2024/03/10 試合結果

2024年3月10日 『CINDERELLA TOURNAMENT 2024』

『CINDERELLA TOURNAMENT 2024
3月10日(日)後楽園ホール(観衆1344人)

 

試合結果

◆さくらあや復帰戦 15分1本勝負
玖麗さやか

9分19秒
シャイニングバスター→片エビ固め

HANAKO
○桜井まい さくらあや●
◆10人タッグマッチ 20分1本勝負
弓月

7分4秒
反則勝ち

渡辺桃
○向後桃 フキゲンです★
葉月 吏南
コグマ 琉悪夏
岩谷麻優 刀羅ナツコ●

 

◆シンデレラトーナメント2024 2回戦 15分1本勝負
○星来芽依

4分45秒
流れ星

飯田沙耶●

◆シンデレラトーナメント2024 2回戦 15分1本勝負
○壮麗亜美

6分9秒
雷の如く→片エビ固め

水森由菜●

◆シンデレラトーナメント2024 2回戦 15分1本勝負
○羽南

10分ド17秒
バックドロップホールド

MIRAI●

◆シンデレラトーナメント2024 2回戦 15分1本勝負
○スターライト・キッド

12分32秒
OTR

鈴季すず●

◆6人タッグマッチ 20分1本勝負
安納サオリ

10分34秒
フェアリープリンセス

八神蘭奈●
○なつぽい 鹿島沙希
中野たむ 朱里

◆8人タッグマッチ 20分1本勝負
ジーナ

13分20秒
みちのくドライバーⅡ→片エビ固め

天咲光由
月山和香 レディ・C●
白川未奈 上谷沙弥
○舞華 AZM

◆STRONG女子選手権試合 30分1本勝負
<挑戦者>

11分30秒
エビ固め

<王者>
○ステファニー・バッケル ジュリア●

※第2代王者のジュリアが10度目の防衛に失敗。ステファニー・バッケルが第3代王者となる

試合詳細レポート

練習生・梨杏のデビューが3・30仙台に決定


梨杏「このたび3月30日仙台にてデビューさせていただきます、梨杏です。よろしくお願いします」
対戦カードは後日発表。

 

◆さくらあや復帰戦 15分1本勝負
玖麗さやか

9分19秒
シャイニングバスター→片エビ固め

HANAKO
○桜井まい さくらあや●

 昨年3月にデビューも7月以降欠場していたさくらあやが復帰戦。対戦カードは未定となっていたが、前日の結果を受けて同日デビューのHANAKOがパートナーとなり、桜井まい&玖麗さやか組と対戦することとなった。玖麗はさくらの後輩にあたるが、前日のシンデレラ・トーナメントで反則ながらシングル初勝利を挙げている。2回戦でホンモノの初勝利を狙うためにも、勢いをつけたい試合だろう。HANAKOは前日の1回戦で羽南に敗れており、そのうっ憤を晴らさんばかりの大爆発も期待できる。その中で最も目立たなければならないのがさくら。貴婦人・桜井を前に、一番の輝きを放てるか?
 先発はさくらと玖麗。腕の取り合いからさくらがヘッドロック、ドロップキック、サッカーボールキック。前からの蹴りは玖麗がかわしてドロップキック。玖麗の突進をHANAKOがサクラを担いでカットし、玖麗の上に叩きつける。HANAKOが玖麗にボディースラムを連発。HANAKOが両足を取ると、玖麗が必死にエスケープ。しかしHANAKOは後方からニーアタックを浴びせる。玖麗が返すとエルボーの連打。HANAKOがやり返し一発で倒すと串刺しで突進。玖麗がかわしエプロンからスワンダイブでアームホイップ。桜井がエルボーを連打するとさくらが割って入る。すると桜井がまとめてスタナー。桜井がHANAKOにパラダイスロック、さくらにも仕掛け身動きが取れないようにしてしまう。玖麗が入り、2人を踏みつける。玖麗は恐る恐る踏みつけ、桜井は相手を庶民呼ばわり、さらにドロップキックを競演。HANAKOが桜井を担ぎあげコーナーに追い込むと串刺しボディーアタック、ニードロップ。さくらが桜井に回し蹴りからドロップキック。さくらが正拳突きも桜井がドロップキック、STF。さくらがエスケープすると、桜井がビッグブーツ。返したさくらに桜井はフィニッシュを予告しコーナーへ。するとHANAKOがカットしデッドリードライブ、さくらとキックの挟み撃ち。さくらがDDTを決めるが2カウント。さくらが「終わり!」と叫んで回し蹴り。しかし桜井が返してみせる。さくらはもう一発狙うが桜井がかわす。さくらがエルボー連打から突進すると桜井がビッグブーツ。桜井はフィニッシュを予告しブレーンバスターホールド。しかし、HANAKOのカットが間に合う。桜井のブレーンバスターをさくらが切り返しHANAKOがビッグブーツ、さくらが丸め込む。ギリギリで桜井が返してドロップキック。桜井がシャイニングバスターを決めるとさくらが返せず3カウントとなった。
さくら「みなさん、お久しぶりです! 8カ月ぶりにリングに戻ることができました。長い間、お待たせしました。信じて待っててくださって、ありがとうございます! HANAKO、一緒に組んでくれてありがとう。一緒にまた組めて…みんなと組めてよかったです。ありがとう…。桜井さん、復帰戦の相手してくださって、ありがとうございました」
桜井「お復帰、おめでとう! 一言いいかしら。さくらあや、わたくしと名前が似すぎなのよ! このパチモンが! もっと練習しなさい」
さくら「玖麗、こっちきて。玖麗にいっこ言いたいことがある。ウチの方が先にコズエンの正規メンバーになります。よろしく。今日は復帰戦ありがとうございました。このあとも楽しんでいってください」

桜井&玖麗組のコメント

桜井「さくら、お復帰おめでとう。なんかね前回たたかったときより、なんかすごい蹴りの威力が強くて、ちょっとあせったわ(笑)。でもね、まだまだわたくしにはかなわないかしらあ。あと、まあシンデレラ・トーナメントも開幕しておりますが、私は、天咲光由とですかね。超新星と超貴婦人の対決、みなさまどうぞご期待くださいませ。それでは、ごめんあそばっせ」

玖麗「(さくら)復帰おめでとうございます。私、タッグで初めて勝ちました。うれしいです。昨日すごく不本意な形だったんですけど、初勝利おさめて、その勢いでタッグも今日勝って、来週のシンデレラも絶対に勝ちたいと思います。最後に、正規メンバー?ちょっとよくわからなかったけど、さくらさんが、すごく真剣な目をしていたこと伝わりました。これから同期としていけたらいいなと思います」

HANAKO&さくらのコメント

 HANAKO「おめでとう。8カ月間ね、もしかしたら心折れちゃってたらどうしようとか、思ってたけど、今日こうして元気な姿を見せてくれてメチャクチャうれしいです。これからも同じデビュー日同志、頑張ってこうな」
さくら「ありがとう。8カ月ぶりにスターダムのリングに戻ってくることができました。長い間待っててくれたファンのみなさん、ありがとうございます。そして欠場中けっこう心折れてたんですけど、同期のHANAKOの存在とか大きくて。復帰戦、パートナーにHANAKOがいてすごく心強かったし、うれしかったし、すごいうれしかったし、やっぱり8カ月分の差というか、HANAKOがすっごく成長してて、技の一つひとつのキレとか威力とかすごく増してて、差を感じたんですけど、早く全速力でその差を埋めて追い越していきたいと思います」

◆10人タッグマッチ 20分1本勝負
弓月

7分4秒
反則勝ち

渡辺桃
○向後桃 フキゲンです★
葉月 吏南
コグマ 琉悪夏
岩谷麻優 刀羅ナツコ●

STARSの岩谷麻優&葉月&コグマ&向後桃&弓月組と大江戸隊の刀羅ナツコ&渡辺桃&琉悪夏&吏南&フキゲンです★組が10人タッグマッチで全面対決。前日には向後が半年ぶりに復帰。STARSには久々のチームが結成で、向後を迎え入れることとなる。
 岩谷が最後にコールされたところで大江戸隊が襲い掛かる。大江戸隊は弓月をターゲットに攻めていく。吏南と桃が弓月の顔面を踏みつけると、吏南がヘアーホイップ、大江戸隊がロープ際で捕獲する。弓月が琉悪夏にエルボー連打。琉悪夏がビッグブーツ。弓月が琉悪夏に三角飛び式フェースクラッシャー、ドロップキック。岩谷が琉悪夏へミサイルキック、桃と琉悪夏をまとめてアームホイップ。2度目のヘッドスプリングで立ち上がるとコグマとドロップキックの競演。琉悪夏がカウンターでクロスボディー。岩谷はナツコをかわして向後に託す。向後はナツコにコルバタから腕十字。しかし大江戸隊がいっせいにカットする。STARSは大江戸隊を排除し、ナツコに合体フェースクラッシャー。ナツコがかえして向後にラリアット。向後が走ると桃が妨害し琉悪夏がボックスで殴打。しかし向後がかわして葉月がミサイルキック。葉月とコグマが桃にDDT。岩谷と弓月がドロップキック、葉月は場外へトペスイシーダ狙い。しかしナツコが足を引き、コーナー上のコグマには桃がバットで殴打する。場外戦から戻ったナツコが鉄パイプで向後を殴打。レフェリーがゴングを要請し、ナツコの反則負けとなった。大江戸隊が去ったあと、リング上では葉月がダウン。

大江戸隊のコメント

桃「次の挑戦者が詩美?クソチャンピオンもクソ会社も、もうOKしたんだろ。ナメてんじゃねえよ。そんなビッグマッチをズル休みするようなヤツを逆指名するチャンピオン、本当にクソだよ。いいよ、前回のチャンピオンはクソみたいな、ケガして返上しちゃうようなニセモノチャンピオンだし、いまの王者は暫定王者でしょ。どっちもクソチャンピオンってわけ。だから私がいま赤いベルトの本当の価値をおまえらに知らせてやるからよ」
ナツコ「トーナメントだけじゃねえぞ。スターダム全部、ぐちゃぐちゃにしてやるからな」

◆シンデレラトーナメント2024 2回戦 15分1本勝負
○星来芽依

4分45秒
流れ星

飯田沙耶●

 

 

 1回戦で鹿島沙希を丸め込んだ飯田沙耶がハイスピード王者・星来芽依と2回戦で激突。パワーとスピードの勝負を制するのは、どちらか?
 ゴングと同時に両者突進し、飯田がロープ際に押し込む。星来が逆水平をかわすが、飯田がショルダータックル。飯田がロープワークからバックを取る、星来が切り返し、丸め込みからドロップキック。星来の突進を飯田がキャッチし、マットに叩きつける。星来が返すと飯田はエルボードロップ3連打。飯田は逆水平の猛打を浴びせジャンピングチョップ。しかし星来委がかわしセカンドロープからミサイルキック。飯田が返してエルボーの打ち合い。星来の突進に飯田はジャンピングチョップ。星来の丸め込みを飯田が返して丸め込みの応酬。飯田がラリアット、星来がドロップキック。飯田のラリアットをかわした星来だがボディーアタックをかわされる。星来が流れ星で丸め込むと3カウントが入った。

星来のコメント

「今日会場、メッチャお客さんいましたね。無事、飯田狩り成功しました。まず第一関門突破しました。超ハイスピードで試合も決着がついて、このまま決勝まで自分はハイスピードに決着つけて。自分は羽南とここでだったらシングルができるかなと思っていて。羽南が上がってきてくれたら自分は早く羽南とシングルしたいなと思ってるんで、自分も決勝に必ず行きたいと思います」

飯田のコメント

「あー、クソ!ぶっ転がされた。ちくしょー…。シンデレラ・トーナメント2回戦敗退。去年もこんなだった気がするぞ。ちくしょー、きっと会社があっしのために貝殻用意してくれたのによ。無駄になっちまったよ。この借りは星来芽依、今度こそこのパワーでてめえをぶっころ…倒してやる!」

◆シンデレラトーナメント2024 2回戦 15分1本勝負
○壮麗亜美

6分9秒
雷の如く→片エビ固め

水森由菜●

 1回戦でレディ・Cを破り2回戦にコマを進めた水森由菜が壮麗亜美と一騎打ち。パワー対決が期待される中で、勝ち星を得るのはどちらか?
 ショルダータックルをぶつけ合い、エルボーの打ち合いへ。壮麗がショルダータックルで水森を吹っ飛ばし突進。水森がかわしてショルダータックルのお返しからボディースラムで叩きつける。ラリアットのかわし合いから水森がチョップ、壮麗もダブルチョップでやり返す。壮麗は水森にアルゼンチン。コーナーに宙吊りにすると、串刺しボディーアタック、ラリアット。水森が返すと、壮麗がブレーンバスターの構え。水森がこらえてラリアットが交錯。5度目で水森がラリアットから丸め込み、スライディングラリアットを連打し、ネックブリーカー。壮麗が返すと、ラリアット。水森もラリアット。水森がコーナーを蹴ってラリアット。肩車を狙うが持ち上がらず、壮麗のラリアット、ブレーンバスターを食らう。水森がラリアットも壮麗が返す。壮麗がラリアット、ブルーサンダー。雷の如くを決めると3カウントが入った。

壮麗のコメント

「水森、なんだよあのラリアット。首吹っ飛ぶかと思った。いったぁ…。でもな、1年前より変わってるのはオマエだけじゃない。私もってことだよ。オマエには一生、私のことを超えさせないから。でも、またいつでもシングルやりましょう。あともう一つ言い忘れてた。最近見習い、後輩がユニットに入ってきていいとこ見せなきゃみたいな気持ち、すごくあるかもしれないけど、水森がすごい必死な姿とかを見せてたら、勝手に後輩ってついてくるんじゃない?少なくとも私はそういう先輩についていきたいと思ってずっとついてきた。だからあんまり気にしないで、もっともっと自分の闘いをしてほしい。そしたらまたやりましょう」

水森のコメント

「壮麗亜美、オマエにまたシンデレラ・トーナメント終わらせられた。すごく悔しい。最後の、昨日出したトロピカルサンシャインも、最後の最後、オマエを持ち上げることすらできなくて…。この悔しさは絶対に次、もっともっとトレーニングを積んで努力し続けて、私は必ずオマエをリングに沈めるその日まであきらめない。努力し続ける。ゆなもんはこの機動力、強くなったことも含めて、このシンデレラ・トーナメント絶対にプラスになってる。そう自分でも信じてこれから次に向けて努力し続けます。トロピカルパワーファイターになってやる!」

◆シンデレラトーナメント2024 2回戦 15分1本勝負
○羽南

10分ド17秒
バックドロップホールド

MIRAI●

 

 1回戦でHANAKOを破った羽南が2回戦でシードのMIRAIと対戦。MIRAIは3連覇に向けて好スタートを切りたいところだが、羽南の勢いも侮れない。
 探り合いからMIRAIがバックを取る。グラウンドでバックを取り合い、MIRAIがネックロック。羽南が切り返すとカバーをし合い視殺戦。ロープワークとなり羽南が大外刈り、後方からニーアタック、ランニングエルボースマッシュ。MIRAIが返すと、ラリアットをかいくぐりショルダータックル。MIRAIは羽南を寝かせてコーナーへ、羽南が落としてエプロンに送り出す。羽南のエルボーをMIRAIがブロックしタランチュラ。MIRAIが戻ってフェースクラッシャー、羽南が返すと、MIRAIは羽根折り固めからミラマーレへ。羽南がエスケープすると、MIRAIが担ぎ上げる。羽南が丸め込みも2カウント。MIRAIがバックドロップを狙うが羽南が切り返しエルボー連打。MIRAIもやり返し、羽南を倒す。羽南がエルボー連打、MIRAIは突進をゆるさず。MIRAIの突進に羽南が払い腰、ランニングエルボースマッシュ、フェイマサ―。返したMIRAIに羽南はバックドロップ狙い。MIRAIが切り返しバックドロップの構え。羽南がしのぐと、MIRAIが丸め込みからミラマーレ。羽南の足がロープに到達。MIRAIの突進を羽南が止めて投げ捨てる。MIRAIを引き起こし、バックドロップの構え。もう一度トライもMIRAIが切り返し後方に叩きつける。変型裏投げから「立て!」と指示。羽南が立ち上がるとMIRAIがラリアット、羽南が丸め込む。MIRAIが前方に叩きつけるが2カウント。MIRAIは羽南を引き起こし、ミラマーレショック、羽南が切り返し丸め込む。ギリギリでMIRAIが返すと、羽南がエルボースマッシュ、ブロックバスターホールド。MIRAIが返すと羽南がバックドロップ、もう一発決めると3カウントが入った。

羽南のコメント

「やっと、やっとMIRAIからバックドロップホールドでスリー取れました。今日、今日はシンデレラの2回戦だったけど、MIRAIとのシングルがホントにしたかったし、ホントにメチャ緊張しました。もう、もうずっと負けばっかりで、もうボロボロに負けてばっかりだったから、やっと勝ててホントにうれしいです。もう絶対このまま私が優勝しますよ! 優勝します。優勝しかない。私の次の試合がキッドと鈴季すず(の勝者)なので、その試合を見て、応援してるわけじゃないけど、キッドと次の試合、3回戦やるから。ちゃんとキッドの勝ちを見届けに行ってきます」

MIRAIのコメント

「初めて、初めて、このシンデレラ・トーナメントで負けました。でも、あの最後の瞬間のみんなの反応で、自分がいままでやってきたこと、そして、羽南がいままでやってきたこと、それは間違っていなかったんだなというのを感じました。正直、史上初の3連覇、3連覇できなくて悔しいけど、なんかこう清々しさっていうのもいまは感じてます。羽南にはこのまま突っ走っていってほしいなって思います。そして自分は、うん、時間がたくさんあるわけじゃないから、いま自分がここで何をしなければいけないのか、それを考えながら行動していきたいと思います」

◆シンデレラトーナメント2024 2回戦 15分1本勝負
○スターライト・キッド

12分32秒
OTR

鈴季すず●

 1回戦で弓月を下したスターライト・キッドが2回戦で因縁のある鈴季すずと一騎打ち。鈴季は昨年の5★STAR GP覇者で、シングルの祭典連覇へのスタートとなる。
 エルボーを打ち合い、キッドが鈴季を場外に送り出す。場外戦となるが、鈴季がキッドの額を看板にぶち当てていく。さらに場外マットへのボディースラム。鈴季はキッドをリングに戻し、片足でカバー、キッドのコールを手拍子で要請する。すると、キッドのお株を奪うその場跳びムーンサルト。キッドがロープに載ると妨害してジャーマン、場外から蹴りにいくが、キッドがかわし619的に蹴りを入れ、鈴季のお株を奪う場外からの顔面蹴り。さらにダイビングボディーアタックからその場跳びムーンサルト。蹴りのかわし合いからキッドがストレッチマフラー。キッドの突進に鈴季がエルボー、キッドもやり返すが、鈴季がキッドを止めてマットに叩きつける。エルボーの打ち合いで鈴季がキッドをダウンさせる。キッドが立ち上がりエルボー連打。鈴季がサッカーボールキック、エプロンに出して場外からの蹴りをやり直す。鈴季はコーナーに上がるとキッドにアームホイップ。をさせず。キッドが下から張り手、コーナーに上がり左右の張り手を連打、カサドーラで飛びつき叩きつける。キッドは不知火を決めるが2カウント。ムーンサルトプレスも決めるが3カウントには届かず。キッドがスタースープレックスを狙うが、鈴季が切り返しバックドロップ、顔面蹴り。キッドがストレッチマフラーも鈴季が切り返し、ミドルキック。鈴季が後方からニーアタック。キッドがフィッシャーマン。鈴季が立ち上がりテキーラショット。しかし、キッドの肩が上がる。鈴季はジャーマン狙い、強引に決めてもう一発狙い。キッドがこらえて丸め込む。残り3分。鈴季がジャーマンの構えキッドが切り返すがトラースキックを食らう。キッドがエプロンに送り出しスライディングキック。鈴季が場外に落ち、キッドの勝利となった。キッドは後方で見ていた羽南を呼び込む。羽南はキッドのマスクをつかみ、何やら話しかけてからリングを下りた。

キッドのコメント

「おい鈴季すず、4度目のシングルにしてようやく勝利?随分と時間がかかってしまったようだけどさ、オマエからはきっちり今日は3カウントで取ってやるつもりでいたけど、最後、まあちょっと危機的状況に追い込まれ、時間も15分1本勝負、時間がない中で、ドローになっちゃうとね。もうなんとも面白くねーから、ここの切り替えの良さがきょうは勝っちゃったかな。すず、プリチーなドレスが着られなくて残念でした。でも、オーバー・ザ・トップロープで勝ったからって私は満足してねえぞ。オマエからはな、しっかり3カウント2回取られてるんだから、やり返すまで私の気は済むわけねえ。ということで次、準々決勝、羽南!オマエもMIRAIから勝って上がってきたね。(トーナメントの組み合わせが決まる前)決勝で会おうなんて言ってたけど、それは必然的に無理だったということだけど、ここできっちりまた決着つけようじゃないの。いま1勝1敗みたいなところだからさ。シンデレラに一番近い女、羽南?オマエも蹴落としてここで一気に逆転してやる」

◆6人タッグマッチ 20分1本勝負
安納サオリ

10分34秒
フェアリープリンセス

八神蘭奈●
○なつぽい 鹿島沙希
中野たむ 朱里

 前日の横浜武道館でなつぽいが復帰戦。前ゴッデス・オブ・スターダム王者チームでもある安納&なつぽい組でSareee&橋本千紘組と対戦した。その興奮冷めやらぬ間のカムバック第2戦で、コズエンのベストメンバーが集結する。中野&安納&なつぽいのトリオでゴッズアイの朱里&鹿島沙希&八神蘭奈組と対戦するのだ。ゴッズアイはひとつのユニットながら、この3人はそれぞれタイプが異なるだけに、復帰間もないなつぽいには難しい試合となりそうだが…。
 鹿島が先発を買って出て中野を指さす。試合が始まると鹿島がリングに寝そべり中野のポーズ。中野が応じようとすると鹿島が攻撃。中野がバックを取るが鹿島が丸め込む。中野は鹿島にショルダータックル、鹿島がコルバタ、ビッグブーツ。八神が中野にサッカーボールキック。中野がドロップキック、なつぽいと合体し、安納も加わる。トリオで八神の背後からドロップキックを見舞う。安納が八神に鎌固め、なつぽいがドロップキック、安納が逆エビ固め。朱里のカットから八神が安納にドロップキック。朱里が安納にドロップキック。朱里が中野にバッククラッカー、安納にスープレックス。安納が返して延髄斬り、ブレ―バスター。なつぽいが朱里にネックブリーカー、ドロップキック。朱里のサッカーボールキックをなつぽいが嫌がってかわす。それでも朱里がサッカーボールキックを打ち込む。朱里がなつぽいにカバーの連続。八神がチェンジを申し出てなつぽいにドロップキック連打。中野となつぽいが連係で八神を攻撃。なつぽいと八神がエルボーを打ち合う。八神がなつぽいをコーナーに追い込みハイキック、サッカーボールキックも決める。なつぽいが返すと八神は腕十字。なつぽいがエスケープすると、カウンターの回し蹴り。フェアリアルギフトは八神がかわして腕十字。しかし、コズエンがカットする。八神がミドルキック連打。中野、安納がアシストし、コズエンがトリオでカカト落とし。なつぽいがフェアリアルギフトを決めるが、朱里のカットが間に合う。10分経過。なつぽいがトラースキック、ネックブリーカー、飛びつき腕十字。八神がギブアップし、なつぽいが勝利した。

中野たむ&安納サオリ&なつぽい組のコメント

朱里&鹿島沙希&八神蘭奈組のコメント

◆8人タッグマッチ 20分1本勝負
ジーナ

13分20秒
みちのくドライバーⅡ→片エビ固め

天咲光由
月山和香 レディ・C●
白川未奈 上谷沙弥
○舞華 AZM

 

 E neXus Vの舞華&白川未奈&月山和香&ジーナ組とクイーンズクエストの上谷沙弥&AZM&レディ・C&天咲光由組が8人タッグマッチで激突。前日の横浜大会では舞華が赤いベルトの挑戦者に林下詩美を指名、3・20名古屋でのタイトルマッチを指定した。が、肝心の詩美は今大会を含む2大会を体調不良で欠場。QQのリーダー不在に舞華はフラストレーションをぶちまけた。そして迎えるEXVとQQの総力戦。舞華が詩美へのメッセージを力で送るか? リーダー不在のQQを上谷らが守ってみせるか?
 AZMとジーナが先発。天咲が入ると月山がドロップキック。月山の突進をレディがビッグブーツで妨害し、QQが連係で月山を攻め込む。AZMが月山に串刺しドロップキック、サッカーボールキック連打。天咲が月山にボディースラム、エルボー連打。月山がフェースクラッシャーを決め白川に託す。白川が天咲を捕まえるとレディがカット。白川がレディをかわし天咲にエルボー、延髄斬り、レディを丸め込む。天咲が白川にドロップキック。白川がAZMの上から上谷にトルニージョプレス。舞華が上谷にラリアット、ショルダータックル。上谷がラリアットをかわしニールキック。コーナーに上がると月山が妨害、舞華が雪崩式ブレーンバスター。ジーナが白川を上谷の上に叩きつける。舞華の炎華落とし狙いを上谷が切り返して二段蹴り。レディが舞華にビッグブーツ連打。前後から放ちカバーも2カウント。レディがネックブリーカー、チョークスラムの体勢。舞華が切り返し腕十字。しかしQQがカットする。舞華がレディにアームブリーカー。QQが舞華にキックの挟み撃ち、全員でドロップキック。レディがチョークスラムを舞華に決めるが、EXVがカット。レディが突進するが、舞華がパワースラム、腕十字、腕固め。しかし天咲がカット成功。QQが連係で分断し、上谷がスワンダイブで場外へ飛ぶ。白川が上谷にミサイルキック。混戦からレディが舞華にバックドロップ狙い。舞華が切り返しみちドラで叩きつけると3カウントが入った。

QQのコメント

レディ「いつもと同じ…。もっと練習して変わらなきゃいけないのに…。練習行ってきます、私!」
レディが立ち去る。
AZM「練習!? ウチらも?」

EXVのコメント舞華「昨日の横浜武道館大会明けて、今日もE neXus Vが勝利しました」
白川「調子がよいですね」
舞華「いいんじゃない」
月山「この調子でシンデレラと言いたいところなんですけど、次の相手がジーナ。OK。ダブルシンデレラで」
白川「新しいルールを作らないとちょっと難しいね」
月山「なんとかお力を。お2人の」
白川「無理です」
月山「あ、そうですか」
舞華「この2人の対決は我々としてもとっても楽しみ…なんですけど、(白川に)オマエ!」
白川「やだ、言わないで!」
舞華「何年試合してんだよ。試合権利持ってないヤツをフォールしてどうしたいの?」
白川「えー、もうね、ファイティングハイってやつ?ファイティングハイってあるじゃん。FH。FHだったの、きょうは。テンションが上がってるんですよ!このテンションのまま私は極秘計画を遂行。このテンションのまま行って大丈夫かって話はちょっとあるけども。サプライズが大好きなちゃんみなが、行ってきます」
白川が退席。
舞華「逃げた、アイツ(笑)。本当にうちらって自由だな。まあ私も自由にやらせてもらうよ。林下詩美、オマエ今日も休んで、もうそろそろ治ったかな。来週には復帰できるとこちらとしてもうれしいんだけどね。前哨戦を1回もやらないまま赤いベルトっていうのはちょっとね。そこまでオマエも落ちぶれてねえだろ?楽しみにしてるよ。あと渡辺桃?オマエ全然いろんな手を使ってこないからさ、オマエの存在のこと忘れてたよ。ごめんね、先に(赤いベルト挑戦者を)決めちゃって。私はこのベルトを防衛したらその次かその次ぐらいには考えといてやるよ。それまでじーっと指加えて待っとけよ」

 

◆STRONG女子選手権試合 30分1本勝負
<挑戦者>

11分30秒
エビ固め

<王者>
○ステファニー・バッケル ジュリア●

※第2代王者のジュリアが10度目の防衛に失敗。ステファニー・バッケルが第3代王者となる

 第2代STRONG女子王者のジュリアが二けた防衛に王手。10度目の防衛戦の相手は、メキシコCMLLの2冠王でアメリカでも活躍するステファニー・バッケルを迎え撃つ。これまでさまざまなタイプのレスラーを相手に内外で防衛活動をおこなってきたジュリアだが、バリバリのルチャドーラとのタイトル戦は初めて。ルチャリブレの試合経験が豊富ではないだけに、決してラクな相手ではないだろう。前日の横浜では前哨戦をおこなったものの、手の内が読めたとは言えない。3月末でのスターダム退団が報じられたジュリアだが、ベルトはキープしたまま防衛活動をおこなっていくつもりでいる。新日本発のタイトルだけに、王者であればベルトを持って新日本のアメリカ大会で試合をすることは決して不思議ではない。そのうえでスターダムの選手と対戦する機会もあるかもしれない。ジュリアがSTRONG女子のベルトを保持したまま本当にスターダムから去るのか、バッケルが3冠王となり、さらに活躍の幅を広げるか。
 バッケルがサッとバックを取り押さえ込む。ジュリアが返し丸め込み。バッケルが返すと、ジュリアがヘッドロック、ロープに振られるとショルダータックル。ロープワークからバッケルがバックブリーカー、ジュリアがドロップキック。ジュリアはバッケルを抱えて「ファックユー!」と後方に投げつける。バッケルがコーナーに乗せて叩きつけると串刺しダブルニーアタック、首4の字固めから頭部を何度もマットに叩きつける。ランニングギロチンドロップを放つが2カウント。バッケルの突進を止めてジュリアがコーナーに乗せる。しかしバッケルがぶら下がり腕十字。そのまま場外転落。ジュリアがエプロンのバッケルの足を引き、顔面へニーを突き上げる。そこからネックブリーカーへ。リングに戻されたバッケルがアームブリーカー。エプロンからプランチャ。ジュリアがSTF。バッケルがエスケープすると、ジュリアはコーナーからミサイルキック、ファルコンアロー。バッケルが返すと、ジュリアがグロリアス狙い。バッケルはパッケージパイル狙い。ともにかわしてジュリアがヘッドバット。バッケルもやり返しヘッドバットの打ち合い。ジュリアがエルボー、バッケルがバックキック、ジュリアがバックドロップ。バッケルがブレーンバスター(スナップスープレックス)、ジュリアがニー、バッケルがバックドロップ。両者ダウン状態からノーハンドでヘッドバットを打ち合う。立ち上がってもヘッドバット連打の応酬。バッケルのパッケージをジュリアが回避もトラースキック連打を食らう。バッケルがドロップキック。バッケルがコーナーに上がるとジュリアが追いつき雪崩式ダブルアームスープレックス。バッケルが返すとジュリアは三角絞め、腕を取ってグラウンドでアームブリーカー。STFをバッケルがエスケープ。10分経過。ジュリアはバッケルを引き起こしバックドロップ狙い。バッケルのハイキックをかわしてバックドロップ。バッケルが返すと、ジュリアはフィニッシュを予告し、グロリアスドライバー。しかしバッケルがキックアウト。ジュリアはもう一発狙うがバッケルがDDT、丸め込み。そのまま3カウントが入りバッケルが勝利した。
ジュリアがベルトを戻そうとするが、バッケルが殴りかかってベルトを誇示。
バッケル「いま私がSTRONGチャンピオン。イマカラワタシハストロングチャンピオン」
ジュリア「後楽園ホールにお越しの諸君!ごきげんようー!」
そこへ大江戸隊が大挙乱入し、ジュリアを襲撃。中野が止めに入る。
ナツコ「ジュリアの金魚の糞、糞、糞、糞! おいジュリア、オマエ退団するんだろ、ベルトも落としたし、もう用なしだな。サッサと失せろよ!」
ジュリアがひとりでリングを下りる。
ナツコ「うるせえな! もうここのリングは、ウチら大江戸隊が全員ぶっ壊してやる! テメエらに悪夢見させてやるよ。震えて眠れ!」

ジュリア&中野のコメント

 
中野「なんだよ、せっかく肩貸してあげたのに! アンタさあ、アンタがどこに行こうが、私の知ったこっちゃないし関係ないし、べつに勝手にすればいいと思ってる。でも、私にとって、アンタは唯一無二のライバルだし、アンタ以上に本気になって殴り合える相手、いない。それをアンタにとってもそうなはず。アンタにアンタにとって私以上のライバルなんてこの先現れるはずない。もしどっか行って私以上のライバルとか作るとか絶対に許さない! アンタは、中野たむを一生引きずって生きろ。最後に、私がアンタに呪いかけてあげる。一対一で闘って」
ジュリア「……。まず、おかえり」
中野「遅くなってけど」
ジュリア「帰ってこねえかと思ったよ。まあ、そうだな、やんなきゃな。やろう。オマエみてえなメンヘラなぶりっ子女は、ホントにいついなくなっちゃうか心配になるよね。だけど、いまこの瞬間、このスターダムに私と中野たむがいるってことは、やんなきゃいけないよね。いや、やりたいと思ってたよ」
中野「中野たむのこと一生忘れ〇◆※♨え~へへへ」
ジュリア「帰れ、帰れ」
中野「一生私のこと忘れさせ×※■〇な!」
ジュリア「帰れよ、もうわかったから、ブスだなホントに!」
中野「ブスじゃないです」
ジュリア「はあ…。負けたね。ステファニー・バッケルは強かったです、とっても。なんか、でもやり足りないというのが正直な気持ち? 負けたときのこと考えてなかったから、なんか言葉が出てこないけど、私は、自分が負けたことを理解した瞬間に、バッケルに託そうと思ったんだよ。でも握手しなかった。きっとまたリング上で会うだろうし。でも託そうと思ってしっかり引き渡したいなと思ったけど、それもやっぱり、はあ、安易だったのかな、考えが。でも、メッチャ悔しいし、なんて言っていいかわかんないけど、プロレスラー・ジュリアは、これで終わりじゃない。ここからでしょ。いままでSTRONG挑戦してきてくれたいろんなヤツら、みんなひとりも忘れねえよ。全員のことちゃんと頭の中にこびりついてるよ。そしてバッケル、テメエのこともだよ。そして、刀羅ナツコ、大江戸隊の諸君、テメエもだよ。ジュリアは、ここで終わりじゃねえよ。ここからが始まりなんだよ。テメエら見とけよ。まだ、まだ終わりじゃねえからな。オマエら、よく見とけ」

バッケルのコメント


――タイトル奪取おめでとうございます。STRONG女子の新王者となったが、ジュリア戦はどうだった?
「今日私が歴史を作った。なぜならば、このニュージャパンの女子のベルトを手にした最初のラテンアメリカンになったから。しかもここ日本でね。これってひとつの夢でもあるし、新しく塗り替えられた歴史でもあるの」
――CMLL世界女子、CMLL世界女子タッグと併せ、3冠王になったが。
「3冠王ね。私の強さを証明できたと思う。STRONG女子のベルトを取れてとてもうれしい。私がとってもすばらしいルチャドーラだと証明できたんじゃないかな」
――STRONG女子奪取の意味について。
「とっても重要な意味があると思うわ。歴史を作ったわけだし、この瞬間がとてもうれしい。このベルトが強さの象徴。このベルトに私のスピリット、私の情熱を注ぎこみたい。100%ね」
――初防衛戦には、誰を挑戦者として迎えたい? スターダムから? それともアメリカ、メキシコなど?
「そうね、誰でもOKよ。グラシアス、アリガトゴザイマス」

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