2023/06/26 試合結果

2023年6月25日 『STARDOM SUNSHINE 2023』

『STARDOM SUNSHINE 2023
6月25日(日)国立代々木競技場 第2体育館観衆1715人)

試合結果

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
向後桃

7分13秒
ノーザンライトスープレックスホールド

さくらあや●
羽南 水森由菜
○飯田沙耶 月山和香

◆パッション注入マッチ 15分1本勝負
高橋奈七永

11分59秒
クロスフェイスロック

HANAKO

◆シングルマッチ 15分1本勝負
朱里

7分50秒
白虎

ジーナ

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
KAIRI

14分41秒
フェアリーストレイン

星来芽依●
○なつぽい 鈴季すず
中野たむ 舞華

◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<挑戦者組>

16分4秒
グラマラスドライバー→エビ固め

<王者組>
マライア・メイ 壮麗亜美●
○白川未奈 MIRAI

※第27代王者組のMIRAI&壮麗亜美が3度目の防衛に失敗。白川未奈&マライア・メイが第28代王者組となる。

◆ アーティスト・オブ・スターダム選手権試合ケージマッチ 時間無制限 エスケープルール
<王者組>

16分47秒
エスケープ

<挑戦者組>
桜井まい 葉月
テクラ コグマ
○ジュリア 岩谷麻優●

※エスケープ順…①テクラ②葉月③桜井④コグマ⑤ジュリア
※岩谷のひとり残り負け。
※第30代王者組のジュリア&テクラ&桜井まいが初防衛に成功

◆Queen’s Quest vs 大江戸隊 全面戦争ケージマッチ~ルーザー・リーブ・ユニット~ 時間無制限 エスケープルール
天咲光由

23分26秒
エスケープ

渡辺桃
レディ・C スターライト・キッド
妃南 琉悪夏
上谷沙弥 吏南
AZM 鹿島沙希●
○林下詩美 刀羅ナツコ

エスケープ順…①吏南②妃南③AZM④天咲⑤桃⑥キッド⑦レディ⑧琉悪夏⑨上谷⑩ナツコ⑪詩美
※鹿島のひとり残り負け。

試合詳細レポート

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
向後桃

7分13秒
ノーザンライトスープレックスホールド

さくらあや●
羽南 水森由菜
○飯田沙耶 月山和香

 大会オープニング前に羽南&飯田沙耶&向後桃組vs月山和香&水森由菜&さくらあや組による6人タッグマッチ。羽南&飯田&向後のSTARSに月山&水森&さくらのフレッシュな混成軍が挑む。

 羽南と月山が先発、水森、さくらとともに合体で攻める。すぐにSTARSがカットするが月山が羽南を捕獲。コーナーに振られた羽南がボディーアタックを見舞いSTARSで合体ボディープレス。月山と向後がエルボーの打ち合い。水森が向後にショルダータックル、羽南にドロップキック。水森は体重を公表してボディープレス、スライディングラリアット。向後が水森にボディープレス、619を決めるが2カウント。飯田が水森へ逆水平連打。水森がチョップをブロックしラリアット。飯田がかわしてジャンピングダブルチョップ、エルボードロップ。飯田の突進を月山が羽交い絞め。水森がヘッドアタックを見舞いグラウンドでラリアット、ダイビングボディープレスを決める。しかし飯田が返してみせる。さくらが飯田に串刺しドロップキック、月山がマットに叩きつけてさくらがハイキック。さくらのハイキックが連続でヒットするが飯田が肩を上げる。さくらはネックロックもSTARSがカットに入る。さくらがエルボー連打、向後がドロップキックでカットし羽南が払い腰、飯田がバックエルボー。飯田がコーナーに上がると飯田ロケットをさくらに発射。さくらが丸め込むが2カウント。返した飯田がラリアット、ノーザンライト。3カウントが入り、飯田がさくらをフォールした。

◆パッション注入マッチ 15分1本勝負
高橋奈七永

11分59秒
クロスフェイスロック

HANAKO

 高橋奈七永がHANAKOにパッションを注入。両者は2度ほど6人タッグマッチで組んでいるが対戦は初めて。奈七永には新人相手とあってよりパッション注入マッチの原点的闘いとなりそうだ。また、HANAKOが奈七永との対戦から何を学び何を得るか。勝利こそ難しいと思われるものの、今後の闘いを期待させる試合にしたい。

 HANAKOが握手を求めると奈七永も「お願いしまーす」と応じる。ロックアップで組み合い力比べ、奈七永がロープに押し込みクリーンにブレイクする。再びロックアップで組み合うと、HANAKOがロープに押し込んでいく。HANAKOがエルボー連打、奈七永が反転してやり返すとHANAKOも反転してエルボーの連打。奈七永がヘッドロックにいくとHANAKOもヘッドロック。奈七永が切り返しバックで腕をロック。HANAKOも切り返しヘッドロックへ。奈七永がロープに振るとHANAKOがショルダータックル連打、奈七永が受けて立つ。奈七永がショルダータックルでHANAKOを倒しインディアンデスロック。HANAKOがエスケープすると、奈七永がヘアーホイップ。顔面をつかんでロープに追い込みレフェリーの制止に「うるせえな!」とクレームをつける。HANAKOがエルボー連打から突進も奈七永がキャッチしサイドスラム。コーナーに追い込むとHANAKOに逆水平の連打を浴びせる。コーナーに振られたHANAKOがショルダータックル、抱え上げるとコーナーに追い込み串刺しボディーアタック。奈七永が返すと、HANAKOはボディースラムの構え。奈七永が切り返そうとするがHANAKOが投げ切ってみせる。足を取りにいくが奈七永がロープをつかむ。HANAKOは奈七永の腕を踏みつけストンピング連打。奈七永が足を取ってHANAKOを蹴飛ばしていく。ミドルキックでHANAKOがダウン状態。奈七永が突進しラリアットもHANAKOがかわしバックにエルボー、後方からダブルニーアタック、逆エビ固め。奈七永がエスケープすると、投げ技狙いを切り返しスリーパー。しかしHANAKOの足がロープに届く。奈七永がバックドロップもHANAKOが返す。奈七永はコーナーに上がり冷蔵庫爆弾。しかしHANAKOがかわして頭部にビッグブーツ。返した奈七永にHANAKOがブレーンバスター狙い。奈七永がこらえてエルボーの打ち合いに。HANAKOが崩れるも立ち上がりエルボー連打。奈七永がやり返し突進するがHANAKOが体を当てブレーンバスターで投げ切ってみせる。奈七永が返し10分経過。HANAKOがアルゼンチンを狙うが奈七永が切り返し蹴り上げる。ダウン気味のHANAKOだがヒザを着いてエルボー連打。立ち上がっても継続。奈七永がエルボーを打ってこさせる。奈七永のラリアットはかわされるもショルダータックル。奈七永が張り手から延髄斬り。返したHANAKOに奈七永はフェースロック。HANAKOがギブアップし奈七永の勝利となった。

 

奈七永のコメント

「HANAKOデビューしたばっかり。3カ月くらい? ホントに花が咲いたばっかりの新しいお花ちゃんを摘むのは楽しいねえ! 楽しいよ。やっぱね、背がデカい、私が闘ってきた中で一番デカい、背が高い、足が長い。素晴らしい素質を持っている。だからもしHANAKOがその気があるのだったら私とタッグを組んでもいいんじゃないの? 強い、デカい、ホンモノの強さのあるプロレス教えてあげてもいいんだぞ! 今日、試合後、リング上で今日の試合は何点だったと私は聞いた。そしたらアイツは70点と答えたんだ。それが高いんだか低いんだかはわからない。ただ次に会うときは80点、いや100点だ。そんなHANAKOと会いたいと思います。パッション!」

 

HANAKOのコメント

「全然なにひとつ…。またやろうと言ってくださったので、もっともっと成長して、また奈七永さんに挑戦したいです」

◆シングルマッチ 15分1本勝負
朱里

7分50秒
白虎

ジーナ

 朱里とジーナが初の一騎打ち。朱里のテクニックとジーナのパワーが正面からぶつかり合う。この試合を最後に帰国するジーナはどれほどのインパクトを残せるか。

 手四つにいきかけ慎重にブレイク。バックの取り合いでジーナが朱里を持ち上げマットに叩きつける。ジーナはグラウンドでヘッドロック。ショルダータックルを決めてロープに走ると朱里がアームホイップからスリーパー。コーナーに叩きつけると、串刺しニーからフロントネックチャンスリードロップ。朱里が顔面を蹴飛ばし突進するがジーナがキャッチし高速で旋回させて叩きつける。朱里が返すと、ジーナはダブルアームスープレックス。朱里の突進を止めてサイドスラム。逆水平の連打でコーナーに追い込むと、朱里が切り返しコルバタ、ブルドッキングヘッドロック。前後からのミドルキックも放つが2カウント。朱里はスタンディングヒールホールド。ジーナが抜け出し蹴り足をキャッチしエルボーの打ち合いを挑む。ジーナが打ち勝ち朱里が崩れ落ちる。ジーナは朱里をエプロンに送り出しハイキック、コーナーに頭部を叩きつけると三角蹴り、セカンドロープに乗せてのDDTを見舞う。朱里がスイングDDTからニーアタック。返したジーナに朱里は白虎の体勢もエスケープを許す。朱里の蹴りをつかんでジーナが筋肉バスター。朱里が返すとジーナがサンダーストラック狙い。朱里が切り返すとハイキックから白虎へ。反り上げるとジーナがギブアップし朱里の勝利となった。

 

朱里のコメント

「ジーナと初のシングルマッチ。ジーナは今日でいったん日本ラストの試合だったので、その選手と今日初なんですけど、シングルマッチできたのがすごく嬉しかったです。パワーもすごくあるし、また日本に来て熱く一緒に試合したいので、ジーナ、待ってるよ。ありがとうございました」

 

ジーナのコメント

「ワタシハニホンガダイスキデス。次、帰ってきたときは朱里さんにシングルマッチで勝つので。クラブビーナスももっともっとでっかくなって、世界を取りにいきます」

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
KAIRI

14分41秒
フェアリーストレイン

星来芽依●
○なつぽい 鈴季すず
中野たむ 舞華

 中野たむ&なつぽいのメルティアにKAIRIが合流、舞華&鈴季すず&星来芽依組と対戦する6人タッグマッチ。このところ星来とのタッグに加え舞華とのトリオも増えてきた鈴季には、世代闘争を意識した闘いになりそうだ。KAIRIとの遭遇で何が起こるか?

 星来がKAIRIを指名しゴング。いきなりドロップキック連打もKAIRIが3度かわしてリング下にエスケープ。KAIRIがエプロンで握手を求める。星来が迷った末に応じるとKAIRIがアームブリーカー。コーナーから飛ぶが星来がかわす。コーナーへの振り合いで星来がかわして丸め込む。丸め込みの応酬から星来が連続の丸め込み。KAIRIがギリギリで返す。中野がダッシュを妨害しメルティアがリングイン。トリオで星来を翻弄しドロップキック。なつぽいが星来にヘアーホイップ。星来がカウンターのドロップキック。鈴季がニーアタック連打をなつぽいに見舞い、串刺しで突進。なつぽいがかわしてドロップキック、ダイビングボディーアタック。しかし鈴季がかわしてみせる。鈴季は串刺しニーアタック。なつぽいが返すと鈴季をかいくぐりドロップキック。KAIRIが鈴季を踏み台に控えの舞華にエルボーアタック、鈴季にスピア、串刺しエルボー。コーナーに上がると鈴季がカットし場外に落とす。場外戦となり、鈴季がKAIRIを客席に投げつける。さらに花道に連行し背後からニーアタック。リングに戻すとKAIRIの顔面を蹴飛ばしていく。鈴季はフルネルソンバスターもKAIRIがクリアー。舞華がKAIRIにショルダータックル連打、なつぽいが乱入するが舞華が2人を追い込み串刺しラリアット、まとめて担ぎ上げバックフリップ。KAIRIがエルボーで向かっていくと舞華もやり返す。舞華が連打しKAIRIを挑発。KAIRIはブレーンバスターを切り返しDDT。舞華がダッシュを止めてKAIRIのバックを取る。KAIRIが切り返し背後からエルボーアタック。中野が舞華にニーアタック。中野の突進を星来がカットし、星来のドロップキックと舞華のサイドスラムで合体。中野が返すと、舞華が炎華落としの構え。中野が切り返すと舞華をかいくぐりジャーマン、パワースラム。中野がスピンキックをヒットさせタイガーの構え。舞華がこらえてエルボー。両者ダウン状態からタッチ。星来となつぽいがクロスボディーで交錯。星来がエプロンからドロップキックを見舞い中央でもう一発。なつぽいが返すと、星来がコーナーへ。なつぽいがデッドリードライブで落としてダイビングボディーアタック。星来がカバーを反転も2カウント。中野とKAIRIがカカト落とし、なつぽいがバックラッシュ。しかし星来が返してみせる。なつぽいがコーナーに上がると舞華が介入し雪崩式ブレーンバスター。残り2分。KAIRIがダイビングエルボーアタック。中野が鈴季にタイガー、鈴季はテキーラショット。なつぽいと星来がエルボーの応酬、星来がジャックナイフもカットされる。なつぽいがフェアリーストレインも星来が返す。残り1分。なつぽいがもう一度狙うが星来が丸め込む。中野組が打撃の競演、なつぽいがフェアリーストレインを決めると星来が返せず3カウントが入った。

 

中野組のコメント

なつぽい「あぶなーい」

中野「ギリギリだったね。でもいいんじゃない、このトリオ」

なつぽい「すごく楽しかった。ちょろぽいからスリーに取りました。ちょろぽい、妖精を…」

たむ「ちょろぽいって何?」

なつぽい「7・2が近づいてるね。KAIRIさんにもちょっといろいろなご心配をおかけしてしまったんですけど、私は本当にこの試合にすべてを懸けてるし、この試合がプロレス人生でなくてはならない試合だって、今は本気で思えてるので。今のなつぽいを思いっきりぶつけるのみで、当たり前に(安納)サオリからスリー取って、このスターダムでやってきたことがこういうことなんだぞ、ここまで輝けるようになったんだぞってところを見せつけてやりたいと思います」

中野「正直2人の、サオリちゃんとなっちゃんの試合を見るの怖いけど、2人が悔いなくリングを下りてくれることを私は願ってます。私も7・2、しっかりこの白いベルト、MIRAIから守り抜きます。やっとやっと戻ってきた私の体の一部のようなこの大切なベルト、MIRAIには動かせない。MIRAI、アンタのすっかすかの魂、私がひねりつぶしてあげる。ただ、王子様を迎えに来てくれるのを黙って待ってるだけのあんたは一生灰かぶったままだよ。そして私が岩谷麻優ができなかった2冠チャンピオンとして史上初の功績を残して、スターダムの歴史を作ります」

KAIRI「今こうやって2人の決意を聞いて、いつもSNSでも見てるけど、2人の気持ち、本当にみんなに届いてると思う。2人なら…絶対に大丈夫。どこに行っても、2人のことを思ってるから(たむとなつぽいにハグして退席)」

なつぽい「…頑張ろ。7・2、絶対笑って終わろうね」

たむ「約束する」

なつぽい「ばいぽーい!」

たむ「ばいぽーいって何!?

◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<挑戦者組>

16分4秒
グラマラスドライバー→エビ固め

<王者組>
マライア・メイ 壮麗亜美●
○白川未奈 MIRAI

※第27代王者組のMIRAI&壮麗亜美が3度目の防衛に失敗。白川未奈&マライア・メイが第28代王者組となる。

 MIRAI&壮麗亜美組がゴッデス・オブ・スターダム王座3度目の防衛戦。今回はクラブビーナスの白川未奈&マライア・メイ組の挑戦を受ける。ここまで2度の防衛に成功してきたMIRAI組だが、前回の防衛戦では試合後、王者組そっちのけでクイーンズクエストと大江戸隊の抗争が炎上。ないもの扱いされた王者組にはある意味で真価の問われる防衛戦となる。タッグのベルトに挑む白川&マライアはこのコンビでベルト初挑戦。中野たむに敗れ赤白2冠はおろか白いベルトまで失ってしまった白川には仕切り直しのタイトルマッチとなる。また、今年の5★STAR GP出場を決めたマライアにとってはベルトを奪取し、タッグ王者としてシングルリーグ戦に臨みたいところだ。

 MIRAIと白川が先発。グラウンドでスタートしMIRAIがロープに振ろうとするとマライアが入って顔面にビッグブーツ、クラブビーナスが合体で攻めるとMIRAIが2人の足を引く。MIRAIが白川をかいくぐりショルダータックル。壮麗が白川にボディースラムを連発。白川が返すと、壮麗はマライアを落としてからMIRAIを呼び込み逆水平の連打、ダブルチョップで競演。白川が返すと、MIRAIはフェースロック。リング下では壮麗が控えのマライアに後方からダブルチョップ。MIRAIが仁王立ちで白川のエルボーを受けて立つ。MIRAIのエルボーも白川がネックブリーカー。マライアがMIRAIにネックブリーカー、逆水平連打。MIRAIをかわしコーナーに乗せると雪崩式フランケン。壮麗が妨害しMIRAIとダブルのブレーンバスターを狙うがマライアがまとめてDDT。MIRAIが返すと、マライアはダブルアームの構え。MIRAIが切り返すがマライアがドロップキック。壮麗がマライアの突進を止めてカミカゼ、MIRAIがリバーススプラッシュ式エルボードロップ、ネックロック。マライアが突進もMIRAIがラリアット、マライアはダブルアームスープレックス。両者ダウン状態からタッチをかわし壮麗が白川のドロップキックをかわしショルダータックル、逆片エビ固め。白川がエスケープすると、カウンターでヒザへのドロップキック。MIRAIと壮麗を同士討ちさせ白川とマライアがネックブリーカー。白川は場外に向けて飛ぼうとするが壮麗がカットし担ぎ上げるとリング下に投げ捨てる。壮麗は白川をリングに戻しサイドに叩きつけるが2カウント。さらにアルゼンチンで担ぎ上げ揺さぶりをかける。コーナーに乗せると串刺しボディーアタック。白川が返すと、壮麗のブレーンバスターを切り返しローリングエルボー、しかし壮麗がブレーンバスター、白川がすぐにバックブローで両者ダウン。白川がロープ際の壮麗に変型ドラゴンスクリュー、足4の字固め。マライアがぶら下がり式ネックロックでMIRAIを捕獲。壮麗がなんとかエスケープに成功。白川がグラマラスドライバーを狙うとMIRAIがドロップキックでカット。王者組がダブルで白川をマットに叩きつけるがマライアがカットする。壮麗が白川にブルーサンダー。白川が返すと、壮麗は雷の如く狙い。白川が切り返し丸め込むとマライアがミサイルキック。マライアが壮麗を肩車し白川がネックブリーカー。しかしMIRAIのカットが間に合う。マライアがMIRAIにジャーマンで分断。白川がDDT狙いも壮麗がこらえる。しかし白川がバックドロップ、延髄斬り、インプラントDDT。壮麗が返すと、白川はグラマラスドライバーMINA。3カウントが入り、白川が壮麗をフォール、ゴッデス王座を獲得した。新王者組が退場すると中野たむがリングへ。

中野「「ひどいざまじゃん。来週の(ワンダー王座)タイトルマッチ、大丈夫そ? そこにいる朱里ママに魂の込め方、ちゃんと教わってきまちたか? 横浜武道館で、アンタのスッカスカの魂、ひねりつぶしてあげるよ」

MIRAIがにらみつけ一撃を食らわす。

MIRAI「調子に乗んなょ…調子に乗んのもいい加減にしろよクソババア! 来週オマエを終わらしてやるよ。以上」

MIRAIはマイクをたたきつけて退場。

中野「まだうまくしゃべれてねえじゃねえか!」

白川組のコメント

白川「誰が出て来たんだ? 中野たむか? また、中野たむか。凄いね。人がチャンピオンになった試合のあともリングに出て来て、凄いね。(マライアに)アイム・ハッピー? マライアが私を強くしてくれて、クラブビーナスのみんなが私を強くしてくれた。今日はクラブビーナスのために闘おうと決めてました。私たちが巻いたことで、このベルトは世界的なベルトになった。誰の挑戦でも受ける。ここからまたトップまで這い上がっていきます。まずは、このベルトがなんでこんなに大きくて、腰に巻けないか分からないから、腰に巻けるかわいいベルトに改造したいと思います。7・2横浜武道館のカード、私とマライアと朱里と壮麗って出てるけど、7・2って白のタイトルしかないんじゃないですか? そこで、防衛戦してもいいですけど。会社がどうするか知らないけど、私はタイトルマッチに変更してもいいですよ」

 

中野のコメント

「いいラリアット、打つじゃん。MIRAIのプロレスは好きだよ。でも、この白いベルトは感情のベルトなの。スターダムを象徴するベルト。やっと私の元に戻って来た、私のカラダの一部みたいなベルト。アンタと心の奥底から沸き上がる感情の、魂が打ち震えるような試合をしたい! その上で必ず防衛して、私が2冠チャンピオンとしてスターダムの歴史を作り上げます。アンタのスカスカの魂、私がひねり潰してやるよ。覚悟しとけ」

◆ アーティスト・オブ・スターダム選手権試合ケージマッチ 時間無制限 エスケープルール
<王者組>

16分47秒
エスケープ

<挑戦者組>
桜井まい 葉月
テクラ コグマ
○ジュリア 岩谷麻優●

※エスケープ順…①テクラ②葉月③桜井④コグマ⑤ジュリア
※岩谷のひとり残り負け。
※第30代王者組のジュリア&テクラ&桜井まいが初防衛に成功

 KAIRI&なつぽい&安納サオリ組の初防衛を許さずアーティスト・オブ・スターダム王座をドンナ・デル・モンドが奪取。ジュリア&桜井まい&テクラ組が迎える初防衛戦の相手は王座奪取直後に挑戦を表明した岩谷麻優&葉月&コグマ組のSTARSだ。しかもこの試合は金網マッチによる王座戦。葉月&コグマはやる気満々だが、金網を苦手とする岩谷が挑戦者側のキーパーソンとなりそうだ。また、王者にとっても特殊ルールであることに変わりはない。とくに葉月&コグマが高低差を利用した空中戦を仕掛けてくることが予想される中で、試合はどんな決着をみるのか?

 金網にビビってやる気なしモードの岩谷はコーナーに座ったまま。コールされリストバンドを客席に投げようとするが金網にぶつかってしまう。ふたつの扉を閉めて試合がスタート。いきなり岩谷が金網をよじのぼるがジュリアと桜井が慌てて阻止。葉月とコグマが岩谷をなだめるとDDMが顔面ウォッシュを見舞い3人が金網を上る。STARSが桜井を捕獲するとジュリアとテクラがリングに戻る。STARSがDDMをロープに振ってアームホイップ、ドロップキック。STARSが顔面ウォッシュをやり返す。STARSが桜井にフェースクラッシャー、葉月がセントーン、コグマがボディープレス。コーナーに追い詰めてSTARSがロケット狙いもジュリアがカット、テクラがスピア。DDMが岩谷に次々と串刺し攻撃。ジュリアと桜井が岩谷を持ち上げてテクラがコーナーからバッククラッカーで合体。DDMがコーナーに上がるとSTARSがカット。葉月がテクラへ向けてコーナーに上がる。テクラが追いつきコーナーでの攻防。テクラが雪崩式ブレーンバスターで葉月を叩きつける。テクラが金網を上りエスケープ第1号に。ジュリアと桜井がコグマにドロップキックの挟み撃ち。チャンスと見て2人が上がろうとするがコグマと葉月がスピアで阻止、コグマは桜井をコーナーに乗せてSTARSでロケット発射。葉月が金網を上がりジュリアが追いかける。金網のてっぺんでエルボーの応酬。葉月が起き上がりジュリアをエルボーで落とす。葉月は金網からダイビングセントーン。ジュリアにヒットさせると反対側に上がってエスケープ成功。桜井が2人まとめてスタナー、STF。その間にジュリアが金網を上がるが葉月が下からボールをぶつける、風船をもって金網に上がりジュリアを妨害。桜井がコーナーから2人まとめてミサイルキック。ジュリアと桜井がコーナーからダイビングエルボードロップを岩谷にヒットさせる。DDMが金網を上がり出すと外から葉月が妨害。ジュリアがコグマを止めると岩谷にネックロック。その間に桜井が金網を上がる。葉月がボールを投げるが桜井がエスケープ成功。リング内はコグマ&岩谷とジュリア。10分経過。ジュリアの突進にコグマがDDT、岩谷がトラースキック。STARSが合体プレス。岩谷とコグマが2方向で金網を上がるとジュリアへミサイルキックで競演。コグマが金網を上がり岩谷も上がる、岩谷がムーンサルトプレスを見舞いコグマがてっぺんで反転し場外ダイブでエスケープ成功。残るは岩谷とジュリア。エルボーの打ち合いから岩谷がダウンさせドラゴンスープレックスで叩きつけトラースキック。ジュリアが立ち上がりバックドロップ、ドロップキック。ジュリアが岩谷を引き起こしグロリアス狙いも岩谷がドドンパで切り返す。岩谷がコーナーに上がるとジュリアが追いつきエルボー連打。ジュリアは雪崩式ダブルアームスープレックス。岩谷がすぐに立ち上がりツームストーンパイル。両者ダウン。岩谷が先に這い上がり金網をよじ登る。ジュリアが金網を揺さぶりロープに上がると金網に叩きつけてマットに落とす。ジュリアはミサイルキックから引き起こしグロリアスドライバーを旋回式で決める。15分経過。岩谷はジュリアの足を引いて登らせず。ジュリアが手を蹴飛ばし頭部へニー。岩谷を起こすとジュリアはノーザンライトボム。ジュリアが金網を上ると岩谷が追いかける。岩谷が金網トップで追いつくがジュリアがネックロックで宙吊りに。ジュリアが岩谷を落とし、背面から飛び降り金網脱出。ひとり残された岩谷が敗北しジュリアの勝利、王者組の防衛となった。試合後、岩谷はジュリアに向かい人差し指を突き出す。

ジュリア「最近気づいたんだけど、今年30になるんだけど、だんだん高いところが苦手になってきたみたいです。どうも、ジュリアです。ひとまず、あー、初防衛戦、金網マッチ、決まったときより日が近づいていくうちにどんどんどんどん、ぶっちゃけ不安になってきてしまって。だけど、今日防衛できたのはテクラと桜井、私たち3人バリバリボンバーズの絆がとても強かったからなんじゃないかなって思ってます。ありがとう。ありがとう。そしてちょっと話変わるんですけど、ちょっと個人的な話をさせてください。7月4日と5日、みなさん、この日何があるかご存知ですか? そう、新日本プロレスでSTRONGのなんか大会があるんですね。そこで私、前々からちょっとチャレンジしてみたいことがあったんですよ。そう、外国に行ってみたいなって。なので、ここに宣言しておきます。新日本プロレスさん、STRONGの興行にジュリアを出せ。そこにウィロー・ナイチンゲールを呼べ。また一つ新しい目標ができました。ぜひみなさん見守っててください。アリヴェデルチ。あとは、おマイクを頼んまっせ」

桜井「代々木大会にお越しの庶民のみなさま、ごきげんよう! ドンナ・デル・モンドが初の金網マッチ、アーティストを初防衛いたしましたぞ! ありがとう。この金網の高さ、私が今まで行ったニューヨークのエンパイアステートビルや、パリのエッフェル塔よりも高く感じましたわ! わたくしたちは今夜、叙々苑で網焼きのお最高級なお肉をいただきますが、あなたたち庶民は富士そばでコロッケそばでも食べなさい! それじゃあ、ごめんあそばっせ!」

 

DDMのコメント

ジュリア「高いところ、意外とダメだわ。でも初防衛戦なんとか防衛したよ。ありがとう。外から助けてくれてありがとう。桜井、ホントにありがとう。最後マジでやべえって思ったけど、金網の外から見えた二人の顔を見たら絶対に負けられないなと思って、なんかすごい突然、力が出たっていうか、私たちがこれだけいままで積み上げてきたこの時間はしっかりと形となって熱い絆で結ばれてきたんじゃないかなって、今日の金網戦ですげえ実感しました。FWC強かった。さすが。岩谷もビビってたけど、油断は1ミリもしてなかったから」

テクラ「楽しかったよ。ホントにおもしろかった。金網ね。でもコワカッタネチョット。それでもウチらはベルトを守った。金網に入って、金網から出る、それだけのこと」

桜井「2人が引っ張ってくれて、最後ジュリアが逃げろって言ってくれてホントにありがとう。ジュリアのおかげ」

ジュリア「でも桜井がさSTFで2人をまとめ上げている間に出れなかったから、ごめんね。今日は叙々苑で」

桜井「おいしいお肉食べに行きましょ」

ジュリア「貴婦人パーティーでもしようかね。初防衛のお祝いということで。桜井のおごりで。ありがとうございましたー。あ、そうそうそうそう、そうだ、そうだ。ちょっと待った。ひとつ、あるのよ。さっきリング上でも言ったSTRONG(女子)王座にこの私が挑戦してやるってこと。なに、いまのチャンピオン、なんとかゲール?なんとかナイチンゲール? AEW所属だってね。こんどAEWのタイトルマッチ、トニー・ストームにも挑戦するんだってね、知ってるよ。でもさあ、ニュージャパンのベルトでしょ。ニュージャパンで防衛しなくていいの? 日本でやんなくていいの? なんだかにやついた外国人が持ってるよりもジュリアが持った方が、ベルトに権威が付くんじゃねえのかって話。なので私は、そのベルト、まずはこの日本で挑戦させてもらうから。ナイチンゲール、日本で待ってるよ」

「ちょっと待って」と向後桃が入ってくる。

ジュリア「なんだよ、なんだよ?」

向後「言いたいことがある。ナイチンゲールはアナタが思うよりもずっとずっといい選手です。アメリカで闘った私が、誰よりもわかってる」

ジュリア「はあ?」

向後「彼女はホントに強い。ホントに強い。身体だけじゃなくて心も強いの。STRONGの女子のベルトを手に入れてもそこで満足することなくAEWのベルトにチャレンジする、常に上を目指す彼女を私は尊敬する。なんとかゲールとかもっと権威を持って彼女に」

ジュリア「いいよ、テメエはよお、一生尊敬でもしてさあ、挑戦者で終わってればいいんじゃないの。テメエはさあ、なに? 私たちになーんの知らせもないSTRONG王座?日本にいる私たちは知らぬ間にトーナメント始まってさ、なにも聞かされないでさ」

向後「いないくせに」

ジュリア「向こうでアイツに勝ったの? 負けてんじゃねえかよ」

向後「ウィローをなめんなよ!」

ジュリア「なめてねえよ。なに泣いてんの?」

向後「泣いてねえよ」

ジュリア「なに、その顔は? なに?」

向後「敬意のない発言するから」

ジュリア「コイツ、メンタル弱すぎねえか」

ジュリアと向後が乱闘。

ジュリア「ジュリアが禁断の扉開いてやるよ。なんだよ、テメエ。くるんじゃねえよ、こら!」

 

STARSのコメント

葉月「アーティストのベルトは取れなかったけど、ウチらのクレイジーさは、また一歩も二歩も上の段階に行ったんじゃないかなと。麻優さんも、よく頑張った」

コグマ「私に飛べって、麻優が残るから飛べって言ってくれて、さすがSTARSのリーダー」

葉月「何度でも何度でも挑戦して、ユニットの象徴のベルトをSTARSに持って帰りましょう。ホントにカッコよかった」

◆Queen’s Quest vs 大江戸隊 全面戦争ケージマッチ~ルーザー・リーブ・ユニット~ 時間無制限 エスケープルール
天咲光由

23分26秒
エスケープ

渡辺桃
レディ・C スターライト・キッド
妃南 琉悪夏
上谷沙弥 吏南
AZM 鹿島沙希●
○林下詩美 刀羅ナツコ

エスケープ順…①吏南②妃南③AZM④天咲⑤桃⑥キッド⑦レディ⑧琉悪夏⑨上谷⑩ナツコ⑪詩美
※鹿島のひとり残り負け。

 林下詩美&上谷沙弥&AZM&レディ・C&妃南&天咲光由組のクイーンズクエストと刀羅ナツコ&鹿島沙希&スターライト・キッド&渡辺桃&琉悪夏&吏南組の大江戸隊が凶器持ち込み可能の金網マッチで全面激突。エスケープルールで最後に残った者がユニットから強制脱退となる。詩美と上谷の確執から不協和音はQQ全体に広がっていることもあり、何から何まで大江戸隊に有利なルールと思われる。しかしながら大江戸隊にもリスクがある。金網に取り残されユニットから抜けるのはいったい誰か? また、クイーンズクエストの行方は?

 全員で一斉に闘いはじめQQがドロップキックで競演、詩美と上谷が天咲を脱出させようとするが妨害される。キッドの号令で大江戸隊が次々と串刺し攻撃。テーブルを用意し、琉悪夏がレディを寝かせて冷凍庫爆弾、テーブルを破壊。琉悪夏が金網を上がるとAZMが阻止して天咲がDDT。鹿島が天咲を振るがDDTを食らう。吏南が天咲を投げビッグブーツ。鹿島がビッグブーツで続くが妃南が払い腰、姉妹が次々と払い腰を決めてエルボーの応酬。妃南が吏南を払い腰で叩きつけ金網を上がるがナツコがボックス攻撃、詩美がドロップキック。吏南が天咲を叩きつけ金網を上がる。吏南も上がるなか吏南がエスケープ。妃南もエスケープ。キッドが向かっていくがボックスで殴打される。キッドがイスを投げ渡しAZMにドロップキック。AZMが金網をよじ登るとキッドが妨害。レディがキッドの足を引いてチョークスラム。その間にAZMが上がりてっぺんからダイビングフットスタンプをキッドに決めると反対側からエスケープ成功。詩美がナツコにスリーパー。上谷は鎌固めを決め、その間に天咲がエスケープする。レディと上谷がネックブリーカーで競演。レディが琉悪夏にジャイアントバックブリーカーも桃がバットでQQを次々と殴打。ナツコも鉄パイプを使い桃と合体。詩美をイスの上にスパインバスター。桃が金網を上がると上谷が追うが鹿島が阻止。桃がエスケープ成功。鹿島とキッドが上谷にフェースクラッシャー。10分経過。キッドの突進をレディがかわしビッグブーツで金網と挟み撃ち。上がろうとすると琉悪夏が阻止してラリアット、キッドと合体のフィッシャーマン。キッドがレディをイスで殴打。キッドが金網を上がりレディへムーンサルトアタック。改めて金網を上がりエスケープ。ナツコがレディをラダーにぶつけてキャノンボールもかわされる。詩美が指示し上谷がラダー設置、ナツコと琉悪夏に次々とアフロディーテで串刺し攻撃。レディがナツコと琉悪夏にラダーへの河津落とし。詩美がレディに指示を出し肩に上がらせエスケープをアシスト。レディはエスケープ成功。上谷が琉悪夏にエルボー連打、ニールキック。琉悪夏が上谷にネックハンギングボム。ボックスで殴打を狙うが詩美が奪って殴打。しかしかわされ上谷に誤爆。琉悪夏と鹿島が金網を上がるがAZMが消火器噴射で鹿島を妨害。詩美が鹿島にコウモリ吊り落とし。琉悪夏はエスケープ成功。15分経過。詩美がラダーをコーナーに設置し上谷に指示。上谷がラダーを上がり詩美がアシスト。詩美も上がっていく。ナツコが追いつきラダーを倒し詩美を戻す。その間に上谷がエスケープ。ナツコと詩美がラリアットの打ち合い。ナツコがチェーンでラリアット、イスを重ねてデスバレーボム。ナツコが金網を上がると詩美がチェーンで殴打、イスへのバックドロップ。詩美が這い上がり金網を上がる。ナツコが追いつきてっぺんでエルボーの打ち合い。ナツコが鉄パイプで殴打し詩美を落とす。鹿島が詩美を寝かせてナツコがてっぺんからスワントーンボム。ナツコは反対側から金網を上がりエスケープ。残るは鹿島と詩美。鹿島が上がろうとすると詩美がバックドロップ。鹿島が立ち上がり突進も詩美がキャッチしマットに叩きつける。両者ダウン。詩美が先に立ち上がるが崩れ落ちる。再び上がり始めると桃、上谷が外から上がる。桃のバットを上谷が受け取り殴打と見せかけ桃を殴る。桃が落下し、上谷が金網のてっぺんで詩美の手を握り引き上げる。鹿島が追いかけようとするが立ち上がれず。金網のてっぺんから詩美と上谷がリング外へ。詩美のエスケープで鹿島のひとり残り負けとなった。大江戸隊が入ってくると全員で鹿島を暴行。

ナツコ「なに負けてんだよ! なに負けてんだよ! ユニット抗争は我ら大江戸隊のプライドだろ! オマエが弱いせいでここにいる全員が負けたんだ! オマエなんて、いらねえよ! うるせえ黙ってろ! 私が決めたことがすべてなんだよ! オマエは、強制追放だ!」

刀羅のボックス攻撃を詩美が駆け込んできて阻止。QQが大江戸隊を蹴散らす。

ナツコ「詩美! 私は、私は、今日オマエには負けてねえんだよ! 忘れんじゃねえぞ今日の日のことをよ! ぜってえ借り返してやるわ!」

大江戸隊がリングに鹿島を残して退場。

AZM「おい鹿島沙希、オマエにはベルト取られてさんざんだったけど、大江戸隊抜けて今日、どうすんだよ? AZM先輩と組んじゃう?」

鹿島は無言でリングを下りるとひとりで退場。

詩美「今日、こうやってクイーンズクエスト、誰一人欠けることなく残れたのは、みんなの、クイーンズクエストのおかげです。ありがとう。上谷、ずっとごめん」

上谷「ふだんは、恥ずかしくて言えないけど、尊敬してるし、大好きだし、これからも隣にいさせてください」

詩美が両手を広げ呼び込む形で上谷とハグ。メンバー全員も詩美と上谷に抱き着く。

詩美「やっぱり何回考えても私はクイーンズクエストのみんなが大好きなんです。AZM、妃南、レディ、光由、そして上谷、みんなずっと信じていてくれてありがとう。もう、絶対にリーダーとして失望させないから、これからもクイーンズクエスト、みんなでスターダムのトップ取りにいくので、みんなも信じてついてきてください! いまを信じて?明日に輝け?誰を信じるかは自分で決めろ、Bow down to the queens!」

 

ナツコ組のコメント

ナツコ「あーもう!ムカつく。失望した。オマエらかわいそうだとか思ってねえよな」

桃「思ってねえよ。ふざけんじゃねえよ」

キッド「思ってるわけねえだろ。ドロ塗ったんだぞ」

ナツコ「(吏南の髪をつかむ)おい、じゃあなんでオマエ沙希やんなかったんだよ、一緒に。アイツは大江戸隊の恥だったんだぞ。っざけんじぇねーよ!(立ち去る)」

キッド「(吏南に)受け止めろ」

琉悪夏「ありえない」

吏南「…」

詩美組のコメント

詩美「もう金網とか敗者ユニット強制追放とか絶対やりたくない!これからもクイーンズクエストで、このみんなでずっとやっていきたいって思いました。本当にみんなのおかげで最後まで助けられて、ふがいないリーダーだけど、これからもクイーンズクエスト絶対にスターダムトップまで、いや女子プロレストップまで引き上げるんで、みんな信じてついてきてください。上谷も、ずっとごめんね」上谷「こちらこそ、本当に本当にごめんなさい。やっぱり今日試合をしていままでのことだったりが走馬灯のように甦ってきて、やっぱり信じてついていくべきものは一つだなと。クイーンズクエストがあらためて大好きなんだなと再確認した1日でした」

詩美「ありがとうございました」

AZM「ありがとうございました」

鹿島のコメント

鹿島「なんでだよー!おい!…ってなったらさ、面白いよね。みんなが見たかったのはこれかな。それとも林下詩美のヒールターンなのかな。沙希はきょうのこの金網戦の、負けて脱退は事実だけど、マイクで言われたように強制追放。これが自分の中で答え合わせかなって思った。金網戦が決まってから控室でほかのメンバーは『金網どうやって出ようか』『どうしよう』『こうなったら助け合おう』って作戦会議ずっとしてたよ。もちろん聞こえてた。でもこの金網戦までに誰一人として沙希に金網の話をしてきた人はいなかった。だから沙希はね、ママに電話して作戦会議してたよ。昨日もおとといも。今日金網戦に限らず、いままでもいろいろね、陰口とかいろんなこと耳に入ってきちゃうんだ。でも、いままで気づかないフリしてやってきたつもりなんだけど(涙声)、やっぱそれの答えが今日だったのかなって、自分の中ですごくつながった闘いだった。負けて悔しいとかよりも、スッキリしたよ。今日から沙希、無所属だね。どうしようかな。ロッシーと組んじゃおうかな!」

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