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MATCH REPORTS
2025.03.08

CINDERELLA TOURNAMENT 2025 〜開幕戦〜

スペシャルタッグマッチ

MATCH REPORT

ワールド・オブ・スターダム王座とワンダー・オブ・スターダム王座のダブル前哨戦。赤の挑戦者・中野たむと白の王者スターライト・キッドがユニットを超越したタッグを結成する。対するは赤の王者・上谷沙弥と白の挑戦者・小波によるH.A.T.E.だ。赤いベルト戦は4・29横浜アリーナ。しかも敗者引退という厳しい条件が加えられている。3・3後楽園で敗れた中野はルールに従いスターダムを退団、フリー選手としてスターダムのリングに上がるのだが…。一方の白いベルト戦は3・15大田区で実現。大一番を1週間後に控え、小波の挑発行為が加速しそうだ。また、キッドにとって上谷は絶対に負けたくない相手。かつて白いベルトをめぐり対戦し、そのベルトをいまはキッドが巻いている。上谷とキッドの関係も見どころのひとつだ。
キッドと小波。上谷と中野が睨み合い。上谷が小波、中野がキッドを制して先発に。ゆっくりと歩を進めリング中央で視殺戦。後退したところで突進し中野がバックドロップ、両者組み合い、中野がコーナーに追い込みエルボー。上谷がかいくぐりエルボーが交錯。上谷がエルボー、中野は受けて立ち、やり返す。エルボーの応酬から上谷が連打。上谷の突進に中野がエルボー、上谷がカウンターのビッグブーツ、ミサイルキック。場外戦となり、上谷が中野を客席に投げつける。小波もキッドを客席へ。上谷が中野をリングに戻し、小波を呼び込む。ロープに振ると見せかけ叩きつけると両側からドロップキック。小波が中野の顔面を蹴飛ばす。ロープに固定するとキッドがカットに入るが、上谷が捕まえ、まとめてロープに固定してH.A.T.E.が攻撃。上谷が中野にストンピング連打、顔面を踏みつけていく。中野にコーナーから声をかけるキッドを上谷が蹴落とす。上谷は「引退したいんじゃないの~!」と挑発。中野が張り手の連打、上谷が笑みを浮かべて張り手のお返し。上谷の突進を中野が止める。バックドロップを上谷がこらえるが、中野が再びトライしてバックドロップを決める。小波が乱入し中野にドロップキック。上谷と合体するが、キッドが乱入してコルバタ、ドロップキックの競演。中野が上谷に突進。中野がかわしてエルボーからスワンダイブ。中野がミドルで迎撃し、ニーアタック。中野がバックを取ると上谷が切り返し、ニールキック。中野がスピンキック。キッドが上谷へダイビングボディーアタック、その場跳びムーンサルトプレス。上谷が返すと、キッドがゆっくりと引き起こし、「上谷」「上谷」と名前を呼びながらエルボー連打。上谷がやり返してエルボー連打。キッドがチョップを連打し突進。上谷がレフェリーを差し出しフェイントをかけてドロップキック。小波がキッドにスライディングキック、フェイントをかけてワキ固めから腕十字、腕固め。キッドがエスケープすると、小波が左腕を蹴り上げる。さらにロープに固定して攻撃。キッドが突進をかわしてコーナーに上がり、エルボーを打ち合う。小波が落とすが、キッドがドロップキック。上谷の乱入に中野がトラースキック。中野が呼びかけ場外プランチャを2方向で飛ぶ。小波が戻され、キッドが619,中野がバックを取りジャーマン、キッドが旋回式ダイビングボディープレス。しかし、小波が返してみせる。キッドはムーンサルトプレスも、小波がかわしてニーアタック、コーナーからハイキック、ジャーマン。キッドが返すと、小波がフィニッシュを宣言してバズソーキック。キッドがかわしてストレッチマフラー。15分経過。上谷がカットに入るが、中野が上谷にスピンキック、キッドとタイガースープレックスで競演。中野が上谷を外に出し、キッドが小波にタイガーの構え。小波が切り返すと上谷が中野にスワンダイブ式ボディーアタック。上谷のドロップキックから小波がキッドにジャーマン。上谷が中野にスピンキック、スタークラッシャー。小波がキッドに狙いを定めてバズソーキック。もう一発放つと、次は顔面を蹴り上げる。小波が片足でカバーするとキッドは動けず、3カウントが入った。
小波「キッド、キッド、キッド~! 起きてキッド~! ハハハハハ。キッド、今日は私たちの思い出、いや、トラウマがよみがえった? ハッハッハッハ。今日の顔面キックで来週のタイトルマッチ、欠場とかになったら、いやだな~! ハハハハハ。あ、そうそう、中野たむ、フリーで悩みごとがあったら、いつでも相談に乗ってあげるからね! あとで私の電話番号教えとくよ。キッド、来週のタイトルマッチは、もーっと熱くて楽しい試合にしようね! ハハハ。私たち同期の絆は、ネバーエンド!」

上谷「中野たむ、あいつ本当にムカつくな。スターダムから、いや、プロレス界から徹底的に排除してやるよ」
小波「キッド!キッド!見てる?どこにいっちゃったの、キッド。思い出した?あの日のこと。キッドはトラウマって言ったけど、私にとってあの顔面キックはキッドとの大切な思い出だよ。これからももっと、いや、来週はもっともっと濃い時間にしようね。楽しみにしてる。同期の友情はネバーエンド」

キッド「もしかしたら横アリで最後かもしれないっていう。いま違うユニットだけど、このタイミングでタッグを組める今日をすごく大事にしようって思って迎えたのに。私は約1年前、たむちゃんに助けてもらったのに。ごめん」
中野「守れなくてごめん。今日はたくさん助けてもらったよ。そんなこと言わないで。絶対、横アリ最後じゃないから。勝って帰ってくるからさ」
キッド「そうだよね。でも、たむちゃんが助けてくれたあの日があったから前を向けたし。初めて自分で選択を取ることができた。いまは違う道だけど、私まだたむちゃんに恩返ししてない。シングルで勝ちたいよ。たむちゃんから」
中野「じゃあ…最後みたいに言わないで、ほんと。最後じゃないし。横アリで勝って帰ってくるから。じゃあ、そのときはさ…」
中野がキッドにに耳打ち。
キッド「…今日はちゃんと聞き取れた」
中野「合ってた?」
キッド「うん。聞き取れた。そうだね。いま、私はワンダーチャンピオンとしてやることをやる。でもたむちゃんもプロレスを楽しむ気持ちを忘れないでね。今日、小波にこんだけボコボコに蹴られて、一瞬であの日の記憶が蘇ってきた。けど、私は負けない。弱くならない。絶対に自分の手でこの恨みを晴らしてやります。明日も小波と前哨戦があるんですけど、ちょっとこの小波とのワンダーとは別に一つ確かめたいことが自分の中であるので、明日もちゃんと見ててください」
中野「相変わらずよくしゃべるね(笑)」
キッド「これがSLKだから(笑)」