
ワールド・オブ・スターダム選手権が5月23日(土)の「STARDOM QUEENS DYNASTY 2026~天下布武~」(愛知・豊田合成記念体育館)で行われ、王者の玖麗さやかが〝世界一かわいい〟伊藤麻希を退け、初防衛に成功した。
4・26横浜アリーナで上谷沙弥を破り、新王者になった玖麗の前に立ちはだかったのがスターダム入団からわずか4か月で最高峰王座戦への舞台へと駆け上がった伊藤だ。会場は「玖麗」コールを上回る大「伊藤」コールに包まれ、地元にもかかわらず〝アウェー〟の戦いを強いられた。

試合でも苦しい展開が続いた。場外戦ではボディースラムで床に叩きつけられ腰を痛打。それでもエプロンでのドロップキックからプランチャにつなげ、主導権は譲らなかった。

さらに飛び付き式の胴締めスリーパーで挑戦者のスタミナを奪う。裏DDT、伊藤スペシャルを耐え抜くと、ダイビングヘッドバットをかわし、ときめきスピアーを発射。さらに不知火、ファルコンアローでたたみかける。
粘る挑戦者は再び猛攻を仕掛けてくるが、20分過ぎにこの試合2発目のときめき弾を発射。「伊藤」コールをかき消すようにバイオレット・スクリュードライバーを決めると、21分51秒、トドメのときめき弾で3カウントを奪った。

試合後、マイクを握った玖麗は「伊藤麻希、あたなのことは戦ってみても全然わからない。だけどね、私は伊藤麻希のことが好きだってことがわかります」と手を差し出した。

手は握り返した伊藤だったたが、ハグには応じずスタナーで返答。そのままリングを後にした。
改めて玖麗が「この愛知県出身で…」と言いかけたところで、今度は「ストップ!」と鈴季すずが登場だ。この日に行われたワールド王座次期挑戦者決定4WAYバトルで刀羅ナツコ、舞華、スターライト・キッドとの激闘を制し、次期挑戦権を手にしていた。

鈴季は「防衛してうれしいか?それは何より良かったな。だけどな、全然似合ってねえよ。だって呪いだとか執念だとかそれだけの気持ちで取ったベルトだろ?ベルトはお前を強く見せるためのお飾りじゃねえんだよ。コイツのピークはもう終わってます。泣きそうな顔して。しんどいだろ?もう背負えねえだろ?鈴季すずが助けてやるよ」などと挑発的な言葉を並べた。
それでも玖麗は「このベルトは呪いとか執念とか、それだけの気持ちで取ったんじゃない。スターダムの未来のこと、自分自身のこと全部考えて背負うつもりで巻いてます」と反論。さらに「鈴季すずは赤いベルトを巻いたことがない。玖麗さやかは今巻いている。それがすべてだと思います。勝ってみんなに祝福された後に悔しいことがあったり、そういう全部をひっくるめて、私はこのリングが、プロレスが大好きです!」と絶叫して地元大会を締めくくった。決戦地は6月20日の東京・国立代々木競技場第二体育館大会になることが濃厚だ。
【伊藤の話】スターダムの壁が高いことがわかりました。でもメチャメチャ面白いですね。伊藤リスペクト軍団を必ず公式にして、もう一度赤いベルトに挑戦して勝ち取りたいと思います。今日はリングに肩が3秒触れただけで、伊藤麻希は負けていませんよ。

