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MATCH REPORTS
2025.02.24

『STARDOM Path of Thunder 2025』

ワンダー・オブ・スターダム選手権試合

VS

挑戦者

2321

スターライト・キッド:黒虎脚殺

※第24代王者が初防衛に成功。

MATCH REPORT

年末の両国でワンダー・オブ・スターダム王座を初奪取したスターライト・キッドが初防衛戦。挑戦者は、これが白いベルト初挑戦となるH.A.T.E.の吏南だ。吏南はフューチャー・オブ・スターダム王座の最多防衛記録を樹立し、NEW BLOODタッグ王座も稲葉あずさと獲得。現在は無冠ながら、白いベルト挑戦まで上がってきた。キッドと吏南はデビューの時期こそ異なるがスターダム7期生の同期であり、ともに大江戸隊に在籍していた過去がある。そして迎える初シングル。白いベルト新時代の幕開け、その結末は?
ゴングが打ち鳴らされ、場内は吏南コール。ロックアップで組み合い、吏南がロープに押し込む。吏南がブレイクしラリアットをかいくぐると後頭部をマットに踏みつけ、フットスタンプ、ストンピング。ヘアーホイップをキッドが立ち上がり、ヘアーホイップからドロップキック。吏南が場外に出ると、キッドはエプロンに出てケブラーダ狙い。しかし、吏南がムチで殴打して阻止してみせる。場外戦となり、吏南がムチでの殴打を継続、客席に叩きつける。さらに鉄柱にも叩きつけ、あずさが捕獲し、イスで右手を殴打してみせる。吏南はキッドにヘッドロックを仕掛け場内を徘徊。リングに戻すとアームブリーカーから「もらった!」とハイドレンジアへ。しかし、キッドの足がロープに届く。吏南の突進をキッドがかわして突進。吏南もかわしてビッグブーツも、キッドがかいくぐりロープ越しにドラゴンスクリュー。キッドは、吏南の右ヒザめがけてその場跳びムーンサルトプレス、右脚をロープにかけて締め上げる。コーナーに追い詰めてキッドがチョップも、吏南が唾を吐きつける。怒ったキッドは、吏南を場外に出してボディースラム。吏南が戻ると、キッドがニークラッシャー、テキサスクローバーホールド。さらに頭を蹴りながら挑発。キッドの突進をかわして吏南が「なめるな!」とドロップキック、ビッグブーツ。キッドが返すと、吏南のビッグブーツをつかんで阻止。ボディーアタックをヒットさせたキッドだが、払い腰を食らう。吏南がノーザンライトを決めるも、2カウント。吏南はダイビングフットスタンプにいくが、キッドがかわしてニーアタック、コーナーに乗せてドラゴンスクリュー。吏南は場外エスケープも、キッドがケブラーダをヒットさせる。リングに戻すと、旋回式ダイビングボディープレス。しかし、吏南がヒザを突き立てカットする。吏南はダイビングダブルニードロップを連発。しかし、キッドが返してみせる。吏南がピンクデビルの構えにいくと、キッドが切り返して叩きつける。吏南が返すと、キッドにリバースブレーンバスター狙い。キッドが切り返してダブルニーアタック、旋回式ダイビングボディープレス。しかし、吏南が返してみせる。キッドはムーンサルトプレスを決めるが、吏南の肩が上がる。キッドが吏南を立ち上げ、スタースープレックスを狙う。吏南が丸め込むも、2カウント。キッドがストレッチマフラーから黒虎脚殺へ。しかし、吏南の腕がロープに届く。15分経過。キッドは吏南を引き起こしエルボーを放つと仁王立ち。吏南が立ち上がりエルボーで向かっていく。キッドがヒザへのドロップキック、エルボーとチョップの連打。吏南がかいくぐり、ロープを走りビッグブーツ。キッドがフィッシャーマン。吏南が立ち上がりエルボー連打、ロープの反動を利用してリバースブレーンバスター。両者ダウン状態から吏南が立ち上がりハイドレンジアの体勢で叩きつける。キッドが返すが、吏南はハイドレンジアで絞り上げる。しかしキッドがなんとかエスケープ。吏南がピンクデビルで叩きつけるが、ギリギリでキッドが返す。吏南はキッドを引き起こしリバースゴリ―スペシャルボム。しかし、これもキッドがギリギリで返してみせる。20分経過。吏南がコーナーに上がると、立ちあがったキッドにミサイルキック、タイガーリリーのためパッケージパイルドライバーの構えにいくが、キッドがこらえる。あらためて体勢に入るが、再びキッドがこらえてみせる。キッドがツームストーンパイルドライバーを決める。吏南が先に立ちあがり向かっていく。キッドがドラゴンスクリュー、吏南の突進にエルボー。両者ダウン状態からキッドが立ち上がり、ダブルアームの体勢からタイガードライバー。吏南が返すとキッドは黒虎脚殺へ。しかし、吏南の手がロープに到達。キッドが戻して黒虎脚殺をキープ。こらえた吏南だがついにギブアップ、キッドの防衛となった。
キッド「う~、きっつ~。吏南、私が9年間かけて取ったベルトの重み、厳しさ伝わった? 痛…。出し切っても、勝てない。悔しいだろ! 私はそれを何度も経験してきた。それでも、折れずに諦めずにやってきたからいまのこの強さがあるんだよ。でもね、今日闘って、吏南は必ずここまで上ってこれると確信したよ。初防衛戦の相手になってくれてありがとう」
キッドが白いバラを差し出す。吏南は受け取りを拒否して払い除け、退場。
キッド「受け取ってもらえなかったし、紹巴に勝ったのにホームには勝てない! ありがとう、ありがとう。ありがとうございます。初防衛しまして、今日からがホワイトタイガーSLKとしてのホントの始まりの日です。このベルト、もっともっと開花させていきたいと思います。そしてね、今回ワンダー戦がメインになって、子のビッグマッチを締めれることにメチャクチャ意味があると思ってます! 実は私ねえ、シングルタイトルで勝ってビッグマッチを締めるのが、今日が初めてなんですよ! メチャクチャうれしいです。三姉妹の凱旋だけど、最後勝った私が締めちゃうからね! ということで、宇都宮のみなさん、大SLKコール聞かせてもらってもいいですか!? ありがとうございます! 第24代ワンダー・オブ・スターダムチャンピオン、ホワイトタイガーSLKの防衛戦をこれからもお見逃しなく! グッバイ!」

「初防衛成功しました。初防衛、1回目ということで、これ(白いバラ)受け取ってもらえなかったけどさ、1本目です。今日ね、ワンダーが、ワンダーがメインになって防衛戦ができて、ビッグマッチを締められてメチャクチャ意味があってうれしく思います。欲深きホワイトタイガーは、赤のチャンピオン上谷にも、ほかのチャンピオンにも負けたくないんで。吏南? なにをどう感じ取ってくれたかな? 私が叩き込めるものは、叩き込みました! 過去最高の吏南できても、勝てない。私、強いでしょ。吏南と私はね、ちょっと似てるところがあるかなって思うんですよ。たとえば外から物事を見れて周りがよく見えてるところだとか、責任感が強いところとか負けず嫌いのところとか、なによりも、本気でプロレスと向き合ってる。だから今日闘って初めて感じたものがたくさんあると思うけど、必ずそれを次に活かしてくると思うし、吏南は必ずここまで上ってくるんだろうなって、そう感じました。だから、強くなったときには、また私が相手してやるから。また私の前に来てくれるのを待ってます。ということで、今日も大SLKコールが聞けて幸せでした。今日防衛戦が終わったけど次は3月3日後楽園でアーティストの防衛戦もあります。レディ、ともか、蘭奈。2冠チャンピオンは大忙しなんですけども、今日はね、とりあえずありがとうございました」

スプレーを手にした小波が接近。キッドがかわす。

キッド「なに?」

小波「よく見てみ。アイシングスプレー。今日オマエ、腕痛そうだったから心配してきてやっただけ。まあ、チャンピオン防衛おめでとう。スターライト・キッドもそろそろ、ジ・エンド!かな?」

小波が退席。

キッド「……。せっかく初防衛してさ、ハッピーエンドで終われないんですか? 初防衛戦、こんなふうにしてくれるんですか? なに? 今日の吏南との闘いを間近で見てて刺激もらっちゃったってこと? 次は、私にかまってほしいってことでいいんですか? まあ、いいよ。私、小波には恨みがひとつあるんで。今日の意図がなんだったのかちょっとよくわからないけど、その意図を確かめるためにもカード組んでくださいよ。タッグマッチでも、なんでも。最悪な気分で。でも今日、最後勝ったのは、私です。今日はありがとうございました」

「はあ…。安納サオリに勝って、一発で白のベルト取るって言って、結局、結局、これだけじゃ、負けたら口だけになっちゃったよ。いい試合だったとか、よかったねとかで終わりたくないし、そんなぬるいことやってきたつもりもない。(木村)花さんの名前を出したからには勝たなきゃいけなかったし、勝てなかった自分がすごく、すごく情けない。けど、こんなこと言いたくないけど、まだあるから。私だってこんなところで終われないから。また、また、この位置まで最速で、最速で駆け上っていってやるよ。楽しみにしとけ!」