4・27横浜アリーナでのランブル戦を制したHANAKOのアピールにより、スターライト・キッドとのワンダー・オブ・スターダム王座戦が決定。HANAKOにとって白いベルトへの挑戦は初めてとなるが、これだけ体格差のある白いベルトのタイトルマッチは初めてだろう。5・18富山では6人タッグマッチながらHANAKOが白鷺を決めてキッドから直接ギブアップを奪ってみせた。勢いづいたHANAKOがシングル初戴冠なるか。それとも、キッドが経験値の差でHANAKOをねじ伏せるか。新時代を告げるタイトルマッチが実現する。
ゴングが打ち鳴らされ視殺戦、両者組み合い、キッドが押すが、HANAKOがロープに一気に持っていく。ロープワークとなりキッドが飛びつくとHANAKOがキャッチ。キッドが丸め込むもHANAKOが返す。HANAKOがボディースラムで叩きつけ、もう一度滞空時間をとってボディースラム。HANAKOは逆エビ固めにいくが、キッドはロープに逃れる。HANAKOが串刺しで突進するとキッドがかわすがビッグブーツを連続で食らう。キッドが蹴り足をつかみ右ヒザへドロップキック。2発目をHANAKOがかわしてストンピング連打。キッドがロープに振られるがドロップキック。キッドがレッグツイストで右脚を攻撃し、ニークラッシャー、その場跳びムーンサルトプレス。カバーされずにHANAKOがロープへ。キッドは戻してフィッシャーマン狙い。HANAKOがカウンターのエルボー。HANAKOが受けて立ち、エルボーで吹っ飛ばす。キッドがエルボー連打。HANAKOがラリアットでエプロンに送り出し、ブレーンバスター狙い。キッドがこらえると、エプロンでタイガーの構え。HANAKOが切り返してエプロンにブレーンバスターで叩きつける。キッドがリングに戻るとHANAKOが白鷺の構え。キッドはすぐにエスケープし、ロープ越しにドラゴンスクリュー連発。コーナーに上がったキッドにHANAKOも上がる。キッドがかいくぐり背後からドロップキック。キッドがあらためてコーナーに上がり、雪崩式カサドーラで飛びついてマットに叩きつける。HANAKOが場外に出ると、キッドはケブラーダで飛ぶ。キッドがHANAKOをリングに入れて不知火を決める。コーナーに上がると旋回式ダイビングボディープレス。しかし、HANAKOの肩が上がる。10分経過。キッドがムーンサルト狙いでコーナーに上がると。HANAKOが追いつき、アルゼンチンを狙う。キッドがコーナーにしがみつくが裏拳を食らう。HANAKOも上がって雪崩式ブレーンバスター、離さずにブレーンバスターを連発。キッドが返すと、HANAKOは白鷺に入る。キッドが切り返して飛びつくとモモ☆ラッチ。しかし、HANAKOが止めてマットに叩きつける。HANAKOはKidヲモ上げて高角度バックドロップ。キッドが返すと、HANAKOはグラウンドで白鷺。立ち上がって締め上げるがロープに逃れられる。それでもHANAKOは離さずに中央にもっていく。HANAKOが起ち上げてスイング。
さらに締めていくが、キッドがエスケープに成功。場外のキッドをHANAKOが追いかけ、リングに戻す。HANAKOはKidを引き起こしビッグブーツ。アルゼンチンで担ぎ上げJPコースター。キッドが回避しドラゴンスクリュー。15分経過。キッドは右ヒザを踏みつけてからコーナーに上がり、ムーンサルトプレス、ストレッチマフラー、黒虎脚殺。HANAKOが反転し、逆に力を入れる、キッドが戻して締め上げる。HANAKOが跳ね除け、両者ダウン状態。立ち上がるとHANAKOがキッドを捕らえて持ち上げる。キッドが逃れて飛びつくとスイングDDT。キッドはHANAKOを引き起こし、タイガーの構え。HANAKOが切り返しビッグブーツ、キャッチされると至近距離からラリアット。HANAKOはキッドを引き起こし、至近距離から再びラリアットを連打。パワーボムで叩きつけるが、キッドが返す。HANAKOはキッドを引き起こしアルゼンチン、JPコースター。しかし、ギリギリでキッドの肩が上がる。HANAKOはキッドにパワーボムの体勢。もち上げるとキッドが切り返してモモ☆ラッチ気味に丸め込む。HANAKOが返して20分経過。HANAKOはキッドをロープに振ってラリアット。キッドがかわして丸め込む、HANAKOが返すとキッドはストレッチマフラー、こらえるHANAKOをそのまま叩き付け、黒虎脚殺へ。こらえたHANAKOだが、最後はギブアップ。キッドの防衛となった。
キッド「HANAKO、ちょっと1年前とは、1週間前とは比べものにならないぐらい恐ろしいじゃねぇかー! でも、小さい私の方が強かったー!」
HANAKO「チビで白を取るのに9年もかかったスターライト・キッドー! 正直、前哨戦で勝ってそのベルト、今日手が近くに…、今日、そのベルト取るの余裕やって思ってた。それぐらい今日、自信があったんや。でも、アンタは高くてデカイ壁やったわ。プロレスはデカイだけじゃない。今日は大事なことに気づかされた。ありがとう」
キッド「デカイだけじゃダメなんだよ、HANAKO」
キッドがHANAKOに白いバラを贈る。HANAKOは受け取る。
HANAKO「まだまだ諦めへんからな!」
HANAKOが退場。
キッド「ワンダーⅤ4! 小さくたって、強い。小さくたって、デカイ奴を倒せる。これがあるから無差別級の女子プロレスは面白いよねぇ!? 私はこのおもしろさで固定概念をぶっ壊し、まだまだ引っ掻きまわしてやるから見といてくださいね! ということで、ということで後楽園ホールのみなさん、いつものアレ聞かせてもらってもいいですか?」
SLKコールが発生。
キッド「ありがとうございます! 第24代ワンダー・オブ・スターダム・チャンピオン、ホワイトタイガーSLKの防衛戦を、これからもお見逃しなく~、グッバイ!」
キッドのコメント
「はあ! なんだ? Ⅴ4、4本目のバラゲットしましたー! 後楽園ホールでの大SLKコールはいままででなんか一番最高の気分でした。それは私のデビューの地でもあるし、私がシングルタイトルで後楽園ホールのメインにはじめて立ったのが、はじめてワンダーのベルトに挑戦したときでした。そのときはまだまだダメで、でも私のターニングポイントになる試合でもあった。だからこうしてね、4年後、自分がワンダーチャンピオンになって、後楽園ホールのメインで勝って締めれたってことが、やっぱり諦めなくてよかった…ってあらためて思いました。HANAKOはもうリング上で言った通りです。HANAKOをぶん投げれなくて悔しい。けど、それはHANAKOのデカさとしての意地なのかなってすごく思いました。だから私は、欲深きホワイトタイガーは、次HANAKOとやるときは、ぜってーぶん投げてやる!って思いました。あとは、デカくて強いとか、デカイヤツが勝って当たり前、トップにいて当たり前っていうのが、すごく私はイヤでイヤでイヤで、その固定概念をずっとぶっ壊したいと言い続けてきました。それはこの無差別の女子プロレス界だから、私ができると思って言い続けてきたことです。だから今日、スターダムで対角の一番デカいHANAKOと、対角の小さい私がこのベルトを懸けて闘ったということ、そして私が、小さい私が黒虎脚殺でガッツリ勝ったという結果、これはワンダーチャンピオンの私として、すごく欲しかったモノの一つでもあります。だからね、小さくても強い、勝てるってことを、AZMやなつぽいに負けじと私が先頭に立って証明し続けてみせます。今日はありがとうございました!」
「ハァ…、デカイのが私のよさ…、今日はキッド相手に余裕で勝ちたかった。あのベルトは未奈が欲しくて、やっとの思いで手に入れたベルト…巻けなかった。でも、まだ諦めたわけじゃないし、もっともっとこのスターダムで駆け上がってあのベルトを必ず巻いてみせます!」