2023/05/28 試合結果

2023年5月27日 『STARDOM Flashing champions 2023』

『STARDOM Flashing champions 2023
5月27日(土)大田区総合体育館観衆1759人)

試合結果

◆3WAYバトル 10分1本勝負
向後桃

4分44秒
モモンパ

飯田沙耶

※もう一人はレディ・C

◆タッグマッチ 15分1本勝負
○尾﨑妹加

9分41秒
アルゼンチンバックブリーカー

さくらあや●
ラム会長 朱里

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
妃南

6分47秒
フランケンシュタイナー→エビ固め

スターライト・キッド
○上谷沙弥 琉悪夏●
林下詩美 吏南

◆8人タッグマッチ 15分1本勝負
葉月

12分45秒
セブンティーン

ジェシー●
コグマ ジーナ
○羽南 マライア・メイ
岩谷麻優 月山和香

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
○星来芽依

12分3秒
ドロップキック→エビ固め

HANAKO●
鈴季すず 水森由菜
舞華 高橋奈七永

◆ハイスピード選手権試合 3WAYバトル 30分1本勝負
<挑戦者>

5分28秒
後方回転エビ固め

<挑戦者>
鹿島沙希 フキゲンです★

※第22代王者のAZMが13度目の防衛に失敗。鹿島沙希が第23代王者となる。

◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<王者組>

16分51秒
ハッピーライド

<挑戦者組>
壮麗亜美 渡辺桃
○MIRAI 刀羅ナツコ●

※第27代王者組のMIRAI&壮麗亜美が2度目の防衛に成功

◆アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<挑戦者組>

18分23秒
雁之助クラッチ

<王者組>
桜井まい 安納サオリ●
テクラ KAIRI
○ジュリア なつぽい

※第29代王者組のなつぽい&KAIRI&安納サオリが初防衛に失敗。ジュリア&テクラ&桜井まいが第30代王者組となる。

◆ワールド・オブ・スターダム&ワールド・オブ・スターダム二冠選手権試合 30分1本勝負
<ワールド王者>

17分43秒
トワイライトドリーム

<ワンダー王者>
中野たむ 白川未奈

※第16代ワールド・オブ・スターダム王者の中野たむが初防衛に成功するとともに、第17代ワンダー・オブ・スターダム王者の白川未奈が2度目の防衛に失敗。中野たむが第18代ワンダー・オブ・スターダム王者となる。

 

試合詳細レポート

◆3WAYバトル 10分1本勝負
向後桃

4分44秒
モモンパ

飯田沙耶

※もう一人はレディ・C

 天咲光由の欠場によりタッグマッチが3WAYに変更、飯田沙耶vs向後桃vsレディ・Cとなった。向後は日本での復帰戦となる。

 レディが手を高く上げると飯田と向後が合体攻撃。STARSが合体のボディープレスを放つがレディが返す。コーナーに振られたレディが2人の突進を同士討ちにして串刺しエルボー、まとめてコブラツイスト。向後が抜け出しまとめて卍固め。飯田がエスケープすると、向後がまとめて619を決める。向後の突進にレディと飯田が逆水平。レディと飯田は逆水平の応酬。向後がレディにドロップキック、飯田が向後にラリアット。飯田はブレーンバスターを向後に決めるもレディにカットされる。レディのビッグブーツをかわし飯田がショルダータックル。レディが河津落としからニードロップ。チョークスラムは切り返すがネックブリーカーを食らう。チョークスラムを決めたレディだが飯田がクリアー。レディが飯田を抱え上げると向後がスワンダイブ式ミサイルキック、ドドンパのように飯田を叩きつけると3カウントが入った。

 

向後のコメント

向後「約1カ月ぶり、1カ月以上か、のスターダムのリングでした。今日ここでモモンパでスリーを取れたことが私にとってとても大きなことでした。しかも、相手は一度も勝ったことのないSTARSの先輩、飯田さん。メチャクチャうれしいです。でも、これからもっともっともっともっと上にいきたいから、まだまだたくさん改善すべき点が本当にたくさんあって。今日この試合でも実感したんですけど、私はまだこれから成長していきます」

◆タッグマッチ 15分1本勝負
○尾﨑妹加

9分41秒
アルゼンチンバックブリーカー

さくらあや●
ラム会長 朱里

 ゴッズアイの朱里と新人のさくらあやがタッグを結成、ラム会長&尾﨑妹加組のレネミーと対戦する。朱里の助けを借りてさくらが外敵を迎え撃つ形だが…。

 さくらが先発に名乗りを挙げラムに突進し丸め込む。ラムが返すとさくらはドロップキックからエルボー連打。さくらが走ろうとするとラムが髪を引いて後方に叩きつける。レネミーが合体しさくらを攻撃。ラムがマウントエルボーを連打し頭部を何度もマットに叩きつける。尾﨑がさくらを引き起こすと、さくらがエルボー連打。尾﨑がキャメルクラッチにとらえると朱里がサッカーボールキックでカットする。ラムがさくらをコーナーに追い詰め顔面を踏みつける。さくらはラムをかいくぐりドロップキック。朱里が入り、ラムにミサイルキック、尾﨑にはバッククラッカー、サッカーボールキック、ラムにダブルアームスープレックス。ラムが突進を止めてフェースクラッシャー。尾﨑が朱里へエルボードロップ、セントーン。朱里と尾﨑が「久しぶりだな」とエルボーを打ち合う。尾﨑がラリアットからサイドスラム。朱里が返すと、突進を止めてニーアタック、スタンディングギロチン。さくらが尾﨑へドロップキック連打。尾﨑がさくらの蹴りをかわしアルゼンチン。レネミーがさくらに串刺し攻撃。尾﨑のエルボードロップをさくらが返す。尾﨑が逆エビ固めにいくと朱里がカット。尾﨑の突進を朱里が止めてDDT、さくらがボディースラムを狙うが、尾﨑が切り返す。さくらが丸め込みの連続も2カウントどまり。朱里のミドルからさくらが逆さ押さえ込みもラムがカット。さくらが左右のキックで尾﨑を倒すも2カウント。さくらの突進に尾﨑が体当たり。ラムの空中胴締め落としが尾﨑と合体しさくらの上に。尾﨑が突進しラリアット、アルゼンチンバックブリーカー。さくらがギブアップし尾﨑の勝利となった。

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
妃南

6分47秒
フランケンシュタイナー→エビ固め

スターライト・キッド
○上谷沙弥 琉悪夏●
林下詩美 吏南

 林下詩美&上谷沙弥&妃南組のクイーンズクエストとスターライト・キッド&琉悪夏&吏南組の大江戸隊が6人タッグマッチで激突。不協和音が解消したのか、していないのか不透明な詩美と上谷のアフロディーテ。前回の5・21富山では、そんな状況下で世代闘争に巻き込まれた。鈴季すずの掛け声により、6・4後楽園での4対4では詩美と上谷が舞華&鈴季の世代で組むことに。この編成に不満を漏らしていたのが詩美だった。大江戸隊の若い部隊との対戦は、世代闘争への伏線となるのだろうか?

 ゴングと同時に大江戸隊が突進、詩美を捕獲し連係で攻め立てる。吏南が詩美に卍固め、詩美がエスケープすると吏南はビッグブーツ。キッドが詩美にダイビングボディーアタック。詩美がキッドにサイドスラム。妃南がキッドへドロップキック、バックブリーカー。エルボー連打にキッドがお返し。キッドがクロスボディーからドロップキック。妃南が返すとキッドはその場飛びムーンサルト。琉悪夏が妃南にセントーン。妃南がセントーンを決めて上谷に託す。上谷は琉悪夏に串刺しニーアタック、ドロップキック。琉悪夏が返すと、上谷は首4の字固め。上谷の突進に琉悪夏はショルダータックル。妃南が琉悪夏に払い腰、串刺し攻撃をかわし詩美と上谷がキックの挟み撃ち。大江戸隊がカットも詩美と上谷がドロップキックの競演。詩美が琉悪夏のバックを取り上谷がミサイルキック。同士討ちになると詩美と上谷がエルボーの打ち合い、琉悪夏がラリアット。大江戸隊が合体攻撃を上谷に見舞っていく。琉悪夏が上谷にリバーススプラッシュ。琉悪夏がネックハンギングボムも上谷が返す。琉悪夏とキッドがダブルのフィッシャーマンを狙う。上谷が切り返すと琉悪夏にフランケン。詩美がキッドを止めている間に3カウントが入った。

 

詩美組のコメント

詩美「(上谷に)なあ、わざと試合中…。ちゃんと相手見て技やれよ」

上谷「わざとじゃないし。正直さ、何考えてるのかまったくわからないの!あとは時間の問題かもね」

2人が去る

妃南「QQがこうなってしまった以上は、自分がもっと強くなってQQをまとめようと思います」

◆8人タッグマッチ 15分1本勝負
葉月

12分45秒
セブンティーン

ジェシー●
コグマ ジーナ
○羽南 マライア・メイ
岩谷麻優 月山和香

 岩谷麻優&葉月&コグマ&羽南組のSTARSと、マライア・メイ&ジーナ&ジェシー&月山和香組のクラブビーナスの8人タッグマッチで全面対決。このカードでは外国人部隊を統率する形になる月山。その手腕が問われるが…。

 コグマが「ハロー」とマライアに声をかける。コグマとマライアがクマポーズでスタート。しかしマライアがすぐにセクシーポーズに移行、コグマが襲い掛かるがマライアがかわしてセクシーなポーズを決める。怒ったコグマがマライアをコーナーに戻すと月山がリングイン。コグマの顔面をマライアの胸の谷間に押し付ける。コグマは月山にドロップキックからキャメルクラッチを決め強制クマポーズ。直後にクラブビーナスが襲い掛かり外国人トリオがドロップキック。コグマがかわしてクラブビーナスにSTARSでトレイン攻撃。STARSがクラブビーナス全員に強制クマポーズ。羽南が月山にドロップキック、ボディースラム。岩谷が月山にサッカーボールキック。葉月が月山へドロップキック、顔面ウォッシュ。月山が葉月へドロップキック。ジーナが葉月へドロップキック、サイドに旋回してリバースバックブリーカー、逆水平連打。コーナーに乗せるとコグマがカットもジーナが抱えて葉月とまとめてバックフリップ。マライアが葉月にドロップキック。コグマと葉月が連係でマライアを攻める。岩谷がマライアへドロップキック。マライアをかわしドロップキック。マライアと岩谷がエルボーの応酬。マライアがコーナーに乗せ雪崩式フランケン、ミサイルキック。月山とマライアが合体も岩谷がまとめてアームホイップ。岩谷とコグマでドロップキックの競演。羽南と月山がエルボーの打ち合い。月山がコンプリートショットから突進も羽南が払い腰で叩きつけダブルアームの構え。月山が切り返すも羽南が腕十字。クラブビーナスがカットするがSTARSが分断し月山に合体フェースクラッシャー、羽南がダブルリストアームサルト。月山がカウンターのクロスボディー。ジェシーが羽南にドロップキック。マライアとジーナが加わりトラースキックの合体。ジェシーが羽南を抱えるが岩谷がトラースキック、コグマがガンスタン、羽南がフェイマサー。ジェシーが返すと羽南はバックドロップの構え。ジェシーが切り返しエプロンに送り出すと外国人トリオで合体攻撃、ジェシーが担いで後方に叩きつける。しかしSTARSがカット成功。ジェシーが抱えると羽南が切り返し丸め込む。3カウントが入り羽南がジェシーを破った。

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
○星来芽依

12分3秒
ドロップキック→エビ固め

HANAKO●
鈴季すず 水森由菜
舞華 高橋奈七永

 5・21富山大会のメインイベント終了後、ともに姿を現し世代闘争の発火点となった舞華と鈴季すずがチームを結成、鈴季がスターダムのリングで組む機会の多い星来芽依も加えてのトリオで、高橋奈七永&水森由菜&HANAKO組と対戦する。奈七永組は7Uppに新人のHANAKOが加わる編成で、よりいっそうのパワーアップが期待される。舞華とこのトリオとのパワー対決はもちろん、鈴季と星来の闘いぶりにも期待がかかる。

 コール終了とともに舞華組から突っかかり試合がスタート。鈴木が奈七永、星来が水森、HANAKOが舞華を捕まえる。水森とHANAKOがリングで星来を攻撃。奈七永も戻り水森、奈七永、HANAKOがボディープレス。奈七永と水森が星来にショルダータックル。奈七永が水森にブレーンバスターの連係も星来がかわし鈴季と合体。舞華のショルダータックルから星来と鈴季がドロップキック。鈴季はリング下から水森にドロップキック。水森のダッシュを舞華が止めるが鈴木の突進をかわされる。しかし寸前で同士討ちは回避。水森が鈴季にラリアット連打。奈七永が入るが鈴木と星来がドロップキックの連打、奈苗が次々とラリアット、鈴季に延髄斬り。エルボーの打ち合いから鈴季がスライディングジャーマン。鈴季はミサイルキックを決めるが奈七永が返す。舞華が奈七永にラリアット連打、額をコーナーに叩きつけていく。奈七永もやり返しエルボーが交錯。舞華は奈七永のラリアットをこらえバックドロップ。奈七永もバックドロップのお返し。両者のラリアットが何度も交錯しパートナーにタッチ。HANAKOのショルダータックルを星来が立ち上がりクロスボディーもキャッチされる。星来が返すとHANAKOの突進をかわし次々と串刺し攻撃。HANAKOが返すと、星来とエルボーを打ち合う。HANAKOがカウンターのビッグブーツを顔面へ。アルゼンチンで絞り上げてコーナーに叩きつけると水森がコーナーに追い込み奈七永がラリアット、HANAKOがブレーンバスター。しかし星来が返してみせる。HANAKOはもう一度アルゼンチン。前方に叩きつけられそうになった星来が切り返し頭部にフットスタンプ。丸め込みの応酬から星来がダイブもHANAKOがかわす。奈七永と水森が同士討ちになる。星来がHANAKOにブレーンバスターの構え。星来が飛びつきネックブリーカー。HANAKOが返すと、鈴季がHANAKOを捕まえ星来が舞華と合体。星来がHANAKOへドロップキック。3カウントが入り星来がHANAKOを破った。

 

舞華組のコメント

星来「ドロップキックでしっかり3つ取りました! これからもずっとドロップキックを鍛え続けて、人を殺せるくらいのレベルのキックを目指します!」

鈴季「芽依ちゃんは最高だし、オイ舞華、意外といいんじゃない? このタッグ」

舞華「思ってたよりは」

鈴季「私も私も試合中に『いいんじゃないこのタッグ?』って思っちゃったよ。つうかなオマエら、世代抗争がなんだかよくわかってないの、面白くないだの言ってるヤツいるけどな、なんでやるかわかってる? このスターダムの景色を変えるためにやってるんだ。ずっと同じ景色ばっか見てたら面白くないでしょ。だから次の後楽園、絶対に裏切るなよ!」
舞華「フリみたいな? でもよ、私もまだまだやりたいこといっぱいあるんだ。世代抗争はその第一歩。だから芽衣、すず、これからもよろしく」

すず「よろしく~」

 

奈七永組のコメント

奈七永「2回目のこの3人でのタッグだったけど、HANAKO、パッションあるよ。負けたかもしれないけど前回よりあきらめない気持ちが見えたし、この身長だけでマジで武器だから。今日は負けたかもしれないけど、すぐ勝てる。あきらめなければ。絶対勝てる。それがパッションだ!」

HANAKO「負けてしまったんですけど、褒めていただけてすごく光栄です。もっとパッション込めて、もっともっと練習して、次は絶対勝ちたいです」

水森「パッション! 私は高橋奈七永と組んだのに勝てないのが悔しい。こんなもんじゃない。奈七永さんと後楽園のカード決まってますよ。ゴッデスのベルトを落として、いろんな人がパッション注入マッチにどんどんくるけど、最近受け身になってませんか?」

奈七永「受け身?」

水森「水森由菜はデビューからたくさんパッション注入マッチを受けてきた選手のひとりだと思ってます。だからこそ、6・4のシングルマッチ、高橋奈七永に逆にパッション抽出マッチをするつもりで。奈七永さんのパッションを空っぽにする試合にしてやりますよ!」

奈七永「言ったな? 不可解な行動とか、全部その試合で精算だよ、精算。やってやるよ、パッション!」

水森「私だって6・4後楽園で高橋奈七永にぶつけてやるよ! パッション!」

◆ハイスピード選手権試合 3WAYバトル 30分1本勝負
<挑戦者>

5分28秒
後方回転エビ固め

<挑戦者>
鹿島沙希 フキゲンです★

※第22代王者のAZMが13度目の防衛に失敗。鹿島沙希が第23代王者となる。

 鹿島沙希がAZMの保持するハイスピード王座に連続挑戦。前回は団体が発表してのタイトルマッチだったが、今回は鹿島が持っていた恵方巻権利証の行使により実現する。しかしながら王者のAZMは鹿島の連続挑戦に嫌悪感を示した。そこで提案したのが3WAYでの防衛戦だったが、鹿島は同じ大江戸隊のフキゲンです★を指名。これは事実上のハンディキャップマッチとなる可能性もある。大ピンチのAZMは防衛記録をさらに伸ばすことができるのか、それとも鹿島が自身初のシングル王座を手にするか、あるいはフキゲンがまさかの裏切りでベルトをかっさらうか。いろんな意味でハラハラドキドキのハイスピード戦となりそうだ。

 鹿島とフキゲンは同じコーナーに立つ。握手は交わさずAZMがゴングと同時にドロップキック。挑戦者二人がロープワークにもっていく。ダブルで蹴りを入れるがAZMがまとめてドロップキックで場外に送り出す。AZMは鉄柱越えを狙うが足を滑らせる。すると2人がリングに入りフキゲンがダッシュ。鹿島が丸め込むとフキゲンが「なぜ?」という仕草からサミング、ブレーンバスターで鹿島を叩きつける。鹿島が返すとフキゲンはコーナーへ上がるAZMが反対コーナーからダイビングフットスタンプ、フキゲンがミサイルキック、ムーンサルト。鹿島、AZMがかわし3人がダウン状態。挑戦者がクローズラインもAZMが鹿島を丸め込む。フキゲンが覆いかぶさり丸め込みの応酬に。AZMがあずみ寿司も鹿島が返す。AZMの蹴りを鹿島がかわし丸め込みの応酬。フキゲンがまとめて押さえ込むが2カウント。鹿島がAZMを丸め込む。連続の押さえ込みからAZMが切り返す、しかしリング下からフキゲンがカットし鹿島と丸め込みの応酬。AZMがフキゲンを丸め込むがフキゲンが上になる。AZMが返すとフキゲンを跳ね除け鹿島がフキゲンをカバー。AZMがカットし鹿島のキックがフキゲンに誤爆。フキゲンがヨシタニックも鹿島がカット。5分経過。鹿島とAZMがロープに振り合い、AZMのスワンダイブをフキゲンがカット。鹿島とフキゲンが丸め込みの応酬。最後に上になっていたのは鹿島だった。

鹿島のコメント

「やっとシングルのベルトを……いやあ、わかってるよ、言いたいことはわかってるよ、オマエ泣くような試合じゃねえだろって言いたいよね、わかるよ。沙希はべつに赤とか白とかね、感動的ストーリーなんてないし、そうね、いつもまわりから省エネレスラーとか、ちゃんと試合しろっていつも言われてきてるよ。自分が一番よくわかってるけど、でも自分の鹿島沙希のプロレスで勝ち取った勝利はやっぱ、泣くくらいうれしい。うれしいし、それと同時にこのベルトをずっとずっとずっとずっと守っていきたい。ずっと守っていきたい。もちろん防衛戦もチャンピオンとしてしなきゃいけない。だから、なんか、足の早そうな人とかパワーの強い人とかマジで挑戦してこないでほしいと思うし、制限時間とかも1、2分とかにしていほしいなって思うし、逆にね、逆に、そうだね、どんくさいヤツとかデビューしたての弱っちい新人とかどんどん挑戦してきてほしいなって思うし」

フキゲンがやってくる。

フキゲン「デース! デース! デース! デース! デース! デース!」

鹿島「話聞いてたよね? 今日、ムーンサルトとかしてなかった? 無理だよ。いやだよ」

フキゲン「デース、デース、デース!」

鹿島「たぶんこれ見たら会社カード決めるんだろうから、挑戦決定ということで。いや、まだまだ、まだまだ落とさないぞ、沙希は、このベルト、絶対に落とさないよ! フキゲン空気読んでくれよ」

 

AZMのコメント

「自分から2対1とか言っておいて、きれいに負けたよ。でも、鹿島沙希、私の1年何カ月だ? 1年3カ月くらいの歴史はそう簡単には抜けないから、せいぜい私のまあ、言い方を悪くすると呪いかな。私がハイスピード落としたけど、みなさんが私が持ってるときにハイスピードにとどまらず行ってくださいとか言うけど、そう。私、ハイスピード落としました。なので、いまのチャンピオン、待ってろよ」

◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<王者組>

16分51秒
ハッピーライド

<挑戦者組>
壮麗亜美 渡辺桃
○MIRAI 刀羅ナツコ●

※第27代王者組のMIRAI&壮麗亜美が2度目の防衛に成功

 4・23横浜アリーナで悲願のゴッデス・オブ・スターダム王座を奪取したMIRAI&壮麗亜美組が2度目の防衛戦。今回は大江戸隊の刀羅ナツコ&渡辺桃組を迎え撃つ。しかしながら王者組には試練の防衛戦と言っていいだろう。MIRAIは負傷個所を攻められ直近の3大会を欠場、この試合が復帰戦となる。また、パートナーの壮麗もフューチャー・オブ・スターダム王座を失い2冠王から転落した。満身創痍の状況下で大江戸隊との対戦は厳しいと言わざるを得ないだろう。ナツコ&桃組は2人で組む機会こそ少ないものの、ユニット戦でふだんから組んでいるだけに何の不安もないだろう。王者組にとっては不利な要素しかなさそうなタイトルマッチ。MIRAIと壮麗はこの危機を乗り越えることができるのか、それとも大江戸隊のナツコ&桃組がベルトをかっさらうか?

 MIRAIが壮麗を差し置いて先発に名乗りを挙げる。壮麗が送り出しMIRAIが桃にヘッドロック。桃が切り返しラリアットにいくがMIRAIが連続でかいくぐる。桃は「終わらせてやるよ」と左ヒザを狙うがMIRAIが許さず壮麗を呼び込むと逆水平の連打をダブルで浴びせる。しかし大江戸隊がリング下から足を引き、桃が場外への蒼魔刀を放つ。場外戦で桃が「どうなっても知らねえからな!」とMIRAIを攻め込む。ナツコは壮麗を客席に投げつける。桃がバットで殴打し、MIRAIをリングに戻す。MIRAIは左ヒザを押さえて悶絶。自軍コーナーで捕獲しナツコに託す。ナツコがMIRAIの左ヒザを攻撃し逆片エビ固め。桃も左ヒザへの攻撃を継続。MIRAIが立ち上がり向かっていくが崩れてしまう。桃は「何のために来たんだよ!」と挑発。MIRAIがエルボー連打も続かず桃が「終わらせてやるよ」とレッグロック。壮麗がカットし桃に体当たり、MIRAIが壮麗とタッチをかわす。壮麗が入り桃へ串刺しボディーアタック。ナツコが乱入も壮麗はまとめてコーナーに追い込み、串刺しボディーアタック。桃がカウンターで壮麗の右腕を蹴り上げる。ナツコが入ると壮麗とのラリアットが交錯。ナツコがエルボー連打に行くと壮麗もやり返す。壮麗がかいくぐるがナツコがクロスボディー。MIRAIがタッチを求めリングイン。コーナーからナツコへミサイルキックをぶち込む。MIRAIはバックドロップを狙うがナツコがこらえるとフェースクラッシャーで叩きつけ串刺しエルボーを連打しラリアット。MIRAIがコーナー上でアピールするとナツコが妨害、「魂込めて」ラリアット。しかし壮麗がカットに入る。ナツコと桃が突進すると王者組がロープを引いてエプロンでラリアット。壮麗がナツコを担いで場外に投げ捨てる。MIRAIがナツコをリングに戻し10分経過。壮麗のカミカゼからMIRAIがリバーススプラッシュ式セントーン。MIRAIはナツコを引き起こし、コーナーに上がる。すると琉悪夏がボックスで殴打しナツコがショルダースルー、桃が蒼魔刀。ナツコがフロッグスプラッシュ。MIRAIが返すとナツコはストレッチマフラーで左脚を決める。MIRAIがなんとかエスケープ。ナツコと桃が合体もMIRAIがナツコを蹴飛ばし桃と分断。ナツコとMIRAIが打撃の応酬、ナツコが受けて立ちラリアット。MIRAIが反転しカバーも2カウント。MIRAIがラリアットを放つがナツコが返す。MIRAIと壮麗がラリアットの競演。しかし桃がカット成功。MIRAIがナツコを担ごうとするがこらえられる。ナツコが切り返すもMIRAIが丸め込む。ナツコのラリアット狙いをMIRAIが飛びついてアームロック。MIRAIは中央にもっていきミラマーレ。桃がバットでカット、ナツコに鉄パイプを渡しダブルで殴打。ナツコはデスバレーボムも壮麗がカットし15分経過。ナツコがMIRAIを起こしてラリアット狙いで突進もMIRAIが止めてバックフリップ。桃がカウンターのハイキックをMIRAIに決めてナツコと合体、マットに叩きつけるが2カウント。ナツコがMIRAIを寝かせてフィニッシュを宣言するとスワントーンボム。MIRAIがかわし上になると3カウントが入った。桃がレフェリーに詰め寄るも判定は覆らず。

するとクイーンズクエストが現われ詩美がマイク。

詩美「オマエら(MIRAI&壮麗)には用ない、どいとけ。おいおい、試合前Twitterでもあんな言っといて負けてんじゃん。どうしたの? そんな弱かったっけ? そんな口だけだったっけ?」

刀羅「うるせえよ。オマエらがくだらないことで仲たがいしやがってよ、よくケンカ売ってんなウチらに!」

大江戸隊とQQが乱闘。

桃「おい、クイーンズクエスト、オマエらよ、こんな乱暴なことする元気があるんだったら、もっと早くやれよ! なにを今さら。まあいいよ、やる気出したんだったら、そろそろ決着つけようじゃねえかよ。そんなに人数いるんだったら、金網マッチとか、どうかな? 完全決着つけようじゃねえかよ」

上谷「金網、ちょうどいいじゃん。やろう。でもあんたたち金網の外に出れんの?」

キッド「じゃあ逆に質問させてもらうけど、アフロディーテ、こんな状況で金網入っちゃって、大丈夫なの~? 謎に強気、だ、け、ど。まあ、前に全面戦争やったとき、桃に裏切られちゃって、ボロクソに負けた姿、またさらしてやりてえからさー。123456(と大江戸隊の人数を数える)。(QQを

指差し)12345、あと天咲か。66、大江戸隊vsクイーンズクエストの全面戦争で、ケッテー! いいだろ!?

乱闘後、大江戸隊が花道を引き揚げ、キッドが「じゃあ金網でー!」と叫びながら退場した。

 

MIRAI&壮麗のコメント

壮麗「本日、大江戸隊、ナツコと桃から無事、MIRAIと揃ってゴッデスのベルト防衛することができました」

MIRAI「無事? 無事というか、どうにかこのベルトを守り抜くことができました。この感情を言葉にしたらどんどん安っぽくなるのかなと思うけど、初めての欠場、たくさん迷惑かけたし心配もかけたし、初めてプロレスで苦しいと思いました。でも亜美とか朱里さんとかまわりのみなさんがいろいろコメントくれて心の支えになってました。今回は結果的に自分の弱さと向き合ういいタイミングになったのかなと思うし、自分の弱さを知って初めて強さというものがわかるのかなと感じました。今日感じたのは、やっぱりリングっていいね。ホントに生きてるなって感じました。ここからも自分は埋もれるつもりはない、高みへ行く。そして、時代を新しい時代を切り開いていきます。魂込めて!ありがとうございました」

壮麗「次の挑戦者も募集中なので、いつでもだれでも挑戦してきてください」

◆アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<挑戦者組>

18分23秒
雁之助クラッチ

<王者組>
桜井まい 安納サオリ●
テクラ KAIRI
○ジュリア なつぽい

※第29代王者組のなつぽい&KAIRI&安納サオリが初防衛に失敗。ジュリア&テクラ&桜井まいが第30代王者組となる。

 KAIRI&なつぽい&安納サオリ組のREstartが保持するアーティスト・オブ・スターダム王座にドンナ・デル・モンドのジュリア&桜井まい&テクラ組が挑戦するタイトルマッチ。4・23横浜アリーナでプロミネンスを破ったKAIRI組にはこれが初めての防衛戦だ。ジュリアと安納はアイスリボンのリングでベルトを争ってきた仲。久々の再会になった前哨戦では、白黒つかず決着は持ち越しとなった。やはり試合はジュリアと安納による攻防が焦点か。

 ジュリアと安納が先発。と思いきや桜井が「わたくしがいきます!」と立候補し、桜井と安納で試合がスタート。桜井がロープに追い詰め安納のビッグブーツをかわしてビッグブーツを叩き込む。桜井はヘッドロックからグラウンドへ。安納が切り返すとDDMが乱入し合体攻撃、桜井が串刺しで突進すると安納となつぽいがドロップキック、KAIRIがエルボーアタック。KAIRIのチョップで桜井が悶絶。KAIRIはネックブリーカーも決めるが桜井が返す。なつぽいが桜井へヘアーホイップの連続、桜井の顔面を踏みつけると両軍が詰めよる。桜井が返すとなつぽい、入ってきた安納にまとめてスタナー。テクラがなつぽいにエルボー連打、エプロンから顔面を蹴飛ばしダイビングボディーアタック。なつぽいが返すと、テクラはインディアンデスロック、鎌固め。さらになつぽいの頭部に打撃の連打。なつぽいが張り手を連続で見舞うとテクラがエルボー、バズソーキック。なつぽいはテクラに走らせずジャーマン。なつぽいがトラースキックも今度はテクラが走らせず。振りほどいて突進のなつぽいにテクラがスピア。両者ダウン状態からタッチ。ジュリアとKAIRIがリングインし視殺戦。打撃のかわし合いからジュリアのエルボーが顔面ヒット。ジュリアが手を広げてKAIRIのエルボーを受けて立つ。KAIRIも挑発してジュリアにエルボーを打たせる。ジュリアは顔面と見せかけ腹部へのエルボー。KAIRIが張り手を見舞うとジュリアも張り返す。ジュリアがKAIRIを止めてSTFへ。ジュリアはエスケープしたKAIRIの腕を蹴り上げる。10分経過。ジュリアのストレートがKAIRIにヒット。KAIRIはリング下へ。ジュリアが「逃げんじゃねえよ」と追いかけリングに戻す。ジュリアは「そんなもんかよ」と挑発しグロリアスドライバーの構え。KAIRIが切り返し、バックブロー。ジュリアがダウンするとKAIRIはアラバマスラムからコーナーに上がる。桜井がカットするがなつぽいも阻止するとジュリアがブレーンバスターの体勢。KAIRIが切り返しDDT。両者ダウン状態からKAIRIが安納にタッチ。安納がミサイルキック、フィッシャーマン。張り手からのジャーマンもジュリアが返す。安納がダブルアームの体勢に行くとテクラ、桜井がカットし安納に連係で攻撃。桜井とジュリアがバックドロップで叩きつけ、ジュリアとテクラも合体。安納となつぽいがジュリアに延髄斬りで挟み撃ち。安納がバックを取りKAIRIがダイビングエルボーアタック。しかしDDMのカットが間に合う。15分経過。ジュリアが安納をバックドロップ。ジュリアがコーナーに上がると安納が追いつき雪崩式フランケン。安納がコーナーに上がるとテクラがエルボー、雪崩式ブレーンバスター、コーナーの目の前にKAIRI。KAIRIのマリンスパイクから桜井がダイブ。なつぽいが場外に飛ぶとジュリアは安納にドロップキック。安納がジュリアを丸め込む。バックドロップを食らったジュリアに安納はポテリング。ギリギリでジュリアが返しニー連打、グロリアス狙い。なつぽいのトラースキックが安納に誤爆するとジュリアが安納を雁之助クラッチで丸め込み3カウントをゲットした。

ジュリア「ちょっと待った。あの、私が勝ったんだけど、貴婦人より先にしゃべっていいっすか? あー、あー、あー、久しぶりだな、この水色ちゃん。アーティストのベルト一発でドンナ・デル・モンドが取ってやったぞ。REstartはこれでスタート地点行きだな。あっはっは。次の挑戦者はどこかなー、どこかなー。いないんだったら一生この3人でベルト持っといてもいいいかなー」

岩谷麻優&葉月&コグマのSTARSが登場。

ジュリア「おーおー、ハイハイハイハイ、なるほどなるほど」

葉月「ジュリア、声大丈夫? ガッサガサじゃない? 大丈夫?」

ジュリア「全然、大丈夫」

葉月「OK、OK。まあ、ここに来たということは、STARSのクレイジートリオがそのアーティストのベルトに挑戦します!」

コグマ「ジュリア、声カッコいいよ」

ジュリア「ありがと」

コグマ「はい。まあこの3人、ねえ麻優さん、いろいろやってきましたよね。ねえ。この3人はいわゆる、STCなんですよ。STC」

ジュリア「だらだらしゃべってんじゃねえよ。要件さっさと言え」

コグマ「SはSTARSのS。Tはトリプル、3人のT。CはクレイジーのC。そう、STCなんですよ。なんで、ちょっとさっき話題にも出てた金網をー、私たちもー、やりたいなーと思ってー。ねえ麻優さん?」

岩谷「いやいやいや、普通にアーティスト挑戦表明するだけって言ってたじゃん? だから行こうって言ってたじゃん? また!? 見たくないでしょ、もう一回なんか!? まあ、え? 王者組はそれでいいんですか? 麻優は別にいいけど、王者組がビビってるんじゃないの?」

ジュリア「ビビってるのはてめえだろ岩谷」

岩谷「そうだよ、ビビってるよ」

ジュリア「やってやるよ。金網でもなんでも、やってやるよ。ただしな、一つ言っとくよ。遊びじゃねえからな、これは。コグマと、人? 金網で網焼きにして食っちまうからな! 挑戦、受けてやるよ。あ、そうだ。あと、ちょっと声がこんなんだから最後は貴婦人しゃべってくれるかな?」

桜井「大田区総合体育館にお越しの庶民のみなさまご機嫌よう! わたくし、桜井まいがベルト、初戴冠、しましたわー! ありがとう! この喜び、今日はドンペリで祝杯ですわー! あなたたち庶民は、梅屋敷駅近くの吉野家の牛丼特盛を食べて、わたくしたちを祝ってちょうだい! あ、そうそう。今日はトッピングしてよろしくってよ。それじゃ、ごめんあそばっせ!」

ジュリア組のコメント

ジュリア「ベルト取りましたよ! 桜井は初めてのベルトだよ」

桜井「初戴冠できました、ありがとう!」

ジュリア「相手は強敵だし、こんな勝ち方じゃ納得はしてないけど、勝ちは勝ちなんで。KAIRIとはまだまだ試合やりたいと思ってる。ほかにもベルトがあるからこそ、やれる相手。例えば高橋奈七永とかさ、いっぱいいるんだよね。このアーティストのベルトはユニットのため、そして桜井がさらに成長していくために、私はバックアップしなきゃいけない。そのためにどんどん私とテクラで道を示していかなきゃいけないと思ってる。これからもDDMの防衛ロード、注目しておけよ。その前にSTARSだな? 金網マッチでもなんでもいいよ。ビビッてるヤツがひとりいるようだが、こっちはなんも怖くねえぞ。まとめて網焼きにしてやる。アリーヴェデルチ!」

桜井「ごめんあそばっせ」

 

KAIRI組のコメント

KAIRI「REstart、チャンピオンとして初の防衛戦。一番悔しい形で負けてしまったけど、今回負けたのはリーダーの私の責任だと思います。みんな本当に頑張ってくれたし、最後は取って終わりたかったのもあるし。なんで3人で話し合ってREstartという名前にしたのかを思い出して、絶対何があってもあきらめないし、REstartはこれで終わりじゃありません。偉い人、お願いします。もう一度REstartにチャンスを下さい。またやり直そう」

なつぽい「…」

安納「…」

◆ワールド・オブ・スターダム&ワールド・オブ・スターダム二冠選手権試合 30分1本勝負
<ワールド王者>

17分43秒
トワイライトドリーム

<ワンダー王者>
中野たむ 白川未奈

※第16代ワールド・オブ・スターダム王者の中野たむが初防衛に成功するとともに、第17代ワンダー・オブ・スターダム王者の白川未奈が2度目の防衛に失敗。中野たむが第18代ワンダー・オブ・スターダム王者となる。

 スターダムで2度目となる赤白ダブルタイトルマッチ。前回は2018年9・30名古屋で赤が花月、白が渡辺桃だった。この試合は30分ドローで両者防衛。また、赤白同時保持は岩谷麻優ただひとりとあって、2人目の二冠王者が誕生するか注目される。しかも今回は赤の王者が中野たむで、白の王者が白川未奈。中野はジュリアを破り赤を初戴冠。白川は上谷沙弥で負った傷を清算し悲願の奪取を成し遂げた。そして、なつぽいとの初防衛戦をクリアーすると、コズエンを飛び出しクラブビーナスを独立させた新・白の王者は中野とのダブルタイトル戦を提案。中野には一度も赤を防衛させないまま自分がスターダム2人目の2冠王になるということか。さまざまな思いが交錯するダブルタイトル戦、果たして決着はつくのだろうか?

 ゴングが打ち鳴らされ、両者ゆっくりとリング中央へ、探り合いから白川が蹴りを入れてロープワーク、中野がスリーパーを狙うが白川が入れさせず。中野がヘッドロックにとるとロープに振ってドロップキック。白川が場外に出ると中野はプランチャを浴びせる。中野は白川をリングに戻す。白川が中野が戻ってこようとしたところでドロップキック、両ヒザをマットに叩きつける。たまらず中野は場外へ。白川が追い、鉄柱に叩きつけると場外マットを外してヒザを叩きつける。白川は中野を花道に連行。しかし中野がステージでバックドロップ。白川は花道を走りドロップキック。エルボーの打ち合いから中野、白川がリングに戻る。両者足を出して顔面を蹴り合う。白川の4の字狙いをかわして中野がスピンキック、ジャーマン。中野のバイオレットシューティングを読んで白川が4の字狙い、しかし中野がエスケープ。白川が足を取るが中野が回転させてグラウンドへ持っていく。中野がタイガーの構えも白川がこらえて回避。中野はカカト落としからコーナーに上がる。白川が追いつき中野が張り手の連打。白川が張り返し、トップから雪崩式インプラントDDT。10分経過。グラマラスドライバー狙いは中野が切り返す。白川はローリングエルボー、インプラントDDT。中野が返すと、白川はグラマラスドライバーを決める。しかし中野が返してみせる。白川はダウン状態の中野を引き超しもう一発狙う。中野が切り返すもダウン状態。白川が肩車し中央にもっていくと旋回して叩きつけ、足4の字固め。中野がエスケープすると、白川は「終わり!」と絶叫。中野がこらえると白川は延髄斬りからフィギュアフォードライバー。返した中野に白川が殴りかかる。顔面を蹴飛ばし突進すると中野がトラースキック、スピンキック。白川がバックブローも中野がボムで叩きつける。両者ダウン状態から手を握り合ってのエルボーの打ち合い。中野がタイガーからバイオレットシューティング、白川は1カウントで返すが下からのキックを食らいバイオレットスクリュードライバー、トワイライトドリームも食らう。すると3カウントが入り、中野が2冠王となった。

中野「宇宙のみなさん、そして大田区総合体育館のみなさん、こんにちはー! 中野たむが史上2度目の赤白2冠チャンピオンになりました! 中野たむを追いかけてきた白川未奈は、中野たむを超えることはできない。これが現実だ!(白川の横にヒザをつき)未奈、未奈がもしいいなら、クラブビーナスごとコズエンに戻ってきてくれてもいいんだよ。ただし、コズエン、第4の女になるけどね!」

白川「(悔し泣きしながら)また地獄だー! すぐに地獄に堕ちる…。ベルトを持つ幸せを知ってしまったから。あ~あ~あ~! 私は白川未奈だぞ。こんなところでくたばってたまるかー! 次は絶対に中野たむに勝つ! コズエンに戻って来い? 第4の女? なめんじゃねー!」

白川は中野を突き飛ばし、マイクを叩きつけリングを降りる。

中野「さよなら」

白川「さようなら」

白川がクラブビーナスとともに引き揚げると、MIRAIがリングへ。

MIRAI「中野たむ、2冠王、おめでとうございます」

中野「ありがとうございます」

MIRAI「シンデレラ・トーナメントを2連覇、この灰被りリアルシンデレラのMIRAIがここに出てきた意味、わかりますよね? 挑戦させてください。その…白いベルトに」

中野「え? たむ2冠チャンピオンだよ? 白だけでいいの?(お客さんが)言ってるよ、両方いけって」

MIRAI「まあまあまあまあ。欠場前の自分だったら、中野たむが2冠王になったって聞いたら、飛び出てきてその2つ懸けて闘えって言ってたと思います。でも、今の自分にはその白いベルトがほしい理由がある。ま、あとは自分、あなたたちみたいに焦ってないので。まだ23歳っていう若さがあるので、一つひとつ、確実にそのベルトを手に入れていきたい。魂込めて、その中野たむが持っている白いベルトに挑みます」

中野「若さかー。いいなー。うーん、でもね、たむはいろんな人生の修羅場を潜り抜けてここにやっとたどり着いたの! MIRAIちゃんなんかね、もうバブバブの赤ちゃんですよ! あなたに、いろんな挫折を乗り越えてきた人間の強さを思い知らせてあげましょう」

MIRAI「中野たむの人生、楽しみにしてます」

MIRAIが退場。

中野「みなさーん! 今日は長い時間私たちとともに輝いてくれて本当にありがとう! お尻4つに割れてないですかー? 大丈夫? 若さね。若さに代わる才能はないけど、でも、人生ってね、いつか終わりが来るまで無限に夢をかなえ続けられるんだよ! 私はこれからいろんなヤツの魂がこもったこの2つのベルト背負って、みなさんとスターダムの歴史を作っていきます。だから、これからも私たちと一緒にたくさん夢見てください! ねえ、今日も、あれ、やっていいですか? 覚えてる? たむが、ビリーブ・インって言ったら、たーむって言うんですよ、宇宙にきらめくたむロードについてこい! ビリーブ・イン・たむ!」

白川のコメント

「悔しい…。自分から2冠戦ぶちあげといて、すごいたくさんのファンの人が応援してくれてたのは知ってるし、白いベルト取ったばっかで希望つかんだばっか…。つらい。申し訳ないですね。つらいです。中野たむに勝てない!今日も勝てなかった。とにかく申し訳ない気持ちしかない。ファンの人、クラブビーナス。みんなに希望を見せたいんだよ…。なんとか頑張って這い上がったら、でっかくなって、頂きに立てるっていうのを見せたいんだよ。うぁああ…。本当にごめんなさい。次に何をすればいいか、自分のこれからはちょっと考えさせてください。負けることは考えてなかった。次はIWGP(女子)に挑戦する予定だった。あこがれの新日本プロレスのリングでもまだ試合をしたことないから。試合しにいくつもりだった。本当にごめんなさい。こんな姿しか見せきれなくてごめんなさい。ちょっと待っててください」

中野のコメント

「ブスですよね。かわいいですか? こっちがちょっとブスだから、映さないで…。史上二度目の岩谷麻優につぐ赤白2冠チャンピオンになりました。ありがとうございます。白川未奈。さよなら。大切な人の、大切なものを奪うことほど苦しいことはないけど、でもこれが私たちのケジメです。未奈はもう中野たむの後を追うのはやめなよ。白川未奈はさ、コズエンやめる覚悟でここまでやって白いベルト巻いて強くなったんだからさ、もう白川未奈の道を行きなよ。そんでまた地獄から這い上がってくるのが白川未奈でしょ。待ってるよ。次の挑戦者も決まりました。白いベルト、シンデレラ2連覇のMIRAI。MIRAIはさ、シンデレラ2連覇してるのに史上最高に結果出してない、史上稀に見る選手。なんか、すごい変なヤツ。でもジュリアとか岩谷麻優に勝ってるすっごい変なヤツ。若いから白いベルトだけって言ってたけど、でもあっという間に人生なんか終わっちゃうから、欲がないのはプロレスラーにとっては致命的だよ。白川未奈見てみなよ、歩く欲望だよ。…まあいいや。MIRAI、人生の修羅場をくぐり抜けてきた中野たむの怖さ、強さを思い知らせてあげましょう。…酸素が薄くない?この赤いベルト、白いベルト、2冠チャンピオン。この2つのベルトにこもったたくさんの選手の魂を背負って、これから私はスターダムの歴史を作っていく。みなさん、中野たむを信じてついてきてください。ありがとうございました」

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