2023/12/30 試合結果

2023年12月29日 『JRA中山競馬場 presents STARDOM DREAM QUEENDOM 2023』

『JRA中山競馬場 presents STARDOM DREAM QUEENDOM 2023
12月29日(金)両国国技館(観衆3063人)

試合結果

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
稲葉あずさ

7分1秒
ローリングアロー

玖麗さやか●
○弓月 八神蘭奈
天咲光由 HANAKO

◆4WAYタッグバトル 15分1本勝負
鹿島沙希

7分25秒
ブルーサンダー→片エビ固め

SAKI
○壮麗亜美 水森由菜●

※もう二組はテクラ&桜井まい、妃南&レディ・C

◆岩谷麻優復帰戦 8人タッグマッチ 20分1本勝負
葉月

10分55秒
ムーンサルトプレス→片エビ固め

スターライト・キッド
羽南 フキゲンです★●
飯田沙耶 吏南
○岩谷麻優 琉悪夏

◆6人タッグマッチ 20分1本勝負
優宇

11分41秒
ワンセコンドEX→片エビ固め

星来芽依
○高橋奈七永 白川未奈●
AZM 朱里

◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<王者組>

16分22秒
トーチャーラックボム→エビ固め

<挑戦者組>
上谷沙弥 渡辺桃
○林下詩美 刀羅ナツコ●

※第30代王者組の林下詩美&上谷沙弥が初防衛に成功

◆STRONG女子選手権試合 30分1本勝負
<王者>

17分2秒
ボナノテ→TKO

<挑戦者>
ジュリア メーガン・ベーン

※第2代王者のジュリアが7度目の防衛に成功

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<挑戦者>

24分43秒
ジャパニーズオーシャンスープレックスホールド

<王者>
安納サオリ MIRAI

※第19代王者のMIRAIが4度目の防衛に失敗。安納サオリが第20代王者となる

◆ワールド・オブ・スターダム選手権 王座決定戦 30分1本勝負
舞華

20分39秒
みちのくドライバーⅡ→片エビ固め

鈴季すず

※舞華が第17代ワールド・オブ・スターダム王者となる

試合詳細レポート

◆6人タッグマッチ 15分1本勝負
稲葉あずさ

7分1秒
ローリングアロー

玖麗さやか●
○弓月 八神蘭奈
天咲光由 HANAKO

 若手による6人タッグマッチ。天咲光由がJUST TAP OUTの稲葉あずさ、弓月とタッグを結成。稲葉ともかの妹あずさは9・29品川「NEW BLOOD11」で吏南のフューチャー・オブ・スターダム王座に挑戦して以来のスターダム参戦となる。弓月は1117大阪「NEW BLOOD WEST1」でデビューし、これが17戦目。前大会の「NEW BLOOD12」でフォールを奪われた天咲とチームを結成し、“後輩”と初対戦、自力初勝利をめざす。対するはHANAKO&玖麗さやか&八神蘭奈組。HANAKOは今年3・25「NEW BLOODプレミアム」でデビューし。デビュー2戦目の玖麗と八神を率いる形だ。1225品川「NEW BLOOD12」で玖麗は上谷沙弥、八神は朱里を相手に初マットを踏んだ。NBデビュートリオで勝利をつかめるか。

 HANAKO組から握手を求め、天咲組も応じて稲葉と八神が先発。蹴りで威嚇し合い、稲葉がヘッドロック。八神が走ろうとするが稲葉は応じない。ロープの振り合いから八神がサッカーボールキックを叩き込む。稲葉もお返しのサッカーボールキック。天咲が串刺し側転エルボー、ボディースラム。キャメルクラッチに捕らえるとサイドから弓月がドロップキック。天咲と八神がエルボーの打ち合い。八神が突進をかわし串刺しエルボーからドロップキック。HANAKOが天咲にショルダータックル。稲葉も吹っ飛ばしアルゼンチンで担ぎ上げ、天咲とともにコーナーに追い込みボディーアタック、天咲にニードロップ。天咲が返すとDDT。弓月がHANAKOに串刺しドロップキック。稲葉のローキックから弓月が払い腰。HANAKOのラリアットをかわした天咲だが、ボディースラムで叩きつけられる。玖麗がスワンダイブでリングインしアームホイップ、ドロップキック。さらに弓月をスリーパーに捕らえる。弓月が切り返しコルバタ。天咲と弓月がドロップキックで競演。弓月が突進するがHANAKOがカットし、八神、玖麗、HANAKOが串刺し攻撃、玖麗がスピアを決めるがカットされる。HANAKOが天咲にブレーンバスター。玖麗が弓月にエルボー連打。弓月が突進を丸め込むが返した玖麗もジャックナイフで丸め込む。稲葉の蹴りから弓月が丸め込むと玖麗が3カウントを奪われた。弓月は自力初勝利をゲット。

中野たむがあいさつ

たむ「宇宙のみなさん、そして両国国技館のみなさん、こんにちは。宇宙一かわいいアイドルレスラーの中野たむです。今日は、私からファンのみなさんとスターダムの仲間たちに伝えたいことがあって、この時間を作っていただきました。少しだけお付き合いください。ありがとうございます。2カ月半前、私は赤いベルトのチャンピオンのままこのリングを離れました。……。チャンピオンとしての責務をまっとうできないまま、姿を消してしまったこと、ファンのみなさんにご迷惑、ご心配、おかけしてしまったこと、本当に申し訳ありませんでした。欠場中、いろんなことを考えました。プロレスをやめようと思っていました。でも、そんなどん底の私を救ってくれたのは、ずっと応援してくれた…(涙)。泣いてないです、ハイ。本当に、私を救ってくれたのは、応援し続けてくれたファンのみなさんの愛と、そして、スターダムの仲間たちの愛でした。本当にありがとうございました。欠場中の私に、もう一つうれしいことがありました。先日、東京スポーツ社制定2023年度プロレス大賞、女子プロレス大賞を受賞させていただきました。この賞をいまの私がいただいてもいいのか、何度も自問自答しました。でも、これは、私だけがいただいた賞ではなく、ファンのみなさん、そしてスターダムの仲間と一緒にいただいた賞なのだと思ってます。本当にありがとうございました。本当に、いつも私を救ってくれてありがとうございます。今度は私の番です。約束します。私がみなさんにそして、スターダムの仲間たちに愛を届けます。そのために必ずこのリングに戻ってくることを約束します! 私はいまの中野たむは5等星、いや、6等星かもしれません。でも、必ず中野たむは一番星に返り咲きます! そして、大切なスターダムを、大切なみなさんと仲間たちと一緒に世界一の団体にしたい。だからこれからも私たちのことを信じてついて来てください。よろしくお願いします! 今日は2023年最後のスターダムの興行です。選手たちは最っ高の試合をみなさんにお届けします。皆さん、最後まで最高にスターダムしてください! ありがとうございました!」

 

中野たむのコメント

「2カ月半ぶりに皆様の前に出ること、とっても正直怖かったんですが、とても温かく拍手と声援で迎えてくださって、すごく勇気をいただきました。絶対泣かないって決めてたんですけど泣いてないですね、汗ですね、これは(笑)。本当にたくさんご心配とご迷惑をおかけしてしまったんですが、いまは前向きに復帰に向けて準備してます。必ずスターダムはこれからもっともっと、もっとすごい団体になっていきます。だから私たちのことを信じてついてきてくれるとうれしいです。来年の18安城大会にもごあいさつにうかがわせていただきたいと思っています。スターダムのファンのみなさん、そして私はスターダムが大好きです。必ず、必ずみなさんにこの愛をお返しできるよう、このリングに戻ってきますので、あと少しだけ待っててください。ありがとうございました」

――左ヒザはどんな状況でどんな治療をしているか。

「いま日常生活は問題ない状況で、ちょっとずつリングでの練習も再開しております。治療はよく食べ、よく寝、よくおひさまの光を浴びることです(笑)」

――手術はしていない?

「手術はしてないです」

――復帰時期について。

「そうですね…ここがいいなと考えているところはあります。桜が満開になる前には、私は満開になりたいなと思ってます(笑)」

――どこで故障した?

107刀羅ナツコ戦のフィニッシュです。スクリュードライバーがちょっとヒザに乗ってしまった瞬間に」

――ファンに対して何を感じた?

「正直、どんなすごいヤジが飛ぶか、どれだけ生卵投げられるかなって心配だったんですけど、本当に温かく迎えてくださって。たむ、たむ、たむって。名前を呼んでくださる言葉もすごく勇気になって、私は本当に、この場所が私の生きる場所なんだ、帰る場所なんだなって思いました」

――タイトル戦が流れた鈴季すずに直接言葉をかけたか。

「直接というのはまだないんですけど。はい、本当に(申し訳ない気持ち)」

◆4WAYタッグバトル 15分1本勝負
鹿島沙希

7分25秒
ブルーサンダー→片エビ固め

SAKI
○壮麗亜美 水森由菜●

※もう二組はテクラ&桜井まい、妃南&レディ・C

 ドンナ・デル・モンドのアーティスト・オブ・スターダム王者・桜井まい&テクラ組、クイーンズクエストのレディ・C&妃南組、ゴッズアイの鹿島沙希&壮麗亜美組、コズミックエンジェルズ&カラーズ連合軍のSAKI&水森由菜組が一度に闘う4WAYタッグマッチ。SAKIには今年4・15代々木以来のスターダム参戦となる。

 SAKIはこの日がデビュー11周年。SAKI、レディ、壮麗、テクラが先発で対峙。レディが両手を上げて誘いをかける。テクラが重心を下げて手四つに持っていく。テクラがSAKIにエルボーを見舞うと、レディと壮麗がビッグブーツでテクラを場外に送り出す。レディと壮麗がSAKIに逆水平連打。SAKIがかいくぐると水森がボディーアタック。SAKIは鹿島を引きずり出すが逃げられる。するとレディと妃南が合体でSAKIに攻撃。水森とSAKIがレディにカンパーナもテクラがカット。テクラがSAKIと水森にまとめてスピア。桜井がSAKIと水森をパラダイスロックで固めて庶民呼ばわり。桜井とテクラが合体で妃南を攻撃。レディが桜井にジャイアントスイング10回転。鹿島がカバーを横取りも2カウント。妃南が壮麗に払い腰。レディと合体。壮麗が鉢合わせにすると鹿島がまとめてフェースクラッシャー。鹿島と壮麗のクローズラインをテクラがかいくぐり、壮麗にスピア。SAKIと水森が合体で桜井を叩きつけると、水森がラリアット。SAKIと鹿島が視殺戦、壮麗と水森がカット。水森が壮麗に突進しラリアットの打ち合い、水森が打ち勝つ。壮麗が水森にブレーンバスター、ラリアット。水森が返すと、壮麗がブルーサンダー。3カウントが入り壮麗が水森をフォールした。

桜井「あっという間に試合が終わってしまいましたー! あらためまして両国国技館にお越しの庶民のみなさま、ごきんげんよう! 年内ラストの貴婦人おマイクを、ありがたく聞いて、お新年を迎えなさい! わたくしはこのあと超特別席にて試合を拝見いたしますが、アナタたち庶民は富士そばを食べて年を越しなさい! それじゃあ、良いお年を。ごめんあそばっせ」

◆岩谷麻優復帰戦 8人タッグマッチ 20分1本勝負
葉月

10分55秒
ムーンサルトプレス→片エビ固め

スターライト・キッド
羽南 フキゲンです★●
飯田沙耶 吏南
○岩谷麻優 琉悪夏

 新日本1110ダラスでステファニー・バッケルを破りIWGP女子王座2度目の防衛も指を負傷し欠場していた岩谷麻優が復帰、日本での試合は11・5牛久以来となる。岩谷はSTARSの葉月&羽南&飯田沙耶とのタッグで登場、大江戸隊のスターライト・キッド&琉悪夏&吏南&フキゲンです★組と対戦。とくに9・30横浜での5★STAR GP最終戦で当たる予定だったキッドにとって岩谷のカムバックは待望のものとなる。キッドが欠場し公式戦が消滅、そして岩谷も負傷。もともとはシングルでの対戦を希望していたが、まずはユニット戦で一騎打ちへの機運を高めたい。そして、岩谷は1・4TDCホールでのIWGP女子王座戦が決定、朱里とのタイトルマッチに向けて弾みをつけられるか。

 岩谷がコールされると大江戸隊が突っかかり場外戦に。キッドが岩谷をエプロン、客席に叩きつける。琉悪夏と吏南が戻された岩谷にダブルのエルボー。岩谷が返すと大江戸隊が次々と串刺し攻撃、琉悪夏がセントーン。岩谷が返すと、琉悪夏の突進をかわし丸め込みからドロップキック。しかし大江戸隊は、岩谷にタッチをさせず。ならばと岩谷が琉悪夏とフキゲンをアームホイップでロープ際に追い込みドロップキック。葉月が琉悪夏を踏み台にキッドを場外に送り出すと、琉悪夏にミサイルキック。ブレーンバスター狙いを琉悪夏が切り返すが、葉月がフェースロック、葉月はキッドのカットを阻止、2人まとめて締め上げる。STARSが大江戸隊をロープ際に追い込み顔面ウォッシュの競演。葉月が琉悪夏にDDT。飯田が琉悪夏に逆水平連打。琉悪夏がクロスボディー、キッドがダイビングボディーアタックで続く。飯田が返すとキッドと羽南がジャンピングチョップ、バックエルボーで合体。岩谷がキッドにドロップキック。エルボーの応酬からキッドが岩谷の左腕を蹴り上げる。キッドはラリアットをかいくぐりボディーアタック、その場跳びムーンサルト。岩谷が返すと、キッドは黒虎天罰狙い。岩谷が切り返すが吏南のアシストからキッドがドロップキック。フキゲンが岩谷に串刺し攻撃を試みるが、そのたびに足を出される。機嫌を損ねたフキゲンは、レフェリーを巻き込み岩谷をフェースクラッシャーに。STARSがフキゲンに合体フェースクラッシャー狙いも、リング下から足を引かれて失敗。岩谷がマットに叩きつけられ吏南、フキゲンがコーナーからダイブ。フキゲンが丸め込むが、葉月のカットが間に合う。混戦から岩谷がトラースキック、ジャーマン。フキゲンが返すとSTARSがロケット発射。岩谷がフィニッシュを宣言してムーンサルトプレス。3カウントが入り、岩谷がフキゲンをフォールした。

 

岩谷組のコメント

岩谷「無事、復帰したぞー!」

葉月&飯田&羽南「おめでとうございます!」

岩谷「もうね、復帰戦がこの4人と組めてホントに良かった。肝心の指はね、メチャクチャ。もう、もう見てもらえればわかる(笑)。でも14あるんで、このままIWGP(女子)のベルト防衛したいと思います」

飯田「麻優さんがようやく復帰してくれてSTARSあと2人いないんですけど、来年からまたどんどんSTARS輝く年になっていくので。みなさん、チェケラのほどよろしくお願いいたします」

羽南「チェケラ!」

 

大江戸隊のコメント

キッド「フキゲン人気、岩谷麻優より勝ってたっしょ」

フキゲン「イェーイ」

キッド「両国、フキゲンの声援がすごかったよ。でもハッピーでは終わらせない。今日、8人タッグマッチだったからさ、救われたかもしれないけど。岩谷麻優、必ず来年はシングルマッチ。まあ全てのシングルなのか、5★STARなのか。はたまたベルトなのかわからないけど、必ずやりましょう。なんかある?」

琉悪夏「今年終わったー。イェーイ。いっぱい食べるー」

◆6人タッグマッチ 20分1本勝負
優宇

11分41秒
ワンセコンドEX→片エビ固め

星来芽依
○高橋奈七永 白川未奈●
AZM 朱里

 朱里&白川未奈&星来芽依組と高橋奈七永&優宇&AZM組の6人タッグマッチ。ユニットを超越しての闘いで、朱里と奈七永は後楽園に続き2大会連続の対戦。奈七永と優宇も2大会連続の参戦で、7Uppの狙いが明らかになる?

 白川が奈七永を挑発すると星来が割って入り奈七永にパッションをアピール。試合は奈七永と星来でスタートし、星来を切り返して奈七永がヘアーホイップ。星来が返すとサイドからドロップキック。星来の突進をAZMが介入し奈七永を差し出すと2人で奈七永のまわりをグルグル回る。AZMは奈七永に担がれる形で星来に合体のキック。奈七永は優宇を呼び込み、トリオで星来を攻撃。AZMが星来にアームホイップ、AZMが丸め込みの連続。星来がフェイントをかけてドロップキック。朱里がAZMにドロップキック。AZMがアームホイップを狙うが朱里がスリーパー。白川が優宇にぶら下がり腕十字。白川、朱里がAZMにサッカーボールキック、ドロップキックで競演。AZMが返して朱里にサッカーボールキックのお返し。朱里の蹴りをかわしAZMがブレーンバスター。優宇が朱里にセントーン、起き上がりこぼし式逆水平。朱里がミドルキックの連打も優宇がキャッチしパワーボムの構え。朱里がこらえて腕を固める。朱里は優宇にスタンディングギロチンを決め白川に託す。白川は控えの奈七永に突進し、「どこ見てんだよ」と優宇の打撃を食らう。奈七永が白川の顔面を蹴飛ばしていく。白川が張り手から打撃の連打。奈七永がラリアット、白川がローリングエルボー。奈七永が張り手から延髄斬り。白川がカウンターでヒザへのドロップキック、ニークラッシャー。足4の字固め狙いは奈七永が跳ね除け、スタンディングヒールホールド。切り返した白川が足4の字固め。朱里、星来が次々と突進。白川がバックドロップ。しかし、奈七永が返してみせる。混戦から朱里と星来が奈七永にサッカーボールキックの競演。白川がコーナーに上がると、奈七永が追いつき雪崩式ブレーンバスター、AZMがダイビングフットスタンプ、奈七永が冷蔵庫爆弾。返された奈七永はワンセコンド狙い。白川がバックブロー。奈七永が3人にラリアット。優宇がキャノンボール、奈七永が星来をマットに叩きつけるが2カウント。奈七永がワンセコンドEXを決めると3カウントが入った。

 

奈七永組のコメント

優宇「お疲れパッション!」

AZM「パッショーン!」

奈七永「お疲れー!いい感じ、この初トリオ!最高だったじゃん」

AZM「いいんじゃないでしょうか、パッション」

優宇「本当に初めてでした?」

AZM「あれ、今日、初?初じゃないかもしれないですね」

奈七永「前世で組んでるんだな、これ」

AZM「そうですね、2度目の。いいんじゃない、これ。ベルト狙っちゃったり」

奈七永&優宇「おお!?

AZM「まあまあ、わかんないけどね」

奈七永「AZMパイセンがベルト口にしましたよ」

AZM「奈七永が言ってるから」

奈七永「奈七永じゃねえよ!」

AZM「すみません、すみません」

優宇「奈七永もうれしいよね」

奈七永「奈七永じゃねえよ」

AZM「奈七永じゃない?」

奈七永「奈七永…奈七永だよ!2023年の最後、いい感じで終わってよかったんじゃないの?」

AZM「いい締めくくりができたんじゃないでしょうか」

奈七永「よかったし、相手の白川未奈、私初対戦だったんだけど、めちゃくちゃあの目、いいね。いい目してるよ。パッションあんじゃないの。今日は6人タッグだったからあれだけど。来年はシングルとかもいいと思うし」

優宇「見たい」

AZM「注入」

奈七永「パッション注入してやるよ!スターダム丸ごとパッション注入してやるよ!AZMパイセンはもうパッション注入完了したようなもんだな」

AZM「今日で?私デビュー2戦目でパッションセブンという人とはやっているので、実質パッション注入されてますけど」

奈七永「そうだよ。こうやってAZMはずっと小さいころから頑張ってきてて、それでついに初めて試合でね、組めて、感慨深いものもあって、それが今日両国国技館というでっかい会場でみんな楽しそうに試合を、プロレスを楽しんでくれているところが最高でした」

AZM「来年もよろしくパッションでございます」

優宇「よろしくパッショーン!」

奈七永「よろしくパッション!アーティストかな、これ」

AZM「アーティストかな、これ」

◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<王者組>

16分22秒
トーチャーラックボム→エビ固め

<挑戦者組>
上谷沙弥 渡辺桃
○林下詩美 刀羅ナツコ●

※第30代王者組の林下詩美&上谷沙弥が初防衛に成功

 12・2名古屋での王座決定戦を制し、負傷からの復帰2戦目でゴッデス・オブ・スターダム王座を奪取した林下詩美&上谷沙弥。ベルト獲得直後に挑戦を表明したのが刀羅ナツコ&渡辺桃組だった。大江戸隊は「金網のことを忘れていない」と6・25代々木での敗戦を持ち出しアピール。これを受諾したことで両軍によるタイトル戦が決定。赤いベルトを争った詩美とナツコの因縁も継続中で、元クイーンズクエストの桃と王者組の遺恨もある。危険な闘いが予想されるが…。

 詩美と桃が先発でゴング。ロックアップと見せかけ、桃が連続でかいくぐる。詩美がヘッドロックに取ると、桃が取り返してグラウンドへ。ナツコが乱入すると、詩美が怒って突っかかる。ナツコが羽交い絞めにするが、詩美が抜け出し上谷とドロップキックの競演。上谷が場外にスワンダイブで飛ぼうとすると桃がボックスを投げつける。場外戦となり、ナツコが詩美を客席に叩きつける。ナツコと桃が詩美の手を引いて左右から攻撃、ナツコがセントーン。詩美が返すと桃がサッカーボールキック。桃が仁王立ちで詩美のエルボーを受けて立つ。桃はミドルキックで詩美を吹っ飛ばし突進、詩美がキャッチしサイドスラム。上谷が入るが桃が降られずにエルボー。ナツコが入ってくると、上谷は2人まとめてフランケン、ドロップキック。上谷の突進に桃がドロップキック。上谷と桃がエルボーの応酬。桃がミドルキック連打、上谷のニールキックをかわしてミドルキック。上谷が返すとカウンターでドロップキック。ノーザンライト。ナツコがカットし詩美も場外に送り出す。上谷は桃にスタークラッシャー狙い。桃が切り返しひとでなしドライバー。返された桃はBドライバーを狙うが、詩美がカットし上谷が丸め込む。上谷は二段蹴りからスピンキック。詩美とナツコがエルボーの打ち合い。ナツコが串刺しラリアット。詩美がカウンターのドロップキック。桃が入り串刺し攻撃。投げっぱなしドラゴン。ナツコがキャノンボール狙いも上谷がカット。ナツコは上谷と詩美をコーナーに追い込んでキャノンボール。ナツコのボディープレスを詩美がかわしてマットに叩きつける。詩美がコーナーに上がると桃がカットしナツコが雪崩式ショルダースルー。桃が蒼魔刀、ナツコがフロッグスプラッシュ。詩美が返すとナツコがネックロック。桃は上谷へのスリーパーでカットさせず。10分経過。ナツコの突進を詩美が受けて立つ。ショルダーをぶつけ合い、ナツコがラリアット連打。コーナーに上がると上谷がカットし雪崩式フランケン。詩美がエルボー、上谷が二段蹴り、詩美がラリアット。ナツコが返すと詩美はコウモリ吊り落とし。返したナツコに詩美はカナディアンの体勢。桃がカットしハイキック、ナツコがラリアット。桃とナツコが合体スパインバスター。ナツコがスワントーンボムを投下するが、詩美が返す。ナツコと桃は上谷を捕まえるが、ニールキックを食らう。上谷は場外へスワンダイブでプランチャ。戻されたナツコに詩美と上谷がマジックキラー。詩美がジャーマン。しかしギリギリでナツコが返す。15分経過。詩美はハイジャックボムを旋回式で決める。しかし桃のカットが間に合う。上谷のミサイルキックに詩美がジャーマンで続く。上谷が桃にスタークラッシャー、詩美がトーチャーラックボムでナツコを叩きつけると3カウントが入った。

詩美「おいナツコ、金網戦でもクイーンズクエストが勝って、今日も勝ったのはアフロディーテだ。もうオマエら大江戸隊とはこれで決着ついたよな。私は次の新しい夢に進みます」

 

詩美&上谷組のコメント

詩美「よく見えない。でも今日勝ったのは私たちアフロディーテ、無事、初防衛成功しましたよ。今年の金網マッチ、クイーンズクエストが勝って。そして今日このベルトを懸けて、大江戸隊のあの2人に私たちアフロディーテが勝ちました。もうこれで大江戸隊との決着はついたでしょ。まだまだ夢をたくさん追いかけなきゃいけないからアイツらにかまってる暇はないから、次の夢に進みたいと思います」

上谷「2023年、最高の締めくくりができたんじゃないかなって思います。いま言ったように大江戸隊とクイーンズクエストにとってひとつの区切りだと思っているので、まだまだ最高の景色、一緒に見ていきましょう」

◆STRONG女子選手権試合 30分1本勝負
<王者>

17分2秒
ボナノテ→TKO

<挑戦者>
ジュリア メーガン・ベーン

※第2代王者のジュリアが7度目の防衛に成功

 日米をまたにかけて闘うSTRONG女子王者ジュリアがメーガン・ベーンと7度目の防衛戦。ジュリアとメーガンは欠場者続出の余波により1126郡山で一騎打ちを急きょ行いドロー。メーガンがのちにアピールしたことにより両国でのタイトルマッチが決定した。1224後楽園での前哨戦では6人タッグながらジュリアがメーガンから直接フォールを奪われているだけに、ジュリアにとっては7度目の防衛戦にして最大の危機と言えそうだ。同時に、メーガンには来日以来最大のチャンス到来。来日直後に中野たむの赤いベルトに挑戦し敗れているが、いまでは日本のプロレスにしっかり対応、しかも対戦相手を圧倒し続けているだけに、タイトル移動の可能性は大いにありそうだ。

 探り合いからロックアップ、まずはメーガンが一気にロープに押し込む。ジュリアがバックにまわるとメーガンがバックを取りマットに叩きつける。ジュリアがネックロックもメーガンが持ち上げようとする。ジュリアが回避してヘアーホイップを狙う。メーガンが切り返し、ジュリアの髪をつかんでぶん回す。ジュリアはヒザへのドロップキックからエルボー連打。メーガンは突進をキャッチし後方に投げつける。メーガンは腕を取って至近距離からラリアット連打、ボディースラム。片足でのカバーをジュリアが返して張り手の連打、メーガンが一発で倒してみせる。コーナーで何度もショルダーをぶつけていくと逆水平、フロントスープレックス。ジュリアがDDT、腕を取って強引に倒すとヘッドシザーズ。メーガンが持ち上げるがジュリアは離さない。メーガンが叩きつけ脱出に成功。カバーを返してジュリアが三角絞め。メーガンがリフトアップしコーナーに乗せる。ジュリアが飛びつくが、メーガンが受け止めマットに叩きつける。メーガンがカバーしようとするとジュリアが丸め込む。返したメーガンが逆エビ固め。ジュリアがエスケープすると、メーガンがバックを取る。エプロンでジュリアが切り返しサイドからビッグブーツ、ミサイルキック。こらえたメーガンがバックを取るが、ジュリアが抜け出し丸め込む。ジュリアはマウントを取りパンチの連打。引き起こすとイタリアンフック。ジュリアが飛びつくとメーガンがパワーボム。両者ダウン。グラウンドで張り手の応酬。ジュリアがニーからイタリアンフック、バックドロップ狙いをメーガンがこらえてブレーンバスターの体勢でエプロンへ。エルボーを打ち合い、メーガンがロープ越しのバックドロップ。メーガンはフィニッシュを宣言し、F5狙い。ジュリアが切り返しDDT、バックドロップ。メーガンが返すと、ジュリアはノーザンライトボム。しかし、メーガンが肩を上げる。ジュリアは両腕をロックもエスケープを許す。ジュリアはノーザン狙いも、メーガンが切り返しパイルドライバー。返したジュリアを引き起こし、メーガンがF5。しかしジュリアがギリギリで肩を上げる。メーガンはジュリアを引き起こし、髪をつかんでコーナーまで連行。バックを取るとコーナーに乗せて雪崩式F5狙い。ジュリアが切り返し叩きつけるが2カウント。15分経過。両者突進しメーガンがフライングラリアット。メーガンはジュリアを寝かせるとコーナーからムーンサルトプレス。ジュリアがかわして顔面へニー、ノーザンライトボム。メーガンが返すと、ジュリアは足と首をロック。変型フロントネックロックが決まるとメーガンが動けず、ジュリアの勝利となった。

ジュリア「アァ、メーガン、ビフォーディスマッチ、アイセッド・アイキルユー。アンドユーセッド、ジュリア、ユーオルレディーダイ。バット、ウィーアースティルアライブ。私たち、まだ生きてる、ハハハ(笑)。だから、生きてる限り、何度でも、いつでも、どこでも、闘える。なあメーガン、メーガン、ファイトミーアゲイン、サムデイ。またやろうぜ、ストロングガール」

ジュリアの握手にメーガンが応じかけるが、互いに手を引く。

ジュリア「というわけで、なんとか怪物に勝ったようなので、来年も…」

スクリーンにトリッシュ・アドラが映し出されし、STRONG女子王座への挑戦を表明。

アドラ「ナンテ、アスリートナンダ? ワオ。ジュリア、防衛成功おめでとう。STRONG女子王座を防止したジュリアには声援が鳴りやまないことでしょう。それはそれとして“アフロ・パンク”トリッシュ・アドラは置いてけぼり? まあ別にいいんだけど。私は我慢強いしいまからでも遅くはない。前に世界一のレスラーと対戦したいって言っていたわよね? 私もずっと世界一を自称してきたけど、アナタからの連絡は一切ない。どうしてなの? この試合が組まれない理由はないでしょう。STRONG女子王座戦、トリッシュ・アドラ対ジュリア、どうかしら、チャンプ?」

ジュリア「いまメーガン倒したのに、なんだよあのまた強そうな女は! OK、アイムSTRONGチャンプインザワールド。OK、オフコース、アイアクセプトユアチャレンジ。あー、あの女が口だけの挑戦者じゃないといいなと願ってます。このあとも引き続きスターダムをお楽しみください。ジュリアとはまた来年会いましょう。アリヴェデルチ、またな」

 

ジュリアのコメント

「疲れた~、今年イチ疲れたかもしれない…。まさにジュリアのこの1年を締めくくるふさわしい相手、オンナだった。ストロング過ぎるよね。しかも、なんであんなデカいカラダして飛ぶんだろう? 人間のカラダってスゲーなと、このベルトを取ってからいろんな人と闘って、つくづく感じることが増えました。まだまだ勉強しなきゃですね、ワタシも。まあ、これからももっと上を目指して、来年もいい年にしたいなと。メーガンとはまたいつかどこかで必ずやりたいと思います。そして次のチャレンジャー、彼女は確か前回、(新日本の)ラスベガスの試合後に顔を出してくれたんだよね。わざわざワタシの防衛戦を見に会場まで足を運んでくれたらしい。そして今日、わざわざメッセージを準備してくれてたみたいで。やりましょう。アナタがどんな選手かは知らないけど、見る限りスゴいデカくて、スゴい筋力で、またジュリアにとてつもない壁が押し寄せたけど、でも負けねえよ、絶対。やりましょう。どこでもいいよ。アリベデルチ、またな。そしてスターダムのファンの諸君、よいお年を」

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<挑戦者>

24分43秒
ジャパニーズオーシャンスープレックスホールド

<王者>
安納サオリ MIRAI

※第19代王者のMIRAIが4度目の防衛に失敗。安納サオリが第20代王者となる

 1118大阪でおこなわれたMIRAIと安納サオリのワンダー・オブ・スターダム王座戦は30分闘い抜いてのドロー。決着はつかなかったが規定によりMIRAIの防衛となった。よって、ベルト奪取ならなかった安納には悔しい結果に。もちろんMIRAIにとっても心残りがあり、安納からの再戦要求を受諾、今回の再戦が決定した。前哨戦ではどちらも譲らず、今回のタイトルマッチも予測困難。MIRAIが防衛して年を越すか、それとも安納がスターダムでのシングル初戴冠に到達するか。こんどこそ決着の大一番だ。

 欠場中のなつぽいが安納のセコンドに着く。ゴングが打ち鳴らされるが両者すぐには動かず。ゆっくりと歩を進め、ロックアップで力比べ。MIRAIがロープに押し込み慎重にブレイク。安納が張り手を打ってロープに振るとビッグブーツ、場外に出たMIRAIにスライディングキック。コーナーに上がるとMIRAIが離れる。MIRAIがゆっくりとカムバックし、バックの取り合い。安納がヘッドロックに取り、ロープに押し込むとクリーンにブレイク。こんどはMIRAIが張り手を打ち込みロープに振ると、逆水平からボディースラム。安納が返してビッグブーツ、コーナーに上がるとMIRAIが下からエルボー、エプロンに落とす。MIRAIはロープ越しにタランチュラ。安納が返して突進するがMIRAIが飛びついてフェースクラッシャー。MIRAIが両腕をロック、安納がエスケープ。MIRAIがドロップキック、安納が延髄斬り。MIRAIが返すがダウン状態で安納がリング下に落とす。MIRAIはリングサイドでふらついてダウン。安納はMIRAIをリングで待つ。19カウントでMIRAIが生還。安納がコーナーからミサイルキック。MIRAIが返すと、安納はヘッドシザーズでブリッジ、首4の字固め。MIRAIの足がロープに到達。MIRAIがエルボーで向かっていくが崩れ落ちる。安納がエルボー一発でMIRAIを倒す。MIRAIが立ち上がりエルボー連打。安納がビッグブーツでダウンさせる。引き起こされたMIRAIが安納の突進を止めて叩きつける。MIRAIがエルボー連打、安納が受けて立つ。MIRAIをかいくぐり安納がラリアット、MIRAIがかわしてショルダータックル。MIRAIが串刺しエルボー連打、串刺しラリアット。コーナーに上がるとミサイルキック。10分経過。安納が返すと、MIRAIがバックを取る。MIRAIが丸め込みからミラマーレ。安納がエスケープすると、近寄るMIRAIを下から蹴り上げる。MIRAIがエルボー連打、安納もやり返す。MIRAIが至近距離からラリアットで安納を倒す。安納が向かっていくが力が入らない。MIRAIがラリアットで再び倒し「こいよ!」と挑発。安納が左右のエルボー連打。MIRAIがラリアットも安納がこらえてエルボー連打で立ち上がる。MIRAIもやり返しエルボーの応酬。安納が乱打し突進するがMIRAIがラリアット、安納がすぐにジャーマン、背後からMIRAIがラリアット。両者ダウンから立ち上がり、安納がバックを取る。安納がこらえるがMIRAIがバックドロップ、ノーザンライト。安納が返すと、MIRAIはコーナーへ。安納が立ち上がり、雪崩式フランケン、フィッシャーマン。MIRAIが返すと15分経過。安納が鎌固めから極楽固めに移行。グラウンドで安納は離さず締め上げる。MIRAIがエスケープすると、安納がバックを取る。MIRAIがカンガルーキックで脱出も安納が再びバックへ。MIRAIが切り返し変型裏投げ、安納がラリアットをかわしジャーマン。MIRAIが返すと安納はダブルアームスープレックスホールド。MIRAIが返すと安納はコーナーからラウンディングボディープレス。しかしMIRAIがかわしてみせる。MIRAIが再度変型裏投げ、両腕をロック。安納がこらえると丸め込み。返した安納にミラマーレ。しかし安納の足がロープへ到達。MIRAIがミラマーレショックを狙うと安納が切り返す。MIRAIは再び裏投げ、20分経過。MIRAIがラリアット、カナディアンからサイドに叩きつける。安納が返すと。MIRAIは狙いすましてラリアット。安納が切り返しブリッジも返される。安納が突進するとMIRAIが前方に叩きつける。安納が返すとMIRAIがラリアット。返した安納にMIRAIはコーナーからダイビングボディーアタック。ギリギリで安納がクリアー。MIRAIが安納を引き起こしミラマーレショック狙いで旋回、安納がリバースフランケンで切り返し、MIRAIの突進に延髄斬り、ジャーマン3連打、決まったと思われたがMIRAIが返す。安納は天を指すがMIRAIが至近距離からラリアット。安納が投げっぱなしドラゴン。タンタンドル。MIRAIが返すと安納は変型スープレックス。3カウントが入り白いベルトが移動した。

安納「MIRAI、アンタはやっぱメッチャ強いわ。今日は私が勝った。今日、悔しさを感じたMIRAIはまた強くなるんやろうな。また闘おうよ。そんときはさ、今日を超えた闘いしようぜ」

安納からの握手にMIRAIは応じず肩を震わせる。安納は拍手。MIRAIが退場。

安納「私は、今年さらに輝くことができたかな? まだいくよ。もっともっといくよ。このベルトとともに、来年、もっとさらに高みを目指していく! 私がワンダー・オブ・スターダムチャンピオン、安納サオリです!」

 

安納のコメント

安納「私がワンダー・オブ・スターダムチャンピオン、安納サオリです。私は、もしかしたら時代や伝説を作るタイプじゃないかもしれへん。でも、私は輝く。さらに、これからももっと。それが女子プロレス、プロレス界のためになればいいと思ってる。そのために、このベルトとともに輝く行動をしていく。もう一度、言わせてください。私、安納サオリ、さらに輝くため、ここスターダムのリングに来ました」

安納となつぽいが言葉を交わす。

安納「ずっととなりやったやん。闘ってることもあったけど、久々になつみを見れてうれしかった」

なつぽい「メッチャうれしい。ウフフ」

安納「ありがとう」

なつぽい「よかった」

安納「でも思った。巻いた瞬間に思った、なつみと(タイトルマッチを)やりたいなって。ホンマに思った。こんどはさ、(ストラップとか)何もない状態でやろうよ。こんどはこれ(ベルト)かけてやろうよ」

なつぽい「(ストラップとか)こんなの要らないよ」

安納「こんなん要らないよ。これかけて。だから待ってるから、なつみの帰りを。さみしいからな、ちょっとな。ありがとう、今日は」

 

MIRAIのコメント

「さすが安納サオリ。安納サオリはホンモノの絶対不屈彼女でした。2023年下半期、安納サオリといっぱい、いっぱい闘ってきました。でも、1回も直接勝てなかった。今日も負けてしまった。いまは本当に、正直に、悔しいの気持ちがすごくすごく大きいです。でも、この気持ちというか、また成長する部分をくれた部分に関しては、安納サオリにとても感謝してます。白いベルトともっとずっと一緒にいたかったし、もっと一緒に成長していくつもりだったので、悔しいのが大きいけど、この気持ちを糧に2024年、またみなさんに新しい景色を見せれるように、突き進んでいきます。もっともっと努力していきます」

◆ワールド・オブ・スターダム選手権 王座決定戦 30分1本勝負
舞華

20分39秒
みちのくドライバーⅡ→片エビ固め

鈴季すず

※舞華が第17代ワールド・オブ・スターダム王者となる

 メインはワールド・オブ・スターダム王座決定戦。今年の5★STAR GPで初優勝を遂げた鈴季すずが挑戦権を保持していたが、負傷欠場が長引く中野が王座返上。鈴季は挑戦権利証を保持し、名乗りを挙げてきた葉月に防衛、権利を守った。一方、5★STAR 決勝戦で鈴季に敗れた舞華は王座決定戦進出者決定トーナメントにエントリーし優勝、あらためて王座決定戦への権利をつかんだ。そして舞華vs鈴季のタイトルマッチが正式決定。どちらが勝っても赤いベルト初戴冠。これまで何度もチャンスを逃してきた舞華がついに頂点に到達か、それともシングルリーグ戦優勝の実績そのままに鈴季がスターダムでのシングル初戴冠を果たし、目標とするプロレス界の顔に近づくか。2023年の掉尾を飾るとともに、2024年を占う一戦でもある。

 ゴングが打ち鳴らされ舞華コールが大半を占める。ゆっくりと歩を進め、鈴季がエルボー。舞華も打ち返しエルボーの応酬。鈴季が髪をつかんで場外に落とし、リングサイドでエルボーを打ち合う。客席に叩きつけられた鈴季が舞華に向かっていく。鈴季が舞華を客席に叩きつけるが、舞華がすぐに向かっていく。鈴季はテーブルを持ち出し、リングサイドに設置、舞華をエプロンに立ててジャーマンを狙う。舞華が切り返すと、串刺しラリアット、ショルダータックル、スリーパー。鈴季がサッカーボールキック、スライディングジャーマン、リングサイドを走ってフロントキック。舞華が返すと鈴季の突進を止めてパワースラム、胴締めスリーパー。鈴季がエスケープすると舞華がラリアットでエプロンに送り出す。舞華は鈴季をパワーボムの体勢、鈴季が切り返し舞華がテーブルへ。ダウンの舞華を鈴季が戻してミサイルキック。10分経過。舞華が返すと、鈴季がバックを取る。鈴季がミドルキックからコーナーへ。舞華が足を引っ張るが鈴季が跳ね除けコーナーに上がる。舞華が追いつき雪崩式ブレーンバスター。鈴季がテキーラ狙いも、舞華が要り返す。舞華がラリアット狙いで突進すると、鈴季が止めてスパニッシュフライ。舞華がパワーボム、鈴季がすぐに返してジャーマン。舞華が立ち上がりバックドロップ。エルボーの打ち合いから両者ダウン。8カウントで立ち上がり、エルボーの応酬。舞華がブレーンバスター3連発。15分経過。舞華の山茶花を鈴季が返す。鈴季をコーナーに乗せると、舞華は雪崩式狙い。鈴季が切り返し雪崩式ジャーマン、ホールドするが2カウント。さらにジャーマンを連発も舞華が返す。鈴季がコーナーに上がると舞華がカットしパワーボム。鈴季が着地し突進するが舞華がみちドラ。舞華は鈴季を引き起こしみちドラ狙い。鈴季が後方から丸め込む。鈴季がエルボー連打。舞華がカウンターでローリングラリアット。鈴季がテキーラショット。舞華が返すとヘッドバットからランニングパワーボム、炎華落とし。しかし鈴季の肩が上がる。20分経過。舞華はみちドラを決めるともう一発。さらにもう一発決めると鈴季が返せず舞華の勝利となった。

舞華「4度目の挑戦で、やっと、やっと赤いベルト取ったぞー! 鈴季すず、オマエの顔なんてもう二度と見たくないと思ったし、殺意も抱いてきたけどさ、これじゃ終われねえよなあ! これで11敗だろ? オマエは強いよ、それは認める。だから、また闘おうぜ、バカヤロー」

鈴季が指を一本立ててエプロンに出ると、ジュリアがすずに肩を貸して退場。ジュリアと鈴季は涙。

舞華「赤いベルト巻いたということで、2024年、私がスターダムを引っ張っていきます! 来年は中野たむ、林下詩美、上谷沙弥、そしてジュリア…いや、スターダムにはまだまだおもしれえヤツがたくさんいるから、一人ひとり、残らず私がぶっ倒していくぞー! そして、今この大みそかから女帝時代が始まり、そしてそしてもっともっと、私の時代にしていこうと思います。みんな、ホントにありがとう。ホントにありがとう。みんなで、笑って年越ししようぜ! それでは、さらばだ!」

舞華のコメント

舞華「やっと、やっとスターダム最高峰のベルトを取ることができました。本当に実感が…今年、本当に自分にとっては山あり谷あり、本当にドン底に落ちて心も折れて、それでもみんなが支えてくれたから、本当にみんなが私の生ける活力であり、歯を食いしばって頑張れる原動力でした。でも、今度は私がみんなの生きる活力になる。死にたいとかドン底に落ちてる人たちの、私が頑張れる源になる。そういうチャンピオンでありたいと思ってる。これからたぶんこのベルトを持って困難なことに立ち向かうことが増えるし、またドン底に落ちるかもしれないけど、その弱さもしっかりと、これからもしっかりと受け止めた上で私は生きていく。2024年、女帝時代の始まりだ。みんなそこお楽しみに、安心してスターダムを見守ってください。私からは以上です。本当にありがとうございました」

引退したひめかさんが現れる。

ひめか「おめでとう(涙)」

舞華「ちょっと待って(笑)。ありがとう。取ったよ!取ったぜ(笑)」

ひめか「自分のことのように…」

舞華「なんで私より泣いてんだよ、おめーがよ(笑)」

ひめか「やっと報われて(涙)」

舞華「誰のせいでこうなったと思ってんだ!(笑)でも、これは私だけじゃないから。はい」

赤いベルトをひめかさんの肩にかける。

ひめか「そんなおこがましい(苦笑)。(ベルトを戻して)似合ってるよ」

舞華「ありがとう」

ひめか「おめでとう」

舞華「夢、叶えたよ」

ひめか「これからも頑張って、見守ってます。ありがとう」

舞華「ありがとう」

鈴季のコメント

すず「ああ、クソ!クソ…、クソーッ。届かなかったか(涙)。赤いベルト、取れなかったか、赤いベルト。負けたか、舞華に。ジュリアの目の前で5★STAR GP優勝して、ジュリアの目の前で赤いベルトを巻きたかった。プロレス界の顔はまだ遠いか。でもな、鈴季すずはここからだよ。鈴季すずがへこたれると思うか!鈴季すずはここからだ。プロレス界の顔になるまで、おまえら全員乞うご期待!以上!」

ジュリア「泣いてんじゃねえか!」

鈴季「泣くよ!悔しいだろ!」

ジュリア「そうだよな。話があって。今日の試合見てだよ、すごく感じたことがいっぱいあった。いっぱいあったからちょっと一個提案したいなと思って。1・4のカード、すず&メーガン対ジュリア&舞華だったんだけど、ちょっと変えていいかなって。カード変更を要求させてもらいます。舞華と闘いたい。で、私、すずと組みたい。だからまた1・4で会おう」

ジュリアが立ち去る。

鈴季「突然…ちょっと頭が混乱してるんだけど。何、組みたい?わかった!ジュリアと組むよ。クソー!アー!」

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