
春の祭典「シンデレラ・トーナメント」2回戦(8日、後楽園ホール)で、天咲光由が飯田沙耶から殊勲の勝利を収めた。
メインで行われた注目の一戦。飯田の逆水平チョップ66連打で胸元を真っ赤にしながらも、体全身を使ったDDT、プランチャで反撃。だがエプロンを踏み台にしてのスイングDDTをキャッチされ、そのまま場外マット上にブレーンバスターで叩きつけられてしまう。
それでも必死に立ち上がり、ヒザ立ち状態でのエルボー合戦を展開。飯田のパワー殺法に最後まで苦しめながらも、心は折れなかった。9分過ぎ飯田が抱え上げようとした瞬間、体を入れ替えてカウンターのDDTがズバリ。すかさず電光石火の天橋立で3カウントを奪取した。

試合後、マイクを握った天咲は「私が練習生になってから5年がたちます。やっとあなたを倒すことができました。この5年間、悔しいこと痛いこと悲しいこと、いっぱいあったけど、めげずにあきらめずにやってきたから、今この瞬間があると思っています。その中でもずっと見守ってくれて、支えてくれて、いい先輩で、ありがとうございます」と感謝の言葉を述べた。
さらに「でも、あこがれだけで終わるような私じゃないんで」と続けた。
くしくも隣の東京ドームではWBCが開催中。2023年の米国とのWBC決勝戦前、大谷翔平投手がチームメートにかけた「あこがれるのをやめましょう」を思い起こすような言葉だ。

後輩の気持ちを受け止めた飯田は「ああ、負けちまったよ、ついに。お前は隣のどっかの某選手になりたいのか?あこがれで終わらないって、誰かみたいに二刀流になりてえってか?テメーはデビューのときから期待されてて大変だったよな。あっしとは全然違うよ」と返答。
その上で「テメーは初戦であの山下りなも倒した。そしてあっしも倒した。このシンデレラ、テメーしかなれねえんじゃねえの?テメーが優勝して、二刀流になること期待してるよ」とエールを送られた。
先輩からの熱いメッセージを受けた天咲は「スターダムの大谷翔平になるか!」と豪語。準々決勝(11日、後楽園)では妃南との対戦が決定。「あこがれだけでは終わらせないんで。自分の力でシンデレラの称号を手にして、テッペンに咲くんで!」。いよいよ満開のときを迎える。

