2023年4月23日、横浜アリーナ大会のメルセデス・モネ戦でIWGP女子王座を戴冠して以来、林下詩美選手、ステファニー・バッケル選手、朱里選手、白川未奈選手、Sareee選手、藤本つかさ選手と壮絶過ぎる防衛戦を続けている岩谷麻優選手。
その試合内容はもちろん、プロモーションでも手を抜かず、自身のラジオ番組「岩谷麻優 輝きラジオ」レギュラー等でも常に『STARDOM』を世間に届けるため日々奮闘している岩谷選手。
そんな“STARDOMのアイコン”は今年の『5★STAR GP 2024』をどんな気持ちで迎えるのでしょうか。
ぜひYouTube＆インタビューをちぇけら★しましょう！
■過酷でバチバチの夏が始まる
――今年も『5★STAR GP』が開幕を迎えます。今年のテーマは“シン・ナツオンナ・決定戦”になりました。
岩谷 今年も過酷な夏が始まるっていう感じですね。本当に『5★STAR GP』は過酷なんですよ、1年で1番キツい時期。でも暑い中でシングルっていうのはたいへんなんですけど、『5★STAR GP』優勝っていうのはプロレスラーにとって人生が変わるようなタイトルなので。みんなが目指すところだし、本当に必死に取りにいってるところが、やっぱりいいですよね。夏っぽくてバチバチで。
――岩谷選手は2018年に『5★STAR GP』を制していますね。
岩谷 そうですね、『Cinderella tournament』は2回獲ってるけど（2015～16年）、『5★STAR GP』は1回しか優勝したことがなくて。また、あのマントを身につけて王冠を被りたいですね！
――今年は12会場で13大会（8.12栃木・ライトキューブ宇都宮大会は昼夜興行）が開催され、約1カ月間にわたり4ブロックで各7選手がしのぎを削ります。
岩谷 あ、今回は1カ月なんだ！
――昨年は開催期間が約2カ月だったので、今回は凝縮した感じというか。ちなみに岩谷選手は8月10日の神奈川・横浜武道館の初戦では、中野たむ選手との元・ワールド・オブ・スターダム王者対決を行ないます。
岩谷 いきなり初っ端、たむちゃんか～……、過酷ですね（苦笑）。なんか、中野たむとはこれまで引き分けが多い気がする。いっつも引き分けで、決着がつかないっていう試合が多いのかな。
――たむ選手とは過去に4度引き分けで、昨年の『5★STAR GP』でも時間切れ引き分けでした。
岩谷 だから今年はね、ちゃんと決着つけたいですよ。やっぱり（公式戦の試合時間の）15分って本当に短いようで長いようで、実際は短いんで。でも、ルールの中で決着をつけるっていうのが、プロの仕事なので。もちろん、その決着っていうのはこっちが勝つってことなんですけど。
――お互いに連戦で消耗した状態ではなく、公式戦の初戦で当たるのも楽しみというか。
岩谷 そうですね。『5★STAR GP』はみんなの「勝ちたい！」っていう気持ちが一番あらわれる時期で、毎年のようにケガ人が出て公式戦を最後まで乗り越えられなかったりするんですけど、今年はケガ人なく終わりたいですね。
――スターダムの“アイコン”としては全員が完走することを望むと。
岩谷 そういえば記者のかたが、これまでの『5★STAR GP』に関してまとめてくれたんですよ。それによると今年、私は11年連続11回目の出場で。
――二桁出場を果たすのは唯一ですね。次点はたむ選手と渡辺桃選手の8回なので断トツというか。
岩谷 すごいことですよね？ というか11年連続って、なんか年取ったなって感じ（笑）。で、これまでの私の10年分の戦績が44勝25敗7分けとのことで。
――すごい勝率ですね！
岩谷 ちなみに渡辺桃が32勝23敗4分け。中野たむが33勝29敗1分けで、この3人が試合数だとワンツースリーらしいんですけど。
――いずれも長らく活躍している実力者です。
岩谷 『5★STAR GP』はこの勝率も上げていきたいし、やっぱりIWGP女子のチャンピオンとして負けるわけにはいかないでしょ！ 勝ちたいです！ 優勝したいです！
■映画『家出レスラー』PRで充実の上半期！
――数々の勲章を勝ち得てきた岩谷選手ですけど、今回の『5★STAR GP』にも並々ならぬ思いがあるわけですね。
岩谷 やっぱり岩谷麻優の今年上半期って無茶苦茶すごかったんで、下半期もどんどん活躍するためには『5★STAR GP』優勝っていうのは絶対に取りたいし。そのためにもどんな手段でも……、どんな手段はおかしいか、凶器とか使っちゃダメなんで。
――それはまずいですね（苦笑）。
岩谷 じゃあ、“精神堂々”と……、精神堂々？
――正々堂々、かも？
岩谷 そう、正々堂々だ！ せいぜい堂々、違う、正々堂々と戦って優勝したいです！
――やや噛みつつも言い切りましたね（笑）。たしかに岩谷選手の上半期と言えば、映画『家出レスラー』のプロモーションもありましたし、毎月のようにIWGP女子の防衛戦も組まれて大忙しで。
岩谷 ヤバかったですね！ 1.4（TOKYO DOMECITY HALL=朱里を相手に3度目の防衛に成功）から始まり、リング外では1日警察署長（1月10日／埼玉県警武南署）、始球式（5月6日／横浜スタジアム）、あとは映画関連でいろいろあって、IWGPの防衛も重ねていって……。ホンット、超忙しかった！
――4月にはアメリカ遠征もありました…！
岩谷 それも一瞬に感じるくらい、本当に充実した半年を送らせてもらって。だから、ここで勢いを落とすわけにいかないじゃないですか！
――疲れてはないですか？
岩谷 疲れたように見えますか？ 全然疲れてないですよ！ まあ、目のクマは若干あるかもしれないですけど、それは照明のせいです（笑）。
■飯田（沙耶）も同じブロック！？
――『5★STAR GP』の最多出場記録を持つ岩谷選手ですが、とくに思い出に残っている試合というと？
岩谷 思い出の試合っていうのは、もう毎年乗り切るのに精いっぱいすぎて、ちょっとあんまり覚えてないんですけど。
――それだけ過酷だと（苦笑）。では、今年の『5★STAR GP』で気になるポイントを教えていただければ。
岩谷 私は「RED STARS-B」ですね……、（出場リストを見ながら）AZMか！ やっぱAZM、気になりますね。あ～、（渡辺）桃もいるじゃん！ このブロック、楽しそう！ 開幕戦が中野たむでしょ、で、AZMと桃がいる。ふ～ん……、やっぱAZMと桃は楽しみな試合ですね、私は気合いが入ります。（リストを確認して）アレ、飯田（沙耶）も？
――同じSTARSの飯田選手も同ブロックですね。
岩谷 同門じゃん、へ～！ 飯田とはあんまりシングルで戦う機会がないから。でも、アイツ、メチャクチャ成長してっからな～、怖え～な～、コワッ！（笑）。いやでもコレ、ますますおもしろいな、このブロック。
――岩谷選手と縁深い選手が多いですよね。
岩谷 このメンバーを見てたら、なんか苦しくも、過酷でありながらも充実した楽しい『5★STAR GP』になるんだろうなと思いますね。
――ほかのブロックで気になる選手は？
岩谷 なんか、やりたい相手がいっぱいすぎて、もうわかんない。むしろ全員とやりたい。その中で上がってきてほしい選手、決勝で戦いたい選手は……、誰でもいいや（笑）。誰でもいいや、もう。なんにせよ、優勝するのは自分なんでね、楽しみ。
【大会情報】
『5★STAR GP 2024〜開幕戦〜』
2024年8月10日（土）
神奈川・横浜武道館
FC有料会員先行入場 2:30PM
開場 2:45PM
試合開始 4:00PM
https://wwr-stardom.com/schedule/20240810_yokohama/