『Decade of Queens ~夏すみれプロデュース10周年大会~』
10月18日(水)新宿FACE(観衆494人=超満員札止め)
試合結果
◆タッグマッチ 20分1本勝負 | ||
○葉月 |
6分7秒 |
青木いつ希 |
コグマ | 旧姓・広田さくら● |
◆元祖Yシャツマッチ時間差バトルロイヤル 「帰ってきた!セクシーレスラーだらけのYシャツカーニバル!」 |
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Chi Chi |
17分28秒 |
月山和香 |
※退場順…①YAKO②ちゃんよた③桜井④飯田&ZONES⑥SAKI&白川⑧ラム会長
◆シングルマッチ 20分1本勝負 | ||
X=刀羅ナツコ |
14分28秒 |
VENY |
◆6人タッグマッチ 60分1本勝負 | ||
赤井沙希 |
8分40秒 |
小林香萌 |
○彩羽匠 | 山下りな | |
AZM | 夏すみれ● |
試合詳細レポート
夏すみれのあいさつ
「みなさんどうもこんばんは。本日こうしてスターダムさんにご協力いただきまして、このですね、満員の新宿FACEでわたくし、10周年記念興行をおこなわせていただく運びとなりました。本当にみなさまご来場ありがとうございます。今大会、チケット、数時間でソールドアウト。そして、追加販売もソールドアウトでございます。ありがとうございます! みんなありがとう、どうもありがとう。本当にありがとうございます。こうしてこういう場をスターダムさんに今回与えていただきまして、こういった形でないとできないような対戦カード。なに? かわいい? もう一回言って、もっと言って。ありがとう。ありがとうございます。ハイ、こうして今日しかできないような対戦カードを多数ご用意させていただきましたので、最後までぜひご観戦いただきまして、そして観戦後はもしよろしければ新宿2丁目ナツバーでぜひみなさま試合後の楽しい楽しいお酒を楽しんでいただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。早速いきますか。10周年記念興行。ディケード・オブ・クイーンズ、スタート!」
◆タッグマッチ 20分1本勝負 | ||
○葉月 |
6分7秒 |
青木いつ希 |
コグマ | 旧姓・広田さくら● |
スターダムのFWC(フクオカダブルクレイジー)が旧姓・広田さくら&青木いつ希と遭遇。
旧姓が戸惑うFWCに「なに怖がってんだ?」。青木が大きな声で「よろしくお願いします!」。コグマが「よろしくお願いクマ」と答えて試合開始、クマポーズに応えた青木とハイタッチをかわす。葉月とコグマがダブルで青木を攻撃、ドロップキックで挟み撃ち。コーナーに振られた青木が2人をまとめてDDT。旧姓が入りコグマをロープに固定すると、旧姓が「期待通りのことしてやるぜ」とダッシュ。葉月がカットすると場内ブーイング。旧姓がまとめてチョークスラムの構えも葉月とコグマがブレーンバスター。旧姓が返すとコグマがフィニッシュを宣言しバックを取る。旧姓のカンチョーをコグマがかわしてドロップキック。ボディープレスを旧姓がかわし後方からカンチョー攻撃。葉月が入ってドロップキック、ロープ際に追い込み顔面ウォッシュを浴びせる。葉月と青木がエルボーの応酬、青木が葉月をマットに叩きつけると旧姓がへなーらの構え。葉月が切り返し突進すると旧姓がふらふらどーん。葉月の突進に青木がラリアット。旧姓のカンチョーを葉月が切り返し丸め込む。旧姓が返すと再度、葉月が丸め込み。旧姓が丸め込もうとするが葉月が丸め込む。旧姓が後方から葉月にカンチョー。青木と合体で旧姓がもう一度カンチョーを決める。青木のラリアットから旧姓と青木が葉月、コグマにカンチョー。すると葉月が反対にふらふらどーん。旧姓が返せず葉月がフォールを奪った。
◆元祖Yシャツマッチ時間差バトルロイヤル 「帰ってきた!セクシーレスラーだらけのYシャツカーニバル!」 |
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Chi Chi |
17分28秒 |
月山和香 |
※退場順…①YAKO②ちゃんよた③桜井④飯田&ZONES⑥SAKI&白川⑧ラム会長
全選手Yシャツを着用した上での時間差入場バトルロイヤル
場外に両足が着いた時点でビチョビチョマシンガンズに水鉄砲でお仕置きされる。プロレスリングwaveのYシャツマッチオリジナルルールを採用する時間差バトルロイヤル。通常のプロレスルールに加え、Yシャツが脱げた時点でも失格となる。
waveのビチョビチョマシンガンズが最初に入場し、リングサイドに待機。白川未奈と月山和香で試合がスタート。白川がロックアップをかいくぐりセクシーポーズ。月山のドロップキックをかわすとネックブリーカードロップ。3人目はSAKI。白川と月山が「久しぶり!」と話しかけ襲いかかる。背後からダブルのドロップキックを決めると白川が月山を裏切り丸め込む。4人目はラム会長。白川が「新しいのが来たよ」と結託を呼びかけ会長を落とそうとする。5人目に飯田。飯田は次々と逆水平チョップを浴びせ圧倒。6人目にはちゃんよた。飯田とちゃんよたが視殺戦から胸をぶつけ合う。7人目は桜井まい。桜井がリング上で貴婦人マネーをばらまく。ちゃんよたが桜井を肩車プレス。8人目にChiChi。ChiChiが月山を落とし水鉄砲の餌食にする。9人目はZONESで次々とラリアット。飯田がゴリラポーズをZONESに誇示。サプライズ選手としてYAKOが登場。「おいおい、なにしてんだよ、Yシャツマッチなんてまだくっだらねえことしてんのか。テメエらかかってこい。私はひかねえぞ」とアピール。落とされた選手が水鉄砲を浴びる。すると夏が登場。「ふざけんな。せっかくYシャツマッチなにぶち壊してんだ。オマエもデビュー10周年? お前の入る枠なんてどこにもねえ!」と攻撃。夏も落とされ水を浴びる。すると桜井が「ちょっとお待ちなさい、アナタお育ちが悪いのかしら? よーく見たら我が家で飼ってるおブルドッグのエリザベスちゃんにそっくりじゃない」。怒ったYAKOが桜井を攻撃。選手たちがリングに戻りYAKOに串刺し攻撃の連続。YAKOが失格第1号。ちゃんよたが2番目に失格。桜井が大勢に押さえ込まれ失格。飯田の掛け声で音楽がかかり、飯田とZONESが筋肉アピール。両者Yシャツを脱いでしまったため失格に。白川がSAKIにローリングエルボー。DDTを狙うとSAKIがこらえる。白川は打撃の連打もSAKIがエプロンに送り出す。エプロンで2人がもつれるとChiChiと月山が2人をリング下に落とす。2人が水を浴びている間にChiChiと月山がエルボーの応酬。2人が戻り鉢合わせにするとラム会長がエクトプラズム、SAKIと白川が押さえ込まれて失格に。残りは3人。会長と月山が連係も会長が裏切る、月山が丸め込みの連続。ChiChiが割って入り会長を押さえ込むと、その勢いで月山のYシャツを脱がす。ChiChiの勝利が宣告され、夏から記念品のティアラが贈呈された。
夏「ChiChiはもしかしてこの試合が初勝利? ウソでしょ。デビュー初勝利がこれ? おめでとうございます」
ChiChi「初めて勝ったぞー! 自分が自分が一番ビックリしております。えーとですね、デビュー半年くらいになるんですけれども、今後のキャリアの方向性が大きく変わる日だと、今日その日だと思いました。ちょっと緊張しているんですけども、Evolution女子としてプロレス頑張っていきますので、自主興行もありますので、よかったらぜひみなさん来てください。本日はありがとうございました」
◆シングルマッチ 20分1本勝負 | ||
X=刀羅ナツコ |
14分28秒 |
VENY |
waveのレジーナ王者VENYが登場、当日発表のXと対戦する。
VENYが先に入場し、Ⅹが呼び込まれるとスターダム大江戸隊の刀羅ナツコが現われリングへ向かう。試合が始まるとVENYがマットに寝そべる。あらためて向き合い慎重にロックアップ。VENYがバックを取りナツコも取り返す。VENYが腕を取りセカンドロープからムーンサルト。ナツコがかわしアームホイップ。VENYが握手を求める。ナツコは突進にカウンターでショルダータックル。場外戦となり、ナツコがイスで脳天殴打。さらに客席に投げつけVENYを圧倒。しかしVENYが水をぶちまけ反撃。ナツコもやり返しリングに戻すと顔面を踏みつける。ロープに固定すると渡辺桃も加勢。コーナーに追い込むと串刺しで突進。VENYが足を出してカットするが、「いかせるか!」と桃がリング下から足を引っ張る。ナツコはロープを持ち出し首を絞める。ナツコがエルボー連打、VENYもやり返す。VENYは顔面をかきむしりドロップキック。コーナーに上がるとミサイルキック。ナツコが返すと、張り手からビッグブーツ、トラースキック。ナツコがカウンターでラリアット。もう一発狙うがVENYがジャーマン。VENYはトラースキックからカバーも2カウント。VENYがトップからムーンサルトプレス。ナツコがかわしてラリアット。両者ダウン。ナツコが先に立ち上がりVENYを担ぐ。VENYが切り返しエルボーの打ち合い。VENYがビッグブーツ、ナツコがスピア。10分経過。ナツコがロープ際に寝かせキャノンボール。デスバレーボムも極めるがVENYの肩が上がる。ナツコはコーナーに上がるがVENYが雪崩式フランケン。ナツコの突進にニールキックを浴びせる。桃が乱入しダブルで攻撃。桃が串刺しアタック。ナツコが串刺しラリアット。桃が鉄パイプをナツコに渡し、桃のバットと挟み撃ち。ナツコと桃がロープに振るとVENYがムーンサルトアタック。リング下に送り出して場外へのムーンサルトアタック。VENYはナツコを客席に叩きつけ、イスを桃に投げつける。桃がVENYを連行し客席に叩きつけると、ナツコがイスを投げつける。桃がさらにVENYを連行、ナツコが花道でイスを用意。VENYが桃を花道でパイルドライバー、ナツコに張り手から客席に叩きつける。イスも叩きつけるが、そのまま場外カウントアウトとなった。
◆6人タッグマッチ 60分1本勝負 | ||
赤井沙希 |
8分40秒 |
小林香萌 |
○彩羽匠 | 山下りな | |
AZM | 夏すみれ● |
夏すみれ10周年記念でキャリア10年の女子レスラーが集合、夏すみれ&山下りな&小林香萌組vs彩羽匠&赤井沙希&AZM組という団体の枠を超えた6人タッグマッチが実現する。山下りなは夏すみれとwaveで同期デビュー、DDT11・12両国で引退する赤井沙希も参戦。Marvelousの彩羽はスターダムでデビューし、AZMも2013年に初マッチを踏んだ。
山下と彩羽がまずは握手。次々と選手が握手を交わすと夏は彩羽に中指を突き立てる。先発は山下と彩羽。バックの取り合いから山下がヘッドロック。彩羽がロープに振るとショルダーをぶつけ合う。彩羽の蹴りを山下がかいくぐりショルダータックルで吹っ飛ばす。しかし彩羽がバックキックからサッカーボールキック。赤井と小林がリングイン。身長差を比べられた小林だが筋肉ポーズで赤井を威嚇。赤井が背後から蹴飛ばし、片足でカバー。小林が返すと。片足でのカバーをやり返しセクシーポーズ。夏が入り赤井へのブロンコバスターをアピール。しかAZMがドロップキックでカット、ブーイングにAZMは困惑。赤井とAZMがダブルで夏にミドルキック。AZMは夏にサッカーボールキック。ロープに追い込み顔面を踏みつける。AZMの突進に夏はレフェリーを盾にして阻止。夏はムチを取り出しAZMに殴りかかる。AZMはムチで打たれたふりをして倒れ込む。AZM、夏ともにウソ泣き? 蘇生したレフェリーは困惑。AZMが夏にドロップキック。AZMが片足でカバーするが夏が返す。夏を捕まえた赤井、彩羽、AZMでピラミッドを作り10周年をアピール。山下が夏と合体、AZMが振って山下のラリアットが夏に誤爆。小林、山下もコーナーに追い込まれAZMが突進。小林、山下がかわしてAZMのエルボーは夏を直撃。彩羽が夏にサッカーボールキック。赤井も夏にサッカーボールキックを見舞う。AZMもつづいてサッカーボールキックを浴びせる。彩羽は足を引いてタッチさせずにミドルキック連打。彩羽が夏に逆エビ固め。夏が手を伸ばしてロープに到達。彩羽はミドルキック連打、夏がムチで殴打。しかし彩羽が仁王立ち、夏が驚くと彩羽がミドルキック。山下と夏がブレーンバスターで彩羽を叩きつける。山下は夏を引っ張りタッチさせる。小林が高速セントーンの連打を彩羽に浴びせる。彩羽が返すと小林はブレーンバスター狙い。AZMがカットしコーナーに振るが、小林がまとめて串刺しドロップキック、ダイビングボディーアタック。彩羽が蹴りの連続で小林を倒し高速ブレーンバスター。AZMが小林にミサイルキック。小林が突進をかわすがドロップキックを食らう。小林が返すとAZMはワキ固め。小林がエスケープするとAZMはブレーンバスター狙い。小林が切り返しAZMと丸め込みの応酬。小林とAZMがレフェリーを巻き込みクローズラインをかわし合う。最後はレフェリーのクロスボディーがヒットする。小林とAZMがエルボーの打ち合い。小林がAZMのミドルキックを受けて立つ。フェイントをかけてローキックを連打し、顔面へドロップキック連打、フィッシャーマン。山下がAZMに串刺しラリアット連打、「クソガキ」「クソチビが」とボディースラム。AZMは「クソババア」とエルボー。山下は「ケツの青いクソガキが」とエルボー。AZMが泣き出すと山下が謝るふりをして蹴りをぶち込む。AZMが山下をかいくぐりミスティカ。赤井が山下の顔面に蹴りを連打。山下が挑発し、延髄斬り、赤井がカウンターでビッグブーツ。赤井はブレーンバスター狙い。山下が反対にブレーンバスターを決める。夏が赤井にビッグブーツ、ネックブリーカー。赤井がミドルキックも夏が返す。赤井のビッグブーツを夏がかわし小林、山下が乱入、コーナーに追い込み夏がブロンコバスター。リング中央に寝かせると何往復も走ってから押さえ込む。夏の突進に赤井がカウンターのキック。彩羽が夏にミドルキック、ブレーンバスター。20分経過。ダウン状態の夏に彩羽がダッシュ、しかし山下、小林が乱入して阻止すると夏がフィッシャーマン。夏はドラゴンスリーパー、リバースDDT。彩羽が返すと。夏は妖乱狙い。彩羽が切り返しAZM、赤井の援護から彩羽が外道クラッチ、カットに入った小林へのジャーマンと合体させる。彩羽は夏の後頭部にキック、スワントーンボム。しかし山下がカット成功。彩羽と山下がエルボーの応酬。夏がムチで彩羽を殴打しDDT。夏は彩羽にプロレスラブポーズからシャイニングウイザード。彩羽が返すと、夏は妖乱。しかし赤井のカットが間に合う。山下がラリアット、AZMがミサイルキック。小林が場外へトペスイシーダ。リング上は夏と彩羽。夏がエルボーを連打、彩羽がローリングエルボーで夏をダウンさせる。彩羽の突進を夏が首固め。彩羽が返して蹴りの連打。夏が返すと25分経過。彩羽がランニングスリーを決めると夏が返せず3カウントが入った。ダウンしたままの夏がマイクを渡される。
夏「試合ありがとうございました…。いま腹から声出すのきつい状況で…。ありがとうございました。ちょっと、ごめんなさい。いま私、大会締められそうにないんで、あの、えっと、赤井沙希さん、来月引退されちゃうんですね。もしかしたら今日来てるお客さんの中には、今日が赤井さんの試合を見るのが最後という方もいらっしゃるので、ちょっと私が休んでる間に、お客さんに赤井さんからメッセージ、お願いします」
赤井「本日はお忙しいなか、みなさま夏すみれ10周年記念興行にお集まりいただき、まことにありがとうございます。ありがとう。今年が私も、私たちみんな10周年ということなんですけども、たくさんたくさん、言いたいことたくさんあります。でも、いまはこれだけ言わせていただきます。夏すみれさん、私たちと同じこの時代にプロレスラーとして生きててくれて本当にありがとうございます。同じ時代にプロレスラーとしていれて光栄です。本日は、あらためましておめでとうございます!」
夏「こちらこそ、同じ時代にプロレスラーになってくれてありがとうございました。欲を言えば、もっと早くアナタと知り合いたかったです。そしたらきっと、もっともっといろんなことやれたんだろうなって思いました。股間に感じたアナタのぬくもり絶対に忘れません! 最後まで気をつけて頑張ってください。ありがとうございました! あらためまして、本日はみなさんご来場いただきありがとうございました。レフェリーも上がっておいでよ。あとついでにYAKOも上がっていいよ。いるなら。いねえならいいや。上がってこい、上がってこい。こうしてですね、いまリング上にいる8名は、同じ2013年にプロレス界に生まれました。そうなんですよ、彼も実は同期、同じオーディションを受けたんですよ。この10年間、8人には8人のそれぞれの10年間があったと思います。わたくしごとで言えば、一度団体でデビューし、そして団体を離れフリーとして活動して、プロレス休んでバーやって復帰して、まさか10年前、まさかいまこうして自分がこんな形でプロレスをやっているとは到底思えませんでした。なぜなら昔から知ってる方々はご存じかもしれませんが、私デビュー当初はプロレス界絶対10年でやめるって言ってました。メチャクチャたぶん豪語してたと思います。それにはいろんな理由がありますけれども、とにかく10年で絶対プロレス界離れようって決めてたんですが、10年経ったいま、まったく離れられそうにないです。こうして10年迎えられたのも、こういう機会じゃないとあらたまった場所で言えないんで、ちょっと言わせてもらいますけど、こうして10周年をこういう形で迎えられたのも、まずなによりプロレスリングwave、そしてGAMIさん、みなさんがどこにいるかわかんないですけど、みなさんが私という人間をプロレス界に入れてくれて、こうしてプロレスラーとしてデビューさせてくれたおかげだと思います。途中、空白の時間もありましたが、それでもこうして10年という節目のときに、再びプロレスリングwaveと交わることができたのは、本当に私のなかでうれしかったです。だからあらためて、waveそしてGAMIさん、私をプロレスラーとして生んでくれて本当にありがとうございました。今日こうして、こういう場を迎えられたのもスターダムさんあってのことです。フリーになってすぐ、どこの馬の骨かもわからないような女を拾ってくれて、何でも好きにやっていいよって、ずっと私が自由でいられる環境を与えてもらえました。いまこうして夏すみれとして自分のあり方をプロレス界で見つけることができたのは、スターダムさんのおかげです。いまは私もスターダムさんを離れて一個人として活動しています。やっぱりスターダムさんがあるからこそ女子プロレス業界すごい盛り上がってきたなって思うけど、思うけど! 言わせてください。女子プロはスターダムだけじゃねえんだよ、おい! 私はね、スターダムの選手が活躍して大きくなっていく姿を見ていて、メチャクチャうれしいです。一緒にね新木場でちっちゃな小屋で試合してきた友だちが活躍してるのはすごいうれしいことだけど、みんなの活躍を指をくわえて見てるだけなの悔しいんで、たぶんこれは私だけじゃなくて、私以外の選手もみんなそう思ってると思うし、ウチらはウチらなりに女子プロレス界という荒波に飲み込まれないようにやっていくんで、スターダムさんもこれからどんどんもっともっと大きくなってください。そして、もしも万が一、私が荒波に飲まれて溺れかけたときには、ぜひもう一度こうして手を差し伸べていただいて、そしてそれを差し伸べるどころか、豪華クルーズに乗せていただいて、そのまま陸まで引っ張り上げて、山の頂上に連れてってください、スターダムさんお願いします! スターダムさんあっての私でございます。本当に今日はありがとうございました。 こうしてみなさんにこうやって会場に集まっていただいて、自分たちの活動を見守っていてくれるからこそ自分たちはこうやってプロレス界で生きていけると思うんで、いままで10年間見守っていただいたお客さま、そして、これからもどうか私たちの活動を見守ってください。私ら、2013年デビューのウチらが、先頭に立ってこれから女子プロレス業界まだまだ盛り上げていきますんで、そしてそんなウチらを見てみなさんの活力になれたらいいなと思ってますので、これからもどうか応援よろしくお願いします。本日は夏すみ10周年記念、ディケ―ド・オブ・クイーンズご来場いただき、ありがとうございました!」
夏組のコメント
夏「ありがとうございました」
山下「私からしゃべらせてください。私も夏すみれとみんなと同じく2013年の10周年なんですけれども、私は自分の記念興行をやる予定というのはまったくありません。そして、でもこうやって夏すみれが自分だけじゃなく、こんなにメンバーが集まるの最初で最後だと思うんですよ。赤井沙希も11月に引退してしまいます。夏が積み上げてきた楽しくも苦労してきた10年間というものがこのリングに凝縮されていたと思います。ホントに胸を張って言えます。最高の同期を持って今日まで続けてきてホントによかったと思っています。ありがとう」
小林「夏10周年おめでとう。そして私たちも、おめでとう。ホントに夏がリング上で言ったように2013年デビュー組がこれからのプロレスを率先して引っ張っていかなきゃなと思ってます。2013年組ってメチャ強くて、ほぼやめてないし」
夏「それけっこう珍しいんだよね」
小林「いなくなっていないんですよ、同期が、ライバルがほぼほぼ残った状態で、いろんな荒波をくぐってウチらここまでたどり着いているので、これからも頑張っていこう。よろしくお願いします」
夏「自分としてはこうして2人と久しぶりに組めて、うれしかったです。若手時代という誰でも苦労する、そんな時代を一緒に過ごしたのがこの2人なんで、同期いっぱいいますけど、やっぱそのなかでもこの2人には一番思い出がありますし、そんな2人と誰一人欠けることなく10年を迎えられたのって、すごいよかったと思うし、今日という日を迎えられたのも、実はすごい奇跡で、来月には赤井さんも引退しちゃいますし、山下もねタクちゃんも、アメリカ行ってて帰国直後です。そして香萌ちゃんもちょっと諸事情で、しばらく、しばらくあれなんで、ちょっとそこは察していただくという感じで。まあ全然別に妊娠とか不祥事とかそういうことではないんですけど、しばらくあれでね。そして直前にAZMちゃんも負傷ではないですけども治療のため欠場というホントに今日という日は迎えられなかったかもしれないという危機のなかでですね、ホントに10月18日という日はホントに奇跡がピタッとハマる、そんな一日だったんでホントに今日しか見れないものが提供できたかなと思います。わたくしは先ほどリング上でも伝えた通り、スターダムさんの主催興行で言うのもなんですが、女子プロはスターダムだけじゃない。これをスローガンにやっていきますので、と言いつつもですね、やっぱりスターダムさんが業界の先頭に立って引っ張ってくださるからこそプロレス界どんどんこれからも新規パワーも獲得していけると思うんで、潰し合いじゃなくてね、こうして今回私がやらせていただいたように、うまいこと女子プロ界が連係を取ってね、みんながみんなのためになるように動いていけば、もっともっと女子プロレス界、広いところに出ていけると思うんで、なんとなくそんなきっかけになれたら自分としては一番うれしく思ってます」
――夏は主役願望が強いタイプ?
夏「う~ん、難しいですね。まあそれは表に立つ人間なので私も、それはまあ目立ちたいというのは誰よりもありますよ。でもね、そのぶんやっぱり、それぞれ人には人に与えられた部分があると思うで、私は私ができる最大限の部分を活かしてですね、自分の役割のなかで、まあちゃっかりおいしいところをもらうっていうのが私のスタイルだとおもいますんで、11年目、12年目、これからもそういった部分はきっとなおらないと思います」
――最後に彩羽が相手だった。一番の強敵に立ち向かっていったと思うが。
夏「私と彩羽匠が同期だと思ってる人って何人くらいいるんですかね? それくらい強敵ですよ。やっぱりすごいすわ、ホントに。なんか若手のときからやっぱりタクちゃんって一枚も二枚も上手で、今日久しぶりに手を合わせましたけど、やっぱこの人カッケーなっていうね、尊敬の念しかないですね。こんどちょっとプロレス教えてもらおうと思います。弟子入りします。でもちょっと千葉は遠いので新宿で教えてもらえたらなあって思います」
――10年で引退と以前言っていた。復帰してからもなにかをやり遂げたら引退、海外に行ったら引退のようなことを言っていたが、10周年記念試合を終えて、いま引退の言葉はアタマにない?
夏「なかったんですけど、でも、こうして身近な同期でもちろんね、まあ引退した方もいれば、言われてみればあの人いなくなったねって人もちょこちょこいますけど、2023年で 赤井さんの引退というのを聞いたときに、ちょっと多少は、自分たちももうそんな歳かあとは、ちょっと思いました」
彩羽組のコメント
赤井「自分は来月でプロレス活動を引退してしまうんですけれども、正直いままで自分が会見でも話した通り引退に悔いはなかったんですけども、今日こうやって素晴らしい同期と絡むことができて、もっと早く絡みたかったなと思いました。ホントに夏選手とはあまりこの10年で絡んだことなかったんですけど、なんであんなに大癖のある選手といままで絡んでこなかったんだろうと思いました。今日の興行は、夏選手の素晴らしい気づかいとかキャラクターとか、すごい端々に出ていたと思うので、みなさんも楽しんでいただけたんじゃないかと思いました」
彩羽「10周年なんですけど、自分が10周年のときにケガをしていたので、記念大会ができなかったんですけど、こうやってまわりの同期たちがやってくれて、そこに呼んでくれて、ホントに10年やってて、このみんなのそれぞれのスキル、被りもないスキル、すごい濃いなってホントに思いますね。赤井さんが来月で引退って言ってますけど、たぶんまだまだ頑張ってくれると思うで、また15周年このメンバーでね、ぜひ呼んでください。やりましょう」
AZM「ホントに言った通り全員キャラが違って、濃すぎてリングで笑っちゃいそうになった、ホントに違いすぎて。私も2013年にデビューさせていただいてキッズファイターっていうくくりなんですけど、こうやって同期として迎え入れてくれてすごくうれしかったです」
彩羽「ホントは入ったの先輩だったもん」
AZM「そうだよね、そう。入門は早かったんだけどデビューは一緒みたいな感じで、赤井さんと関わる機会もホントないかなと思ってたなかで夏さんがこうやって作っていただいたので、ホントにうれしかったです、楽しかったです。また5年後よろしくお願いします」
彩羽「引退とかね、プロレス界の引退ってあれだからね(笑)」