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MATCH REPORTS
2025.09.06

『ミツカン「鍋THE WORLD」presents STARDOM TO THE WORLD』

ワールド・オブ・スターダム選手権試合

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上谷沙弥:旋回式スタークラッシャー→片エビ固め

※上谷沙弥が、5度目の防衛に成功

MATCH REPORT

 5★STAR GP公式戦の最終戦で上谷沙弥とビー・プレストリーが対戦。その試合ではビーが勝利し上谷をストップさせた。その実績を持ってビーはかつての同志・上谷への挑戦を表明、赤いベルトの奪回に乗り出した。袂を分けてからはゴッデス・オブ・スターダム王座をかけての対戦もおこなってきた両者。立場を変えての一騎打ちで、待っている結末とは?

 両者コーナーから動かず。ゆっくりと歩を進め組み合うとビーがロープに沿い込む。上谷がフェイントをかけて張り手。グラウンドでビーが腕を締め上げる。上谷が反転して視殺戦。ビーがロックアップと見せかけバックにまわる。上谷がバックを取るがビーが上になってカバー。ビーはヘッドロック、上谷がロープに振るがビーは張り手。リング下から吏南が足を引っ張り、上谷が場外戦にもっていく。上谷はビーを客席に叩きつけ、リングに戻す。ビーがロープ越しにチンクラッシャー、トップに飛び乗りフットスタンプ。ビーが上谷を場外に連れ出し、客席に投げつける。

リングに背中を叩きつけると背中を踏みつけていく。リングに戻ると、ビーがサッカーボールキック、喉を踏んでカバー、上谷が返すとロープにかけて突進。上谷がかわすがビーがエプロンでブレーンバスターを狙う。上谷が脱出しミサイルキック、場外へスワンダイブ式プランチャ。上谷はビーをリングに入れて、コーナーからミサイルキック。ビーが返すと、上谷が足を引いてロープ越しにボディープレス。ビーが突進をかわしてニーアタック、上谷がブレーンバスター狙いを切り返すと、反対にブレーンバスターで場外に送り出す。エルボーを打ち合い、上谷が場外マットにスープレックス。ビーがジャーマンでやり返す。19カウントで2人が生還。上谷がラリアットをかわしてニールキック。ノーザンライト。スタークラッシャーを切り返してビーがジャーマンをロコモーション式で放つ。上谷が返すと、ビーはコーナーから飛ぶ。上谷がかわしてフットスタンプ。引き起こすと、スタークラッシャーを狙う。ビーがこらえてドラゴンスクリュー、逆片エビ固め。上谷がエスケープすると、ビーはフィニッシュを予告。15分経過。コーナーに乗せて肩車。しかし、上谷が丸め込む。ビーが返してラリアット。返した上谷がコーナーのビーにエルボー、ヘッドバット、雪崩式フランケンシュタイナー。ビーが突進を止めてジャーマン。上谷が立ち上がり延髄斬り。ビーがジャーマン。上谷がすぐに立ち上がるとスタークラッシャーを決める。両者ダウンから6で立ち上がると上谷が二段蹴り、ビーの突進にスピンキック。ビーがカウンターでトラースキック、フランケンを止めてコーナーに叩きつける。ビーの突進を上谷がかわす。ビーは強引にったきつけるが2カウント。ビーがカミゴエ式ニー、ニーアタック、コーナーに乗せて肩車するとクイーンズランディングへ。しかし、上谷が返して20分経過。ビーは上谷を引き起こし、コーナーに乗せてもう一度肩車。上谷が切り返して丸め込む。返したビーがトラースキック。上谷がこらえてスピンキック。ビーが返すと、上谷はスタークラッシャー。返したビーに上谷は、カミゴエ式ニー、旋回してのスタークラッシャー。3カウントが入り、上谷が勝利した。

上谷「ビー…。ユー・アー・ザ・イチバン・ショッパーイ!」

ビー「カミタニ…私がスターダムを去るとき、とても温かい別れだった。そしていま、帰って来たときも温かく迎えいれてくれた。アイ・ラブ・スターダム。スターダムは私にとってイチバンのレスリング・ホームです。私は、このままスターダムが誰もが楽しめる場所であって欲しいと思ってる。今日は私が負けた。たぶん今日は私がショッパかった…。でも、ビーはイチバン・ガイジン。絶対、アナタにリベンジする」

握手をかわそうとするが、2人とも寸前で人差し指を突き立てる。ビーが退場すると、AZMが登場。

AZM「上谷、来ちゃったあ。5★STARでAZMに負けたこと覚えてる? その赤いベルト挑戦しに来たんだけど、十分資格あるよね?」

上谷「オイ、AZM! もちろん覚えてるよ。ただオマエさ、ベルト持ってるよね? もう1つ。あの紫のベルト。ハンハンハン、オマエがそのベルト懸けるなら挑戦、受けてやるよ?」

AZM「……いいよ。私の大事なSTRONG(女子)ベルト懸けて、ダブルタイトルでやろう。場所は…上谷から勝った後楽園ホール。9・27だ、どうですか?」

上谷「もちろんだよ、決定だ!」

お互いがベルトを誇示。

上谷「ビビって逃げるんじゃねーぞ。AZMパイセン」

AZM「あんまり調子のんなよ」

AZMが退場。

上谷「しもべ達よお! 沙弥様が二冠王になってオマエらにまだ見たことない景色見せてやるから、オマエら沙弥様から目を放すなよ。しもべたちを跪け、永遠にさようなら」

「ビー、今日でわかったよな? スターダムで一番最強なのは沙弥様だってことを。オマエがスターダムから離れた4年間、沙弥様は頂点まで這い上がってきたんだよ! 今日でわかっただろ。でな、9月27日、後楽園ホールでAZMとワールドとSTRONG(女子)のベルト二冠戦決定! まぁ、あのベルトがどんなベルトなのか沙弥様はよ、知ったこっちゃねーけど、沙弥様はいま栄光を必要としてるんだよ。私のね、沙弥様の野望、プロレス大賞のMVP! AZMには沙弥様の踏み台になってもらうよ」

「肋骨をケガしちゃったかもしれない。ああ、最初のスタークラッシャーが本当に本当に痛かった。それで2発目と3発目で完全にやられた。息ができない。肋骨が腫れてる。今日は正直ショッパイって思っちゃったかもしれないね。でも嘘はつけないから。またチャンピオンシップの試合ができて本当に楽しかった。最後にタイトルマッチをやったのはワールド王座をかけた詩美との試合。そして今日の上谷は、あのときの詩美と同じくらいの闘志を見せてくれた。だからもしかすると、私は少し時代に取り残されちゃったのかもしれない。ちょっと自分を変えなきゃいけないのかも。以前は私がこの団体のトップだった。でも、いまは自分が一番だなんて正直言えないわ。でも言えるのは、私は絶対に挑戦をやめないってこと。負けからは必ず何かを学べる。今日は昨日よりもちょっとだけ上谷のことを知れた気がする。だから次の後楽園大会までにできるだけ早く回復しなきゃ。私は試合を欠場するタイプじゃないからケガをしていてもリングには立つの。スターダムが本当に大好きだから、痛みはあるけど、それ以上に得られるものがある。たくさんのリスペクトも得られる。この素晴らしい選手たちと一緒に闘える私は本当に恵まれている。だからもう言うことはあまりないけど、今夜はぐっすり眠れると思う。明日のスターダムのミート&グリートでみんなに会えるのを楽しみにしてる。たぶんちょっとボロボロだけどね。それでも明日来てくれる人たちと会えるのが本当に楽しみだし、来週の後楽園大会もぜひみんなに見てほしい。ガンバッテ! 私は立ち去ることができないから、とりあえず今日はそんな感じ。マタネー」

「上谷が赤いベルト防衛したら言ってやろうとずっと思ってて。5★STARは優勝できなかったけど、準優勝で、しかも後楽園で私、上谷から勝ってるんだよねえ。上谷とはず~っとゆっくり話したいなと思ってたから、挑戦資格、十分あるし、上谷がこのSTRONGのベルトも欲しいって言うから、私もその覚悟でダブルタイトルでやってやるよ。楽しみにしとけ」