かつてワンダー・オブ・スターダム王座を懸けて激闘を繰り広げた上谷沙弥とスターライト・キッドがワールド・オブ・スターダム王座に昇華させて激突。両者は同日にキッドが白、上谷が赤を奪取し、スターダムのシングル王者として並走してきた。ともにベルトを守っていくなかで、先に失ったのは小波に敗れたキッドだった。結局上谷は、赤いベルトを1年以上キープしMVPも獲得、プロレス界を超えて知名度を劇的にアップさせた。STRONG女子王座こそ朱里に明け渡したものの、赤いベルトは現在も沙弥様の腰に巻かれている。その現状を打破しようとするキッドだが、前哨戦の後楽園では直接フォールを奪われるばかりか、マスクを剥がされてしまう失態まで。しかも過去のシングルではキッドが1勝したのみで上谷が圧倒。上谷がキッドを返り討ちにすれば、二桁防衛に王手がかかるが…。
キッドが脚を取りグラウンドへ。首の取り合いからキッドがグラウンドで締め上げる。上谷が反転、逃れてヘッドロック。上谷がキッドにヘッドロック。キッドがヘッドロックで切り返すとロープワークに移行し、コルバタ。キッドはケブラーダを狙うが、上谷が足を引く。上谷はスワンダイブ式プランチャから客席に投げつける。本部席上でエルボーを打ち合い、上谷がベルトで殴打して二段蹴り。19カウントでキッドが生還。上谷がミサイルキック、笑みを浮かべて腹部を蹴り上げる。上谷はキッドのエルボー連打に仁王立ち。キッドが走ると、セコンドが手を出して攻撃。吏南がキッドを戻し、上谷がマスクに手をかける。キッドがエスケープすると、上谷の都心をかわしてボディーアタック、ドロップキック。キッドが場外へケブラーダで舞い、フロアにヒザを叩きつける。リングに戻し、ロック越しにレッグブリーカー、その場跳びムーンサルト。上谷がキッドのダイブをドロップキックで迎撃。上谷の動きが止まり、レフェリーがタイムをかける。レフェリーが指の脱臼をアナウンス。ドクターが固定していると説明すると、上谷が「できるんだよ!」と向かっていく。試合再開がアナウンスされ、キッドはエプロンで黒虎天罰。さらにタイガードライバーからタイガースープレックスの構え。上谷が切り返すと、キッドは足を取ってストレッチマフラー。上谷がニールキック、スープレックスを3連発。キッドが返すと、上谷はフィニッシュを宣言し、スタークラッシャーへ。しかしキッドが切り返しスイングDDT、ムーンサルトプレス。上谷が返すと、キッドはタイガーの構え。上谷が切り返しカミゴエにいくが、キッドがかわす。上谷がスピンキック、先走るよ上谷。キッドが1カウントで返すと、上谷は首を掻っ切るポーズからスタークラッシャー。しかし、キッドが肩を上げる。上谷はキッドに旋回式狙い。キッドが切り返して丸め込む。上谷が返すと、マスクを引き裂きにかかる。上谷のフィッシャーマン狙いをキッドが切り返し、マウントエルボー連打、ヘッドバットも連打する。両者ダウン。エルボーの応酬から上谷が乱打。崩れかけたキッドがやり返す。20分経過。両者ダウン状態からキッドがドラゴンスクリュー、上谷がビッグブーツ。旋風脚をかわして、キッドが黒虎脚殺を持ち上げて締め上げる。しかし、上谷の手がロープに到達。キッドは上谷へムーンサルトプレス狙いでコーナーへ。上谷も上がり、エルボー連打。キッドは右ヒザへエルボー連打、雪崩式ダブルアームパイルドライバー、タイガースープレックス。25分経過。上谷が返すと、キッドはタイガースープレックス。返した上谷をコーナーに上げ、キッドがエターナルフォーの体勢。上谷がこらえ、コーナーからのスタークラッシャー。ギリギリでキッドが返し、残り3分。上谷がスタークラッシャーを旋回式で見舞う。キッドが返せず、上谷が勝利した。
上谷「オマエさ、途中ケガして、赤いベルト巻けると思った? 沙弥様ね、このベルト、中途半端な気持ちで巻いてないから。指1本2本折れようと、沙弥様が絶対守るつもりでいたから! 何がなんでもこのベルトを守るって、これが赤いベルトのチャンピオンだよ!」
キッド「そんなアクシデントで上谷に勝っても、私はまったくうれしくねえんだよ! それでも、ここまで強いのが上谷だよな。ああ、知ってるよ。私は一番、上谷への執着心があると思うから! 絶対また上谷、アンタの前に立ってやる。待ってろー!」
上谷「おいキッド、こっちからごめんけど、言わせてもらうわ。ちょっとやりきれない。もう一回、赤いベルト懸けてまたやらせろ」
キッドはマイクなしで叫ぶ。
キッド「絶対また帰ってくるから、それまで待っとけ!」
キッドが退場。
上谷「一瞬でも、もしかしたら無理だとか思った自分が情けないわ! でも、赤いベルトに懸ける気持ちは、誰にも負けないから! いま立ってるのはこの私だー! ってことで次の防衛戦、やりたいヤツ、いるかな」
玖麗さやかが花道から登場。
上谷「なに?」
玖麗「上谷沙弥、アナタが奪ってきたすべてを、私が奪う。私がスターダムの一番星になる。だから、この赤いベルトに挑戦させろ!」
上谷「は? オマエ何言ってんの? 去年さ、1回挑戦して負けたの覚えてる? もしかしてどっかの誰かさんに似て、おつむ弱い? 覚えてないの? 無理だよ、オマエじゃ。私のすべてを奪えない。帰れ。帰れって。帰れっつってんだろうが!」
玖麗「あなたの呪いを解くのは、私です」
玖麗がリングを下りて睨みつけると、上谷が「帰れ!」。玖麗は退場。
上谷「あー、ほかにいないの!? 沙弥様さ、強いヤツとやりたいんだよねー! この赤いベルト、まだまだまだまだまとって、オマエらを東京ドームに連れていくまでこの赤いベルト渡せねえんだよ! だからこの先何があろうと、沙弥様がこの赤いベルトをずっと守ってみせる! だから、その日まで、オマエら沙弥様から目を離すなよ! しもべたちよ、ひざまづけ、永遠に、さようなら」
上谷のコメント
「ああ…途中、指脱臼してどうなることかと思ったけど、いま間違いなく赤いベルトは私の腰にある! この赤いベルト、生半可な気持ちで防衛してないから! 守ってないから! この約1年間どんな気持ちで守ってきたか、スターダムの先頭を走ってきたか。こんなとこで終わらせるわけないだろ! 私はプロレスラーなんだよ! それにしてもさ、でもキッド、沙弥様のこと好きすぎだよな。あいつ上谷上谷上谷って、いっつもうるせえんだよ、本当に。まあでも、ここであきらめないのがキッドだよな。でも、こっちから言わせてもらうわ。ちょっと今日まだやりきれてねえから、絶対もう1回この赤いベルト懸けてやらせろ! キッド! 途中、最後ね、誰だ、アイツ出てきたよな。途中記憶ないわ。玖麗? 玖麗さやかか? アイツさ、去年負けたの覚えてる? どんな気持ちでこの試合の後に出てきたのか分かんないけど、やるわけねえだろ。なめてんのか、アイツ。まだまだ沙弥様が見せたい悪夢ってのがいっぱいあるから、ここで絶対終わらせねえ。オマエらまだまだついてこいよ!(絶叫)」
キッドのコメント
「プロレスは何があるかわかんない。上谷の指が脱臼してから畳みかけたけど、上谷は強かった。でも正直、あんな形で私がベルトを取っても、スターダムそしてプロレス界の顔にはなれなかったと思う。だから、全力で闘ったけど、届かなかった。上谷があんな形になっても闘ったけど届かなかった。プロレスの、私のキャリア10年とワンダーチャンピオンで積み上げてきたものがあっても、上谷という存在とワールド・オブ・スターダムにはまだまだ届かないんだと。私はまだまだこれからなんだと痛感しました。でも私もあそこであんな形になってストップして再開したけど、次は指一本じゃなく、足も折ってやるよ。上谷がやりきれないというなら、私はまた必ず上谷の前に立つ。絶対に勝つ! 上谷への執着心が一番あるのは私だから。そして赤のチャンピオンとスターダム、プロレス界の顔を、初の真のグランドスラムになることを決してあきらめない! 私は欲深きホワイトタイガーだから、絶対また上谷の前に立ってやるからな。完治して必ずまたやろう。ここ(マスク)に手をかけたことも許さないから」
玖麗のコメント
「上谷沙弥…アナタが奪ってきたものを私が…奪う。全部奪って、私がスターダムの一番星になる。上谷沙弥の呪いを解けるのは玖麗さやかです」

