6月5日(日)、会見がおこなわれ7・2横浜武道館大会の対戦カードを発表。タイトルマッチの調印式とともに出場選手が意気込みを述べた。
記者会見詳細レポート
▼なつぽいvs安納サオリ
なつぽいが画用紙に書いたメッセージを見せる「どーも、なつぽいこと…なつぽいです。とりあえず…ウチら8周年おめでとう」
なつぽい「(かすれ声で)8周年、8周年」
安納「なつみ」
なつぽい「なつぽい。ウチらは3月、あ、間違えた。5月の31日か、デビューして同期なんですよね。知らない人も結構スターダムに多いんじゃないかと思ったから言うんですけど、同じ日にデビューしただけじゃなくて、同じところで旗揚げして、プロレス界に入る前から、なんなら私、芸能活動している途中の頃から知ってる人なんてサオリ以外いないんじゃないかなって思うんですよ。でもね」
安納「なつみさあ」
なつぽい「なつぽい。だからさサオリがスターダムに来てから一緒にこうやってやってて、サオリといると落ち着くし、楽しいし、ずっと笑ってるしさ、やっぱりさすがだなと思うこといっぱいある。だから私は、いまをさ、このままでべつにいいんじゃないかなって思うんだよね」
安納「なつみ、私はなつみと向き合いたい、闘いたい」
なつぽいが画用紙に「いやだ」と書く。
安納「なんでイヤなの?」
なつぽい「サオリにさ、直接言うのとか、ちょっとダサいかなと思って、言ったこともないんだけど、私にとってサオリ以上っていないのよ。サオリ以上に負けたくないと思う人いないし、どこにいても意識しちゃう存在だし。なんかサオリのことを見ると、頑張ってる姿見るとうれしいと思うのが同期かなって思ったけど、うれしいより悔しいだし、なんか自分のそういう性格の悪くなっちゃうところとか、なんか小っちゃいなとか、みじめだなとか、そう思う感情になりたくないの、もう。ハッピーじゃん、いま。ハッピーでいいじゃん。ハッピーでよくない? だから、そういう自分を出すのがイヤだ」
安納「私はさあ、いまでもスターダムのリングに上がってることを当たり前と思ってない。さらに輝くために来たって気持ちは変わってない。上がってなかった数年間、ずっと見てたよ、なつみのこと。どんどん輝くなつみを見て、私はなにやってんやろとすごい思ったし、周りからも同期は元パートナーは大舞台ですごい輝いてるのに何してんやろうって。 そんなふうに言われたこともあった。でも、私は私で輝く道を少しずつやけど進んできたし、それは胸張って言える。本音言うと、スターダムのリングで一番気になったのはなつみと会うこと。なつみとどう向き合っていいのかなって思ったし、うまく話せるのかなとか、すごい思った。でもやっぱ落ち着くんだね、なつみといると。ただ、数年ぶりになつみの技受けて、やっぱこれよなって、そうだよなって、なつみとは向き合わなくちゃいけない運命なんやなって思った。なつみもそう感じてるんちゃうの? 現に昨日、リング上で2人になったときに反射的に体動いてたよ」
なつぽい「そんなのいきなり技かけられたら誰だって反応するでしょ。私は、サオリになにもかも負けたくない。リングの上だけの勝ち負けとかそういうことじゃないんだよね、もう。なんかさ、リングの上で闘ったら分かり合えるんじゃないとか言うけど、分かり合うとか分かり合ってても、分かりすぎてんだよ、もう。なんだろう、スターダムでやってこれたの、サオリのことを。でもサオリにスターダムに来てほしくなかった。そういう気持ちになるのがイヤだし。また抜かされるのかなとか、もう負けるのがイヤなの!」
安納「こっちだって同じ気持ちだったから。なつみがスターダムに上がったのを見たのがメッチャイヤやったし、なつみのこと見るのもすごいイヤだった。でも見なあかんと思って見たし。ツイッターも見落としてたときもあったし」
なつぽい「私も見落としてたの」
安納「でも私はその気持ちを乗り越えた。なつみと向き合いたいと思ったから乗り越えた。それなのに、なにこれ? イヤ? なつみは乗り越えれへんじゃん。だっさ。なつみってこんなに弱かったっけ。だからなつみは私に勝てへんのちゃうん? そうやって言ってるからいつまでも私に勝てへんねん。わかるこの気持ち? ずっと勝てへんねん、なつみ」
なつぽい「うるさいな!」
乱闘に。
なつぽい「いいよ、わかったよ。私がいまここのスターダムで培ってきたもの、いまの私をなつぽいを全部ぶつけてやるよ。覚悟しろよ。潰してやるからな!」
安納「それでこそ、なつみやな。小川さん、なんかルールないですかね。私たち、なんか同じいつものルールじゃ。メチャ闘ってきたんですよ」
小川EP「いまの状況をみると、2人は結びついてるような状況に見えるので」
なつぽい「絡まってるだけです」
小川EP「あ、そう。ちょっと考えたんだけど、お互いの腕をですね、革ひもで巻きつけて闘うという昔インディアンストラップマッチっていうのがあったんですよ。完全決着ルールなので、それでやってみるのはどうかなと」
なつぽい「インディアン? フェアリーじゃダメですか?」
小川「イヤ、インディアンストラップマッチ」
なつぽい「インディアンストラップマッチ?」
安納「調べときます」
▼ハイスピード選手権試合
〈王者〉鹿島沙希vs〈挑戦者〉フキゲンです★
VTRにて調印式
鹿島「今日、フキゲンが会見場に来れないからいま動画撮って調印式やってんだけど、だいたいフキゲンと調印式やったところで、デースしか言わねえから成り立つわけねだろ」
フキゲン「デース」
鹿島「オマエ何か言いたいことあるのか?」
フキゲン「デース」
鹿島「デースしか言えねえのか?」
フキゲン「デース」
鹿島「だろ。こんなんで会見場で調印式やっても意味ねえんだよ。ここで終わらせてやるよ。オマエもちゃんと調印しとけよ」
フキゲン「デース、デース。デースデースデース! デース!」
▼ワンダー・オブ・スターダム選手権試合
〈王者〉中野たむvs〈挑戦者〉MIRAI
MIRAI「ゴッズアイ新格闘プリンセス、そしてリアルシンデレラのMIRAIです。自分が白いベルトに挑戦する理由。白いベルトは、自分の中ではシングルのチャンピオンのベルトなので、強さ、強さはあるけどそのほかに、感情っていう部分が大きいと思ってて、なんか言い方はちょっと変なのかもしれないけど、弱さがある、けど強い、みたいなイメージのあるベルトだと思っています。自分の見てきたプロレスは、プロレスラーは、強くてカッコよくて弱音なんてはかなくて、自分はそれが一番だと思って、それが理想だと思ってプロレスを続けてきました。だからそのときどき出てくる弱々で泣き虫で自分に自信のない、そんな自分が大嫌いで。それで一番この前の欠場のときに困ったかなあと思います。弱い自分を受け入れたくないから、 強くてカッコいいMIRAIっていうプロレスラーでいたいから。これはべつに病んでるとかじゃないんですけど、でもそれをすごく考える機会になって、その強いだけの自分を求める弱さがイヤだという生き方は、自分自身を狭めてるんじゃないかなと思って、弱さを受け入れることで初めてちゃんとした自分の強さがわかるんじゃないかなと思いました。中野たむは、なんかかわいいツイートするし、かと思えば、なんかときどき病んでるみたいなツイートもするし、けど、リングの上ではキラキラ輝くプロレスラーだし、かといってアイドルみたいなところもあるし、なんかMIRAIのことわけわからないみたいな、わかんないヤツみたいに言ってたけど、こっちからしたら中野たむの方がなんかわけわからないんですよ。わけわかんないけど、なんかその弱さを強さに代えてるみたいな、すごい魅力があるなと感じて。あと、自分の中で中野たむvsジュリアというのを実際会場に見に行ってて、それがすごい衝撃的で、中野たむの白ってすごい魅力があると思ってるんですよ。だからそういう理由で感情の詰まった白を自分が取って、その白とともに自分自身成長したいと思って今回は白を選択しました」
中野「宇宙のみなさんこんにちは、第16代ワールド・オブ・スターダムチャンピオン、そして第18代ワンダー・オブ・スターダムチャンピオン、2冠チャンピオンの中野たむです。MIRAIちゃん、ちょっと遅くなったけど、シンデレラ2連覇おめでとう。今日はね、MIRAIちゃんとシンデレラ2連覇と、たむの2冠チャンピオンのお祝いを兼ねて、ケーキを買ってきたの。じゃーん。MIRAIちゃん、イチゴの方」
MIRAI「これ、ホントに大丈夫なケーキですか?」
中野「大丈夫なケーキって何? 大丈夫だよ。あんまりさ、MIRAIちゃんと闘ったこともそんなにないしさ、なんか同じ釜の飯食べると腹割って話せるとか言うじゃん。だから、いいかなあと思って。おめでとう。食べよう」
MIRAI「ありがとうございます、いただきます」
中野「イチゴ好き?」
MIRAI「イチゴ好きです」
中野「プレート変えてない? そっかあ、白いベルトは、弱さを乗り越えるベルト。そうかもしれない。人は弱さを知ってこそ、強くなれる。たむも白いベルトに弱さを力に代えてもらった。でも、ひとつ聞くけど、赤いベルトを望まない理由は?」
MIRAI「自分の中では、赤いベルトはもちろん強い、強いザ・ストロング、何があっても強い。朱里の身近で、朱里の近くで防衛戦をずっと見てきて、ホントに何があっても強い。そういうベルトだと自分は思ったので、 白を取って自分自身しっかり成長して、そのうえで赤を取った方が、赤いベルトをギラギラに輝かせられると思います。だから、いまじゃない」
中野「それって、いまは赤いベルト巻けるほど強さに自信がないってことだよね。ただ腑抜けなだけじゃん。魂込めてふたつのベルト奪ってやりますくらい言ったら? ハッキリ言っていい? たむ、アナタから魂感じたこと一回もないんだけど。いつも何込めてるの? 空気? そうやっていまあるチャンスをいろんな理由つけて先延ばしにして、アナタ一生終えるつもり? シンデレラ2連覇したの他に誰がいるか知ってる? 岩谷麻優だよ。アナタは岩谷麻優以来の偉業を成し遂げたのに、何も残せてない。それでいいの? そうやってどっかの席が空くのをじっと待ってるだけ。白いベルトはね。そうやって自分の弱さに胡坐かいてるヤツが巻けるほど甘いベルトじゃないの。自分の弱さを補って余りあるほどの強い気持ちを持った人たちが巻いてきたベルトなの。そんなね、薄っぺらい魂で白いベルトは巻けない。感情の白いベルトがほしいんでしょ? だったら、もっと本気の感情を出してみなよ、ねえ。朱里を超えるとか言っておきながら、結局、朱里が巻いてた赤いベルト自分では巻けないって言っちゃてるじゃん」
MIRAI「朱里は関係ない」
中野「あるよ。いつも朱里ママにくっついてるバブバブの赤ちゃん、お鼻にクリームでもつけてかわい子ぶってたらいいんじゃないでちゅかあ?」
MIRAI「ハイ、カッチーン。じゃあこっちも言わせてもらいますけど、オマエだって岩谷麻優の金魚の糞だったんじゃねえの、数年前まで。そして朱里のことユニットのこと言ってるけど、オマエのユニットはどうなんだよ? さっきだって、なつぽいと安納サオリ、なんかケンカしてたんじゃねえの? そうやってユニットのことをなんか全然なにもできないくせにオマエ、リーダーやって、いつまでたっても何年たっても自分のことだけじゃねえかよ!」
中野の顔をケーキに押し付ける。
MIRAI「クリーム鼻につけて、かわいいでちゅねえ」
中野「なめんなよ、おい」
乱闘になり、中野がMIRAIの頭にフォークを突き刺す。
MIRAI「絶対ベルト取ってやる!」