2019/08/18 試合結果

2019年8月17日 5★STAR GP 2019~開幕戦~

5★STAR GP 2019~開幕戦~
8月17日(土)新木場1stRING (観衆415人=札止め)

試合結果

◆4WAYバトル 15分1本勝負

エバリー

4分26秒
スパインバスター→エビ固め

吏南

※もう二人は刀羅ナツコ、ルアカ

6人タッグマッチ 20分1本勝負

○里歩

5分58秒
ダイビング・フットスタンプ→片エビ固め

小野崎玲皇●

スターライト・キッド

妃南

飯田沙耶

上谷沙弥

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負

AZM<2点>

5分39秒
腕固め

夏すみれ<0点>

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負

木村花<2点>

6分41秒
グランド卍固め

中野たむ<0点>

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負

鹿島沙希<2点>

4分26秒
起死回生

岩谷麻優<0点>

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負

ジェイミー・ヘイター<2点>

7分14秒
フェイスクラッシャー→片エビ固め

星輝ありさ<0点>

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負

ビー・プレストリー<2点>

5分47秒
バックドロップ・ホールド

アンドラス宮城<0点>

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負

林下詩美<2点>

9分27秒
アルゼンチン・バックブリーカー→レフェリーストップ

ジャングル叫女<0点>

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負

葉月<2点>

8分54秒
葉・月ストラル

渡辺桃<0点>

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負

小波<2点>

12分16秒
トライアングルランサー

花月<0点>

試合詳細リポート

◆4WAYバトル 15分1本勝負

エバリー

4分26秒
スパインバスター→エビ固め

吏南

※もう二人は刀羅ナツコ、ルアカ

刀羅ナツコvsエバリーvsルアカvs吏南の4WAYマッチ。初来日で5☆STAR GPにエントリーされたエバリー。まずは4WAY戦で腕試しか。

 TCSの吏南とルアカは同じコーナーに陣取り握手をかわす。ゴングが鳴るとナツコが観客に向けて気合いを見せるが、闘っているのはほかの3人。エバリーが吏南に突進すると背後からルアカが丸め込む。ナツコが横取りするが3カウントには届かず。エバリーがナツコにニーアタックからネックブリーカー。エバリーがナツコの突進を止めてスープレックス。吏南とルアカがナツコを追い込み串刺し攻撃。ルアカが2人まとめてスピア。ルアカを起こすとショルダータックル。ルアカが耐えてエルボーを打っていく。エルボーの打ち合いからナツコが髪を引っ張る。ナツコの突進にルアカがショルダータックルもエバリーがカットする。ルアカがエバリーにエルボー連打もカウンターのニーを食らう。吏南がカットするとエバリーにエルボー連打。吏南が卍固めをエバリーに決める。丸め込みに移行するが2カウント。ルアカがビッグブーツでエバリーを倒すとナツコが乱入。エバリーが吏南の突進を止めるがスモールパッケージで丸め込まれる。エバリーが吏南にスパインバスターを決めると3カウントが入った。

5★STAR GP2019の入場式が行われ、2018年度優勝者の岩谷麻優が優勝カップを返還した

6人タッグマッチ 20分1本勝負

○里歩

5分58秒
ダイビング・フットスタンプ→片エビ固め

小野崎玲皇●

スターライト・キッド

妃南

飯田沙耶

上谷沙弥

スターダム初参戦でいきなりハイスピード王座をかっさらった里歩が2度目の登場。スターダムの新木場は初参戦となる。この日は6人タッグで、タイトル戦でフォールを奪ったスターライト・キッドと組むことになった。ハイスピードに並々ならぬ闘志を燃やしながらも初参戦の里歩に持って行かれたキッドの気持ちはどうなのか。チームとして機能するかがこの試合のカギとなるだろう。また、後楽園でデビューした上谷にとっても第2戦。初の6人タッグは初顔合わせの選手ばかりだ。

 QQの小野崎と妃南は握手を拒否。上谷とキッドが先発で登場。ロックアップからキッドが腕を取ると上谷は側転の要領で取り返す。

上谷がロープに振るとキッドがネックブリーカー。STARSサイドが上谷をコーナーに振って次々と串刺し攻撃。キッドがその場飛びムーンサルト。上谷がロープに振るとキッドのドロップキックをかわして鎌固め。小野崎と妃南も援護にまわる。上谷はつづけてキッドにドロップキック。妃南がキッドにマウントパンチの連打。里歩がカットするが妃南がボディースラムで3人まとめて踏みつける。妃南はキッドにボディースラム。キッドが返すとエルボーの打ち合いに。キッドがクロスボディーアタックも2カウント。飯田が串刺しドロップキックを妃南に連打。妃南がかわしてお返しのドロップキック。小野崎が飯田にエルボー連打、飯田がラリアットをかわしてドロップキック。里歩が小野崎にダイビングボディーアタック。小野崎がエルボー連打から串刺しエルボーアタック、ネックブリーカー。里歩が返すと、小野崎が突進。バックの取り合いから里歩がフットスタンプ。里歩がダイビングフットスタンプにいくがかわされる。小野崎が里歩を丸め込むがカットされてしまう。5分経過。里歩サイドが3方向で相手を攻撃、里歩は619を見舞う。里歩が小野崎にダイビングフットスタンプ。小野崎が返せず里歩がフォール勝ちをおさめた。

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負

AZM<2点>

5分39秒
腕固め

夏すみれ<0点>

今年の5★STAR GPが夏すみれvsAZMという遺恨対決で幕開け。夏はアーティスト王座奪取から今回のリーグ戦をシリアスモードで臨むことを示唆。対するAZMはケイシー・オーエンズの不参加により急きょエントリーが決まった。3期生待望の初参加はリーグ戦にどんな効果をもたらすか。まずは初戦に注目だ。

 AZMがゴングと同時にドロップキック。ロープに振るが夏がこらえる。AZMはアームホイップも夏がやり返す。アームホイップの応酬から夏がビッグブーツ。かわしたAZMが「クソババア!」と叫んで空中卍固め。夏がこらえてコーナーにぶつける。夏は腹部にニーの連打。ビッグブーツから夏はコーナーでAZMを踏みつける。夏がブロンコバスターで股間を顔面にこすりつける。夏はドラゴンスリーパーで捕獲しマットに叩きつける。さらにフィシャーマンで投げつけるがAZMが返す。夏は背後からビッグブーツ。抱え上げると妖乱の構え。AZMが切り返し丸め込む。夏が返すとAZMがドロップキック。夏がコーナーに振るがAZMが切り返す。「クソババア!」と叫び顔面を蹴るとフィニッシュを予告しダイビングフットスタンプへ。夏が返すとAZMはブレーンバスターの体勢。夏がこらえて持ち上げるがAZMが切り返して飛びつく。マヒストラル狙いは夏が切り返す。AZMはビッグブーツを切り返し丸め込みの応酬からハイキック連打。AZMが突進すると夏が止める。夏はドラゴンスリーパーで捕獲しギブアップを狙う。AZMがエスケープし5分経過。夏がロープに振るとAZMが飛びついてミスティカ式腕固め。夏がタップしAZMが初参戦初戦で初勝利をゲットした。

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負

木村花<2点>

6分41秒
グランド卍固め

中野たむ<0点>

木村花と中野たむが公式戦で一騎打ち。花はTCSのリーダー、中野はSTARSでアーティスト王座を保持した実績があるが、今シリーズではともにシングルプレーヤーとして優勝を取りにいく。勢いをつけるためにも、どちらも2点を獲得したい開幕戦だ。

 慎重な立ち上がりでまずは花が誘いをかける。ゆっくりとロックアップの体勢に入り力比べ。花が上になると中野が返していくがマットに叩きつけられる。花は中野の顔面を蹴り上げる。表情一変の中野がローキックを連打。中野が突進すると花はドロップキックから腕を取りにいく。中野がエスケープすると花は腕を取りながら顔面を踏みつける。花は片足でカバー。中野が返すと花はボディースラムを連発。中野がカバーを抜けてドロップキック。花をコーナーに振ろうとするが反対に振られてしまう。しかし中野はコーナーでドラゴンスリーパー。デスティニーハンマーを見舞いカバーするが花が返す。中野は葉案を引き起こし突進。版画かわして顔面を蹴飛ばす。中野が返すと、花は腕を取りにいく。切り返した中野がキックもかわさえる。エルボーの打ち合いで5分経過。中野が乱打するが花が一発で倒す。しかし中野がカウンターのトラースキックからバイオレットシューティング。花が返すと中野はバックを取っていき起こす。ジャーマン狙いは花がこらえる。中野のスピンキックをかわし花が足を取る。中野が切り返すが花が腕固め。グラウンドに移行し卍固めを決めると中野がギブアップ。花が初戦をモノにした。

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負

鹿島沙希<2点>

4分26秒
起死回生

岩谷麻優<0点>

5★STAR GP初の2連覇を狙う前年度覇者・岩谷麻優がSTARSの同門・鹿島沙希との公式戦でスタートを切る。鹿島は前回の後楽園大会を欠場、前日の記者会見も欠席した。それだけに不安が募るが、それを払拭するためにも岩谷との対戦で白星を獲得したい。鹿島には一発逆転の起死回生があるだけに勝利のチャンスはあるだろう。一方の岩谷からすれば、欠場明けの相手ならば常識的にはスタートダッシュのチャンスでもある。昨年は開幕第2戦で両者はゴッデス・オブ・スターダム王者パートナー対決。鹿島が勝利し岩谷は開幕2連敗でのっけから崖っぷちに立たされた。まさかの黒星を喫した岩谷はその後巻き返し初優勝を成し遂げたが、今年の同門対決の結果やいかに?

 鹿島の方から握手を求めるが岩谷は応じない。ゴングが鳴ると岩谷が「お願いします」と握手を求める。鹿島は「なんで最初にしねえんだよ」とクレーム。鹿島が手を出すと岩谷が丸め込む。鹿島は「終わり!」と起死回生。岩谷が返すとフットスタンプ。岩谷は強烈なサッカーボールキックを叩き込みキャメルクラッチ。こらえた鹿島を岩谷がボディースラム。鹿島が返すと岩谷はコーナーに追い込み串刺しドロップキック。鹿島が返すとコルバタからビッグブーツ。岩谷がかわしてノーザンライト。岩谷は「もう終わり!」と叫んでダイビングボディープレス。鹿島がかわしてダイビングネックブリーカー、「なめんじゃねえぞ!」とビッグブーツ。岩谷が返すと、ハイキック、ジャーマン。返した鹿島に対し、岩谷はフロッグスプラッシュ。しかし3カウントには至らず。岩谷は「終わり!」と絶叫しドラゴン狙い。切り返した鹿島が起死回生。これで3カウントが入り鹿島が勝利。岩谷は今年も開幕黒星となった。

鹿島「また起死回生に負けたね、岩谷麻優! 先日は自分の欠場でご心配とご迷惑おかけしました。鹿島沙希は生きてるぞー!スターダムナンバーワンのゾンビレスラーの鹿島沙希が5★STAR優勝するので、応援よろしくお願いします」

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負

ジェイミー・ヘイター<2点>

7分14秒
フェイスクラッシャー→片エビ固め

星輝ありさ<0点>

白いベルトの王者・星輝ありさが初のシングルリーグ戦に臨む。初戦の相手はジェイミー・ヘイター。昨年からの成長を誇示しているだけに侮れない。復帰後シングルマッチで黒星のない星輝だが、王者としてエントリーされたリーグ戦で標的にされることは確実。期待とプレッシャーのなか、星輝はいかにして初出場の5★STAR GPを乗り切るか。

 ヘイターが手にツバをつけて「オネガイシマース」と握手を求める。星輝は逃げ回って拒否。ゴングが鳴るとヘイターが星輝をコーナーに追い込み張り手。星輝が反対にコーナーに追い込み張り返す。ヘイターがヘッドロックでグラウンドにもっていくと星輝がヘッドシザーズ。ヘイターが切り返しサーフボードストレッチ。キャメルクラッチに移行すると顔面をかきむしる。ハイキックのかわし合いからヘイターが足をキャッチ。星輝がにらみつけてミドルキックの連打。ヘイターが返すと星輝がセカンドからキック。返したヘイターに星輝は串刺しダブルニーアタック、ダブルニードロップ。ヘイターが打撃の連打からラリアットも連発。ヘイターの突進に星輝はニーアタック。星輝は1399にいくがかわされてしまう。しかしダブルニーアタックで突進。返された星輝はヘイターを抱え上げる。ヘイターが切り返すと星輝は後方から飛びついて丸め込む。5分経過。星輝がコーナーに上がり1399をヒットさせる。星輝はブラジリアンキックを狙うがかわされてしまう。ヘイターがハイキックからチョークスラム式バックブリーカー。星輝が返すと、ヘイターがバックを取る。こらえる星輝にヘイターはエルボー、ブレーンバスター式バックブリーカー。ヘイターは星輝の両腕を取り顔面をマットへ。これが決まると星輝が返せず。星輝は復帰以来初のシングル敗戦。5★STAR GPは黒星発進となった。

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負

ビー・プレストリー<2点>

5分47秒
バックドロップ・ホールド

アンドラス宮城<0点>

ワールド・オブ・スターダム王者のビー・プレストリーが王者として、またトップ外国人レスラーとして臨む今回のリーグ戦。まずはアンドラス宮城という厄介な相手と闘うこととなった。アーティスト・オブ・スターダム王座を奪取しスターダム初戴冠も成し遂げたアンドラスだけに、赤いベルトの王者喰いも十分視野に入れている。プレストリーに油断は大敵。赤いベルトの王者が開幕戦で黒星、という波乱の可能性もなきにしもあらずか…。

 プレストリーのコールをアンドラスが襲撃。そのままゴングが打ち鳴らされ試合開始、プレストリーがヘッドロックに取るとアンドラスがコーナーに振って腹部にパンチ。アンドラスが腹部への打撃を連打しボディシザーズ。グラウンド卍固めに移行するがプレストリーがロープ。プレストリーがアンドラスをかいくぐり突進。エプロンに出されるが延髄斬りからスタンディングのアンドラスにダイビングフットスタンプを背中に放つ。プレストリーは変型バックドロップホールド狙い。かわされるもスープレックスで叩きつける。アンドラスが突進をかわしてフットスタンプ、ボディシザーズの体勢でフルネルソン。アンドラスはパイルドライバーを狙うがエルボーを食らう。しかしプレストリーのダッシュを止めて前方に叩きつける。プレストリーが返すとアンドラスはコーナーへ。下からプレストリーが延髄をキック、コーナーに上がってフットスタンプ。プレストリーの突進をアンドラスがカットし肩車。前方に叩きつけるが2カウント。5分経過。アンドラスがダッシュもプレストリーがニーを連打。変型バックドロップホールドが決まるとアンドラスが返せず、プレストリーが初戦を飾った。

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負

林下詩美<2点>

9分27秒
アルゼンチン・バックブリーカー→レフェリーストップ

ジャングル叫女<0点>

5★STAR GP開幕戦でいきなり因縁のカードが組まれた。いまから一年前、林下詩美はデビュー戦でジャングル叫女と対戦し時間切れドロー。内容と将来性が買われ、5★STAR GPにエントリーされた。しかも詩美は準優勝という結果まで残している。そのなかには叫女と再び時間切れドローという結果も含まれていた。シングルではいまだ決着の付いていない2人。イメージ的には叫女の“連敗”だが、リーグ戦を控えたゴッデス・オブ・スターダム王座戦では叫女が詩美から初フォールを奪いベルト奪取という好材料がある。星輝との白いベルト戦でも進化を見せた叫女。一方の詩美も赤いベルトこそ逃したが、シングルリーグ戦初制覇に向けて自信を深めた。それだけに決勝戦で組まれてもおかしくない顔合わせ。開幕戦ながら勝った方が決勝進出に向け勢いづくことは確実だ。ただし問題は、リーグ戦とあって今回も制限時間が15分。果たして3度目の正直で決着が付くのか?

 ゴングと同時に両者が突進。ラリアットをぶつけ合い叫女がカット。ダッシュしてもラリアットをぶつけ合う。詩美が背後に回るが叫女が至近距離でのラリアット。ダッシュしてのラリアットも決めるが2カウント。叫女はボディースラムからダイビングボディープレス。詩美が返すと、叫女はハンマースロー狙い。詩美が切り返すと叫女はエルボー連打。詩美がカウンターのドロップキックも叫女がこらえてドロップキック。場外に出た詩美を叫女が負う。場外戦で詩美がアルゼンチンバックブリーカー。さらに旋回させて投げつける。13カウントで詩美は叫女をリングに戻す。コーナーに上がると背後から腰をめがけてミサイルキック。串刺しエルボーアタックから大外刈り。叫女が返すと、詩美はフィニッシュを予告。アルゼンチンの構えをこらえられると叫女をマットに投げつける。詩美がコーナーに上がると叫女が下から張り手。叫女も上がって雪崩式狙い。詩美が投げようとするが叫女がこらえる。5分経過。叫女が腕を左右からぶつけていく。叫女は雪崩式パワースラムで詩美を叩きつける。詩美が返すと、叫女は逆片エビ固め。詩美がエスケープすると、叫女はサソリ固めへ。しかしすぐに詩美がロープに逃れる。叫女はストンピング連打から突進。詩美が投げつけサソリ固めのお返し。なんとか叫女がエスケープに成功。しかし詩美がぶっこ抜きのジャーマンを狙う。叫女がロープに逃げるとあらためて詩美がバックを取る。ジャーマンで叩きつけるが叫女の肩が上がる。詩美が「終わり!」と叫んでアルゼンチンで揺さぶる。叫女がこらえるも、最終的には村山レフェリーがストップをかけ詩美の勝利となった。

 

叫女のコメント

――レフェリーストップとのことだが、ギブアップしていない?

「してない。してないですよ。負けてないよ、だから。自分は負けを認めてないです。詩美がまさか、自分が大事なときにしか出さないサソリ固めを習得して、あそこで出してくるとは思わなくて…」

――それは誤算だった?

「誤算でしたね」

――背中へのダメージがフィニッシュへの布石になった?

「そうですね。まあでも、私は最後までギブアップしてないので負けを認めてません」

――この試合はリーグ戦の初戦であり、詩美との決着戦でもある。どちらのウェートが高かった?

「そうですね、一年越しの(決着戦)。もう決着ですね。正直、そこしか見ていなかったです。なので最初からもうフィニッシュ狙っていきましたし」

――敗れたことで結果的に、両方とも果たせなかった。

「そうですね。試合の結果として黒星がついたので、ちょっと仕切り直しというか、気持ちを切り替えて明日から闘わないと。林下との対戦はかなり重きを置いていたんですけど、これは大事なリーグ戦、一年に一回のシングルの祭典なので、あと7人も闘わないといけないので、気持ちを切り替えていきます」

――ここから先は優勝狙いでいく?

「ハイ。そうですね、そこに視点を置きたいですね」

――ここまでシングルのベルトには一度も到達していない。5★STAR GPも優勝していない。シングルのベルト巻いたことがないのがおかしいくらいだと星輝も言っていたが。

「言ってましたね。まあでも、いまたぶんスターダムの選手、層が厚くなってきて、たぶんジャングル叫女が優勝するって誰も思ってないんですよね、たぶん。お客さんも関係者も含め全員。なんでね、そこはなんかジャングル叫女の存在を忘れるなって見せつけたいなと。一戦一戦で見せつけて、決勝でしっかり優勝して、ここにいるんだよって。スターダムはジャングル叫女が強くなければおもしろくないよって言いたいですね」

 

詩美のコメント

――5★STAR GP開幕戦とジャングル叫女とのシングル、どちらに重きを置いていた?

「自分にとって、5★STARは去年優勝できなかったので今年絶対に優勝すると意気込んでいるんですけど、やっぱりジャングル叫女とのシングルはデビューからずっと決着をつけられていなかったので、今年もまた組んでもらえたのは運命だと思ってるので、5★STARどうのこうのよりもジャングル叫女に勝つということの方がありました」

――結果、レフェリーストップ。叫女自身はギブアップしていないとのことだが。

「今日はあそこで直接ギブアップをさせたかったんですけど、結果としてレフェリーストップにはなってしまいましたが、あれ以上ジャングル叫女がなにかできたのかといったら私にはできないと思いますし、あれは誰が見ても私の勝ちだったんじゃないかなと思います。ジャングル叫女がなんと言おうと私の勝ちに変わりはないので」

――先日タッグ王座戦で敗れたがシングルでは2引き分け。これは、叫女には勝てない、それとも負けていない? どう捕らえる?

「最初の引き分けは初めてのデビュー戦は圧倒的な差でジャングル叫女に勝てなかった。二つ目の試合は、5★STARの公式戦で、あそこではギリギリ、負けを取らせたくなかった(引き分け)。今回は確実な勝ちを取ることができたと思ってます」

――決着はついたと思う?

「いや、勝ちは勝ちなんですけどやっぱり直接スリー(カウントフォール)、またはギブアップを取りたいのでそれを取るまではジャングル叫女を超えたとは言いきれないんじゃないかなと思います」

――リーグ戦については、さい先いい1勝だと思うが。

「そうですね。ここで開幕戦でジャングル叫女に勝てたら私の勢いは上がっていくだけだと思うので、ブルースターズはホントに強敵揃いですけど、負けなしで全勝のまま(決勝に進出して優勝したい)。今年は、初めて負けた相手の花月からも自分が勝って、ベルトを取られたジェイミーからも勝って、初シングルの相手にも勝って、白のチャンピオン、赤のチャンピオンにも勝って私がブルー代表として決勝に進みたいと思います」

――このブロックは詩美に縁のある選手が多い。

「私のために作られたメンバーなのかなっていうくらい一人ひとりに思い入れがあるメンバーなので、そうですね、ある意味楽しみな試合です」

――明日は星輝との公式戦。

「ハイ。白のチャンピオン。シングルは初なので。ちょくちょく当たってきてホントに蹴りがすごい人だなと思うんですけど、いつもヘラヘラしてるあの笑顔が気に入らないので、とにかくあの笑顔を歪ませたい、私が勝ってあの笑顔をなくしてやりたい。白のチャンピオンから勝ちを取りたいです」

――星輝は今日負けてしまった。シングルで初めての負け。負けてない状態でやりたかったのでは?

「そうですね。初めての負けを取りたかったですね。負けちゃいましたか。白のチャンピオンがこんな最初から負けちゃっていいのかなって。そこは自分からしたら白のチャンピオンと認められないですし、そんな相手には負けられないです。明日、メインで最高の試合を。あんなヘラヘラしたよくわからん空気にはさせないです」

――明日、星輝に勝てばリーグ戦はかなり有利に運べるのでは?

「ハイ。2勝のひとつが白のチャンピオンだったらもう、その勝ちは本当に大きな勝ちになると思います」

◆レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負

葉月<2点>

8分54秒
葉・月ストラル

渡辺桃<0点>

渡辺桃vs葉月のリーグ戦。桃は前年、ワンダー・オブ・スターダム王者としてエントリーも優勝を逃した。葉月は前年スタートダッシュをみせるも決勝進出ならず。両者が直接対決した公式戦は時間切れドローだった。それだけに、今年にかける意気込みは両者とも十分(葉月は無言だが)。ライバル対決だけに火花散る攻防が期待できそうだ。スタートダッシュをかけるのは桃か、それとも葉月か。

 ロックアップからエルボーの打ち合い。桃がサッカーボールキックを打つと葉月もやり返す。桃が「お返しだ!」とキックをぶち込む。桃は顔面を何度も蹴るが、葉月はヘアーホイップの連続。葉月はボディースラムから両腕を取って引き上げる。葉月が何度も顔を蹴飛ばし仁王立ち。挑発された桃がエルボー連打も葉月がドロップキック。葉月がコーナーに振って突進、桃がかわして串刺しドロップキック。連打を葉月がかわすが桃がサッカーボールキック。桃はミドルキック連打、葉月がこらえる。桃が蹴り倒すとミサイルキックからダイビング式蒼魔刀。5分経過。桃がテキーラを投げっぱなし。葉月がコードブレーカーから二段蹴り。葉月はスワンダイブ式ミサイルキック、串刺しエルボーからDDT。返された葉月はフェースロックへ。桃がエスケープすると葉月が前方に叩きつける。桃が2発目を切り返しハイキック、Bドライバー狙い。葉月が切り返すが桃が顔面蹴りからあらためてBドライバー。しかしギリギリで葉月が返す。桃はドラゴンスリーパーでギブアップを迫る。グラウンドに移行しスリーパーで締め上げるが、葉月がこらえる。エスケープした葉月に桃はテキーラ。押さえ込むが2カウント止まり。ピーチサンライズ狙いは葉月が切り返し葉・月ストラル。3カウントが入り、葉月が開幕勝利。

 

葉月のコメント

――会見では多くを語らず。とくにコメントをしなかった、このリーグ戦への意気込みは?

「どういう意気込みか? 意気込み…いやあとくにないですねえ。まあ、みんながギラギラしてるし、たとえば、よくあるじゃないですか、全勝優勝しますとか、優勝しますとか。そんなの言ってる人ほど優勝できないんですよね。逆に言わずにポンポン勝ち進んで優勝した方がかっこいいんじゃないかなというのと、もとからそんなに意気込むタイプでもなかったので、べつに言葉で頑張りますなんて言わなくても試合で見せればいいのかなって思って」

――桃との昨年のリーグ戦でも闘ったが。

「あっちは白いベルト最多防衛記録を伸ばして、まあいまは落としてますけど、やっぱり考えてることとか、お客さん誰もがわかる見た目というものが変わってきたのかなっていうのはありますけど、まあ自分はまだ白を取ったりもしてないですけど、取らずとも変わってるというのはあるので、お互いに当たる回数は少ないですけど進化しているのかなとは思いますね」

――昨年も開幕ダッシュをかけ、今年もさい先いい1勝だが。

「ハイ、去年5★STARで葉・月ストラルがすごい決まったので、今回も葉・月ストラルを決めながらまた新しい物が生まれてもいいんじゃないのかなって思ってますね」

◆ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負

小波<2点>

12分16秒
トライアングルランサー

花月<0点>

メインは花月vs小波の公式戦で昨年の開幕戦と同一カード。リーグ戦を通じて選手を査定すると宣言している花月だが、小波に追い込まれるようなことにでもなればそうも言っていられなくなるだろう。現在の小波ならばその可能性も多大にある。スターダムのトップを自負しながらも5★STAR GPでは優勝の実績がない花月だけに、今年はどうしても制覇したい。小波もまた、決勝に進出してもなんら不思議ではない実力をつけている。昨年は開幕戦で小波がトライアングルランサーで花月からギブアップを奪う波乱を引き起こした。いわば「100%」の原点。今回も開幕戦のメインにふさわしい激闘に期待大だ。

 小波は握手に応じず。すると花月がドロップキックから叩きつけ大江戸コースター。小波はもらったと腕を取りにいくが切り返される。小波は場外で間合いを取る。戻った小波がローの威嚇。花月も応戦しローを放っていく。小波がテイクダウンしグラウンドにもっていく。小波が腕を取りにいくと花月も取り返す。小波はフェースロックからヘッドロック。花月が切り返し、腕を取りながら上になる。小波はフロントネックロックで立ち上がりサッカーボールキックへ。花月が蹴り返すと小波はダウン。花月が引き起こしスリーパー。花月は「おとすぞ」と挑発しながら締めていく。小波がエスケープすると、花月はペットボトルの水を浴びせる。5分経過。小波がコーナーに振るが花月が切り返し顔面をキック。花月は「どうした? こいよ、オラ」と挑発。小波がエルボー乱打で向かっていく。小波が顔面を蹴り上げるが花月はエプロンに出てロープ越しのフットスタンプ。さらに右腕へのダイビングフットスタンプから腕固め。

小波がエスケープすると、花月は「終わらせますよ」と宣言しハイキック、えびす落としの3連発。しかし2カウントで小波がクリアー。チョークスラムは小波が切り返しミドルキック。花月が蹴り返すとミドルの応酬に。花月が突進すると小波がハイキック。ジャーマンで叩きつけるが花月が突進をキャッチし腕十字。アームロックに移行された小波だがなんとかエスケープ。10分経過。花月はコーナーに乗せて張り手から雪崩式で前方に叩きつける。しかし小波の肩が上がる。花月は再度コーナーへ。大江戸コースターを決めるとあえて2カウントで引き起こす。「この技で終わるぞ」と宣言した花月だが小波が切り返しの応酬から飛びついて腕を取る。花月が切り返しハイキックから担ぎ上げる。小波は「もらった!」と腕を取る。花月がギブアップし小波が勝利。2年連続で小波が花月との開幕戦を制した。

小波「今年も、今年も、花月に勝ちました! 2019年、夏は残りわずかですが、スターダムの熱い夏はまだまだはじまったばかりです。なにがあるかわからないこの5★STAR GP、最後までご期待ください。今年の5★STAR GP、盛り上がる確率100%! そして私のトライアングルランサーは勝率100%! 私、失敗しないので」

小波のコメント

今年も花月に私のトライアングルランサー勝率100%でギブアップを取ることができました。花月とは去年の5★STAR GPから始まって、私の地元凱旋の30分ドローで全然まだまだやり足りなかったんですけど、まさかね、こんな5★STAR GPで同じブロックで、しかも初戦で花月と当たるとは思わなかったんですけど、15分は短いなとは思ってたんですけど、でも隙を突いて勝つことができました。トライアングルランサーを何度かかわされそうになったんですけども、私、失敗しないので、トライアングルランサーで見事ギブアップ勝ちすることができました。なにがあるかわからないのがこの5★STAR GPだと思うのでこれからも油断せずに勝ちつづけていきたいと思います」

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