ち上がろうとするのを待って低空延髄斬り。返した天咲に奈七永は至近距離からラリアット。天咲が返すと奈七永は「決めるぞ!」と叫んで冷蔵庫爆弾。3カウントが入り奈七永が天咲を破った。

奈七永がダウンする天咲に握手を求める。天咲と握手をかわすと抱き寄せてハグ。

奈七永「天咲光由、一周年おめでとう。私がゴッデス・オブ・スターダムチャンピオンとしてお祝いさせていただきました。ありがとうございました。京都、京都は天咲の地元ということもあって、レフェリーも全員、ねえ、ひいきというかなんというか! まあまあまあ、いいですよ、いいですよ、そんなものは相手にせず勝ちましたから。おい、ところで、オマエの目標はなんだ?」

天咲「私の目標は、スターダムのてっぺんに上り詰めて光り輝くことです!」

奈七永「おい、てっぺんに上り詰めるまで、どのぐらいの時間をかける予定ですか?」

天咲「あと、1年」

奈七永「おいおいおいおい、じゃあ、お客さんに聞こうか。あと一年で天咲は、てっぺんに上り詰めることができると思いますか?  ひいきしてんじゃねえぞ! どいつもこいつもひいきばっかりしやがってな。私も私もここに乗り込んでベルト取った。闘うときは、でもこうやってみんな温かく応援してくれるよね。プロレスは光も影も全部包み込んでくれる最高のものだよ。オマエが悩んだりしても、辛いことがあったとしても、こうやってお客さんの歓声をもらったらさ、吹っ飛ばないか?」

天咲「……」

奈七永「おい、ボケッとしてんな! ここ大事なところ」

天咲「吹っ飛びます!」

奈七永「それ本心?」

天咲「本心です」

奈七永「パッションあるのか?」

天咲「パッションあります!」

奈七永「パッションあんのかよ!?

天咲「パッションあります!」

奈七永「オマエの入場したときのポーズこうだよね。これをこうして(指を立てて)みろ、パッションだ! だから通じるものがあると信じている。おい、オマエにこれから私も負けないように頑張りますので、よろしくお願いします」

天咲「奈七永さん、こんど対戦するときは、私がパッション注入してあげます! パッション!!

奈七永「もしかしてクイーンズクエスト(のポーズって)パッションなの? パッション……(QQには)パッション入れてやんねえよ。今日は特別に京都ということで天咲とパッションで締めたいと思います! 次、オマエにパッション注入してもらうことを楽しみに私は頑張るからよ、負けねえからよ。京都のみなさん、今日この日を忘れずによろしくお願いします。(天咲のポーズは)腰をくねらせて? お客さんみんなで? ウインクも(して)? 腰をくねらせてパッション、ウインクします。いくぞ! いくぞ! オー、パッション!」

奈七永のコメント

「ありがとうございました。どうだったんだよ、天咲光由。あと一年でてっぺんに咲くそうですけど、どうなんだよスターダム! でもね私は、ああいう若い子をひねり潰して、ああいう悔しい顔をさせて、なんだろうな、生き血を吸ってるような感覚ですよ。若いものを潰して潰して潰して、そのねパッションを私が注入してやってるんだけど、自分もいまというエキスをもらっているつもりです、ハイ。まあ、闘うものとしては上も下も関係ないと思うしキャリアも関係ないと思うけれども、私はいまキャリア26年で、天咲は20歳でしょ。私がデビューしたときには生まれてもない。ソイツが試合後にね、コテンパンにやられたのにね、あと一年でてっぺんに立つという度胸がね、信じられないわ! でも気持ちが大事だから、気持ちがなければ何もできないので、どんどんそうやって言っていったらいいと思う。なんか天咲はのらりくらりとやっているイメージだったので、けっこうドロップキックとかも魂込めてきてたのが伝わったので、間違えていま魂込めてって言ってしまったけども、パッション込めて。天咲の持てる力はぶつけてきてくれたのかなと思います。ハイ。まあ私も、女子プロレスの人間国宝としてこの女子プロレスをどんどん伝えて、お客さんにも伝えて、選手にも身体をもって伝えていきたいと思います。そしてまだまだベルトを守り抜いて私がスターダムのトップを走り抜いていきたいと思います」

天咲のコメント

「パッション注入マッチ無事終了しました。奈七永さんはすごく壁みたいで、どんどんぶつかっても全然ビクともしなくて、私のドロップキック最後は決まったんですけど、そのほか全然最初のドロップキックとかも全然動かなくて悔しい思いをしました。こんど奈七永さんと闘うときはもっともっと成長して、奈七永さんにパッションを注入できるくらいまで成長します」

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