2023/05/04 試合結果

2023年5月4日 『福岡女神伝説2023〜すいとーよスターダム〜』

『福岡女神伝説2023〜すいとーよスターダム〜
5月4日(木・祝)福岡国際センター観衆1338人)

試合結果

◆福岡ランブル 時間無制限
鈴季すず

19分20秒
テキーラショット→エビ固め

桜井まい

※退場順
①レディ・C&月山和香③飯田沙耶④水森由菜⑤HANAKO⑥鹿島沙希⑦さくらあや⑧ジーナ⑨天咲光由⑩テクラ⑪天神マスク⑫スーパーストロング・スターダム・ジャイアントマシン&スーパーストロング・スターダム・ビッグマシン⑭スーパーストロング・スターダムマシン

◆タッグマッチ 15分1本勝負
羽南

8分55秒
ムーンサルトプレス→片エビ固め

ジェシー●
○岩谷麻優 マライア・メイ

◆タッグマッチ 15分1本勝負
○安納サオリ

11分4秒
ポテリング

スターライト・キッド
中野たむ 琉悪夏●

◆タッグマッチ 15分1本勝負
○渡辺桃

7分2秒
テキーラサンライズ

小波●
刀羅ナツコ 朱里

◆タッグマッチ 20分1本勝負
○舞華

16分22秒
みちのくドライバーⅡ→片エビ固め

上谷沙弥
ジュリア 林下詩美●

◆ハイスピード選手権試合 30分1本勝負
<王者>

10分46秒
ヌメロウノ

<挑戦者>
AZM 星来芽依

※第22代王者のAZMが12度目の防衛に成功

◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<王者組>

17分36秒
ジャンピングラリアット→片エビ固め

<挑戦者組>
壮麗亜美 葉月
○MIRAI コグマ●

※第27代王者組のMIRAI&壮麗亜美が初防衛に成功

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<王者>

20分27秒
フィギュアフォードライバーMINA→片エビ固め

<挑戦者>
白川未奈 なつぽい

※第17代王者の白川未奈が初防衛に成功

 

試合詳細レポート

◆福岡ランブル 時間無制限
鈴季すず

19分20秒
テキーラショット→エビ固め

桜井まい

※退場順
①レディ・C&月山和香③飯田沙耶④水森由菜⑤HANAKO⑥鹿島沙希⑦さくらあや⑧ジーナ⑨天咲光由⑩テクラ⑪天神マスク⑫スーパーストロング・スターダム・ジャイアントマシン&スーパーストロング・スターダム・ビッグマシン⑭スーパーストロング・スターダムマシン

 出場選手…飯田沙耶、レディ・C、天咲光由、桜井まい、テクラ、鹿島沙希、月山和香、ジーナ、水森由菜、鈴季すず、スーパーストロング・スターダム・マシン、スーパーストロング・スターダム・ジャイアントマシン、スーパーストロング・スターダム・ビッグマシン、HANAKO、さくらあや、天神マスク。16人参加の時間差バトルロイヤル。3人のマシン軍団に加え、今回はもう一人正体不明の人物が登場。福岡大会ならではと思われる天神マスクとは?

 飯田と月山でスタートし、3人目にレディが登場。月山のオースイをレディがカットしまとめてネックブリーカーから飯田にジャイアントスイング。4人目が水森。水森はクッションで殴りかかり分断するとレディにダイビングショルダータックル。5人目のHANAKOが次々とショルダータックルを見舞っていく。レディとの連係で串刺しショルダータックルを水森へ。6人目がさくら。HANAKOが月山にアルゼンチン、レディにさくらが背後からドロップキックを見舞うとHANAKOにも連打しハイキックを叩き込む。7人目にテクラ。テクラは鎌固めをHANAKOに決めるさくらにキック、スピアを放つ。8人目は鹿島。テクラがレディと月山をまとめて丸め込んで失格させる。飯田が水森のスーパーガールに丸め込まれ退場。水森も丸め込まれ失格。9人目に桜井が登場。HANAKOが失格。10人目に天咲。天咲は桜井にヒザ十字固めもエスケープを許す。11人目はジーナ。天咲が桜井にエルボー、ドロップキック。10分経過。ジーナが天咲にバックフリップも鹿島がカバーを横取り。12人目が鈴季。鹿島が丸め込まれて失格。さくらが鈴季にハイキックで分断。天咲が丸め込むとさくらが失格に。ジーナが旋回式サイドバスターも鈴季がクリアし丸め込む。ジーナが3カウントを奪われ失格。13人目に天神マスクが登場。天咲が失格。鈴季が天神らをコーナーに追い込むが天神が突進をかわすとロープ渡り。14人目、15人目、16人目にマシン軍団が3人まとめて出現。マシン軍が天神を取り囲む。天神はマシン軍と握手をしてテクラを捕獲。天神がテクラをエプロンに追い込みマシン軍が次々突進。天神のドロップキックでテクラがOTRの失格に。マシン軍が次々と天神を攻撃。マシンが天神をフォールし失格させた。ビッグマシン、ジャイアントマシンが失格し。マシンと桜井がエプロンでやり合う。鈴季も加わり3人でやり合うと、桜井のビッグブーツでマシン失格。鈴季がテキーラショットを決めると3カウントが入り桜井失格。最後まで勝ち残ったのは鈴季だった。

鈴季「福岡のみなさん、プロレス界の顔、鈴季すずでーす! 私ね、ランブルなんてやったことないけど、勝っちゃったぞーい! 今日はランブルだったけど、鈴季すずがこのスターダムでベルト総なめにしてやるから。 みんな帰っちゃった…。鈴季すずにおびえてろ」

桜井が鈴季の背後から忍び寄る。

桜井「言いたいことは、それだけですかあ? 九州の庶民レスラー鈴季すず!」

鈴季「庶民?」

桜井「ランブルに勝ったくらいで、アナタ何様のつもり? ところで、福岡大会にお越しの庶民のみなさま、わたくしはこのあとお最高級なおもつ鍋を食べに行きますけど、アナタたち庶民はひとつの明太子をシェアして食べなさい。それでは、ごめんあそばっせ!」

◆タッグマッチ 15分1本勝負
羽南

8分55秒
ムーンサルトプレス→片エビ固め

ジェシー●
○岩谷麻優 マライア・メイ

 STARSの岩谷麻優&羽南組とクラブビーナスのマライア・メイ&ジェシー組によるタッグマッチ。STARSが大型外国人コンビをいかにして攻略するか。

 マライアが先発に立候補するとSTARSからは羽南が手を上げる。グラウンドでマライアがヘッドロックに取ると羽南がロープに振ってドロップキック。岩谷が入りSTARSが連係攻撃、ドロップキックの挟み撃ちから羽南がボディープレス。マライアが羽南をかいくぐりジェシーのアシストからマライアがドロップキック。マライアは羽南をコーナーに追い込みビッグブーツ、ミサイルキック。羽南が返すと、エプロン越しに卍固め。ジェシーが羽南にボディースラム、レッグドロップ。マライアが羽南をコーナーに乗せてチョップを放つと岩谷に投げキッスをしてからフランケン。しかし羽南が食らわずボディーアタック。岩谷がマライアをかわしてドロップキック。マライアとジェシーが合体を試みるが岩谷がまとめてアームホイップ。STARSがドロップキックで競演し岩谷がカバー。マライアが返すと、マライアが突進をかわし旋回式バックブリーカー。マライアとジェシーがダブルでブレーンバスター。岩谷が返すとジェシーが串刺しエルボーアタック、ラリアット。ジェシーが岩谷を後方に叩きつけるが羽南がカットする。岩谷がジェシーを丸め込むがマライアのカットが間に合う。羽南がジェシーに払い腰。岩谷がトラースキックを見舞う。STARSがジェシーをキャッチしダブルのフェースクラッシャー。岩谷がコーナーに上がるがマライアが阻止してジェシーがエプロン越しにブレーンバスター。羽南が2人を鉢合わせにして岩谷がトラースキック。羽南と岩谷がダブルのフェースバスター、岩谷がムーンサルトプレス。3カウントが入り岩谷がジェシーをフォールした。

◆タッグマッチ 15分1本勝負
○安納サオリ

11分4秒
ポテリング

スターライト・キッド
中野たむ 琉悪夏●

 コズミックエンジェルズに合流し、KAIRI&なつぽいとのトリオでアーティスト・オブ・スターダム王者にもなった安納サオリがコズエンリーダーの中野たむとスターダムでの初タッグを結成、大江戸隊のスターライト・キッド&琉悪夏組と対戦する。中野&安納のチームが大江戸隊のラフ殺法をどうかいくぐり勝機を見出すか。

 安納とキッドが先発。睨み合いから安納がキッドの顎に触れるとキッドがロープワークに誘う。キッドがコルバタからドロップキックをワキ腹に、自軍コーナーに追い込み琉悪夏とともに踏みつける、キッドは「テメエのこのことスターダムに帰ってきやがって」と挑発し、片足でカバー。琉悪夏が安納にショルダータックル連打。コーナーに追い込むとチョーク攻撃。安納が突進をかわしビッグブーツからドロップキック。中野が琉悪夏にダイビングボディーアタック。キッドが介入するが、中野がまとめてドロップキック。琉悪夏が返すと、中野がエルボー連打もカウンターでクロスボディーを食らう。キッドが中野にコルバタからボディーアタック、その場飛びムーンサルト。キッドの突進を止めて中野がバックドロップ。安納がキッドとエルボーの打ち合い。ビッグブーツで倒されたキッドだがコーナーに上がる安納に雪崩式アームホイップ、ライオンサルト。安納が返すと、キッドはコーナーへ。安納が立ち上がり雪崩式フィッシャーマン。ロコモーション式を狙うがキッドが反対に叩きつける。琉悪夏が安納にショルダータックル連打。安納が返すと、琉悪夏はフェースロックで締め上げる。安納がエスケープするがキッドが619,琉悪夏がクロスボディー。キッドがコーナーに上がり琉悪夏のフィッシャーマンと合体ダイブ。しかし安納の肩が上がる。琉悪夏はリバーススプラッシュも安納がかわし鎌固め。キッドがボックスで殴打し琉悪夏がネックハンギング狙い。安納が丸め込み中野がバイオレットシューティング。中野がキッドにタイガー。安納が琉悪夏のバックを取るがラリアットを食らう。琉悪夏がネックハンギングボムを決めるが安納が返す。琉悪夏の突進を中野が妨害し安納がフィッシャーマン。安納がジャーマンから丸め込むと3カウントが入った。

◆タッグマッチ 15分1本勝負
○渡辺桃

7分2秒
テキーラサンライズ

小波●
刀羅ナツコ 朱里

 ゴッズアイの朱里&小波組と大江戸隊の刀羅ナツコ&渡辺桃組がタッグで対戦。不定期ながら参戦機会の増えた元大江戸隊の小波に対し、ナツコと桃がどんな攻撃を仕掛けてくるか。

 朱里とナツコが先発で対峙。バックの取り合いから朱里がヘッドロック。ナツコがロープに振るが朱里がコーナーに追い込みぶら下がり腕十字。しかし桃がカットし場外戦になる。ナツコはリングに戻りラリアット、キャノンボール、ブレーンバスター。ナツコと桃が合体も小波が入って朱里とバッククラッカーの競演。朱里はナツコに腕十字から腕固め。ナツコが切り返しバックフリップ。桃が朱里にサッカーボールキック。朱里がドロップキックからニーアタック、フロントネックチャンスリー。小波が桃にスライディングキック。桃と小波がローキックの打ち合い。桃がミドルを打つが小波もカウンターでお返し。小波の突進を桃がかわすと朱里が入って小波とダブルのブレーンバスター。小波が桃にトライアングルランサーの構え。しかしナツコがラリアットでカットし、小波に次々と串刺し攻撃。ナツコが前方に叩きつけると桃が蒼魔刀。しかし小波が返してみせる。小波がスリーパーで桃を捕獲。ナツコが鉄パイプで殴打し、セコンドのキッドがレフェリーを引きつける間に桃とバットで殴打する。桃のBドライバーが決まるが朱里がカット。桃が小波にハイキック。しかし小波がクリアー。ナツコと桃が前方に叩きつけ桃がテキーラサンライズ。3カウントが入り、桃が小波を破ってみせた。

◆タッグマッチ 20分1本勝負
○舞華

16分22秒
みちのくドライバーⅡ→片エビ固め

上谷沙弥
ジュリア 林下詩美●

 地元凱旋の舞華がジュリアとのコンビで林下詩美&上谷沙弥組とタッグ対戦。試合はドンナ・デル・モンドとクイーンズクエストの図式となる。ひめかの引退により舞ひめが消滅した舞華。DDMのリーダー、ジュリアとのタッグで元ゴッデス・オブ・スターダム王者との対戦、とくに昨年の同所で白いベルトを懸けて対戦した上谷との遭遇は、心機一転の闘いとなりそうだ。

 あとから入場のDDMがQQを奇襲攻撃、舞華が詩美に突っかかり場外に追い出すがQQがDDMの足を引いてすぐに逆転。リングサイドで詩美と舞華がショルダーをぶつけ合う。舞華が打ち勝つとジュリアが上谷をリングに戻す。ジュリアは上谷をボディースラム。サーフボードストレッチ。舞華が上谷にショルダータックル。舞華がジュリアのアシストを得てブレーンバスター。舞華が上谷のニールキックをかわすがドロップキックを食らう。上谷がニールキックを命中させると両者ダウン状態。ジュリアと詩美が視殺戦を展開。詩美が串刺しで突進。ジュリアが止めてスイングDDT。しかし詩美が阻止して反対側コーナーに追い込む。舞華も追い込みまとめてドロップキック。詩美はジュリアにコウモリ吊り落としの構え。ジュリアが切り返して卍固め。詩美がその体勢からジュリアを叩きつける。上谷がジュリアにドロップキック。ジュリアがサブミッションを極めるが詩美がカット。ジュリアの突進に上谷が二段蹴り。ジュリアが上谷にファルコンアロー。舞華が串刺しラリアット、フォールアウェイスラム。上谷がスピンキックを決め詩美に託す。詩美がラリアット連打も舞華がクリアー。詩美と舞華がエルボーを打ち合う、詩美がバックフリップ、舞華がブレーンバスター。詩美が返すと舞華はスリーパー。詩美と上谷が舞華にダブルのバックドロップ。詩美がコウモリ吊り落としも舞華が返す。10分経過。詩美がコーナーに上がるとジュリアが妨害し舞華が雪崩式ブレーンバスターで叩きつける。エルボーの打ち合いから舞華が仁王立ち。詩美が連打すると舞華はカウンターでパワースラム。詩美が立ち上がりラリアット。舞華が立ち上がりラリアットが何度も交錯。詩美が打ち勝つと肩車して上谷がミサイルキック。詩美がジャーマンを決めるが、ジュリアのカットが間に合う。詩美は舞華を引き起こしハイジャックボム狙い。しかしジュリアがカットし、舞華が持ち上げジュリアが腹部を蹴り上げる。詩美が返すと、舞華はみちドラ狙い。詩美がこらえてエルボー、舞華がラリアットで倒し、炎華落とし。しかし上谷のカットが成功。舞華はみちドラを狙うが詩美がジャーマン。15分経過。詩美と上谷が舞華にマジックキラーの構え。ジュリアがカットし詩美にニー。舞華が上谷にラリアットで分断。ジュリアと舞華が合体し詩美を叩きつけると、舞華が立ち上がってきた詩美にパンチを叩き込む。さらに舞華がみちのくドライバー。詩美が返せず舞華が3カウントをゲットした。

舞華「(舞華コールに)ありがとう。ありがとう。でも私は今日、この地で変わったんだよ。それだけ、サヨナラ」

◆ハイスピード選手権試合 30分1本勝負
<王者>

10分46秒
ヌメロウノ

<挑戦者>
AZM 星来芽依

※第22代王者のAZMが12度目の防衛に成功

 ハイスピード王座の最多防衛記録を更新し続けるAZM。今回の挑戦者は4・23横浜アリーナで18カ月のブランクからカムバックした星来芽依だ。横アリでは星来がタッグマッチながらもAZMから直接フォール勝ち。復帰から早くもチャンスを手に入れた。AZMは過去、星月芽依時代の星来にハイスピード王座を防衛したが、こんども同じ結果になるとは限らない。生まれ変わった星来が絶対王者化しつつあるAZMをいかにして攻略するか。前回は超高速の丸め込み合戦を展開した2人、果たして今回の結末は?

 コールされたAZMに星来がドロップキックの奇襲攻撃。ゴングが打ち鳴らされロープワークの攻防からAZMがワキ固め。星来が逃れるとすぐにリングに戻ってドロップキック。AZMがかわすが星来がフットスタンプ。AZMがエルボーを打つと星来もやり返す。AZMが「こいよ」と挑発しエルボーの打ち合い。星来が連打しAZMの蹴りをキャッチ。AZMが逃れると星来がドロップキックから場外に追い出す。星来がエプロンを走ってドロップキックもAZMがかわす。AZMは鉄柱越えのプランチャで飛んでみせる。AZMが先に戻ってリング中央で胡坐をかいて待つ。AZMはエプロン越しにヘッドシザーズ。星来が返すと。AZMが顔面ドロップキック。右手をマットに叩きつけると、コーナーに上がりダイビングフットスタンプを右手に放つ。返した星来にAZMはワキ固め。星来がエスケープすると、AZMはコーナーへ。星来が追いつきAZMを場外に落とす。星来がエプロンを走ってドロップキック。AZMをリングに戻すと「お返しだ!」と叫んでロープ越しのヘッドシザーズを決める。AZMが返すと、星来がドロップキック。AZMがスープレックス、ロープに振られた星来が反動を利用しネックブリーカー。両者ダウン。7カウントで立ち上がり星来が丸め込み。AZMも返して丸め込みの応酬。ともに突進を読んで星来がAZMをエプロンに送り出す。AZMがスワンダイブ式ミサイルキックをヒザに放つ。星来がコーナーからダイビングボディーアタック。AZMが返すと丸め込みの連続。星来が反転すると返したAZMが丸め込む。星来が返してジャックナイフ式エビ固め。AZMが返すと、星来の突進を止めて丸め込み。星来が返すとあずみ寿司へ、返した星来が上になるがギリギリでAZMが返す。AZMがサブミッションに入るが星来が反転。AZMがもう一度腕を極めると星来がギブアップした。

AZM「ハイスピード12度目の防衛に成功しました! 星来芽依、惜しかったね。3年前と確かにすごい変わった。アナタならハイスピード変えられるんじゃない? またいつかやろうよ。ありがとう」

AZMが握手を求めるが星来はリングを下りた。すると鹿島がリングへ。

AZM「なんだよ?」

鹿島「お疲れのところ申し訳ありません。失礼します。ホント申し訳ないんですけども、そのハイスピードのベルトにもう一度だけ挑戦させていただけないでしょうか、AZMさん。もう一度だけ」

AZM「もう一度? いやいや、この前あずみ寿司で負けたばっかりだろ」

鹿島「いや、でも、わたくし恵方巻権利証というものを所持しておりまして、ハイ」

AZM「でも恵方巻権利証で前に挑戦したんでしょ」

鹿島「あれは会社が勝手にツイッターで発表して知っただけで、権利はまだ使用していないんですよね、私。なので正式に恵方巻権利証の権利を使用させていただけたらなと思いお願いしました」

AZM「(本部席へ)いいのこれ?」

鹿島「うなずいてらっしゃいますね」

AZM「うなずいてねえよ!」

鹿島「微笑んでいらっしゃいます」

AZM「確かに微笑んでるけど。わかった、わかった。チャンピオンは優しいから、シングルとは言わないけど、3WAYならやってあげてもいいけど。相手用意できるの?」

鹿島「本日中に追ってご連絡させていただければよろしいでしょうか? 本日中に必ず」

AZM「お願いします」

鹿島「当日は正々堂々、よろしくお願いいたします」

鹿島が手を差し出すとAZMも応じて握手。

◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<王者組>

17分36秒
ジャンピングラリアット→片エビ固め

<挑戦者組>
壮麗亜美 葉月
○MIRAI コグマ●

※第27代王者組のMIRAI&壮麗亜美が初防衛に成功

 4・23横浜アリーナ、高橋奈七永&優宇組をリングアウトで破り4度目のチャレンジにしてゴッデス・オブ・スターダム王座を獲得したMIRAI&壮麗亜美。MIRAIには初のベルトで壮麗はフューチャー・オブ・スターダムと合わせ2冠王となった。初防衛戦の相手は地元凱旋でもある葉月とコグマのFWCだ。葉月&コグマ組は元王者。地元での奪回か、それともMIRAI&壮麗組が初防衛か?

 MIRAIと葉月の先発でゴング。葉月がレッグロックもMIRAIが切り返して左脚にエルボー。葉月がヘッドロックに取りグラウンドにもっていくがMIRAIが脱出。壮麗とコグマが対峙。コグマが壮麗を突き飛ばすと壮麗もやり返す。コグマがショルダータックルにいくとこらえた壮麗がショルダータックルで吹っ飛ばす。壮麗はMIRAIを呼び込みコグマにチョップの連打を浴びせていく。MIRAIがコグマにボディースラム。壮麗もボディースラムで続く。コグマがエルボーにいくと壮麗もやり返す。壮麗のラリアットをかわしてコグマがDDT。MIRAIがタッチを求めると葉月が乱入して阻止。葉月は壮麗にコードブレイカーからフェースロック。MIRAIがカットも葉月が壮麗の上に叩きつける。コグマと葉月が顔面ウォッシュで競演。葉月がブレーンバスターを狙うと壮麗が反対にブレーンバスターを決める。壮麗はアルゼンチンで絞り上げ葉月をコーナーに宙吊りにし串刺しボディーアタック。葉月が返すと。壮麗が逆水平。打撃の応酬から壮麗が逆水平を乱打する。葉月がエルボー乱打で反撃し、壮麗が崩れ落ちる。しかし壮麗がラリアット。2発目狙いを葉月が阻止して両者ダウン状態。コグマとMIRAIがラリアットをかわし合いコグマがドロップキック、串刺しで突進。MIRAIがかわすと串刺しエルボーアタック連打、串刺しラリアット。コーナーに上がるとコグマが雪崩式フェースクラッシャー。葉月がトペ、コグマがプランチャを同時に放つ。コグマはMIRAIにミサイルキック、葉月が担ぎ上げ、コグマがダッシュ。MIRAIがかわして壮麗とラリアットの競演。壮麗がMIRAIをリフトアップし場外のコグマと葉月に投げつける。さらに壮麗がコーナーからプランチャ敢行。リングサイドで壮麗が葉月、MIRAIがコグマを担ぎ上げるとリングサイドを徘徊。15カウントで王者組がカムバック。その背後から挑戦者組がドロップキック。しかしMIRAIがコグマを裏投げ。MIRAIのミサイルキック狙いを葉月が止めて雪崩式ブレーンバスター、コグマがダイビングボディープレス。しかし壮麗がカットする。コグマがジャーマン狙いも、MIRAIが切り返しミラマーレ。しかし葉月がカット成功。MIRAIはコグマにバックフリップも2カウント。15分経過。王者組がダブルで葉月をコグマに叩きつける。MIRAIがカナディアンからコグマを投げ捨てるがコグマがカバー。MIRAIが返すとミラマーレショック狙い。こらえられるもMIRAIはバックドロップ。コグマがすぐにやり返す。葉月の突進に王者組がラリアット。壮麗が葉月、MIRAIがコグマを担ぎ上げて叩きつける。しかしギリギリでコグマが返す。MIRAIがラリアットでコグマが一回転。ここで3カウントが入り、MIRAIがコグマを破った。

MIRAI「初防衛成功しました! FWC、そして福岡のみなさん、残念だったがねえ」

壮麗「楽勝だったなあ。たぶんだけどお、この福岡の会場のみなさんは、ついてこれてねえ」

渡辺桃と刀羅ナツコが登場。

MIRAI「おいおい…」

桃「おい、田舎者の地味なクソチャンピオンどもよお、今日、私たちはそこにいる最強の朱里と、いつの間にかウチら大江戸隊を抜けた小波に勝ったんだよねえ。見てたかな、見てないか」

ナツコ「だいたいさ、オマエらはなに言っても、打っても響かない。ベルト持ってるのに応援されない。今日の試合見てて、リングアウト勝ち狙ってせこいことして。この反応がすべてだよ。オマエらが持ってるよりウチらが持ってる方が、おもしろいことたくさんできるな」

壮麗「オイ、ナツコ、琉悪夏はどうしたんだよ?」

ナツコ「琉悪夏はいま高橋奈七永で忙しいんだよ。リーダーだから考えてんだよ、一人ひとりのことを。アイツはいま奈七永に勝てればそれでいいんだよ、関係ねえこと言うんじゃねえよ」

壮麗「タッグパートナー誰でもいいってことですかあ?」

ナツコ「桃とウチは少し前までは敵同士だったかもしれない。でも、お互いにずっと闘ってたんだよ。桃が得意なことも苦手なことも、全部把握してんだよ。オマエらとはタッグの歴史も違うんだよ」

MIRAI「まあまあ、どんな理由であれここに来たってことは、このベルトほしいってことですよね。しかもしかもしかも、琉悪夏が高橋奈七永に忙しいかは知らんけど、刀羅ナツコと渡辺桃、なんか新しいですよね。っていうことは、自分たちTHE NEW ERASの新しい未来巻き込んでるんじゃないですか」

桃「客の反応見ろよ。ホントに地味な発言しかしねえなあ。なあ。いつもみたいに魂込めてとか言ってる方がおもしろかったんじゃねえの? なあ。まあ、いつも込めてる魂を防衛戦にしてやるから、挑戦してやるから、楽しみにしとけよ」

大江戸隊が退場。

MIRAI「魂込めては、締めの言葉なんだよな」

壮麗「どうせ朱里と小波に勝ったって言ったって、アイツら武器がないと勝てないんだから、私たちがしっかり防衛してやります」

MIRAI「魂込めて!このベルト守り抜くぞ!」

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<王者>

20分27秒
フィギュアフォードライバーMINA→片エビ固め

<挑戦者>
白川未奈 なつぽい

※第17代王者の白川未奈が初防衛に成功

 4・23横浜アリーナで上谷沙弥を破りワンダー・オブ・スターダム王座を奪取した白川未奈が初防衛戦。白川が挑戦者に指名したのは、同日にスターダムレギュラー参戦を始めたなつぽいだった。以後、白川はなつぽいへのジェラシーを胸に闘ってきた。上谷沙弥への思いも晴らして挑む初防衛戦。その結末は…?

 試合前、獣神サンダー・ライガーさんが両選手に花束を贈呈。探り合いからなつぽいが張り手を見舞う。なつぽいが左右で連打しカウンターでも張り手。なつぽいはエプロンで白川のバックを取る。白川が抜け出し蹴り足にエルボー、ニークラッシャーを狙うがなつぽいがトラースキックからエプロンでジャーマン。なつぽいはコーナーから場外へプランチャ。ネックロックで花道に連れていくとボディースラム狙い。白川がこらえると、なつぽいは花道を走ってドロップキック、抱え上げると花道にボディースラム。なつぽいがリングに戻り、白川の生還を待つ。白川は17カウントでカムバック。なつぽいは後方からドロップキック。なつぽいのダッシュに白川はヒザへのドロップキック。なつぽいが白川の後頭部に回し蹴り。白川はネックブリーカーを切り返しヒザへの蹴りを連打。なつぽいがエルボー連打で突進も、白川がロープの反動を利用してハイキック。白川が打撃の連打でなつぽいを倒す。白川は顔面を何度も蹴飛ばし、側頭部へのハイキック。なつぽいがバックキック連打。3発目を白川がキャッチもなつぽいが強引に蹴り上げジャーマンへ。白川が返すと、なつぽいがスイングネックブリーカー。なつぽいはコーナーに上がりフェアリアルギフトへ。しかし白川がかわしてヒザ裏へのドロップキックから足4の字固め。白川はリバースDDTの構えもなつぽいが切り返す。白川はヒザを何度もストンピングし足4の字狙い。なつぽいが丸め込むが返した白川がエルボー。白川は後頭部にローリングエルボー、コーナーに乗せるとDDT。なつぽいが返すと。白川は肩車。なつぽいがフェアリーブリンクも2カウント。なつぽいのジャーマンを白川がクリアー。なつぽいがコーナーに上がりフェアリアルギフトを決める。しかし3カウントには至らず。なつぽいは白川を引き起こし、ジャーマン狙い。白川がこらえてロープへ。白川が延髄斬りを決めると両者ダウン状態。白川が立ち上がりコーナーに上がると、なつぽいが追いつき雪崩式ポイ捨てジャーマンを狙う。白川が切り返すとコーナー上でエルボーの打ち合い。白川が連打し張り手を見舞うと雪崩式狙い、なつぽいが落とすが白川が下からドラゴンスクリュー。15分経過。白川は逆回転でもう一発放つと足4の字固め。なつぽいがエスケープすると、白川はグラマラスドライバーを予告。なつぽいがこらえてロープへ。白川が戻してグラマラスドライバー狙い。なつぽいがフェアリングリングで切り返すが2カウント。なつぽいがポイ捨てジャーマン。白川がバックドロップ。白川がバックブローも、なつぽいがジャーマン、しかしロープ際、悔しがるなつぽいは白川を引き起こし腕をクロス、丸め込んだ白川をなつぽいが丸め込む。白川がバックブロー連打から肩車すると旋回して叩きつけ、インプラントDDTへ。20分経過。白川がフィギュアフォードライバーMINAを決めると3カウントが入った。

白川「なつぽい、白いベルト強引に奪うんじゃなくて白いベルトが自然になつぽいにやってくるって言ってたよね。白いベルト、白川未奈を選んだよ。悔しいだろ、奪いに来なよ。でも私は、もっともっともっともっともっと、先に行くよ」

なつぽい「なつぽいは、絶対にそのベルトを巻く! あきらめない、あきらめない! 絶対に巻いてやるから!」

白川「たむ、中野たむ! たむ、聞いてほしい話がある。もう耳に入ってると思うけど。たむ、私の次なる夢は、赤と白の2冠戦を中野たむとやること、そして2冠王者になるってこと。どうかな、2冠戦?」

中野「未奈、遅くなったけど白いベルト戴冠おめでとう。う~ん、赤いベルトの初防衛戦が2冠戦? いいの? 大切な大切なその白いベルト、奪っちゃうよ。未奈は本当に強くなった。でも未奈は、たむには勝てない」

白川「たむさん、私も遅くなったけど赤いベルトおめでとう。たむさん、あんまり私を見くびらないでください。いや、なめんじゃねえ! 私の覚悟見せてやるよ!」

中野「吐いたツバ飲み込むんじゃねえぞ。5・27大田区総合体育館。ふたつのベルト懸けて闘おう。そこで、白川維新イズ、ゲームオーバー」

中野が退場。

白川「…ハイ、初防衛しましたー! 戴冠したときも、みんなの前でチャンピオンとしてしゃべるのホントに初めてで。でもね、ホントにこれを手に入れるまでホントに険しい道のりでした。だけどだけどだけどね、これは絶対間違いないんだ。どんな過去も未来を輝かせてくれるの。だから私は、もっとそれをみんなに証明していくから、白川未奈のチャンピオンロード、見守っててください。(クラブビーナスがシャンパンを)用意してくれたの? ありがとう。」

シャンパンでクラブビーナスが乾杯。

白川「クラブビーナスを立ち上げてからいろんなものを学んでいて。防衛、乾杯! ありがとうございます。とにかくですね、私はもっともっともっと、たくさん夢がある。いま新しい時代を今日防衛したことでスタートしました。2冠チャンピオンだってなるし、防衛戦をやりたい会場があります。全部の夢をかなえていく、このクラブビーナスとともに。初めてのクラブビーナスの締め。クラブビーナス・イズ・ヒアー! ちゃんみなチャンプ・イズ・ヒアー!」

なつぽいのコメント

なつぽい「つかめなかった…。未奈ちゃんは強くなってた…。すっごい成長してた。私が言えることじゃないけど、私は今日、自分の弱さを知った…。だから私は、もっと強くなれるし、もっと優しくなれる。白いベルトは、今日寄ってこなかっただけで、ぽいがもっと、もっと魅力的になったら絶対に私の腰に白いベルトはやってくる、絶対にやってくる! つかみ取る。白いベルトつかむまで絶対にあきらめない。プロレス人生、白いベルト巻くまで絶対にやめれない! たむちゃん、解説席からさ、来てくれたね。ありがとう。白いベルトに届かなかった…。泣かない、泣いてない」

中野「泣いてるよ」

なつぽい「泣いてない」

中野「泣いてるよ」

なつぽい「絶対あきらめないから。絶対白いベルト巻くから」

中野「うん」

なつぽい「約束するから! ありがとう」

白川のコメント

「人生で初めてのメインイベント、ビッグマッチでシングルのメインイベントって初めてで、いま正直な気持ち言ってるんですけど、(プレッシャーに)押しつぶされそうでした。でも勝った、ベルト守れました。上谷たくさん防衛してきた、上谷から取ったベルト、私はもっともっと大きい希望の詰まった、みんなに希望を示せるベルトにします。人生はホントに短いから、死ぬことは決まっちゃってるから、それ以外は自分でつかんで自分ですべてを決めるし、だから私は、赤白の2冠の夢も絶対つかんでみせる。なつぽい、悔しいなら取りに来な。奪いに来な。ベルトは勝手になんてアナタの腰に行かない。そして、中野たむ。私の覚悟を見せてやるよ。すべてをかけて大田区で赤いベルト取りにいく。その先にまた、行っちゃおう」

クラブビーナスが祝福。

「クラブビーナスをもっとてっぺんに持ってく。クラブビーナスが一番だからね。ナンバーワンだよ。クラブビーナス・イズ・ヒアー!」

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