
真夏のリーグ戦「Summy presents STARDOM 5★STAR GP 2026」は7月18日(土)、EBARA WAVE アリーナおおた(大田区総合体育館)で開幕する。昨年に続き32人が参加する今大会で唯一、連覇に挑むのが渡辺桃だ。約7か月間の長期欠場を経て臨む祭典のテーマを「復讐」を位置づけたブラックピーチの真意とは? インタビューで思いのたけを激白した。
――6・20代々木で復帰してからのスターダムマットは
渡辺 私は絶好調なんだけど、 意外とまだいろんな人と全然当たってないんだよ。 そうだ! 玖麗(さやか)と当たった時(6・28富山大会)に、私が勝ったんだよね。あれ? 上谷(沙弥)に勝ったチャンピオンってこんな弱いの? みたいな。地方のどっかのタッグマッチで、あっさり私に負けるくらい弱いチャンピオンだったって思うと、なんかいろんな感情が出てきたよ。「上谷はこいつに負けたんだ」とも思ったし、「こいつが赤いベルトを取っちゃったんだ」とも思ったし。 そんな感じだったかな。

――昨夏の5★STAR初優勝から11月3日大田区大会では当時のワールド&STRONG女子王者の上谷に挑戦。ベルトは取れず、負傷のため長期欠場となった
渡辺 意外と私、良くも悪くもマイペースで他人に流されないから、誰がどうなっていようが意外と気にしてなかったというか。その間に、まあ上谷もベルト取られたりとか、H.A.T.E.が全員ベルト取られたりとかはさすがに、「え、大丈夫か?」みたいに思ったけど。あといろんなヤツが入ってきたりしたし。それも、なんかぬるくなってんなとは思った。けど、まあ私には関係ないかなって。私は私だし。

――ただ夏から秋にかけて上昇しているところでリングを離れることになり気持ちの面で落ちることはなかったのか
渡辺 私はそんなマイナスなヤツじゃないから。フフフ。まあ、ケガしてる自分に悔しさはあったかな。なんか、あそこ(11・3大田区)でベルトが取れなかったのもだし、そこから長く欠場しなきゃいけなくなったのもそうだし、自分に悔しいって感じ。
――その間のスターダムマットはいろいろ動きがあった。新加入したフワちゃん選手、伊藤麻希選手がかき回しているが
渡辺 全員ふざけたヤツだなっていうイメージ。あいつらバカ、バカばっかり。フワちゃんってヤツ、名前からしてふざけてるだろ? 伊藤麻希もだし。でも伊藤麻希は復帰して当たってみたら「あ、意外とやるヤツじゃん」みたいな。ふざけただけじゃないヤツなんだなって。でも、歌って踊って入場するヤツ、私は大嫌い!
――渡辺選手とも縁がある林下詩美選手が2年ぶりに復帰。正式に所属となった
渡辺 そんな簡単に戻れるんだって感想かな。強いヤツがいる分には私はいいけど、よく恥ずかし気もなく戻って来られたなってイメージ。

――渡辺選手の復帰戦となった6・20代々木では対戦相手の詩美選手と合体技を出すシーンがあったが…
渡辺 あれはたまたまというか。勝手に引っ掛けられて、上谷の脚が私の首にかかって一緒に投げられた感じ。だから合体技ではなくて、私を利用したマジックキラーだった。
――渡辺選手と詩美がかつて所属したユニット「Queen’s Quest(QQ)」の名前も取りざたされた
渡辺 何かもう、あの黒歴史を掘り起こしたくないから。詩美が戻ってきたことによってまた言われているけど、QQがなくなったのもアイツのせいみたいなところがあるから。
――昨年から主要ベルトを独占したH.A.T.E.に転機が訪れたのが4・26横浜アリーナ大会だ
渡辺 そうだね。ベルト取られ始めたのはゴッデスからかな。終わった後、結構2人(刀羅ナツコ&琉悪夏)がさわやかな顔してたから、「あれ? 悔しさってないんだ」みたいなのはちょっと思ったり。まあ、小波は悔しい思いもしつつ、なんかみんなすっきりした感じはしてたんだよね。 私は悔しかったし、欠場中で私だけがベルト持ってない状況で、みんながベルトを持ってることに誇りがあったから。一気に取られて、もっと悔しいんじゃない?とは思った。うん。まあ分かるけどね。長くベルトを持ってて、取られた時はなんかすっきりした感じっていうのは。私も白いベルト(ワンダー王座)持ってた時があったから、重荷がなくなったじゃないけど「こっからまだ成長できる」っていう自分がいるっていうのはわかるとは思ったけど。あんな連戦で取られたら、うーん、悔しいなと思う。

――極めつけは上谷選手が玖麗選手に敗れワールド王座を失った
渡辺 あの試合に関しては、なんなら私も参加してたんだけど。 まあ誤爆もしたし。 でも負けたのはアイツ。なんか最後も自分がもともと使ってた技(ファイヤーバードスプラッシュ)で負けるっていう、もっと悔しい結果だと思うんだけど。しかも玖麗って新人じゃん。そんなヤツに負けてていいんかなって思うから。で、今なんの目標もないのかな、上谷は?って感じ。
――上谷選手からベルトを奪うのは自分だという気持ちがずっとあったと思うが
渡辺 欠場する前、最後の試合が上谷だったし、その時に言ったはずなんだよね。「上谷から取るのは私だ」「取るまで守っとけよ」「負けんなよ」って。自分が負けた、強いと思った人がこんな簡単に負けちゃうんだって思って、それは悔しいよね。
――あの4・26横アリが復帰への原動力になった部分はあるか
渡辺 そうだね。私が復帰しなきゃ終わるなと思って、H.A.T.E.が。それは思った。一番危機感を持っていた? 私が唯一ベルト持ってなかったからこそ、そうかもしれない。まあ、ベルト持ってないヤツだから好き勝手言えるのもあるけど。

――渡辺選手が復帰してから上谷選手とはギクシャクしている
渡辺 ギクシャクって、まあ、そうだね、フフフ。もとをたどればH.A.T.E.だから、仲良しこよしするようなユニットじゃないから。横アリに関しては誤爆した後、赤いベルト落として、代々木でも一番負けたくないであろう相手に負けてそりゃ怒るだろうなとは思うけど。でも、上谷はそんな弱さじゃないだろうと思ったし。武器を持ち出したら、私も全員当たる覚悟でいろよって思うし、私もその覚悟で上がってるし。 で、その後(6・30後楽園で上谷は)自分も誤爆して、仲間が負けて「え、私のせい?」みたいな。 ああいう態度はちょっとムカつくけどね。うん。責任持てよって、どっちにも。負けたことにも、自分が誤爆して負けてしまったことにもって思うかな。まあ、私が誤爆して上谷が負けたのは私のせいじゃないけど。

――5★STARでは上谷選手と同じBLUE STARS-Bにエントリー。8月3日後楽園大会の公式戦で激突する
渡辺 なんか日程的にもそこが一番きつかったんだよね。3連戦で、最終日が上谷みたいな。
――壮麗亜美戦(8・1仙台)、スターライト・キッド戦(8・2宇都宮)、そして上谷戦だ
渡辺 ヤバ。まあその前も油断してるわけじゃないけど、照準は結構そこに合わせるかな、自分的には。そこが一番自分の中で大事な公式戦だと思ってる。どんな点数になっていようが、どんだけ負けてても上谷にだけは負けたくないなって思う。いろんな思いがあるから、それを全部そこでぶつけるしかないかなっていう感じ。
――ただ今大会は2連覇がかかっている
渡辺 連覇ね、フフフ。いないからね、今まで。史上初っていうのはちょっと魅力的だよね。2連覇したら、来年の5★STARは私がルールでやらせてもらおうかなって思う。私が決めるルールで。どんなルールかって? 弱いヤツ、全員排除! 本当に強いヤツの集まりのリーグ戦を私はやりたい。なんか余計な公式戦とかやりたくないんだよね。クソ新人が出てたり、クソ弱いヤツが出てたり。
――同ブロックで気になる相手、警戒する相手は
渡辺 まあ一番は上谷で、次に警戒するとしたら羽南かな。まだ白いベルトを取った羽南と戦ったことないから、どんなもんなのかなって。しかも、小波から取った羽南は気にはなるね。
――過去を振り返るといろいろ因縁もあるキッド選手も同ブロックだ
渡辺 そうなんだよね。キッドは、まあ特に何も思わないけど、脚攻めだけはやめてほしいって感じ。うん。そこだけ気をつけなきゃいけないなと思う。
――他のブロックで気になる選手は
渡辺 うーん、まあ上がってきてほしいのは吏南かな。去年の準決勝で、私の相手がAZMか吏南だった。どっちが上がってきても面白いなと思ってたから、今度こそ吏南に上がってほしいと思う。吏南は赤(RED STARS-A)だよね? 会うとしたら決勝だと思うから会いたいね。一番末恐ろしいなと思ってるよ、吏南のこと。
――渡辺桃にとって今年の5★STARは
渡辺 まあ、いろんなことへの復讐かな。自分へでもあるし、上谷へでもあるし。2連覇したいし、いろんな思いがあるけど、まあ復讐かなって感じ。
――開幕が楽しみか
渡辺 うん。楽しみだね。誰だっけ? 開幕戦すら覚えてない。上谷の日程しか覚えてない。7・18大田区は水森由菜が相手? 何もイメージがない。あっ、チャンピオンだっけ? ハイスピードのチャンピオン? へえ、 落ちたなハイスピードも。あいつとハイスピードの試合はしないけど。どんなもんか気になるな。フフフ。
――最後に
渡辺 この渡辺桃が返ってきたからには史上初の2連覇、そして復讐の夏、クソども楽しみに待っとけよ!

わたなべ・もも 3月22日生まれ、神奈川県出身。14歳だった2014年11月16日の新木場大会(対彩羽匠)でデビュー。紫雷イオ(現イヨ・スカイ)のQueen’s Quest(QQ)に加入し急成長した。18年5月にはイオを破りワンダー王座を初戴冠。QQリーダーとしてユニットをけん引し、林下詩美、上谷沙弥をパートナーにゴッデス王座を獲得した。21年12月にH.A.T.E.の前身、大江戸隊に移ってからは〝ブラックピーチ〟として大暴れ。9度目の出場となった25年の「5★STAR GP」で悲願の初制覇を果たした。

