『STARDOM後楽園大会』
10月1日(日)後楽園ホール(観衆902人)
試合結果
◆4WAYバトル 15分1本勝負 | ||
フキゲンです★ |
5分54秒 |
HANAKO |
※もう二人は飯田沙耶、妃南
◆タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
月山和香 |
8分15秒 |
天咲光由● |
○白川未奈 | レディ・C |
◆6人タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
メーガン・ベーン |
9分7秒 |
鹿島沙希● |
星来芽依 | MIRAI | |
○鈴季すず | 朱里 |
◆6人タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
桜井まい |
10分32秒 |
葉月 |
テクラ | コグマ | |
○舞華 | 羽南● |
◆8人タッグマッチ 20分1本勝負 | ||
渡辺桃 |
11分19秒 |
安納サオリ |
吏南 | 水森由菜● | |
琉悪夏 | なつぽい | |
○刀羅ナツコ | 中野たむ |
◆AZMデビュー10周年記念試合 30分1本勝負 | ||
岩谷麻優 |
2分6秒 |
AZM |
◆STRONG女子選手権試合 30分1本勝負 | ||
<王者> |
17分34秒 |
<挑戦者> |
ジュリア | 壮麗亜美 |
※第2代王者のジュリアが4度目の防衛に成功
試合詳細レポート
◆4WAYバトル 15分1本勝負 | ||
フキゲンです★ |
5分54秒 |
HANAKO |
※もう二人は飯田沙耶、妃南
飯田沙耶、妃南、HANAKO、フキゲンです★がいっせいに闘う4WAYマッチ。混戦必至のなか、最後に勝ち名乗りを受けるのは?
探り合いからHANAKOが両手を挙げて誘いをかける。誰も届かないと妃南が蹴りを入れてヘッドロック。ヘッドロックが数珠つなぎとなりHANAKOが全員をロープに振るが、フキゲンが付き合わずに喫煙ポーズ。フキゲンは妃南の手を取りロープ渡りに同行させる。HANAKOが飯田を肩車。飯田がチョップでフキゲンを転落させる。HANAKOと飯田が合体で妃南もリング下に転落させる。飯田とHANAKOがショルダータックルをぶつけ合い飯田が打ち勝つ。HANAKOが返すと、飯田の突進を妃南がカットしドロップキック。妃南はHANAKOをマットに叩きつけ、返されるとワキ固め。そこへ飯田が割って入り妃南にスリーパー。フキゲンはそこに座ってスポーツ紙を読み始める。フキゲンはスポーツ紙で全員を殴打。HANAKOが妃南とフキゲンをコーナーに追い込み飯田も投げつける。串刺しで突進すると飯田がかわして逆水平の連打。さらに妃南にはジャンピングチョップ。飯田がブレーンバスターを狙うとフキゲンが割って入りダブルを宣言。しかし妃南が回避する。妃南は2人に払い腰、フキゲンをロックボトムで叩きつけるがHANAKOのカットが間に合う。HANAKOが妃南にブレーンバスター。飯田がカットするとHANAKOにドロップキック、バックエルボー。HANAKOが返すと、飯田がコーナーへ。妃南も上がって雪崩式狙い。そこへHANAKOがビッグブーツ。フキゲンが全員を激突させHANAKOを丸め込むと3カウントが入った。
◆タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
月山和香 |
8分15秒 |
天咲光由● |
○白川未奈 | レディ・C |
クイーンズクエストのレディ・C&天咲光由組とクラブビーナスの白川未奈&月山和香組がタッグで激突。前日の横浜大会を最後にマライア・メイが帰国。メンバー減少となったクラブビーナスがどんな闘いを見せるか、白川&月山組はタッグリーグにエントリーされているだけに、チームワークを確認する試運転的な闘いにもなりそうだ。
月山が白川に先発を志願し天咲と向かい合う。ロックアップから月山が腕を取りにいくと天咲も応戦。腕の取り合いから月山がヘッドロック。天咲が切り返してドロップキック。ロープに振られた月山がフェイントをかけ白川とドロップックの競演。月山は天咲にヒップアタック連打。天咲が返すと、月山の突進をレディが妨害し天咲がドロップキック、串刺し側転エルボーアタック、ドロップキックをもう一発。レディが月山にショルダータックル、ジャイアントスイング狙い。月山が逃れるが、レディが捕まえてジャイアントスイング10回転。さらに串刺しでジャンピングニーアタック。月山が返すと、レディがエルボーをブロックしコブラツイストを狙う。月山がかわしてクロスボディー。代わった白川が天咲を落としてからレディへエルボーアタック、ドロップキック。レディがカウンターのビッグブーツで白川を吹っ飛ばす。天咲が白川の背後からドロップキック。サブミッションに捕らえるが白川がエスケープ。天咲がDDTを狙うが白川が阻止して月山がDDT、白川がリバースDDTを決める。天咲が返すと、白川とエルボーを打ち合う。天咲がコーナーに追い込まれ白川が突進。天咲がかわしてレディと天咲がキックの挟み撃ち、天咲がスイングDDT。しかし月山がカットする。天咲は「決めるぞ!」と絶叫し白川に天聖の構え。白川がこらえてローリングエルボー。月山がレディをカットし白川と合体スイングネックブリーカー。天咲が返すと白川が狙いすまして延髄斬り。天咲が丸め込むが2カウント。白川がバックブローからインプラントDDTを決めると3カウントが入った。
◆6人タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
メーガン・ベーン |
9分7秒 |
鹿島沙希● |
星来芽依 | MIRAI | |
○鈴季すず | 朱里 |
前日の5★STAR GP決勝戦で初制覇を達成した鈴季すずが6人タッグマッチに途上。星来芽依&メーガン・ベーンとのトリオで朱里&MIRAI&鹿島沙希組のゴッズアイと対戦する。すでに11月の大阪での赤いベルト挑戦を表明している鈴季。この試合で5★STAR GP覇者としての力と勢いを見せつけるか。優勝を争った舞華とはメーガンを含めてのトリオでアーティスト・オブ・スターダム王座挑戦も控えているだけに、さらなる勢いをつけたい試合だろう。また、10・9名古屋でハイスピード王座をかけて対戦する鹿島と星来には前哨戦だ。
星来が「鹿島沙希!」とハイスピード王者を指名。星来のドロップキックをかわし鹿島が起死回生。星来が返すとロープに振り合い。どちらも振られず鹿島がロープをつかみロープブレイクを主張。星来が走ると鹿島が何往復も走らせる。メーガンが入り鹿島の前に仁王立ち。鹿島がタッチを求めるがMIRAIと朱里がリング下におりて赤コーナー側には誰もいない。メーガンが鹿島をコーナーに追い込んで逆水平。メーガンがカバーするとMIRAIと朱里がカット。星来が鹿島を捕まえると鹿島が隙をみて昇竜拳。コーナーに追い込むと「星来芽依倒すぞ!」と絶叫。向かっていくと思いきや朱里にタッチ。朱里が乱入してきた鈴季をコーナーに追い込み、MIRAIとともに次々と星来、鈴季に串刺し攻撃、星来にダブルのドロップキック。メーガンが入りMIRAIを担ぎ上げる。朱里がカットしようとするがメーガンがMIRAIを投げつける。星来が朱里にブレーンバスターの構え。朱里がしのいでラリアットも星来が何度もかいくぐりドロップキック。鈴季が朱里の背後からニーアタック連打。エルボーの打ち合いで鈴季が「5★STAR GP優勝者」を主張。朱里が怒ってサッカーボールキックを連打。朱里は嫌がる鹿島にタッチ。鹿島はキック一発でタッチしようとするがコーナーには誰もいない。鹿島は「この優勝者が!」とダイビングフットスタンプ。「優勝者投げるぞ」とダブルアームの構え。鈴季がかわして星来が丸め込み、鈴季がドロップキック、鈴季と星来でダブルのドロップキック。鈴季が鹿島にスライディングジャーマン。コーナーに上がるとMIRAIがカットしマットに叩きつける。鹿島がコーナーに上がるがメーガンがカットし担ぎ上げる。MIRAIがカットし朱里と合体。しかしメーガンがまとめてラリアット。メーガンは星来を場外に投げ捨てる。星来が鹿島をリングに戻すと鈴季がジャーマン狙い、切り返した鹿島が起死回生、鈴季が返して丸め込むと3カウントが入った。
試合後、黒装束の人物が乱入しMIRAIを襲撃した。
MIRAI「なに、なに、いきなりすぎてわけわかんないんですけど…。朱里さん、なんなんですか? 知ってる人?
朱里「わかんない。ビックリした」
MIRAI「急に襲ってきやがって。襲うならメーガン襲ってみろよな、このクソヤローが!」
◆6人タッグマッチ 15分1本勝負 | ||
桜井まい |
10分32秒 |
葉月 |
テクラ | コグマ | |
○舞華 | 羽南● |
ドンナ・デル・モンドの舞華&桜井まい&テクラ組とSTARSの葉月&コグマ&羽南組が6人タッグマッチで対戦。前日の横浜大会で5★STAR GP決勝戦に進出も鈴季すずに敗れ準優勝に終わった舞華がこの試合に登場。「超貴婦人」をめざし修行中の桜井はドリームタッグフェスティバル以来の参戦となる。桜井はタッグリーグ戦にエントリーしており本格的カムバックを前にどんなアピールを見せるか。また、10・9名古屋でのアーティスト・オブ・スターダム防衛戦を控えテクラとのチームワークも再確認しておきたい。
「超貴婦人」とコールされた桜井がコーナーから貴婦人マネーをばらまく。コグマが「貴婦人様復帰オメデトー」とアピールすると、桜井が「ありがとうございます。よろしくお願いします」と握手をかわし試合開始。コグマがロープワークでかく乱も桜井がビッグブーツ。桜井はコグマを固めて「この庶民が!」。コグマの上に座るとSTARSがカット。STARSで桜井を攻撃しボディープレスの連続からドロップキックの挟み撃ち。しかし桜井がかわしてDDMがトリオでビッグブーツ、3方向で首を攻撃する。コグマの突進を桜井がかわしてエルボードロップ。舞華がコグマにボディースラム連発、テクラがドロップキック、ネックツイスト。コグマが返してガンスタン。葉月がテクラへドロップキック、踏み台にしてコーナーのDDMを分断すると相手コーナーからミサイルキック。テクラが返すと葉月はフェースロック。舞華がカットするが葉月がコードブレイカー、桜井にトラースキック。STARSがDDMに顔面ウォッシュ。葉月がテクラに串刺しエルボー、テクラがコルバタ、ビッグブーツ、エプロンからもビッグブーツを放つと、葉月をかわしてスピアも決める。舞華が葉月に串刺しラリアット、ショルダータックル。葉月が返すと、舞華のラリアットをかわしコグマがDDT、葉月がセントーン。ブレーンバスターの仕掛け合いは舞華が投げ切るもタッチをかわしていた羽南がフェイマサ―、ランニングエルボースマッシュ連打。ブロックバスターを狙うが舞華がこらえて桜井のスタナー、テクラのクロスボディーを呼び込む。羽南が返すと、舞華はスリーパー。しかし葉月とコグマがドロップキックでカットする。さらに桜井とテクラにDDTでDDMを分断。STARSが舞華を捕獲しフェースクラッシャー。羽南がブロックバスターホールドを決めるが舞華の肩が上がる。羽南はフィニッシュを宣言し、バックドロップの構え。舞華が切り返してラリアット。2発目を羽南が丸め込むも2カウント。羽南がバックを取る。舞華がロープも羽南が強引に戻してエルボースマッシュ。舞華がカウンターでラリアット。羽南が返すと、10分経過。舞華がみちのくドライバーを決めると3カウントが入った。
桜井「後楽園ホール大会にお越しの超庶民のみなさま、お待たせしました!ごきげんよう! 久々にリングに戻ってまいりましたが、相変わらずモテない男ばかりお集まりですこと! まあ、今日はまだまだ物足りないですが、だからこれからわたくしの超貴婦人を少しずつみなさんにお見せてしていくので、楽しみにしていてちょうだい。それじゃあ、ごめんあそばっせ!」
舞華組のコメント
舞華「今日、桜井が復帰戦ということで、昨日の今日ということで、まだ私も気持ちの整理というか、切り替えが難しいところではあるんですけど、復帰して、そして」
テクラ「ロクニンタッグ。(舞華に)キノウクヤシカッタ。ニューチャンスデショ。キフジン」
桜井「まず、わたくしがなにもいわずにお修行に出て行って、それでもなにも文句を言わずに今日一緒に闘ってくれて、迎えてくれてありがとう。舞華、昨日の今日なのにありがとう。私はもっとDDMを、メンバーを支えていくために超貴婦人になるお修行をしてきた。だからそれを庶民のみなさまにお見せしたいと思っております」
舞華「まあね、ちょっと修行に行ってる間にアーティスト戦が実は…。それまでに必ず、もっともっと心を強くして、よきチャレンジャー、いやそのベルトをかっさらってやるから。よろしく」
桜井「こちらこそ」
◆8人タッグマッチ 20分1本勝負 | ||
渡辺桃 |
11分19秒 |
安納サオリ |
吏南 | 水森由菜● | |
琉悪夏 | なつぽい | |
○刀羅ナツコ | 中野たむ |
コズミックエンジェルズの中野たむ&なつぽい&安納サオリ&水森由菜組と大江戸隊の刀羅ナツコ&渡辺桃&琉悪夏&吏南組が8人タッグマッチで全面対決。この試合は10・9名古屋でおこなわれるワールド・オブ・スターダム王座の前哨戦でもある。王者は中野で挑戦者がナツコ。ともに5★STAR GPでは決勝進出を目前で逃したが、ナツコが王者・中野とのリーグ戦で勝っており、名古屋でのタイトルマッチが決定した。大一番を前にどんな駆け引きが展開されるか。またコズエン正式メンバーとなった水森には、正式加入後初のユニット戦となる。
ナツコがいち早くリングの中央で臨戦態勢。中野がナツコと視殺戦を展開し試合開始。中野がエルボーを叩き込むとナツコもやり返す。エルボーの打ち合いから中野が連打。ナツコがこらえてラリアット。中野がかわすとスピンキック。ナツコがかわすが中野がバックキック。琉悪夏が走った中野を妨害し大江戸隊が場外戦にもっていく。中野をリングに戻すと桃と琉悪夏で合体攻撃。ナツコが中野を引き起こし水を噴射、ラリアット。中野が返すとナツコはコーナーに追い込んでエルボー、串刺しラリアット、キャノンボール。中野がかわし串刺しエルボーアタック、ナツコがラリアット。2発目を中野がかわしドロップキック、ニーアタック。ナツコが返すとニーアタックを止めてセントーン。中野がかわしてスピンキック、ナツコがラリアット。中野がラリアットをかわしジャーマン。ともにタッチし安納と桃がリングイン。琉悪夏が安納を妨害し合体。しかし安納がかわしてまとめてミサイルキック。安納がビッグブーツ、なつぽいがドロップキックで競演。桃が安納にミドルキック連打。安納がこらえてチョップを叩き込む。しかし桃がカウンターでドロップキック。吏南が安納に串刺しニーアタック、ドロップキック。安納がフィッシャーマンを決め水森に託す。水森が吏南にフライングショルダータックル、カウンターでドロップキック。吏南は突進をかわすと大江戸隊が次々と水森に串刺し攻撃、吏南がダイビングダブルニードロップ。コズエンがカットも大江戸隊が分断。吏南が水森にピンクデビル狙い。なつぽいがカットし水森がラリアット。しかし桃が蒼魔刀でカットし吏南がジャックナイフ。吏南が突進すると水森がラリアット、もう一発狙うがナツコがバットでカットし吏南がノーザンライト。吏南は大外刈りからナツコに託す。ナツコが水森にスワントーンもかわされる。水森が至近距離からラリアット連打。琉悪夏が場外から足を引くとナツコがキャノンボール。水森が返すと、ナツコはデスバレー狙い。メルティアがカットしネックブリーカー、水森がスーパーガール。10分経過。コズエンがトラースキックの競演、中野が場外プランチャ狙いもナツコが毒霧から担いで場外に投げ捨てる。水森が戻されナツコがラリアット。大江戸隊が連係で攻撃、ナツコがデスバレー。水森が返せずナツコが3カウントをゲットした。
ナツコ「なにが前哨戦だ、バカヤロー。たむ、オマエさ、前出てこいよ。なに端っこで聞いてんだよ。オマエさあ、会見すっぽかして、まずはウチになにか一言あるんじゃねえのかよ」
中野「ごめん。会見行けなかったこと、ホントに申し訳ないと思ってる。アンタと話したいことたくさんあった。私は、ナツコがたむとライバルだったってこと、おぼえてくれていてうれしかった。顔は大丈夫? 私は、アンタとあの頃みたいに2人きりで、正真正銘の一対一でやり合いたい。ひとつ提案がある。10・9、ノーセコンドルール。2人だけでやろう。やってくれるよね?」
ナツコはマイクを投げ捨て退場した。
中野組のコメント
中野「ゆなもん、ようこそコズエンへ! これからコズエン正式メンバーになって、もっともっと強くなって、いっしょに強くなろう。10・9名古屋、刀羅ナツコ。ナツコはさあ、私のスターダムに参戦したときの初めての相手でさ、たむがベルトを初めて取ったのもナツコからだったんだよ。全部、初めてのライバルだった。今日はそのときのことを少し思い出した。でも、ナツコはさあ、なんか知らないけどいつからかたむのこと避けるようになったよね。たむは、その理由がわかってる。それで、アンタに失望した。10・9はあの頃みたいに2人きりで、ノーセコンドルールで正真正銘の一対一やってくれるよね」
なつぽい「バイポイ」
ナツコ組のコメント
ナツコ「一対一でやろうって、いや別にできねえとかそんなことじゃねえよ。笑わせんなよ。会見からの今日の前哨戦まで、SNSでもなんでもいいから、反応来るかなと思ったら水森と一緒に会見行けなくてごめんねみたいな、なめてんのかよ。いまさ、IWGPとかSTRONGとかスターダムの中では赤ベルトが最高峰かもしれないけど、そうやってどんどんデケえベルトができてきてんだよ。下に見られたくねえんだよ、赤ベルトが。なんで下に見られるかわかる? チャンピオンがそんなんだからだよ、だから誰も名乗らねえんだろ、ふざけんじゃねえって」
桃「私も最後にいいですかあ。白いベルトの前哨戦、組めよ、おい。今日、赤いベルトの前哨戦すごい楽しそうだったよ。白いベルトの前哨戦を組めよ」
◆AZMデビュー10周年記念試合 30分1本勝負 | ||
岩谷麻優 |
2分6秒 |
AZM |
デビュー10周年を迎えた3期生のAZMが21歳のリアルバースデーに記念マッチ。当初は林下詩美とのタッグが発表されていたが負傷により欠場、岩谷麻優とのシングルに変更され、対戦相手になるはずだったスターライト・キッドも欠場になってしまった。しかしながらスターダムのアイコンと呼ばれる旗揚げメンバーの岩谷はシングルマッチにおける相手としては絶好だろう。しかも久しぶりとなる一騎打ち。最年少での5★STAR GP優勝がかなわなかったAZMだが、アイコン相手に10周年を飾ることができるのか?
岩谷の方から手を差し出しAZMも「お願いします」と応じる。AZMが蹴りを入れロープに振る。AZMが丸め込みから蹴りにいくが岩谷がかわす。AZMのドロップキックで岩谷が場外、AZMが追いかけエルボー、岩谷がチョップ。場外戦でAZMがステージに連行。ブレーンバスターで叩きつけフットスタンプ。そのまま20カウントとなり両者リングアウトの引き分け。AZMがマイクアピール。「去年のこのときも44秒で終わったんだよ。10周年、このままじゃ終われないよねえ。岩谷、もう一回AZMパイセンとシングルやれ!」。岩谷も「もう一回やるぞ!」と絶叫。両者の希望が通り、再試合がおこなわれることに。あらためてゴングが打ち鳴らされAZMがあずみ寿司。ギリギリで岩谷が返しリング下に避難。AZMが追いかけるが岩谷がサッカーボールキック。岩谷は「誕生日プレゼント」と場外に連行。AZMは客席で岩谷を待つ。蹴りのかわし合いからAZMが飛びついて変型卍固め。AZMは階段からプランチャで飛ぶ。AZMがヘッドロックの体勢で岩谷を戻す。ロープ越しのヘッドシザーズでリングに入れるとコーナーからダイビングフットスタンプを突き刺す。悶絶の岩谷にAZMはワキ固め、腕固め。岩谷がエスケープすると、AZMが右腕を蹴り上げる。コーナーに上がるとダイビングフットスタンプ。岩谷がかわしてトラースキック。AZMがこらえて突進するがジャーマンを食らう。AZMは足をつかんでバックドロップ。AZMがフィニッシュ狙いで飛びつくが、岩谷が止めてパイルドライバー。両者ダウン状態からエルボーの打ち合い。AZMが乱打し突進。岩谷がブロックし、串刺しで顔面ドロップキック。岩谷は気合を入れてコーナーに上がり、ミサイルキック。AZMが返すと、岩谷の蹴りをかわしてフィニッシュを予告し丸め込む。岩谷が反転して丸め込むがAZMが返す。岩谷がドラゴンの構え、切り返したAZMがミスティカ式ワキ固めから腕固め。しかし岩谷がエスケープ。AZMはフィニッシュを宣言しカナディアンデストロイヤー。しかし岩谷が返してみせる。10分経過。AZMがダイビングフットスタンプも岩谷がかわし側頭部にキック。AZMが返すと岩谷はフロッグスプラッシュ。返したAZMに岩谷はフィニッシュ狙でムーンサルトプレス。しかしAZMがかわしてあずみ寿司。岩谷が返すと、AZMが突進、岩谷が止めて二段式ドラゴン。岩谷がはずしてもう一度丸め込む。3カウントが入り、岩谷がAZMを破った。
岩谷「AZMちゃーん、こんばんはー!」
AZM「こんばんは」
岩谷「AZMちゃん、AZMちゃん、10周年、誕生日おめでとう! 今日はこんなね、大勢の方が見てくださって、素敵な素敵な素敵な一日になるはずが、勝っちゃってごめん。えへへ。今日、周年記念で勝ったのは麻優だけど、これまでスターダムの歴史を一緒に引っ張ってくれてありがとう。スターダムの歴史、それは岩谷麻優だけじゃない。AZMちゃんも、もう大きくなって、お酒が飲めるようになって、金髪になって、身長もちょこっとだけ伸びて、ちょっとずつ大人になってるけど、これからも変わらず一緒にスターダムの歴史をこれからも創りあげてください。AZMがいれば大丈夫。まだ10周年、いつかいつかまたシングルマッチしようね、ありがとう」
AZM「いいの、これ(IWGP女子のベルト)?」
岩谷が慌ててベルトを取り戻す。
AZM「AZM、21歳、そして10周年になりました! ホントにみんなありがとう。アイコンに負けたけど、でも私は、また新しい目標ができた。おい、おい、岩谷麻優、このAZMがオマエを超えてやるよ!」
AZMが岩谷に張り手。
AZM「締めて」
岩谷「じゃあ、じゃあ、みんなでAZMのハッピーバースデー唄いますか?」
ハッピーバースデーの歌を唄うと、暗転した場内に黒装束の人物が3名現われ岩谷を襲撃、岩谷をバックステージに連れ去っていった。
岩谷「なんでなんでなんで…」
AZMのコメント
「岩谷! どこ行った? まあいいや。私の10周年プラス21歳の誕生日、無事勝利することが、できませんでしたあ、ああ悔しい。岩谷麻優と一緒に海外についていこうかと思ったのに、行けなかったあ。あらためて思ったよ、アイコンって言葉すごく魅力的だってすごく思ってたし、キッドがずっと岩谷麻優を追っかける理由がやっと、ちゃんとわかったかなあ、リングでも言ったけど岩谷麻優、このエーゼットエムAZMが、オマエを超えてやるよ!」
◆STRONG女子選手権試合 30分1本勝負 | ||
<王者> |
17分34秒 |
<挑戦者> |
ジュリア | 壮麗亜美 |
※第2代王者のジュリアが4度目の防衛に成功
ジュリアがSTRONG女子王座4度目の防衛戦。挑戦者の壮麗亜美は9・20大阪で突然のアピール。しかし5★STAR GPではすでに優勝争いから脱落しており王者は拒否の意思表示を見せた。が、今大会での実現が発表され、壮麗は前日の横浜における最終公式戦でゴッズアイ同門の朱里から白星。勢いをつけてタイトルマッチに乗り込んでくる。
バックの取り合いでスタートし、ジュリアがヘッドロック。壮麗が切り返しヘッドロックからグラウンドに持っていく。ジュリアはヘッドシザーズ。壮麗が抜けだしヘッドロック。ジュリアが再度ヘッドシザーズにいくが壮麗が脱出。ジュリアが飛びついて変型卍固め、壮麗が切り返しバックブリーカーで締め上げる。ジュリアが切り返しスリーパー。壮麗が切り返すとジュリアが丸め込む。返した壮麗がショルダータックル、ロープに固定すると逆水平の連打、エプロンに出して担ぎ上げる。切り返されるがダブルチョップ。ジュリアはエプロンでドロップキック、イスで連続して殴打する。さらに場外マットへのブレーンバスター。ジュリアは壮麗をリングに戻しカバー。壮麗が返すと、ジュリアはSTF。壮麗がなんとかエスケープ。壮麗が向かっていくとジュリアが顔面を蹴飛ばす。ジュリアは壮麗のエルボーを受けて立ち一発で倒す。エルボーの打ち合いで壮麗が連打。ジュリアは腹部へのエルボーからフロントスープレックス。壮麗が返すと、ジュリアが串刺しエルボーアタック、ミサイルキック。コーナーのジュリアに壮麗も上がり雪崩式ブレーンバスターの構え。ジュリアが切り返すと「終わりだ」と雪崩式ダブルアームスープレックス。立ち上げるが壮麗のブレーンバスターを食らう。ジュリアが顔面へドロップキック。壮麗がカウンターでダブルチョップ、逆エビ固め、アルゼンチンバックブリーカー。コーナーに乗せると串刺しボディーアタック、手を取ってのラリアット3連打。サイドに叩きつけるが2カウント。壮麗がバックを取るとジュリアがこらえる。壮麗がブルーサンダーから雷の如くを狙うがジュリアが切り返しビッグブーツ、張り手、ニー。壮麗が返すとジュリアはグロリアス狙い、壮麗がこらえるがジュリアがジャーマン。壮麗はカウンターでラリアット。ラリアットをもう一発見舞い旋回式ブレーンバスター。ジュリアが返すと、コーナーに突進。ジュリアがかわすが壮麗はラリアット。壮麗はジュリアをコーナーに乗せて雪崩式ブルーサンダー。しかしジュリアが返してみせる。15分経過。壮麗が雷の如くを決めるがジュリアの肩が上がる。壮麗は雷の如くを狙うがジュリアがDDT。ジュリアがイタリアンフック、ファルコンアロー。壮麗が返すとラリアット。ジュリアがすぐに返すとバックドロップ。返した壮麗を引き起こし、ジュリアがグロリアスドライバー。壮麗が返すとジュリアはノーザンライトボムへ。壮麗が返せずジュリアの防衛となった。
ジュリア「後楽園ホールにお越しの諸君、ごきげんよう! おい壮麗、オマエは本当に生意気な女だな。でもな、ジュリアの方が生意気だよね、たぶん。オマエがこのベルトに突然挑戦させろって言ったとき、こいつ頭悪すぎだろと思ったんだけど。マジでね。でも、若い子たちはそういう気持ちがやっぱり大事なんじゃないの? 昨日朱里に勝って、ちょっとやべえなと思ったけど、まだまだ秘めてるものがあるんじゃない? もっと出していきなよ。せっかくそんなでかい体もってるんだから。おまえは唯一無二になれるんじゃねーの。だからさ、またやろうよ、シングルマッチ。1年後でもいい。やろうよ。ありがとう」
ジュリアが握手を求めると、壮麗はその手を叩いて唾を吐きつけて退場。
ジュリア「というわけで2カ月にわたる長い5★STARを終えて、昨日のビッグマッチに続き、今日後楽園にお越しくださりありがとうございます。優勝はできなかったけれども、私はこのストロング、まだまだ防衛していきたい。このストロングのベルトに挑戦するにふさわしいヤツ、次は誰だ、おい」
会場が暗転するとスクリーンから海外マットで活躍するハイアンが10・28ラスベガスでの挑戦を表明。
ジュリア「次はラスベガス!ということで、行ってきます! というわけで、これからもスターダム、注目して見ててください。それでは諸君、準備はいいですか? また会う日までアリーベデルチ、またな!」
場内が暗転すると、謎の人物がリングに駆け込む。正体は、かつてスターダムのリングでも闘っていた元・アンドラス宮城ことGLEATのMICHIKO。MICHIKOはツームストーンパイルドライバーをジュリアに決める。
MICIKO「スターダムのみなさま、GLEATしようぜ!」
場内は若干のブーイング。ジュリアは立ち上がれず、桜井に介抱されて退場した。
ジュリアのコメント
「なにから話せばいいんだろう…。壮麗、リング上で言った言葉すべて。またオマエがもっと強くなったら、もっともっと生意気になって、したらまたシングルマッチしようよ。そして、次の防衛戦はラスベガスだ。ハイアンっていう選手なのかな?なかなか 経歴もすごいようで、楽しみにしてる。10月28日、ラスベガス。それですっきり終わりたかったけど、あいつは、アンドラス宮城? なにをしにきたの? おまえは私がここに来たときに、私がスターダムから追放したヤツだろ? いまになってなにをしにきたの? 謎だね。何も言葉がない。GLEATがなんとかっていってたけど、私はそれだけじゃわかんねえよ。オマエとはGLEATできねえよ。意味わかんねえ。クソが」
壮麗のコメント
「おいジュリア、今日は負けたけど、次はベルトなしだって、オマエに絶対絶対勝ってやる。1年後といわず、すぐにでもおまえに追いついてやる!」
MICHIKOのコメント
「おいジュリア! オマエのあのときの恨み、忘れねえからな。覚えとけよ」