2023/06/17 試合結果

2023年6月17日 『STARDOM in SHIODOME Day1』

『STARDOM in SHIODOME Day1
6月17日(土)ベルサール汐留観衆356人)

試合結果

◆タッグマッチ 15分1本勝負
さくらあや

5分46秒
セブンティーン

HANAKO●
○羽南 天咲光由

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
葉月

11分37秒
垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め

レディ・C
○飯田沙耶 妃南●
岩谷麻優 林下詩美

◆タッグマッチ 15分1本勝負
鈴季すず

9分42秒
スタークラッシャー→片エビ固め

水森由菜●
○上谷沙弥 中野たむ

◆ 8人タッグマッチ 20分1本勝負
ジーナ

10分52秒
ツームストンパイルドライバー→片エビ固め

渡辺桃
○マライア・メイ 琉悪夏
月山和香 吏南●
白川未奈 刀羅ナツコ

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
壮麗亜美

15分00秒
時間切れ引き分け

桜井まい
MIRAI 舞華
朱里 ジュリア

◆ハイスピード・ランブル 時間無制限
星来芽依

11分55秒
流れ星

鹿島沙希

※退場順

①キッド&AZM③向後④コグマ⑤なつぽい&テクラ⑦フキゲンです★

 

試合詳細レポート

◆タッグマッチ 15分1本勝負
さくらあや

5分46秒
セブンティーン

HANAKO●
○羽南 天咲光由

 組んだり闘ったりの新人2人が今大会ではタッグで対戦。HANAKOが天咲光由、さくらあやが羽南と組んで出場する。数大会欠場した羽南には復帰戦だ。

 さくらと天咲が先発で登場。腕の取り合いでスタートし、天咲がヘッドロックに取る。さくらのヘッドシザーズを抜けた天咲がドロップキック。HANAKOが入り連係でさくらを攻め込む。天咲はボディースラムを予告してさくらに連発。さくらが返すとエルボーの打ち合いに。天咲の突進にさくらがミドルキック。羽南が天咲の後方から突進、払い腰。入ってきたHANAKOがコブラを仕掛けるが羽南がマットに投げつける。羽南と天咲がエルボーの応酬。天咲が串刺し側転エルボーからドロップキックを決めHANAKOに託す。HANAKOが羽南にショルダータックル連打からコーナーに追い詰めボディーアタック。羽南が返すと、さくらにミドルキックを打たせてSTOで倒す。HANAKOが返すと羽南はフィニッシュを宣言し投げの構え。HANAKOが切り返すと羽南が飛びついて腕十字に取る。天咲がカットするとHANAKOがボディーアタック、天咲がDDT。羽南が返すと、HANAKOがフィニッシュを予告しブレーンバスターで叩きつける。しかし羽南の肩が上がる。HANAKOはアルゼンチンで担ぎ上げるがさくらがハイキックで羽南を助ける。羽南がセブンティーンで丸め込むと3カウントが入った。

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
葉月

11分37秒
垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め

レディ・C
○飯田沙耶 妃南●
岩谷麻優 林下詩美

 STARSの岩谷麻優&葉月&飯田沙耶組とクイーンズクエストの林下詩美&レディ・C&妃南組が6人タッグマッチで対戦。大江戸隊との金網戦を前に揺れるQQだが、この試合ではレディと妃南がリーダーの詩美にどのような姿勢で臨むかが勝利のカギとなる。もちろん詩美にとっても2人をリードする闘いが求められる。STARSとの対戦ではクリーンな闘いが期待できるだけに、ある意味QQには体勢を立て直すチャンスだが…。

 レディが「いきます!」、飯田が「じゃあアッシがいきます!」と先発に名乗り。ロックアップでの力比べで飯田が押し込むと、すぐにレディが反転してチョップを打ち込む。レディがロープに振ると飯田がショルダータックル。STARSが連係でレディを攻撃し3方向からドロップキックを放つ。さらに飯田がエルボードロップ。レディが返すと詩美が乱入し飯田をマットに叩きつける。妃南がドロップキックで続きレディがカバー。飯田が返すと、レディは自軍コーナーに叩きつける。妃南が飯田に滞空時間の長いボディースラム。飯田が返すと、妃南はスリーパー。そこへ詩美がドロップキックを叩き込む。レディが飯田に逆水平からジャイアントスイング10回転。飯田がレディの突進を止めて飯田ロケット発射。岩谷がレディへ串刺しドロップキック、サッカーボールキック。さらにレディと詩美をまとめてアームホイップ、レディにはドロップキック。レディが岩谷にビッグブーツ連発。詩美が岩谷にラリアット連打、岩谷がソバット、コルバタ、ドロップキック。葉月が詩美に顔面ウォッシュを浴びせフルネルソンスラム、セントーン、フェースロック。詩美がエスケープすると、ロープへの振り合いからマットに叩きつける。妃南が葉月にドロップキック、STO。返した葉月が飯田のチョップを挟んでコードブレイカー。飯田が妃南に逆水平連打。妃南がブロックし払い腰で叩きつけるも2カウント。飯田がSTARSを呼び込むがQQがドロップキックで連係を粉砕。レディがビッグブーツを放ち妃南に託す。妃南が飯田を叩きつけるがカットされる。妃南はフィニッシュを宣言するが飯田が切り返し岩谷と葉月がトラースキック。STARSが合体のフェースクラッシャーを決める。飯田がノーザンライトスープレックスを決めるがQQのカットが間に合う。10分経過。飯田が妃南へ狙いを澄まして突進。しかし妃南がラリアットをかわして外道クラッチ。飯田が切り返すも2カウント。飯田が妃南をコーナーに追い込むと飯田岩の構え。体勢が崩れるが飯田はあらためてブレーンバスターへ。3カウントが入り飯田が妃南をフォールした。

◆タッグマッチ 15分1本勝負
鈴季すず

9分42秒
スタークラッシャー→片エビ固め

水森由菜●
○上谷沙弥 中野たむ

 赤白2冠王者の中野たむがコズミックエンジェルズ見習いの水森由菜を率いて上谷沙弥&鈴季すず組と対戦。コズエン入りに向けての減量が命じられている水森だが、ここは試合でもアピールしておきたいところ。また、鈴季と上谷のタッグでなにが生まれるかも注目ポイント。世代闘争では新世代でチームを組んだ鈴季と上谷だが、2人だけのタッグではどう機能するか。また、豊橋大会で対戦し、赤白王座への興味を王者に直接ぶつけた鈴季の動向も気にかかる。

 水森が「ここは見習いに任せてください」と中野を制すると、鈴季も見習い扱いして先発に指名。鈴季は見習いを否定するも、水森と対峙しロックアップ。鈴季が走ろうとすると水森が切り返しボディープレス。鈴季がかわし、減量中の水森の体重が増えていると指摘する。中野が入り水森を2人の上にプレスしようとするが持ち上がらず。鈴季と上谷が立ち上がりコズエンを分断。上谷が水森を自軍コーナーに捕獲しストンピング連打。上谷は水森を中央でボディースラム。鈴季が水森をコーナーに叩きつけエルボーアタック、リング下からドロップキック。水森のエルボー連打を鈴季が受けて立つ。水森はショルダースルーからボディーアタック。替わった中野が鈴季にダイビングボディーアタック、入ってきた上谷と鈴季にまとめてドロップキック。鈴季が中野を丸め込み。キックのかわし合いからエルボーの打ち合いに。中野はカウンターのローリングエルボー、鈴季がエルボーを打ち返すとスライディングジャーマン。さらにコーナーから中野へミサイルキック。上谷がタッチを申し出てリングイン。ロープに振り合い中野がバックドロップ。水森がフライングショルダータックル、至近距離からラリアット連打、ドロップキック。上谷が回転エビ固めも水森が返す。水森の突進に上谷がドロップキック。スープレックスを狙うと、水森がこらえて二段蹴りをかわしラリアット。水森は上谷をコーナーに追い込み中野がスピンキック、水森がダイビングショルダータックル。中野と水森の合体ボディープレスが決まるも2カウント。水森がラリアットも鈴季がかわす。上谷に向かっていくがかわされて鈴季のミサイルキックを食らう。上谷が水森にスープレックスを決めるが3カウントには至らず。上谷が水森にフィッシャーマンの構え。水森がかわすと鈴季、上谷のスピンキックが同士討ち。上谷が水森をマットに叩きつけるが2カウント。上谷がフィニッシュを宣言し水森にスタークラッシャー狙い。水森が切り返し中野のトラースキックから水森がスーパーガール。上谷は鈴季のアシストから水森に滞空時間を取ってのスタークラッシャー。水森が返せず上谷がピンフォールを奪った。

◆ 8人タッグマッチ 20分1本勝負
ジーナ

10分52秒
ツームストンパイルドライバー→片エビ固め

渡辺桃
○マライア・メイ 琉悪夏
月山和香 吏南●
白川未奈 刀羅ナツコ

 クラブビーナスの白川未奈&月山和香&マライア・メイ&ジーナ組と大江戸隊の刀羅ナツコ&渡辺桃&琉悪夏&吏南組が8人タッグマッチで全面対決。フューチャー・オブ・スターダム王座への挑戦を表明した月山には王者・吏南との直接対決となる。

 月山が先発に立候補。大江戸隊からは桃が出てくる。月山がエルボー連打で向かっていくが桃が余裕で受けて立つ。月山がドロップキックを放ち、桃にヒップアタック連打。月山の突進を桃がかわしてミドルキック。リング下に送り出して場外戦となる。リングに戻るとナツコが月山にブレーンバスター。吏南が月山にヘアーホイップの連続。「なにがクラブビーナスだ、このクソババア!」と月山をコーナーに追い込み踏みつける。レフェリーが注意すると吏南は「このクソジジイ!」。琉悪夏が月山を攻め込み観客に「応援してやれよ」とアピール。月山がコンプリートショットを決めジーナにタッチ。ジーナが琉悪夏をコーナーに追い込み白川が河津落とし、ジーナがサイドスラム、桃をナツコの上にボディースラム。ジーナはさらに琉悪夏へバックフリップ。琉悪夏がジーナへセントーン。吏南がジーナへドロップキック。フィッシャーマンはジーナが切り返しマライアに託す。マライアが吏南にミサイルキック。吏南の突進をかわし雪崩式フランケン。マライアと白川がスイングネックブリーカー。吏南が返すとマライアが突進。ナツコがカットし吏南が払い腰、STO。マライアが返すと吏南は卍固めにとらえる。ロープへ追い込むとビッグブーツ。しかしマライアの肩が上がる。マライアがダブルアームスープレックス。吏南が突進をかわし大江戸隊が次々と串刺し攻撃。ナツコと桃がマライアをパワーボム、吏南がダイビングダブルニードロップ。吏南がマライアにピンクデビルの構え。白川がカットし月山がミサイルキック。マライアとジーナが吏南を持ち上げマットに叩きつける。しかし大江戸隊がカット成功。マライアはフィニッシュを宣言しパイルドライバー狙い。吏南が切り返し丸め込みの連続。吏南が逆さ押さえ込みからジャックナイフ。混戦からクラブビーナスが吏南にクラブビーナスタワー。そしてマライアがパイルドライバーを決めると3カウントが入った。

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
壮麗亜美

15分00秒
時間切れ引き分け

桜井まい
MIRAI 舞華
朱里 ジュリア

 朱里&MIRAI&壮麗亜美組とジュリア&舞華&桜井まい組が6人タッグマッチで対戦。ゴッズアイとドンナ・デル・モンドのベストメンバーによる激突となる。

 「わたくしがいきます!」と桜井が先発に名乗りを挙げると、ゴッズアイからは壮麗が出てくる。ロックアップで組み合い、壮麗が逆水平。コーナーに振られた桜井が壮麗の突進を止めてコーナーで首4の字固め。壮麗のエルボー連打を桜井が受けて立つと舞華と合体しクローズライン、ジュリアも加わりDDMが手足を取るがカットされる。壮麗が桜井をショルダータックルで吹っ飛ばしボディースラムで叩きつける。朱里が桜井をコーナーに追い込み蹴りの連打からスリーパー。MIRAIが桜井に串刺しエルボーアタック、ショルダータックル。桜井が1カウントで返すとエルボー連打。MIRAIの突進にビッグブーツ。舞華がMIRAIへ串刺しラリアット連打、3連打と見せかけフォールアウェイスラム、乱入の壮麗をブレーンバスターで排除する。舞華の突進をMIRAIが止めてバックドロップ。舞華が返すと、MIRAIはアームロック。MIRAIの突進を桜井が阻止し、舞華とジュリアが合体ネックブリーカー。舞華のラリアットをカットしMIRAIがバックフリップ。舞華、MIRAIがラリアットを打ち合う。朱里が舞華にドロップキック、ニーアタック、フロントネックチャンスリー。舞華が返すと朱里の突進をキャッチしてパワースラムで叩きつける。ジュリアが入ると朱里とエルボーの応酬。朱里が崩れ落ちるがすぐに立ち上がりミドルキック連打。ジュリアが立ち上がり後方に投げつける。ジュリアの突進を壮麗とMIRAIが妨害し朱里がサッカーボールキック。ジュリアが返すと、朱里が腕固め。桜井とジュリアが朱里をドロップキックで挟み撃ち。ジュリアがバックドロップも朱里が返す。朱里とジュリアがダッシュするとジュリアのドロップキックがヒット。朱里がラリアットをかいくぐりニーアタック。10分経過。朱里がコーナーに上がると舞華が止めてジュリアが雪崩式ダブルアームスープレックス。朱里が立ち上がりコードブレイカー、山折り。混戦からリング上は朱里とジュリア。エルボーの打ち合いからジュリアが飛びついて変型卍固め。朱里がニーアタックもジュリアが返す。ジュリアがグロリアスドライバーもゴッズアイがカット。再び狙うが朱里が切り返して流炎。朱里がバズソーキックを決めるが、ジュリアが返して残り1分。ジュリアが朱里にジャーマンからニー。朱里が返すと、ジュリアがファルコンアロー。朱里がカバーを反転し丸め込みの応酬。朱里がニーアタックも舞華がカット。朱里がジュリアを引き起こしたところでタイムアップとなった。試合後、ジュリアと朱里がつかみ合い、ヘッドバットを打つと両者ともダウン。立ち上がるとなにやら言い争い。

桜井「静かにしていただいてよろしいでしょうか。静かに、お静かにしてください。おだまりなさい。汐留大会にお越しのマニアックな庶民のみなさま、ごきげんよう! 今日はこの後、撮影会ですが、モノが違う庶民はゴッズ庶民の列に並んで変なポーズでもしておきなさい。それ以外の上級庶民のみなさまはドンナ・デル・モンドの列にお並びなさい。それじゃ、ごめんあそばっせ」

◆ハイスピード・ランブル 時間無制限
星来芽依

11分55秒
流れ星

鹿島沙希

※退場順

①キッド&AZM③向後④コグマ⑤なつぽい&テクラ⑦フキゲンです★

 AZM、コグマ、向後桃、なつぽい、スターライト・キッド、鹿島沙希、フキゲンです★、テクラ、星来芽依の9人がいっせいに闘うハイスピードランブル。このなかでハイスピード王者の鹿島だけがハイスピードの解釈が異なると考えていいだろう(フキゲンは不明)。秒殺こそがハイスピードと定義する鹿島を囲む、ハイスピードスターたち。この試合では7・2横浜での王座戦に向けて鹿島とフキゲンには前哨戦となるが、この試合ではキッドを含めた3人が大江戸隊。大江戸隊が結束してユニットの強さを誇示するか、それとも個人としての戦いに臨むのか。キッドにとってここベルサール汐留はハイスピード王座初戴冠を遂げた思い出の会場。ハイスピードのベルト戦線からは卒業したキッドながら、元王者にふさわしいスピード感あふれる闘いを仕掛けてくるだろう。

 9人参加の時間差バトルロイヤルが、AZMvsキッドでスタート。ハイスピードなロープワークから両者視殺戦。AZMが突っかかりキッドにPK。3人目に星来芽依。星来がドロップキックで2人を分断。キッドとロープワークを展開しAZMを加える。AZMが星来を丸め込むとキッドも加わり丸め込み合戦。AZMと星来が共闘すると4人目のコグマが登場。コグマはAZMと星来の頭を小突きキッドにキャメルクラッチ狙い。キッドが反転し丸め込みの応酬。星来がキッドとコグマをまとめて丸め込む。5人目はなつぽいで、コグマと星来のキャメルクラッチをカットする。コグマは「これだけハイスピード選手がいるんだから鬼ごっこしよう」と呼びかける。なつぽいが場外へ「なんでぽいが鬼なんだよ」とプランチャ。6人目にテクラ。テクラはコーナーでアーティストのベルトを誇示。なつぽいが落としてテクラをかいくぐる。ロープの振り合いからテクラが追い込むがなつぽいが反転。テクラがガウンをなつぽいに投げつける。7人目は向後でなつぽいとテクラにボディーアタック。向後は619も決める。キッドの619は向後がかわし619、キッドもかわし619を決めるとその場飛びムーンサルトプレス。向後がキッドにドロップキック。8人目にフキゲンです★。同時に鹿島沙希も9人目として現れる。コグマと向後が大江戸隊を除く選手たちを踏みつけていく。大江戸隊がカットし結託。次々とコーナーに追い込むとフキゲン、鹿島、キッドが串刺し攻撃。AZMがキッドとフキゲンの手を取るがエプロンに出される。キッドとAZMがエプロンで張り合う。星来が激突させられ、キッドとAZMがOTRで失格に。コグマと向後が結託と見せかけ向後がコグマにフォールされる。コグマもフォールを取られ失格に。なつぽいとテクラがエルボーの応酬。テクラの突進をなつぽいがロープを引いてエプロンに送り出す。テクラはロープ越しになつぽいの首を取る。鹿島が突進しテクラとなつぽいをOTRに。星来がフキゲンをかわし丸め込むと3カウント。残るは鹿島と星来。星来が逆さ押さえ込みからジャックナイフ。鹿島が切り返し丸め込み。星来がさらに丸め込むと3カウントが入った。

星来「スターダム初ハイスピードランブルで 優勝したぞ! 鹿沙希さん、沙希さん、沙希さん、ホントにすごいです。もうホントにすごい」

鹿島「怖い怖い」

星来「こんなにも身長もあって、走れて強くてカッコよくて、きれいなチャンピオンは他にいません。みなさんもそう思いますよね。さーき、さーき、さーき。そこで、あの…」

鹿島「無理」

星来「早い早い。もうちょっと聞いてください。相談があるんですけど、大変恐縮ではございますがそのベルトに…」

鹿島「無理! 無理無理。こないだも言ったよね。そんなものわかり悪い子だったっけ。だいたい、よく聞いてね、星来芽依ちゃん、アナタみたいな足も速くて運動神経もよくて、 こんな高いドロップキック打つ人とやるわけないじゃん、やりたくないです。無理です。アナタはね、コスチュームに合うアーティストとか赤とか白とかいった方がいいと思うんだよね、ハイスピードじゃなくて」

星来「自分ホントにそのベルトが欲しいんですよ。ダメですか、挑戦」

鹿島「そんな顔すんなよ。ホントにほしいのか」

星来「ほしいですよ。今すぐやりたいくらい、それくらいの気持ちです」

鹿島「だいたい今日のこの試合は、ハイスピード挑戦権獲得マッチじゃないからね。もし獲得マッチだったら私も今すぐにでもやりたかった、うん。でも違うから。でもほしんだな。ホントにほしいんだな」

星来「ホントにほしい」

鹿島「ホントにホントにほしいんだな」

星来「すぐにやりましょう」

鹿島「ならなおさらやりません。ありがとうございました」

鹿島が退場。

星来「またですよ、またですよ。ああやってすぐ断って。芽依が速いからしょうがないんですけどね。でも自分は何十回、何百回断られても絶対にあきらめません。なのでみなさん芽依のこといっぱい応援して、ぜひハイスピードタイトルマッチを実現させてください。よろしくお願いします。本日はありがとうございました」

星来のコメント

「ハイスピードランブル優勝しました。なのにまたですよ、みなさん。また断られました。昨日寝ずにですよ、作戦考えて。これは失敗です、失敗、失敗。また考えます。あきらめないので」

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