2023/05/13 試合結果

2023年5月12日 『FIBREPLEX presents NEW BLOOD 8』

『FIBREPLEX presents NEW BLOOD 8
5月12日(金)品川インターシティホール観衆407人=満員)

試合結果

◆シングルマッチ 15分1本勝負
月山和香

6分12秒
極楽ドン→エビ固め

さくらあや

◆タッグマッチ 15分1本勝負
妃南

15分00秒
時間切れ引き分け

稲葉あずさ
羽南 稲葉ともか

◆タッグマッチ 15分1本勝負
星来芽依

9分0秒
テキーラショット→片エビ固め

ちゃんよた
○鈴季すず 桜井まい●

◆超新星五番勝負〜第四戦〜 15分1本勝負
渡辺桃

11分4秒
ひとでなしドライバー→エビ固め

天咲光由

◆パッション注入マッチ 15分1本勝負
高橋奈七永

12分5秒
ラリアット→片エビ固め

琉悪夏

◆NEW BLOODタッグ選手権試合 20分1本勝負
<王者組>

16分29秒
モモ☆ラッチ

<挑戦者組>
KARMA HANAKO●
○スターライト・キッド レディ・C

※初代王者のスターライト・キッド&KARMAが初防衛に成功

◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負
<挑戦者>

12分29秒
ハイドレンジア

<王者>
吏南 壮麗亜美

※第9代王者の壮麗亜美が4度目の防衛に失敗。吏南が第10代王者となる。

◆シングルマッチ 15分1本勝負
中野たむ

14分32秒
タイガースープレックスホールド

中野たむ

 

試合詳細レポート

◆シングルマッチ 15分1本勝負
月山和香

6分12秒
極楽ドン→エビ固め

さくらあや

 前回の「NEW BLOOD(「NEW BLOODプレミアム」)」、3・25横浜で初勝利を挙げた月山和香が、同日のジュリア戦でデビューしたさくらあやとシングルで対戦。月山は初勝利の翌日のシンデレラ・トーナメント1回戦でシングル初勝利も挙げた。2回戦でも勝利を挙げたものの、以来シングルでの白星からは遠ざかっている。さくらはまだシングル未勝利ながら、月山相手に初白星をゲットするチャンスにもなるだろう。

 さくらがタックルでグラウンドにもっていくと月山がヘッドロックで立ち上げる。さくらがロープに振ろうとするが月山は離さずにギブアップを迫る。さくらがロープに振るとドロップキック。さくらは「月山上げるぞ」と予告も月山がこらえる。さくらがエルボー連打からボディースラムを狙うが、月山が反対に叩きつける。月山はもう一度ボディースラム。さくらが返すと、エルボーの打ち合い。月山が「こいよ!」と挑発し打ってこさせる。月山の突進にさくらがミドルキック。ドロップキック連打を月山が受けて立つ。さくらはハイキックで月山をダウンさせるが2カウント。さくらは滞空時間の長いボディースラム。月山が返すと、さくらはキックのコンビネーション。返した月山が背後にまわりスリーパー、グラウンドで胴締めに移行する。さくらがエスケープすると、月山は「決めるぞ!」と叫んでエルボー連打。さくらが丸め込みの連続。さくらはハイキックから丸め込む。返した月山がコンプリートショット。さくらが返すと、月山がエルボーから極楽ドン。3カウントが入り月山がさくらを破った。試合後、月山はさくらに肩を貸し一緒に退場した。

◆タッグマッチ 15分1本勝負
妃南

15分00秒
時間切れ引き分け

稲葉あずさ
羽南 稲葉ともか

 羽南と妃南の姉妹がユニットの枠を超えてタッグを結成。稲葉ともか&稲葉あずさの稲葉姉妹と姉妹対決をおこなう。NEW BLOOD参戦から朱里率いるゴッズアイに加入したJUST TAP OUTのともか。妹のあずさも同団体でデビューし、姉のともかが相手をつとめた。そして今回、姉妹で初の他団体参戦で、スターダムの姉妹と対戦することとなった。NEW BLOODで生まれたライバル関係、羽南とともかは昨年6・28後楽園でフューチャー・オブ・スターダム王座をかけて一騎打ちをおこなっており、決着はついていない(引き分けで羽南の防衛)。今回の対戦でさらに火がつくことが予想される。稲葉姉妹が空手なら、羽南&妃南は柔道がベース。珍しい姉妹タッグ対決で、勝ち名乗りを受けるのはスターダム、JTO、どちらの姉妹か?

 あずさが先発に名乗りを挙げると羽南が出てくる。ロックアップからすぐに羽南が腕を取りにいく。腕の取り合いからあずさが足をとりにいくが羽南がヘッドロックでグラウンドへ。ブレイクすると、双方がタッチ。腕の取り合いから、ともかがヘッドロック。妃南が取り返すとロープワークから妃南がヘッドシザーズ。ともかが抜け出しエルボー連打、妃南がドロップキック。羽南が入り妃南と合体エルボー。羽南が背後から飛び乗り、姉妹でのドロップキックへ。羽南はフットスタンプからカバーするがともかが返す。羽南がダブルリストを狙うがともかがこらえてあずさと合体。羽南をコーナーに追い込みダブルの二段蹴りから正拳突き、顔面への二段蹴りを左右から決める。あずさの突進に羽南はドロップキック、ボディースラム。妃南があずさに滞空時間の長いボディースラム。あずさが返すと、妃南はキャメルクラッチにとらえる。そこへ羽南がドロップキック。羽南が「どうした姉越えするんじゃねえのか!?」とあずさを挑発しエルボーを受けて立つ。あずさがミドルキックで羽南を倒し、ともかに託す。すると妃南が入ってともかに向かっていく。しかしともかが二段蹴りで妃南を排除。羽南が払い腰でともかを叩きつけると妃南が入ってドロップキック。ともかが妃南の顔面にニー。あずさが妃南に串刺しで二段蹴り、PK。妃南が返すと、あずさがニー。妃南が払い腰からボディースラム。逆エビ狙いをあずさが切り返しヒザ十字固め。ともかが羽南を場外に送り出しあずさが妃南にサッカーボールキック。前からも蹴りを見舞うが妃南が返す。あずさはフィニッシュを予告し姉越え狙い。妃南がかわしてネックブリーカー、STO。あずさが返すと、顔面にキック。しかし妃南があずさをマットに叩きつける。10分経過。ともにタッチをかわし羽南とともかがエルボー合戦。羽南がダイビングボディーアタックからダブルリストアームサルト。羽南と妃南がダブルのSTO、羽南がカナディアンから前方に叩きつける。ギリギリでともかが返すと、エルボーの打ち合い。ともかがサッカーボールキックも羽南が返す。ともかはワキ固めからフェースロック。残り2分。妃南がカットもともかが場外に送り出す。ともかの一撃必殺ともか蹴りを妃南が払い腰で阻止、羽南がフェイマサ―を決めフィニッシュを宣言。羽南がブロックバスターホールドを決めるとあずさのカットが間に合う。あずさが姉越え、ともかがみちのくドライバー。しかしギリギリで妃南がカット成功。ここでタイムアップとなり、時間切れ引き分けとなった。

◆タッグマッチ 15分1本勝負
星来芽依

9分0秒
テキーラショット→片エビ固め

ちゃんよた
○鈴季すず 桜井まい●

 NEW BLOODで組まれる桜井まいとちゃんよたのチームが今回も登場。とくに桜井が貴婦人マイクでブレイクしてからは初となるだけに、ちゃんよたとのコンビはよりいっそう注目度が高くなりそうだ。しかも相手は鈴季すず&星来芽依組。両者ともスターダムのゴールデンウィークシリーズに参戦し、何度かタッグも組んできた。鈴季は女子プロ界のトップを狙い、星来は5・4福岡でAZMのハイスピード王座に挑戦、ベルト奪取は逃したがハイスピード戦線の台風の目となることが期待される。そんな中でおこなわれるこのタッグマッチ。ここから何が生まれるか?

 桜井が「わたくしがいきます」と立候補し「ジュリアのことが好きで好きでたまらない鈴季すず出てきなさい」と指名。すると星来が「このクソババア!」と桜井にドロップキック。2発目をかわした桜井が「この庶民が!」と星来を踏みつける。星来が「この貴婦人かぶれが!」と挑発すると、桜井は「おだまり!」。星来がロープワークを狙うが桜井がロープを離さず拒否。星来は足を踏みつけて桜井を振ろうとするが張り手を食らう。桜井のエルボーを星来がかわし睨み合い。鈴季とちゃんよたが対峙。鈴季がドロップキック、ちゃんよたがショルダータックル。エルボーの打ち合いから鈴季が連打。ちゃんよたもやり返すが星来が乱入し鈴季と串刺し攻撃。返したちゃんよたが桜井のアシストから鈴季をマットに叩きつける。ちゃんよたは桜井を肩車し鈴季の上にボディープレス。ちゃんよたは桜井を背負いダブルでボディープレス。鈴季が返してちゃんよたにスピアを放つ。星来がちゃんよたにドロップキック、エプロン越しにドロップキック。もう一発見舞うと、ちゃんよたをかいくぐり頭部を踏みつける。ちゃんよたは突進を止めてリフトアップスラム。桜井が星来へ串刺しビッグブーツ、ネックブリーカー、ドロップキック。星来が突進をかわしネックブリーカー。鈴季が桜井の背後からニーアタック、サブミッションでギブアップを迫る。しかしちゃんよたがカットする。鈴季の突進をちゃんよたが止めてラリアット。桜井と合体しダブルのブレーンバスター。しかし星来のカットが間に合う。ちゃんよたが桜井を担ぎ上げるがコーナー上の桜井を星来がカットし、ちゃんよたへダイビングボディーアタック。鈴季が桜井を持ち上げ星来がドロップキック。ちゃんよたがカットすると鈴季と星来にショルダータックル。ちゃんよたが鈴季を担ぎ上げ、桜井がミサイルキック。桜井とちゃんよたが突進も鈴季がかわし桜井にちゃんよたのラリアットが誤爆。鈴季が桜井を蹴り上げるが2カウント。鈴季は桜井にテキーラショット。3カウントが入り、鈴季が桜井を破った

桜井「(退場する鈴季&星来へ)お待ちなさい! アナタたち田舎者は、この品川で試合ができたことを誇りに思いなさい! 帰ってよろしくてよ(鈴季&星来が退場)。そして今日、品川大会にお越しの庶民のみなさま、ごきげんよう。品川は、わたくしが中学高校時代に育った街でございますわ。今夜はちゃんさまとグランドプリンスホテル高輪でおディナーをいただきながら、やけ酒ですわ! アナタたち庶民は、品川駅港南口エスカレーターを下りてすぐ目の前にある富士そばでかけそばでも食べなさい! ちなみに、天かすは無料よ。それじゃ、ごめんあそばっせ!」

◆超新星五番勝負〜第四戦〜 15分1本勝負
渡辺桃

11分4秒
ひとでなしドライバー→エビ固め

天咲光由

 天咲光由の5番勝負第4戦、こんどの相手は大江戸隊の渡辺桃である。昨年3・11「NEW BLOOD1」で林下詩美を相手にデビュー。五番勝負ではジュリア、中野たむ、朱里の胸を借りてきた。そして迎える桃はこれまでの五番勝負の相手とはまったくことなることもあり苦戦は必至と思われる。が、五番勝負の佳境を迎えてそろそろ白星がほしいのも正直なところだろう。天咲が桃への秘策を用意しているのか。桃は余裕でこの試合に臨むと思われるが…。

 ロックアップで組み合い、桃がロープに押し込む。桃のハイキックを天咲がかわしてエルボー連打から突進もドロップキックを食らう。桃は天咲を場外に送り出す。するとセコンドの刀羅ナツコがボディースラム。桃は天咲を客席に投げ込む。リングに戻すとロープに固定しバットで首を攻撃。ロープに振るとバットで殴打し、再び場外に送り出す。桃はリングサイドでブレーンバスター。13カウントで桃は天咲が手をかけたロープを蹴り上げる。19カウントで天咲がカムバック。桃はコーナーに追い込み蹴り上げる。天咲がエルボー連打で向かっていくとブレーンバスターの構え。桃がこらえてボディースラムで叩きつける。ノドを踏みつけ「終わりかよ」と挑発。天咲がエルボー連打からコーナーに振ると側転エルボーアタック、ドロップキック。桃が返すと天咲はヒザ十字。桃が突進をかわしストンピング連打。PKを天咲がキャッチしもう一度ヒザ十字固めへ。桃がエスケープすると、天咲がヒザへのドロップキック。返した桃に天咲はDDT狙い。桃が切り返しPK。返した天咲に桃はチキンウイングフェースロック。天咲は桃の手に噛みつき脱出する。怒った桃が「終わらせてやるよ!」と叫びバットを持ち出す。レフェリーが止めると天咲がドロップキック、DDT、スイングDDT。しかし桃が返してみせる・天咲が天聖を狙うが桃が切り返して裏投げ、蒼魔刀。天咲が返すと天咲は天聖。かわした桃が蒼魔刀。桃はコーナーから蒼魔刀を放つ。返した天咲に桃はパイルドライバーの構え。天咲が切り返すと桃がハイキック。立ち上がった天咲が丸め込み。天橋立を桃が返すとカウンターでハイキック。10分経過。桃は顔面を蹴り上げカバー。2カウントで引き起こし、「ラクにしてやるよ」とひとでなしドライバー。3カウントが入り、桃が天咲をフォールした。

桃「天咲光由、この大会、オマエの大会なんだっけ? なあ、おい、そんなクソみてえなクソ新人が、私は大嫌いなんだよ。おい、あとオマエ、渡辺桃って呼び捨てにしたけど、渡辺桃さんだ。呼び捨てにするんじゃねえぞ。あのクソみてえなQQで、精々頑張れよ」

桃が退場。

天咲「天咲光由五番勝負4戦目、敗れてしまったんですけど、残り1戦、私には闘いたい相手がいます。同じクイーンズクエストで02ラインのパートナー、AZMさんと天咲光由五番勝負最終戦、越えなければいけない壁として超えたいと思ってます。いや、超えます!」

◆パッション注入マッチ 15分1本勝負
高橋奈七永

12分5秒
ラリアット→片エビ固め

琉悪夏

 高橋奈七永のパッション注入マッチに琉悪夏が挑む。奈七永の冷蔵庫爆弾をモチーフにしたと思われる琉悪夏の冷凍庫爆弾。奈七永がスターダムのリングに戻ってきてから何度か対戦した両者だが、冷蔵庫使用問題については決着がついていない。タッグリーグ戦で対戦した際、奈七永は琉悪夏に向かい「冷蔵庫師匠と呼べ!」と命令。しかし琉悪夏は無視して冷凍庫爆弾を使い続けることを宣言していた。そして迎える一騎打ち。ゴッデス・オブ・スターダム王座を失った奈七永だけに、さらに恐ろしい冷蔵庫爆弾が投下されるかもしれない。

 奈七永が琉悪夏にパッションタオルを見せつける。琉悪夏は「お願いします」と両手を差し出す。「奈七永さん、よろしくお願いします」とあらためて手を出すと奈七永が応じて握手が成立。ゴングと同時に両者がショルダーをぶつけ合う。奈七永がヘッドロックから腕を取り絞り上げる。琉悪夏が切り返すと、奈七永も切り返し腕の取り合い。奈七永がヘッドロック、琉悪夏が切り返そうとするが奈七永が締め続ける。琉悪夏が切り返し叩きつけると視殺戦。エルボーの応酬から奈七永が張り手。ヘアーホイップを琉悪夏が拒否して反対に叩きつける。すぐに奈七永がショルダータックル。琉悪夏もやり返すがセントーンはかわされエルボードロップを食らう。奈七永はスリーパーに琉悪夏をとらえる。奈七永がサッカーボールキックからワキ固め。琉悪夏がエスケープすると、奈七永がコーナーに追い込み逆水平連打。琉悪夏の突進に奈七永が足を出しフェースクラッシャー。琉悪夏が立ち上がり「こいよ!」と挑発。マウントを取りパンチの連打。奈七永が反転しやり返す。琉悪夏が元に戻しエルボー連打。コーナーに追い込むと至近距離からラリアット連打。奈七永がやり返すが琉悪夏もラリアット。奈七永が連続でこらえてバックドロップ。琉悪夏が返すと奈七永の突進を止めてマットに叩きつける。返した奈七永に琉悪夏はフィッシャーマンの構え。奈七永が切り返しフェースロック。琉悪夏がエスケープすると、奈七永がエルボー連打。琉悪夏がクロスボディー、フィッシャーマンバスター。返した奈七永に琉悪夏は「決めるぞ!」と冷凍庫爆弾狙い。奈七永が立ち上がり張り手、雪崩式ブレーンバスター。しかし琉悪夏が返してみせる。奈七永はコーナーに上がり冷蔵庫爆弾。しかし琉悪夏がボックスで迎撃。奈七永の上にボックスを乗せて冷凍庫爆弾を投下する。琉悪夏は「まだ!」と叫んでもう一度コーナーへ。冷凍庫爆弾をもう一発決めるが、奈七永の肩が上がる。琉悪夏はネックハンギングの構え。奈七永が切り返すとカウンターでラリアット。10分経過。奈七永が冷蔵庫爆弾を決めるが琉悪夏が返す。奈七永は琉悪夏を引き起こしエルボー。琉悪夏が立ち上がるがラリアットを食らう。琉悪夏が立ち上がり張り手連打。奈七永もやり返し張り手の打ち合い、奈七永が延髄斬り。琉悪夏が返すと、奈七永がラリアット。琉悪夏が返せず奈七永が勝利した。

琉悪夏はナツコの肩を借りるも、奈七永に向けて中指を突き立てて退場した。

◆NEW BLOODタッグ選手権試合 20分1本勝負
<王者組>

16分29秒
モモ☆ラッチ

<挑戦者組>
KARMA HANAKO●
○スターライト・キッド レディ・C

※初代王者のスターライト・キッド&KARMAが初防衛に成功

 NEW BLOODで新設されたタッグ王座。初代チャンピオンの座を獲得したのはスターライト・キッド&KARMA組だった。KARMAはディアナの梅咲遥がNEW BLOOD限定で変身した姿。それを操るのがキッドという図式である。初防衛戦の相手に名乗りを挙げたのはレディ・C&HANAKO組。日本の女子プロレス界で最長身を誇るコンビにとって、実績豊富なキッド&KARMA組はNEW BLOODにふさわしくない存在。挑戦者組はNEW BLOOD本来の意味に戻すべくキッド&KARMAに挑むこととなる。勝てばレディ、HANAKOとも初戴冠。とくにHANAKOにとっては初勝利が初戴冠となる可能性があるだけに、快挙への期待がかかるが…。

 ゴング前に挑戦者組が奇襲を仕掛ける。ロープに振ってショルダータックルを同時に決めると場外戦へもっていく。しかしリング下では王者組が優勢に。かわし合いからキッドがコーナーに上がるとレディがカット。HANAKOはリング下でKARMAをマットに叩きつける。挑戦者組がキッドをリフトアップしKARMAに投げつける。レディがキッドをリングに戻しストンピング連打からジャイアントスイング20回転、串刺しビッグブーツ。キッドが返すと、レディはコブラツイスト狙い。キッドが切り返すとレディはチョップの打ち合いにもっていく。キッドの突進にレディがネックブリーカー。チョークスラムはキッドが切り返しKARMAに託す。KARMAがレディに突進と見せかけ顔面をかきむしるとドロップキック。KARMAはレディをボディースラムで叩きつけワキ固めへ。KARMAとキッドが合体、レディが切り返すがKARMAのドロップキック、ミサイルキックを食らう。レディが返すと、KARMAがフィッシャーマン狙い。レディが切り返しコブラツイスト。キッドがカットしようとするとHANAKOがアルゼンチンでアシスト。KARMAがエスケープするとレディがビッグブーツ、HANAKOも続く。合体ビッグブーツも決めるがKARMAが返す。レディがチョークスラムの構えにいくがKARMAが阻止。レディが走らせずにマットに叩きつける。KARMAがレディにバックドロップ、レディがビッグブーツ。両者ダウン状態。HANAKOがキッドのクロスボディーを受け止めコーナーに追い込み突進。キッドがかわすとヒザへのドロップキック。キッドはその場飛びムーンサルト、ストレッチマフラー。黒虎脚殺狙いはHANAKOがエスケープ。キッドのフィッシャーマン狙いをHANAKOが阻止してブレーンバスター。レディが入りキッドに串刺しエルボー、HANAKOがボディーアタック。挑戦者組がビッグブーツの挟み撃ち。しかしキッドが返してみせる。レディとHANAKOがキッドを持ち上げる。キッドが切り返し鉢合わせにするとまとめてコルバタ。KARMAが場外にプランチャで飛ぶ。キッドが戻されたHANAKOにフィッシャーマンズスープレックス。HANAKOが返すと、キッドは旋回式ダイビングボディープレス。HANAKOがかわしキッドが悶絶。キッドが顔面へのドロップキックを決め、KARMAと合体。しかしレディがカットし脳天唐竹割り、HANAKOがまとめてブレーンバスター。HANAKOはキッドを担ぐが丸め込まれる。HANAKOがビッグブーツからキッドを前方に叩きつける。すぐにKARMAが援護しキッドがストレッチマフラーから黒虎脚殺へ。レディがカットするがKARMAが場外に送り出す。キッドはフィニッシュを宣言し旋回式ダイビングボディープレス。HANAKOが返すと、キッドはムーンサルトプレス狙い。するとレディがカットしHANAKOを叱咤。HANAKOが立ち上がりレディとダブルで雪崩式ブレーンバスターを敢行。レディが指示もHANAKOはカバーにいけず。ようやく覆いかぶさるがKARMAがカット。15分経過。HANAKOがキッドを担ぎ上げサイドに叩きつける。これもKARMAのカットが成功。KARMAはレディに突進するがチョークスラムを食らう。HANAKOがキッドを引き起こしアルゼンチンから前方に叩きつける。しかしギリギリでキッドの肩が上がる。HANAKOがキッドを起こしパワーボムの体勢。しかしキッドがモモ☆ラッチで丸め込むと3カウントが入った。

キッド「ウチら、ブラディフェイトがNEW BLOODタッグ初防衛したってよ! 最長身タッグだからってなあ、ウチらが組めば勝てるヤツらはいねえんだよ。でもさ、来月もNEW BLOODあるらしいじゃん。ウチらがせっかくこのベルト持ってるんだったら毎回防衛戦やりてえと思ってるところなんだけど、ウチらの遊び相手になってくれるヤツがいないの~?」

稲葉姉妹が登場。

あずさ「はじめましてプロフェッショナルレスリングJUST TAP OUT所属、稲葉姉妹の妹の稲葉あずさです。単刀直入に言います。そのベルト、稲葉姉妹に挑戦させてください」

ともか「いや、次の挑戦者は稲葉姉妹で決定! スターライト・キッドとKARMAからそのベルトを取って、稲葉姉妹がベルトの価値上げます」

あずさ「稲葉あずさの姉越え!」

ともか「一撃必殺ともか蹴り!」

稲葉姉妹「押忍!」

キッド「また稲葉ともかですか。パートナーチェンジして、また稲葉ともかですか。なんか言ってやれ、KARMA」

KARMA「ベルトの価値を上げる? そんなんでウチらに勝てるわけねえだろ。なあ、遊んでやるよ。NEW BLOODを支配するウチら、ブラディフェイト」

◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負
<挑戦者>

12分29秒
ハイドレンジア

<王者>
吏南 壮麗亜美

※第9代王者の壮麗亜美が4度目の防衛に失敗。吏南が第10代王者となる。

 昨年1019新宿「NEW BLOOD5」のメインで羽南の長期政権を切り崩し、フューチャー・オブ・スターダム王者となった壮麗亜美。今回は琉悪夏、桜井まい、レディ・Cにつづく4度目の防衛戦で、しかもゴッデス・オブ・スターダム王座を奪取した2冠王としてのフューチャー防衛戦となる。こんどの相手は、大江戸隊の吏南。吏南にとっては昨年3・26両国で姉・羽南に敗れて以来のフューチャー王座挑戦だ。フューチャー王座へのこだわりが人一倍強いという吏南が、1年2カ月ぶりの挑戦で悲願のフューチャー王座初戴冠を成し遂げるか。2冠王となった壮麗の壁は高いと思われるが…。

 先にコールされた吏南がコール終了を待たずにドロップキックの奇襲攻撃。壮麗を花道に送り出しベルトとガウンで殴りかかる。イスに座らせるとビッグブーツで倒しリングに戻す。吏南の突進に壮麗は「なめんな!」とショルダータックル。コーナーに追い込み強烈な逆水平。連打を浴びせカバーすると吏南が返す。壮麗は逆エビ固め決めるが吏南がエスケープ。壮麗はボディースラムから払い腰を阻止してエルボー。壮麗のダッシュに吏南が払い腰、串刺しダブルニーアタック。壮麗が返すと吏南はワキ固めから腕固めに移行。壮麗がエスケープすると、吏南がロープを蹴り上げコーナーからダイビングフットスタンプを腕に落とす。吏南の突進に壮麗がエルボー。吏南もやり返すが壮麗がサイドに叩きつける。返した吏南に壮麗はアルゼンチン。壮麗は吏南をコーナーに宙吊りにし串刺しボディーアタック。吏南が返すと、壮麗がバックドロップの構え。吏南が切り返すと卍固め。壮麗がエスケープするが吏南がビッグブーツで場外に落とす。吏南がおいかけリング下でビッグブーツ。吏南はコーナーからダイビングダブルニードロップ。壮麗をリングに戻し卍固めから壮麗を叩きつける。さらにコーナーからダイビングダブルニードロップ。しかし壮麗の肩が上がる。吏南が卍固めにいくが壮麗がコーナーに追い込み串刺しで突進。吏南がかわすが壮麗がダブルチョップ、ブルーサンダー。吏南が返すと、エルボーの打ち合い。吏南が突進するが壮麗がラリアット。10分経過。壮麗が旋回式ブレーンバスター。吏南が返すと、壮麗はフィニッシュを宣言して雷の如くの体勢。吏南が切り返すとセコンドの琉悪夏がボックスで殴打。鹿島がレフェリーを引きつける間にナツコと桃がバットで挟み撃ち。桃が脳天を殴打すると吏南がグラウンドで卍固め。壮麗の足がロープに到達。壮麗がカウンターのラリアット。吏南が卍固め、グラウンドに移行しハイドレンジアで締め上げる。壮麗がタップし吏南の勝利となった。試合後、レディ・Cがリングへ。

レディ「吏南、新フューチャー・オブ・スターダムチャンピオン、おめでとうございます! アナタがずっとずっとほしかったベルト、本当にその取り方でいいの? 私は、アナタとシングルマッチで正当に3カウントを取りました。そのベルトに挑戦する資格は、あると思います。私の最後の挑戦、受けてくれますよね?」

吏南「うざっ! うるせえんだよ。その身長があってフューチャーがまだ取れてねえオマエに言われる筋合いはねえよ、バーカ! (NEW BLOOD)タッグのベルトも取れてなかったじゃねえかよ。うるせえなあマジで。まあいいよ、受けてやるよ! ずっと取りたかったベルト、オマエに早々に渡すわけねえんだよ、バーカ! やってやるよ」

レディは吏南を睨みつけてリングを下りた。

◆シングルマッチ 15分1本勝負
中野たむ

14分32秒
タイガースープレックスホールド

中野たむ

 今大会に向けての記者会見で登場した中野たむを名乗る中野たむ。謎の一騎打ちだが、ここでは便宜上、ホンモノと思われる中野たむを「中野」、ニセモノっぽい中野たむを「たむ」と表記することとする。

 中野たむを迎え入れるセコンドのなつぽいも2人。たむのセコンドにつくなつぽいは、ゆなもんっぽい。同じ曲がヒットし中野たむが入場。先に入場が中野であとの入場がたむ。たむが「ちょっとアンタ、たむと写真撮ろうよ」と誘いをかける。中野が歩み寄りリング中央で2人が写真撮影。たむが「お願いします」と手を差し出すと中野が慎重に応じて握手が成立。たむが中野をかいくぐり客席に向かいポーズを披露。中野をたむがかいくぐるが、中野が寝そべってポーズを作る。たむもポーズを取ると中野が「どっちがかわいい?」と言った後にたむを蹴飛ばす。中野がバックドロップを狙うがたむがこらえる。たむがロープに振ると中野をかいくぐりクロスボディー、中野がショルダータックル。中野がネックブリーカーからたむを蹴飛ばす。中野がたむへ「ニセモノ!」とサッカーボールキック。中野はたむの脚にストンピング連打、左脚を捻りレッグロックからブリッジ。中野は腕をロックし締め上げる。たむがエルボー、中野もやり返す。仁王立ちの中野にたむが連打。中野は一発でたむを倒すと、コーナーに振って突進、たむがかわすが中野がバックドロップ。中野は「そんなもんか、ニセモノ」と張り手。たむがかわしてドロップキック。たむが串刺しエルボーアタック、カカト落とし。バックを取られた中野が切り返しバックエルボーの打ち合い。中野がトラースキックでたむを場外に送り出すとコーナーからプランチャ。中野がリングサイドでたむを蹴り上げる。たむをリングに戻す。たむはすぐに場外に出てインターバルを取る。中野が追いかけ非情な蹴りを連打。ニセのベルトと持ち出し頭を叩く。中野がニセのベルトを引き裂くと「なめんなよ!」「赤いベルトをなめんじゃねえよ」。中野がたむをリングに戻し、顔面を蹴飛ばす。たむもやり返すが、中野は「効かねえよ、バカ」と蹴り続けニーアタック。10分経過。たむが返すと、中野はコーナーへ。たむが立ち上がりコーナー上で張り手。中野が張り返し、張り手の応酬。たむが左右から張ると中野がやり返す。たむのハイキックで中野が場外へ。たむがプランチャで飛び中野をリングに戻す。たむがダブルアーム式フェースクラッシャー。たむが丸め込むが2カウント。たむはジャーマンも決めるが中野が返す。たむが中野を起こしてタイガーの構え。中野が切り返しエルボー、スピンキックが交錯、中野のスピンキックがヒットし中野がジャーマン。たむが返すと、中野がタイガー狙い。たむが切り返し丸め込む。中野のバイオレットシューティングがヒット。もう一発正面から決めるが2カウント。中野はタイガースープレックスを決めると3カウントが入った。

中野「おい、中野たむ。中野たむの痛みを知ったか? 私がホンモノの中野たむだ。ねえ、ニセモノさん。アナタはそんなにたむのことが好きなんだ」

たむ「中野たむは勝って、そして中野たむが負けた」

中野「そんなに中野たむだって言い張りたいのか? だったら、もっと強くなってから来てもらわないと困るな! そんなに中野たむだって言うんだったら、次は中野たむ姉妹として一緒に闘ってあげてもいいよ」

中野が手を差し出すと、たむが握手。中野がたむの手を上げる。

中野「まあ、なっちゃんも2人いるくらいだからいいでしょう」

なつぽい「ぽい。ぽい。(もう一人のなつぽいは)パイナップルの妖精」

中野「(パイナップルの妖精は)なんかデカくない? まあいいや。みなさんリングに上がってください」

吏南「あのクソババアが締めてもおもしろくないのでフューチャーチャンピオンの吏南様が締めたいと思います。若さを信じて明日に輝け、NEW BLOOD!」

中野のコメント

「なんかここまで、まあ見た格好とか技マネしてきたことはホントすごいと思う。ホント感服する。でも、誰かに憧れて、その背中を追ってるうちはいつまでたってもホンモノにはなれないよ。まあ、宇宙で二番目か三番目にしかなれないってこと。いいもの持ってるんだからさあ、たむのマネばっかしてないで、誰かにマネされるくらい、自分を極めたらいいんじゃない。それでもたむのマネを極めるっていうんだったら、まあちょっとね、たむも多忙になってきたから影武者でも頼んでもいいかな。そうしよう」

たむのコメント

たむ「(涙)悔しいです…。中野たむをこんなにたくさんのお客さんが見に来てくださって…。……。メチャクチャ、楽しかったです。……。私は中野たむなのになにもできなくてホントに、悔しいですけど、まあ、向こうの中野たむが姉妹になりたいって言うなら、なってあげようかなと。もうちょっと、お姉ちゃんを見習って、もっともっと強い中野たむになりたいなと…。でもホントに楽しかったです。ありがとうございました」

なつぽい(パイナップルの妖精)が入ってくる。

なつぽい(パイナップルの妖精)「たむちゃ~ん。たむちゃん。顔上げてたむちゃん、試合後は宇宙一不細工だけど、すごくすごく輝いててカッコよかったよ。大丈夫、自分の中で最後までやり切ったんだったら、また次なにかに必ずつながるから。それまでそのときまで、みんな、私たちのことを中野たむのことを楽しみにしててねえ、バイポーイ」

たむ「妖精さんがそう言ってくださるなら」

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