2023/08/19 試合結果

2023年8月18日 『FIBREPLEX presents NEW BLOOD 10』

『FIBREPLEX presents NEW BLOOD 10
8月18日(金)ザ・グランドホール(観衆361人=超満員札止め)

試合結果

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
炎華

7分28秒
アルゼンチンバックブリーカー

美蘭●
田中きずな ななみ
○HANAKO 壮麗亜美

◆シングルマッチ 15分1本勝負
狐伯

7分47秒
ヨーロピアンクラッチ

レディ・C

◆タッグマッチ 15分1本勝負
○星来芽依

7分24秒
パワーボム→エビ固め

妃南●
鈴季すず 羽南

◆COSMIC ANGELS昇格査定マッチ 15分1本勝負
なつぽい

9分27秒
フェアリーストレイン

水森由菜

◆超新星五番勝負EX 15分1本勝負
安納サオリ

11分25秒
タンタンドル

天咲光由

◆パッション注入マッチ 15分1本勝負
高橋奈七永

14分2秒
ナナ☆ラッカ→エビ固め

飯田沙耶

◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負
<王者>

14分23秒
ハイドレンジア

<挑戦者>
吏南 月山和香

※第10代王者の吏南が2度目の防衛に成功

 

試合詳細レポート

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
炎華

7分28秒
アルゼンチンバックブリーカー

美蘭●
田中きずな ななみ
○HANAKO 壮麗亜美

 ゴッズアイの壮麗亜美がディアナの美蘭とななみを引きつれてNEW BLOOD出陣。対するはHANAKO&田中きずな&炎華組。waveの田中きずなと炎華はスターダム初参戦となる。

 壮麗と田中が先発、バックの取り合いから田中がラリアットをかいくぐりドロップキック連打を続ける。壮麗が払い除けカバーすると田中が返してドロップキック。ボディースラムは反対に投げられる。壮麗が逆水平の連打を浴びせコーナーに追い込む。美蘭とななみが次々と串刺し攻撃。ななみがカバーすると田中が返してワキ固め。クロスボディーアタックを浴びせると炎華に託す。炎華はななみにエルボー連打。壮麗が介入するが炎華が2人をコーナーに追い込み側転エルボー。ななみが返すと炎華はクロスフェースでギブアップを迫る。ななみがエスケープすると炎華がドロップキック。HANAKOがななみにショルダータックル、ななみが受けて立ち壮麗と合体のショルダータックルで打ち倒す。美蘭がHANAKOにドロップキック、HANAKOがコーナーに振ると飛んできた美蘭をキャッチ。しかし美蘭がHANAKOを倒してカバーする。壮麗がHANAKOを担いでサイドに落とすとななみがボディープレス。美蘭がライオンサルト。美蘭がコーナーに上がるとHANAKOがカットしてアルゼンチン。美蘭が切り返し丸め込みの連続。田中と炎華がダブルのドロップキックを美蘭に浴びせHANAKOがブレーンバスター。ギリギリで美蘭が肩を上げるとHANAKOがアルゼンチンバックブリーカー。こらえた美蘭だが遂にタップ。HANAKOの勝利となった。

◆シングルマッチ 15分1本勝負
狐伯

7分47秒
ヨーロピアンクラッチ

レディ・C

 waveの狐伯が6・2「NEW BLOOD9」以来の参戦。前回タッグで対戦した飯田沙耶との対戦を熱望していたが、狐伯の相手はクイーンズクエストのレディ・Cに。大型のレディ相手に勝利し、飯田戦を引き寄せたい狐伯だが、wave初遭遇となるレディが小兵の狐伯にスケールの大きいプロレスを見せつけるか?

 探り合いからレディが高く手を上げて挑発。狐伯はレディの周りを歩き張り手を見舞う。狐伯がヒザへのドロップキックを食らわし足に噛みつく。狐伯のダッシュにレディがビッグブーツ。レディは予告してのジャイアントスイング11回転から串刺しビッグブーツを顔面に食らわす。狐伯はエプロンでスタナー。レディがビッグブーツで狐伯を場外に送り出す。戻ってくるとニードロップ、コブラツイスト、バックブリーカー。狐伯がエスケープすると、レディの突進をかわしドロップキック連打。レディがボディースラムで狐伯を豪快に叩きつける。レディがエルボー連打、ネックブリーカー。狐伯が返すと、レディはチョークスラムの構え。狐伯が切り返し丸め込みからDDT、ブレーンバスター。しかしレディが肩を上げる。狐伯はコーナーに上がりミサイルキック。反対側のコーナーから背中にもう一発。レディが返すと、狐伯のフィニッシュ宣言をよそに高々とチョークスラムを放つ。狐伯が返すと、レディがバックを取る。狐伯が切り返し丸め込みの連続。ヨーロピアンクラッチで3カウントが入り、狐伯がレディを破った。

◆タッグマッチ 15分1本勝負
○星来芽依

7分24秒
パワーボム→エビ固め

妃南●
鈴季すず 羽南

 羽南&妃南の姉妹がユニットの枠を超越し、鈴季すず&星来芽依組とタッグ対決。ゴッデス・オブ・スターダム王座挑戦が決まった鈴季&星来組としては、絶対に星を落とせない試合でもある。

 羽南と星来の先発でスタート。ロープワークから羽南がアームホイップ、妃南が加わり羽南を踏み台にフットスタンプを投下する。羽南のダッシュを鈴季が止めて星来が串刺しラリアット、鈴季が串刺しニー、鈴季と星来でダブルのドロップキックを決める。鈴季が羽南にニーアタックを後方から連打。羽南がコーナーに振られると反転してボディーアタック、背後からニーアタック。羽南はダブルリストを狙うが鈴季が切り返す。しかし羽南がダブルリストアームサルトを決めてみせる。鈴季がスピア、バックキック。羽南がブロックバスター、エルボースマッシュ。星来と妃南がリングイン。妃南がブレーンバスターを回避し払い腰狙い。星来がこらえるが妃南が決めてみせる。ロープへの振り合いから妃南がネックブリーカー。星来がラリアットからブレーンバスター。返された星来はフィニッシュ狙いで妃南にスリーパー。しかし羽南がカットする。妃南がエルボー連打、星来もやり返し連打する。星来の突進に羽南が払い腰でカットし姉妹がカナディアンからニーへ落とす。妃南が星来をマットに叩きつけるが2カウント。鈴季が妃南を担いで星来のコードブレイカーと合体。星来が飛びつき丸め込むが妃南が上になる。星来がカウンターのドロップキック、フィニッシュを予告してシットダウンパワーボム。3カウントが入り、星来が妃南をフォールした。

◆COSMIC ANGELS昇格査定マッチ 15分1本勝負
なつぽい

9分27秒
フェアリーストレイン

水森由菜

 コズミックエンジェルズ見習いの水森由菜が昇格査定マッチとしてなつぽいとシングルで対戦。正式メンバーへの条件とされているダイエットではこのところ61キロ台をキープしており、もう少しのところまで来ていると言っていい。さらにリング上の試合ではどうか。安納サオリとのタッグでゴッデス・オブ・スターダム王座を奪取し、5★STAR GPでブロック首位をいくなつぽいの査定やいかに?

 水森の体重は608キロとコールされ、試合開始。なつぽいから握手ならぬ「ぽい!」のお誘い。水森が歩み寄り両手での握手でこれに応じる。なつぽいのクロスボディーを水森がキャッチ。なつぽいが張り手を食らわし左右で軽く連打。水森は力強いエルボー。エルボーの応酬から水森が乱打。なつぽいは倒れずカウンターのバックキック、ネックブリーカー。なつぽいが水森をコーナーに追い込み顔面を踏みつけていく。ヘアーホイップから髪を束ねるなつぽいにレフェリーが注意。なつぽいは「持ってない」と何度も否定するもヘアーホイップからコーナーに追い込み顔面を蹴飛ばす。水森が抱えるがなつぽいが回避しエルボー。水森がカウンターでドロップキック。ラリアット、エプロンに出て水車落としの構え。なつぽいが切り返し場外に送り出す。水森がなつぽいを担ぎ、リングまわりを一周して落とす。さらに場外でボディープレス。リングに戻すと水森がダイビングラリアット。なつぽいが迎撃し、変型卍固めで飛びつく。グラウンドに移行し締め上げるが水森がロープへ。なつぽいは右腕をロープに固定し低空ドロップキック。なつぽいがコーナーからダイビングボディーアタックも2カウント。なつぽいは左右で張り手連打。水森が至近距離からラリアット、マウントの張り手の乱打。なつぽいがエルボー、バックキック、ジャーマン狙いを切り返し水森がラリアット。水森が担ぎ上げるがなつぽいが切り返す。なつぽいはトラースキック、ラリアットをかわしてポイ捨てジャーマン。水森が立ち上がりラリアット。再び担ぎ上げるがなつぽいがフェアリングリング。しかし水森が返してみせる。なつぽいがトラースキック、「まだまだまだ!」と叫んでフェアリアルギフト投下。水森が返すと、フェアリーストレイン。水森が返せず、なつぽいが勝利した。

なつぽい「ゆなもん、いまどんな気持ち?」

水森「ぽいさん、最強、そんなぽいさん。ゆなもんだって、まだ、まだやれます。負けたけど、まだまだ、ぽいさんに食らいついていきます!」

なつぽい「ゆなもん、ゆなもんは、その熱い気持ちを持ってる。そして、数カ月一緒にいたけど、いつも一生懸命セコンドしてくれたよね。いつも支えてくれた。私はもう仲間だと思ってる。ちょっと待ってね」

中野たむがエプロンに立ち、なつぽいとなにやら話す。

なつぽい「ゆなもん、水森由菜。水森由菜、コズエン、不合格です」

水森「イヤです。イヤ、イヤ、絶対にイヤです。コズエンは、コズエンは、弱さも強さに代えられるから自分は自分自身を思い切り変えてまで、ここで、ここで輝きたいと思ったんです」

なつぽい「わかるよ、でも、まだやれるでしょ。現にさ、まだ目標もクリアーしてないよね。(体重)60・8(キロ)。クリアーしてないよね。どう?」

水森「60・8、クリアーしてません。その通りです。だけど今言った通り、私は何を言われても何回不合格と言われても、絶対にあきらめない。私が輝くのは、ここコズエンしかありません! チャンスをください! チャンスを!」

中野がリングイン。

中野「わかった。ゆなもんの審判、最後は私がくだす。次のNEW BLOODで一騎打ちだ。どう?」

水森「今日のゆなもんよりも、NEW BLOOD、たむさんとの最終オーディション、まだまだ強いゆなもんを必ず見せて、たむさん、そしてここにきてるみんなも、見てるみんなを認めさせてやります! お願いします!」

◆超新星五番勝負EX 15分1本勝負
安納サオリ

11分25秒
タンタンドル

天咲光由

 「超新星五番勝負」と銘打ち、ジュリア、中野たむ、朱里、渡辺桃、AZMの胸を借りてきた天咲が五番勝負の番外編として安納サオリとの一騎打ちを熱望、ここに天咲光由五番勝負EXがおこなわれることになった。番外編とはいえ、天咲がスターダム所属選手以外との五番勝負をおこなうのは、これが初めて。新人時代にスターダムに参戦、練習もしてきた安納だけに、原点に立ち返るような試合が期待できそうだ。

 天咲が手を差し出す。安納が応じようとすると、天咲が安納のアゴをつかむ。安納が払い除けると、天咲がドロップキック連打で試合開始。安納がストンピング連打からチンロック、首4の字固め。天咲がエスケープすると、安納が顔面を何度も蹴飛ばし挑発。天咲がエルボー連打、安納が手を広げて受けて立つ。天咲がドロップキックから側転エルボーアタック、ドロップキック。安納が返すと背後から後頭部にキック。天咲のエルボーに安納もやり返す。天咲がDDT、2発目狙いをかわし安納がフィッシャーマン、極楽固め、体勢が崩れても締め続ける。天咲がエスケープすると、安納はミサイルキック。返した天咲だが、安納は「こんなもんか!」と蹴りを入れて挑発。天咲がマウントパンチ、ストンピング連打。安納は「もっとこいよ!」と挑発。天咲がさらにエルボー連打。コーナーに追い詰めてからもさらに連打する。天咲はロープから飛んでフェースクラッシャー、サブミッションで締め上げる。安納がエスケープすると、天咲はスイングDDT連発。しかし安納が返してみせる。天咲は天聖狙い。安納が切り返しバックを取る。天咲が切り返して張り手、DDT、変型DDT。10分経過。天咲が突進すると安納がかわしバックを取る。天咲がこらえるが安納がジャーマン。天咲が返すと天橋立。返した安納がジャーマンも2カウント。安納がタンタンドルを決めると3カウントが入った。

安納「京都出身の天咲光由。アンタから関西魂感じたわ。今日、私は光由から希望をもらった。光由は、自慢。ありがとう、またしよう」

天咲が退場しようとする安納を呼び止める。

天咲「(関西弁のアクセントで)待ってください。今日自分、今日、安納さんと試合できてホンマによかった。ありがとう」

◆パッション注入マッチ 15分1本勝負
高橋奈七永

14分2秒
ナナ☆ラッカ→エビ固め

飯田沙耶

 高橋奈七永が飯田沙耶にパッションを注入。このところ結果が出ず、5★STAR GPにもエントリーされなかった飯田に対し、奈七永が送るメッセージとは?

 奈七永のセコンドに中西百重がつく。奈七永の方から手を差し出し、飯田が両手で応じて試合がスタート。探り合いから片手で力比べ。手四つで組み合い体をぶつけていく。ショルダータックルの打ち合いから飯田がその場でジャンピングチョップ連打。奈七永がショルダータックルで打ち勝ちヘッドロック。奈七永はグラウンドで締め上げマウントを取ると腕十字狙い。飯田が上になりカバーするが2カウント。グラウンドでエルボーを打ち合うと、立ち上がってエルボーの応酬。奈七永は飯田を場外に連れ出し客席に叩きつける。奈七永はリングサイドでチョップを連打し、飯田をリングに戻すと胴締めスリーパー。コーナーに追い込むと逆水平の乱れ打ち。飯田が胸を突き出し受けて立つ。飯田がエルボー連打でやり返すと奈七永も応戦。飯田が逆水平連打で奈七永をダウンさせると低空ドロップキック。奈七永が立ち上がると飯田が串刺しラリアット、ショルダータックル。奈七永が返してスリーパー、エルボー、ショルダータックル、蹴りの連打。飯田が立ち上がり張り手、奈七永も張り返し、張り手の打ち合い。奈七永がバックドロップ、クロスフェースロック。飯田がエスケープすると、奈七永がラリアット。飯田もラリアットを放ちノーザンライト。奈七永が返すと、飯田がラリアット連打。奈七永が受けて立ち、ラリアット。飯田も倒れず、スライディングラリアットを決める。飯田はコーナーに上がるが奈七永も上がり、雪崩式ブレーンバスター。しかし飯田の肩が上がり10分経過。奈七永がコーナーに上がると飯田も上がって雪崩式パワースラム。飯田は飯田ロケットを発射も2カウント。飯田が担ぎ上げようとするが奈七永がこらえる。飯田はブレーンバスターを決めて突進もラリアットを食らう。奈七永が飯田を前方に叩きつけるが2カウント。奈七永がコーナーに上がると飯田が足にラリアット。下からエルボーを打ち達者でなの体勢。しかし形が崩れ強引にカバーもロープ際。奈七永が張り手から延髄斬り、飯田が立ち上がりラリアット。奈七永が返してバックドロップ、スライディングエルボー。返した飯田に奈七永はラリアット。一回転の飯田だが返してみせる。奈七永がナナ☆ラッカを決めると3カウントが入った。

奈七永「飯田飯田飯田飯田飯田飯田飯田!パッションパッションパッションパッションパッショーン!私の言いたいことはこれだよ。おい、オマエよ、地道に努力を続けて、それもなかなかできることじゃねえんだよ。毎日折れかけそうな自分と闘ってると思う。でもオマエは勝ち抜いてここに上がってきたんだろ。でもどこかで、自分は負けて当たり前と思ってねえか? 人生、諦めたら終わりだよ。私も諦めないで、続けて続けて続けて食らいついて、いまここに立っている。その飯田魂?っていうパッションがあれば、近いうちベルトも狙えるんじゃねえのか?」

飯田「高橋奈七永…」

奈七永「泣くな!」

飯田「泣いてねえ!」

奈七永「汗か!?

飯田「今日もいい汗かいた! こうやってみんなが応援してくれて、自分が負けるたびにみんなも悔しい思いをしてるのに、自分ってヤツはそのことを忘れてさ、いつからか、そうやって悔しい気持ちをしまい込んでた。それをこうやって高橋奈七永と闘って、自分はひとりじゃないんだって、みんなと一緒にこのリングに立って、みんなの気持ちを背負って闘ってるんだってこと、今日身にしみてわかった。だから今日、高橋奈七永とこうやって闘ってパッション注入、今日はされちまったけど、こんどは飯田魂をキサンに、もっともっともっともっともっともっとぶち込んで、みんなと一緒にテメエを倒してやる。そして、ベルト巻いて、恩返ししてやる!」

飯田が天に指を突き立て「サンキュー!」と叫んで座礼、奈七永も座礼でこれに応じた。

星来芽依が登場。

星来「おい、高橋奈七永!」

奈七永「奈七永じゃねえよ!」

星来「奈七永さん。奈七永さん、芽依とパッション注入マッチ、お願いします」

奈七永「いやいやいや、こないだタッグ組んでさ、言ったじゃん。大江戸隊におびえてビビッてて、そんなんじゃ私とパッション注入、とてもじゃないけどできません!」

星来「ビビってないし、全然怖くない。オマエみたいの全然怖くない。そんなのウソウソ」

奈七永「私のことも怖いって言ってたじゃないか」

星来「全然怖くない。全然怖くない」

奈七永「じゃあなんで、なんでパッション注入マッチをやりたいのか、明確に伝えてもらえるかな?」

星来「芽依はハイスピード、鹿島沙希さんには断られ続けられてますけど、いつかはゴッデスも芽依はやりたいことがいっぱいある、 挑戦したい。ただ、もっともっともっとも~っとプロレスを楽しみたい。何年か前に奈七永さんとシングルマッチ、メチャクチャ楽しかったです。ボロボロに負けましたけど、あのときの自分を少し取り戻したい。だから芽依とパッションお願いします」

奈七永「プロレスを楽しみたい? 私とやったら楽しめるかどうかわかんないよ。その覚悟はあるのか? ボコボコにされてボロボロいなって、終わるかもしれないぞ。それでもいいのか?」

星来「いますぐやりたい!」

奈七永「おー、やるよ!」

星来「ちょっと待って、ちょっと待って。奈七永さん落ち着いて、落ち着いて。またお偉いさんたちとお話して、日程ご連絡させていただくんで、パッション決定ということでよろしくお願いします。パッション、パッション!」

◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負
<王者>

14分23秒
ハイドレンジア

<挑戦者>
吏南 月山和香

※第10代王者の吏南が2度目の防衛に成功

 5・12「NEW BLOOD8」で壮麗亜美を破りフューチャー・オブ・スターダム王座を奪取、6・2「NEW BLOOD9」でレディ・Cの挑戦を退けた吏南が2度目の防衛戦。挑戦者はこれがフューチャー4度目の挑戦となる月山和香だ。過去3度は初勝利以前の挑戦とあって、3・25「NEW BLOODプレミアム」で待望の初勝利を挙げた月山が以前とはまったく異なる精神状態で挑んでくることは必至。このところ再び白星が遠くなっている月山だが、一発逆転、初タイトル奪取なるか、それとも吏南が返り討ちにしてみせるか。

 ゴングが打ち鳴らされても両者コーナーから動かず。ゆっくりと歩を進め月山がグラウンドでヘッドロック。ネックロックを吏南が切り返すと、すぐに月山も切り返す。腕の取り合いで吏南がバックにまわると月山が切り返しヘッドロック。吏南が振ろうとするが月山は離さずに締め続ける。吏南がロープに振ると月山がドロップキック、ニーアタック。吏南が返すと髪を持ってマットに叩きつける。吏南はボディースラムからカバー、返されるとワキ固め。月山がエスケープすると、吏南が仁王立ちで挑発。月山のエルボーに吏南はビッグブーツ、ロープに右腕を懸けて蹴り上げる。吏南はコーナーから右腕にダイビングニードロップ。月山が返すと、吏南は「こんなもんかオマエよ!」と挑発。月山がドロップキックから極楽固め。極楽ドンの構えは吏南がこらえる。月山はエルボー連打から突進も払い腰で叩きつけられる。吏南は串刺しダブルニーアタック。卍固め。丸め込みを月山が返す。吏南は月山の突進をかわしフィッシャーマン。月山が返すと、吏南はコーナーからダイブ。月山がかわし、変型の極楽ドン。両者ダウン状態からエルボーの打ち合いに。月山がフェースバスター、ミサイルキック。吏南が返すと、月山は極楽ドンを決める。吏南が返すと、月山はスープレックス狙い。吏南がこらえると月山がエルボー連打、吏南が突進をかわしビッグブーツ。吏南がリバースブレーンバスター。月山が返すと、吏南はダイビングダブルニードロップを放つ。しかし月山が返してみせる。10分経過。吏南はもう一発と予告。すると月山が追いつき下からエルボー。吏南もエルボーをやり返す。月山がエルボー連打、コーナーに上がるとエルボーの打ち合い。月山がコーナーの吏南をマットに叩きつけるが2カウントどまり。月山はコーナーから極楽ドン、しかし吏南が返してみせる。残り3分。月山がスープレックスを狙うが吏南がロープへ。月山が戻して決めるが2カウント。吏南が月山を叩きつけるが2カウント。吏南がハイドレンジアで絞り上げる。残り2分。月山の足がロープに届く。吏南が卍固めを狙うと月山がオースイスープレックス。吏南が返すと右腕を蹴り上げハイドレンジア。月山がギブアップし、吏南の防衛となった。

吏南「2度目の防衛成功したぞ! 月山、オマエ、強いじゃん。なに、もう1回やる? やらせねえよ、バーカ! オマエ、そんなに強いんだったら、毎回そのオマエで試合しろよ。いつもなあ、覚悟が見えないんだよ、バーカ。まあ、また、このベルトじゃなくてもやり合えると思ってるから。次も負けねえけど。ということで、NEW BLOOD10(テン)? じゅう? じゅう。どうでしたか。今日、シングル5本あって、そのメインでタイトルマッチってけっこう緊張してたっていうか、なんですけど、NEW BLOODはもう吏南が主役ってことでいいですか? ってことで、今日出た選手リングに上がって恒例の締めをしましょうか。上がってこい、オメエら! 若さを信じて明日に輝け、NEW BLOODテーン!」

吏南のコメント

「フューチャー・オブ・スターダムチャンピオンのベルト2度目の防衛成功しました。月山、マジでお客さん、オマエらが見てるアイツ全然強えよ。それに勝った吏南はもっと強いってことだけど。まあ試合前、全然覚悟見えなかったとかさんざん煽ってたけど、やってみてもっとやり合いたいって思ったし、オマエはまだまだこんなもんじゃねえと思ってるから。まあこのベルトじゃなくてもやり合いましょう。ってことで次、べつに誰も出てこなかったけど、まあ、スターダムの選手だけじゃなくて他団体でもやりたいと思ってるし。このNEW BLOOD、主役は吏南なんで、もう見ればわかると思ってるんですけど、吏南なんで、これからも吏南の防衛ロード楽しみにしててください」

月山のコメント

「フューチャーは、私が挑戦させてもらってたときは本戦の第1試合とかでやってて、でも今回はNEW BLOODのメインでやらせていただけることになって、ここが私のいまのクラブビーナスに移ってからの月山和香の一番の頑張りどころだって思っていたし、そうじゃなきゃいけなかったけど、最後タップアウトしてしまって正直、自分が信じられません。吏南はもう一回やりたいと言ってくれてたので、フューチャーじゃなくてもって吏南は言ってたけど、私はフューチャーベルトがほしいからフューチャー戦を9月6日までに組んでください。お願いします。みんなが応援してくれってすごいうれしかったので、この喜びを次回の勝利につなげます!」

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