◆シングルマッチ 15分1本勝負 |
||
夏すみれ |
9分51秒 スモール・パッケージ・ホールド |
AZM |
◆4WAYタッグマッチ 20分1本勝負 |
||
キンバー・リー |
8分17秒 |
ルアカ |
○ジェイミー・ヘイター |
小野崎玲皇● |
◆5☆STAR GP2018 レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負 |
||
レイチェル・エラリング<4点> |
7分39秒 ファラウェイ・パワーボム→体固め |
小波<4点> |
◆5☆STAR GP2018 ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負 |
||
ニコル・サボイ<6点> |
7分6秒 ブロックバスター・ホールド |
葉月<4点> |
◆5☆STAR GP2018 ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負 |
||
渡辺桃<6点> |
10分24秒 ピーチサンライズ |
ケリー・クライン<4点> |
◆5☆STAR GP2018 レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負 |
||
花月<6点> |
13分30秒 逆エビ固め |
林下詩美<4点> |
◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負 |
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<王者組> |
15分45秒 マイエンブレム→片エビ固め |
<挑戦者組> |
岩谷麻優 |
中野たむ |
|
○鹿島沙希 |
スターライト・キッド● |
試合前、8月27日、30日に逝去した亜利弥’さん、初代ハイスピード王座を争ったRayさんに1分間の黙祷が捧げられた。
◆シングルマッチ 15分1本勝負 |
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夏すみれ |
9分51秒 スモール・パッケージ・ホールド |
AZM |
AZMと夏すみれのシングルマッチは、世代を超えた毒舌家同士の一戦。夏は5☆STAR GPに参戦中で、ここまで1勝3敗。黒星先行もワンダー王者・渡辺桃からの白星が光る。AZMは林間学校を終えての復帰戦だ。
夏の入場で大江戸隊が大江戸隊ダンスを披露。マスク姿でリングインのAZMには、クイーンズクエストの渡辺桃がセコンドにつく。その直後に夏がAZMに襲いかかる。ゴングが鳴るとAZMがロープに振るが夏は付き合わずにストンピング。あらためてAZMがロープに振ると夏を何往復もさせてダメージを与えていく。足をかけて倒すと、夏は場外へ。ここで初めてAZMはマスクを取って「どうした、オラ!」と挑発する。夏はインターバルを十分に取ると、反対方向のリング下からAZMが「オマエがこい!」「こっちが先輩だぞ!」と挑発。「クソババア」「クソガキ」と罵り合いが続くなか、早めのカウントがすすんでいく。両者が慌ててカムバックするとAZMがサッカーボールキック。夏が返すと、AZMが飛びついて変型卍固め。夏がなんとかロープに逃れる。AZMがフットスタンプを連発しカバー。夏が返すと、AZMは「やり返してみろ!」「どーした、ババア!」「悔しいか!」と挑発。夏がぶち切れて「誰がババアや!」とエルボー連打。夏は片足で踏みつけ「家に帰ってママのおっぱいでも飲んでろ」と挑発。するとAZMが豪快にボディースラムの連発。「顔面しわくちゃババア!」とエイジストぶりを遺憾なく発揮。夏は「これ以上言わないで!」「傷つく…」と涙。場内は花月の音頭で「あやまれ」コール。謝ると見せかけAZMが襲いかかる。夏はロープワークから倒して押え込むが2カウント。花月がレフェリーの気を引くすきに、夏がAZMをコーナーに追い込み頭部へのパンチを連打。AZMが返すと、夏が大江戸隊を呼び込む。ムチを受け取った夏がロープに振って殴打する。夏はムチをAZMに渡して痛がるフリ。気づいたレフェリーに大江戸隊は反則をアピールする。レフェリーはAZMに尋問。「やってません」と主張するAZMに夏が丸め込むがレフェリーは気づかない。AZMがドロップキックからトラースキック、ブレーンバスター。夏が返すと、AZMはウラカンラナ狙い。夏がこらえるとカサドーラで飛びついて丸め込む。夏がギリギリで返すと、夏が丸め込むもロープ際。夏の連続押さえ込みをAZMが返していく。AZMがハイキックから突進するが夏がスモールパッケージで丸め込む。これで3カウントが入り、夏が勝利した。試合後、AZMが襲いかかるも後の祭り。退場するAZMの背後から夏が急襲、QQのフラッグを奪い取り逃走した。
◆4WAYタッグマッチ 20分1本勝負 |
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キンバー・リー |
8分17秒 |
ルアカ |
○ジェイミー・ヘイター |
小野崎玲皇● |
ジャングル叫女&刀羅ナツコ組、渋沢四季&羽南組、ルアカ&小野崎玲皇組、キンバー・リー&ジェイミー・ヘイター組による4WAYタッグマッチ。アーティスト王者の叫女&ナツコ組とルアカ&小野崎組はJAN同門対決。ここに渋沢&羽南組のSTARSと、キンバー&ジェイミーの米英コンビが絡む。この日はSTARS同士によるゴッデス王座戦が組まれているが、ノンタイトルの4チームがぶつかる試合でアーティスト王者を含むJANがどれだけ同門対決をアピールできるか。ルアカ&小野崎組の奮闘が期待される。
叫女&ナツコ組は入場するとJANのルアカ&小野崎組と拳を突き合わす。叫女、羽南、ルアカ、キンバーが先発でスタート。手四つの構えから分かれると叫女とルアカがショルダータックルの競演。叫女とルアカでショルダータックルをぶつけ合い叫女が打ち勝つ。ルアカはラリアットをかいくぐりショルダータックルのお返し。直後にルアカが丸め込むも2カウント。ナツコ、渋沢、小野崎、ジェイミーが出てくると小野崎が3人にエルボーを打っていく。しかし3人が小野崎にストンピングの連打。渋沢がロープに振られるもドロップキックを小野崎へ。カバーはジェイミーがカットもナツコが小野崎を押え込む。小野崎が返すとナツコが渋沢とジェイミーに打撃の攻防を挑む。小野崎もまとめてコーナーに追い込んだナツコが串刺し攻撃狙い。しかしルアカがカットに成功、小野崎がかわしてJANの若手コンビが串刺し攻撃の連続。小野崎が渋沢をカバーするがカットされる。ナツコが渋沢を振るがドロップキックを食らう。羽南がナツコに受動殺法を駆使。大外刈りをこらえるナツコに渋沢がドロップキックで援護。羽南が腕十字にいくとキンバーがダイブするがかわされる。羽南がナツコにエルボー乱打。ルアカがスパインバスターで羽南を叩きつける。叫女が羽南を引き起こそうとするがキンバーがカット。キンバーは叫女にヘッドバットから丸め込む。キンバーが叫女にキックの連打。ルアカがカットに叫女を引き起こす。そこへジェイミーがエルボー連打。叫女とジェイミーにルアカがクロスボディー。小野崎を呼び込み羽南にダブルエルボードロップ。ルアカが羽南にビッグブーツ。小野崎が羽南へダイビングボディーアタック。羽南を丸め込んだ小野崎だが2カウント。さらに丸め込むがカットされる。渋沢と羽南が叫女にブレーンバスターの構えもラリアットを食らう。叫女がナツコとともにジェイミーに串刺し攻撃。ダブルのブレーンバスター狙いはジェイミーがフェースバスターで阻止。小野崎がジェイミーにエルボー連打もコーナーに叩きつけられる。ジェイミーは小野崎をコーナーへブレーンバスター、ニーアタック。キンバーのキックからジェイミーがフルネルソン。小野崎がかわすもジェイミーが前方にみちドラで叩きつける。これで3カウントが入り、ジェイミー&キンバー組の勝利となった。
◆5☆STAR GP2018 レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負 |
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レイチェル・エラリング<4点> |
7分39秒 ファラウェイ・パワーボム→体固め |
小波<4点> |
小波vsレイチェル・エラリングの公式戦。試合数は異なるが、ともにこれまで五分の成績を残している。白星と黒星、どちらを先行させるかで今後の行方は大きく左右される。とくに試合数の多い小波は正念場。ここで負ければ3敗目を喫することになり、決勝進出争いから後退しかねない。勝率100%を自負するトライアングルランサーを大型のレイチェルに極められるかが、勝負の分かれ目になりそうだ。
レイチェルから握手を求めるが小波はコーナーで動かず。ロックアップからすぐにレイチェルがパワーでロープに押し込む。ブレイクすると、再びロックアップからレイチェルが腕を取りにいく。小波が取り返すもレイチェルがグラウンドに持ち込む。小波がヘッドロックにとるがレイチェルが持ち上げる。小波はヘッドロックを離さず締めていく。レイチェルがヘッドロックにとると小波が切り返しロープへ。レイチェルがショルダータックルを浴びせるが2度目は小波がカウンターのトラースキック。2発目もヒットさせるがレイチェルが返す。小波はワキ固めにいくがレイチェルが丸め込む。小波は腕十字の構え、レイチェルはロープへ逃れる。小波がうでを捻ってグラウンドに叩きつけるとドロップキック。レイチェルが返すと、エルボー連打から逆水平も連打する。さらにネックブリーカードロップからセントーン。小波が返すと、レイチェルは串刺しエルボー。かわした小波だが蹴り足を掴まれる。レイチェルがマットに叩きつけギロチン投下。小波が返すと、レイチェルがパワーボム狙いでそのままコーナーポストへ。小波は腕十字を狙うがレイチェルが力づくで中央に持っていく。しかし小波が腕を取って三角締めへ。レイチェルが持ち上げるが小波がグラウンドに持ち込み腕固め。レイチェルがエスケープすると5分経過。小波が腕を取りにいくと打撃の連打からハイキックを連発。返したレイチェルに小波がハイキック。小波が三角蹴りをヒットさせるが2カウントどまり。腕を取ってトライ何グル狙いにいくがレイチェルがこらえる。小波が三角締めから腕十字狙い。レイチェルが突進してきた小波にブラックホールスラムから後方に投げ捨てる。小波が返せずレイチェルが3カウントをゲットした。
◆5☆STAR GP2018 ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負 |
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ニコル・サボイ<6点> |
7分6秒 ブロックバスター・ホールド |
葉月<4点> |
葉月vsニコル・サボイの公式戦。葉月はここまで開幕から2連勝。ニコルとの一騎打ちで無傷の3連勝を狙う。今シリーズの葉月はグッドシェープとともに新技をひっさげて臨んでいる。ラ・マヒストラルならぬ葉・月ストラルはアトミックボムズアウェーと並ぶ新必殺技となった。スープレックスを得意とする大型のニコルには、アトミックボムズアウェーよりも丸め込みの葉・月ストラルの方が有効か。ブルースターズでは岩谷麻優が出遅れただけに、葉月は初の決勝進出に向けて大きなチャンス。初優勝のためにも、ニコル戦突破は必須条件だ。
セコンドの夏が先ほど盗んだQQフラッグとともに登場。しかし、すぐにフラッグをバックステージに戻してからあらためてセコンドにつく。ニコルは紙テープが投げ入れられ笑顔を見せる。ニコルが握手を求めるが葉月は動かず、そのままゴング。ロックアップからニコルが腕を取りにいくと、腕の取り合いに。葉月がエスケープすると反転してエルボー連打。コードブレーカー狙いか葉月が飛びついたところでニコルがマットに叩きつける。
ニコルがバックドロップでカバーするが2カウント。ニコルが首を取り締めあげるとそのままスープレックスへ。葉月が返すと、ニコルが左右のニーを連打。葉月はロープを利用しドロップキック、コードブレーカー、コーナーに追い込み顔面ウォッシュ。ニコルの打撃をかいくぐり葉月がフェースロック。しかしニコルがサイドスープレックスの連発からフィッシャーマンバスター。葉月が返すと、ニコルが抱え上げる。葉月が丸め込むが2カウント。ニコルはスープレックスでのフィニッシュを宣下も葉月が切り返してDDT。葉月がスワンダイブ式ミサイルキック。返したニコルに葉月がフェースロック。ニコルがエスケープすると、葉月がコードブレーカーを背後から決めて再びフェースロック。ニコルがエスケープすると葉月が突進して二段蹴り。バックにまわるがニコルが切り返しニーを顔面に叩き込む。二段蹴りをかわしてニコルが大きな弧を描く投げっぱなしジャーマン。さらにF5を決めるが葉月が肩を上げる。ニコルのフィッシャーマンねらいを葉月が切り返して葉・月ストラルで丸め込む。しかし切り返したニコルがサブミッション。葉月が足をロープにかけてエスケープ。ニコルはバックフリップからそのままホールド。これで3カウントが入り葉月は連勝ストップ。ニコルが勝ち名乗りを受けた。
葉月のコメント
――連勝がストップ。
「いやあ、あの葉・月ストラル、入ってれば、6点目ゲット…。いやあ、やっぱ、(ニコルは)スープレックスもすごい、そしてサブミッションもすごい。ちょっとした隙を狙ってきて、こうやって葉・月ストラル入ったところにサブミッションを仕掛けてきたりとか、なんかあっちはあっちで考えていたんだなって」
――でも、まだ1敗。
「そうですね。まだ1敗。これが2敗、3敗だったらヤバいと思うんですけど、まだ1敗なので、ここからまた追い上げれば、ブルースターズトップになって、優勝いけるんじゃないですかね」
◆5☆STAR GP2018 ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負 |
||
渡辺桃<6点> |
10分24秒 ピーチサンライズ |
ケリー・クライン<4点> |
渡辺桃vsケリー・クラインの公式戦。開幕から2連勝も夏すみれに丸め込まれ連勝がストップした桃。ケリーとの公式戦は仕切り直しの一戦となる。大型のケリーはROH屈指のパワーファイター。それだけに苦戦は免れないが、ここで負ければ勝率5割。王者として後楽園のメイン(決勝戦)に立つためにも、ケリーは乗り越えなければならない壁である。
ケリーが歩み寄るが桃は応じず試合開始。ケリーが押し倒して左腕を取る。ケリーが強引にブレイクさせあらためて握手を求めようとする。再び腕を取ってみせると桃がヘッドスプリングで立ち上がる。桃はバックにまわるがケリーがヘッドオロックから押し倒す。桃がランニングキックからサッカーボールキック連打。桃が串刺しドロップキックもケリーがかわしてストンピング連打。ケリーはフェイントをかけて桃をコーナーに振っていく。腰を押さえる桃にケリーが手を差し出す。桃はこれをはねのける。ケリーは首を取ってニーの連打から背中を蹴りとばす。ケリーがブレーンバスター、変型キャメルクラッチ。エスケープした桃がエルボー連打から突進もラリアットを食らう。ケリーが桃を立ち上げてブレーンバスターの構え。桃がこらえるも背中にチョップを食らう。ケリーが桃を挑発しコーナーに振る。桃は体勢を崩しながらも張り手。桃がニー連打からハイキック、背後から蒼魔刀の連打。場外に出たケリーに桃がエプロンからのキック。ケリーがキャッチするが逃れた桃がエプロンからのキックを放つ。桃が串刺しドロップキック連発、背後から蒼魔刀。正面からも蒼魔刀を決めるが2カウント。桃はコーナーからダイビング蒼魔刀。ケリーが返すと桃がスリーパー。すぐに解いたケリーの背後に桃がまわる。桃がスリーパーの体勢にいくと逃れようとする手を蹴り上げてテキーラへ。返したケリーに桃はフィニッシュを宣言。ケリーが振られるのをこらえて反転するとエルボーとラリアット。顔面を蹴り上げるが当たりが浅く2カウント。ケリーは桃を引き起こし、パワーボムの体勢。桃がこらえてBドライバー。しかしケリーが返してみせる。桃がピーチサンライズを狙うがケリーが叩きつける。返した桃にケリーは3カウントをアピール。ケリーが立ち上げてパワーボムの体勢。桃が切り返し押え込む。返されるとハイキックからピーチサンライズ。これで3カウントが入り、桃が勝ち点2をゲットした。
桃のコメント
――3勝目を挙げて。
「よかったあ。(ケリーは)ホントに強敵だったんですけど。メッチャ痛いし、デカい選手なので、すごい攻撃で、けっこう攻められたんですけど、最後、ピーチサンライズでぶん投げられたので。これで2点取れたのでよかったです」
――連勝は止まったけど、この勝利で再び動き出した?
「ハイ。ここからまた勝っていって、優勝したいです」
◆5☆STAR GP2018 レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負 |
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花月<6点> |
13分30秒 逆エビ固め |
林下詩美<4点> |
花月vs林下詩美が初対決で5☆STAR GP公式戦。開幕戦で不覚を取った赤いベルトの王者だが、その後は連勝で白星を先行させている。一方の詩美はデビュー2戦目から5☆STAR GPにエントリー。開幕から2連勝でレッドスターズ唯一の黒星なし。ワールド・オブ・スターダム王者の花月がストップをかけるか、それとも詩美が王者を破っての開幕3連勝を達成するか。
ゴングからロックアップで組み合い、力比べのスタート。ブレイクすると手四つから花月がグラウンドにもっていく。詩美が反転してネックロック。花月が切りかえしてのネックロックから背後にまわるとヘッドロックへ。立ち上げるとヘッドロックで締めあげる。詩美がロープに振ると花月がショルダータックル。こらえた詩美がショルダータックル、詩美がロープワークにいこうとすると花月が足をかけて頭部にドロップキック。花月は詩美をリング下に送り出し場外戦に持ち込む。花月は「このクソ新人が生意気だぜ!」と罵り客席に叩きつける。花月は観客の傘を持ち出して攻撃。ヘッドロックにとってリングサイドを徘徊。花月は詩美をリングに戻す。「潰すぞ!」とアピールすると、ミドルキックの連打。5分経過。花月は水を口に含んでから詩美を引き起こすとロープに振って噴射。レフェリーにも噴射し、詩美を踏みつける。花月は「どうしたのかなあ?」「そんなもんか」「ただの新人か?」と挑発。詩美を髪をもって引き起こすと「そこら辺の新人と一緒だな、やり返してみろ」すると詩美はカウンターのショルダータックル連発からボディースラム。花月が返すと、詩美は足を引っ張り逆エビ固めに持っていく。花月はすぐにロープへ。詩美は花月をコーナーに振ると「いくぞ!」と叫んで串刺しドロップキック。「上げるぞ!」とアピールすると切り返されるもスリーパーからアルゼンチン。しのいだ花月がマットに叩きつける。花月は詩美を引き起こす。詩美がエルボーにいくと花月も応戦。花月の挑発に詩美は連打。エルボーの打ち合いから花月がかわしてバックキック、ミドルキック。詩美が返すと、花月はブレーンバスター。返した詩美に花月は「終わらすぞ!」担ぎ上げるとバックフリップ。詩美が返すと、花月はコーナーからダイビングフットスタンプ。10分経過。花月が逆片エビ固めも詩美はエスケープ。しかしすぐに花月が引き戻して締めあげる。詩美がエスケープすると花月は「終わらせますよ!」と大江戸コースター狙いかコーナーに上がる。しかし詩美が落としてコーナーから宙吊りのスリーパー。詩美はコーナーからミサイルキック投下。アルゼンチンで担ぎ上げ後方に投げ捨てる。カバーするが花月がクリアー。残り3分。詩美がスリーパー。ロープに足をかけた花月を戻すと逆落としで叩きつけスリーパーで絞めつづける。花月の足がロープにかかる。残り2分。花月がカウンターのキックからえびす落とし。詩美が返すと花月は逆エビ固めでそりあげる。詩美がギブアップし花月が詩美の連勝を止めた。
花月「横浜、元気か? もう一丁、元気か? おい、新人! おい、初の黒星のお味はいかがでしたか? あははははは! なんだ、その顔? 悔しそうだな。なんか、言いたいことあるんだろ? 言ってみろよ」
花月がコーナー下に座り込む林下にマイクを投げつける。
林下「初黒星…こんなに、悔しいんだなって思いました。花月さん、逆エビの洗礼をありがとうございました。今日の逆エビ、すげえ痛くて、私の体にすごい沁みましたよ。でも、次は私のアルゼンチン・バックブリーカーで、あなたにこの痛み、味合わせますんで、もう一回、お願いします」
花月「おい、新人! 逆エビの痛~い感想、ありがとう。おい、ただ、もう一回お願いします、花月さん? そんなキレイごと言ってちゃ、まだまだ総理には敵わないぞ! そんなキレイごと言えないぐらい、次、ボッコボコにしてやるからな。楽しみにしとけよ。まあ、ひとつだけ言うなら、周りがオマエのことチヤホヤするように、オマエはスターダムの雑魚たちとはちょっと違うな。雑魚のなかでも、ちょっと偉い雑魚だな。まあ、そのちょっと偉い雑魚で終わるのか。花月様ぐらいにこのぐらいのレベルまで来るのか、オマエ次第だな。まあ、気長に楽しみに、待っとくわ。悔しかったら、5☆STAR這い上がって来いよ」
花月のコメント
花月「終わりましたよ、5☆STAR! あー、3勝目、6点。まあ好調だな。ウチのブロックじゃ、ジャングル叫女と一緒か。6点。来週は叫女と新木場で当たるけどな。直接対決して、花月様が勝って、単独トップ狙います。そんなことはさておいて、今日の詩美だよ、あの新人、まだ詩美っていうのは早いな。新人レベルだな。まあ、偉そうなこと、キレイに言ってるけどよ。そんなキレイごと言ってるようじゃ、まだまだ勝てねーよ。オマエとか、このクソって言うくらい勢いがなければ、上には上がれない。まあ、次、次もし闘う機会があれば、この花月総理に大江戸コースターでも、それぐらい出させてみなよ。それを楽しみに待ってるよ。総理は国民の皆様のためを思って、一番に活動しますんで、まあ、気長にお待ちください。そういうことで!」
詩美のコメント
「今日は、赤のベルトのチャンピオンの花月さんとの試合だったんですけど、闘ってみて、勝つつもりで全力でぶつかっていったんですけど、これが赤のベルトのチャンピオンと自分との差なのかなと、負けて思いました。初黒星。前の(大阪での)タッグのときでも自分が直接取られたわけではないんですけど、負けはあったんですけど、こうやってシングルで初黒星取られてみて、こんなに悔しいんだなと思いました。でもまだ、次にもし当たるときは、こんどは自分が、今日は自分が逆エビでやられちゃったんですけど、自分の技でまた闘えたらなと思います。次に闘うときにはもっと成長して強くなって、また試合をさせてほしいなと思います」
◆ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負 |
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<王者組> |
15分45秒 マイエンブレム→片エビ固め |
<挑戦者組> |
岩谷麻優 |
中野たむ |
|
○鹿島沙希 |
スターライト・キッド● |
後楽園でおこなわれたガントレットマッチの結果から中野たむ&スターライト・キッド組が挑戦権を獲得、岩谷麻優&鹿島沙希組に挑むタイトル戦は、STARS同門対決でもある。王者組の岩谷と鹿島はともに5☆STAR GPの真っ最中。同じブロックに属しているためパートナー対決も実現した。この試合で岩谷がまさかのフォール負け。結果、岩谷は開幕2連敗と最悪のスタートを切ることになってしまった。その後、大阪の昼夜大会で連勝し星を五分に戻した岩谷だが、鹿島とのコンビネーションがどうなるかがこの試合のポイントとなりそうだ。岩谷に土を付けた鹿島は、1勝3敗と負けが込んでいるが、やはり岩谷からの勝利が光っている。タッグチームとして再び結束し、後輩2人にSTARSトップの絆を見せつけたいところだろう。しかし、千載一遇のチャンスを得た挑戦者組もベルト奪取を虎視眈々と狙っている。中野は5☆STAR GPを1勝2敗だが、大逆転に向けてこの試合で勢いを付けたい。また、ベルトを取ればスターダム初戴冠にもなる。フューチャー王者のキッドも2冠王となるチャンス。フューチャー王者が2本のベルトを巻けば、スターダム初の記録にもなる。試合後、勝ち誇っているのは岩谷組か、それとも中野組か?
両軍握手を交わすと挑戦者組が奇襲攻撃。鹿島をコーナーに追い込み串刺し攻撃へ。しかし鹿島がすぐに反撃し岩谷がドロップキックで援護。さらに連係攻撃で中野を攻め込む。鹿島が中野を引き起こすと蹴りを連続でかわしてアームホイップ。かわしあいからお互いがパートナーにタッチ。岩谷がキッドとロープワークの攻防。岩谷がドロップキック、キッドがクロスボディーをキャッチされるも回転エビ固め。キッドが飛びつくと岩谷がキャッチしボディースラム。岩谷がコーナーに叩きつけ串刺しドロップキック。鹿島がキッドの背中を蹴りまくると片足でカバー。キッドが返すと岩谷が入り、サードロープを利用してフットスタンプ。岩谷が正面からドロップキックも2カウント。岩谷はキッドに逆エビ固め。キッドがロープに逃れるも岩谷は簡単には解かない。岩谷は自軍コーナーに追い込み鹿島に託す。鹿島がキッドにキャメルクラッチ。これを解くとスリーパーへ。背後から中野がカットするが岩谷が阻止。鹿島がカバーするがキッドが返す。5分経過。キッドはコルバタからドロップキックで中野にチェンジ。中野が串刺しニーアタックからフェースクラッシャー。バックドロップ狙いは切り返されるも中野はドラゴンスリーパー。岩谷が入ってくるとまとめてDDT。キッドを呼び込みダブルニードロップとその場跳びムーンサルトの競演。中野が鹿島にミドルキックの連打。中野がダッシュすると鹿島がかわしてコルバタ、ビッグブーツ。中野が返すと岩谷が入る。中野がエルボーにいくと岩谷も打ち返していく。岩谷がハイキックも中野がクリアー。岩谷がキッドを落として中野の背後に。中野が切り返しキックで岩谷を倒す。中野は岩谷を起こして突進も鹿島がドロップキックでカット。王者組が連係のフェースクラッシャー。岩谷はフィニッシュを宣言しダイビングフットスタンプを中野に投下する。中野が返すと岩谷がドラゴン狙い。中野がこらえてロープへ。岩谷がダッシュすると中野がカウンターのレッグラリアット。中野が岩谷にジャーマン。岩谷が返すと、中野がエルボー乱打。岩谷もやり返しエルボーの応酬。中野が打ち倒すと10分経過。中野がスピンキックも岩谷がかわして突進、そこへ中野がカウンターのキックをぶち込む。キッドが鹿島にドロップキック。鹿島がフェースクラッシャーからカバーするが2カウント。鹿島の突進をかわしてキッドがエルボー、ドロップキック。中野がエプロンからハイキック、キッドが鹿島にスープレックス。岩谷がカットし鹿島とダッシュ。挑戦者組がかわして619,ドロップキック、場外プランチャで競演。中野が鹿島にデスティニーハンマー。キッドがフィニッシュを宣言してムーンサルト。しかし岩谷のカットが間に合う。中野がトラースキック、キッドが回転エビ固め。岩谷がカットに成功。キッドが突進するが鹿島が止めて丸め込む。返したキッドがフィニッシュを宣言してフロッグスプラッシュ狙いかコーナーへ。岩谷が落としてノーザンライト。鹿島がキッドへダブルアーム式フェースバスターから丸め込む。キッドが返すと岩谷がダイビングフットスタンプ、鹿島もつづいてマイ・エンブレムへ。岩谷が中野を抑えている間にリング上では3カウント。王者組が防衛に成功した試合後は王者組が挑戦者組をハグ、健闘を称えた。岩谷が手を差し出すと中野が応じる。鹿島「沙希&麻優タッグ、3度目の防衛戦、無事、防衛することができました。5☆STAR GP真っ只中の中、こうやってゴッデスのタイトルマッチを組んでくださって。今日は初めてのSTARSとの防衛戦で、見たらわかる通り、4人とも号泣してます。それは悔し涙でもあり、うれし涙でもあり、自分にはわからないですけど、涙が出るくらいの感情の入った試合だったということを、みなさんには伝えられたんじゃないかと思います。まだまだ5☆STAR GPも残り、来週は新木場2連戦もありますんで、中盤戦も、ご期待ください。今日は自分が勝ったので、STARSが締めてもいいですか? いまを信じて、明日に輝け、We are STARDOM!」
岩谷&鹿島のコメント
鹿島「3度目の防衛しました!」
――STARS同門対決。同門でのタッグタイトル戦は初めてだが。
岩谷「やっぱりね、ふだん全然敵だと思ってなくてホントにチームメイトとして組むことも多かったし、ホントにユニットとしての絆を深めていってる最中なので、対戦するトウのは新鮮でもあり、ちょっと複雑でもあり、うれしいことでもあり、なんだろうね? なんかあらためて今日、このメンバーがSTARSでよかったなというのを再確認しました」
――いままでのタイトル戦だと鹿島がやられてやられて最後に逆転するのがパターンだったが、今日のタイトルマッチはそういうわけには試合前からいかなかったのでは?
鹿島「いやあ、もう、いままで大江戸隊とかQQとか強敵と当たってきて毎試合ボロボロになって勝つ感じだったんですけど、自分たちSTARSずっと組んできて一緒に練習もしてきて、闘っててすごい心強いなと思っていた相手だったので、実際に闘ってみてそれをすごい実感できましたし、全然楽勝だったとかいつもよりきつくなかったわけでは全然ないですし、それ以上に勘定の入り方が違うというか別のところからの感情がすごく多くて、試合が終わった後はもう4人とも号泣してましたし勘定深いからこそ思いきりできたのもありますし、ただ勝ちたいだけではなく試合を通して感じ取れるものとかあったのですごく大きい一戦だったですね、自分に取っては」
――ということは相手チームに挑戦の死角は十分にあった?
鹿島「いや、自分はもういつでもどこでも挑戦を受け付けてますので、ハイ」
――5☆STAR GP真っ最中だが、パートナー対決で鹿島が勝ち岩谷が負け、岩谷は苦しいスタートとなった。それに対してのわだかまりみたいなものはなかった?
鹿島「(岩谷を見て)なんか怖い(苦笑)」
岩谷「エヘヘヘへ。わだかまり(笑)」
――相手を目の前にして言えるかどうか?
岩谷「必ず潰し返さないと(笑)、と思ってますけどね。これはねえ、もう、勝敗というのは仲間とか関係なく、自分は根に持つタイプなので、やられた分はやり返したいと思いますけど。まあね、ここでシングルすることはあまりないし、これからもこのベルトを防衛していく仲間だし、同じSTARSのチームメイトだし、またシングルがいつになるかわかわからないですけど、いつかは潰しますけど、ハイ。因縁とかじゃないっすね。潰し返すっていう。負けたくない。この前負けちゃったから次は勝っていう気持ちはありますけど」
――今日の相手チーム同じ気持ちではないか。同門の仲間だが次は勝つ気持ちでチャンスがあればまたくると思う。
岩谷「強かったんですよ、ホントに。なんかSTARSって他のユニットに比べて力強さはちょっと少ないというか、なんて言うんだろうな、なんかホントに強かった。ちょっと、すげえなって思いましたね。自分があのくらいのキャリアのときなんかね、3分間でスタミナばてて、ウルトラマンって呼ばれてたからね(笑)。ウルトラマンって呼ばれながらもここまで成長できたわけですから、彼女たちは数ヶ月、数年後にはホントにバケモノになってるかもしれないし、可能性はホントに秘めてるなと。まだまだ伸びしろあるし、可能性しか感じなかったです。だから次に闘うときは必ず勝ちますけども、さらにさらに強くなってるんじゃないかなっていう、すごい心強かったです」
鹿島「自分も今日実際に闘ってみて、よりいっそうSTARSで一緒に組んでいく上で心強いなって再確認できました。STARSはみんな負けず嫌いなんでね。そこが逆にいい意味でもあり、悪い意味はもうないですね。みんな負けず嫌いだから負けたくないっていう思いで。ここはタッグを組んで協力プレーしてますけど、お互い負けず嫌いなので、私がフォール取ってやる、取ってやるって、思ってるのもやっぱいいアレなんじゃないですかね。気持ちがみんな大きいってすごい感じますね、STARSは」
中野&キッド組のコメント
キッド「STARS同門対決というのは初めてで、自分たち、タッグ組んでまだそんなに経ってないんですけど、ベルトに挑戦させていただいて、最後は自分が負けてしまったんですけど、やっぱりすごくいい経験ができたと思いますし、麻優さんと沙希さんと闘ったことがうれしいです」
中野「これはあまり言わないでおこうと思ってたんですけど、自分は麻優さんと2人でゴッデスに挑戦したことがあって、麻優さんがと2人でゴッデス取るのが自分がSTARSに入った最初の目標だったので、いまは麻優さんが違う選手とゴッデス巻いてることを、自分の中では我慢しようと思ってたんですけどやっぱりどうしても納得いかないというか、辛いというか、全部自分のせいなんですけど、そんな自分に負けちゃうのが怖くてあまり言えなくて、でも今日、自分にケジメ付けなきゃと思って、そういう気持ちでリングに上がりました。勝って、麻優さんと沙希さんからキッちゃんと2人でゴッデスのベルトを巻いてケジメ付けたかったんですけど、まだ全然できないんだなとすごい悔しくて。でも、こうやって闘って挑戦させてもらえたからこそ、またキッちゃんと2人でゴッデスに挑戦したいし、それを巻くまで、絶対にあきらめたくないなと思いました。キッちゃんと2人なら巻けると思います。またタッグ組んでくれますか?」
キッド「もちろんです」
中野「ありがとう」
キッド「ゴッデスのベルトを同門の麻優さんと沙希さんから取ることがなによりもすごく大きなことだと思うので、一度負けたからって私たちは絶対にあきらめないです」
中野「それがSTARSのいいところ」
キッド「負けず嫌い。何度でも挑戦する」
中野「そう。でもいいとこ一緒だと難しくないですか?」
キッド「ウフフ。そうだよね」
中野「でもそれを超えてこそ、STARSの未来があるでしょうと、思ってがんばります」
キッド「先輩超え、します」