2023/09/03 試合結果

2023年9月3日 『STAR☆VERSE Presents 5★STAR Special in HIROSHIMA Supported by SoftBank』

『STAR☆VERSE Presents 5★STAR Special in HIROSHIMA Supported by SoftBank
9月3日(日)広島サンプラザホール(観衆825人)

試合結果

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
水森由菜

6分12秒
ブルーサンダー→エビ固め

天咲光由
○壮麗亜美 レディ・C●
テクラ AZM

◆タッグマッチ 15分1本勝負
○メーガン・ベーン

7分41秒
F5→片エビ固め

マライア・メイ●
舞華 白川未奈

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
林下詩美<8点>

9分26秒
ハイジャックボム→片エビ固め

渡辺桃<6点>

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
中野たむ<7点>

8分28秒
バイオレットスクリュードライバー→エビ固め

スターライト・キッド<4点>

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
朱里<7点>

12分30秒
朱世界→片エビ固め

岩谷麻優<7点>

◆ハイスピード選手権試合 30分1本勝負
<王者>

4分43秒
起死回生

<挑戦者>
鹿島沙希 向後桃

※第23代王者の鹿島沙希が3度目の防衛に成功

◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<王者組>

13分46秒
タンタンドル

<挑戦者組>
○安納サオリ 星来芽依●
なつぽい 鈴季すず

※第29代王者組のなつぽい&安納サオリが初防衛に成功

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<王者>

12分52秒
ラリアット→片エビ固め

<挑戦者>
MIRAI 小波

※第19代王者のMIRAIが初防衛に成功

◆STRONG女子選手権試合 30分1本勝負
<王者>

17分37秒
ノーザンライトボム→片エビ固め

<挑戦者>
ジュリア 世羅りさ

※第2代王者のジュリアが3度目の防衛に成功

 

試合詳細レポート

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
水森由菜

6分12秒
ブルーサンダー→エビ固め

天咲光由
○壮麗亜美 レディ・C●
テクラ AZM

 当初はAZM&天咲光由組vs葉月&コグマ組のタッグマッチと、壮麗亜美vsレディ・Cvs水森由菜の3WAYマッチが予定されていたが、9・2福山に引き続き葉月とコグマが体調不良により欠場。さらにHANAKOも体調不良により今大会を欠場。これにより、第0試合と第1試合がカード変更。第0試合はテクラ&壮麗亜美&水森由菜組のユニット混成軍とAZM&レディ・C&天咲光由組のクイーンズクエストによる6人タッグマッチとなる。

 AZMとテクラが先発しロープワーク。テクラの打撃をかわし、AZMもドロップキックをかわすと両者のドロップキックが交錯。天咲が水森を連続で丸め込み。水森がショルダースルーからボディープレス。天咲が返すと、QQが割って入り合体攻撃。水森が返すと、天咲の突進にドロップキック。壮麗が天咲にブレーンバスターを狙う。天咲がこらえると壮麗がダブルチョップからあらためてブレーンバスター。壮麗が串刺しで突進すると天咲がかわし側転エルボー、DDT。レディが壮麗とショルダータックルをぶつけ合う。レディがコブラツイストからエスケープを許さず河津落とし。壮麗の逆水平にレディも対抗。壮麗が連打しコーナーに追い込む。しかしレディが突進をかわしQQが合体。レディがAZMを肩の上に乗せる。するとテクラがカットし壮麗がレディをマットに叩きつける。壮麗の突進にレディがネックブリーカー、チョークスラム。壮麗が返すとレディがバックを取る。水森がダイビングショルダーでカットしテクラがトラースキック。壮麗がラリアット。ギリギリでレディが返すと、壮麗はブルーサンダー。3カウントが入り、壮麗がレディをフォールした。

◆タッグマッチ 15分1本勝負
○メーガン・ベーン

7分41秒
F5→片エビ固め

マライア・メイ●
舞華 白川未奈

 舞華&テクラ&メーガン・ベーン組と白川未奈&マライア・メイ&HANAKO組による6人タッグマッチが発表されていたが、HANAKOが体調不良により欠場。舞華&メーガン組と白川&マライア組のタッグマッチに変更となる。舞華とメーガンのパワーコンビと前ゴッデス王者チームが激突する。

 舞華が先発を買って出るとクラブビーナスからは白川。ロックアップから舞華が押し込み胸を突き上げて挑発。白川のバックブローをかわした舞華だがヒザへのドロップキックを食らう。マライアが入り合体も舞華がかわして白川にボディースラム、メーガンがボディープレス。メーガンが白川をコーナーに追い込みショルダーをぶつけていく。舞華は串刺しラリアット、ショルダータックル。白川が返してエルボー連打。舞華は「こいよ」と挑発しエルボーの打ち合いに。白川が再びヒザへのドロップキック。足4の字狙いをかわされるとコルバタ式河津落とし。マライアが舞華にミサイルキック、逆水平の連打、コーナーに乗せて雪崩式フランケンシュタイナー。白川が入り舞華にダブルのネックブリーカー。マライアがダブルアームの体勢。舞華がこらえてパワースラム。メーガンがマライアにドロップキック。白川にラリアット。2人をコーナーに追い込みボディーアタック。メーガンは2人まとめてキャッチし後方に投げ捨てる。マライアが左右の張り手もメーガンがスタンプホールド。マライアが突進をかわし白川がスタナー、延髄斬り。マライアがスイングDDTから絡みつく。白川はカットに入って舞華にレッグロック。マライアをメーガンが前方に叩きつけるとフィニッシュを宣言。しかしマライアがかわしてワンスアポンアタイムで丸め込む。舞華がカットするとメーガンがマライアを肩車、舞華がダイビングラリアットで合体。そしてメーガンがF5。マライアが返せずメーガンがフォールを奪った。

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
林下詩美<8点>

9分26秒
ハイジャックボム→片エビ固め

渡辺桃<6点>

 林下詩美と渡辺桃の5★STAR GP公式戦は3勝2敗同士の一戦。大混戦のブルースターズから飛び出すためにどちらも落とせない一戦だ。クイーンズクエスト同門時代から桃が裏切り大江戸隊へと走った。QQと大江戸隊の遺恨は金網マッチにまで発展、詩美はリーダーの地位を守ってみせた。ユニット闘争の意味合いも含まれた一騎打ちで、勝ち名乗りを受けるのは?

 試合前、桃がバットをリング下に投げ捨てゴング。探り合いから桃がタックルでグラウンドに持っていく。首の取り合いから桃がネックロックで立ち上がるとヘッドロック。詩美がヘッドシザーズも桃が抜け出し視殺戦。桃が握手を求めると詩美がエルボー。詩美の突進に桃がドロップキック。桃は「やってやるよ」と詩美の顔面を踏みつけるとミドルキック。桃はボディースラムも詩美がすぐに返す。桃は詩美をロープにかけて蹴り上げる。詩美がエルボー連打、桃がアルゼンチン狙いを阻止して突進、詩美が止めてバックフリップ。詩美が串刺しエルボーアタック、ドロップキック。詩美がバックを取ると桃が切り返しミドルキック連打でダウンさせる。桃は串刺しドロップキック。2発目を詩美が止めて場外に送り出す。詩美もおりてバックを取る。しかし桃がバットで殴打。桃は詩美を引き起こし場外でBドライバーを決める。リングに戻すと、背後からドロップキック、正面から蒼魔刀。詩美が返すと桃は人でなしドライバー。返した詩美がコーナー上の桃に追いつきエルボーの打ち合い。詩美は雪崩式コウモリ吊り落とし。両者ダウン状態から立ち上がり突進、桃のミドル、詩美のラリアットが迎撃される。桃がテキーラも詩美がクリアー。桃はピーチサンライズを狙うが詩美がパワーボム。詩美が強烈なエルボーからジャーマン。桃が返して丸め込み、桃の蹴りを詩美がつかみラリアットでなぎ倒す。詩美はアルゼンチンから旋回して前方に叩きつける。桃が返すと、詩美はハイジャックボムを旋回式で決める。桃が返せず詩美がフォールを奪ってみせた。

 

詩美のコメント

「おーい、渡辺桃から勝ったぞ、おい。この試合はな、公式戦だけどQQ新旧リーダー対決、そんな簡単なもんじゃないから。渡辺桃、オマエへの恨み、こんなもんじゃ終わらないからな。せいぜい今日の負けた黒星、悔しがってそれをおかずに白米でも食っとけ」

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
中野たむ<7点>

8分28秒
バイオレットスクリュードライバー→エビ固め

スターライト・キッド<4点>

 中野たむとスターライト・キッドによる5★STAR GP公式戦。ワールド・オブ・スターダム王者の中野にはまだ決勝進出の可能性が残されているが、キッドは大江戸隊同門の刀羅ナツコがすでに12点を挙げており、キッドがこの試合を含む残り4試合を全勝してもナツコには届かない。公式戦でナツコを破っているキッドだけに無念が残るが、ここは赤いベルトの王者を破りアップセットを起こしたい。中野はそのナツコに敗れて以来最初の公式戦。ある意味で出直しの一戦でもあるが…。

 両者突進に中野のニーがヒット、場外に落ちたキッドだが中野がコーナーに上がるとエプロンに上がってネックブリーカー。キッドは後方からドロップキック、ロープに追い込みニーを後方から首に突き立てるとブレーンバスターへ。返した中野にキッドはタイガーの構え。中野がこらえるとキッドが突進。中野が止めてバックドロップ。中野がタイガーの構えにいくとキッドがこらえる。睨み合いからキッドがエルボー、中野も打ち返す。手を取った状態でエルボーの応酬。中野のラリアットをかわしキッドがロープへ。中野がキャッチするがキッドがこらえる。中野があらためてバックを取り強引にジャーマン。キッドが返すと、中野はコーナーへ。キッドが追いつき張り手。中野が落とすがキッドがドロップキック。コーナー上でこらえる中野にキッドは張り手、トップから飛びつきマットに叩きつける。ブレーンバスターのかわし合いからキッドが黒虎天罰。キッドがタイガー連発も中野が返す。キッドが中野にタイガーの構え。中野が切り返し反対にタイガースープレックス。キッドが返すが両者ダウン状態。中野のバイオレットシューティングをかわしキッドが背後からドロップキック。中野が後ろ前、サイドにバイオレットシューティング。キッドが返すと、中野はVSD狙い。キッドが切り返しモモ☆ラッチも中野が返す。エルボーが交錯し中野がスピンキック、ハイキック。キッドが気合を入れて突進も中野が止めてVSDをもがくキッドに決めてみせると3カウントが入った。

 

キッドのコメント
「5★STAR GP 4敗…。5★STAR GPに失恋しました。でも、中野たむには失恋してねえからな。だってSLKは欲深き黒虎だから」

 

中野のコメント

「先走るなキッド! いたー、首しんど。一番先走ってるのはさ、キッちゃんなんじゃないの? 早く上がっておいでよ。中野たむが持ってるから、いままで興味なかった赤いベルトが欲しい、その言葉は本当にチャンピオン冥利に尽きる。ありがとう。理想と現実のギャップにどうにもならなくて、全部やることなすこと空回っちゃうときってあると思う。たむもあった。でも、それがひっくり返るタイミングって意外なところにあったりする。キッちゃんさ、踊れるんだしさ、ちょっと身の振り方考えてみたらいいんじゃない?どうかな」

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
朱里<7点>

12分30秒
朱世界→片エビ固め

岩谷麻優<7点>

 岩谷麻優と朱里が5★STAR GP公式戦で激突。これまでは赤いベルトをかけて一騎打ちをおこなってきた両者が公式リーグ戦で対戦する。ここまで岩谷は3勝2敗1引き分けで、朱里は2勝1敗1引き分け。優勝への望みをつなぐのは岩谷か、それとも朱里か?

 ゴングが打ち鳴らされ、ゆっくりと歩を進める両者。探り合いから手四つで組み合う直前で両者手を離す。朱里がヘッドロックでグラウンドにもっていくと岩谷がヘッドシザーズ。朱里がヘッドロックで起ち上げ岩谷がロープに振るがショルダータックルで吹っ飛ばされる。ロープワークから岩谷がドロップキック、先にサッカーボールキックを打ち込むと朱里が睨みつけて反対にサッカーボールキック。朱里のハイキックをかわした岩谷だがドロップキックを食らう。朱里はフロントネックチャンスリードロップ。岩谷が返すと朱里がスリーパー。岩谷がエスケープすると、朱里がニーを腹部に連打。岩谷がロープに振られずスリングブレイド、低空ドロップキック。朱里が場外に転落すると岩谷はトペ。しかし、朱里がかわしてセコンド直撃。岩谷はドラゴンを狙うが朱里がエプロンを使ってスイングDDT。朱里が先にカムバックし。岩谷が戻りかけるも9カウントで再び転落。朱里が追うと岩谷がハイキック、両者リング下でダウン。つかみ合いから2人が18カウントでカムバック。リングに上がるとヒザをついた状態でエルボーの応酬。立ち上がってもエルボーを打ち合い、朱里がミドルキック連打。バズソーをつかんだ岩谷がドラゴンスクリュー。右脚をロープにかけて蹴り上げ、チョップをぶち込み顔面へ串刺しドロップキック。岩谷は気合を入れてコーナーへ。ミサイルキックをヒットさせると、反対コーナーからフロッグスプラッシュ。返した朱里に岩谷はドラゴンの構え。朱里がこらえてロープに逃れる。岩谷は離さずロープを蹴り上げる、朱里が下から蹴り上げるが岩谷が後方から頭部へキック。朱里がコードブレイカーから担ぎ上げる。岩谷が切り返しジャーマン。トラースキック。朱里がカウンターでハイキック。岩谷が返すと朱里はストレッチマフラーで持ち上げ旋回10回転、そして白虎の体勢に入る。岩谷がなんとかロープへ。10分経過。朱里はロープに乗せてDDT。岩谷が返すと、朱里はフィニッシュを宣言し肩車。岩谷が切り返し丸め込むが朱里が返す。岩谷がバズソーキック連打からコーナーに上がりムーンサルトプレス。しかし朱里がかわしニータック。岩谷が立ち上がると朱里はジャーマン。岩谷を流炎で叩きつけるも、岩谷が返してみせる。朱里がバズソーキック、肩車し朱世界。3カウントが入り朱里が岩谷をフォールした。

 

朱里のコメント

「IWGP(女子)チャンピオン、岩谷麻優から勝利しました。5★STARなんですけど、岩谷麻優が持ってるベルト、もちろん、意識してます。赤いベルトを落としてから私はベルトを巻いていません。そろそろこの腰にベルトがほしい。私は立ち止まらない、突き進む。必ず5★STAR GP優勝して、結果を出してみせます」

◆ハイスピード選手権試合 30分1本勝負
<王者>

4分43秒
起死回生

<挑戦者>
鹿島沙希 向後桃

※第23代王者の鹿島沙希が3度目の防衛に成功

 ハイスピードを秒殺と解釈し、防衛活動を続ける鹿島沙希が3度目の防衛戦。前回の防衛戦後に自ら次期挑戦者を指名し、それがSTARSの向後桃だった。鹿島は簡単に防衛できる相手として指名したのだが、向後には大逆転のチャンス到来でもある。ハイスピード王座には久々の挑戦であり、アメリカでSTRONG王座挑戦を実現させた成果をこのリングで見せつけたい。指名した鹿島を後悔させ、向後が初戴冠なるか?

 リングに上がった鹿島が向後にベルトを見せびらかすように小躍り。鹿島が「今日は正々堂々とよろしくお願いします!」と笑顔で握手を求める。向後に「どうぞ秒殺してください」と寝転がる鹿島に向後はマウントパンチ。鹿島は「落ち着いて真面目にやります」と握手を求める。向後が丸め込むと鹿島が返して首を絞める。向後も走れとロープに振る鹿島。向後が振ると「はしりたくないんだよこっちは」と鹿島。鹿島が手招きして向後が丸め込む、返した鹿島。ヘッドスプリングは向後だけが立ち上がる。向後のドロップキックをかわし鹿島が寝そべる。鹿島がカバーすると向後がすぐに返す。鹿島の突進に向後がドロップキック。619は鹿島がかわし突進。向後がエプロンから足をすくいスワンダイブ式ミサイルキック。鹿島が返すと、向後がダブルアーム式ネックブリーカー。鹿島が返すと、向後はフィニッシュを宣言しネクターピーチ狙い。鹿島がすぐに切り返しマットに叩きつける。鹿島は向後を引き起こしダブルアームの体勢。向後が切り返しボディーアタック。スイングDDTを切り返し鹿島が丸め込み。向後が切り返すと鹿島が丸め込む。鹿島が昇竜拳、蹴りをかわし丸め込むと向後が上になる。鹿島が返すと向後がトラースキック、丸め込み。鹿島が起死回生を決めると3カウントが入った。試合後、鹿島が手を差し出すと向後はそれを叩いてリングを下りた。

 

鹿島のコメント

「よいしょっと。いやあ、向後桃、ラクショーだったなあ!って言ってさあ、沙希は汗もかかずにここに来る予定だったんだけどさあ、なんかしぶとくなってね?アイツ。これはなんだろうね、ハイスピードに対する執念なのか、それともなんだろうね、悔しさからくる、なんだろう考え?行動?なのかわかんないけど、ちっといままでの向後桃なめてたねえ。正直なめてかかったから、なめてて危うくスタートで足すくわれて、こっちが秒殺されるとこだったわ(笑)。危ない。まあ、沙希は相手を認めたりするのは嫌いだけど、これだけは言っとく。もうあの人とは防衛戦やりたくないで~す。ありがとうございました~。怖い、怖い、怖い」

 

向後のコメント

「……。結局、なにも残せなかった…。これだけチャンスを手に入れながら、なにも…。考えます…」

◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<王者組>

13分46秒
タンタンドル

<挑戦者組>
○安納サオリ 星来芽依●
なつぽい 鈴季すず

※第29代王者組のなつぽい&安納サオリが初防衛に成功

 8・13大阪でゴッデス・オブ・スターダムのベルトを巻いたなつぽいと安納サオリが初防衛戦。挑戦者はスターダムのリングを主戦場に選んだ鈴季すずと星来芽依のコンビである。前日、なつぽいはセンダイガールズの大会に参戦してのスターダム合流。ハードスケジュールの中、王者としての威厳を見せつけることができるか。安納とのコンビネーションで初防衛を成功させたいところだが、挑戦者組のタッグチームとしての実力は未知数だけに、何が起こるかわからない。それだけに、王者組にとって脅威になることは間違いなさそうだ。

 ゴングと同時に挑戦者組がドロップキックの奇襲。王者組を分断し星来と鈴季がなつぽいをダブルで攻撃。星来がヘアーホイップ、コーナーに追い込み首元を踏みつけるとブレーンバスター。星来がサードロープに固定し、鈴季がリング下からドロップキック。星来の突進をなつぽいがかわすと安納が入りダブルでドロップキック。なつぽいが星来をコーナーに追い詰めお返しとばかりに喉元を踏みつける。安納が星来にストンピング連打、鎌固め。そこになつぽいがドロップキックを打ち込む。なつぽいが星来の背後からドロップキック。ドロップキックをかわし合い、打撃の応酬からクロスボディーが交錯。星来のドロップキックがヒットも、なつぽいがバックキックで蹴り上げお返し。安納と鈴季が対峙。鈴季が串刺しで突進、安納が足を出すと鈴季がかわしてスライディングジャーマン。鈴季がコーナーに上がると安納が雪崩式フランケン。エルボーの打ち合いから安納が逆さ押さえ込み。鈴季が切り返し安納を蹴り倒す。鈴季はテキーラショットを狙うも安納が切り返す。ならばと鈴季はジャーマン。安納もジャーマンでお返し。鈴季の突進に安納がバックにまわりもう一発ジャーマン。鈴季が返すとタンタンドル狙いを読んでテキーラショットを決める。星来が控えのなつぽいを落としてエプロンから安納にドロップキック。リング内でもう一発決めると、変型フェースロック。星来が安納にパワーボム狙い。安納が切り返し突進すると鈴季が加わりキックのコンビネーション。安納が返すと、星来がロープに駆け上がる。なつぽいがカットし安納とキックの競演。安納がフィッシャーマン。星来が返すと、安納がミサイルキック、鈴季がミサイルキック、なつぽいはダイビングボディーアタック、星来もダイビングボディーアタックで続く。全員がダウン状態。星来が安納にエルボー連打、安納が立ち上がり延髄斬り、強引にジャーマン。しかし鈴季がカットする。鈴季はなつぽいにエルボーを食らわし安納を引き起こしバックを取る。星来がコーナーからコードブレイカーで鈴季と合体、鈴季がジャーマン。星来が流れ星。星来は安納にイグチボム狙い。安納が切り返しポテリングで丸め込むがカットされる。王者組が合体で鈴季を叩きつけ分断。なつぽいが星来にポイ捨てジャーマン、安納となつぽいが再び合体し、安納がタンタンドル。星来が返せず王者組の防衛となった。

試合後、鹿島沙希がリングへ。

鹿島「安納サオリ、今日もかわいいね、じゃなくて、芽依ちゃん! 今日負けちゃった芽依ちゃん、ブザマな負け方した芽依ちゃん。ベルトが取れなかった芽依ちゃん。もしかして、星来芽依って意外と弱い? そんなことない? でも私、弱い人と防衛戦するのがすごく楽しくてさ、弱い人としかやりたくないんだ。今日負けたよね。弱いじゃん!そろそろさ、星来芽依と鹿島沙希のハイスピード戦見たくない? ロッシー見たくない? OK! じゃあ決定で! じゃあね!」

鹿島が退場。

なつぽい「いいの? なんか言う?」

星来「負けて悔しい、むかつく。なんでこのタイミングなんだよ!必ずあのベルト自分が取ってみせます」

なつぽい「ウチらのゴッデス初防衛戦の後なんだけどね。私が言うのはなんだけどね、芽依ちゃんなら絶対取れるよ!…なんか来た」

詩美&AZMが登場。

AZM「OKOK。まずは防衛おめでとうございます! そのベルト、クールでロイヤル、美しい林下詩美と今年でキャリア10年目になります!このAZMで(詩美がAZMを肩車)そのゴッデス挑戦させろ! まさかまさかまさかチャンピオンさん、逃げないよね」

なつぽい「もちろん逃げるわけないよね、サオリ」

安納「逃げん」

なつぽい「クールでかわいくて華麗でデリシャスな、ぽいたちが!サオリ、早く下(肩車させようとするも安納は失敗)絶対にぽいしてやるから、もちろん受けて立ってやる。AZMパイセン、詩ぽい、ばいぽい!」

AZM「ばいぽいってなに?」

詩美&AZMが退場。

なつぽい「決まったけどさ、いいよね」

安納「ええで」

なつぽい「ということでこの2度目の防衛戦、みなさん楽しみにしていてください! みなさん、ばいぽーい」

 

なつぽい&安納のコメント

なつぽい「遅いサオリ。(トロフィー)ちょっと壊した?ゆらゆらしてない?壊したでしょ。だから遅かったんでしょ」

安納「壊してない。大丈夫、大丈夫」

なつぽい「壊れてない? 2度目の、あ、間違えた。初! あ、1だ。私ずっと2ってやってた。まいっか。次、2になるからさ。初防衛しましたよ。どう、サオリ」

安納「なんか背中、守ってくれたな」

なつぽい「もちろん」

安納「また感じたわ。なつみの大切さとか、パートナーっていうより、なつみは相方って感じやな」

なつぽい「相方。相方、そう。ぽいは相方。いえー! ぽいは相方です」

安納「でもうれしいね。(ベルトを落とすも、平静を装う)やっぱりさ、このタッグのベルトって2人じゃないと守れへんやん。だから今日すごい守れてうれしいし。次も林下詩美、AZM、守るわ。よろしく」

なつぽい「落としたよね、いまね。絶対落としません! ばいぽーい」

 

詩美&AZMのコメント

AZM「おいおいおい、なつぽいと安納サオリ、次の挑戦はこのクールでロイヤル美しい林下詩美と今年、キャリア10周年になるこのAZMパイセンが挑戦してやるよ。なんか言ってやれ」

詩美「ばいぽいじゃねえんだよ。バカにするなよ。AZM先輩10周年だぞ。10周年とクールにロイヤル美しい林下詩美が合わさればベルトなんて簡単に取れるんだよ。楽しみにしとけよ。ごきげんよう」

AZM「さようなら」

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<王者>

12分52秒
ラリアット→片エビ固め

<挑戦者>
MIRAI 小波

※第19代王者のMIRAIが初防衛に成功

 限定出場の小波が8・10岡山大会に参戦したとき、リング上では目を疑う光景が繰り広げられていた。朱里率いるゴッズアイに鹿島沙希が加入していたのだ。格闘集団が鹿島の加入によりお笑いをやっていると判断した小波に対し、MIRAIが反発。ここから今回のタイトルマッチが決定した。小波はベルトを奪いプロレスへの本格復帰を宣言しようともくろんでいる。一方のMIRAIは小波に戻ってきてもらいたい気持ちをうかがわせながらも白いベルトを明け渡すわけにはいかない。リングに上がるたびにブランクを感じさせない動きを見せている小波だけに、油断はできない。王座移動も十分にあり得るタイトルマッチだ。

 小波がグラウンドにもっていくとMIRAIも応戦。小波がヘッドロックから腕十字狙い。MIRAIがエスケープすると小波がスライディングキック。エプロンに出て左腕を捻り上げようとするがMIRAIが切り返し担ぎ上げる。小波が切り返し腕十字をローリングで決める。さらにMIRAIの左腕を鉄柱に激突させて蹴り上げる。MIRAIが10カウントで生還すると、小波が左腕にダイビングフットスタンプ、エルボー。さらに左腕を蹴り上げ片足でカバー。MIRAIが返すと、カウンターでエルボー。しかしすぐに小波がストンピング連打。MIRAIはラリアットをかわしてショルダータックル、串刺しエルボー、スプラッシュ式エルボードロップ。左手を押さえながら小波を起こし持ち上げようとするが持ち上がらない。小波が切り返し変型卍固め。MIRAIが逃れるが小波が蹴り上げてアームロックへ。MIRAIが持ち上げてショルダースルー。小波がエルボー、MIRAIもやり返そうとするが左腕に力が入らず崩れ落ちる。それでも左でエルボーをMIRAIが打っていく。小波がエルボー、MIRAIが連打でやり返し突進。小波がかわして打撃の連打、エルボー、裏拳、ミドルキック。MIRAIが返すと、小波はコーナーから延髄斬り、ニーアタック。MIRAIが返すと、小波はフィニッシュを宣言しバズソーキック。MIRAIがかわしてバックドロップ。MIRAIのラリアットを小波がかわす。しかしMIRAIがラリアットを決めバックドロップ。もう一発叩きつけるが2カウント。10分経過。MIRAIがスープレックスも2カウント。ミラマーレショックを決めようとするが小波が切り返しアームロック。MIRAIが腕を取り返すが小波がドラゴンスクリュー式に叩きつける。MIRAIが返すと、小波はトライアングルランサーへ。しのいだMIRAIに小波がバズソーキック。MIRAIが突進を止めて前方に叩きつける。MIRAIは返した小波にラリアット。小波が返すともう一発、食らった小波は一回転。3カウントが入り、MIRAIが小波を破った。

MIRAI「白いベルトの初防衛、成功しました! 小波、もうちょっと近く来てよ。小波はゴッズアイについて鹿島沙希についていろいろ思ったこと、あるみたいだけど。今日鹿島沙希は自分のコーナーについてなかったよ。もちろん朱里も。それってさ、小波のことを仲間だって思ってるからじゃない? 自分も今日闘って、小波がいたらもっともっと…いてぇ…もっともっと強くなれるなって確信した。ってか、本当に限定参戦の方ですか。強すぎ。きょうはこの白いベルト、MIRAIの方が魂で上回ったかなって感じで守れたけど、会見でいってた完全復活、完全復帰、みんな楽しみにしているよ、ね!」

小波「ありがとう。MIRAI、私は強いに決まってんだろ、バカヤロー! 今日は私が負けたから、ゴッズアイについてはオマエの意見に賛成するよ。だけどな、私は2年前、スターダムでずっと2番目だった。でも、私は誰かの2番目じゃない。一番輝ける存在になるまではスターダムのリングに戻ってこられない。なにか欠けてる部分、それを見つけてから完全復活したいと思う。あ、それからどこだ、鹿島沙希。オ、オ!オマエこいよ」

鹿島がリングへ。

小波「なに泣いてんだよオマエ。今日はMIRAIが勝ったから私はMIRAIの意見に賛成する。けど、まだ認めてねえぞ、オマエのこと。ゴッズアイには真の強い選手がいっぱいいるんだから、そいつらを見てオマエも技を磨け。私はまだオマエのこと認めてないけど、鹿島沙希、ちゃんと練習して強くなれよ」

鹿島「お、押忍…(涙)」

MIRAIが鹿島と小波を握手させる。

朱里「よし、ゴッズアイ、さらに大きく羽ばたいていきます!」

壮麗亜美もリングへ。

朱里「次のビッグマッチ。お、亜美。10・9愛知県体育館だよね。10・9といえば沙希と試合をしたUWFルールだよね。え、やる?」

鹿島はMIRAIの後ろに隠れる。

朱里「じゃあUWFルールやりたいヤツ、いませんか」

白川未奈が登場。

白川「私じゃダメでしょうか?」

朱里「こりゃまたビックリするね。やる?」

白川「広島の悪夢を乗り越えた白川未奈、ただじゃ帰れない! そう、ただじゃ帰れないからなんかうずうずして行動したくなっちゃった。朱里、私とUWFルールやりましょう」

朱里「おお、やろう」

白川「私が磨きに磨いてきた足攻め、私が得意なサブミッション知ってる?」

朱里「わかんない」

白川「わかんない、そう。朱里からあれでギブアップ取ったことないもんね。私の得意技、足4の字固め。10・9、ドラゴンスクリューからの足4の字固めでアンタからギブアップ取ってやるよ」

朱里「おもしれーこというな。まあせいぜい私のキックとサブミッションをよーく研究しとけよ。楽しみにしてるよ」

白川「(指で銃を作り)パーン!」

白川が退場。

朱里「じゃあゴッズアイで並ぼう。ゴッズアイこれからも羽ばたいていくのでみなさん応援の方よろしくお願いします!」

 

小波のコメント

「負けた! 全然ダメだ。正直、私は白いベルトの真王者としてスターダムに戻ってこようと思ってた。でも、MIRAIの方が強かった。2年前、それ以上、私がスターダムにいたときは、私はずっと誰かの2番手だった。シンデレラも準優勝、5★STAR GPも準優勝、そして何度も何度もタイトルマッチを挑戦したけど、手に入らなかった。だから、欠場に入って次、スターダムに戻ってくるときは絶対そのときの自分を超えると決めたのに、今日も一歩叶わなかった。だから、そんな格好悪い小波じゃまだまだスターダムのあのリングに上がることはできないから、次戻って来るときは私が一番輝ける存在になる。そして私が一番輝ける万全の状態でスターダムのリングに必ず、必ず戻ってきます。待っててください」

 

MIRAIのコメント

「この白いベルトの初防衛、成功しました。いてぇ…。いてぇよ、小波。今回いろいろ思うことがあってこの白いベルトを懸けて闘うことになったんだけど、きょうしっかりリングの上でぶつかり合って、小波と少しはわかり合うことができたかなって思います。小波は今日、まだまだ自分には足りないものがあるって言ってたけど、今日自分は小波に足りないものを気づかされた。だから小波は自分が強くなるために必要。小波はゴッズアイの大切な大切な仲間です。小波の完全復帰、みんなでしっかり待ってるから、小波が強くなって帰ってくるなら自分はもっともっと強くなって待ってます。そしてあと一つ、この白いベルトのタイトルマッチ、今日はセミファイナルでした。スターダム、やっぱすげぇ、すげぇよ。すげぇすげぇいっぱい強い人がいて、そんななかで闘えること、めちゃくちゃうれしく思います。でも、やっぱり悔しい。次の自分のテーマはこの白いベルト、メインに連れていくこと。まだまだ自分に足りないもの、いっぱいあるなって闘うたびに気づきます。この白いベルトともに成長したいです。時代を動かしながらこの白いベルト、もっともっと上に上に連れていきます。ということで、次の挑戦者は誰だ! 待ってるからな」

 

白川のコメント

「パンパンパンパーン!やっぱここのインタビュースペース、前回この広島サンプラザホールでもう激痛と、なんだかわからない感情でここで話してたわけですけど、きょうの気分はパンパンパンパンパーン! やっぱうずうずいしてなんかしたくなっちゃって、朱里がUWFルールを誰か募集していたので、しかも10・9、ちゃんみなしかいなくない?ってことで言っちゃいました。私この何年か、去年の5★STARぐらいからかな。足攻め、磨きに磨きに磨きに磨いてるんですよ。いっぱいある。いま私の脳内に。10・9だから、ドラゴンスクリューからの足4の字で朱里からギブアップ取って、次は…ナイショ」

◆STRONG女子選手権試合 30分1本勝負
<王者>

17分37秒
ノーザンライトボム→片エビ固め

<挑戦者>
ジュリア 世羅りさ

※第2代王者のジュリアが3度目の防衛に成功

 新日本プロレスの8・20フィラデルフィア大会でSTRONG女子王座2度目の防衛に成功したジュリアが、広島県世羅町出身の世羅りさを迎え3度目の防衛戦。ともにアイスリボン出身である両者がベルトをかけたシングルマッチで久々に激突する。プロミネンス率いる世羅は4・23横浜アリーナ大会でアーティスト・オブ・スターダム王座を失って以来のスターダム参戦。横アリ以後、世羅は公私ともにいろいろあり、このタイトル戦を再起の闘いととらえている。一方、デビュー以来、世羅に勝ったことがないジュリアからすれば、大舞台での初勝利は彼女のレスラー人生にとっても大きな分岐点となりそうだ。ジュリアがベルトを守るか、それとも失うものが何もない世羅が一発でタイトルをかっさらうか。

 単身乗り込んできた世羅がリングへ。あとから入場のジュリアがリングに上がると世羅を睨みつける。ロックアップで組み合い、世羅がロープに押し込む。クリーンにブレイクすると世羅がヘッドロック、ショルダータックル。ジュリアがアームホイップから腕を取る。世羅が取り返し、ジュリアが腕を取りレッグロックへ。世羅がエスケープするとコーナーに振ってエルボーで突進、串刺しで突進するとジュリアがかわして場外へ。ジュリアは鉄柱に頭部を叩きつけるとテーブルを用意。世羅が担いでエプロンに背中を叩きつける。世羅がテーブルを設置し、先にリングに戻る。ジュリアが戻ってくると、世羅はエプロンでストップさせて担ぎ上げる。ジュリアが切り返し腹部にエルボー、変型卍固め。しかし世羅が体を入れ替えてテーブルに叩きつける。テーブルは真っ二つに。世羅は逆エビ固めでギブアップを迫る。持ち上げるとコーナーに叩きつけ串刺しダブルニーアタック。ダブルニードロップ。ジュリアが返すと、世羅は気合を入れる。ジュリアをマットに叩きつけるが2カウント。世羅はコーナーに上がるがジュリアが下から張り手。ジュリアも上がり、気合を入れる。ジュリアは雪崩式ダブルアームスープレックス、世羅のブレーンバスターを切り返しジュリアがジャーマン。世羅が抱え上げ前方に叩きつける。ジュリアも叩きつけ両者ダウン状態。額をぶつけ合い立ち上がるとジュリアがエルボー、世羅もやり返す。ジュリアのエルボーに世羅は笑顔でやり返す。世羅がエルボー連打から手を広げアピール。ジュリアも強烈なエルボー。10分経過。ジュリアがSTFでギブアップを迫る。世羅がエスケープすると、ジュリアは抱え上げて後方に投げ捨てる。世羅が返すと、ジュリアはグロリアス狙い。世羅が切り返し抱え上げるとサイドに叩きつける。世羅が担ぎ上げ旋回して叩きつけるがジュリアがクリアー。世羅がもう一度抱え上げ羅紗鋏。コーナーに上がりダイビングダブルニードロップ。ジュリアが返すと顔面を蹴り上げニー。世羅がつかんで持ち上げるとジュリアが回転エビ固め式に切り返す。ジュリアがバックドロップ。世羅が立ち上がるとジュリアが顔面へニー。フィニッシュを宣言し担ぎ上げるが形が崩れる。ジュリアはもう一度トライしグロリアスドライバー。ギリギリで世羅が返し15分経過。ジュリアがノーザン狙い、エルボー。ダッシュすると世羅が受け止め旋回してライガーボム。ジュリアが返すと、世羅が担ぎ上げコーナーに乗せて雪崩式羅紗鋏狙い。ジュリアが切り返し雪崩式で落とし押さえ込む。世羅が返すとジュリアがコーナーからミサイルキック、パッケージパイル狙い。世羅がこらえるとジュリアがパンチ。パッケージパイルドライバー(タイガーリリー)を決めるとノーザンライトボム。世羅が返せずジュリアの防衛となった。

ジュリア「世羅、世羅、世羅!世羅!!世羅に勝ったぞー! アナタにずっとずっと言えなくて、言いたいことがありました。世羅…さん。アナタだけ、新人の私に優しくしてくれた。ずっと言えなかったけど、やっと言えます。ありがとうございました。世羅さん、また闘ってください。いや、また私と闘え! それから、鈴季すずは私に任せてください。もう安心していいですよ。ありがとうございました」

世羅「ジュリア、負けたよ、完敗…だと言うと思ったかコノヤロー! これで借りができたな。この試合と、すずのことと、わしゃあ、あきらめんぞぉ。この借りはどこかで必ず…」

すずはリングサイドで見守る。世羅が退場。

ジュリア「待ってるぞ。いつでも、いつまでもよお。広島の諸君ごきげんよう! おいおい、このクッソ暑いなか来てくれた諸君、今日の大会どうでしたか。この新しくできたSTRONG(女子)のベルト、まだまだジュリアが防衛して、世界の果てまでも強えヤツらとどんどん闘って、みんなにも私は強さを与えていきたいなって思ってます! そして、すず、来週(9・10でのドリームタッグ)はよろしく」

すずがエプロンに立ち、ジュリアとすずが握手。

ジュリア「(すずの)セコンドもありがとう。みんなもすずとジュリアのタッグ楽しみにしとけよ。それじゃあ、締めたいと思うけど。なにを言えばいいか、わかってるかな。アリベデルチと言ったらなにをいったらいいかわかってるか。『またな』って言うんだよ。それじゃあ広島の諸君、また会う日までアリベデルチ、またな!」

ジュリアのコメント

「だから言ったでしょ、5★STAR中にSTRONG(女子)の防衛戦、だからハイなんだってジュリアはもう! この怒涛の過酷なリーグ戦中、そして組まれるタイトルマッチ、次々とね。このテンションだからこそ、今日ある意味防衛できたかなと。それくらい世羅りさは強くて強くてでっかくて、すげえ先輩だよ。でも、今日勝ったのはジュリアだ。懐かしいな、なんて思い出に浸ってる暇もない。またすぐにリーグ戦の試合がやってくる。今年もジュリアが5★STAR制覇して初の2連覇を成し遂げて。このSTRONGのベルトの防衛戦もじゃんじゃんやって、世界の果てまでいっちゃうから。このベルトともに私は上へ上へ行くよ。世羅、ありがとうございます。すず、来週楽しみにしてるよ」

 

世羅のコメント

世羅「悔しい。この4文字に尽きます。あのときとは違うって確実に違うってわかっていたんだけど、なんだか懐かしい気持ちの方が勝ってしまって。もっと闘ってたいって思いましたね。ジュリアの技は一つひとつどれも強烈で、肩返すのこんなためらったことないんじゃないかってぐらい、全部の技が重かった。ストロングってこういうこと? ストロングだったよ、アイツは。体も心も。いっこも折れなかったね。私やっぱそれなりにやったつもりなんですが、全然心折れてねえじゃん、アイツ。まあこんなもんで足りないってことで、思っちゃっていいのかな。次、次会うときどんなことになるか、覚悟しとけよジュリア。そして鈴季すず、オマエはそっちで楽しくやってるかもしれないが、それもいつまでかな」

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