2・24宇都宮でのタッグマッチで中野たむ&玖麗さやか組が上谷沙弥&刀羅ナツコ組に勝利。そこで中野が出した要求はワールド・オブ・スターダム王座挑戦ではなく、「最後にしよう」というものだった。そのときのやりとりから敗者がスターダムを退団するという条件マッチに。負けた方がスターダムを去らなければならないという前代未聞のルール。上谷が敗れれば赤いベルトを保持したままで退団の可能性も? 中野には地元・安生での大会も決まっている。このような状況で、中野、上谷、どちらかが本当にスターダムのリングから去ってしまうのか?
ゴングが打ち鳴らされても両者コーナーから動かず。ゆっくりと歩を進め、探り合いからいったん離れ、手四つに行きかけて再び離れる。上谷の突進を中野がかわすと、中野の蹴りを上谷がつかむ。視殺戦から中野は張り手。上谷はタックルでグラウンドへもっていきヘッドロック。首の取り合いから上谷がマウントを取り首を絞める。中野が反転して左右の張り手から腕を取りにいく。上谷がエスケープすると、中野が背中を蹴り上げる。中野が走るとセコンドのナツコが足を引いて場外戦に。上谷が中野を客席に投げつけると、傘で殴打する。上谷が投げを狙うと中野が切り返す。中野はリングサイドを突進。上谷が止めてチェーンで締め上げると、エプロンからコーナーで絞首刑に。上谷はコーナーの上に座り、中野の生還を待つ。中野が戻ると上谷がミサイルキック、首へのストンピングを連打しスリーパー、胴締めスリーパーに移行する。さらに、ロープに固定してカカト落とし。片足カバーを中野が返す。上谷が両手を広げて仁王立ち。中野が張り手からエルボー連打。上谷がエルボーで中野を倒し、突進。中野がカウンターでスピンキック・10分経過。中野がコーナーに上がると、上谷が「落とすぞ!」と場外への雪崩式フランケン狙い。中野が止めてコーナー上からアキレス腱固め。上谷が落ちると中野がプランチャで飛ぶ。中野がエプロンを走り、背後からニーアタック、鉄柱に固定して変型スリーパー。さらにエプロンで上谷のバックを取り、ジャーマンの構え。上谷がこらえて脱出、エプロンでスタークラッシャー狙い。中野が切り返すが、上谷が突進に飛びついてリング下にフランケンシュタイナー。19カウントで両者生還。上谷が先に立ちあがり、コーナーからミサイルキック。中野が返すと、上谷が後方に3連続で叩きつける。15分経過。中野が返すと、上谷はスタークラッシャーの構え。中野が切り返しジャーマンでのホールドを4連発。上谷が返すと中野がコーナーへ。上谷が起き上がりコーナーに上がると雪崩式フランケン。しかし、中野が肩を上げる。上谷がスタークラッシャーを狙うと、中野が逃れてタイガーの構え。上谷が切り返しエルボーが連続で交錯、ヘッドバットを打ち合い、張り手も打ち合う。中野が受けて立ち、張り手の応酬。上谷が連打も、中野がバックドロップ。中野の突進に上谷が二段蹴り、スピンキック、旋風脚。中野が返すと、上谷はコーナーへ。こんどは中野が立ち上がりコーナーの上谷にハイキック、コーナーに上がり雪崩式タイガーで叩きつける。上谷は中野の突進にフットスタンプ。両者ダウン。20分経過。8カウントで立ちあがり上谷がニールキック、中野がスピンキック、バックドロップ。上谷がすぐに返すとハイキックをかわしてリバースフランケン。中野もすぐに返して突進。中野がタイガーも1カウント。上谷がスタークラッシャー、1カウント。中野がトラースキック、バイオレットシューティング。後方からもバイオレットシューティング。そしてサイドからもバイオレットシューティング。しかし、上谷が肩を上げる。中野が上谷を引き起こし、バイオレットスクリュードライバー狙い。上谷が崩れ落ちると中野の突進にレフェリーを会あてる。琉悪夏がボックスで殴打し上谷がフランケン。中野が返すと、安納が桃を排除。ナツコを水森が排除。小波と吏南を中野がかいくぐりさくらと玖麗がドロップキック、なつぽいが場外に捨て身のプランチャ。中野が上谷を引き起こし、バイオレットスクリュードライバー。しかし、上谷が返してみせる。中野が引き起こし、トワイライトドリーム。しかし、ナツコがなつぽいを制してカット成功。ナツコはなつぽいに毒霧噴射。ナツコが中野を捕まえ鉄パイプで殴打。上谷がイスでつづき、旋回式スタークラッシャーへ。上谷が引き起こしカミゴエ。3カウントが入り、上谷の勝利となった。ダウンした中野が手を伸ばすとコズエンのメンバーが駆け寄る。中野はメンバーに肩を借りてリングを下りる。
上谷「おい、おい、中野たむ。……。ホントにこれで終わりか?」
中野がダッシュでリングに駆け込み、上谷にエルボー。
中野「こんなんで納得いくわけねえだろ! 上谷、アンタはこれで、こんなんでホントに満足なのかよ!」
上谷「みじめだな! オマエさ、ホントに退団する気だったの?」
中野が頷く。
上谷「こんな哀れなヤツ、見たことない。私はまだやり足りないけどな…。じゃあ最後に、ひとつだけチャンスをやろうか。次は何を懸ける?」
中野「わかったよ。(観客の声に)黙って。もうどうなってもいい。すべて失ってもいい。アンタを倒すチャンスを得られるなら全部捧げてもいい!」
上谷「じゃあ、この世界から消えるってこと?」
中野「引退を懸ける!」
上谷「ああ、ホントにコイツおもしれえな。じゃあ、わかったよ。オマエが引退を懸けるなら私だって引退を懸ける。そして、赤いベルトも。場所はもちろん、4・27横浜アリーナ! 泣いても笑ってもこれが最後。負けたら即引退。ラストダンスだ!」
「オマエら見たか! あの中野たむの地獄の底に落ちる姿を! 最後に言ってたよな、4・27横浜アリーナで、この赤いベルトとお互い引退を懸けて試合をする。これが私のプロレス人生すべてを懸けてる証拠だ! オマエら、私の生き様を見に来いよ!」
中野「ブスだよね…。うっ…みじめで哀れで宇宙一ブサイクで、すみません、ごめんなさい(涙)。プロレスはたむにとって人生のすべてで、スターダムとコズエンは家族よりも大切な存在で、すべてを懸けてでも守りたいものなんです。退団するぐらいならこの世界から消えてやるよ。4・27横浜アリーナ、負けたら即引退。…いつも不安にさせてごめんなさい。でも、これが中野たむの生き様だって、信じててください」
なつぽい「みんなでもう一度、たむちゃんを守ろう。たむちゃんを信じよう。コズエンは大丈夫」