2024/04/05 試合結果

2024年4月4日(現地)『STARDOM American Dream 2024 in the Keystone State』

『STARDOM American Dream 2024 in the Keystone State
4月4日(木=現地時間)アメリカ・ペンシルベニア州フィラデルフィア2300アリーナ(観衆976人=満員札止め)

試合結果

ハイスピード選手権試合3WAYバトル
〈王者〉

5分4秒、

起死回生

〈挑戦者〉
●星来芽依 〇鹿島沙希

※もう一人は〈挑戦者〉ラム会長
※星来が5度目の防衛に失敗、鹿島が第25代王者となる。

 ハイスピード王者の星来芽依が5度目の防衛戦にして海外で初めてのタイトルマッチ。3WAYでのタイトル戦も初めてとなる。挑戦者は前王者の鹿島沙希と666のラム会長。ラム会長は同王座初挑戦となる。曲者揃いのリングで星来がベルトを守りアメリカのファンに日本のハイスピードをアピールするか。それとも鹿島が奪回、あるいはラム会長のベルト姿が見られるのか。一瞬の油断が命取りとなる、目まぐるしい展開が繰り広げられそうだ。
 最初にラム会長が入場し、つづいて鹿島、最後にゴッデスとの2冠王・星来がリングイン。サポーターには「I can do it !(私はやれる!)」の文字。ゴングが打ち鳴らされ、星来が観客を煽ると、ラム会長がコーナーに上がりポージング。鹿島がレフェリーを気取り、2人で闘うように指示。2人が組み合うと、いきなりラム会長からエクトプラズムが。星来とラム会長で腕の取り合い。鹿島が加わり星来とともに腕を取る。ラム会長がエクトプラズムとともに抜け出して3人でロープワークの攻防、星来がラム会長にドロップキック、レッグロックから髪をつかむと、レフェリー気取りの鹿島が反則カウントを取る。ラム会長がエスケープすると、鹿島がフェースクラッシャー。星来が鹿島を振るとラム会長も走り出す。実況は「ジェットラグ(時差ぼけ)ですかね?」。鹿島とラム会長がダウン状態。レフェリーの高速カウントで立ち上がると3人で丸め込みの応酬。ラム会長がクラッチにいくが鹿島がカット、星来と鹿島が丸め込み合戦。どちらも譲らず、星来のハイアングルドロップキックがヒットする。星来がフィニッシュを予告しバックを取ると、ラム会長がエクトプラズムを投げつける。そこでサッと鹿島が丸め込むと星来が3カウント。まさかの移動に星来はぼう然。鹿島はハイスピードのベルトを掲げて観客にアピール、リングサイドの観客とハイタッチをかわして退場した。

 

鹿島沙希コメント

6人タッグマッチ
〇ステファニー・バッケル

9分9秒、

バックブリーカー→エビ固め

上谷沙弥
渡辺桃 AZM
スターライト・キッド キャムロン・ブレーネ●

 ジュリアを破り第3代STRONG女子王者となったステファニー・バッケルが大江戸隊の渡辺桃&スターライト・キッドと合体、対戦相手はクイーンズクエストの上谷沙弥&AZMに初登場のキャムロン・ブレーネが加わる混成軍。バッケルとAZMにとっては新日本プロレス4・13シカゴでおこなわれるSTRONG女子王座戦に向けた前哨戦でもある。ジュリアの王者時代に挑戦したAZMが新王者バッケルとどんな闘いを繰り広げるか。かねてよりベルトを巻いての海外進出を描いていたAZMには重要な一戦となる。
 最初に上谷組がトリオで入場、つづいて大江戸隊とバッケルの混成軍がリングイン。桃はいつものように黒バット。キッドは角の生えたマスクで現れる。バッケルは3本のベルトを誇示。AZMがパートナーを制して先発を買って出ると、大江戸隊はキッドが出てくる。ハイスピードなロープワークでスタートし、AZMがエプロンから丸め込み。蹴りをかわしたキッドが丸め込むと、AZMもやり返す。キッドがアームホイップ、AZMとともにヘッドスプリングで立ち上がる。キッドがバック宙からドロップキックもAZMがかわしてフットスタンプ。上谷組がトリオでフェースクラッシャー。上谷がキッドにニーアタック、ドロップキック。キッドが返すと、コルバタからSLKチャントを呼び込んでその場跳びムーンサルトプレス。桃が上谷に串刺しドロップキック、「もう一発」と見せかけてミドルキック。ブラックピーチがBドライバーを狙うが上谷が切り返す。上谷はスワンダイブ式ボディーアタック、桃が返すがAZMのハイキックを食らう。上谷組がトリオでドロップキックのQQ合体。さらにスープレックスで叩きつけるがカットされる。桃がハイキックをヒットさせ、上谷に突進も回し蹴りを食らい、両者ダウン。5分経過。AZMとバッケルの攻防からAZMがキックの連打。アズミチャントのなか、AZMがバッケルをかいくぐりコルバタ、ハイキック。バッケルとブレーネがバックの取り合い、ブレーネがフットスタンプ。キッド、桃、バッケルが次々とブレーネを攻撃。バッケルのコードブレイカーが決まるが2カウント。キッドが場外にプランチャで飛ぶと、リング上はバッケルとブレーネ。ブレーネがローリングエルボー、ドロップキック、串刺しで突進。バッケルがかわしヘッドバット乱打、串刺しエルボー、串刺しダブルニーアタック。コーナーから落としてパッケージパイル狙い。ブレーネが切り返しネックブリーカー、しかし、バッケルが返してみせる。ブレーネが担ぎ上げるが、バッケルが切り返しバックブリーカー。3カウントが入り、バッケルがブレーネをフォールした。試合後はAZMがバッケルの髪をつかみ乱闘。バッケルがヘッドバットで跳ね除けた。キッドがSTRONG女子のベルトを渡すと、バッケルが高々と誇示して勝ち名乗り。

 

渡辺桃&スターライト・キッドコメント

 

上谷沙弥&AZM&ブレーネコメント


タッグマッチ
朱里

8分27秒、

シットダウン式ドクターボム→エビ固め

ウィロー・ナイチンゲール〇
●小波 SAKI

 ゴッズアイの朱里と小波がアメリカで師弟タッグを結成、ウィロー・ナイチンゲール&SAKI組を迎え撃つ。ナイチンゲールは初代STRONG女子王者とあって、朱里&小波との遭遇は興味津々。ここにカラーズ&コズミックエンジェルズのSAKIが加わることでどんな化学反応が起こるのか?
 ナイチンゲールとSAKIが先に入場すると、朱里のテーマ曲がヒットし、小波につづき朱里が花道へ。朱里とSAKIが先発し、試合がスタート。両者へのコールが交錯し、ロックアップから朱里がヘッドロック。SAKIがロープに振ろうとするが、朱里が離さず締め上げる。バックの取り合いからSAKIがネックロックも、朱里がすぐに脱出する。手四つから朱里がバックを取り、SAKIの蹴り足をつかんで突進。ナイチンゲールが乱入し、ダブルでショルダータックル。朱里が突進をかわすと、小波と串刺し攻撃の競演、サッカーボールキックも順々に打ち込む。タッチを受けた小波がSAKIの首筋へエルボー、脳天にドロップキック。朱里と小波が自軍コーナーでSAKIの顔面を踏みつける。朱里はサッカーボールキックからニーに連打。SAKIはロープに振られずブレーンバスター。替わったナイチンゲールが、朱里にラリアット3連打。前蹴りで倒すと、朱里を引き起こしスパインバスター。「ゴッズアイがナイチンゲールのパワーに対抗するには?」と実況。ナイチンゲールがパワーで攻め込む。小波がコーナーに追い込みスライディングキック。「上げるぞ!」と予告しバックを取るが、ナイチンゲールが切り返す。しかし、小波が空中で組み付き、朱里がSAKIのカットを阻止して援護。小波がナイチンゲールをカバーも2カウント。小波が打撃の連打、SAKIが乱入し、小波を叩きつける。朱里がコードブレイカー、小波と合体ジャーマンでナイチンゲールを投げてみせる。場外で朱里がSAKIにスリーパー。小波がミサイルキックからフィニッシュを予告しトライアングルランサー。しかし、SAKIがナイチンゲールを救出。ダブルで小波をリフトアップし朱里に投げつける。ナイチンゲールを小波が丸め込む。小波の突進にナイチンゲールが身体ごとぶつかる。ナイチンゲールは小波を抱えてデスバレーボム。小波が返すと、ナイチンゲールがドクターボム。3カウントが入り、ナイチンゲールが小波をフォールした。SAKIとナイチンゲールはゲートで揃って勝ち誇る。朱里は小波に肩を貸して退場、観衆の声援に応えた。

6人タッグマッチ
白川未奈

12分16秒、

タイガースープレックスホールド

岩谷麻優
●ザイヤ・ブルックサイド 向後桃
マライア・メイ 中野たむ〇

 クラブビーナスを解散し、舞華とともにE neXus Vをスタートさせた白川未奈が、アメリカのリングでクラブビーナスのオリジナルメンバーを復活させる。ザイヤ・ブルックサイド&マライア・メイが久しぶりにスターダムのリングに登場。ザイヤ、マライアともイギリス人ながら最近はアメリカマットを主戦場にしており、ザイヤがTNA、マライアがAEWであるだけに、このトリオ実現は今大会ならでは。対するはSTARSの岩谷麻優&向後桃にコズミックエンジェルズの中野たむが合流する異色のトリオ。コズエンを離脱しクラブビーナスを結成、そしてEXVへとユニットを発展させた白川と、コズエンリーダーの中野との対戦も興味深い顔合わせだ。
 白川のテーマ曲がヒットし、トリオでダンス。白川は自軍をセルフコール。「いまを信じて明日に輝け」の文字をバックにスターダムのアイコン岩谷、向後、中野がゲートに姿を現す。レフェリーは村山大値。実況はクラブビーナスの「リユニオン(再会)」と解説。アメリカでの試合経験でまさる向後が日本軍の先発を買って出る。対するはマライア。向後が「またあえてうれしいわ」と英語でアピールすると、マライアが「お願いしま~す」と日本語で応えてゴング。向後の突進を止めたマライアが旋回サイドスラム。クラブビーナスが3方向からのドロップキックで競演。ザイヤが向後を追い込み背中にダブルニーアタック、トリオでセクシーポーズを決める。白川が向後にボディースラム、吊り天井。マライアが向後をコーナーに乗せて打撃の連打、変型雪崩式フランケン。「過小評価されている」と解説された向後が期待に応えるように反撃、反転しボディーアタックを決めるが、マライアが返す。岩谷がマライアにバックキック、突進をかわしバカタレドロップキック。白川がマライアと合体するが、岩谷が腕を取ってまとめてアームホイップ、ドロップキック。マユチャントとともに岩谷がカバーも2カウント。岩谷がエルボーを打って「こいよ!」と挑発。エルボーの応酬からスリングブレイド。白川が岩谷に突進、かわされるがロープから延髄斬り。岩谷が返すと、サッカーボールキックを白川にぶち込む。満を持して中野がリングイン。頬杖をついて白川を見つめる。白川のセクシーポーズに中野も応える。一転してキックの応酬、白川が「なめんな!」とエルボーを叩き込む。白川はコーナーから腕を取ってニーストライク。ザイヤが中野にネックブリーカー連発、コルバタ、後方からニーアタック、ネックブリーカー。返した中野がザイヤをロープにかけると向後と岩谷が619で競演、中野がバックドロップ。しかし、ザイヤが返してみせる。中野はバックを取るが、ザイヤが切り返し白川のキック、ザイヤとネックブリーカーで合体する。中野が返すと、ザイヤがコーナーに乗せてハイキック。ボムを狙うが、中野がドラゴンスリーパーで宙吊りにしてみせる。ダイブをザイヤがかわしてコードブレイカー。10分経過。クラブビーナスが中野に合体ネックブリーカー。孤立した中野だが、向後のカットが間に合う。向後と岩谷がドロップキックの競演、岩谷が場外へトペスイシーダを決める。中野と岩谷がザイヤを捕獲し合体。中野がカバーするがカットされる。岩谷と向後が相手を分断し、中野がザイヤにバイオレットシューティング。返されるとタイガーの構え。ザイヤが丸め込みも中野がスピンキックからタイガースープレックスへ。3カウントが入り、中野がザイヤをピンフォールした。勝利チームは中野を中心に勝ち名乗り。岩谷はIWGP女子のベルトを肩にかけて退場。リング上はクラブビーナス。するとAEW女子世界王者トニー・ストームがゲートから登場し、花束を手にリングへ。リングに入ると、旧ECWアリーナの話からマライアを称えて花束を手渡しハグ。すると、ミナチャントに乗って白川がトニーに接近。マライアが軽くキスをし、「アナタがミナね。アナタたち友だちなの?」。クレームをつけたトニーに場内はブーイング。トニーは「アナタたちおぼえておきなさい。禁断の扉はいつでも開けておくから」。白川がマイクを取り、「だったら私がその扉をぶっこわしてやるから!」。トニーがベルトを誇示して一触即発。マライアが割って入り、2人の肩を抱き寄せる。白川が自分から離れると、トニーがマライアのためにロープを開ける。白川も開けると、エプロンで白川がアーティスト、トニーがAEW女子のベルトを誇示。白川の方に名残惜しそうな視線を送るマライアをトニーが引っ張るような形で2人が退場した。

 

岩谷麻優&中野たむ&向後桃コメント

 

白川未奈コメント

 

トニー・ストーム&マライアコメント


ワールド・オブ・スターダム選手権試合
〈王者〉

14分22秒、

みちのくドライバーⅡ→片エビ固め

〈挑戦者〉
〇舞華 ●メーガン・ベイン

※第17代王者が3度目の防衛に成功。

 ワールド・オブ・スターダム王座戦がアメリカで実現。海外での赤いベルト戦は過去4度おこなわれており、17年12月にアメリカで実現したトニー・ストームvsメルセデス・マルチネス以来となる。今回のタイトルマッチを迎えるにあたり、王者・舞華が挑戦者に指名したのがメーガン・ベインだった。舞華とメーガンは日本でタッグを組み、昨年のゴッデス・オブ・スターダムタッグリーグ戦を制覇。舞華の赤いベルト奪取の原動力となったのがメーガンとのディバインキングダムだった。1・21高田馬場を最後にアメリカに帰国したメーガンに舞華が進化を見せつけるか、それともメーガンがホームで王者を圧倒、パートナー対決を制し海外でのタイトル移動を実現させるか?
 挑戦者“メガサス”メーガン・ベインにつづき2冠王・舞華が登場。レフェリーは村山大値。舞華から握手を求めると、メーガンも応じてゴング。ロックアップからメーガンが押し込みロープブレイク。再びロックアップにいくと、メーガンが後方に投げつける。舞華のショルダータックル連打をメーガンが受けて立つ。舞華も挑発し、視殺戦。メーガンが走るとアームホイップで投げられる。メーガンがショルダータックルからボディースラム、コーナーに追い込み逆水平、串刺しボディーアタック、ダブルアームスープレックス。舞華が返すと、エルボー連打。メーガンは舞華の突進をキャッチし後方に投げつける。メーガンのブレーンバスターを切り返し、舞華がブレーンバスター、串刺しボディーアタック、串刺しラリアット。メーガンが返すと、舞華が腕十字。メーガンが上になると舞華は三角絞め狙い。メーガンが持ち上げてコーナーに追い込む。舞華が突進に足を出し、コーナーからダイブ。メーガンが受けとめ後方に投げつける。さらに旋回して叩きつけるが、2カウント。コーナーに上がると、舞華が立ち上がりエルボーの打ち合い。メーガンが打ち勝つが、舞華がやり返し再びコーナーへ。舞華は雪崩式ブレーンバスターを敢行。しかし、メーガンが肩を上げる。STOを返されると、みちのくドライバー狙い。メーガンがこらえてカウンターのビッグブーツ、舞華がラリアット。メーガンがフライングラリアット。両者ダウン状態から髪をつかみ合い、エルボーの応酬。マイカチャントのなか立ち上がり、エルボーの打ち合いが続く。10分経過。メーガンのダッシュに舞華がパワースラム。メーガンが高角度サイドスラム。舞華が返すと、メーガンがコーナーに上がる。舞華が止めてパワーボムを決める。しかし、メーガンが1カウントで返してパワーボムのお返し、舞華も1で返すと、メーガンがスピア。メーガンが引き起こし、ロープ越しにバックドロップ。舞華が返すと、メーガンがフィニッシュを予告しF5。しかし、ギリギリで舞華の肩が上がる。メーガンが舞華を引き起こし、コーナーに乗せる。メーガンもコーナーに上がると、舞華が体勢を崩しながらもみちのくドライバーで叩きつける。メーガンが返すと、舞華が引き起こしてみちのくドライバーを変型で決める。3カウントが入り、舞華の王座防衛となった。試合後は両者とも座礼。村山レフェリーが舞華の腰に赤いベルトを巻く。あらためて両者が握手を交わしてハグ、メーガンが舞華の手を上げた。舞華が声をかけ両者がコーナーに上がりポーズ。すると、渡辺桃が黒バットを手に花道からリングへ向かう。そして桃がマイク。
桃「ネクストチャレンジャーイズミー! 私がこの赤いベルトに挑戦するよ。何度も何度もアピールしてるのに逃げやがってよ。こんどは逃げんじゃねえぞ!」
桃がバットで殴打しようとすると、メーガンが舞華の前に立ちはだかる。
舞華「いいよ。そんなにこのベルトがほしい。いいよ、トウェンティーセブン横浜!」
舞華は4・27横浜BUNTAIを指定。桃が退場すると舞華が音頭を取り、観衆そろっての「ウィーアースターダム!」で大会を締めた。

 

舞華コメント

 

メーガンコメント


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